JPH09183899A - ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法 - Google Patents

ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法

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JPH09183899A
JPH09183899A JP34337595A JP34337595A JPH09183899A JP H09183899 A JPH09183899 A JP H09183899A JP 34337595 A JP34337595 A JP 34337595A JP 34337595 A JP34337595 A JP 34337595A JP H09183899 A JPH09183899 A JP H09183899A
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acid amide
polyamide resin
pellets
nylon
fatty acid
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Masahiko Fukushima
政彦 福島
Yoshio Araki
良夫 荒木
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】滑り性や透明性、表面光沢の良好なポリアミド
樹脂成型品を製造するための、アルキレンビス脂肪酸ア
ミドを高濃度含有するポリアミド樹脂組成物を得るこ
と。 【解決手段】ポリアミド樹脂に対してアルキレンビス脂
肪酸アミドを3重量%を越え、10重量%以下含有する
ことを特徴とするポリアミド樹脂組成物およびポリアミ
ド樹脂をアルキレンビス脂肪酸アミド融解液に浸漬して
得ることを特徴とするアルキレンビス脂肪酸アミドを高
濃度内部に含有したポリアミド樹脂組成物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は滑り性や透明性、表
面光沢の良好なポリアミド樹脂成型品を製造するため
の、マスターペレット(高濃度の添加剤が含有されてお
り、通常これを希釈して使用するペレットのことを言
う)として使用するアルキレンビス脂肪酸アミドを高濃
度含有するポリアミド樹脂組成物及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般にポリアミド樹脂は機械的、化学
的、熱的特性に優れ、かつ高ガスバリアー性を有するた
め、繊維やエンジニアリングプラスチック、フイルム等
の成型品として広く使用されている。通常、この様な成
型品に滑り性や透明性、表面光沢が要求されるときは、
ポリアミド樹脂に有機系の潤滑剤を添加する方法が知ら
れている。特に、分子内に2つのアミド結合を有する潤
滑剤であるアルキレンビス脂肪酸アミドは、ポリアミド
樹脂と相溶性があるため、予めペレットに添加して溶融
押出し成型することで上記の諸特性を満足させてきた。
【0003】しかしながら、ポリアミド樹脂にかかるア
ルキレンビス脂肪酸アミドを配合することは容易ではな
く、例えば、重合時にかかるアルキレンビス脂肪酸アミ
ドを添加しようとする(以後重合時添加法と呼ぶ)と、
ポリアミド樹脂とのアミド交換反応により添加剤が一部
消失してしまい、添加量に比して改善する諸特性の効果
が低下してしまうことがある。一方、ポリアミド樹脂に
ブレンダー等でアルキレンビス脂肪酸アミドを添加しよ
うとしても(以後ドライブレンド法と呼ぶ)、ペレット
上に所定量均一に添加するのは困難であるとともに、こ
のようなペレットを空気や窒素などで移送するときに、
ペレットとアルキレンビス脂肪酸アミドが各々分離して
しまうことがしばしば起こる。また、このとき両者のバ
インダーをペレットに予め添加しておいてからアルキレ
ンビス脂肪酸アミドを添加する方法も考えられるが、ペ
レット表面に付着した融点の低いアルキレンビス脂肪酸
アミドが成型時に押出機でポリアミド樹脂より早く溶融
し、食い込み安定性を著しく阻害することが指摘されて
