JPH09182359A - 回転機 - Google Patents

回転機

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JPH09182359A
JPH09182359A JP33688695A JP33688695A JPH09182359A JP H09182359 A JPH09182359 A JP H09182359A JP 33688695 A JP33688695 A JP 33688695A JP 33688695 A JP33688695 A JP 33688695A JP H09182359 A JPH09182359 A JP H09182359A
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Masaru Fuku
優 福
Shinji Nishimura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定子を固定するためのリベットを打ち込む
ことが出来ない場合において、固定子を軸方向または回
転方向に確実に固定することができなかった。 【解決手段】 ケース外周に冷却用水路等があり、固定
子を固定するためのリベットを打ち込めない場合におい
て、固定子端面をケース内周に設けた段部に当て、反対
の固定子端面側のケース内周に設けた切り欠き部に取り
付くプレートにより固定子をはさむことにより、固定子
を軸方向に固定出来る。また、ケース内周に設けた切り
欠き部と固定子に設けた切り欠き部にプレートをはめる
ことにより、固定子を回転方向に固定出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ケースに固定子
が固定される回転機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来の回転機を示す断面図で
ある。この図において、複数の鉄製の磁性板を積層して
なる固定子110には巻線120が旋回されている。ま
た、固定子110は、ケース130に圧入または焼きば
めされて固着されている。ケース130の両端にはブラ
ケット140、150が図示しないボルト等で固着され
ていて、このブラケット140、150に設けられてい
る軸受160、170を介して、回転子180の軸19
0が支持されている。
【0003】ここで、巻線120に所定の電源を供給す
ると、固定子110と回転子180の間に電磁力による
回転力が発生し、軸190を回転軸として回転子180
が回転する。このように、この従来の回転機は発動機と
して動作するものである。ここで、回転子180が回転
する際に、特に始動時や制動時において、回転力の反力
が固定子110に回転子180の回転方向とは逆方向に
発生する。この回転力の反力により、固定子110とケ
ース130との間にすべりが生じ、相対位置が変化する
のを防ぐため、ケース130の外周から固定子110へ
貫通する穴200を加工し、リベット210を圧入して
いた。
【0004】しかし、固定子110をケース130に圧
入もしくは焼ばめによって固定した後に、図13に示す
ようにケース130と固定子110に穴200を開ける
加工を施して、そこにリベット210を打ち込んでいた
ので、組立工程の途中において穴200を開ける機械加
工を必要としていた。また、この機械加工により発生す
る切り粉の処理などが必要であった。
【0005】さらに、上述したように従来の回転機はケ
ース130に外周方向から穴200を開けて、この穴2
00にリベット210を圧入して固定子110を固定す
るので、ケース130外周部分に穴200を設ける必要
があるためにケース130の外周部分のスペースが穴2
00により占有され、冷却用水路などをケース130外
周部分には設けることができなかった。また、たとえ冷
却用水路を設けたとしても、穴200のために十分なス
ペースが確保できないので、冷却効率を上げることはで
きなかった。
【0006】また、実開平5−95153号公報には、
固定子、ケースのいずれか一方に凸部を、他方に凹部を
設け、固定子を回転方向に対して固定する方法が示され
ている。しかしながら、ケースが固定子より熱膨張率の
大きい材料で形成されている場合、例えばケースがアル
ミニウムで形成され、固定子が鉄で形成されている場合
に、装置の動作中に発生する熱によりケースが熱膨張し
て、固定子とケースと間にすきまが生じてしまい、軸方
向に対しての固定子の移動止めがないために固定子は軸
方向に自在に移動してしまい、固定子が軸方向に移動し
て、装置の効率が低下したり、また、固定子のガタつき
により騒音が発生したりしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転機は以上の
ように構成されているので、ケースの外周に冷却用水路
を十分に確保することができず、冷却効率が低下してい
た。また、固定子がケースに軸方向に対して固定されて
いないので、熱膨張などで固定子とケースとの間にすき
まが生じた際に、ケースに対して固定子が軸方向に移動
して、装置の効率が低下したり、騒音が発生したりして
いた。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ケース外周部分に冷却用水路など
のためのスペースを十分に確保することができ、かつ、
装置の効率がよく、低騒音な回転機を得ることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る回転機
は、回転子と、この回転子に対向して配置される固定子
と、この固定子が挿入されるケースと、このケースの内
周面に設けられ固定子の一端に当接する段部と、固定子
がケースに挿入された後にケースに固定され固定子の他
端に当接する固定部材とを備え、固定子は段部及び固定
部材に当接することにより固定されるものである。
【0010】また、回転子と、この回転子に対向して配
置される円筒状の固定子と、この固定子を内包する円筒
状のケースと、このケースの内周面に設けられ、固定子
の一端と当接する段部と、ケースに固定され、固定子の
他端に当接する固定部材とを備え、段部及び固定部材に
より固定子は挟持され、固定されるものである。
【0011】また、ケースの内周に固定部材の形状に対
応した断面をもつ切り欠きを設けたものである。
【0012】また、固定部材はケースに複数位置におい
て固定されるものである。
