JPH09188360A - バッグインボックス - Google Patents
バッグインボックスInfo
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- JPH09188360A JPH09188360A JP1825596A JP1825596A JPH09188360A JP H09188360 A JPH09188360 A JP H09188360A JP 1825596 A JP1825596 A JP 1825596A JP 1825596 A JP1825596 A JP 1825596A JP H09188360 A JPH09188360 A JP H09188360A
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Abstract
とができるアルミレスで、廃棄焼却が可能なプラスチッ
ク製内袋を提供することである。 【解決手段】 外装に紙箱を使用し、内装にプラスチッ
ク製内袋を使用してなるバッグインボックスにおいて、
プラスチック製内袋として無機酸化物の蒸着膜を有する
樹脂のフィルムを構成要素として含むことを特徴とする
バッグインボックス。
Description
スに関し、更に詳しくは、液体等の充填包装に適するバ
ッグインボックスに関するものである。
々のものが開発され、提案されているが、それらの一つ
に、外装に紙箱を使用し、内装にプラスチック製内袋を
使用してなるバッグインボックスが知られている。この
ものは、紙とプラスチックとからなる複合容器であっ
て、内容物に対する耐水性、耐薬品性、ガスバリア−性
等の保護性能を内装のプラスチック製内袋に受け持た
せ、流通過程等における輸送上、使用上等の取り扱い性
については、外装としての紙箱に受け持たせているもの
である。現在、上記のバッグインボックスは、ジュ−
ス、酒、食用油、食酢、醤油、ソ−ス、牛乳、乳製品、
その他等の液状食品、あるいは洗剤、シャンプ−、オイ
ル、写真現像液、その他等の非液状食品等の充填包装に
使用され、その発展が期待されているものである。とこ
ろで、上記のようなバッグインボックスにおいて使用さ
れるプラスチック製内袋としては、通常、ガス、水蒸
気、光線等から内容物を保護するために、ガスおよび水
蒸気バリア−性に富む材料が使用されている。而して、
上記のガスおよび水蒸気バアリ−性に富む材料として
は、その代表的なものとして、通常、アルミニュウム箔
ないしその蒸着膜が使用されている。
ようなアルミニュウム箔ないしその蒸着膜を有する包装
用材料は、使用後廃棄する際に、アルミニュウム箔等を
分離することが困難であり、しばしば可燃物と同様に焼
却処理されてしまうものである。而して、アルミニュウ
ム箔ないしその蒸着膜を含んだ状態で焼却処理される
と、焼却時の燃焼カロリ−が高くなり、焼却炉等を破損
し兼ねないものであり、更に、焼却残渣中にアルミニュ
ウムが残存して環境破壊等を引き起すという問題点もあ
るものである。また、上記のようにアルミニュウム箔等
を他の素材から分離除去することが困難であることか
ら、リサイクルにも適さないものであり、従って、アル
ミニュウム箔等を使用することは、資源保護の観点から
も好ましくないものである。上記のアルミニュウム箔な
いしその蒸着膜に代えて、ポリ塩化ビニリデン系樹脂の
フィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物の
フィルム等のガスバリア−性を有する樹脂のフィルムを
使用することも考えられるが、しかしこれらのフィルム
は、未だ充分に満足し得るものではない。そこで本発明
は、バッグインボックスの内装として使用することがで
きる廃棄焼却が容易なプラスチック製内袋を提供するこ
とである。
な課題を解決すべく種々研究の結果、ガスないし水蒸気
バリア−性に富む材料として、無機酸化物の蒸着膜に着
目し、該無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルム
に、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム、あるいは
プラスチック製内袋を構成する主材フィルム等を組み合
わせ、これらを、内容物と接する内面側から外面側に向
かって、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム、無機
酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルム、主材フィルム
の順に重ね合わせて多重体を構成し、更に該多重体の二