いる。
【0004】そこで、ポリアミド樹脂とアルキレンビス
脂肪酸アミドを溶融混合して予めマスターペレットを製
造し、成型時にこのマスターペレットを添加する方法が
提案されている。しかしながら、この方法では熱分解し
やすいアルキレンビス脂肪酸アミドの最終成型品までの
熱履歴が長時間となるし、先に述べた好ましくないアミ
ド交換反応も無視できない。また、高濃度のマスターペ
レットを製造してこれを希釈して使用すれば、処理にコ
ストのかかるペレット量が低減できるため、経済効果が
大きいと考えられるが、両者の相分離が起こり易くなる
ことから物理的に均一混合が困難となり、必然的に大が
かりな混合設備が必要となるなど、必ずしも理想的、経
済的な製造方法ではないと考えられる。
【0005】さらに、前記問題を解決するために、ポリ
アミドを滑剤の融点以上に予熱後、該滑剤を加え高速回
転で攪拌混合する方法が特公昭60−44345号公報
に、また自己発熱型の撹拌機により特定の温度条件下で
アルキレンビス脂肪酸アミドをポリアミド樹脂ペレット
に添着する方法(以後撹拌添着法と呼ぶ)が特公平7−
47653号公報に開示されているが、該方法を採用し
た場合、最大でもアルキレンビス脂肪酸アミドは3重量
%までしか添加できないと明記されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来方法
の問題点の発生を抑制しつつ、アルキレンビス脂肪酸ア
ミドを高濃度内部に含有したポリアミド樹脂組成物を経
済的な方法で提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決するため、つまりアルキレンビス脂肪酸アミドを高
濃度内部に含有したポリアミド樹脂組成物を得るため、
アルキレンビス脂肪酸アミド融解液に浸漬する(以後浸
漬法と呼ぶ)ことによって得られることを見いだし、本
発明を完成するに到った。即ち本発明は、ポリアミド樹
脂に対してアルキレンビス脂肪酸アミドを3重量%を越
え、10重量%以下含有することを特徴とするポリアミ
ド樹脂組成物およびポリアミド樹脂をアルキレンビス脂
肪酸アミド融解液に浸漬することによる前記ポリアミド
樹脂組成物の製造方法である。
【0008】本発明で使用されるポリアミド樹脂として
は、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロ
ン6,6、ナイロン6,T、ナイロン6,10、ナイロ
ンMXD6等のポリアミド樹脂またはこれらの単独重合
体の他に、共重合体、重合体混合物などが代表例として
例示出来、その相対粘度は2.0〜3.5、特に2.5
〜3.2が好ましい。なお本発明においては、ポリアミ
ド樹脂はペレット(またはチップともいう)に成形され
たものを使用する方が好ましい。
【0009】また本発明で使用されるアルキレンビス脂
肪酸アミドは、アルキレン基として炭素数1〜6のアル
キレン基、脂肪酸として炭素数10〜30の脂肪酸を有
したアルキレンビス脂肪酸アミドが好ましく、好適に使
用されるアルキレンビス脂肪酸アミドとして具体的に
は、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスス
テアリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミド、エ
チレンビスラウリン酸アミド、エチレンビスベヘン酸ア
ミド、ヘキサメチレンビスベヘン酸アミドなどまたはこ
れらの混合物などが例示される。
【0010】次に本発明ポリアミド組成物を得る方法と
して、まずアルキレンビス脂肪酸アミドをその融点Tm
(℃)以上、最高でもポリアミド樹脂融点未満に加熱融
解しておく。なお、このとき当然ながら融解液温度はア
ルキレンビス脂肪酸アミドの分解温度未満である必要が
ある。一方、水分量が0.5%、好ましくは0.2%以
下にされたポリアミド樹脂を、上記のアルキレンビス脂
肪酸アミド融解液に所定時間浸漬させれば、目的のアル
キレンビス脂肪酸アミドを高濃度内部に含有したポリア
ミド樹脂組成物が得られる。なお融解液に浸漬するポリ
アミド樹脂は予めペレットに成形されたものの方が好ま
