JPH10270926A - 建設機械のアンテナ追尾方法、建設機械の通信装置、通信装置を搭載した建設機械 - Google Patents

建設機械のアンテナ追尾方法、建設機械の通信装置、通信装置を搭載した建設機械

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JPH10270926A
JPH10270926A JP7328197A JP7328197A JPH10270926A JP H10270926 A JPH10270926 A JP H10270926A JP 7328197 A JP7328197 A JP 7328197A JP 7328197 A JP7328197 A JP 7328197A JP H10270926 A JPH10270926 A JP H10270926A
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JP
Japan
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antenna
reflector
sub
construction machine
motor means
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Application number
JP7328197A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Eguchi
義紀 江口
Seiji Yamashita
誠二 山下
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2〜3kmの如き超遠隔からの、建設機械の
遠隔制御を実現したい。 【解決手段】 ショベル等の建設機械1に送受信装置7
を取り付ける。基地局2にも送受信装置8を取り付け
る。送受信装置7、8は、それぞれ同様な構成から成る
ものであって、一次放射器20、主反射器22、副反射
器23、副反射器回転用モータ11等より成るパラボラ
アンテナ21を持つ。副反射器23は偏芯させた位置に
取り付けてある。無線装置19はパラボラアンテナ21
との間で送受信可能にしてある。機械1からは画像など
の送信信号を、基地局2からは操作信号を中心とする信
号をパラボラアンテナ21でそれぞれ送信し、同時に相
手からの電波を受信する。そして、反射器23を回転さ
せ、回転角度に対応して電波の送信方向を微妙に変化さ
せる。これによって、電波の強度を検出し、より強く受
信できる方向を検出し、受信強度の振幅よりアンテナの
制御量を算出し、アンテナ21の方向制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建設機械等の移動体
に搭載する通信用のアンテナに関する。特に、移動体か
ら他の移動体へ、または、移動体から固定地点へ一定方
向を向ける必要のある指向性の強いアンテナの方向制御
を行う、建設機械のアンテナ追尾方法、建設機械の通信
装置、通信装置を搭載した建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建設機械の遠隔操縦装置が開発さ
れている。更に、超遠隔の操縦装置の開発がされようと
している。遠隔操縦の機械が使用される場所は、危険地
帯での土木工事、地下の掘削現場などがある。例えば、
火山の活動中の場所での土木工事は、溶岩、火山岩、火
砕流等により、作業現場が危険地帯になることがある。
このような場所の工事では、危険地帯から離れた場所で
機械を操縦する必要があり、2〜3kmの距離からの遠
隔操縦が必要となる。遠隔地から遠隔操縦をする場合に
は、機械を動かすための運転席からの操作信号を機械に
伝送すると同時に、機械からオペレーターへの情報や画
像の伝送が必要である。画像の伝送を2〜3kmの遠距
離を無線従事者の免許を要しないことを前提にした無線
機は、日本国内では、現在の電波法から、50GHz帯
(いわゆる、ミリ波帯)の簡易無線のみである。50G
Hz帯の無線機は、開口型のアンテナ、すなわち一般に
言われるパラボラアンテナでの電波の送受信がされる。
パラボラアンテナの場合は、指向性が鋭く、送信側と受
信側でアンテナを指向範囲に向けなければならない。そ