枚を、そのヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィル面を対
向させて重ね合わせてその外周の重合端縁をヒ−トシ−
ルしてシ−ル部を形成してプラスチック製内袋を製造
し、該プラスチック製内袋をバッグインボックスの内装
として使用したところ、袋体としての機能を十分に具備
してバッグインボックスの内装としての使用に十分に耐
え得ることができ、しかも使用後その廃棄処理に際して
は、通常の可燃物と同様に焼却処理することができるこ
とを見出して本発明を完成したものである。
し、内装にプラスチック製内袋を使用してなるバッグイ
ンボックスにおいて、プラスチック製内袋として、無機
酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルムを構成要素とし
て含むことを特徴とするバッグインボックスに関するも
のである。
詳しく説明する。まず、本発明にかかるバッグインボッ
クスの内装として使用するプラスチック製内袋を構成す
る材料について説明する。まず、本発明において、無機
酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルムについて説明す
ると、該樹脂のフィルムとしては、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト等のポリ
エステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニルアルコ−ル、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物等のポリビニル
アルコ−ル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビ
ニリデン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリスチレン系樹脂、
ポリカ−ボネ−ト系樹、その他等の各種の樹脂のフィル
ムを使用することができる。而して、これらのフィルム
は、単層ないし積層して使用することがでル。また、本
発明においては、上記のようなフィルムの代わりに、更
に、例えば、セロハン、合成紙等も使用することができ
る。上記の樹脂のフィルムの厚さとしては、数μmない
し100μm位、好ましくは9μmないし50μm位が
望ましい。なお、本発明においては、上記の樹脂のフィ
ルムに対し、例えば、無機酸化物の蒸着膜の接着性、膜
厚の均一性等のために、例えば、ブラズマ処理、コロナ
処理等の表面改質処理、あるいはプライマ−コ−ト層の
形成等の前処理を任意に施すことができる。
無機酸化物としては、例えば、酸化珪素、酸化スズ、酸
化亜鉛、酸化インジュウム、酸化チタン、酸化アルミニ
ュウム、酸化マグネシュウム等を挙げることができる。
而して、本発明において、上記の樹脂のフィルムの表面
に無機酸化物の蒸着膜を形成する方法について説明する
と、かかる方法としては、例えば、物理蒸着法および化
学蒸着法等を挙げることができる。上記の物理蒸着法と
しては、高真空下で蒸発源を抵抗加熱、高周波誘導加熱
や電子ビ−ム加熱等により加熱して蒸発、昇華させて樹
脂のフィルム上に無機酸化物の蒸着膜を形成することが
できる。上記において、蒸発源としては、例えば、酸化
珪素(SiO、SiO2 、そのブレンド物等)、酸化ス
ズ、酸化亜鉛、酸化インジュウム、酸化チタン、酸化ア
ルミニュウム、酸化マグネシュウム等を使用することが
できる。而して、上記のような蒸発源を用いて蒸着する
際に、酸素が遊離し不足するのを補うために、外部より
酸素を導入しプラズマ等で酸素を活性化して蒸発粒子を
酸化させる方法もとることができる。また、本発明にお
いて、化学蒸着法としては、膜作成原料をキャリア−ガ
スであるヘリウムや酸化させるための酸素と混合して、
真空チャンバ−内に吹き込み、高周波または電磁波によ
り、例えば、Siをプラズマ化して、酸素により酸化し
ながら樹脂のフィルム上に無機酸化物の蒸着膜を形成す
るものである。上記において、膜作成原料としては、ヘ
キサメチルジシロキサンのような有機シリカ化合物また
は、シランのような有機ガス等を使用することができ
る。本発明において、無機酸化物の蒸着膜としては、酸
化珪素、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化インジュウム、酸化
チタン、酸化アルミニュウム、酸化マグネシュウム等の
混合膜であってもよい。本発明において、無機酸化物の
蒸着膜の膜厚としては、100Åないし2000Å位、
