JPH09185832A - 光学ヘッド装置 - Google Patents

光学ヘッド装置

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JPH09185832A
JPH09185832A JP8014436A JP1443696A JPH09185832A JP H09185832 A JPH09185832 A JP H09185832A JP 8014436 A JP8014436 A JP 8014436A JP 1443696 A JP1443696 A JP 1443696A JP H09185832 A JPH09185832 A JP H09185832A
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lens holder
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラッキング制御に起因した光軸ズレが対物
レンズに発生しないようにすると共に、回転共振に起因
したジッターエラーが発生しないようにする。 【解決手段】 固定光学系5が出射した光束を偏向する
可動偏向手段22をレンズホルダ26に装着し、この光
束を偏向して対物レンズ3に入射させる固定偏向手段4
をヘッドベースに装着した。可動偏向手段22が対物レ
ンズ3と一体にトラッキング移動するので、固定光学系
5から各偏向手段22,4を介して対物レンズ3に入射
する光束に光軸ズレが発生しない。また、可動部33の
重心位置と対物レンズ3の主点とのフォーカシング方向
の距離を、対物レンズ3の焦点距離に略一致させ、可動
部33がジッタ方向に回転共振して対物レンズ3に入射
する光束の角度が変化しても、この光束の傾斜による結
像位置の変化を相殺する距離だけ対物レンズ3が移動
し、光ディスク2に結像される光点がジッタ方向に変位
しないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対物レンズをトラ
ッキング方向に位置制御する光学ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクプレーヤーは、回転駆動する
光ディスクの記録情報を光学的に読み取る。この時、光
ディスクの記録情報を良好に読み取るため、光学ヘッド
装置により対物レンズをトラッキング方向に位置制御す
る。
【0003】このような光学ヘッド装置1の一従来例を
図19に基づいて以下に説明する。なお、図中では、フ
ォーカシング方向をFo 、トラッキング方向をTr 、と
して表示する。さらに、以下ではフォーカシング方向と
トラッキング方向とに直交する方向を便宜的にジッタ方
向と呼称し、図中ではJi として表示する。
【0004】光ディスク2にフォーカシング方向から対
向する位置には、ヘッド本体(図示せず)に対してトラ
ッキング方向に変位自在に支持された対物レンズ3と、
前記ヘッド本体に固定された固定偏向手段である固定ミ
ラー4とが、順番に配置されている。この固定ミラー4
にジッタ方向から対向する位置には、前記ヘッド本体に
固定された固定光学系5が配置されているので、この固
定光学系5と前記固定ミラー4とは相対的に位置不動に
配置されている。
【0005】前記固定光学系5は、発光素子である半導
体レーザ6を有しており、この半導体レーザ6の光軸上
に、コリメータレンズ7、偏光ビームスプリッタ8、四
分の一波長板9、が順番に配置されている。この四分の
一波長板9が固定ミラー4に対向しており、偏光ビーム
スプリッタ8の反射光路には、結像レンズ10と受光素
子11とが順番に配置されている。
【0006】このような構造の光学ヘッド装置1は、半
導体レーザ6から出射される光束を固定ミラー4により
フォーカシング方向に偏向し、対物レンズ3により収束
して光ディスク2のトラックに入射させる。この光ディ
スク2によりフォーカシング方向に反射された光束を対
物レンズ3により収束し、固定ミラー4により偏向す
る。この光束を偏光ビームスプリッタ8により偏向し、
受光素子11により読み取ってトラッキングエラーを検
出する。この検出されたトラッキングエラーに対応して
対物レンズ3をトラッキング方向に位置制御することに
より、光ディスク2に照射される光束の位置がトラック
上に調整される。このため、光ディスク2に情報を記録
する場合は、この情報をトラックに良好に記録すること
ができ、光ディスク2の情報を再生する場合は、そのト
ラックから情報を良好に再生することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような光学ヘッ
ド装置1では、対物レンズ3をトラッキング制御するこ
とにより、その結像位置を光ディスク2のトラックに追
従させることができる。
【0008】しかし、固定光学系5を固定したまま対物
レンズ3のみをトラッキング制御すると、固定光学系5
から対物レンズ3に入射する光束の光軸が変位する光軸
ズレが発生する。光学ヘッド装置1がトラッキングエラ
ーをプッシュプル方式で検出する場合、光軸ズレは検出
信号のDC(Direct Current)オフセットとなり、トラッ
キング制御の精度を低下させる。
【0009】また、図20に示すように、レーザ光の強
度は中央ほど強く周辺ほど弱いので、光軸ズレが発生す
ると対物レンズ3から光ディスク2に照射される光束の
強度が低下する。このため、光ディスク2に情報を記録
する場合は、そのトラックに情報を安定に記録すること
ができず、光ディスク2の情報を再生する場合は、その
トラックから情報を正確に再生することができない。し
かも、これらの課題はトラッキングエラーの検出方式に
関係なく発生する。
【0010】このような課題を解決した光学ヘッド装置
12が、特開平4-14628 号公報に開示されている。この
光学ヘッド装置12では、図21に示すように、対物レ
ンズ3がフォーカシング方向を軸心として回動自在に支
持されているので、対物レンズ3はトラッキング方向と
略平行に移動自在に支持されている。光ディスク2から
対物レンズ3を介してフォーカシング方向に入射する光
束をジッタ方向に偏向する第一ミラー13と、この第一
ミラー13からジッタ方向に入射する光束をフォーカシ
ング方向に偏向して固定光学系5に入射させる第二ミラ
ー14とが設けられている。この第二ミラー14と固定
光学系5との光軸中心が対物レンズ3の回動中心に一致
しており、この対物レンズ3と第一ミラー13と第二ミ
ラー14とは一体に回動する。
【0011】この光学ヘッド装置12では、対物レンズ
3と第一ミラー13と第二ミラー14とが一体に回動
し、この第二ミラー14の光軸上に固定光学系5が位置
するので、この固定光学系5に入射する光束に光軸ズレ
が発生することがない。しかし、これではフォーカシン
グ方向に第二ミラー14や固定光学系5を配列すること
になるので、光学ヘッド装置12を光ディスク2に垂直
な方向に小型化することが困難である。
【0012】また、ミラー・レンズ並進方式の光学ヘッ
ド装置も、対物レンズと反射ミラーとを一体に変位させ