の手段として送信側から一旦機械の近くの固定された中
継局に電波を送信し、その中継局から基地局への電波の
送信が行われていた。一方、電波の強度を測定し、より
強度の強い方向にアンテナを向けることにより追尾を行
う方法として、コニカルスキャン方式等が実施されてい
る。コニカルスキャン方式による追尾方式に関しては、
特開平3ー101501に公知例がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、中継局を用い
る方法では、設備が増えるためにコストが増大する。ま
た、中継局を用いない、従来のコニカルスキャン方式で
は、一定の範囲をアンテナを動かし、スキャンし終えな
いと、電波のもっとも強い方向の検出が出来ず、また、
何らかの原因で受信電波が途絶えたとき、スキャンする
範囲を広くして相手局の方向を知るため、通信の復帰に
時間を要する。また、従来方法において、相手局の方向
が検出されても、移動量は算出されないため、速やかに
追尾できない。
【0004】本発明は、中継局などを用いることなく、
送信側及び受信側のパラボラアンテナを、自動的に、ま
た少ない動作で迅速に対峙させ、遠隔操縦に必要な画像
信号等を機械からオペレータの基地局へ直接送信を行う
建設機械のアンテナ追尾方法、建設機械の通信装置、通
信装置を搭載した建設機械を提供することが目的であ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、油圧ショベル
などの建設機械相互(又は、建設機械と基地局)間で、
それぞれの双方向通信用パラボラアンテナを、相手側の
方向にあうように、相手側からのミリ波帯受信電波をも
とに、追尾させるものとした建設機械のアンテナ追尾方
法を開示する。
【0006】更に本発明は副反射器付き双方向通信用パ
ラボラアンテナを互いに持つ、建設機械相互(又は、建
設機械と基地局)間で、副反射器のコニカル走査によっ
て、アンテナからのミリ波帯受信電波の強度を監視し
て、強度が最大になるような方向に互いのパラボラアン
テナを追尾させることにした建設機械のアンテナ追尾方
法を開示する。
【0007】更に本発明は、油圧ショベル等の建設機械
相互に無線設備を設け、この無数設備相互で双方向通信
を行う建設機械の通信装置において、各無線設備は、パ
ラボラアンテナと、該アンテナを旋回駆動する第1のモ
ータ手段と、副反射器と、該副反射器をコニカル走査す
る第2のモータ手段と、副反射器のコニカル走査時の上
記アンテナと副反射器とを介して得る相手無線設備から
の電波の受信強度を監視する手段と、該受信強度から相
手無線設備のアンテナの方向に自アンテナが向くように
第1のモータ手段を制御する手段と、より成る建設機械
の通信装置を開示する。
【0008】更に本発明は、パラボラアンテナと、該ア
ンテナを旋回駆動する第1のモータ手段と、副反射器
と、該副反射器をコニカル走査する第2のモータ手段
と、副反射器のコニカル走査時の上記アンテナと副反射
器とを介して得る相手無線設備からの電波の受信強度を
監視する手段と、該受信強度から相手無線設備のアンテ
ナの方向に自アンテナが向くように第1のモータ手段を
制御する手段と、より成る通信装置を搭載した建設機械
を開示する。
【0009】更に本発明は、油圧ショベルなどの無人運
転建設機械に設けた第1の無線設備と、該建設機械に設
けたビデオカメラと、第2の無線設備を持つ基地局とを
持つと共に、上記第1の無線設備は、第1のパラボラア
ンテナと、該アンテナを旋回駆動する第1のモータ手段
と、該アンテナに取り付けた第1の副反射器と、該副反
射器をコニカル走査する第2のモータ手段と、ビデオカ
メラの撮影画像を上記アンテナに出力する送信手段と、
上記自副反射器をコニカル走査時の上記第1アンテナと
第1の副反射器を介して得る受信強度を監視する手段
と、該受信強度から基地局の無線設備のアンテナの方向
を自アンテナが向くように、第1のモータ手段を制御す
る手段とを持ち、上記第2の無線設備は、第2のパラボ
ラアンテナと、上記建設機械への操作指令を第2のアン
テナに出力する送信手段と、該アンテナを旋回駆動する
第3のモータ手段と、該アンテナに取り付けた第2の副
反射器と、該副反射器をコニカル走査する第4のモータ
手段と、自副反射器のコニカル走査の上記自アンテナと
