JPH09186644A - 指向性アンテナの向き制御方法および向き制御装置 - Google Patents

指向性アンテナの向き制御方法および向き制御装置

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JPH09186644A
JPH09186644A JP35389395A JP35389395A JPH09186644A JP H09186644 A JPH09186644 A JP H09186644A JP 35389395 A JP35389395 A JP 35389395A JP 35389395 A JP35389395 A JP 35389395A JP H09186644 A JPH09186644 A JP H09186644A
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JP
Japan
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station
directional antenna
antenna
transmitting
communication
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP35389395A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Sugimasa
哲也 杉正
Takao Wada
多加夫 和田
Takehiko Watanabe
武彦 渡邊
Yoshikazu Nishi
義和 西
Nobuhiko Takahashi
暢彦 高橋
Toshiaki Shirosaka
敏明 城阪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
DX Antenna Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
DX Antenna Co Ltd
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Publication date
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  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信側あるいは受信側のいずれか一方が移動
している場合にも、迅速に指向性アンテナの向き調整が
なし得る指向性アンテナの向き制御方法および向き制御
装置をを提供する。 【解決手段】 送信側および受信側の双方に、自局10
(20)の位置を検出する位置検出手段14(24)
と、この検出された自局10(20)の位置を相手局2
0(10)に通信するための無指向性アンテナを有する
位置送信手段15(25)とを備えるとともに、移動局
20にはそれに加えて自局20の方位を検出する方位測
定手段26および傾斜測定手段27とを備えるものであ
る。そして、例えば固定局10では、その位置通信手段
15により得られた移動局20の位置および検出された
自局10の位置をおよびあらかじめ定められている自局
10の方位に基づいて指向性アンテナ11の向きを求め
てその向きにアンテナ11をセットするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指向性アンテナを
用いた通信システムにおける指向性アンテナの向き制御
方法および向き制御装置に関する。さらに詳しくは、送
信側あるいは受信側の少なくとも一方が移動している場
合に、効率よく送信側および受信側の指向性アンテナの
向きを制御する制御方法および制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像データなどの大量の情報を無線通信
する場合には、指向性アンテナが用いられる。この指向
性アンテナは、その指向性の名が示すように指向性が強
い。そのため、指向性アンテナを用いて通信を行う場合
には、受信側の指向性アンテナを送信側の指向性アンテ
ナの方向に向ける必要がある。
【0003】従来、この送信側および受信側の指向性ア
ンテナの向きの調整は、送信側および受信側の双方の指
向性アンテナを、想定される仰角および方位角の範囲に
走査して最も電波強度の強い仰角および方位角を探知
し、ついでその仰角および方位角の向きに指向性アンテ
ナを向けることがなされている。
【0004】しかしながら、前記方法おいては双方の指
向性アンテナを上下および左右方向に走査する関係上、
両者が対向する確率は非常に小さい。そのため、指向性
アンテナの向き調整が煩雑であるとともに長時間を要す
るという問題がある。また、前記従来の方法は、送信側
あるいは受信側の一方が移動している場合には、事実上
適用できないという問題もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の問題点に鑑みなされたものであって、送信側あるい
は受信側のいずれか一方が移動している場合にも、迅速
に指向性アンテナの向き調整がなし得る指向性アンテナ
の向き制御方法および向き制御装置を提供することを主
たる目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる従
来技術の問題点につき鋭意研究した結果、送信側および
受信側の双方に、自局の位置を検出する位置検出手段
と、この検出された自局の位置を相手局に通信するため
の無指向性アンテナを有する位置送信手段を備え、その
位置通信手段により検出された自局の位置を相手方に送
信すれば、受信側において迅速に送信側の指向性アンテ
ナからの電波を探知できることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0007】すなわち、本発明の指向性アンテナの向き
制御方法の第1態様は、指向性アンテナを有する固定局
と、指向性アンテナを有する移動局とを有する通信シス
テムにおける前記指向性アンテナの向き制御方法であっ
て、
【0008】前記固定局が、少なくとも指向性アンテナ
から送受信を行うための通信手段と、指向性アンテナを
所定方向に向けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検
出するための位置検出手段と、該位置検出手段により検
出された位置を前記移動局に送信するための無指向性ア
ンテナを有する位置通信手段と、制御および演算処理の
ための制御手段とを備え、
【0009】前記移動局が、少なくとも指向性アンテナ
から送受信を行うための通信手段と、指向性アンテナを
所定方向に向けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検
出するための位置検出手段と、該位置検出手段により検
出された位置を前記固定局に送信するための無指向性ア
ンテナを有する位置通信手段と、自局の傾斜を測定する
傾斜測定手段と、制御および演算処理のための制御手段
とを備え、
【0010】前記固定局において下記固定局側初期化手
順: 位置検出手段により自局の位置を検出する。 移動局に検出された自局の位置を送信するとともに、
移動局から送信されてくる移動局の位置を受信する。 検出された自局の位置および予め定められている自局
の方位ならびに受信した移動局の位置より、指向性アン
テナの向きを算出する。 アンテナ駆動手段によりこの算出された向きに指向性
アンテナをセットする。 が実行され、
【0011】前記移動局において下記移動局側初期化手
順: 位置検出手段により自局の位置を検出する。 固定局に検出された自局の位置を送信するとともに、
固定局から送信されてくる固定局の位置を受信する。 傾斜測定手段により自局の鉛直からの傾きを測定す
る。 検出された自局の位置および受信した固定局の位置な
らびに測定された自局の鉛直からの傾きにより、固定局
が存在する円錐面を算出する。 アンテナ駆動手段により、この算出された円錐面内に
おいて指向性アンテナを走査して固定局からの電波を探
知する。 探知された固定局からの電波強度が最大になる方向に
指向性アンテナをセットする。 が実行されることを特徴とする。
【0012】また、本発明の指向性アンテナの向き制御
方法の第2態様は、指向性アンテナを有する固定局と、
指向性アンテナを有する移動局とを有する通信システム
における前記指向性アンテナの向き制御方法であって、
【0013】前記固定局が、少なくとも指向性アンテナ
から送受信を行うための通信手段と、指向性アンテナを
所定方向に向けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検
出するための位置検出手段と、該位置検出手段により検
出された位置を前記移動局に送信するための無指向性ア
ンテナを有する位置通信手段と、制御および演算処理の
ための制御手段とを備え、
【0014】前記移動局が、少なくとも指向性アンテナ
から送受信を行うための通信手段と、指向性アンテナを
所定方向に向けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検
出するための位置検出手段と、該位置検出手段により検
出された位置を前記固定局に送信するための無指向性ア
ンテナを有する位置通信手段と、自局の方位を検出する
ための方位検出手段と、自局の傾斜を測定する傾斜測定
手段と、制御および演算処理のための制御手段とを備
え、
【0015】前記固定局において下記固定局側初期化手
順: 位置検出手段により自局の位置を検出する。 移動局に検出された自局の位置を送信するとともに、
移動局から送信されてくる移動局の位置を受信する。 検出された自局の位置および予め定められている自局
の方位ならびに受信した移動局の位置より、指向性アン
テナの向きを算出する。 アンテナ駆動手段によりこの算出された向きに指向性
アンテナをセットする。 が実行され、
【0016】前記移動局において下記移動局側初期化手
順: 位置検出手段により自局の位置を検出する。 固定局に検出された自局の位置を送信するとともに、
固定局から送信されてくる固定局の位置を受信する。 傾斜測定手段により自局の鉛直からの傾きを測定す
る。 方位検出手段により自局の方位を検出する。 検出された自局の位置および方位、受信した固定局の
位置ならびに測定された自局の鉛直からの傾きにより、
固定局が存在する方向を算出する。 アンテナ駆動手段によりこの算出された方向に指向性
アンテナをセットする。が実行されることを特徴とす
る。
【0017】本発明の指向性アンテナの向き制御方法の
第1態様あるいは第2態様においては、下記固定局側追
尾手順: 移動局の指向性アンテナから送信されてくる移動局の
位置から、自局の指向性アンテナの向きの修正量を算出
する。 アンテナ駆動手段により、算出された修正量に応じて