るので光軸ズレが発生しない。しかし、これは対物レン
ズをスプリングにより反射ミラーに対してフォーカシン
グ方向に変位自在に支持するので、トラッキングの動作
時に対物レンズが共振しやすい。しかも、これは構造的
にトラッキングを対物レンズの回動により実行する光学
ヘッド装置には適用できない。
【0013】例えば、ミラー・レンズ並進方式の光学ヘ
ッド装置において、対物レンズと共に反射ミラーを回動
させることも想定できるが、これでは対物レンズに入射
する光束の光軸も傾斜して集光性能が低下するため、光
ディスクに結像されるスポットが劣化する。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光ディスクに対向配置される対物レンズをレンズホルダ
に装着し、このレンズホルダを弾性部材によりヘッドベ
ースにトラッキング方向とフォーカシング方向とに変位
自在に弾発支持し、レーザ光をトラッキング方向に出射
する固定光学系を設け、この出射された光束をフォーカ
シング方向とトラッキング方向とに直交する方向に偏向
する可動偏向手段を前記レンズホルダに装着し、この偏
向された光束をフォーカシング方向に偏向して前記対物
レンズに入射させる固定偏向手段を前記ヘッドベースに
装着し、前記光ディスクから前記固定光学系に帰還した
光束からトラッキングとフォーカシングとのエラーを各
々検出するエラー検出手段を設け、この検出エラーに対
応して前記レンズホルダを前記ヘッドベースに対してト
ラッキング方向とフォーカシング方向とに制御駆動する
位置制御手段を設け、少なくとも前記対物レンズと前記
可動偏向手段とが装着された前記レンズホルダにより可
動部を形成し、この可動部の重心位置と前記対物レンズ
の主点とのフォーカシング方向の距離と前記対物レンズ
の焦点距離とを略一致させた。従って、固定光学系から
トラッキング方向に出射される光束が可動偏向手段によ
りフォーカシング方向とトラッキング方向とに直交する
方向に偏向され、この光束が固定偏向手段によりフォー
カシング方向に偏向されて対物レンズを介して光ディス
クに入射される。可動偏向手段が対物レンズと一体に移
動するので、対物レンズのトラッキング移動による光束
の光軸ズレが発生しない。しかも、可動部がトラッキン
グ方向を軸心として回転共振した場合、可動偏向手段も
回動するので対物レンズに入射する光束の角度も変化す
るが、この光束の傾斜により発生する結像位置の移動を
相殺する距離だけ対物レンズが移動するので、光ディス
クに結像される光点の位置は変位しない。
【0015】請求項2記載の発明は、光ディスクに対向
配置される対物レンズをレンズホルダに装着し、このレ
ンズホルダを弾性部材によりヘッドベースにトラッキン
グ方向とフォーカシング方向とに変位自在に弾発支持
し、レーザ光をトラッキング方向に出射する固定光学系
を設け、この出射された光束をフォーカシング方向とト
ラッキング方向とに直交する方向に偏向する可動偏向手
段を前記レンズホルダに装着し、この偏向された光束を
フォーカシング方向に偏向して前記対物レンズに入射さ
せる固定偏向手段を前記ヘッドベースに装着し、前記光
ディスクから前記固定光学系に帰還した光束からトラッ
キングとフォーカシングとのエラーを各々検出するエラ
ー検出手段を設け、この検出エラーに対応して前記レン
ズホルダを前記ヘッドベースに対してトラッキング方向
とフォーカシング方向とに制御駆動する位置制御手段を
設け、少なくとも前記対物レンズと前記可動偏向手段と
が装着された前記レンズホルダにより可動部を形成し、
この可動部の重心位置と前記対物レンズと前記可動偏向
手段とをトラッキング方向とフォーカシング方向とに直
交する方向に順番に位置させ、トラッキング方向とフォ
ーカシング方向とに直交する方向の前記可動部の重心位
置と前記対物レンズの主点との距離と前記対物レンズの
焦点距離とを略二対一とした。従って、固定光学系から
トラッキング方向に出射される光束が可動偏向手段によ
りフォーカシング方向とトラッキング方向とに直交する
方向に偏向され、この光束が固定偏向手段によりフォー
カシング方向に偏向されて対物レンズを介して光ディス
クに入射される。可動偏向手段が対物レンズと一体に移
動するので、対物レンズのトラッキング移動による光束
の光軸ズレが発生しない。しかも、可動部がトラッキン
グ方向を軸心として回転共振した場合、可動偏向手段も
回動するので対物レンズに入射する光束の角度も変化す
るが、この光束の傾斜により発生する結像位置の移動を
相殺する距離だけ対物レンズが移動するので、光ディス
クに結像される光点の位置は変位しない。
【0016】請求項3記載の発明は、光ディスクに対向
配置される対物レンズをレンズホルダに装着し、このレ
ンズホルダを弾性部材によりヘッドベースにトラッキン
グ方向とフォーカシング方向とに変位自在に弾発支持
し、レーザ光を出射する固定光学系を設け、この出射さ
れた光束を二回だけ偏向してトラッキング方向とフォー
カシング方向とに直交する方向に出射する可動偏向手段
を前記レンズホルダに装着し、この偏向された光束をフ
ォーカシング方向に偏向して前記対物レンズに入射させ
る固定偏向手段を前記ヘッドベースに装着し、前記光デ
ィスクから前記固定光学系に帰還した光束からトラッキ
ングとフォーカシングとのエラーを各々検出するエラー
検出手段を設け、この検出エラーに対応して前記レンズ
ホルダを前記ヘッドベースに対してトラッキング方向と
フォーカシング方向とに制御駆動する位置制御手段を設
け、少なくとも前記対物レンズと前記可動偏向手段とが
装着された前記レンズホルダにより可動部を形成し、こ
の可動部の重心位置と前記対物レンズの主点とのフォー
カシング方向の距離を、前記対物レンズの焦点距離の、
略二倍とした。従って、固定光学系から出射される光束
が可動偏向手段により偶数回だけ偏向されてトラッキン
グ方向とフォーカシング方向とに直交する方向に出射さ
れ、この光束が固定偏向手段によりフォーカシング方向
に偏向されて対物レンズを介して光ディスクに入射され
る。可動偏向手段が対物レンズと一体に移動するので、
対物レンズのトラッキング移動による光束の光軸ズレが
発生しない。しかも、可動部がトラッキング方向を軸心
として回転共振した場合、可動偏向手段も回動するので
対物レンズに入射する光束の角度も変化するが、この光
束の傾斜により発生する結像位置の移動を相殺する距離
だけ対物レンズが移動するので、光ディスクに結像され
る光点の位置は変位しない。
【0017】請求項4記載の発明では、請求項1,2又
は3記載の発明において、可動部の、弾発支持の中心位
置、制御駆動の中心位置、重心位置、を略一致させた。
従って、制御駆動の応力や弾発支持の反力が可動部の重
心位置に作用するので回転共振が発生しにくい。
【0018】請求項5記載の発明では、請求項1記載の
発明において、対物レンズの光軸上に可動部の重心を位
置させた。従って、可動部に回転共振が発生しても対物
レンズがフォーカシング方向に変位しない。
【0019】請求項6記載の発明では、請求項1,2又
は3記載の発明において、可動部の重心位置を調節する
ウエイトをレンズホルダに装着した。従って、単純な構