自副反射器を介して得る受信強度を監視する手段と、該
受信強度から相手無線設備のアンテナの方向を自アンテ
ナが向くように第3のモータ手段を制御する手段とを持
つ、建設機械の通信装置を開示する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面に従い、本発明の実施の
形態を説明する。まず、本発明を実現する装置の構成に
ついて述べる。図1は、本発明の追尾装置を使用した遠
隔操縦装置の構成例である。この図で1は建設機械、2
は前記建設機械を遠隔操作する基地局である。ここで、
建設機械1は基地局2に対して、例えば2〜3km程度
の遠隔地で掘削作業をしている。前述した建設機械1は
走行用履帯3と、この走行用履帯3の上部に取り付けら
れた旋回可能な旋回体4と、この旋回体4の前部に取り
付けられた多関節のフロント部5とから構成されてい
る。
【0011】6は建設機械1の旋回体4に設置されたビ
デオカメラで、このビデオカメラ6は、建設機械1から
作業場所が良く見える位置、例えば、運転席にオペレー
タが搭乗したときの、オペレータの目の位置に取り付け
ることが望ましい。7は、建設機械1側の送受信装置
で、この送受信装置7は雲台とその制御装置を介して旋
回体4の後部に取り付けられている。
【0012】8は前述した基地局2側の送受信装置で、
この送受信装置は、前述の建設機械1側の送受信装置同
様に、雲台とその制御装置を介して、基地局2の作業現
場を見通すことの出来る場所に取り付けられている。図
2は、前述した送受信装置7と8の詳細図である。送受
信装置7と8は同じ構造でよい。この図で、9は無線送
受信装置である。この無線送受信装置9は、公知である
AGC(Auto Gain Control)回路が
内蔵されており、その出力より受信信号の強さを信号と
して取り出すことが出来る。AGC回路から出力された
受信強度信号はフィルタ回路10を通ってメインコント
ローラ15へ入力される。このフィルタ回路10の詳細
は後述する。11は前述した無線送受信装置9に取り付
けられたモータであり、パラボラアンテナの副反射器を
回転させる。この、副反射回転用モータ11の詳細は後
述する。
【0013】12は前述した無線送受信装置9を水平方
向と垂直方向に旋回させる雲台であり、13と14は前
述した雲台12を構成するモータであり、13は無線送
受信装置9を水平方向に旋回させる旋回軸モータ、14
は無線送受信装置9を垂直方向に旋回させる垂直軸モー
タである。15はマイコンを内蔵したメインコントロー
ラである。16、17、18はサーボアンプであり、そ
れぞれ、垂直軸モータ14、旋回軸モータ13、副反射
器回転用モータ11のコントロールを行う。
【0014】図3は、前述した無線送受信装置9の詳細
な図である。19は無線機であり、20は一次放射器で
ある。21は一般にいわれるパラボラアンテナを使用で
きるように改造したものであり、主反射器22、副反射
器23、副反射器回転用モータ11、エンコーダ24、
前述の副反射器回転用モータ11を固定する支柱25か
ら構成する。前述のパラボラアンテナ21は一般的なパ
ラボラアンテナを持つ無線機と同様の位置関係で、前述
の無線機19に固定して取り付ける。その結果、前述の
雲台12によって、無線機19を旋回した際にはパラボ
ラアンテナ21も追従して旋回することになる。
【0015】前述の副反射器回転用モータ11は、その
軸を一次放射器20の中心と主反射器22の焦点を結ぶ
軸xと一致するように無線機に固定する。前述の副反射
器23は、その中心が前述の軸xに対して微少距離Δy
ずれた位置で、副反射器回転用モータ11の軸に固定す
る。これによって、副反射器23は、副反射器回転用モ
ータ11によって、軸xから微少角度偏心した状態で回
転する。偏心させて回転する理由は、受信の方向を1つ
の方向からだけでなく、ある広がりを持って受信を行う
ためである。
【0016】ここで、一次放射器20と副反射器23と
の距離dは通常のパラボラアンテナにおける一次放射器
と副反射器の距離と同じである。前述のエンコーダ24
は前述の副反射器回転用モータ11に固定されており、
その副反射器回転用モータ11の回転角度を検出するこ
とが出来る。以上の構成は建設機械1側と基地局2側で
同様なものでよいが副反射器の回転速度は、建設機械側
