JPH09187251A - 同心状巻き物食品、その製造方法及びその製造装置 - Google Patents
同心状巻き物食品、その製造方法及びその製造装置Info
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- JPH09187251A JPH09187251A JP8019418A JP1941896A JPH09187251A JP H09187251 A JPH09187251 A JP H09187251A JP 8019418 A JP8019418 A JP 8019418A JP 1941896 A JP1941896 A JP 1941896A JP H09187251 A JPH09187251 A JP H09187251A
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Abstract
られ、その断面において異種の食品材料が示す模様形状
にバラツキのない一定の美観に秀れた同心状巻き物食品
を提供するものである。 【解決手段】 食品材料を矩形状に成形するドラム(1
5)によりすりみ(1)、(2)を形成し、すりみ
(1)、(2)をコンベヤ(10)で順次搬送し、回転
かつ上下動可能に支持されている串(4)で同心状巻き
物食品を製造するもので、成形ドラム(15)には開口
部(16)(17)と底面部材(26)(27)が設け
られ、これら開口部の周方向寸法は串(4)の外周長さ
及びその内側に巻き付けられた層の食品成形物の外周長
さにほぼ等しくなるように成形するものであり、また巻
き付けられる最外層の食品成形物の底面部材は矩形状の
食品成形物(2)の後端部に斜面(2´)を形成する底
面部材の端部に突起(25)を設けているものである。
Description
の製造方法及びその製造装置に関し、特に2種以上の食
品材料を同心状に巻き付けた食品の製造方法及びその製
造装置に関するものである。
に巻き付けた食品として、筒状のすりみの内部にほぼ同
心状に形成されたチーズを有するチーズ入りちく輪が知
られている(例えば特開平7−23747公報)。上記
従来技術のちく輪の製造は、図11(a)、(b)及び
(c)に示すように、矩形状すりみシート(32)の上
に、半固形状チーズ材料の矩形状チーズシート(33)
を重ね、これを串(34)に巻き付け、成形、焼成して
製造するものである。そしてちく輪の切断面は、図11
(d)に示されるように、チーズが「の」の字形に巻か
れた状態のものが得られる。
においては、得られたちく輪の切断面は図11(d)に
示されるように、チーズが「の」の字形に巻かれた状態
になり、真の同心円とはいえないものである。また、矩
形状すりみシートに対するチーズシートの置く位置によ
ってはちく輪断面におけるチーズの「の」の字の形状も
種々異なってしまい、一定の美観を備えた製品を得るこ
とは困難であり、さらに、巻き付けられた外側の層の接
ぎ目は、巻き付けた後に念入りに整形しなければ一定の
美観を備えた製品を得ることができないという問題があ
った。また、その製法はすりみシート及びチーズシート
を串に巻き付けるという手作業によるものであり、能率
的なものではなかった。
りみを串に塗り付ける、或るいは串に巻き付けるものが
知られているが、これらは2種以上の食品材料を同心状
に巻き付けるものではなく、また2種以上の多層に巻か
れたものの美観、及び2種以上の食品材料を串に巻き付
ける作業能率等の点からの考慮が払らわれていなかっ
た。本願発明の課題は、2種以上の食品材料がほぼ同心
状に巻き付けられ、かつ、その断面において異種の食品
材料が示す模様形状にバラツキのない一定の美観に秀れ
た同心状巻き物食品を効率的に製造する方法と装置を提
供しようとするものである。
材料を成形する工程、成形された食品成形物を串の外周