自局の指向性アンテナの向きを調整して、該指向性アン
テナを移動局の移動に対して追尾させる。 あるいは下記移動局側追尾手順: 指向性アンテナを上下、左右に微小振動させながら、
固定局からの電波強度が最大になる方向を探知する。 探知された方向に向けて指向性アンテナをセットする
フィードバック制御を行う。 が付加されるのが好ましい。
【0018】また、本発明の指向性アンテナの向き制御
方法の第1態様あるいは第2態様においては、下記固定
局側復帰手順: 通信が途絶する直前の指向性アンテナの向きを所定時
間維持する。 所定時間が経過しても通信が回復しない場合、前記固
定局側初期化手順を開始する。
【0019】あるいは下記移動局側復帰手順: 通信が途絶する直前の指向性アンテナの向きを所定時
間維持する。 所定時間が経過しても通信が回復しない場合、固定局
において前記固定局側初期化手順が開始されるのを待
つ。 が付加されるのが好ましい。
【0020】本発明の指向性アンテナの向き制御方法の
第3態様は、指向性アンテナを有する固定局と、指向性
アンテナを有する移動局と、中継用および追尾用指向性
アンテナを有する前記固定局と移動局間の中継をする中
継局とを有する通信システムにおける前記指向性アンテ
ナの向き制御方法であって、
【0021】前記固定局が、少なくとも指向性アンテナ
から送受信を行うための通信手段と、指向性アンテナを
所定方向に向けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検
出するための位置検出手段と、該位置検出手段により検
出された位置を前記中継局に送信するための無指向性ア
ンテナを有する位置通信手段と、制御および演算処理の
ための制御手段とを備え、
【0022】前記移動局が、少なくとも指向性アンテナ
から送受信を行うための通信手段と、指向性アンテナを
所定方向に向けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検
出するための位置検出手段と、該位置検出手段により検
出された位置を前記中継局に送信するための無指向性ア
ンテナを有する位置通信手段と、自局の傾斜を測定する
傾斜測定手段と、制御および演算処理のための制御手段
とを備え、
【0023】前記中継局が、少なくとも指向性アンテナ
から送受信を行うための通信手段と、指向性アンテナを
所定方向に向けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検
出するための位置検出手段と、該位置検出手段により検
出された位置を前記固定局および/または移動局に送信
するための無指向性アンテナを有する位置通信手段と、
自局の傾斜を測定する傾斜測定手段と、制御および演算
処理のための制御手段とを備え、
【0024】前記固定局と中継局との間において下記固
定局側初期化手順: 位置検出手段により自局の位置を検出する。 中継局に検出された自局の位置を送信するとともに、
中継局から送信されてくる中継局の位置を受信する。 検出された自局の位置および予め定められている自局
の方位ならびに受信した中継局の位置より、指向性アン
テナの向きを算出する。 アンテナ駆動手段によりこの算出された向きに指向性
アンテナをセットする。 が実行され、
【0025】前記固定局と中継局との間において下記中
継局側初期化手順: 位置検出手段により自局の位置を検出する。 固定局に検出された自局の位置を送信するとともに、
固定局から送信されてくる固定局の位置を受信する。 傾斜測定手段により自局の鉛直からの傾きを測定す
る。 検出された自局の位置および受信した固定局の位置な
らびに測定された自局の鉛直からの傾きにより、固定局
が存在する円錐面を算出する。 アンテナ駆動手段により、この算出された円錐面内に
おいて中継用指向性アンテナを走査して固定局からの電
波を探知する。 探知された固定局からの電波強度が最大になる方向に
中継用指向性アンテナをセットする。 中継用アンテナの向き、自局および固定局の位置から
自局の方位を算出する。 が実行され、
【0026】前記中継局と移動局との間において下記中
継局側初期化手順: 位置検出手段により自局の位置を検出する。 移動局に検出された自局の位置を送信するとともに、
移動局から送信されてくる移動局の位置を受信する。 検出された自局の位置および受信した移動局の位置な
らびに前記固定局と中継局間の中継局側初期化手順によ
り算出された自局の方位より、追尾用指向性アンテナの
向きを算出する。 アンテナ駆動手段によりこの算出された向きに追尾用
指向性アンテナをセットする。 が実行され、
【0027】前記中継局と移動局との間において下記移
動局側初期化手順: 位置検出手段により自局の位置を検出する。 中継局に検出された自局の位置を送信するとともに、
中継局から送信されてくる中継局の位置を受信する。 傾斜測定手段により自局の鉛直からの傾きを測定す
る。 検出された自局の位置および受信した中継局の位置な
らびに測定された自局の鉛直からの傾きにより、中継局
が存在する円錐面を算出する。 アンテナ駆動手段により、この算出された円錐面内に
おいて指向性アンテナを走査して中継局からの電波を探
知する。 探知された中継局からの電波強度が最大になる方向に
指向性アンテナをセットする。 が実行されることを特徴とする。
【0028】また、本発明の指向性アンテナの向き制御
方法の第4態様は、指向性アンテナを有する固定局と、
指向性アンテナを有する移動局と、中継用および追尾用
指向性アンテナを有する前記固定局と移動局間の中継を
する中継局とを有する通信システムにおける前記指向性
アンテナの向き制御方法であって、
【0029】前記固定局が、少なくとも指向性アンテナ
から送受信を行うための通信手段と、指向性アンテナを
所定方向に向けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検
出するための位置検出手段と、該位置検出手段により検
出された位置を前記中継局に送信するための無指向性ア
ンテナを有する位置通信手段と、制御および演算処理の
ための制御手段とを備え、
【0030】前記移動局が、少なくとも指向性アンテナ
から送受信を行うための通信手段と、指向性アンテナを
所定方向に向けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検
出するための位置検出手段と、該位置検出手段により検
出された位置を前記中継局に送信するための無指向性ア
ンテナを有する位置通信手段と、自局の方位を検出する
ための方位検出手段と、自局の傾斜を測定する傾斜測定
手段と、制御および演算処理のための制御手段とを備
え、
【0031】前記中継局が、少なくとも指向性アンテナ
から送受信を行うための通信手段と、指向性アンテナを
所定方向に向けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検
出するための位置検出手段と、該位置検出手段により検
出された位置を前記固定局および/または移動局に送信
するための無指向性アンテナを有する位置通信手段と、
自局の傾斜を測定する傾斜測定手段と、制御および演算
処理のための制御手段とを備え、
【0032】前記固定局と中継局との間において下記固
定局側初期化手順: 位置検出手段により自局の位置を検出する。 中継局に検出された自局の位置を送信するとともに、
中継局から送信されてくる中継局の位置を受信する。 検出された自局の位置および予め定められている自局
の方位ならびに受信した中継局の位置より、指向性アン
テナの向きを算出する。 アンテナ駆動手段によりこの算出された向きに指向性
アンテナをセットする。 が実行され、
【0033】前記固定局と中継局との間において下記中
継局側初期化手順: 位置検出手段により自局の位置を検出する。 固定局に検出された自局の位置を送信するとともに、
固定局から送信されてくる固定局の位置を受信する。 傾斜測定手段により自局の鉛直からの傾きを測定す
る。 検出された自局の位置および受信した固定局の位置な
らびに測定された自局の鉛直からの傾きにより、固定局
が存在する円錐面を算出する。 アンテナ駆動手段により、この算出された円錐面内に
おいて中継用指向性アンテナを走査して固定局からの電
波を探知する。 探知された固定局からの電波強度が最大になる方向に
中継用指向性アンテナをセットする。 中継用アンテナの向き、自局および固定局の位置から
自局の方位を算出する。 が実行され、
【0034】前記中継局と移動局との間において下記中
継局側初期化手順: 位置検出手段により自局の位置を検出する。 移動局に検出された自局の位置を送信するとともに、
移動局から送信されてくる移動局の位置を受信する。 検出された自局の位置および受信した移動局の位置な
らびに前記固定局と中継局間の中継局側初期化手順によ
り算出された自局の方位より、追尾用指向性アンテナの
向きを算出する。 アンテナ駆動手段によりこの算出された向きに追尾用
指向性アンテナをセットする。 が実行され、
【0035】前記中継局と移動局との間において下記移
動局側初期化手順: 位置検出手段により自局の位置を検出する。 中継局に検出された自局の位置を送信するとともに、
中継局から送信されてくる中継局の位置を受信する。 傾斜測定手段により自局の鉛直からの傾きを測定す
る。 方位検出手段により自局の方位を検出する。 検出された自局の位置および方位、受信した中継局の
位置ならびに測定された自局の鉛直からの傾きにより、
中継局が存在する方向を算出する。 アンテナ駆動手段によりこの算出された方向に指向性
アンテナをセットする。 が実行されることを特徴とする。
【0036】本発明の指向性アンテナの制御方法の第3
態様あるいは第4態様においては、下記中継局側追尾手
順: 移動局の指向性アンテナから送信されてくる移動局の
位置から、自局の指向性アンテナの向きの修正量を算出
する。 アンテナ駆動手段により、算出された修正量に応じて
追尾用指向性アンテナの向きを調整して、該追尾用指向
性アンテナを移動局の移動に対して追尾させる。 が付加され、
【0037】下記移動局側追尾手順: 指向性アンテナを上下、左右に微小振動させながら、
中継局からの電波強度が最大になる方向を探知する。 探知された方向に向けて指向性アンテナをセットする
フィードバック制御を行う。 が付加されるのが好ましい。
【0038】また、本発明の指向性アンテナの制御方法
の第3態様あるいは第4態様においては、下記中継局側
復帰手順: 通信が途絶する直前の指向性アンテナの向きを所定時
間維持する。 所定時間が経過しても通信が回復しない場合、前記中
継局側初期化手順を開始する。 が付加され、
【0039】下記移動局側復帰手順: 通信が途絶する直前の指向性アンテナの向きを所定時
間維持する。 所定時間が経過しても通信が回復しない場合、中継局
において前記中継局側初期化手順が開始されるのを待
つ。 が付加されるのが好ましい。