造で可動部の重心位置が自在に調節される。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
ないし図7に基づいて以下に説明する。なお、ここで例
示する光学ヘッド装置21に関し、一従来例として前述
した光学ヘッド装置1と同一の部分は、同一の名称及び
符号を用いて詳細な説明は省略する。
【0021】まず、本実施の形態の光学ヘッド装置21
も、レーザ光源や受光素子やビームスプリッタなどから
なる固定光学系5を有しており、図2に示すように、こ
の固定光学系5にトラッキング方向から対向する位置に
可動偏向手段である可動ミラー22が配置されている。
この可動ミラー22からジッタ方向から対向する位置に
は固定偏向手段である固定ミラー4が配置されており、
この固定ミラー4にフォーカシング方向から対向する位
置に対物レンズ3が配置されている。
【0022】より詳細には、図1等に示すように、トラ
ッキング方向に移動自在なヘッドベース(図示せず)に
前記固定ミラー4や前記固定光学系5やヨーク23が固
定されており、このヨーク23に直方体状のレンズ支持
部24が装着されている。このレンズ支持部24は、ジ
ッタ方向の表面の四隅から弾性部材である四本のスプリ
ングシャフト25が個々に突設されており、これらのス
プリングシャフト25によりレンズホルダ26がトラッ
キング方向とフォーカシング方向とに変位自在に弾発支
持されている。このレンズホルダ26はジッタ方向に細
長いボックス状に形成されており、トラッキング方向の
両側面のジッタ方向の略中央から突設された支持凸部2
7に前記スプリングシャフト25が連結されている。
【0023】前記レンズホルダ26のトラッキング方向
の前記支持凸部27にはトラッキングコイル28が装着
されており、前記レンズホルダ26のジッタ方向と直交
する両側の端面にはフォーカシングコイル29が装着さ
れている。前記ヨーク23にはトラッキングマグネット
30とフォーカシングマグネット31とが固定されてお
り、これらのマグネット30,31が前記コイル28,
29に各々対向している。前記トラッキングマグネット
30は前記トラッキングコイル28の両側で相反する極
性に着磁されており、前記フォーカシングマグネット3
1は上下方向で相反する極性に着磁されている。
【0024】前記レンズホルダ26のフォーカシング方
向と直交する上面の中央には対物レンズ3が装着されて
おり、前記レンズホルダ26のジッタ方向と直交する内
側面には可動ミラー22が装着されている。この可動ミ
ラー22と対向する前記レンズホルダ26の側面には凹
部32が形成されており、この凹部32を介して前記可
動ミラー22と固定光学系5とが対向している。
【0025】この固定光学系5の受光素子にはエラー検
出回路(図示せず)が接続されており、ここにトラッキ
ングとフォーカシングとのエラーを各々検出するエラー
検出手段が設けられている。前記エラー検出回路に接続
されたコイル駆動回路(図示せず)は、検出エラーに対
応して前記コイル28,29に所定の駆動電力を印加す
るので、ここに前記レンズホルダ26を前記ヘッドベー
スに対してトラッキング方向とフォーカシング方向とに
制御駆動する位置制御手段が設けられている。
【0026】本実施の形態の光学ヘッド装置21では、
上述のように対物レンズ3や前記可動ミラー22や前記
コイル28,29などが装着された前記レンズホルダ2
6は前記スプリングシャフト25により変位自在に弾発
支持されているので、ここに可動部33が形成されてい
る。そして、この可動部33の弾発支持の中心位置と制
御駆動の中心位置と重心位置Gとが略一致しており、こ
の可動部33の重心位置Gは対物レンズ3の光軸上に位
置しており、前記可動部33の重心位置Gと対物レンズ
3の主点34とのフォーカシング方向の距離“L”と対
物レンズ3の焦点距離“f”とが一致している。
【0027】なお、前記可動部33の弾発支持の中心位
置とは、この可動部33を弾発支持している複数箇所の
中心であり、より具体的には、前記スプリングシャフト
25と前記レンズホルダ26の支持凸部27との四つの
接点の中心である。前記可動部33の制御駆動の中心位
置とは、この可動部33にトラッキングとフォーカシン
グとの位置制御の応力を印加する部分の中心であり、よ
り具体的には、一対の前記トラッキングコイル28の中
心と一対の前記フォーカシングコイル29の中心とであ
る。
【0028】このような構成において、本実施の形態の
光学ヘッド装置21では、固定光学系5からトラッキン
グ方向に出射される光束が、可動ミラー22によりジッ
タ方向に偏向される。この可動ミラー22によりジッタ
方向に偏向された光束は、固定ミラー4によりフォーカ
シング方向に偏向され、対物レンズ3により光ディスク
2のトラックに結像される。
【0029】そして、この光ディスク2によりフォーカ
シング方向に反射された光束は、対物レンズ3を透過し
てから固定ミラー4によりジッタ方向に偏向され、この
ジッタ方向に偏向された光束は、可動ミラー22により
トラッキング方向に偏向されて固定光学系5により読み
取られる。
【0030】この固定光学系5の読取結果からトラッキ
ングとフォーカシングとのエラーが検出されるので、こ
れらのエラーに対応してトラッキングとフォーカシング
とのコイル28,29に駆動電力が印加されることによ
り、レンズホルダ26がトラッキング方向とフォーカシ
ング方向とに位置制御される。このことにより、このレ
ンズホルダ26に装着された対物レンズ3が光ディスク
2のトラックに追従するので、このトラックに記録され
た情報が固定光学系5により読み取られる。
【0031】この時、本実施の形態の光学ヘッド装置2
1では、上述のように対物レンズ3がトラッキング方向
に変位すると、この対物レンズ3の光軸は固定ミラー4
から入射する光束の光軸に対してトラッキング方向に変
位することになるが、実際には可動ミラー22が対物レ
ンズ3と一体に変位するので、可動ミラー22から固定
ミラー4に入射する光束も対物レンズ3と同一にトラッ
キング方向に平行移動することになり、固定光学系5か
ら可動ミラー22と固定ミラー4とを介して対物レンズ
3に入射する光軸ズレは発生しない。
【0032】このため、本実施の形態の光学ヘッド装置
21では、トラッキングエラーをプッシュプル方式で検
出する場合でも、この検出信号にDCオフセットが発生
することがないので、トラッキング制御を良好な精度で
実行できる。さらに、レーザ光の強度分布に起因して光
ディスク2に照射される光束の光量が変動することがな
く、固定光学系5が検出する光束の光量も変動しないの
で、光ディスク2に対する情報の記録や再生を高精度に
実行することができる。
【0033】なお、上述のようなレンズホルダ26のト
ラッキング方向の変位は、光ディスク2の回転によるト
ラックの微少な変位に対物レンズ3を追従させる微調整
の動作であり、光ディスク2のトラック間を移動するシ
ーク動作では、光学ヘッド装置21の全体がヘッド搬送
機構(図示せず)によりトラッキング方向に搬送され
る。
【0034】上述のように可動ミラー22が対物レンズ