に巻き付ける順に搬送手段により搬送しつつ、前記搬送
手段上に回転かつ上下動可能に設けられた串の外周に順
次多層に巻き付ける工程とを含み、食品成形物を成形す
る工程が食品成形物の搬送方向の寸法を順次、串の外周
長さ及びその内側に巻き付けられた層の食品成形物の外
周長さにほぼ等しくなるように成形するとともに、かつ
少なくとも一つの層の食品成形物の後端部に斜面を形成
することを特徴とする同心状巻き物食品の製造方法であ
る。
の長さは串の外周長さまたはその内側に巻き付けられた
層の食品成形物の外周長さよりやや長く成形することが
好ましい。また、食品成形物の後端部に斜面を形成した
ものは、同心状巻き物食品の外側に巻き付けられる層と
することが好ましい。多層に巻き付けられる食品成形物
の全ての後端部に斜面を形成してもよい。
ム、食品成形物を搬送する手段、外周に食品材料を順次
多層に巻き付ける串を回転かつ上下動可能に支持する部
材を有し、前記食品材料の成形ドラムには開口部とその
底面部材が設けられ、前記開口部のそれぞれの周方向寸
法は串の外周長さ及びその内側に巻き付けられた層の食
品成形物の外周長さにほぼ等しく、かつ少なくとも一つ
の開口部の底面部材は端部に突起を設けていることを特
徴とする同心状巻き物食品の製造装置である。
矩形状に成形する工程と、矩形状に成形された食品成形
物を串の外周に巻き付ける順に搬送手段により搬送しつ
つ、前記搬送手段上に回転かつ上下動可能に設けられた
串の外周に順次多層に巻き付ける工程とを含み、矩形状
に成形された食品成形物の搬送方向の寸法を順次、串の
外周長さ及びその内側に巻き付けられた層の食品成形物
の外周長さにほぼ等しくなるように成形するとともに、
かつ食品成形物の矩形状後端部に斜面を形成することを
特徴とする同心状巻き物食品の製造方法である。
状に成形するドラム、矩形状の食品成形物を搬送する手
段、外周に食品材料を順次多層に巻き付ける串を回転か
つ上下動可能に支持する部材を有しており、前記食品材
料の成形ドラムには複数個の矩形状の開口部とその底面
部材が設けられ、前記複数個の矩形状開口部のそれぞれ
の周方向寸法は串の外周長さ及びその内側に巻き付けら
れた層の食品成形物の外周長さにほぼ等しく、かつ少な
くとも一つの食品成形物を形成する開口部の底面部材は
端部に突起を設けていることを特徴とする同心状巻き物
食品の製造装置である。
状に成形する2以上のドラム、矩形状の食品成形物を搬
送する手段、外周に食品材料を順次多層に巻き付ける串
を回転かつ上下動可能に支持する部材を有しており、前
記食品材料の成形ドラムのそれそれには矩形状の開口部
とその底面部材が設けられ、前記成形ドラムのそれそれ
の矩形状開口部の周方向寸法は串の外周長さ及びその内
側に巻き付けられた層の食品成形物の外周長さにほぼ等
しく、かつ少なくとも一つの食品成形物を形成する開口
部の底面部材は端部に突起を設けていることを特徴とす
る同心状巻き物食品の製造装置である。
れている底面部材が前記開口部を開口と中心方向を往復
動するように設けられていることを特徴とする同心状巻
き物食品の製造装置である。
ズを内部に同心状に配置したちく輪の製造に有利であ
り、この場合には、矩形状に成形したすりみ、同じくチ
ーズ及び同じくすりみを順次搬送し、この順序で串に巻
き付けるものではあるが、本発明において使用する食品
の材料の組み合せは、特にこれらに限定されるものでは
ない。
れを巻き付ける際、串及び隣接する食品材料を付着させ
て巻き付けるもので、組み合せる食品材料は付着するも
のであれば好ましい。またそれ自体に付着性がなくと
も、巻き付けたとき隣接する食品材料と付着できるもの
であれば使用できる。隣接する食品材料に付着性がない
場合には食品用糊剤等を塗布して使用すればよい。
すると、魚肉、畜肉、鶏肉等のすりみ、ツナを主成分と