【0040】さらに、本発明の指向性アンテナの向き制
御方法においては、下記手順: 移動局の指向性アンテナの向きの急激な変化を検知す
る。 前記検知に応答して指向性アンテナの向きの急激な変
化を抑制するフィードフォワード制御を行う。 が付加されるのが好ましい。
【0041】ここで、前記指向性アンテナの向きの急激
な変化の検知は、例えばジャイロの角速度の変化により
なされる。
【0042】また、前記円錐面の算出は、例えば下記手
順: 1軸が垂直方向とされている直交座標軸による絶対座
標系(絶対座標系:XAーYAーZA;ZA:垂直軸)を設
定する。 検出された固定される側の局および移動する側の局の
それぞれの位置の前記絶対座標系におけるそれぞれの座
標(P(XP,YP,ZP)),(O(XO,YO,ZO))
を算出する。 移動する側の局の指向性アンテナの旋回中心に原点を
有し、その旋回面に2軸(XB軸,YB軸)が設定されて
いる直交座標軸による相対座標系(相対座標系:XB
BーZB)を設定する。 前記相対座標系における固定される側の局の相対座標
(p(xP,yP,zP))を算出し、下記式により表
す。 xP=Acosθ+Bsinθ+C yP=Dsinθ+Ecosθ+F zP=Gcosθ+Hsinθ+I ここに、 θ:パラメータ(0≦θ<2π) A=(XP-XO)sinα+(YP-YO)cosαcosβ B=(YP-YO)sinα-(XP-XO)cosαcosβ C=-(ZP-ZO)cosαsinβ D=-(XP-XO)sinβ E=(YP-YO)sinβ F=(ZP-ZO)cosβ G=(XP-XO)cosα-(YP-YO)sinαcosβ H=(XP-XO)sinαcosβ+(YP-YO)cosα I=(ZP-ZO)sinαsinβ α:XBとZAとのなす角 β:YBとZAとのなす角 前記相対座標系の原点(O)と固定局の相対座標
(p)とを結ぶ線分を作成する。 θを0から2πの間で変化させる。 によりなされる。
【0043】ここで、固定される側の局と移動する側の
局との組合せとしては、固定局と移動局、固定局と中継
局、中継局と移動局との組合せがある。
【0044】なお、本発明の指向性アンテナの向き制御
方法においては、前記移動局が複数とされてもよい。
【0045】一方、本発明の指向性アンテナの向き制御
装置の第1態様は、指向性アンテナを有する固定局と、
指向性アンテナを有する移動局とを有する通信システム
における前記指向性アンテナの向き制御装置であって、
【0046】前記固定局が、少なくとも指向性アンテナ
から送受信を行うための通信手段と、指向性アンテナを
所定方向に向けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検
出するための位置検出手段と、該位置検出手段により検
出された位置を前記移動局に送信するための無指向性ア
ンテナを有する位置通信手段と、制御および演算処理の
ための制御手段とを備え、
【0047】前記移動局が、少なくとも指向性アンテナ
から送受信を行うための通信手段と、指向性アンテナを
所定方向に向けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検
出するための位置検出手段と、該位置検出手段により検
出された位置を前記固定局に送信するための無指向性ア
ンテナを有する位置通信手段と、自局の傾斜を測定する
傾斜測定手段と、制御および演算処理のための制御手段
とを備えるとともに、所望により自局の方位を検出する
ための方位検出手段をも備え、
【0048】前記アンテナ駆動手段が、アンテナを旋回
させる旋回機構と、該旋回機構を駆動するための第1ア
クチュエータと、アンテナを上下動させる上下動機構
と、該上下動機構を駆動するための第2アクチュエータ
とからなることを特徴とする。
【0049】また、本発明の指向性アンテナの向き制御
装置の第2態様は、指向性アンテナを有する固定局と、
指向性アンテナを有する移動局と、中継用および追尾用
指向性アンテナを有する前記固定局と移動局間の中継を
する中継局とを有する通信システムにおける前記指向性
アンテナの向き制御装置であって、
【0050】前記固定局が、少なくとも指向性アンテナ
から送受信を行うための通信手段と、指向性アンテナを
所定方向に向けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検
出するための位置検出手段と、該位置検出手段により検
出された位置を前記中継局に送信するための無指向性ア
ンテナを有する位置通信手段と、制御および演算処理の
ための制御手段とを備え、
【0051】前記移動局が、少なくとも指向性アンテナ
から送受信を行うための通信手段と、指向性アンテナを
所定方向に向けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検
出するための位置検出手段と、該位置検出手段により検
出された位置を前記中継局に送信するための無指向性ア
ンテナを有する位置通信手段と、自局の傾斜を測定する
傾斜測定手段と、制御および演算処理のための制御手段
とを備えるとともに、所望により自局の方位を検出する
ための方位検出手段をも備え、
【0052】前記中継局が、少なくとも指向性アンテナ
から送受信を行うための通信手段と、指向性アンテナを
所定方向に向けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検
出するための位置検出手段と、該位置検出手段により検
出された位置を前記固定局および/または移動局に送信
するための無指向性アンテナを有する位置通信手段と、
自局の傾斜を測定する傾斜測定手段と、制御および演算
処理のための制御手段とを備え、
【0053】前記アンテナ駆動手段が、アンテナを旋回
させる旋回機構と、該旋回機構を駆動するための第1ア
クチュエータと、アンテナを上下動させる上下動機構
と、該上下動機構を駆動するための第2アクチュエータ
とからなることを特徴とする。
【0054】ここで、前記無指向性アンテナを有する位
置通信手段としては、例えば携帯電話とモデムとの組合
せからなるものが用いられる。
【0055】なお、本発明の指向性アンテナの制御装置
においては、移動局が複数とされてもよい。
【0056】
【作用】本発明においては、指向性アンテナを有する固
定局と、指向性アンテナを有する移動局とを有する通信
システムにおける指向性アンテナの向き制御方法および
制御装置は、前記のごとく構成されているので、固定局
側および移動局側の双方で初期化手順が実行されて、双
方の指向性アンテナの向きがセットされる。ついで、移
動局の移動に対処するために、固定局側および移動局側
の双方で追尾手順が実行されて、固定局の指向性アンテ
ナの向きを移動局の移動を追尾させ、また移動局の指向
性アンテナが固定局のアンテナに向くように調整され
る。なお、固定局と移動局との間における障害物の進入
等により通信が途絶した場合には、固定局および移動局
の双方において復帰手順が実行されて通信途絶時におけ
る対処がなされる。
【0057】あるいは本発明においては、指向性アンテ
ナを有する固定局と、指向性アンテナを有する移動局
と、中継用および追尾用指向性アンテナを有する前記固
定局と移動局間の中継をする中継局とを有する通信シス
テムにおける指向性アンテナの向き制御方法および制御
装置は、前記のごとく構成されているので、固定局側、
中継局側および移動局側で初期化手順が実行されて、各
指向性アンテナの向きがセットされる。ついで、移動局
の移動に対処するために、中継局側および移動局側の双
方で追尾手順が実行されて、中継局の追尾用指向性アン
テナの向きを移動局の移動を追尾させ、また移動局の指
向性アンテナが中継局の追尾用指向性アンテナに向くよ
うに調整される。なお、中継局と移動局との間における
障害物の進入等により通信が途絶した場合には、中継局
および移動局の双方において復帰手順が実行されて通信
途絶時おけるに対処がなされる。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明はかか
る実施の形態のみに限定されるものではい。
【0059】実施の形態1 本発明の実施の形態1の指向性アンテナの向き制御方法
に用いられる、指向性アンテナの向き制御装置が備えら
れている通信システムを図1に示す。図1に示す通信シ
ステム1は、固定局10と移動局20とから構成されて
いる。ここで、固定局10は位置および方位を適宜に定
めて水平に固定されているものとし、移動局20は無人
走行車(図示省略)に搭載されているものとする。
【0060】この固定局10は、指向性アンテナの一種
であるパラボラアンテナ11と、このパラボラアンテナ
11から送受信を行うための通信装置12と、このパラ
ボラアンテナ11を所定方向に向けるためのアンテナ駆
動装置13と、自局(固定局)10の位置を検出するた
めの位置検出装置14と、この位置検出装置14により
検出された位置を移動局20に送信するための無指向性
アンテナを有する位置通信装置15と、各装置12,1
3,14,15を制御するとともに、後述する手順を実
行するための演算処理をする制御装置16とを備えてい
る。
【0061】ここで、アンテナ駆動装置13としては、
例えば、アンテナ11を水平面で旋回させる旋回機構1
31と、上下方向に首振りさせる上下動機構132と、
この旋回機構を駆動するためのサーボアンプとサーボモ
ータとからなる第1アクチュエータ133と、上下動機
構132を駆動するためのサーボアンプとサーボモータ
とからなる第2アクチュエータ134と、旋回機構13
1の旋回量を検出するための第1エンコーダ135と、
上下動機構132の移動量を検出するための第2エンコ
ーダ136とを備えてなるものが用いられる。
【0062】また、位置検出装置14としては、例えば
GPSが用いられ、無指向性アンテナを有する位置通信
装置15としては、例えば携帯電話151とモデム15
2との組合せからなるもが用いられ、そして制御装置1
6としては、CPUを中心として入出力インターフェー
ス、RAM、ROMなどを備えてなるものが用いられ
る。
【0063】一方、移動局20は、指向性アンテナの一
種であるコニカルアンテナ21と、このコニカルアンテ
ナ21から送受信を行うための通信装置22と、このコ
ニカルアンテナ21を所定方向に向けるためのアンテナ
駆動装置23と、自局(移動局)20の位置を検出する
ための位置検出装置24と、この位置検出装置24によ
り検出された位置を固定局10に送信するための無指向
性アンテナを有する位置通信装置25と、自局20の方
位を検出するための方位検出装置26と、自局20の傾
斜を測定する傾斜測定装置27と、この傾斜測定装置2
7からの測定データに基づいてこれらの各装置22,2
3,24,25,26,27を制御するとともに、後述
する手順を実行するための演算処理をするための制御装
置28とを備えている。
