JPS6013803Y2 - 封緘式定量栓 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は封緘式定量栓に係る。

本案は果粒等に用いる定置枠を、十分な封緘効果を有す
る簡潔な封緘式定量栓にしようとするものである。

以下、図示の実施例について説明する。

図示のものは、容器口部Ｐ内へ嵌着する筒２の一側の下
端から一部底壁３を介して筒２内斜め上方へ筒内中途ま
で起立する斜状区画壁４を設け、筒２の上端に容器口部
Ｐの頂面に衝合する外向きフランジ９を設け、上記斜状
区画壁４の基部付近両脇で筒２内面に一対の縦突条１０
，１Ｇを突設してなる定量柱基体１を適宜合成樹脂によ
り形成している。

また、上記定置枠基体１内上部に、上記ｍ２の一側上部
を開口５した状態を保って、且つ該部を除く他の筒２内
周上部と上記突条１０，１０に接して嵌合の小さなキャ
ップ状の適宜合成樹脂製中子６を設け、該中子６にはこ
れの上記開口５の縁部から垂下区画壁７を垂設し、中子
６と筒２上部の嵌合面には相互に係合突条１１，１２を
設けて互いに係合させて抜出を阻止させ、而して、定量
柱基体１と中子６とで定置枠Ａを構成している。

更に、上記定置枠Ａの上に封緘キャップ８を被着してお
り、該封緘キャップ８は、頂壁１３に上記中子６の平面
輪郭形状に沿う孔縁１５を有し且つその形状とほぼ等し
い大きさの窓孔１４を備え、その孔縁１５において中子
６の上端周辺とところどころで複数の肉薄破断片１６・
・・を介して連設し、而して、封緘キャップ８は中子６
と一体成形している。

また、封緘キャップ８は、その周壁１７を容器口部Ｐの
上端部外周を被うようにある程度長く腰該周壁１７の一
部に爪掛は用の切欠１８を形成している。

なお、肉薄破断線１６・・・に代え肉薄破断線でもミシ
ン目破断線でもよい。

以上のように構成の封緘式定量栓は、定置枠Ａの開口５
即ち流出口が封緘キャップ８の頂壁１３で閉塞されてお
り、使用の際には容器口部Ｐに単に嵌着すればよい。

次に、それを開封するときは、爪掛は用の切欠１８に爪
を掛けて上方へ押上げれば、肉薄破断片１６・・・にお
いて破断されて、封緘キャップ８が除去され、上記開口
５即ち流出口が口を明け、後は定置枠Ａを以て容器内の
果粒等の内容物を定量に計量流出させることができる。

本案によれば、定置枠Ａを容器口部Ｐから外そうとして
も、定置枠Ａは容器口部Ｐ内に嵌入され且つその上端部
には封緘キャップ８が被着されているので、定置枠Ａへ
の取外しの手掛りはなく、尋常な手段では封緘状態のま
ま取外すことは不能である。

そして、容器口部Ｐは封緘のために特殊形状とする必要
が全くなく、また、取付けは単に嵌着するだけでよい。

更に、開封は封緘キャップ８を除去するだけのワンタッ
チでよく、頗る便利である。

構造並びに製作が簡単で安価に提供できることと相俟っ
て実用上極めて有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は平面図、第２図
は使用状態の縦断側面図、第３図は一部截断分解斜視図
である。 Ａ・・・・・・定置枠、１・・・・・・定置枠基体、２
・・・・・・筒、３．７・・・・・・区画壁、５・・・
・・・開口、６・・・・・・中子、７・・・・・・封緘
キャップ、１６・・・・・・肉薄破断片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器口部内へ嵌着する筒２の一側の下端から直接乃至一
   部底壁３を介して筒２内上方へ起立する区画壁４を形成
   した定量柱基体１を設け、該定量柱基体１の上部に上記
   −側で開口５丈態を保たせて中子６を嵌着し、該中子６
   には適所から垂下区画壁７を垂設して、その定量柱基体
   １と中子６との嵌合で定置枠Ａを構成腰該定量栓Ａの上
   に封緘キャップ８を被着すると共に該封緘キャップ８と
   中子６とを合成樹脂により破断分離可能に一体底形して
   連設したことを特徴とする封緘式定量栓。