するペースト状物、鶏卵を主成分とするペースト状物、
ポテト等の澱粉質を主成分とするペースト状物、あるい
は、チーズ、海苔等が挙げられ、これらを2種以上適宜
組み合わせて用いればよい。また同種の食品材料であっ
ても、該材料において色及び風味を変えたものを用意
し、これを各々矩形状に成形し、成形物を順次巻き付け
てもよいものである。
層、3層、4層あるいはそれ以上の層であっても良く、
さらに、食品材料を巻き付けた後、加熱調理し、串を引
き抜くことにより製造される。また、串を引き抜いた後
に、その穴に他の食品材料を充填あるいは挿入すること
もできるものである。
順序に従って、順次串に巻き付けられるものであって、
これら成形物を同心状に巻くためには、成形工程におい
て成形される成形物の搬送方向の寸法を、成形物の搬送
順序、すなわち巻き付ける順序に従って、まず、串の外
周長さに合わせ、その後、順次隣接する内側に巻き付け
られた成形物の外周長さと等しくなるように成形するこ
とが必要となる。このような寸法合わせは、串の外周長
さ及び巻き付ける成形物の層の厚さを勘案して算出する
か、あるいは予め、実際に串に巻いて、成形する成形物
の搬送方向の寸法を決定するものである。
端部に斜面を形成するもので成形物の層の接ぎ目を綺麗
にすることができるものである。特に、多層に巻き付け
られる外側の層となる食品成形物の矩形状後端部に斜面
を形成するときは内側に巻き付けられた層の食品成形物
の外周長さよりやや長く形成し、これにより串に巻き付
けられた同心状巻き物食品の外側の層の接ぎ目を綺麗に
することができるものである。また、本発明における成
形物の串への巻き付けは、串と搬送手段との相対的運動
によって行なわれるから、串が下方に一定の押圧力で押
圧していれば、串を特に駆動力により回転させなくて
も、2以上の矩形状食品材料を串に巻き付けることがで
きるものである。
を形成する手段としては、成形ドラムの底面部材の端部
に突起を設けるものの外に次のような手段がある。それ
は、矩形状食品成形物の成形に型枠を用いる場合は型枠
の開口部の端部に斜面を設け食品成形物の矩形状後端部
に斜面を形成することができる。また、コンベヤ上に載
せられ搬送される食品材料を、コンベヤの上に離れて設
置されているじゃま板の位置を上下させ食品成形物の矩
形状後端部に斜面を形成することができる。
る際、成形された成形物の搬送方向の寸法を順次、串の
外周長さ、及び内側に巻き付けられる成形物の外周長さ
に等しくなるように、かつ後端部に斜面を形成するもの
であるから、本発明より得られる食品の断面は、美麗な
同心状をしており、串に巻き付けられた同心状巻き物食
品の最も外側の層の接ぎ目を綺麗にすることができるも
のである。さらに、本発明においては様々な食品材料を
使用することが可能であり、多様な美観及び食味を有す
る巻き物食品も提供できるというものである。
搬送され、串に当接した時点で始めて巻き付けが行なわ
れ、必ず第1の巻き付け完了した後に、次の巻き付けが
行なわれるから、搬送手段に載置される成形物の位置間
隔如何にかかわらず、得られる巻き物食品の断面は、常
に一定の異種食品材料の模様形状が表出し、前記従来技
術において前記すりみシートとチーズを重ねて巻く場合
におけるように、断面の模様が異なるということはな
い。
作用を有するほかにさらに、ちく輪すりみを水平に搬送
するベルトコンベア等の搬送手段が用いられるようにな
っており、2種以上の多層に巻かれた食品の美観、及び
串に巻き付ける作業を能率的に連続的に行うことがで
き、また装置全体のサイズも2種以上の食品材料を多層
に巻くのに、一つの串支持手段に串を回転かつ上下動可
能に支持するようにすることにより簡単な構造のもので
ある。
料を成形するドラムは開口部とその底面部材が設けら
れ、開口部のそれぞれの周方向寸法は、串の外周長さ及