【0064】ここで、アンテナ駆動装置23としては、
例えば、アンテナ21を水平面で旋回させる旋回機構2
31と、上下方向に首振りさせる上下動機構232と、
この旋回機構を駆動するためのサーボアンプとサーボモ
ータとからなる第1アクチュエータ233と、上下動機
構232を駆動するためのサーボアンプとサーボモータ
とからなる第2アクチュエータ234と、旋回機構23
1の旋回量を検出するための第1エンコーダ235と、
上下動機構232の移動量を検出するための第2エンコ
ーダ236とを備えてなるものが用いられる。
【0065】また、位置検出装置24としては、例えば
GPSが用いられ、無指向性アンテナを有する位置通信
装置25としては、例えば携帯電話251とモデム25
2との組合せからなるもが用いられ、方位検出装置26
としては、例えばジャイロ261が用いられ、傾斜測定
装置27としては傾斜計が用いられ、そして制御装置2
8としては、CPUを中心として入出力インターフェー
ス、RAM、ROMなどを備えてなるものが用いられ
る。なお、方位検出装置26は、所望により設けられれ
ばよく、そのため必ずしも設けられる必要はない。
【0066】次に、かかる構成とされている通信システ
ム1における固定局10のパラボラアンテナ11および
移動局20のコニカルアンテナ21の向き制御方法につ
いて説明する。
【0067】(1)初期化操作 まず、固定局10および移動局20の双方において、ア
ンテナ11,21を相手局に向ける初期化操作がなされ
る。ここで、この初期化操作の段階においては移動局2
0は静止している。
【0068】a)固定局10側における操作 位置検出装置14により自局10の位置を検出する。
【0069】移動局20に検出された自局10の位置
を送信するとともに、移動局20から送信されてくる移
動局20の位置を受信する。ここで、位置通信装置15
として携帯電話151が用いられている場合は、携帯電
話151により移動局20の携帯電話251を呼出して
回線接続し、ついで自局10の位置が送信され、逆に移
動局20からの移動局20の位置が受信された後、回線
接続が解除される。
【0070】検出された自局10の位置および予め定
められている自局10の方位ならびに受信した移動局2
0の位置より、パラボラアンテナ11の向きを算出す
る。
【0071】アンテナ駆動装置13により、この算出
された向きに、すなわち移動局20に向けてパラボラア
ンテナ11をセットする。
【0072】移動局20に向けてセットされたパラボ
ラアンテナ11から移動局20に向けて送信を開始す
る。
【0073】b1)移動局20側における操作A(方位
検出装置26がない場合) 位置検出装置24により自局20の位置を検出する。
【0074】固定局10に検出された自局20の位置
を送信するとともに、固定局10から送信されてくる固
定局10の位置を受信する。
【0075】傾斜測定装置27により自局20の鉛直
からの傾きを測定する。
【0076】検出された自局20の位置および受信し
た固定局10の位置、測定された自局20の鉛直からの
傾きにより、固定局10が存在する円錐面を算出する。
この円錐面の算出は、例えば次のようにしてなされる。
すなわち、GPSにより測定された移動局20および固
定局10の直交座標軸による絶対座標系:XAーYAーZ
A(ZA:垂直軸)における位置(座標)をそれぞれO
(XO,YO,ZO),P(XP,YP,ZP)とし、移動局
20の旋回中心を原点とした直交座標軸による相対座標
系:XBーYBーZBのXB軸およびYB軸の鉛直とのなす
角(XB軸とZA軸とのなす角およびYBとZA軸とのなす
角)をそれぞれα,βとし(図2参照)、固定局10の
相対座標系:XBーYBーZBにおける位置p(xP
P,zP)とすると(図3参照)、xP,yP,zPは、
θをパラメータとして下記式により表される。 xP=Acosθ+Bsinθ+C yP=Dsinθ+Ecosθ+F zP=Gcosθ+Hsinθ+I ここに、 A=(XP-XO)sinα+(YP-YO)cosαcosβ B=(YP-YO)sinα-(XP-XO)cosαcosβ C=-(ZP-ZO)cosαsinβ D=-(XP-XO)sinβ E=(YP-YO)sinβ F=(ZP-ZO)cosβ G=(XP-XO)cosα-(YP-YO)sinαcosβ H=(XP-XO)sinαcosβ+(YP-YO)cosα I=(ZP-ZO)sinαsinβ
【0077】しかして、θを0〜360度(0〜2π)
まで変化させることにより、図4に示すような円錐面が
得られる。
【0078】また、この固定局10の相対座標系:XB
ーYBーZBにおける位置p(xP,yP,zP)を用い
て、コニカルアンテナ21の旋回角φおよび仰角ψはそ
れぞれ下記式により表される。 φ=arctan(yP/xP) ψ=arctan(zP/(xP 2+yP 2)0.5)
【0079】アンテナ駆動装置23により、この算出
された円錐面内においてコニカルアンテナ21を走査し
て固定局10からの電波を探知する。
【0080】探知された固定局10からの電波強度が
最大になる方向にコニカルアンテナ21をセットする。
【0081】固定局10に向けてセットされたコニカ
ルアンテナ21から固定局10に向けて送信を開始す
る。
【0082】b2)移動局20側における操作B(方位
検出装置26がある場合) 位置検出装置24により自局20の位置を検出する。
【0083】固定局10に検出された自局20の位置
を送信するとともに、固定局10から送信されてくる固
定局10の位置を受信する。
【0084】傾斜測定装置27により自局20の鉛直
からの傾きを測定する。
【0085】方位検出装置26により自局20の方位
を検出する。
【0086】検出された自局20の位置および方位な
らびに受信した固定局10の位置、測定された自局20
の鉛直からの傾きにより、固定局10が存在する座標
(方向)を算出する。この座標(方向)の算出は、例え
ば次のようにしてなされる。すなわち、前記により得ら
れ固定局10の相対座標系:XBーYBーZBにおける位
置p(xP,yP,zP)を表す下記式のθに検出された
方位θ1を代入して計算することにより得られる。 xP=Acosθ1+Bsinθ1+C yP=Dsinθ1+Ecosθ1+F zP=Gcosθ1+Hsinθ1+I
【0087】アンテナ駆動装置23により、この算出
された方向にコニカルアンテナ21をセットする。
【0088】固定局10に向けてセットされたコニカ
ルアンテナ21から固定局10に向けて送信を開始す
る。
【0089】方位検出装置26として、ジャイロ26
1が用いられている場合には、自局20および固定局1
0の位置ならびにコニカルアンテナ21の向きから、自
局10の方位を算出してジャイロ261の初期化をす
る。この初期化は、ジャイロ261としてレートジャイ
ロが用いられているときは、積分値を前記計算値とする
ことによりなされる。
【0090】(2)追尾操作 移動局20が移動中は、固定局10側および移動局20
側において下記追尾操作がなされる。
【0091】a)固定局10側における操作 コニカルアンテナ21から送信されてくる移動局20
の位置から、パラボラアンテナ11の向きの修正量を算
出する。
【0092】アンテナ駆動装置13により、算出され
た修正量に応じてパラボラアンテナ11の向きを調整し
て、パラボラアンテナ11を移動局20の移動に対して
追尾させる。
【0093】b1)移動局20側における操作A(方位
検出装置26がない場合) コニカルアンテナ21を上下、左右に微小振動させな
がら、固定局10からの電波強度が最大になる方向を探
知する。
【0094】探知された方向に向けてコニカルアンテ
ナ21をセットするフィードバック制御を行う。
【0095】b2)移動局20側における操作B(方位
検出装置26がある場合) コニカルアンテナ21を上下、左右に微小振動させな
がら、固定局10からの電波強度が最大になる方向を探
知する。
【0096】探知された方向に向けてコニカルアンテ
ナ21をセットするフィードバック制御を行う。
【0097】方位検出装置26としてジャイロ261
が用いられているときは、コニカルアンテナ21が載置
されている部分が旋回等することにより方向が急激に変
化する場合には、ジャイロ261から得られる角速度の
変化を制御装置28にフィードフォワードして、コニカ
ルアンテナ21の向きが急激に変化するのを抑える。
【0098】(3)電波中断時の操作 移動局20が建物の影等に入り交信が中断した場合に
は、固定局10側および移動局20側で下記の復帰操作
がなされる。
【0099】a)固定局10側における操作 通信が途絶する直前のパラボラアンテナ11の向きを
所定時間維持する。この所定時間は、移動局20が移動
している環境に応じて適宜選定されるが、初期化操作に
必要な時間程度が一応の目安とされる。
【0100】所定時間が経過しても通信が回復しない
場合は、前記初期化操作を開始する。
【0101】b1)移動局20側における操作A(方位
検出装置26がない場合) 位置検出装置24および傾斜測定装置27からの検出
値および測定値から算出される向きにコニカルアンテナ
21を所定時間保持する。
【0102】所定時間が経過しても通信が回復しない
場合、固定局10により初期化操作が開始されるのを待
つ。
【0103】b2)移動局20側における操作B(方位
検出装置26がある場合) 方位検出装置26、位置検出装置24および傾斜測定
装置27からの検出値および測定値から算出される向き
にコニカルアンテナ21を所定時間保持する。このた
め、方位検出装置26としてレートジャイロが用いられ
ている場合は、通信が正常の間、常にレートジャイロの
信号の積分値(方位)を補正しておく。また、この所定
時間も前記と同様に定められる。
【0104】所定時間が経過しても通信が回復しない
場合、固定局10により初期化操作が開始されるのを待
つ。
【0105】このように、実施の形態1の制御方法によ
れば、固定局のパラボラアンテナおよび移動局のコニカ
ルアンテナの双方を相手局のアンテナに向けてセットで
き、しかも、移動局が移動しても固定局のパラボラアン
テナをその移動に対して追尾させることができ、また移
動局のコニカルアンテナを移動中も固定局のパラボラア
ンテナに向けておくことができる。さらに通信が中断し
ても、その中断に対処することができる。
【0106】実施の形態2 本発明の実施の形態2の指向性アンテナの向き制御方法
に用いられる、指向性アンテナの向き制御装置が備えら
れている通信システムを図5に示す。図5に示す通信シ
ステム1Aは、固定局10と、移動局20と、この両者
10,20の中継を行う中継局30から構成されてい
る。ここで、固定局10は位置および方位を適宜に定め
て水平に固定されているものとし、移動局20は無人走
行車(図示省略)に搭載されているものとし、中継局3
0も同様に無人走行車(図示省略)に搭載されているも
のとするが、通信中は位置および方位を定めて停止(静