3とを一体に変位させることでトラッキングエラーに起
因した光軸ズレを防止することができるが、このような
構造では、可動部33のトラッキング方向を軸心とする
回転共振によるジッタエラーの発生が懸念される。つま
り、可動部33が重心位置Gを中心とする共振によりト
ラッキング方向を軸心として角度“θ”回転した場合、
可動ミラー22も同一方向に角度“θ”回転するので、
図5及び図6に示すように、固定光学系5から出射され
て可動ミラー22と固定ミラー4との反射により対物レ
ンズ3に入射する光束は、本来の光軸方向よりジッタ方
向に角度“θ”傾斜する。すると、焦点距離“f”の対
物レンズ3の結像位置は“fθ”だけジッタ方向に変位
するので、これは光ディスク2の読取結果のジッターエ
ラーとなる。
【0035】しかし、本実施の形態の光学ヘッド装置2
1では、可動部33の重心位置Gと対物レンズ3の主点
34とのフォーカシング方向の距離“L”が対物レンズ
3の焦点距離“f”に一致しているので、上述のような
可動部33の回転共振によるジッターエラーは発生しな
い。つまり、可動部33の回転共振は重心位置Gを回転
中心として発生するので、この共振により可動部33が
図中で反時計方向に角度“θ”回転した場合、対物レン
ズ3はジッタ方向である図中左方に“Lθ”だけ移動す
る。このような場合、前述のように対物レンズ3に入射
する光束はジッタ方向である図中右方に“θ”だけ傾斜
するので、その結像位置は対物レンズ3に対して図中右
方に“fθ”だけ移動することになる。しかし、対物レ
ンズ3が図中左方に“Lθ”だけ移動するので、その相
殺により光ディスク2上の結像位置は変位しない。
【0036】つまり、上述した光学ヘッド装置21は、
対物レンズ3と可動ミラー22とを一体に移動させてト
ラッキング制御による光軸ズレを防止しているため、対
物レンズ3と可動ミラー22とが一体に回転共振する可
能性があるが、対物レンズ3を焦点距離“f”と同一距
離だけ重心位置Gから離反させることにより、光束の角
度変化による結像位置の変化を対物レンズ3の位置変化
で相殺させることができ、光ディスク2に結像される光
点の変位を防止することができる。
【0037】なお、上述した光学ヘッド装置21は、可
動部33の弾発支持の中心位置と制御駆動の中心位置と
重心位置Gとが略一致しているので、制御駆動の応力や
弾発支持の反力が可動部33に作用しても回転共振が発
生しにくい。さらに、可動部33の重心位置Gが対物レ
ンズ3の光軸上に位置しているので、可動部33に回転
共振が発生しても対物レンズ3がフォーカシング方向に
は変位せず、対物レンズ3のフォーカシング制御が容易
である。
【0038】なお、上述した光学ヘッド装置21では、
対物レンズ3と可動ミラー22とを一体に移動させてト
ラッキング制御による光軸ズレを防止しているが、可動
部33の共振による結像位置の変位を対物レンズ3の移
動により相殺しているので、この対物レンズ3の移動に
より光軸ズレが発生するように思われる。しかし、トラ
ッキング制御による光軸ズレは 0.4(mm)程度のレートで
発生するのに対し、共振に対する対物レンズ3の移動は
数μm程度のレートで実行するので、この移動による光
軸ズレは問題とならない。
【0039】本発明の実施の第二の形態を図8ないし図
13に基づいて以下に説明する。なお、ここで例示する
光学ヘッド装置41に関し、上述した光学ヘッド装置2
1と同一の部分は、同一の名称及び符号を用いて詳細な
説明は省略する。
【0040】まず、本実施の形態の光学ヘッド装置41
も、図8ないし図10に示すように、トラッキング方向
に移動自在なヘッドベース(図示せず)に固定ミラー4
や固定光学系5やヨーク42が固定されており、このヨ
ーク42に装着されたレンズ支持部43に弾性部材とし
て四本のスプリングシャフト25が突設されている。こ
れらのスプリングシャフト25によりトラッキング方向
とフォーカシング方向とに変位自在に弾発支持されたレ
ンズホルダ44は、トラッキング方向の両側面のジッタ
方向の略中央から支持凸部45が突設されており、これ
らの支持凸部45に前記スプリングシャフト25が連結
されている。
【0041】前記レンズホルダ44は、フォーカシング
方向に開口する矩形の貫通孔46が略中央に形成されて
おり、この貫通孔46の内部に一対のトラッキングコイ
ル47と一個のフォーカシングコイル48とが装着され
ている。図11に示すように、このフォーカシングコイ
ル48は、前記レンズホルダ44の貫通孔46の略半分
に相当する大型の矩形に巻回されており、前記トラッキ
ングコイル47は、小径の扁平な一対がトラッキング方
向に連設されている。前記ヨーク42には相反する極性
の一対のマグネット49とが固定されており、これらの
マグネット49が前記コイル47,48に対向してい
る。
【0042】前記レンズホルダ44のフォーカシング方
向と直交する上面には対物レンズ3が装着されており、
前記レンズホルダ44のジッタ方向の端部には可動ミラ
ー22が装着されている。この可動ミラー22とは逆側
の端部にはカウンタウエイト50が着脱自在に装着され
ており、このように各種部品が装着された前記レンズホ
ルダ44が前記スプリングシャフト25により変位自在
に弾発支持されているので、ここに可動部51が形成さ
れている。
【0043】この可動部51の重心位置は前記カウンタ
ウエイト50により調節されており、ここでは弾発支持
の中心位置と制御駆動の中心位置とに正確に一致してい
る。前記可動部51はジッタ方向で重心位置Gと対物レ
ンズ3と前記可動ミラー22とが順番に位置している
が、図9に示すように、重心位置Gと対物レンズ3の主
点34とのジッタ方向の距離は、対物レンズ3の焦点距
離“f”の二倍とされている。
【0044】このような構成において、本実施の形態の
光学ヘッド装置41も、前述した光学ヘッド装置21と
同様に、可動ミラー22が対物レンズ3と一体に変位す
るので、固定光学系5から可動ミラー22と固定ミラー
4とを介して対物レンズ3に入射する光軸ズレが発生し
ない。このため、トラッキングエラーをプッシュプル方
式で検出する場合でも、この検出信号にDCオフセット
が発生することがないので、トラッキング制御を良好な
精度で実行できる。さらに、レーザ光の強度分布に起因
して光ディスク2に照射される光束の光量が変動するこ
とがなく、固定光学系5が検出する光束の光量も変動し
ないので、光ディスク2に対する情報の記録や再生を高
精度に実行することができる。
【0045】上述のように可動ミラー22が対物レンズ
3とを一体に変位させることでトラッキングエラーに起
因した光軸ズレを防止することができるが、このような
構造では、可動部51にフォーカシング方向を軸心とす
る回転共振によるトラッキングエラーの発生が懸念され
る。つまり、可動部51が重心位置Gを中心とする共振
によりフォーカシング方向を軸心として角度“θ”回転
した場合、可動ミラー22も同一方向に角度“θ”回転
するので、図12に示すように、固定光学系5から出射
されて可動ミラー22と固定ミラー4との反射により対