好ましくは、200Åないし1000Å位が望ましい。
また、本発明において、無機酸化物の蒸着膜を有する樹
脂のフィルムとしては、全光線透過率75%以上、酸素
透過率10cc/m2 ・day・atm以下、水蒸気透
過率10g/m2 ・day・atm以下のものが望まし
い。なお、本発明において、無機酸化物の蒸着膜につい
て、酸化珪素の蒸着膜を例にして、その膜性状を説明す
ると、該酸化珪素の蒸着膜は、SiO、Si3 O4、S
i2 O3 、SiO2 等の混合物で膜を構成し、その組成
は、SiOX (X=1〜2である。)の形で表されるも
のであり、その性状は、ガラス状態になっているもので
ある。
袋を製造するに際し、上記の無機酸化物の蒸着膜を有す
る樹脂のフィルムと組み合わせて使用する他の基材につ
いて説明すると、かかる基材としては、例えば、ヒ−ト
シ−ル性を有する樹脂のフィルム、強度を有し、かつ耐
熱性等に富み袋の主材となる主材フィルム、ガスバリヤ
−性を有する樹脂のフィルム、水蒸気バリヤ−性を有す
る樹脂のフィルム、その他の樹脂のフィルムを任意に使
用することができる。具体的には、例えば、低密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
直鎖状低密度(線状低密度)ポリエチレン、ポリプロピ
レン系樹脂、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−
アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重
合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メ
チルメタクリレ−ト共重合体、メチルペンテン系樹脂、
ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビ
ニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合
体、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹
脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−
ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル、エチレン−酢
酸ビニル共重合体ケン化物、フッ素系樹脂、ジエン系樹
脂、ポリビニルアセタ−ル系樹脂、セルロ−ス系樹脂、
その他等の公知の樹脂のフィルムないしシ−トを使用す
ることができる。その他、例えば、セロハン等のフィル
ム、合成紙等も使用することができる。本発明におい
て、上記のフィルムないしシ−トは、未延伸、一軸方向
ないし二軸方向に延伸されたもの等、いずれのものでも
使用することができる。また、その厚さは、任意である
が、数μmから300μm位の範囲から選択して使用す
ることができる。更に、本発明においては、フィルムと
しては、押し出し成膜、インフレ−ション成膜、コ−テ
ィング膜等のいずれの性状の膜でもよい。
を有する樹脂のフィルムとしては、上記に挙げたフィル
ムないしシ−トの中から、例えば、低密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイ
オノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、
エチレン−アクリル酸共重合体、メチルペンテン系樹
脂、ポリブテン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリ
塩化ビニル系樹脂、その他等のフィルムないしシ−ト等
を使用することができる。
耐熱性等に富み袋体の主材となる主材フィルムとして
は、上記に挙げたフィルムないしシ−トの中から強度に
優れ、耐熱性、耐候性、耐溶剤性、耐薬品性等の諸堅牢
性に富むフィルム、例えば、ポリプロピレン、ポリアミ
ド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹
脂等の樹脂のフィルムないしシ−トを選択して使用する
ことができる。本発明では、上記のフィルムは、包装袋
の基材フィルムとしての機能を奏するものである。な
お、本発明においては、これらのフィルムには、例え
ば、ガスバリヤ−性等を賦与するためにポリ塩化ビニリ
デン系樹脂を含む組成物をコ−ティングしてなるフィル
ム等も使用することができる。
有する樹脂のフィルムとしては、上記に挙げた樹脂か
ら、例えば、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコ−