止)しているものとする。なお、図5においては、移動
局20は5局とされているが、この移動局20の数はこ
れに限定されるものではなく、適宜増減可能である。
【0107】この固定局10は、図6に示すように、指
向性アンテナの一種であるパラボラアンテナ11と、こ
のパラボラアンテナ11から送受信を行うための通信装
置12と、このパラボラアンテナ11を所定方向に向け
るためのアンテナ駆動装置13と、自局(固定局)10
の位置を検出するための位置検出装置14と、この位置
検出装置14により検出された位置を中継局30に送信
するための無指向性アンテナを有する位置通信装置15
と、各装置12,13,14,15を制御するととも
に、後述する手順を実行するための演算処理をする制御
装置16とを備えている。
【0108】一方、移動局20は、図7に示すように、
指向性アンテナの一種であるコニカルアンテナ21と、
このコニカルアンテナ21から送受信を行うための通信
装置22と、このコニカルアンテナ21を所定方向に向
けるためのアンテナ駆動装置23と、自局(移動局)2
0の位置を検出するための位置検出装置24と、この位
置検出装置24により検出された位置を中継局30に送
信するための無指向性アンテナを有する位置通信装置2
5と、自局20の方位を検出するための方位検出装置2
6と、自局20の傾斜を測定する傾斜測定装置27と、
この傾斜測定装置27からの測定データに基づいてこれ
らの各装置22,23,24,25,26,27を制御
するとともに、後述する手順を実行するための演算処理
をするための制御装置28とを備えている。なお、方位
検出装置26は所望により設けられればよく、そのため
必ずしも設けられる必要はない。
【0109】また、中継局30は、図8に示すように、
固定局10との通信のための指向性アンテナの一種であ
るコニカルアンテナ(中継アンテナ)31と、この中継
アンテナ31から送受信を行うための第1通信装置32
と、この中継アンテナ31を所定方向に向けるための中
継アンテナ駆動装置33と、自局(中継局)30の位置
を検出するための位置検出装置34と、この位置検出装
置34により検出された位置を固定局10および移動局
20に送信するための無指向性アンテナを有する位置通
信装置35と、傾斜測定装置36と、移動局20との通
信のためのコニカルアンテナ(追尾アンテナ)41(図
示は省略されているが5個の追尾アンテナが設けられて
いる。以下、この追尾アンテナ41に関係する装置の数
も5個とされている。)と、この追尾アンテナ41から
送受信を行うための第2通信装置42と、この追尾アン
テナ41を所定方向に向けるための追尾アンテナ駆動装
置43と、各装置32,33,34,35,36,4
2,43を制御するとともに、後述する手順を実行する
ための演算処理をする制御装置50とを備えている。
【0110】なお、前記各装置の構成は実施の形態1と
同様とされている。
【0111】次に、かかる構成とされている通信システ
ム1Aにおける固定局10のパラボラアンテナ11、移
動局20のコニカルアンテナ21、および中継局30の
中継および追尾アンテナ31,41の向き制御方法につ
いて説明する。
【0112】I.固定局10と中継局30との間の操作 (1)初期化操作 まず、固定局10および中継局30の双方において、ア
ンテナ11,31を相手局に向ける初期化操作がなされ
る。
【0113】a)固定局10側における操作 位置検出装置14により自局10の位置を検出する。
【0114】中継局30に検出された自局10の位置
を送信するとともに、中継局30から送信されてくる中
継局30の位置を受信する。ここで、位置通信装置15
として携帯電話151が用いられている場合は、携帯電
話151により中継局30の携帯電話351を呼出して
回線接続し、ついで自局10の位置が送信され、逆に中
継局30からの中継局30の位置が受信された後、回線
接続が解除される。
【0115】検出された自局10の位置および予め定
められている自局10の方位ならびに受信した中継局3
0の位置より、パラボラアンテナ11の向きを算出す
る。
【0116】アンテナ駆動装置13により、この算出
された向きに、すなわち中継局30、より詳しくは中継
アンテナ31に向けてパラボラアンテナ11をセットす
る。
【0117】中継局30に向けてセットされたパラボ
ラアンテナ11から中継局30に向けて送信を開始す
る。
【0118】b)中継局30側における操作 位置検出装置34により自局30の位置を検出する。
【0119】固定局10に検出された自局30の位置
を送信するとともに、固定局10から送信されてくる固
定局10の位置を受信する。
【0120】傾斜測定装置37により自局30の鉛直
からの傾きを測定する。
【0121】検出された自局30の位置、受信した固
定局10の位置、測定された自局30の鉛直からの傾き
により、固定局10が存在する円錐面を算出する。この
算出も前記と同様にしてなされる。
【0122】中継アンテナ駆動装置33により、この
算出された円錐面内において中継アンテナ31を走査し
て固定局10からの電波を探知する。
【0123】探知された固定局10からの電波強度が
最大になる方向に中継アンテナ31をセットする。
【0124】固定局10に向けてセットされた中継ア
ンテナ31から固定局10に向けて送信を開始する。
【0125】中継アンテナ31の向き、自局30およ
び固定局10の位置から自局30の方位を算出する。
【0126】II.中継局30と移動局20との間の操
作 (1)初期化操作 中継局30および移動局20の双方において、アンテナ
41,21を相手局に向ける初期化操作がなされる。
【0127】a)中継局30側における操作 位置検出装置34により自局30の位置を検出する。
【0128】移動局20に検出された自局30の位置
を送信するとともに、移動局20から送信されてくる移
動局20の位置を受信する。ここで、位置通信装置35
として携帯電話351が用いられている場合は、携帯電
話351により移動局20の携帯電話251を呼出して
回線接続し、ついで自局30の位置が送信され、逆に移
動局20からの移動局20の位置が受信された後、回線
接続が解除される。
【0129】検出された自局30の位置および固定局
10との間の操作により求められた自局30の方位なら
びに受信した移動局20の位置より、追尾アンテナ41
の向きを算出する。
【0130】追尾アンテナ駆動装置43により、この
算出された向きに、すなわち移動局20、より詳しく
は、コニカルアンテナ21に向けて追尾アンテナ41を
セットする。
【0131】移動局20に向けてセットされた追尾ア
ンテナ41から移動局20に向けて送信を開始する。
【0132】b1)移動局20側における操作A(方位
検出装置26がない場合) 位置検出装置24により自局20の位置を検出する。
【0133】中継局30に検出された自局20の位置
を送信するとともに、中継局30から送信されてくる中
継局30の位置を受信する。
【0134】傾斜測定装置27により自局20の鉛直
からの傾きを測定する。
【0135】検出された自局20の位置および受信し
た中継局30の位置、測定された自局20の鉛直からの
傾きにより、中継局30が存在する円錐面を算出する。
この円錐面の算出も前記と同様にしてなされる。
【0136】アンテナ駆動装置23により、この算出
された円錐面内においてコニカルアンテナを走査して中
継局30からの電波を探知する。
【0137】探知された中継局30からの電波強度が
最大になる方向にコニカルアンテナ21をセットする。
【0138】中継局30に向けてセットされたコニカ
ルアンテナ21から中継局30に向けて送信を開始す
る。
【0139】b2)移動局20側における操作B(方位
検出装置26がある場合) 位置検出装置24により自局20の位置を検出する。
【0140】中継局30に検出された自局20の位置
を送信するとともに、中継局30から送信されてくる中
継局30の位置を受信する。
【0141】傾斜測定装置27により自局20の鉛直
からの傾きを測定する。
【0142】方位検出装置26により自局20の方位
を検出する。
【0143】検出された自局20の位置および方位な
らびに受信した中継局30の位置、測定された自局20
の鉛直からの傾きにより、中継局30が存在する方向を
算出する。この方向の算出も前記と同様にしてなされ
る。
【0144】アンテナ駆動装置23により、この算出
された方向にコニカルアンテナ21をセットする。
【0145】中継局30に向けてセットされたコニカ
ルアンテナ21から中継局30に向けて送信を開始す
る。
【0146】方位検出装置26として、ジャイロ26
1が用いられている場合には、自局20および中継局3
0の位置ならびにコニカルアンテナ21の向きから、自
局20の方位を算出してジャイロの初期化をする。この
初期化は、ジャイロとしてレートジャイロが用いられて
いるときは、積分値を前記計算値とすることによりなさ
れる。
【0147】(2)追尾操作 移動局20が移動中は、中継局30側および移動局20
側において下記追尾操作がなされる。なお、中継中は中
継局30は移動しないので、固定局10と中継局30間
では追尾操作はなされない。
【0148】a)中継局30側における操作 コニカルアンテナ21から送信されてくる移動局20
の位置から、追尾アンテナ41の向きの修正量を算出す
る。
【0149】追尾アンテナ駆動装置43により、算出
された修正量に応じて追尾アンテナ41の向きを調整
し、追尾アンテナ41を移動局20の移動に対して追尾
させる。
【0150】b1)移動局20側における操作A(方位
検出装置26がない場合) コニカルアンテナ21を上下、左右に微小振動させな
がら、中継局30の追尾アンテナ41からの電波強度が
最大になる方向を探知する。
【0151】探知された方向に向けてコニカルアンテ
ナ21をセットするフィードバック制御を行う。
【0152】b2)移動局20側における操作B(方位
検出装置26がある場合) コニカルアンテナ21を上下、左右に微小振動させな
がら、中継局30の追尾アンテナ41からの電波強度が
最大になる方向を探知する。
【0153】探知された方向に向けてコニカルアンテ
ナ21をセットするフィードバック制御を行う。
【0154】方位検出装置26としてジャイロ261
が用いられているときは、コニカルアンテナ21が載置
されている部分が旋回等することにより方向が急激に変
化する場合には、ジャイロ261から得られる角速度の
変化を制御装置28にフィードフォワードして、コニカ
ルアンテナ21の向きが急激に変化するのを抑える。
【0155】(3)電波中断時の操作 移動局20が建物の影に入ったり、障害物が通過したり
する等により交信が中断した場合には、中継局30側お
よび移動局20側で下記の復帰操作がなされる。なお、
固定局10および中継局30間では、中断前のアンテナ
11,31の向きが所定時間維持され、特段の処理はな