と基地局側で異なっていなければならない。
【0017】次に、方向制御の方法について述べる。ま
ず、簡単のために、片側の追尾装置のみ追尾動作を行っ
ているものとし、副反射器も追尾側のみが回転している
ものとする。逆に基地局側では追尾動作も副反射器の回
転も行っていない。ここで、追尾動作とは、アンテナを
旋回させることで相手側にアンテナを向けることをい
う。以下、追尾を行っている追尾装置を追尾局、追尾動
作を行っていない方を相手局と記述する。
【0018】副反射器が回転すると、図4に示すように
アンテナから発せられる電波の向きは回転とともに変化
する。図4(a)はアンテナ26を横から見て電波の方
向の変化を模式的に表したものである。実線27はある
回転角度の状態での電波の指向特性、点線27’は前述
した指向特性27とは異なる回転角度の状態での電波の
指向特性である。パラボラアンテナの場合は指向性が強
く、高利得の時には大きくとも数度と鋭い。50G無線
機の例では30cmアンテナで、半値指向角は約1.5
度である。従って、副反射器の回転による電波のふれ角
は半値指向角よりも小さくしておく。図4(b)は正面
からの電波の動きを示し、28はビームの回転中心、2
9はビーム中心の軌跡を表す。ビーム中心がPの方向を
向いているときの水平方向の軸に対する角度αをビーム
角度とする。
【0019】図5のように、アンテナの方向を表す座標
系を取る。30はアンテナを模式的に表したものであ
る。このアンテナの一次放射器の中心を原点に取り、正
面方向にZ軸、上向きにY軸、横向きにX軸を取る。ビ
ーム中心は31で表されるZ軸を中心とする円軌道を描
いている。今、相手局方向がZ軸方向、すなわち、アン
テナ30から見た正面からずれてPの方向にあるとき、
この方向とZ軸とのなす角θを相手局方向からの傾きと
する。また、この時のビーム角度αは相手局の方向を表
す。
【0020】図6は、ビーム角度が変化するときに観測
される受信強度の変化をしめす。横軸がビーム角度、縦
軸が受信強度である。32は、アンテナが相手局の方向
を向いているとき、33は、ずれた方向を向いていると
きのものである。追尾局が、ずれた方向を向いていると
きには、ビーム角度が、相手局の方向であるαの時に受
信強度の最大値が観測される。このように、ビーム角度
と受信強度の関係から相手局の方向を知ることが出来
る。
【0021】次にこの波形の振幅の大きさより傾きθを
求める方法について述べる。一般的なパラボラアンテナ
の利得の特性は図7のようになる。ここで、横軸の中心
からの角度とは図5におけるθに相当する。今、微少触
れ角Δθによる利得の変化について考える。中心からの
角度がθ1のときにこのθ1を中心にして、微少角度Δ
θの幅で振ったときの利得の最大値と最小値の差は、図
7におけるd1となる。また、中心からの角度がθnの
時にθnを中心にして微少角度Δθn幅で振ったときの
利得の差はdnとなる。
【0022】この関係を横軸に利得の差、縦軸に中心か
らの角度をとり、グラフにすると、図8の様になる。こ
の図8のグラフを用いることで、利得の差から、中心か
らの角度θを求めることが出来る。
【0023】本発明においては、この微少角度Δθは、
副反射器の傾きによるビームの触れ角度に相当する。ま
た、中心からのずれ角度とは、相手局からの傾きの角度
に相当する。ここで、例として相手局の方向がαで、傾
きが異なる場合、つまり、図9において、相手局がP1
又はP2又はP3の方向にある場合を考える。このと
き、傾きの角度はθ1、θ2及びθ3になる。この図9
は図5と同じ座標系である。
【0024】それぞれの方向についてのビーム角度と受
信強度の関係を図10に示す。それぞれ、34は相手局
がP1の方向にあるとき、35は相手局がP2の方向に
あるとき、36はP3の方向にあるときである。このよ
うに、ビーム角度αで最大値が観測される波形である
が、振幅が34では最大値がMAX1、最小値がMIN
1、35では最大値がMAX2、最小値がMIN2、3
6では最大値がMAX3、最小値がMIN3というよう
に異なった値で観測される。
【0025】受信強度と、利得の関係は図11のように
なる。図11において、横軸はAGC回路から得ること
の出来る受信強度、縦軸は利得である。この横軸に図1
0で求めた受信強度の最大値と最小値を当てはめること