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、フッ素系
樹脂等の樹脂を選択して、そのフィルムないしシ−トを
使用することができる。
を有する樹脂のフィルムとしては、上記に挙げた樹脂か
ら、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポ
リオレフィン系樹脂を選択して、そのフィルムないしシ
−トを使用することができる。
としては、例えば、袋を構成し、これに内容物を充填包
装した場合、隠蔽性、遮光性等を有して内容物を外部か
ら透視することができない程度に着色されている樹脂の
フィルムを使用することもできる。例えば、低密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共
重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、メチルペンテ
ン系樹脂、ポリブテン系樹脂等のポリオレフィン系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹
脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メ
タ)アクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系
樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、フッ素系
樹脂、ジェン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、ポリウレ
タン系樹脂、その他等の公知の樹脂のフィルムないしシ
−トであって、染料、顔料等の着色剤によって着色され
ている樹脂のフィルムを使用することができる。
ないしシ−トは、未延伸、一軸方向ないし二軸方向に延
伸されたもの等、いずれのものでも使用することができ
る。また、その厚さは、任意であるが、数0.5μmか
ら300μm位の範囲から選択して使用することができ
るが、好ましくは、製膜化、包装材料とうしの機能面等
から、5μmないし100μm位が望ましい。更に、本
発明においては、上記のフィルムないしシ−トとして
は、押し出し成膜、インフレ−ション成膜、コ−ティン
グ膜、ラミネ−ト膜等のいずれの性状の膜でもよく、ま
た該フィルムないしシ−トは、一層ないしそれ以上の層
から構成されていてもよい。
方法としては、種々の方法で行うことができ、例えば、
上記に挙げた樹脂のペレットに染料、顔料等の着色剤を
添加し、更にその他、各種の添加剤を任意に添加し、よ
く混連し、次いで製膜化することによって着色した樹脂
のフィルムを製造する方法、、あるいは上記で挙げた樹
脂のフィルムに通常のコ−ティング法ないし印刷法等に
によって着色膜を形成する方法、更には上記で挙げた樹
脂のフィルムを通常の染色法等によって染色して染色層
を形成する方法等によって行うことができる。本発明に
おいて、着色した樹脂のフィルムとしては、内容物を透
視することが困難な色に着色してあればよく、それは何
色に着色していてもよく、また、それは一層ないしそれ
以上の層からなっていてもよい。具体的には、本発明で
は、隠蔽性、遮光性等の観点から、白色に着色されてい
る樹脂のフィルムと黒色に着色されている樹脂のフィル
ムの二層からなることが好ましい。特に、本発明におい
ては、樹脂の樹脂のペレットに白色顔料等の着色剤を添
加し、更にその他、各種の添加剤を任意に添加し、よく
混連し、次いで製膜化することによって白色に着色した
樹脂のフィルムと、同様にして、樹脂の樹脂のペレット
に黒色顔料等の着色剤を添加し、更にその他、各種の添
加剤を任意に添加し、よく混連し、次いで製膜化するこ
とによって黒色に着色した樹脂のフィルムとの二層から
なる着色樹脂のフィルムを使用することが好ましく、こ
の場合、製造工程の簡略化等の観点を加味すると、上記
の混連した樹脂組成物を使用して共押し出し法によって
二層を積層してなる積層体を使用することが最も望まし
いものである。
例えば、押し出しラミネ−ト法、共押し出しラミネ−ト
法、Tダイ押し出し法、インフレ−ション法、その他公
知の方法で製膜化することができる。
を使用してバッグインボックスの内装として使用するプ
ラスチック製内袋について説明すると、本発明にかかる
プラスチック製内袋は、その中に充填する内容物の種
類、包装目的、包装形態、包装方法、流通形態、販売形
態、その他等の条件を考慮して包装材料を企画、設計