しい。また前記浸漬する方法としては、予めアルキレン
ビス脂肪酸アミドの融解液を調整しておいて、そこへポ
リアミド樹脂ペレットを添加する方法や、最初からアル
キレンビス脂肪酸アミドとポリアミド樹脂ペレットを配
合してアルキレンビス脂肪酸アミドが融解する温度まで
昇温する方法等いずれの方法を採用してもよい。
【0011】アルキレンビス脂肪酸アミドの最大含有量
はその種類やペレットを浸漬させた温度、時間等で決定
されるが、一般にアルキレンビス脂肪酸アミドのアルキ
レン部分及び/または脂肪酸部分の分子量が小さい方が
多くなる傾向が見られる。これは、アルキレン部分及び
/または脂肪酸部分の分子量が小さいほど、分子内の極
性が高くなり相対的にアルキレンビス脂肪酸アミドとポ
リアミド樹脂との親和性が高まるためであると考えられ
る。
【0012】前記本発明の方法によりアルキレンビス脂
肪酸アミドのポリアミド樹脂への含有量は3重量%を越
え、10重量%以下であり、好ましくは5〜10重量%
である。アルキレンビス脂肪酸アミドのポリアミド樹脂
への含有量を3%以下にしようとすると、その含有量を
定常的にコントロールするのが困難となり、10重量%
以上にするには処理に長時間必要とされるため、経済的
な効果が損なわれるから好ましくない。
【0013】なお、本発明組成物において、本発明の目
的性能を損なわない限り、前記のポリアミド樹脂に、ポ
リエステル、ポリオレフィン、ポリビニルアルコールな
どの他の樹脂、シリカ、カオリン、ゼオライト等の無機
滑剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、界
面活性剤、酸化防止剤、耐光剤、顔料等の有機または無
機の添加剤を適宜配合使用することもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適例を具体的に
述べる。ポリアミド樹脂としては相対粘度2.5〜3.
2のナイロン6ペレットを用い、アルキレンビス脂肪酸
アミドとしては融点142℃のエチレンビスステアリン
酸アミドを用いて、ナイロン6ペレットに対してエチレ
ンビスステアリン酸アミドを50〜200重量%を同一
容器内に配合し、温度145〜155℃にコントロール
し、約1〜5時間放置することにより、エチレンビスス
テアリン酸アミドが3〜10重量%含有された本発明ポ
リアミド組成物が得られる。
【0015】
【作用】前記本発明方法を採用することにより、ポリア
ミド樹脂より融点の低いアルキレンビス脂肪酸アミドを
融点以上かつ分解温度未満に加熱融解しておいてから、
この融解液にポリアミド樹脂を投入し、樹脂中にアルキ
レンビス脂肪酸アミドを高濃度内部に含有させることに
よって、アルキレンビス脂肪酸アミドのポリアミド樹脂
とのアミド交換反応や熱分解を抑制しながら、均一にポ
リアミド成型品にこれを添加させるための、アルキレン
ビス脂肪酸アミドを高濃度内部に含有したポリアミド樹
脂組成物を経済的に製造することができるものと考えら
れる。
【0016】
【実施例】本発明を以下の実施例を用いて具体的に説明
するが、本発明はその要旨を逸脱しない限り以下の実施
例に限定されるものではない。なお各物性値の測定は以
下の方法によった。 (1)ナイロン6の相対粘度:96%硫酸中、樹脂濃度
1重量%で20℃で測定した。 (2)アルキレンビス脂肪酸アミド融点:JIS―K8
004に準じて測定した。 (3)フィルムの滑り性:25℃、65RH%における
動摩擦係数をASTM―D1894に準じて測定した。
動摩擦係数が1.2以下のフィルムは滑り性が良好で作
業性に優れたものと評価できる。 (4)フィルムの透明性:曇価をJIS―K6714に
準じ、日本電色(株)製のヘーズメーターを用いて測定
した。曇価は小さい方が透明性良好であり、曇価が3%
以下のフィルムは良好な品質レベルと評価できる。また
実施例で使用したアルキレンビス脂肪酸アミドは以下の
とおりである。 エチレンビスステアリン酸アミド:共栄社油脂化学工業
(株)製 WE―183 融点 142℃ エチレンビスベヘン酸アミド:共栄社油脂化学工業
(株)製 WH―150 融点 141℃
【0017】実施例1 まず、100リットルの回分式重合釜に、ε―カプロラ