び巻き付けられた層の食品成形物の外周長さにほぼ等し
くなるように成形することができる寸法とし、開口部の
底面部材に矩形状の食品成形物の後端部に斜面を形成す
るように斜面を有する突起を設けていることにより、多
層に巻き付けられる層となる食品成形物の後端部に斜面
が形成されるもので連続的に成形を行うことができるも
のである。
矩形状食品成形物の後端部に斜面を形成するので、矩形
状成形物がドラムの開口部の底面部材からスムーズに離
れる。それによりすりみの形を崩すことなく、すりみを
搬送するベルトコンベア等の搬送手段に矩形状成形物が
スムーズに置かれ、またドラムからの離れがスムーズな
ので搬送手段の走行を速して操業することもできる。
以上の食品材料がすりみとチーズで、チーズ入りの同心
状巻き物食品としてのちく輪を製造する場合の実施例例
を図面を参照し具体的に説明する。
す。図1、図2は、本発明実施例の食品材料を矩形状に
成形する実施例を示す図であり、図3は同心状巻き物食
品の製造の全体を示す図である。まず、図3で食品材料
の矩形状成形物を搬送し、搬送手段上に回転かつ上下動
可能に設けられた串の外周に順次多層に巻き付けること
について説明する。成形手段により矩形状に成形された
魚肉等のすりみ(1)、チーズ(3)及び後端部に斜面
(2´)を有するすりみ(2)を順次搬送するほぼ水平
状態に設置されたベルトコンベア(10)と、搬送され
てくるこれらの成形物を順次巻き付ける串(4)と、こ
の串(4)を回転自在かつ上下動可能に支持する凹部を
有する串の支持手段(11)、スクレーパ手段(12)
とを有しているもので、同心状巻き物食品であるちく輪
の製造工程の一部を示している。ベルトコンベア(1
0)は図示しないモータにより駆動される矢印方向に走
行するものである。
線であり、串(4)に巻き付けられるすりみ(1)、チ
ーズ(3)及びすりみ(2)をベルトコンベア(10)
から剥離させる手段として設けられているものである。
即ち、スクレーパ手段としてのピアノ線(12)はベル
トコンベア(10)の上部走行部分の上部表面にほぼ接
するように延びており、搬送されてくる魚肉すりみ
(1)、チーズ(3)及びすりみ(2)をベルトコンベ
アの上部走行部分から分離し、それによって魚肉すりみ
が支持手段(11)の凹部によって支持された串(4)
に順次確実に巻き付くようにされている。
形することについて示す。図1に示すように、ベルトコ
ンベア(10)の走行部分上に載置されている矩形状の
すりみ(1)、及び後端部に斜面(2´)を有するすり
み(2)は、成形ドラム(15)で形成される。成形ド
ラム(15)の周面は、矩形状開口部(16)及び端部
に斜面を有する突起(25)を設けた底面部材(2
6)、並びに矩形状開口部(17)及び底面部材(2
7)を有している。成形ドラム(15)は矢印の方向に
回転するもので、図示されていないホッパーより供給さ
れるすりみ原料は、開口部(17)ですりみ(1)、開
口部(16)ですりみ(2)に成形される。
ラム(15)は、その周面に矩形状開口部(16)及び
(17)を有し、開口部(16)には、端部に斜面を有
する突起(25)を設けた底面部材(26)が、開口部
(17)には底面部材(27)が設けられている。底面
部材(26)、(27)には支持棒(31)が取り付け
られ、支持棒(31)は支持部材(30)の孔を滑り動
くことができ、成形ドラム(15)の周面開口部とドラ
ムの中心部の方向を上下に往復動するものである。
部(16)及び(17)は、上部付近に位置するとき、
底面部材(26)、(27)の支持棒(31)は支持部
材(30)の孔を下方に動く、即ち底面部材(26)、
(27)の重さで下方に移動する。それにより成形ドラ
ム(15)の開口部(16)及び(17)は凹部とな
り、そこにホッパーより食品材料を供給し、すりみ
(1)(2)を成形する。