されない。
【0156】a)中継局30側における操作 通信が途絶する直前の追尾アンテナ41の向きを所定
時間維持する。
【0157】所定時間が経過しても通信が回復しない
場合は、前記初期化操作を開始する。
【0158】b1)移動局20側における操作A(方位
検出装置26がない場合) 位置検出装置24および傾斜測定装置27からの検出
値および測定値から算出される向きにコニカルアンテナ
21を所定時間保持する。
【0159】所定時間経過しても通信が回復しない場
合、中継局30により初期化操作が開始されるのを待
つ。
【0160】b2)移動局20側における操作B(方位
検出装置26がある場合) 方位検出装置26、位置検出装置24および傾斜測定
装置27からの検出値および測定値から算出される向き
にコニカルアンテナ21を所定時間保持する。このた
め、方位検出装置26としてレートジャイロが用いられ
ている場合は、通信が正常の間、常にレートジャイロの
信号の積分値(方位)を補正しておく。
【0161】所定時間経過しても通信が回復しない場
合、中継局30により初期化操作が開始されるのを待
つ。
【0162】このように、実施の形態2の制御方法によ
れば、固定局のパラボラアンテナ、移動局のコニカルア
ンテナ、中継局の中継アンテナおよび追尾アンテナを各
々相手局のアンテナに向けてセットでき、しかも、移動
局が移動しても中継局の追尾アンテナを、その移動に対
して追尾させることができ、また移動局のコニカルアン
テナを移動中も中継局の追尾アンテナに向けておくこと
ができる。さらに通信が中断しても、その中断に対処す
ることができる。
【0163】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
送信側あるいは受信側の一方が移動している場合にも、
迅速に指向性アンテナの向き調整がなし得るとともに、
通信が中断しても迅速に指向性アンテナの相手方に向け
ることができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のアンテナの向き制御方
法に用いられる通信システムのブロック図である。
【図2】円錐面算出の際に用いる絶対座標系と移動局に
固定された相対座標系との関係を示す説明図である。
【図3】移動局に固定された相対座標系におけるコニカ
ルアンテナの向きと固定局との位置関係を示す説明図で
ある。
【図4】θを変化させたときに得られる円錐面の説明図
である。
【図5】本発明の実施の形態2のアンテナの向き制御方
法に用いられる通信システムのブロック図である。
【図6】実施の形態2における固定局のブロック図であ
る。
【図7】実施の形態2における移動局のブロック図であ
る。
【図8】実施の形態2における中継局のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 通信システム 10 固定局 11 パラボラアンテナ 12 通信装置 13 アンテナ駆動装置 14 位置検出装置 15 位置通信装置 151 携帯電話 16 制御装置 20 移動局 21 コニカルアンテナ 22 通信装置 23 アンテナ駆動装置 24 位置検出装置 25 位置通信装置 251 携帯電話 26 方位検出装置 261 ジャイロ 27 傾斜測定装置 28 制御装置 30 中継局 31 中継アンテナ 32 第1通信装置 33 中継アンテナ駆動装置 34 位置検出装置 35 位置通信装置 351 携帯電話 36 傾斜測定装置 41 追尾アンテナ 42 第2通信装置 43 追尾アンテナ駆動装置 50 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 多加夫 明石市川崎町1番1号 川崎重工業株式会 社明石工場内 (72)発明者 渡邊 武彦 明石市川崎町1番1号 川崎重工業株式会 社明石工場内 (72)発明者 西 義和 明石市川崎町1番1号 川崎重工業株式会 社明石工場内 (72)発明者 高橋 暢彦 神戸市兵庫区浜崎通2番15号 ディエック スアンテナ株式会社内 (72)発明者 城阪 敏明 神戸市兵庫区浜崎通2番15号 ディエック スアンテナ株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指向性アンテナを有する固定局と、指向
    性アンテナを有する移動局とを有する通信システムにお
    ける前記指向性アンテナの向き制御方法であって、 前記固定局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記移動局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、制御および演算処理のための制御手
    段とを備え、 前記移動局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記固定局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、自局の傾斜を測定する傾斜測定手段
    と、制御および演算処理のための制御手段とを備えると
    ともに、所望により自局の方位を検出するための方位検
    出手段をも備え、 前記固定局において下記固定局側初期化手順が実行され
    ることを特徴とする指向性アンテナの向き制御方法。 位置検出手段により自局の位置を検出する。 移動局に検出された自局の位置を送信するとともに、
    移動局から送信されてくる移動局の位置を受信する。 検出された自局の位置および予め定められている自局
    の方位ならびに受信した移動局の位置より、指向性アン
    テナの向きを算出する。 アンテナ駆動手段によりこの算出された向きに指向性
    アンテナをセットする。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の指向性アンテナの向き制
    御方法において、下記固定局側追尾手順が付加されてな
    ることを特徴とする指向性アンテナの向き制御方法。 移動局の指向性アンテナから送信されてくる移動局の
    位置から、自局の指向性アンテナの向きの修正量を算出
    する。 アンテナ駆動手段により、算出された修正量に応じて
    自局の指向性アンテナの向きを調整して、該指向性アン
    テナを移動局の移動に対して追尾させる。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の指向性アンテナの向き制
    御方法において、下記固定局側復帰手順が付加されてな
    ることを特徴とする指向性アンテナの向き制御方法。 通信が途絶する直前の指向性アンテナの向きを所定時
    間維持する。 所定時間が経過しても通信が回復しない場合、前記固
    定局側初期化手順を開始する。
  4. 【請求項4】 指向性アンテナを有する固定局と、指向
    性アンテナを有する移動局とを有する通信システムにお
    ける前記指向性アンテナの向き制御方法であって、 前記固定局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記移動局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、制御および演算処理のための制御手
    段とを備え、 前記移動局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記固定局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、自局の傾斜を測定する傾斜測定手段
    と、制御および演算処理のための制御手段とを備え、 前記移動局において下記移動局側初期化手順が実行され
    ることを特徴とする指向性アンテナの向き制御方法。 位置検出手段により自局の位置を検出する。 固定局に検出された自局の位置を送信するとともに、
    固定局から送信されてくる固定局の位置を受信する。 傾斜測定手段により自局の鉛直からの傾きを測定す
    る。 検出された自局の位置および受信した固定局の位置な
    らびに測定された自局の鉛直からの傾きにより、固定局
    が存在する円錐面を算出する。 アンテナ駆動手段により、この算出された円錐面内に
    おいて指向性アンテナを走査して固定局からの電波を探
    知する。 探知された固定局からの電波強度が最大になる方向に
    指向性アンテナをセットする。
  5. 【請求項5】 指向性アンテナを有する固定局と、指向
    性アンテナを有する移動局とを有する通信システムにお
    ける前記指向性アンテナの向き制御方法であって、 前記固定局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記移動局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、制御および演算処理のための制御手
    段とを備え、 前記移動局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記固定局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、自局の方位を検出するための方位検
    出手段と、自局の傾斜を測定する傾斜測定手段と、制御
    および演算処理のための制御手段とを備え、 前記移動局において下記移動局側初期化手順が実行され
    ることを特徴とする指向性アンテナの向き制御方法。 位置検出手段により自局の位置を検出する。 固定局に検出された自局の位置を送信するとともに、
    固定局から送信されてくる固定局の位置を受信する。 傾斜測定手段により自局の鉛直からの傾きを測定す
    る。 方位検出手段により自局の方位を検出する。 検出された自局の位置および方位、受信した固定局の
    位置ならびに測定された自局の鉛直からの傾きにより固
    定局が存在する方向を算出する。 アンテナ駆動手段によりこの算出された方向に指向性
    アンテナをセットする。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の指向性アンテナ
    の向き制御方法において、下記移動局側追尾手順が付加
    されてなることを特徴とする指向性アンテナの向き制御
    方法。 指向性アンテナを上下、左右に微小振動させながら、
    固定局からの電波強度が最大になる方向を探知する。 探知された方向に向けて指向性アンテナをセットする
    フィードバック制御を行う。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の指向性アンテナの向き制
    御方法において、下記移動局側復帰手順が付加されてな