クタムを加えて重合した。重合後樹脂を2.5mmφ×
2.5mmφのサイズにストランドカットし、ナイロン
6樹脂ペレットを得た。該ナイロン6樹脂ペレットは回
分式抽出釜を用いて熱水で抽出処理し、モノマーとオリ
ゴマーの含有量を1重量%にまで低減した後、水分率が
0.1%になるまで乾燥した。なお、こうして得られた
ナイロン6樹脂の相対粘度は3.0であった。
【0018】次に、5リットルの加熱装置が取り付けら
れたガラス製フラスコに、上記のナイロン6樹脂ペレッ
トを3kgとエチレンビスステアリン酸アミドを2.5
kg加え、フラスコ内の温度を150℃にコントロール
して5時間放置した。ナイロン6樹脂ペレットの表面に
付着したエチレンビスステアリン酸アミドは、冷却され
て固化する前にエアーブラシで除去した。ナイロン6樹
脂ペレットへのエチレンビスステアリン酸アミド含有量
はペレットの重量増加比で求めた。その結果を表1に示
す。
【0019】ペレットへ含有させたエチレンビスステア
リン酸アミドが本来の目的どおり成型品の滑り性や透明
性等の改善効果が発揮できたかどうかはフィルムに成形
して評価した。つまり、エチレンビスステアリン酸アミ
ドがフィルムに対して0.1%含有するように、先のマ
スターペレットを希釈してフィルムに成型して評価し
た。即ち、Tダイより押出機で最終的にフィルムに対し
て0.1%エチレンビスステアリン酸アミドを含有する
ようにナイロン6樹脂を260℃で溶融押出しし、30
℃の冷却ロールに引き取って未延伸シートを得た後、直
ちにロール式延伸機で縦方向に50℃で3.2倍延伸
し、更にテンター式延伸機で横方向に150℃で4倍延
伸した。その後5%緩和させつつ220℃で熱固定し、
厚さ15μの延伸フィルムを得た。こうして得られたフ
ィルムの滑り性と透明性の評価結果を表1に併記する。
【0020】実施例2 実施例1で重合したポリアミド樹脂ペレット3kgとエ
チレンビスベヘン酸アミド2.5kgを5リットルの加
熱装置が取り付けられたガラス製フラスコに加え、フラ
スコ内の温度を150℃にコントロールして5時間放置
した。ナイロン6樹脂ペレットの表面に付着したアルキ
レンビスベヘン酸アミドは、固化する前にエアーブラシ
で除去した。得られたナイロン6樹脂ペレットへのエチ
レンビスベヘン酸アミド含有量はペレットの重量増加比
で求めた。その結果を表1に示す。また、こうして得ら
れたペレットの評価は実施例1と同様にフィルムで評価
した。その結果も表1に示す。
【0021】比較例1 実施例1で重合したナイロン6樹脂ペレット20kg、
エチレンビスステアリン酸アミド600g(ペレットに
対して3重量%)を、川田製作所製スーパーミキサーS
MG−100(内容積100リットル)に投入し、ペレ
ットが150℃になるまで撹拌した。こうして得られた
ペレットを直ちに水冷装置のついた撹拌機に投入し、樹
脂温度が100℃になるまで撹拌しながら冷却した(撹
拌添着法)。目視ではエチレンビスステアリン酸アミド
はペレット表面に均一添着できたが、ペレットの評価は
実施例1と同様にフィルムで評価した。その結果を表1
に示す。
【0022】比較例2 実施例1で重合したナイロン6樹脂ペレット20kg、
エチレンビスステアリン酸アミド1920g(ペレット
に対して9.6重量%)を、比較例1と同じミキサーに
投入し、ペレットが150℃になるまで撹拌した。こう
して得られたペレットを直ちに水冷装置のついた撹拌機
に投入し、樹脂温度が100℃になるまで撹拌しながら
冷却した。目視でエチレンビスステアリン酸アミドはペ
レット表面に均一添着できなかったことが確認された。
【0023】比較例3 実施例1で重合したナイロン6樹脂ペレット20kg、
エチレンビスベヘン酸アミド600g(ペレットに対し
て3重量%)を、比較例1と同じミキサーに投入し、ペ
レットが150℃になるまで撹拌した。こうして得られ
たペレットを直ちに水冷装置のついた撹拌機に投入し、
樹脂温度が100℃になるまで撹拌しながら冷却した。
目視ではエチレンビスベヘン酸アミドはペレットに均一
添着できたが、ペレットの評価は実施例1と同様にフィ
ルムで評価した。その結果を表2に示す。
【0024】比較例4 実施例1で重合したナイロン6樹脂ペレット20kg、