物レンズ3に入射する光束は、本来の光軸方向よりトラ
ッキング方向に角度“2θ”傾斜する。すると、焦点距
離“f”の対物レンズ3の結像位置は“2fθ”だけト
ラッキング方向に変位するので、トラッキング制御が不
安定となり光ディスク2のデータ読取にトラッキングエ
ラーが発生する。
【0046】しかし、本実施の形態の光学ヘッド装置4
1では、ジッタ方向で可動ミラー22と対物レンズ3と
可動部51の重心位置Gとが順番に位置しており、重心
位置Gと対物レンズ3の主点34とのジッタ方向の距離
と、対物レンズ3の焦点距離“f”との関係が二対一な
ので、上述のような可動部51の回転共振によるトラッ
キングエラーは発生しない。つまり、可動部51の回転
共振は重心位置Gを回転中心として発生するので、この
共振により可動部51が図中で反時計方向に角度“θ”
回転した場合、図13に示すように、対物レンズ3はト
ラッキング方向である図中左方に“2fθ”だけ移動す
る。なお、図13は対物レンズ3の部分をレンズ支持部
43側からジッタ方向に視認した状態である。
【0047】このような場合、前述のように対物レンズ
3に入射する光束はトラッキング方向である図中右方に
“2θ”だけ傾斜するので、その結像位置は対物レンズ
3に対して図中右方に“2fθ”だけ移動することにな
る。しかし、対物レンズ3が図中左方に“2fθ”だけ
移動するので、その相殺により光ディスク2上の結像位
置は変位しない。
【0048】つまり、上述した光学ヘッド装置41は、
対物レンズ3と可動ミラー22とを一体に移動させてト
ラッキング制御による光軸ズレを防止しているため、対
物レンズ3と可動ミラー22とが一体に回転共振する可
能性があるが、重心位置Gと対物レンズ3の主点34と
のジッタ方向の距離が、対物レンズ3の焦点距離“f”
の二倍なので、光束の角度変化による結像位置の変化を
対物レンズ3の位置変化で相殺させることができ、光デ
ィスク2に結像される光点の変位を防止することができ
る。
【0049】なお、上述した光学ヘッド装置41は、可
動部51の弾発支持の中心位置と制御駆動の中心位置と
重心位置Gとが略一致しているので、制御駆動の応力や
弾発支持の反力が可動部51に作用しても回転共振が発
生しにくい。さらに、可動部51の重心位置Gを別体の
カウンタウエイト50の装着により調節しているので、
重心位置Gを簡易かつ正確に調節することができ、例え
ば、既存の光学ヘッド装置(図示せず)に可動ミラー2
2とカウンタウエイト50とを付加して光学ヘッド装置
41を製作することも可能である。
【0050】本発明の実施の第三の形態を図14ないし
図19に基づいて以下に説明する。なお、ここで例示す
る光学ヘッド装置61に関し、前述した光学ヘッド装置
21と同一の部分は、同一の名称及び符号を用いて詳細
な説明は省略する。
【0051】まず、本実施の形態の光学ヘッド装置61
では、図14及び図15に示すように、固定光学系5は
光束をジッタ方向に出射するよう配置されており、その
光軸上に第一可動偏向手段である第一可動ミラー62が
配置されている。この第一可動ミラー62はジッタ方向
とトラッキング方向とに対して45°傾斜しており、この
第一可動ミラー62にトラッキング方向から対向する位
置に、第二可動偏向手段である第二可動ミラー63が配
置されている。
【0052】この第二可動ミラー63もジッタ方向とト
ラッキング方向とに対して45°傾斜しているので、これ
ら第一・第二可動ミラー62,63は直角に対向してお
り、この第二可動ミラー63が固定ミラー4にジッタ方
向から対向している。つまり、前記第一・第二可動ミラ
ー62,63は、固定光学系5から入射する光束を二回
の反射で固定ミラー4に向けて偏向するので、ここに光
束を偶数回だけ偏向する可動偏向手段が形成されてい
る。
【0053】また、図16に示すように、ヨーク24に
はフォーカシング方向に湾曲自在な一対の弾性部材であ
る板バネ64が装着されており、これらの板バネ64の
先端には、レンズホルダ65がフォーカシング方向に連
通した一対の弾性部材であるトーションバー66により
回動自在に支持されている。前記板バネ64と前記レン
ズホルダ65とはジッタ方向に突出しているので、この
レンズホルダ65の先端部に装着された対物レンズ3
は、フォーカシング方向と平行に移動自在に支持される
と共に、トラッキング方向と略平行に移動するよう回動
自在に支持されている。
【0054】前記第一・第二可動ミラー62,63は、
固定光学系5から入射する光束を二回反射するので、こ
こに光束を偶数回だけ偏向する可動偏向手段が形成され
ている。前記第一・第二可動ミラー62,63は前記レ
ンズホルダ65の下部に一体に形成されているので、こ
こに前記第一・第二可動ミラー62,63を前記対物レ
ンズ3と一体に移動させる移動連動機構が形成されてい
る。
【0055】本実施の形態の光学ヘッド装置61は、図
14に示すように、前記レンズホルダ65の回動中心で
ある軸Oと、前記第二可動ミラー63の光束が入射する
位置であるQ点との、ジッタ方向の距離をA、軸Oと前
記第一可動ミラー62の光束が入射する位置であるP点
との、トラッキング方向の距離をB、軸Oと前記対物レ
ンズ3の光軸中心とのジッタ方向の距離をR、とする
と、R=2A−Bを満足するよう形成されている。な
お、ここでは前記第一・第二可動ミラー62,63の各
々がトラッキング方向とジッタ方向とに対して45°傾斜
しているので、回動中心の軸Oと前記第一・第二可動ミ
ラー62,63の交点Cとのジッタ方向の距離をA′と
するとA′=A−B/2となり、R=2A′も成立して
いる。
【0056】さらに、本実施の形態の光学ヘッド装置6
1では、上述のように対物レンズ3や前記可動ミラー6
2,63等が装着された前記レンズホルダ65は、前記
板バネ64とトーションバー66とにより変位自在に弾
発支持されているので、ここに可動部67が形成されて
いる。そして、可動部67の重心位置Gと対物レンズ3
の主点34とのフォーカシング方向の距離“L”が、対
物レンズ3の焦点距離“f”の二倍である。
【0057】このような構成において、本実施の形態の
光学ヘッド装置61では、固定光学系5からジッタ方向
に出射される光束が、第一可動ミラー62によりトラッ
キング方向に偏向されてから第二可動ミラー63により
ジッタ方向に偏向される。このジッタ方向の光束が、固
定ミラー4によりフォーカシング方向に偏向され、対物
レンズ3により収束されて光ディスク2のトラックに入
射される。
【0058】そして、この光ディスク2によりフォーカ
シング方向に反射された光束が、対物レンズ3により収
束され、固定ミラー4によりジッタ方向に偏向される。
このジッタ方向の光束が、第二可動ミラー63によりト
ラッキング方向に偏向されてから第一可動ミラー62に
よりジッタ方向に偏向され、固定光学系5により読み取
られる。
【0059】この固定光学系5の読取結果によりトラッ
キングエラーが検出されるので、このトラッキングエラ
ーに対応してレンズホルダ65がトラッキング方向に回
動されることにより、対物レンズ3が光ディスク2のト
ラックに追従されて記録情報が固定光学系5により読み