    ることを特徴とする指向性アンテナの向き制御方法。 通信が途絶する直前の指向性アンテナの向きを所定時
    間維持する。 所定時間が経過しても通信が回復しない場合、固定局
    において前記固定局側初期化手順が開始されるのを待
    つ。
  8. 【請求項8】 指向性アンテナを有する固定局と、指向
    性アンテナを有する移動局と、中継用および追尾用指向
    性アンテナを有する前記固定局と移動局間の中継をする
    中継局とを有する通信システムにおける前記指向性アン
    テナの向き制御方法であって、 前記固定局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記中継局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、制御および演算処理のための制御手
    段とを備え、 前記移動局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記中継局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、自局の傾斜を測定する傾斜測定手段
    と、制御および演算処理のための制御手段とを備えると
    ともに、所望により自局の方位を検出するための方位検
    出手段をも備え、 前記中継局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記固定局および/または移動局に送信するための無
    指向性アンテナを有する位置通信手段と、自局の傾斜を
    測定する傾斜測定手段と、制御および演算処理のための
    制御手段とを備え、 前記固定局と中継局との間において下記固定局側初期化
    手順が実行されることを特徴とする指向性アンテナの向
    き制御方法。 位置検出手段により自局の位置を検出する。 中継局に検出された自局の位置を送信するとともに、
    中継局から送信されてくる中継局の位置を受信する。 検出された自局の位置および予め定められている自局
    の方位ならびに受信した中継局の位置より、指向性アン
    テナの向きを算出する。 アンテナ駆動手段によりこの算出された向きに指向性
    アンテナをセットする。
  9. 【請求項9】 指向性アンテナを有する固定局と、指向
    性アンテナを有する移動局と、中継用および追尾用指向
    性アンテナを有する前記固定局と移動局間の中継をする
    中継局とを有する通信システムにおける前記指向性アン
    テナの向き制御方法であって、 前記固定局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記中継局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、制御および演算処理のための制御手
    段とを備え、 前記移動局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記中継局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、自局の方位を検出するための方位検
    出手段と、自局の傾斜を測定する傾斜測定手段と、制御
    および演算処理のための制御手段とを備え、 前記中継局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記固定局および/または移動局に送信するための無
    指向性アンテナを有する位置通信手段と、自局の傾斜を
    測定する傾斜測定手段と、制御および演算処理のための
    制御手段とを備え、 前記固定局と中継局との間において下記中継局側初期化
    手順が実行されることを特徴とする指向性アンテナの向
    き制御方法。 位置検出手段により自局の位置を検出する。 固定局に検出された自局の位置を送信するとともに、
    固定局から送信されてくる固定局の位置を受信する。 傾斜測定手段により自局の鉛直からの傾きを測定す
    る。 検出された自局の位置および受信した固定局の位置な
    らびに測定された自局の鉛直からの傾きにより、固定局
    が存在する円錐面を算出する。 アンテナ駆動手段により、この算出された円錐面内に
    おいて中継用指向性アンテナを走査して固定局からの電
    波を探知する。 探知された固定局からの電波強度が最大になる方向に
    中継用指向性アンテナをセットする。 自局および固定局の位置ならびに中継用アンテナの向
    きから自局の方位を算出する。
  10. 【請求項10】 指向性アンテナを有する固定局と、指
    向性アンテナを有する移動局と、中継用および追尾用指
    向性アンテナを有する前記固定局と移動局間の中継をす
    る中継局とを有する通信システムにおける前記指向性ア
    ンテナの向き制御方法であって、 前記固定局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記中継局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、制御および演算処理のための制御手
    段とを備え、 前記移動局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記中継局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、自局の傾斜を測定する傾斜測定手段
    と、制御および演算処理のための制御手段とを備えると
    ともに、所望により自局の方位を検出するための方位検
    出手段をも備え、 前記中継局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記固定局および/または移動局に送信するための無
    指向性アンテナを有する位置通信手段と、自局の傾斜を
    測定する傾斜測定手段と、制御および演算処理のための
    制御手段とを備え、 前記中継局と移動局との間において下記中継局側初期化
    手順が実行されることを特徴とする指向性アンテナの向
    き制御方法。 位置検出手段により自局の位置を検出する。 移動局に検出された自局の位置を送信するとともに、
    移動局から送信されてくる移動局の位置を受信する。 検出された自局の位置および受信した移動局の位置な
    らびに前記固定局と中継局との間における中継局側初期
    化手順により算出された自局の方位より、追尾用指向性
    アンテナの向きを算出する。 アンテナ駆動手段により、この算出された向きに追尾
    用指向性アンテナをセットする。
  11. 【請求項11】 指向性アンテナを有する固定局と、指
    向性アンテナを有する移動局と、中継用および追尾用指
    向性アンテナを有する前記固定局と移動局間の中継をす
    る中継局とを有する通信システムにおける前記指向性ア
    ンテナの向き制御方法であって、 前記固定局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記中継局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、制御および演算処理のための制御手
    段とを備え、 前記移動局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記中継局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、自局の傾斜を測定する傾斜測定手段
    と、制御および演算処理のための制御手段とを備え、 前記中継局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記固定局および/または移動局に送信するための無
    指向性アンテナを有する位置通信手段と、自局の傾斜を
    測定する傾斜測定手段と、制御および演算処理のための
    制御手段とを備え、 前記中継局と移動局との間において下記移動局側初期化
    手順が実行されることを特徴とする指向性アンテナの向
    き制御方法。 位置検出手段により自局の位置を検出する。 中継局に検出された自局の位置を送信するとともに、
    中継局から送信されてくる中継局の位置を受信する。 傾斜測定手段により自局の鉛直からの傾きを測定す
    る。 検出された自局の位置および受信した中継局の位置な
    らびに測定された自局の鉛直からの傾きにより、中継局
    が存在する円錐面を算出する。 アンテナ駆動手段により、この算出された円錐面内に
    おいて指向性アンテナを走査して中継局からの電波を探
    知する。 探知された中継局からの電波強度が最大になる方向に
    指向性アンテナをセットする。
  12. 【請求項12】 指向性アンテナを有する固定局と、指
    向性アンテナを有する移動局と、中継用および追尾用指
    向性アンテナを有する前記固定局と移動局間の中継をす
    る中継局とを有する通信システムにおける前記指向性ア
    ンテナの向き制御方法であって、 前記固定局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記中継局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、制御および演算処理のための制御手
    段とを備え、 前記移動局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記中継局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、自局の方位を検出するための方位検
    出手段と、自局の傾斜を測定する傾斜測定手段と、制御
    および演算処理のための制御手段とを備え、 前記中継局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記固定局および/または移動局に送信するための無
    指向性アンテナを有する位置通信手段と、自局の傾斜を
    測定する傾斜測定手段と、制御および演算処理のための
    制御手段とを備え、 前記中継局と移動局との間において下記移動局側初期化
    手順が実行されることを特徴とする指向性アンテナの向
    き制御方法。 位置検出手段により自局の位置を検出する。 中継局に検出された自局の位置を送信するとともに、
    中継局から送信されてくる中継局の位置を受信する。 傾斜測定手段により自局の鉛直からの傾きを測定す
    る。 方位検出手段により自局の方位を検出する。 検出された自局の位置および方位、受信した中継局の
    位置ならびに測定された自局の鉛直からの傾きにより、