エチレンビスベヘン酸アミド1520g(ペレットに対
して7.6重量%)を、比較例1と同じミキサーに投入
し、ペレットが150℃になるまで撹拌した。こうして
得られたペレットを直ちに水冷装置のついた撹拌機に投
入し、樹脂温度が100℃になるまで撹拌しながら冷却
した。目視ではエチレンビスベヘン酸アミドはペレット
に均一添着できなかったことが確認された。
【0025】比較例5 実施例1でナイロン6樹脂を重合するときに、エチレン
ビスステアリン酸アミドが最終的にペレットに0.1重
量%含有されるように重合の初期にこれを加えた他は同
一の条件で重合しペレットを得た(重合時添加法)。ペ
レットの評価は実施例1と同様にフィルムで評価した。
その結果を表1に示す。
【0026】比較例6 実施例1でナイロン6樹脂を重合するときに、エチレン
ビスベヘン酸アミドが最終的にペレットに0.1重量%
含有されるように重合の初期にこれを加えた他は同一の
条件で重合しペレットを得た(重合時添加法)。ペレッ
トの評価は実施例1と同様フィルムで評価した。その結
果を表1に示す。
【0027】比較例7 実施例1で重合したナイロン6樹脂ペレットにエチレン
ビスステアリン酸アミドを0.1重量%加えてブレンダ
ーで撹拌した(ドライブレンド法)が、エチレンビスス
テアリン酸アミドはペレットに均一に添着できなかっ
た。
【0028】比較例8 実施例1で重合したナイロン6樹脂ペレットにエチレン
ビスベヘン酸アミドを0.1重量%加えてブレンダーで
撹拌した(ドライブレンド法)が、エチレンビスベヘン
酸アミドはペレットに均一に添着できなかった。
【0029】比較例9 実施例1で重合したナイロン6樹脂ペレットにアルキレ
ンビス脂肪酸アミドを加えずに、ペレットを実施例1と
同様にフィルムで評価した。その結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明の方法を採用することにより、ア
ルキレンビス脂肪酸アミドのポリアミド樹脂とのアミド
交換反応や熱分解を抑制しながら、均一にポリアミド成
型品にこれを添加できるための、アルキレンビス脂肪酸
アミドを高濃度内部に含有したポリアミド樹脂組成物を
経済的に製造することができ、産業界に寄与すること大
である。なお本発明は従来の重合時添加法やドライブレ
ンド法、撹拌添着法等より優れていることは言うまでも
ない。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアミド樹脂に対してアルキレンビス脂
    肪酸アミドを3重量%を越え、10重量%以下含有する
    ことを特徴とするポリアミド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】ポリアミド樹脂をアルキレンビス脂肪酸ア
    ミド融解液に浸漬することを特徴とするアルキレンビス
    脂肪酸アミドを高濃度内部に含有したポリアミド樹脂組
    成物の製造方法。
  3. 【請求項3】アルキレンビス脂肪酸アミド融解液の温度
    がポリアミド樹脂の融点未満であることを特徴とするア
    ルキレンビス脂肪酸アミドを高濃度内部に含有したポリ
    アミド樹脂組成物の製造方法。
JP34337595A 1995-12-28 1995-12-28 ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法 Pending JPH09183899A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100341939B1 (ko) * 1999-11-19 2002-06-24 조 정 래 폴리아미드 6 중합체의 제조방법
JP2002348465A (ja) * 2001-05-28 2002-12-04 Unitika Ltd 2軸延伸ポリアミドフィルム
KR20030082049A (ko) * 2002-04-16 2003-10-22 주식회사 효성 고투명성 폴리아미드 섬유의 제조방법

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