取られる。
【0060】本実施の形態の光学ヘッド装置61では、
上述のようにレンズホルダ65の回動により対物レンズ
3をトラッキング方向に移動させるが、この対物レンズ
3と共に第一・第二可動ミラー62,63も一体に回動
する。これら第一・第二可動ミラー62,63は光束を
二回の反射で偏向するので、レンズホルダ65が軸Oを
中心に回動しても固定ミラー4に入射する光束の角度は
変化しない。
【0061】つまり、レンズホルダ65が微少な角度θ
だけ回動すると、固定光学系5から第一・第二可動ミラ
ー62,63を介して対物レンズ3に入射する光束は、
トラッキング方向に約2A′θだけ平行移動する。同時
に、対物レンズ3は、トラッキング方向に約Rθだけ移
動するが、R=2A′であるので、対物レンズ3は、変
位した光軸上に位置することになる。つまり、固定光学
系5から対物レンズ3に入射する光束に光軸ズレが発生
せず、対物レンズ3から固定光学系5に入射する光束に
も光軸ズレが発生しない。
【0062】このことを以下に詳述する。なお、ここで
は固定光学系5の出射光が対物レンズ3に入射する過程
を例示して説明するが、これは順番を逆転すれば光ディ
スク2の反射光が固定光学系5に入射する過程と同一で
ある。
【0063】まず、第一・第二可動ミラー62,63
は、初期状態ではトラッキング方向とジッタ方向とに対
して各々45°傾斜している。そこで、図14に示すよう
に、固定光学系5からジッタ方向に出射された光束が第
一可動ミラー62のP点に入射されると、ここで反射さ
れた光束はトラッキング方向と平行に第二可動ミラー6
3のQ点に入射され、ここで反射された光束はジッタ方
向と平行に固定ミラー4に入射される。
【0064】そして、軸Oを中心にレンズホルダ65が
反時計方向に微少な角度θだけ回動すると、第一・第二
可動ミラー62,63は、微少な角度θだけ回動すると
共にトラッキング方向とジッタ方向とに微少に移動す
る。第一・第二可動ミラー62,63が固定光学系5に
対してトラッキング方向に△yだけ平行移動すると、第
一・第二可動ミラー62,63により反射されて固定ミ
ラー4に出射される光束はトラッキング方向に2△yだ
け平行移動する。
【0065】一方、第一・第二可動ミラー62,63が
固定光学系5に対してジッタ方向に△xだけ平行移動し
ても、第一・第二可動ミラー62,63により反射され
て固定ミラー4に出射される光束は移動しない。また、
第一・第二可動ミラー62,63が交点cを中心に角度
θだけ回動しても、第一・第二可動ミラー62,63に
より反射されて固定ミラー4に出射される光束は移動し
ない。
【0066】つまり、レンズホルダ65が軸Oを中心に
角度θだけ回動すると、対物レンズ3に入射する光束は
2△yだけトラッキング方向に移動する。ここでは2△
y=(2A−B)θ=2A′θなので、光束の移動の距離
は2A′θである。一方、図14に示すように、対物レ
ンズ3の光軸中心は、角度θの回動によりRθだけトラ
ッキング方向に移動するが、この移動の距離はRθ=2
A′θなので、これは光束の移動の距離と一致する。
【0067】すなわち、本実施の形態の光学ヘッド装置
61では、トラッキング制御のためにレンズホルダ65
が角度θだけ回動すると、対物レンズ3に入射する光束
の光軸が2A′θだけトラッキング方向に移動するが、
この対物レンズ3も2A′θだけトラッキング方向に移
動するので、対物レンズ3に入射する光束に光軸ズレが
発生しない。同様に、光ディスク2により反射されて対
物レンズ3と第一・第二可動ミラー62,63とを介し
て固定光学系5に帰還する光束にも光軸ズレが発生しな
い。
【0068】このため、本実施の形態の光学ヘッド装置
61では、トラッキングエラーをプッシュプル方式で検
出する場合でも、この検出信号にDCオフセットが発生
することがないので、トラッキング制御を良好な精度で
実行できる。さらに、レーザ光の強度分布に起因して光
ディスク2に照射される光束の光量が変動することがな
く、固定光学系5が検出する光束の強度も変動しないの
で、光ディスク2に対する情報の再生や記録を高精度に
実行することができる。
【0069】しかも、本実施の形態の光学ヘッド装置6
1では、光束の光軸ズレを防止するために、多数の光学
素子をフォーカシング方向に配列する必要がないので、
フォーカシング方向に装置を小型化することが可能であ
る。さらに、対物レンズ3と第一・第二可動ミラー6
2,63とはレンズホルダ65に設けられて一体に移動
するので、対物レンズ3が第一・第二可動ミラー62,
63に対して共振することもない。
【0070】しかし、可動部67が重心位置Gを中心と
して共振し、光ディスク2の読取結果にジッターエラー
が発生する懸念がある。可動部67が重心位置Gを中心
とする共振によりトラッキング方向を軸心として角度
“θ”回転した場合、可動ミラー62,63も同一方向
に角度“θ”回転するので、図17に示すように、固定
光学系5から出射されて可動ミラー62,63と固定ミ
ラー4との反射により対物レンズ3に入射する光束は、
本来の光軸方向よりジッタ方向に角度“2θ”傾斜す
る。すると、焦点距離“f”の対物レンズ3の結像位置
は“2fθ”だけジッタ方向に変位するので、これは光
ディスク2の読取結果のジッターエラーとなる。
【0071】しかし、本実施の形態の光学ヘッド装置6
1では、可動部67の重心位置Gと対物レンズ3の主点
34とのフォーカシング方向の距離“L”が対物レンズ
3の焦点距離“f”の二倍なので、上述のような可動部
67の回転共振によるジッターエラーは発生しない。つ
まり、可動部67の回転共振は重心位置Gを回転中心と
して発生するので、この共振により可動部67が図中で
反時計方向に角度“θ”回転した場合、図18に示すよ
うに、対物レンズ3はジッタ方向である図中左方に“L
θ”だけ移動する。このような場合、前述のように対物
レンズ3に入射する光束はジッタ方向である図中右方に
“2θ”だけ傾斜するので、その結像位置は対物レンズ
3に対して図中右方に“2fθ”だけ移動することにな
る。しかし、対物レンズ3が図中左方に“Lθ=2f
θ”だけ移動するので、この相殺により光ディスク2上
の結像位置は変位しない。
【0072】つまり、上述した光学ヘッド装置61は、
対物レンズ3と可動ミラー62,63とを一体に移動さ
せてトラッキング制御による光軸ズレを防止しているた
め、対物レンズ3と可動ミラー62,63とが一体に回
転共振する可能性があるが、対物レンズ3を焦点距離
“f”の二倍の距離だけ重心位置Gから離反させること
により、光束の角度変化による結像位置の変化を対物レ
ンズ3の位置変化で相殺させることができ、光ディスク
2に結像される光点の変位を防止することができる。
【0073】なお、本実施の形態の光学ヘッド装置61
では、対物レンズ3が装着されるレンズホルダ65に第
一・第二可動ミラー62,63が一体に形成されている
ので、その構造が単純で生産性向上や小型軽量化が容易
であり、可動部分の質量を軽減して応答性を向上させる
こともできる。例えば、レンズホルダ65を金属により
製作する場合、これに内角が直角の凹部を精密に形成す