で、利得の差、D1、D2、D3を求めることが出来
る。この利得の差を図8の関係に代入することで、中心
からのずれ角度をθを求めることが出来る。以上のこと
から、相手局の方向α及び相手局からの傾きθが求まる
ので、それぞれが0になるようにアンテナの向きを制御
することにより、相手局の追尾を行うことが出来る。
【0026】旋回軸と垂直軸の2軸をもつ雲台によって
方向制御を行う場合、旋回軸の制御量をγx,垂直軸の
制御量をγyとした場合、それぞれの制御量は以下の式
で求めることができる。 γx=αxcosθ γy=αxsinθ 今、相手局の副反射器が固定されているものとしている
が、本発明では双方向で通信を行うため、相手局の副反
射器も回転している。そのため受信強度は自アンテナの
副反射器の回転の影響によってのみ変化するのではな
く、相手局の副反射器の回転にも影響を受け、両方の変
化を重畳したものになる。その例を図12に示す。
【0027】ここで、37は自アンテナの副反射器の回
転の影響のみによって起こる受信強度の変化、38は相
手局の副反射器の回転によってのみ起こる受信強度の変
化である場合、実際に観測される受信強度の変化は37
と38を重畳した39のようになる。この受信強度の変
化では、相手局の方向を検出することができない。そこ
で、基地側と建設機械側で副反射器の回転数を異なるも
のとし、受信強度の変化を特定の周波数成分を抽出する
BPF(Band Pass Filter)に通し、
必要な周波数成分、この場合は37の受信強度の変化の
みを抽出し、本発明の追尾方式へ適用する。
【0028】この場合のシステム構成の略図を図13に
示す。40、41は本発明の追尾装置を用いた長距離無
線通信装置である。ここで、42は前述した通信装置4
0の無線機、43は前述した通信装置41の無線機であ
る。前述の無線機42の副反射器44は周波数f1で回
転している。同様に無線機43の副反射器45は周波数
f2で回転している。この、f1とf2は異なる値であ
る。また、f1とf2は、出来得る限り離れた値である
ことが望ましい。その理由は、この後のフィルタでの処
理を行う際には、近い値である所望の周波数成分を抽出
することが困難だからである。46は前述した無線機4
1のAGC回路から出力される受信強度の変化のフィル
タ回路である。この回路はBPFであり周波数f1の成
分を抽出するものである。
【0029】同様に、47は前述した無線機42のAG
C回路から出力される受信強度の変化のフィルタ回路で
ある。この回路は周波数f2の成分を抽出するBPFで
ある。 このようにそれぞれの装置でフィルタを用い必
要な周波数成分を抽出し、メインコントローラで処理を
行い、雲台の制御を行って、相手局の方向に無線機を向
ける。なお、本実施の形態では、建設機械はバックホー
ショベルの形態を取っているが、フロントローディング
シショベルやブルドーザ等の他の建設機械にも適用可能
である。
【0030】また、本実施の形態では、1台の建設機械
と固定された1つの基地局との通信という形態である
が、図14に示すように、1台の建設機械と1台の建設
機械間での通信、図15に示すように複数の建設機械と
1台の建設機械間での通信、さらには、図16に示すよ
うに複数の建設機械と1台の建設機械間での通信に加
え、基地局との通信も行うといった通信形態へも適用が
可能である。更に、通信される内容も画像や操作信号の
みならず、現場の音や、建設機械の状態のデータ等のデ
ータ通信に用いることが出来る。
【0031】図14の形態の場合、2台の建設機械のう
ち片方が無人運転であり、他方が有人運転である場合、
もしくは、両方が有人運転である場合が考えられる。図
15の形態の場合、すべての建設機械が有人運転の場
合、もしくは、建設機械48、49、50のうち少なく
とも1台、もしくは、すべてが無人運転であり、建設機
械51が有人運転の場合が考えられる。図16の形態の
場合、すべての建設機械が有人運転であり、基地局にお
いて建設機械の管理を行っている場合、もしくは、建設
機械52、53、54のうち少なくとも1台、もしく
は、すべてが無人運転であり、建設機械55が有人運転
の場合、もしくは、建設機械すべてが無人運転であり、
基地局56において建設機械の管理を行っている場合と
が考えられる。
【0032】ここでいう基地局とは、1台以上の建設機