し、而して、それらに合うフィルムないしシ−トを選択
し、それらを重ね合わせて多重体とし、次いで該多重体
を折り曲げるか、あるいは重ね合わせてその外周端部を
ヒ−トシ−ルして、バッグインボックスの内装としての
プラスチック製内袋を製造するものである。すなわち、
本発明においては、上記に挙げた無機酸化物の蒸着膜を
有する樹脂のフィルム、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂の
フィルム、主材フィルム、ガスバリヤ−性を有する樹脂
のフィルム、水蒸気バリヤ−性を有する樹脂のフィル
ム、その他の樹脂のフィルム等からその包装目的等に合
った材料を選択し、それらを組み合わせて重ね合わせ
て、包装材料としての多重体を製造し、而して、該多重
体を折り曲げるか、あるいは重ね合わせてその外周端部
をヒ−トシ−ルして、バッグインボックスの内装として
のプラスチック製内袋を製造するものである。なお、本
発明において、多重体とは、各樹脂のフィルムを単に重
ね合わせた状態をいい、各樹脂のフィルムが積層して相
互に全面でラミネ−トして接着している状態のものでは
ないものである。具体的には、本発明において、プラス
チック製内袋としては、内容物と接する内面側から外面
側に向かって、少なくともヒ−トシ−ル性を有する樹脂
のフィルム、無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィル
ムおよび主材フィルムを順に重ね合わせて多重体を構成
し、次いで該多重体を、そのヒ−トシ−ル性を有する樹
脂のフィルム面を対向させて折り曲げるか、あるいは重
ね合わせてその外周端部をヒ−トシ−ルして、バッグイ
ンボックスの内装としてのプラスチック製内袋を製造す
るものである。
各フィルムから多重体を構成し、それを重ね合わせてそ
のが外周端部をヒ−トシ−ルすることから、各フィルム
がヒ−トシ−ル性を有することが好ましく、例えば、上
記に挙げた主材フィルム、ガスバリヤ−性を有する樹脂
のフィルム、水蒸気バリヤ−性を有する樹脂のフィル
ム、その他の樹脂のフィルムは、それ自身でヒ−トシ−
ル性を有する場合は、そのまま使用することができる
が、それ自身でヒ−トシ−ル性に劣るか、あるいは有し
ない場合は、これらのフィルムにヒ−トシ−ル性を付与
し、しかる後それらを重ね合わせて多重体を構成し、次
いで、該多重体を折り曲げるかあるいは重ね合わせてそ
の四周の外周端部をヒ−トシ−ルして、バッグインボッ
クスの内装としてのプラスチック製内袋を製造すること
ができる。
法としては、上記に挙げた各種の樹脂のフィルムないし
シ−トに前述のヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム
を積層してラミネ−トシ−トを製造することによってヒ
−トシ−ル性を有するフィルムを製造することができ
る。その積層法としては、通常の方法、例えば、ウエッ
トラミネ−ト法、ドライラミネ−ト法、押し出しラミネ
−ト法、共押し出しコ−ティングラミネ−ト法、Tダイ
共押し出し成形法等を採用することができる。その際、
イソシアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン
系、ポリブタジエン系等のアンカ−コ−ト剤、ポリウレ
タン系、ポリアクリル系、ポリエステル系等のラミネ−
ト系接着剤等、公知のアンカ−コ−ト剤、接着剤等を使
用することができる。あるいは、本発明においては、前
述のヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルムないしシ−
トを構成する樹脂を選択し、これをビヒクルとする組成
物を調製し、これを各種の樹脂のフィルムないしシ−ト
等に、通常の塗布ないし印刷法でコ−テイングしてその
コ−テイング膜を製造してヒ−トシ−ル性を付与しても
よい。なお、上記の場合、樹脂に着色剤を添加し、よく
混練して製膜化して着色した樹脂のフィルムを製造し、
これをヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルムとして使
用してもよく、この場合、該着色したヒ−トシ−ル性を
有する樹脂のフィルムが、本発明の着色した樹脂のフィ
ルムとして機能し、これによって代替えすることができ
る。
ボックスの内装としてのプラスチック製内袋には、注入
口を具備しているものであり、該注入口について説明す
ると、かかる注入口としては、プラスチック製内袋の一
部を開口して、その開口部にヒ−トシ−ル等によって備
えつけるものである。而して、該注入口は、ヒ−トシ−
ル等によって内袋の開口部に設けることから、袋体を構