ることにより第一・第二可動ミラー62,63を形成す
ることができる。
【0074】なお、ここでは説明を簡略化するため、第
一・第二可動ミラー62,63を直角に対向させてトラ
ッキング方向とジッタ方向とに対して45°各々傾斜させ
た構造を例示したが、本発明は上記方式に限定されるも
のではなく、可動偏向手段が光束を偶数回だけ偏向する
ならば対物レンズ3の光軸ズレを防止できる。例えば、
第一・第二可動ミラー62,63がトラッキング方向と
ジッタ方向とに対して最初から所定の角度に傾斜してい
ても良く、第一・第二可動ミラー62,63の内角が直
角でなくとも良い。
【0075】さらに、ここでは可動偏向手段を第一・第
二可動ミラー62,63により形成したが、これを一個
の三角プリズム(図示せず)により形成することも可能
である。このような三角プリズムは、固定光学系5と光
ディスク2との間を往復する光束の偏光面を90°回転さ
せることができるので、固定光学系5から四分の一波長
板9を省略することも可能である。
【0076】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、固定光学系が出
射した光束をフォーカシング方向とトラッキング方向と
に直交する方向に偏向する可動偏向手段をレンズホルダ
に装着し、この偏向された光束をフォーカシング方向に
偏向して対物レンズに入射させる固定偏向手段をヘッド
ベースに装着し、少なくとも対物レンズと可動偏向手段
とが装着されたレンズホルダにより可動部を形成し、こ
の可動部の重心位置と対物レンズの主点とのフォーカシ
ング方向の距離と対物レンズの焦点距離とを略一致させ
たことにより、固定光学系から各偏向手段を介して対物
レンズに入射する光束に光軸ズレが発生しないので、ト
ラッキングエラーをプッシュプル方式でも良好に検出す
ることができ、レーザ光の強度分布に起因した強度変動
も防止することができ、しかも、可動部がトラッキング
方向とフォーカシング方向とに直交する方向に回転共振
して対物レンズに入射する光束の角度が変化しても、こ
の光束の傾斜による結像位置の変化を相殺する距離だけ
対物レンズが移動するので、光ディスクに結像される光
点の位置が変位せず、ジッターエラーの発生を防止する
ことができる。
【0077】請求項2記載の発明は、固定光学系が出射
した光束をフォーカシング方向とトラッキング方向とに
直交する方向に偏向する可動偏向手段をレンズホルダに
装着し、この偏向された光束をフォーカシング方向に偏
向して対物レンズに入射させる固定偏向手段をヘッドベ
ースに装着し、少なくとも対物レンズと可動偏向手段と
が装着されたレンズホルダにより可動部を形成し、この
可動部の重心位置と対物レンズと可動偏向手段とをトラ
ッキング方向とフォーカシング方向とに直交する方向に
順番に位置させ、トラッキング方向とフォーカシング方
向とに直交する方向の可動部の重心位置と対物レンズの
主点との距離と対物レンズの焦点距離とを略二対一とし
たことにより、固定光学系から各偏向手段を介して対物
レンズに入射する光束に光軸ズレが発生しないので、ト
ラッキングエラーをプッシュプル方式でも良好に検出す
ることができ、レーザ光の強度分布に起因した強度変動
も防止することができ、しかも、可動部がトラッキング
方向回転共振して対物レンズに入射する光束の角度が変
化しても、この光束の傾斜による結像位置の変化を相殺
する距離だけ対物レンズが移動するので、光ディスクに
結像される光点の位置が変位せず、トラッキングエラー
の発生を防止することができる。
【0078】請求項3記載の発明は、光ディスクに対向
配置される対物レンズをレンズホルダに装着し、このレ
ンズホルダを弾性部材によりヘッドベースにトラッキン
グ方向とフォーカシング方向とに変位自在に弾発支持
し、レーザ光を出射する固定光学系を設け、この出射さ
れた光束を二回だけ偏向してトラッキング方向とフォー
カシング方向とに直交する方向に出射する可動偏向手段
をレンズホルダに装着し、この偏向された光束をフォー
カシング方向に偏向して対物レンズに入射させる固定偏
向手段をヘッドベースに装着し、光ディスクから固定光
学系に帰還した光束からトラッキングとフォーカシング
とのエラーを各々検出するエラー検出手段を設け、この
検出エラーに対応してレンズホルダをヘッドベースに対
してトラッキング方向とフォーカシング方向とに制御駆
動する位置制御手段を設け、少なくとも対物レンズと可
動偏向手段とが装着されたレンズホルダにより可動部を
形成し、この可動部の重心位置と対物レンズの主点との
フォーカシング方向の距離を、対物レンズの焦点距離
の、略二倍としたことにより、固定光学系から各偏向手
段を介して対物レンズに入射する光束に光軸ズレが発生
しないので、トラッキングエラーをプッシュプル方式で
も良好に検出することができ、レーザ光の強度分布に起
因した強度変動も防止することができ、しかも、可動部
がトラッキング方向とフォーカシング方向とに直交する
方向に回転共振して対物レンズに入射する光束の角度が
変化しても、この光束の傾斜による結像位置の変化を相
殺する距離だけ対物レンズが移動するので、光ディスク
に結像される光点の位置が変位せず、ジッターエラーの
発生を防止することができる。
【0079】請求項4記載の発明では、可動部の、弾発
支持の中心位置、制御駆動の中心位置、重心位置、を略
一致させたことにより、制御駆動の応力や弾発支持の反
力が可動部の重心位置に作用するので、この可動部の回
転共振の発生を軽減することができる。
【0080】請求項5記載の発明では、対物レンズの光
軸上に可動部の重心を位置させたことにより、可動部に
回転共振が発生しても対物レンズがフォーカシング方向
に変位しないので、フォーカシング制御を簡易かつ正確
に実行することができる。
【0081】請求項6記載の発明では、可動部の重心位
置を調節するウエイトをレンズホルダに装着したことに
より、単純な構造で可動部の重心位置を自在に調節する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態の光学ヘッド装置を
示す分解斜視図である。
【図2】光学ヘッド装置の各部の位置関係を示す斜視図
である。
【図3】光学ヘッド装置を示す平面図である。
【図4】光学ヘッド装置の要部を示す縦断側面図であ
る。
【図5】可動偏向手段である可動ミラーから固定偏向手
段である固定ミラーに入射する光束が回動した状態を示
す模式図である。
【図6】対物レンズが光ディスクに結像する光点が変位
した状態を示す模式図である。
【図7】光束の回動と対物レンズの移動とが相殺する状
態を示す模式図である。
【図8】本発明の実施の第二の形態の光学ヘッド装置を
示す分解斜視図である。
【図9】光学ヘッド装置を示す平面図である。
【図10】光学ヘッド装置の要部を示す縦断側面図であ
る。
【図11】トラッキングコイルとフォーカシングコイル
とを示す斜視図である。
【図12】可動ミラーから固定ミラーに入射する光束が
回動した状態を示す模式図である。
【図13】対物レンズが光ディスクに結像する光点が変
位した状態を示す模式図である。