械と双方向通信を行い、無人建設機械の操作指令を送信
したり、建設機械から送られてくるデータを受信し、ま
た、そのデータの処理を行ったりする、固定設備又は移
動体上の設備である。ここでは、図16における基地局
56のみでなく、図15における建設機械51も基地局
たりえる。また、建設機械側のアンテナ取り付け位置に
関して、後部に限らず、本体によって電波の遮蔽を受け
ない、または受け難い場所であればほかの場所に設置し
てもよい。また、直接得られる受信信号から、必要な信
号を抽出するフィルタ回路に関して、BPFに限らず、
不必要な周波数成分を除去するノッチフィルタの適用も
可能である。
【0033】
【発明の効果】本発明の通信装置を用いることで、パラ
ボラアンテナの副反射鏡を回転させることによって起こ
る、受信強度の変化を観測することによって、相手局の
方向だけでなく、その方向にどのくらいの角度を駆動す
るのかを算出することによって、迅速にアンテナを相手
局方向に向けることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による建設機械の遠隔操縦の構成の図で
ある。
【図2】本発明を実現する装置の構成の図である。
【図3】本発明を実現する為の無線機の構成の図であ
る。
【図4】本発明におけるアンテナによるビームの変化を
示した図である。
【図5】本発明におけるアンテナの方向制御のための座
標系を示した図である。
【図6】本発明におけるビームの角度と受信強度の関係
を示した図である。
【図7】一般的なパラボラアンテナに見られるずれ角度
と利得の関係を示した図である。
【図8】図7より導き出される、パラボラアンテナにお
ける利得の差とずれ角度の関係を示した図である。
【図9】本発明の実施例を示す為の方向の例を示した図
である。
【図10】本発明における、アンテナの傾きの違いによ
る受信強度の違いを示した図である。
【図11】一般的な受信強度と利得の関係を用いて、本
発明に必要な値を算出することを示した図である。
【図12】本発明における副反射器の回転による受信強
度信号の重畳を示した図である。
【図13】本発明を用いて双方向通信を行う場合の双方
の装置構成を示した図である。
【図14】本発明を用いた通信形態の例を示した図であ
る。
【図15】本発明を用いた通信形態の他の例を示した図
である。
【図16】本発明を用いた通信形態の他の例を示した図
である。
【符号の説明】
1、48、49、50、51、52、53、54、55
建設機械 2、56 基地局 3 走行用履帯 4 旋回体 5 多関節フロント部 6 ビデオカメラ 7、8、40、41 建設機械に搭載した送受信装置 9、42、43 無線機 10 フィルタ回路 11 副反射器回転用モータ 12 雲台 13 旋回軸モータ 14 垂直軸モータ 15 メインコントローラ 16、17、18 サーボアンプ 19 無線機本体 20 一次放射器 21 パラボラアンテナ 22 主反射器 23、44、45 副反射器 24 エンコーダ 25 支柱 26、30 模式的なアンテナ 27、27′ 電波の指向特性 28 ビームの回転中心 29、31 ビーム中心の軌跡 32、33、34、35、36、37、38、39 ビ
ーム角度と受信強度の関係のグラフ 46、47 バンドパスフィルタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ショベルなどの建設機械相互(又
    は、建設機械と基地局)間で、それぞれの方向通信用パ
    ラボラアンテナを、相手側の方向にあうように、相手側
    からのミリ波帯受信電波をもとに、追尾させるものとし
    た建設機械のアンテナ追尾方法。
  2. 【請求項2】 副反射器付き双方向通信用パラボラアン
    テナを互いに持つ、建設機械相互(又は、建設機械と基
    地局)間で、副反射器のコニカル走査によって、アンテ
    ナからのミリ波帯受信電波の強度を監視して、強度が最
    大になるような方向に互いのパラボラアンテナを追尾さ
    せることにした建設機械のアンテナ追尾方法。
  3. 【請求項3】 油圧ショベル等の建設機械相互に無線設
    備を設け、この無数設備相互で双方向通信を行う建設機
    械の通信装置において、各無線設備は、パラボラアンテ