成する樹脂のフィルムとヒ−トシ−ル性を有する樹脂で
成形してなる注出口を使用することが好ましく、例え
ば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂等を射出成形
して製造してなる注出口および蓋等を使用することがで
きる。
を使用してなる本発明にかかるバッグインボックスの内
装としてのプラスチック製内袋の構成、その製造法等に
ついて、その二三例を挙げて図面を用いて更に具体的に
説明する。図1は、本発明にかかるプラスチック製内袋
の一例の構成を示す概略的断面図である。図1に示すよ
うに、まず、内容物と接する内面側から外面側に向かっ
て、少なくともヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム
1、無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルム2およ
び主材フィルム3を順に重ね合わせて多重体4を構成
し、更に該多重体4に開口部5を形成し、次に、該開口
部5の内側からフランジ部6を有する注出口7を挿入し
て、該注出口7のフランジ部6と多重体4との重合部分
をヒ−トシ−ルしてシ−ル部8を形成して、該多重体4
に注出口7を取り付ける。なお、図中9は、注出口7の
蓋を表す。次に、本発明では、上記で注出口7を取り付
けた多重体4に、上記と同様にして別に、内容物と接す
る内面側から外面側に向かって、少なくともヒ−トシ−
ル性を有する樹脂のフィルム1、無機酸化物の蒸着膜を
有する樹脂のフィルム2および主材フィルム3を順に重
ね合わせて製造してなる多重体4を、そのヒ−トシ−ル
性を有する樹脂のフィルム1、1面を対向して重ね合わ
せて、そ外周端部をヒ−トシ−ルして、その四周にシ−
ル部10をを形成することによって、本発明にかかるプ
ラスチック製内袋Aを製造することができる。
について、別の形態のものを例示する。図2は、別の形
態のプラスチック製内袋の構成を示す概略的断面部であ
る。すなわち、図2に示すように、まず、ヒ−トシ−ル
性を有する樹脂のフィルム11、無機酸化物の蒸着膜を
有する樹脂のフィルム12、着色した樹脂のフィルム1
3、主材フィルム14を用意し、その順序で重ね合わせ
るて多重体15を構成する。次に、該多重体15に予め
開口部5形成し、次に、該開口部5の内側からフランジ
部6を有する注出口7を挿入して、該注出口7のフラン
ジ部6と多重体15との重合部分をヒ−トシ−ルしてシ
−ル部8を形成して、多重体15に注出口7を取り付け
る。なお、図中9は、注出口7の蓋を表す。次に、本発
明では、上記で注出口7を取り付けた多重体15に、上
記と同様にして形成した別の多重体15を、そのヒ−ト
シ−ル性を有する樹脂のフィルム11、11面が対向す
るようにして重ね合わせて、そ外周端部をヒ−トシ−ル
して、その四周にシ−ル部10をを形成することによっ
て、本発明にかかるバッグインボックス用包装袋Bを製
造するとができる。
の例示にしかすぎないものであり、本発明では、充填包
装目的、内容物、充填包装法、流通形態、販売形態等に
よって、任意に包装設計することができ、それによっ
て、任意に材料を選定して種々の形態のバッグインボッ
クスの内装としてのプラスチック製内袋を製造すること
ができるものてあり、上記に挙げた例によって本発明を
限定するものではない。
を使用して内容物を充填包装する方法について説明する
と、かかる方法としては、従来公知の方法で行うことが
でき、例えば、まず、上記で得たプラスチック製内袋
を、板紙等からなる外装としての紙箱を構成するブラン
ク板の所定の位置にホットメルト系接着剤等を使用して
部分的に接着し、次いで製函することによりバッグイン
ボックスを製造し、次いで該バッグインボックス内のプ
ラスチック製内袋に、それに取り付けた注出口の蓋を取
り外し、該注出口から、例えば、ジュ−ス、酒、ワイン
等の液体飲料を計量して充填し、しかる後上記の注出口
に蓋を被せて密閉して、充填包装体を製造することがで
きる。
的に説明する。 実施例1 直鎖状低密度ポリエチレンを使用して押し出し法にて、
厚さ15μmの延伸ポリアミドフィルムの片面に押し出
しして、下記の構成からなる積層体を製造した。 延伸ポリアミドフィルム15μm/直鎖状低密度ポリエ
チレンフィルム30μm 次に、厚さ200Åの酸化珪素の蒸着膜を有する厚さ1
2μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
と、厚さ60μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム
を用意し、該直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを最内
面とし、その上に、上記の酸化珪素の蒸着膜を有する二
軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムを、その蒸
着膜面を対向させて重ね合わせ、更にその上に、上記で
製造した積層体を、その直鎖状低密度ポリエチレンフィ
ルム面を対向させて重ね合わせて、多重体を製造した。
上記で製造した多重体について、その酸素透過度は、
0.6cc/m2 ・day・atmであり、水蒸気透過
度は、0.5g/m2 ・day・atmであった。次
に、該多重体に注出口を取り付ける開口部を形成し、し
かる後該開口部にポリエチレン製注出口をヒ−トシ−ル
して取り付け、更に該注出口を取り付けた多重体と上記
と同様にして製造した別の多重体とを、その直鎖状低密
度ポリエチレンフィルム面が対向するように重ね合わせ
て、その外周の端部を四周にわたってヒ−トシ−ルし
て、本発明にかかるバッグインボックスの内装としての
プラスチック製内袋を製造した。上記で得たプラスチッ
ク製内袋に果肉入りオレンジジュ−スを通常の方法で熱
充填し、次いで段ボ−ル箱に詰めて業務用ジュ−スとし
て出荷した。出荷後、業務用ジュ−スとしてユ−ザ−が
使用したが、使用後、バッグインボックスを廃棄して焼
却処理することができ、焼却に際し何の支障もなかっ
た。
て酸化チタン20部を添加し、よく混練し、他方、同様
に、直鎖状低密度ポリエチレン100重量部に黒色顔料
としてカ−ボンブラック5部を添加しよく混練し、しか
る後、その両者を使用してインフレ−ション共押し出し
法にて、下記の構成からなるインフレ−ションフィルム
を製造した。 白色直鎖状低密度ポリエチレンフィルム40μm/黒色
直鎖状低密度ポリエチレンフィルム30μm 次に、塩化ビニリデン樹脂をコ−ティングした厚さ15
μmの延伸ポリアミドフィルムを用意し、これにアンカ
−コ−ト剤を片面にコ−ティングし、しかる後該コ−テ
ィング面と上記で製造したインフレ−ションフィルムの
白色直鎖状低密度ポリエチレンフィルム面とが対峙する
ようにして、ポリエチレン樹脂を使用してエクストル−
ジョンコ−ティング法で貼り合わせて、下記の構成から
なる積層体を製造した。 塩化ビニリデン樹脂コ−ティング延伸ポリアミドフィル
ム15μm/ポリエチレン層15μm/白色直鎖状低密
度ポリエチレンフィルム40μm/黒色直鎖状低密度ポ
リエチレンフィルム30μm 次に、厚さ200Åの酸化珪素の蒸着膜を有する厚さ1
2μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
と、厚さ50μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム
を用意し、該直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを最内
面とし、その上に、上記の酸化珪素の蒸着膜を有する二
軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムを、その蒸
着膜面を対向させて重ね合わせ、更にその上に、上記で
製造した積層体を、その黒色直鎖状低密度ポリエチレン
フィルム面を対向させて重ね合わせて、多重体を製造し
た。次に、該多重体に注出口を取り付ける開口部を形成
し、しかる後該開口部にポリエチレン製注出口をヒ−ト
シ−ルして取り付け、更に該注出口を取り付けた多重体
と上記と同様にして製造した別の多重体とを、その直鎖
状低密度ポリエチレンフィルム面が対向するように重ね
合わせて、その外周の端部を四周にわたってヒ−トシ−
ルして、本発明にかかるバッグインボックスの内装とし
てのプラスチック製内袋を製造した。上記で得たプラス
チック製内袋に果肉入りオレンジジュ−スを通常の方法
で熱充填し、次いで段ボ−ル箱に詰めて業務用ジュ−ス
として出荷した。出荷後、業務用ジュ−スとしてユ−ザ
−が使用したが、使用後、プラスチック製内袋内に残留
して袋の内面に付着していた残留物は、外部から透視で
きず、バグインボックスの廃棄に際して不快感はなく、
また、バッグインボックスを廃棄し、焼却処理すること
もできた。
ンフィルム40μm/黒色直鎖状低密度ポリエチレンフ
ィルム30μmからなるインフレ−ションフィルムの白
色直鎖状低密度ポリエチレンフィルム面にコロナ処理を
施し、しかる後ウレタン系接着剤を使用してドライラミ
ネ−ト法によって、塩化ビニリデン樹脂をコ−ティング
した厚さ15μmの延伸ポリアミドフィルムと貼り合わ
せて、積層体を製造し、以下実施例2と同様に行って、