口部(16)及び(17)が下部付近のコンベヤ(1
0)に近づく位置になると、底面部材(26)、(2
7)の重さでドラムの周面方向に移動し、開口部(1
6)及び(17)の凹部に成形されているすりみ(1)
(2)は、押し出されてコンベヤ(10)に載せるもの
である。このように、成形ドラム(15)は矢印の方向
に回転し、開口部(17)と底面部材(27)は矩形状
のすりみ(1)を形成し、また開口部(16)と突起
(25)を設けた底面部材(26)は後端部に斜面(2
´)を有するすりみ(2)を形成するものである。
(25)が一体に図示されているが、突起を底面部材に
固着または接着して設けてもよく、一体に形成してもよ
い。また、底面部材の支持棒(31)の支持部材(3
0)は、ドラムの内面に固着、接着または、一体に形成
してもよい。支持部材(30)の滑動部は孔に限るもの
ではなく、支持棒(31)が滑り動くことができるもの
であればよい。なお、この実施例では巻き物食品として
すりみ(1)及びすりみ(2)を成形する2つの開口部
が成形ドラム(15)に設けられたものであるが、すり
みを3層以上にする場合には成形ドラム(15)にそれ
に対応する数の開口部を設けることもできる。
き付け層となるもので、成形ドラム(15)の開口部
(17)の周方向寸法は、串の外周長さにほぼ等しくな
るようにすりみ(1)を成形するものである。この実施
例では、すりみ(2)は多層に巻き付けられる外側の層
となるもので、成形ドラム(15)の矩形状開口部(1
6)の周方向寸法は、すりみ(2)の内側に巻き付けら
れた層の食品成形物の外周長さにほぼ等しくなるように
形成されている。例えば、すりみ(2)の後端部に斜面
(2´)のところが、内側に巻き付けられた層の食品成
形物の外周長さにほぼ等しくなるように成形するもので
ある。なお、チーズ(3)は、図示していない別の成形
手段で作り、図3に示すようにベルトコンベア(10)
を走行するすりみ(1)とすりみ(2)の間に載置する
ものである。
(a)、(b)に示すように、まず、第1層の魚肉すり
みの矩形状成形物(1)が串に当接すると、ピアノ線
(12)によりベルトコンベア(10)から剥離され、
ベルトコンベアの走行運動によって、串支持手段(1
1)の串(4)が回転かつ上動しながらすりみ(1)を
巻き付ける。この場合、すりみ(1)の搬送方向の寸法
は、串の外周長さに一致するから端部の段差を生ずるこ
となく、きっちりと串に巻き付けられる。
2層の半固形状チーズからなる矩形状チーズ(3)が、
串下部に至ると、チーズ(3)はピアノ線(12)によ
りベルトコンベア(10)から剥離されるとともにすり
み(1)と付着しつつ、串(4)の回転かつ上動に伴
い、すりみ(1)の外周に巻き付けられる。この場合、
チーズ(3)は、その搬送方向の寸法が、串に巻かれた
状態でのすりみ(1)の外周長さに一致するから、段差
を生ずることなく、きれいに巻かれる。
に、すりみ(2)もチーズ(3)が巻かれた層上に巻き
付けられるが、すりみ(2)は、多層に巻き付けられる
最も外側の層となる食品成形物で、その後端部に斜面
(2´)を有しており、内側に巻き付けられた層のチー
ズ(3)の外周長さよりやや長く形成されている。この
場合、すりみ(2)は後端部に斜面(2´)を有し、そ
の搬送方向の寸法が、串に巻かれた状態でのチーズ
(3)の外周長さよりやや長く形成されているので接ぎ
目を綺麗にすることができる。
形を整えて、焼成、蒸煮等適宜加熱手段により調理され
た後、串を引き抜かれて製品となる。この製品の断面
は、図6(c)に示すように、一定の美観に秀れた同心
状の模様形状が表出しているものであった。なお、チー
ズ(3)の幅は、すりみ(1)(2)の幅より小さいも
ので、串に同心状に巻かれた成形物の両側はすりみ
(1)(2)でチーズ(3)を覆っているものである。