    中継局が存在する方向を算出する。 アンテナ駆動手段によりこの算出された方向に指向性
    アンテナをセットする。
  13. 【請求項13】 請求項10記載の指向性アンテナの向
    き制御方法において、下記中継局側追尾手順が付加され
    てなることを特徴とする指向性アンテナの向き制御方
    法。 移動局の指向性アンテナから送信されてくる移動局の
    位置から、自局の指向性アンテナの向きの修正量を算出
    する。 アンテナ駆動手段により、算出された修正量に応じて
    追尾用指向性アンテナの向きを調整して、該追尾用指向
    性アンテナを移動局の移動に対して追尾させる。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の指向性アンテナの向
    き制御方法において、下記中継局側復帰手順が付加され
    てなることを特徴とする指向性アンテナの向き制御方
    法。 通信が途絶する直前の指向性アンテナの向きを所定時
    間維持する。 所定時間が経過しても通信が回復しない場合、前記中
    継局側初期化手順を開始する。
  15. 【請求項15】 請求項11または12記載の指向性ア
    ンテナの向き制御方法において、下記移動局側追尾手順
    が付加されてなることを特徴とする指向性アンテナの向
    き制御方法。 指向性アンテナを上下、左右に微小振動させながら、
    中継局からの電波強度が最大になる方向を探知する。 探知された方向に向けて指向性アンテナをセットする
    フィードバック制御を行う。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の指向性アンテナの向
    き制御方法において、下記移動局側復帰手順が付加され
    てなることを特徴とする指向性アンテナの向き制御方
    法。 通信が途絶する直前の指向性アンテナの向きを所定時
    間維持する。 所定時間が経過しても通信が回復しない場合、中継局
    において前記中継局側初期化手順が開始されるのを待
    つ。
  17. 【請求項17】 請求項6または15記載の指向性アン
    テナの向き制御方法において、下記手順が付加されてな
    ることを特徴とする指向性アンテナの向き制御方法。 移動局の指向性アンテナの向きの急激な変化を検知す
    る。 前記検知に応答して指向性アンテナの向きの急激な変
    化を抑制するフィードフォワード制御を行う。
  18. 【請求項18】 前記指向性アンテナの向きの急激な変
    化の検知が、ジャイロの角速度の変化によりなされるこ
    とを特徴とする請求項17記載の指向性アンテナの向き
    制御方法。
  19. 【請求項19】 前記円錐面の算出が下記手順によりな
    されることを特徴とする請求項4、9または11記載の
    指向性アンテナの向き制御方法。 1軸が垂直方向とされている直交座標軸による絶対座
    標系(絶対座標系:XAーYAーZA;ZA:垂直軸)を設
    定する。 検出された固定される側の局および移動する側の局の
    それぞれの位置の前記絶対座標系におけるそれぞれの座
    標(P(XP,YP,ZP)),(O(XO,YO,ZO))
    を算出する。 移動する側の局の指向性アンテナの旋回中心に原点を
    有し、その旋回面に2軸(XB軸,YB軸)が設定されて
    いる直交座標軸による相対座標系(相対座標系:XB
    BーZB)を設定する。 前記相対座標系における固定される側の局の相対座標
    (p(xP,yP,zP))を算出し、下記式により表
    す。 xP=Acosθ+Bsinθ+C yP=Dsinθ+Ecosθ+F zP=Gcosθ+Hsinθ+I ここに、 θ:パラメータ(0≦θ<2π) A=(XP-XO)sinα+(YP-YO)cosαcosβ B=(YP-YO)sinα-(XP-XO)cosαcosβ C=-(ZP-ZO)cosαsinβ D=-(XP-XO)sinβ E=(YP-YO)sinβ F=(ZP-ZO)cosβ G=(XP-XO)cosα-(YP-YO)sinαcosβ H=(XP-XO)sinαcosβ+(YP-YO)cosα I=(ZP-ZO)sinαsinβ α:XBとZAとのなす角 β:YBとZAとのなす角 前記相対座標系の原点(O)と固定される側の局の相
    対座標(p)とを結ぶ線分を作成する。 θを0から2πの間で変化させる。
  20. 【請求項20】 前記移動局が複数とされてなることを
    特徴とする請求項1ないし19のいずれかに記載の指向
    性アンテナの向き制御方法。
  21. 【請求項21】 指向性アンテナを有する固定局と、指
    向性アンテナを有する移動局とを有する通信システムに
    おける前記指向性アンテナの向き制御装置であって、 前記固定局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記移動局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、制御および演算処理のための制御手
    段とを備え、 前記移動局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記固定局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、自局の傾斜を測定する傾斜測定手段
    と、制御および演算処理のための制御手段とを備えると
    ともに、所望により自局の方位を検出するための方位検
    出手段をも備え、 前記アンテナ駆動手段が、アンテナを旋回させる旋回機
    構と、該旋回機構を駆動するための第1アクチュエータ
    と、アンテナを上下動させる上下動機構と、該上下動機
    構を駆動するための第2アクチュエータとからなること
    を特徴とする指向性アンテナの向き制御装置。
  22. 【請求項22】 指向性アンテナを有する固定局と、指
    向性アンテナを有する移動局と、中継用および追尾用指
    向性アンテナを有する前記固定局と移動局間の中継をす
    る中継局とを有する通信システムにおける前記指向性ア
    ンテナの向き制御装置であって、 前記固定局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記中継局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、制御および演算処理のための制御手
    段とを備え、 前記移動局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記中継局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、自局の傾斜を測定する傾斜測定手段
    と、制御および演算処理のための制御手段とを備えると
    ともに、所望により自局の方位を検出するための方位検
    出手段をも備え、 前記中継局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記固定局および/または移動局に送信するための無
    指向性アンテナを有する位置通信手段と、自局の傾斜を
    測定する傾斜測定手段と、制御および演算処理のための
    制御手段とを備え、 前記アンテナ駆動手段が、アンテナを旋回させる旋回機
    構と、該旋回機構を駆動するための第1アクチュエータ
    と、アンテナを上下動させる上下動機構と、該上下動機
    構を駆動するための第2アクチュエータとからなること
    を特徴とする指向性アンテナの向き制御装置。
  23. 【請求項23】 前記無指向性アンテナを有する位置通
    信手段が、携帯電話とモデムとの組合せからなるものと
    されることを特徴とする請求項21または22記載の指
    向性アンテナの向き制御装置。
  24. 【請求項24】 移動局が複数とされてなることを特徴
    とする請求項21または22記載の指向性アンテナの向
    き制御装置。
  25. 【請求項25】 指向性アンテナを有する固定局と、指
    向性アンテナを有する移動局とを有する通信システムで
    あって、 前記固定局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記移動局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、制御および演算処理のための制御手
    段とを備え、 前記移動局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記固定局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、自局の傾斜を測定する傾斜測定手段
    と、制御および演算処理のための制御手段とを備えると
    ともに、所望により自局の方位を検出するための方位検
    出手段をも備えてなることを特徴とする通信システム。
  26. 【請求項26】 指向性アンテナを有する固定局と、指
    向性アンテナを有する移動局と、中継用および追尾用指
    向性アンテナを有する前記固定局と移動局間の中継をす
    る中継局とを有する通信システムであって、 前記固定局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記中継局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、制御および演算処理のための制御手
    段とを備え、 前記移動局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記中継局に送信するための無指向性アンテナを有す
    る位置通信手段と、自局の方位を検出するための方位検
    出手段と、自局の傾斜を測定する傾斜測定手段と、制御
    および演算処理のための制御手段とを備え、 前記中継局が、少なくとも指向性アンテナから送受信を
    行うための通信手段と、指向性アンテナを所定方向に向
    けるアンテナ駆動手段と、自局の位置を検出するための
    位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置
    を前記固定局および/または移動局に送信するための無
    指向性アンテナを有する位置通信手段と、自局の傾斜を
    測定する傾斜測定手段と、制御および演算処理のための
    制御手段とを備えてなることを特徴とする通信システ
    ム。
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