    ナと、該アンテナを旋回駆動する第1のモータ手段と、
    副反射器と、該副反射器をコニカル走査する第2のモー
    タ手段と、副反射器のコニカル走査時の上記アンテナと
    副反射器とを介して得る相手無線設備からの電波の受信
    強度を監視する手段と、該受信強度から相手無線設備の
    アンテナの方向に自アンテナが向くように第1のモータ
    手段を制御する手段と、より成る建設機械の通信装置。
  4. 【請求項4】 パラボラアンテナと、該アンテナを旋回
    駆動する第1のモータ手段と、副反射器と、該副反射器
    をコニカル走査する第2のモータ手段と、副反射器のコ
    ニカル走査時の上記アンテナと副反射器とを介して得る
    相手無線設備からの電波の受信強度を監視する手段と、
    該受信強度から相手無線設備のアンテナの方向に自アン
    テナが向くように第1のモータ手段を制御する手段と、
    より成る通信装置を搭載した建設機械。
  5. 【請求項5】 油圧ショベルなどの無人運転建設機械に
    設けた第1の無線設備と、該建設機械に設けたビデオカ
    メラと、第2の無線設備を持つ基地局とを持つと共に、 上記第1の無線設備は、第1のパラボラアンテナと、該
    アンテナを旋回駆動する第1のモータ手段と、該アンテ
    ナに取り付けた第1の副反射器と、該副反射器をコニカ
    ル走査する第2のモータ手段と、ビデオカメラの撮影画
    像を上記アンテナに出力する送信手段と、上記自副反射
    器をコニカル走査時の上記第1アンテナと第1の副反射
    器を介して得る受信強度を監視する手段と、該受信強度
    から基地局の無線設備のアンテナの方向を自アンテナが
    向くように、第1のモータ手段を制御する手段とを持
    ち、 上記第2の無線設備は、第2のパラボラアンテナと、上
    記建設機械への操作指令を第2のアンテナに出力する送
    信手段と、該アンテナを旋回駆動する第3のモータ手段
    と、該アンテナに取り付けた第2の副反射器と、該副反
    射器をコニカル走査する第4のモータ手段と、自副反射
    器のコニカル走査の上記自アンテナと自副反射器を介し
    て得る受信強度を監視する手段と、該受信強度から相手
    無線設備のアンテナの方向を自アンテナが向くように第
    3のモータ手段を制御する手段とを持つ、建設機械の通
    信装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項3における通信装置におい
    て、建設機械は2以上であり、その中の1つの建設機械
    に搭載した無線設備は基地局とした建設機械の通信装
    置。
  7. 【請求項7】 前記請求項3又は請求項4又は請求項5
    の通信装置において、自アンテナを旋回駆動するモータ
    手段が水平方向と垂直方向の2自由度であることを特徴
    とする通信装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項3又は請求項4又は請求項5
    の通信装置において、副反射器をコニカル走査するモー
    タ手段の回転数を各々の無線設備において異なったもの
    とし、上記自アンテナと自副反射器を介して得る受信強
    度を監視する手段は、前記自アンテナと自副反射器を介
    して得られる受信強度の前記自モータ手段の回転数の周
    波数成分を抽出するフィルタを有し、該フィルタ出力で
    ある受信強度を監視する手段を持つものとした通信装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007288267A (ja) * 2006-04-12 2007-11-01 Chugoku Electric Power Co Inc:The 建設現場における通信方法
JP2020002701A (ja) * 2018-06-29 2020-01-09 日立建機株式会社 遠隔操作式小型油圧ショベル
JP2020002699A (ja) * 2018-06-29 2020-01-09 日立建機株式会社 遠隔操作式小型油圧ショベル

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