この実施例ではすりみ(2)の後端部に斜面(2´)を
形成した場合について示したが、すりみ(1)の後端部
に斜面を形成して同心状に巻かれた成形物としてもよ
い。
は、食品材料を矩形状に成形するドラムを示す図であ
る。食品材料のすりみ(1)(2)がローラ(43)で
供給されるホッパー(18)の下部に成形ドラム(1
5)が設けられている。成形ドラム(15)は、その周
面に矩形状開口部(16)及び矩形状開口部(17)を
有している。矩形状に成形される食品成形物のすりみ
(1)は開口部(17)で成形され、成形される食品成
形物のすりみ(2)は開口部(16)で成形される。な
お、実施例2では成形ドラム(15)の周面に設ける開
口部が2個の場合について示すが、ドラムに設ける開口
部の数は、成形ドラムの大きさ、強度、コンベヤの速度
等の条件で決められるもので開口部の数を3個、4個、
5個とすることもできる。また開口部が1個の成形ドラ
ムの数を複数個としてもよい。
を有する底面部材(26)が設けられている。開口部
(17)には底面部材(27)が設けられている。これ
らの底面部材は、ドラムの内部に設けたカム機構により
開口部内を進退可能に運動するものである。開口部(1
6)の底面部材(26)を例に、その動きを説明する。
1)の孔を支持棒(30)で動くもので、カム(29)
で成形ドラムの周面開口部とドラムの中心部を上下動す
る。他の底面部材も同様に動くものである。回転する成
形ドラム(15)の開口部(16)及び(17)は、上
部付近に位置し、その底面部材(26)及び(27)は
自重によりカム(28)に沿って後退して凹部となり、
すりみ(1)(2)の原料を受け入れる。そして押し出
されてコンベヤ(10)に載置させる。
の自重とカム機構により底面部材を進出、後退させすり
み(1)及びすりみ(2)を走行しているコンベア上に
載置するものである。また、開口部(16)と突起(2
5)を設けた底面部材(26)は、後端部に斜面(2
´)を有するすりみ(2)を形成するものであり、食品
成形物の後端部に斜面が形成されているので底面部材か
らスムーズに離れ、ベルトコンベアに置かれる。
き物食品の製造を示す図であり、図9はその同心状巻き
物食品を示す図である。矩形状に成形されたすりみ
(1)、後端部に斜面(2´)を有するすりみ(2)の
間に、短冊状の食品材料、例えばチーズ(5)がベルト
コンベア(10)上に載置され搬送されて、これらを順
次巻き付ける串(4)を回転自在かつ上下動可能に支持
する串支持手段(11)、スクレーパ手段(12)によ
り同心状巻き物食品を製造するものである。これは魚肉
すりみ(1)(2)内に他の食品材料、例えばチーズ
(5)が間隔をあけて同心円状に配置されたものが得ら
れるものである。なお、この実施例では短冊状チーズ
(5)が3本のものが示されているが、これに限るもの
ではなく何本でものよい。
(例えばステンレス製)の串を用いている例について示
したものであるが、木や竹等の比較的軽い材料で作った
串を用いて、串をつけたままの巻き物食品として販売す
ることもある。この場合、支持手段(11)において
は、串(4)が成形物を押圧することができず、従っ
て、良好な巻き付けは出来ないことになる。そこで、串
(4)に下方に向く力を掛ける手段、例えば重りとなる
プレートを用意することが好ましい。このようなプレー
トは下向きの開口を有したものを用い、串(4)の端部
に係合して串に下向きの力をかけるようにする。また、
串支持部材(11)の外表面に設けられた案内部材によ
って上下方向で案内されるようにすることができるもの
である。
10に示すように、ベルトコンベア(10)の走行部分
上にすりみ(1)、チーズ(3)及びすりみ(2)を載
置し、矢印の方向に搬送して串の外周に順次多層に巻き
付けるものである。この実施例では、すりみ(1)の後
端部に斜面(1´)を形成したものであり、またすりみ