同様な結果を得た。
は、ガスないし水蒸気バリア−性に富む材料として、無
機酸化物の蒸着膜に着目し、該無機酸化物の蒸着膜を有
する樹脂のフィルムに、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂の
フィルム、あるいはプラスチック製内袋を構成する主材
フィルム等を組み合わせ、これらを、内容物と接する内
面側から外面側に向かって、ヒ−トシ−ル性を有する樹
脂のフィルム、無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィ
ルム、主材フィルムの順に重ね合わせて多重体を構成
し、更に該多重体の二枚を、そのヒ−トシ−ル性を有す
る樹脂のフィル面を対向させて重ね合わせてその外周の
重合端縁をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成してプラス
チック製内袋を製造し、該プラスチック製内袋をバッグ
インボックスの内装として使用したところ、袋体として
の機能を十分に具備してバッグインボックスの内装とし
ての使用に十分に耐え得ることができ、しかも使用後そ
の廃棄処理に際しては、通常の可燃物と同様に焼却処理
することができるというものである。
成を示す概略的断面図である。
の一例の構成を示す概略的断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 外装に紙箱を使用し、内装にプラスチッ
ク製内袋を使用してなるバッグインボックスにおいて、
プラスチック製内袋として、無機酸化物の蒸着膜を有す
る樹脂のフィルムを構成要素として含むことを特徴とす
るバッグインボックス。 - 【請求項2】 プラスチック製内袋が、内容物と接する
内面側から外面側に向かって、少なくともヒ−トシ−ル
性を有する樹脂のフィルム、無機酸化物の蒸着膜を有す
る樹脂のフィルムおよび主材フィルムを順に重ね合わせ
てなる多重体からなることを特徴とする上記の請求項1
に記載するバッグインボックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01825596A JP3813225B2 (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | バッグインボックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01825596A JP3813225B2 (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | バッグインボックス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09188360A true JPH09188360A (ja) | 1997-07-22 |
JP3813225B2 JP3813225B2 (ja) | 2006-08-23 |
Family
ID=11966580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP01825596A Expired - Fee Related JP3813225B2 (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | バッグインボックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3813225B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002347837A (ja) * | 2001-05-23 | 2002-12-04 | Dainippon Printing Co Ltd | バッグインボックス |
JP2002347838A (ja) * | 2001-05-23 | 2002-12-04 | Dainippon Printing Co Ltd | バッグインボックス |
-
1996
- 1996-01-10 JP JP01825596A patent/JP3813225B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2002347837A (ja) * | 2001-05-23 | 2002-12-04 | Dainippon Printing Co Ltd | バッグインボックス |
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