【図14】本発明の実施の第三の形態の光学ヘッド装置
を示す平面図である。
【図15】光学ヘッド装置を示す側面図である。
【図16】光学ヘッド装置を示す斜視図である。
【図17】可動部が傾斜した状態を示す模式図である。
【図18】光束の回動と対物レンズの移動とが相殺する
状態を示す模式図である。
【図19】一従来例の光学ヘッド装置の各部の位置関係
を示す側面図である。
【図20】光束の強度分布を示す模式図である。
【図21】他の従来例の光学ヘッド装置の各部の位置関
係を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 光ディスク 3 対物レンズ 4 固定偏向手段 5 固定光学系 21,41,61 光学ヘッド装置 22,62,63 可動偏向手段 25,64,66 弾性部材 26,44,65 レンズホルダ 33,51,67 可動部 34 主点 50 ウエイト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに対向配置される対物レンズ
    をレンズホルダに装着し、このレンズホルダを弾性部材
    によりヘッドベースにトラッキング方向とフォーカシン
    グ方向とに変位自在に弾発支持し、レーザ光をトラッキ
    ング方向に出射する固定光学系を設け、この出射された
    光束をフォーカシング方向とトラッキング方向とに直交
    する方向に偏向する可動偏向手段を前記レンズホルダに
    装着し、この偏向された光束をフォーカシング方向に偏
    向して前記対物レンズに入射させる固定偏向手段を前記
    ヘッドベースに装着し、前記光ディスクから前記固定光
    学系に帰還した光束からトラッキングとフォーカシング
    とのエラーを各々検出するエラー検出手段を設け、この
    検出エラーに対応して前記レンズホルダを前記ヘッドベ
    ースに対してトラッキング方向とフォーカシング方向と
    に制御駆動する位置制御手段を設け、少なくとも前記対
    物レンズと前記可動偏向手段とが装着された前記レンズ
    ホルダにより可動部を形成し、 この可動部の重心位置と前記対物レンズの主点とのフォ
    ーカシング方向の距離と、前記対物レンズの焦点距離
    と、を略一致させたことを特徴とする光学ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 光ディスクに対向配置される対物レンズ
    をレンズホルダに装着し、このレンズホルダを弾性部材
    によりヘッドベースにトラッキング方向とフォーカシン
    グ方向とに変位自在に弾発支持し、レーザ光をトラッキ
    ング方向に出射する固定光学系を設け、この出射された
    光束をフォーカシング方向とトラッキング方向とに直交
    する方向に偏向する可動偏向手段を前記レンズホルダに
    装着し、この偏向された光束をフォーカシング方向に偏
    向して前記対物レンズに入射させる固定偏向手段を前記
    ヘッドベースに装着し、前記光ディスクから前記固定光
    学系に帰還した光束からトラッキングとフォーカシング
    とのエラーを各々検出するエラー検出手段を設け、この
    検出エラーに対応して前記レンズホルダを前記ヘッドベ
    ースに対してトラッキング方向とフォーカシング方向と
    に制御駆動する位置制御手段を設け、少なくとも前記対
    物レンズと前記可動偏向手段とが装着された前記レンズ
    ホルダにより可動部を形成し、この可動部の重心位置と
    前記対物レンズと前記可動偏向手段とをトラッキング方
    向とフォーカシング方向とに直交する方向に順番に位置
    させ、 トラッキング方向とフォーカシング方向とに直交する方
    向の前記可動部の重心位置と前記対物レンズの主点との
    距離と、前記対物レンズの焦点距離と、を略二対一とし
    たことを特徴とする光学ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 光ディスクに対向配置される対物レンズ
    をレンズホルダに装着し、このレンズホルダを弾性部材
    によりヘッドベースにトラッキング方向とフォーカシン
    グ方向とに変位自在に弾発支持し、レーザ光を出射する
    固定光学系を設け、この出射された光束を二回だけ偏向
    してトラッキング方向とフォーカシング方向とに直交す
    る方向に出射する可動偏向手段を前記レンズホルダに装
    着し、この偏向された光束をフォーカシング方向に偏向
    して前記対物レンズに入射させる固定偏向手段を前記ヘ
    ッドベースに装着し、前記光ディスクから前記固定光学
    系に帰還した光束からトラッキングとフォーカシングと
    のエラーを各々検出するエラー検出手段を設け、この検
    出エラーに対応して前記レンズホルダを前記ヘッドベー
    スに対してトラッキング方向とフォーカシング方向とに
    制御駆動する位置制御手段を設け、少なくとも前記対物
    レンズと前記可動偏向手段とが装着された前記レンズホ
    ルダにより可動部を形成し、 この可動部の重心位置と前記対物レンズの主点とのフォ
    ーカシング方向の距離を、前記対物レンズの焦点距離
    の、略二倍としたことを特徴とする光学ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 可動部の、弾発支持の中心位置、制御駆
    動の中心位置、重心位置、を略一致させたことを特徴と
    する請求項1,2又は3記載の光学ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 対物レンズの光軸上に可動部の重心を位
    置させたことを特徴とする請求項1記載の光学ヘッド装
    置。
  6. 【請求項6】 可動部の重心位置を調節するウエイトを
    レンズホルダに装着したことを特徴とする請求項1,2
    又は3記載の光学ヘッド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003066325A (ja) * 2001-08-28 2003-03-05 Ricoh Co Ltd ビーム整形機能を持つコリメートレンズおよび光ピックアップおよび光結合器
JP2008122594A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Konica Minolta Opto Inc レンズ駆動装置
JP2008140437A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Konica Minolta Opto Inc レンズ駆動装置
JP2009076196A (ja) * 2008-11-26 2009-04-09 Panasonic Corp 光ピックアップ装置

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