(2)は後端部に斜面(2´)を形成し、さらに凹部
(42)、額縁状部(41)を形成したものである。凹
部(42)はチーズ(3)が入る大きさで、額縁状部
(41)で囲っているものである。
(1)は、成形ドラム(15)の矩形状開口部(17)
及び端部に斜面を有する突起(44)を設けた底面部材
(27)で形成される。また、斜面(2´)、凹部(4
2)、額縁状部(41)が形成されたすりみ(2)は成
形ドラム(15)の矩形状開口部(16)及び端部に斜
面を有する突起(25)、凸部(43)を設けた底面部
材(26)で形成される。このように後端部に斜面(1
´)を形成したすりみ(1)、及び斜面(2´)、凹部
(42)、額縁状部(41)が形成されたすりみ(2)
を用いてチーズ(3)を入れて多層に巻き付けたもので
は、チーズの収まりがよく、また加熱によって溶けるよ
うなものでも、すりみの間から溶け出すことがないもの
である。
品の断面は美麗な同心状をしており、外側の層の接ぎ目
を綺麗にすることができ、かつ、常に一定の異種食品材
料の模様形状が表出し、従来技術のすりみシートとチー
ズを重ねて巻く場合におけるように、断面の模様が異な
るということはないものが得られ、また、本発明におい
ては様々な食品材料を使用することが可能であり、多様
な美観、綺麗接ぎ目及び食味の巻き物食品も提供できる
という効果も奏するものである。
ベア等の搬送手段が用いられるようになっており、2種
以上の多層に巻かれた食品の美観、及び串に巻き付ける
作業を能率的に行うことができ、また装置全体のサイズ
も2種以上の食品材料を多層に巻くのに、串を回転かつ
上下動可能に一つの串支持手段に支持するようにするこ
とにより、比較的小さいものとすることができる。また
串の支持手段も簡単な構造のものである。
るドラムにより串の外周長さ及び巻き付けられた層の食
品成形物の外周長さにほぼ等しくなるように成形するこ
とができ、また開口部の底面部材に矩形状の食品成形物
の後端部に斜面を形成するように斜面を有する突起を設
けていることにより食品成形物は矩形状後端部に斜面が
形成されたものを連続的に成形でき、また底面部材から
スムーズに離れるので食品成形物の形を崩すことなく搬
送手段に置くことができるという効果も奏するものであ
る。
について示す図
図
す図
を示す図
く製造工程を示す図
く製造工程を示す図
形ことについて示す図
製造を示す図
す図
形状に成形ことについて示す図
方法及びその製造装置
品、その製造方法及びその製造装置に関し、特に2種以
上の食品材料を同心状に巻き付けた同心状巻き物食品、
その製造方法及びその製造装置に関するものである。
りみを串に塗り付ける、或るいは串に巻き付けるものが
知られているが、これらは2種以上の食品材料を同心状
に巻き付けるものではなく、また2種以上の多層に巻か
れたものの美観、及び2種以上の食品材料を串に巻き付
ける作業能率等の点からの考慮が払らわれていなかっ
た。本願発明の課題は、2種以上の食品材料がほぼ同心
状に巻き付けられ、かつ、その断面において異種の食品
材料が示す模様形状にバラツキのない一定の美観に秀れ
た同心状巻き物食品、並びにその同心状巻き物食品を効
率的に製造する方法と装置を提供しようとするものであ
る。
にほぼ等しい長さに成形し巻き付けられた食品成形物の
層、前記巻き付けられた層の外周長さにほぼ等しい長さ
に成形し巻き付けられた食品成形物の層よりなり、かつ
少なくとも食品成形物の一つの層の後端部には斜面を形
成し巻き付けらたものであることを特徴とする2以上の
食品材料よりなる多層巻き付け同心状巻き物食品であ
る。また本発明は、串の外周長さにほぼ等しい長さに成
形し巻き付けられた食品成形物の第1層、前記巻き付け
られた第1層の外周長さにほぼ等しい長さに成形し巻き
付けられた食品成形物の第2層、さらに前記巻き付けら
れた第2層の外周長さにほぼ等しい長さに成形し巻き付
けられた食品成形物の第3層の少なくとも3つの層より
なり、かつ少なくとも食品成形物の一つの層の後端部に
は斜面を形成し巻き付けらたものであることを特徴とす
る2以上の食品材料よりなる多層巻き付け同心状巻き物
食品である。
する工程、成形された食品成形物を串の外周に巻き付け
る順に搬送手段により搬送しつつ、前記搬送手段上に回
転かつ上下動可能に設けられた串の外周に順次多層に巻
き付ける工程とを含み、食品成形物を成形する工程が食
品成形物の搬送方向の寸法を順次、串の外周長さ及びそ
の内側に巻き付けられた層の食品成形物の外周長さにほ
ぼ等しくなるように成形するとともに、かつ少なくとも
一つの層の食品成形物の後端部に斜面を形成することを
特徴とする同心状巻き物食品の製造方法である。また、
後端部に斜面を形成する食品成形物の長さは串の外周長
さまたはその内側に巻き付けられた層の食品成形物の外
周長さよりやや長く成形することが好ましい。また、食
品成形物の後端部に斜面を形成したものは、同心状巻き
物食品の外側に巻き付けられる層とすることが好まし
い。多層に巻き付けられる食品成形物の全ての後端部に
斜面を形成してもよい。
食品の少なくとも食品成形物の一つの層の後端部には斜
面を形成し巻き付けらたものであるので、巻き付け層の
接ぎ目を綺麗にすることができるものであり、また2以
上の食品材料を成形する際、成形された成形物の搬送方
向の寸法を順次、串の外周長さ、及び内側に巻き付けら
れる成形物の外周長さに等しくなるように、かつ後端部
に斜面を形成するものであるから、本発明より得られる
食品の断面は、美麗な同心状をしており、串に巻き付け
られた同心状巻き物食品の最も外側の層の接ぎ目を綺麗
にすることができるものである。さらに、本発明におい
ては様々な食品材料を使用することが可能であり、多様
な美観及び食味を有する巻き物食品も提供できるという
ものである。
以上の食品材料がすりみとチーズで、チーズ入りの同心
状巻き物食品としてのちく輪について実施例を図面を参
照し具体的に説明する。
Claims (2)
- 【請求項1】 2以上の食品材料を成形する工程、成形
された食品成形物を串の外周に巻き付ける順に搬送手段
により搬送しつつ、前記搬送手段上に回転かつ上下動可
能に設けられた串の外周に順次多層に巻き付ける工程と
を含み、食品成形物を成形する工程が食品成形物の搬送
方向の寸法を順次、串の外周長さ及びその内側に巻き付
けられた層の食品成形物の外周長さにほぼ等しくなるよ
うに成形するとともに、かつ少なくとも一つの層の食品
成形物の後端部に斜面を形成することを特徴とする同心
状巻き物食品の製造方法。 - 【請求項2】 食品材料を成形するドラム、食品成形物
を搬送する手段、外周に食品材料を順次多層に巻き付け
る串を回転かつ上下動可能に支持する部材を有し、前記
食品材料の成形ドラムには開口部とその底面部材が設け
られ、前記開口部のそれぞれの周方向寸法は串の外周長
さ及びその内側に巻き付けられた層の食品成形物の外周
長さにほぼ等しく、かつ少なくとも一つの開口部の底面
部材は端部に突起を設けていることを特徴とする同心状
巻き物食品の製造装置。
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JP2012147708A (ja) * | 2011-01-18 | 2012-08-09 | Kibun Foods Inc | 三層筒状食品の製造方法及び装置 |
-
1996
- 1996-01-10 JP JP01941896A patent/JP3524251B2/ja not_active Expired - Lifetime
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