【0013】また、回転子と、この回転子に対向して配
置される固定子と、この固定子が挿入されるケースと、
このケースが固定されるブラケットと、ケースの内周面
に設けられ固定子の一端が当接する段部と、ブラケット
に固定され、固定子の他端に当接する固定部材とを備
え、固定子は段部及び固定部材に当接することにより固
定されるものである。
【0014】また、固定部材から固定子方向に設けられ
た凸部と、固定子に設けられた凹部とを備え、固定部材
がケースに固定される際に凸部は凹部に挿入されるもの
である。
【0015】また、固定部材がケースに固定される位置
は固定部材が固定子に当接する位置より軸方向外側とす
るものである。
【0016】また、固定部材はブラケットと一体に成形
されるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 発明の実施の形態1.図1はこの実施の形態1における
回転機を示す断面図であり、図2は固定子の固定構造を
示す部分断面図であり、図3は図2中の矢印A方向から
見た部分平面図である。
【0018】これらの図において1は複数の鉄製の磁性
板を積層してなる円筒状の固定子であり、2は固定子1
に巻装された巻線である。3は固定子1が圧入または焼
きばめ等により挿入、固着される円筒状のアルミニウム
製のケースであり、このケース3の内周部に固定子1は
内包されることとなる。4及び5は、ケース3の両端に
ボルト等により固着されるブラケットであり、6及7は
ブラケット4、5に設けられ、軸9(後述)を支持する
軸受であり、8は固定子1との間に間隙を有するように
装置の中心部分に配置される円柱状の回転子であり、9
はこの回転子8の回転軸となる軸である。
【0019】また、10は、ケース3に設けられている
ボルト13(後述)に対応したボルト穴である。12
は、アルミニウム製の板状の固定部材としてのプレート
であり、ボルト13(後述)が貫通する穴を有するもの
である。13は、ボルト穴10に対応した固定手段とし
てのボルトであり、プレート12の穴を貫通し、ケース
3のボルト穴10にねじ込まれることにより、プレート
12をケース3に固定するものである。14は、ケース
3の内周に設けられている段部であり、この段部14に
固定子1が軸方向から当接するものである。15は、段
部14に当接する固定子1の一端面である。16は、端
面15とは軸方向反対側の端面であり、この端面16に
おいて、固定子1はプレート12に当接するものであ
る。17は、ケース3の内周面を切削することにより設
けられている切り欠きであり、この切り欠き17を用い
て、プレート12を差し込んで、ボルト13により固定
するものである。また、切り欠き17の底面には、ボル
ト穴10が設けられていると共にプレート12が固定さ
れるものであり、切り欠き17の底面の形状はプレート
12の形状に対応しているので、プレート12は切り欠
き17の底面にはまりこむものである。
【0020】固定子1は端面15、16において、それ
ぞれケース3の段部14とプレート12とに当接するの
で、軸方向において、その両側から挟恃されて、固定さ
れることとなり、軸方向に移動して、ガタつきを起こし
たりすることがなくなるものである。また、固定子1の
挿入時に固定子1の端面15がケース3の段部14に当
接することにより固定子1の位置決めが容易となる。1
8はケース3に凹設された水路であり、カバー19(後
述)により密閉され、また、図示しない注入口と排出口
とが設けられることにより、冷却水が水路18を流れる
ことによって装置の冷却、特に巻線2及び固定子1の冷
却を行うものである。19は水路18を密閉して、冷却
水の漏れを防ぐカバーである。ここで、水路18には冷
却水が流されるものであるが、その他冷媒であればよ
く、例えば冷却油が流されることとしてもよい。
【0021】次に、固定子の固定工程について述べる。
まず、ケース3に固定子1が圧入もしくは熱ばめにより
挿入される。このとき、固定子1は図2中の矢印A方向
から挿入され、ケース3の段部14に固定子1の端面1
5が接触し、固定子1の挿入が停止する。すなわち、段
部14は固定子1のケース3に対する位置決めに用いる
ことができるものである。次に、ケース3の切り欠き1
7からプレート12をはめ、このプレート12をボルト
13でケース3に固定する。そして、ケース3に固定さ
れたプレート12が固定子1の端面16を押圧すること
により、固定子1はケース3の段部14及びプレート1
2により挟持されて、固定され、固定子1の固定工程が
完了する。このように、各成形品を組み立てるだけで固
定子の固定工程は完了するので、固定子の固定工程は容
易なものとなる。
【0022】次に、動作について説明する。まず、巻線
2に所定の電力が図示しない電源から供給され、巻線2
の周囲に磁界が発生し、この磁界により固定子1と回転
子8との間に電磁力による回転力が発生し、回転子8が
軸9を中心として回転する。この回転子8の回転力が軸
9を介して図示しない外部の装置に伝達されるものであ
る。このように、この実施の形態1における回転機は発
動機として動作するものである。このとき、回転機の動
作時、特に、始動時や制動時には、回転子8の回転力の
反力が固定子1に加わり、固定子1がケース3に対して
回転子8の回転方向とは逆方向に回転しようとする。こ
の反力に対して固定子1には、プレート12と固定子の
端面16との間の摩擦力、ケース3の段部14と固定子
の端面15との間の摩擦力が発生することにより、固定
子1は反力が加わってもケース3に対して確実に固定さ
れるものである。
【0023】また、プレート12はケース3の切り欠き
17にはまりこんでいて、切り欠き17の側面にプレー
ト12が当接していてプレート12は係合するように固
定されているので、固定子1に反力が加わって、この固
定子1に摩擦力により密着しているプレート12にこの
反力が伝わったとしても、プレート12は切り欠き17
に当接して固定されているので、プレート12がケース
3に対してずれたり、回転したりすることがないもので
ある。また、プレート12がボルト13と共にケース3
に対して回転することがないので、ボルト13がゆるん
でしまうこともない。
【0024】本実施の形態1は、以上のように構成され
ているので、ケース3の内周に設けた段部14と、この
段部14の反対側のケース3の内周に設けた切り欠き1
7にボルト13で取り付けられたプレート12とによ
り、固定子1は挟み込まれ、軸方向に固定されると共
に、段部14やプレート12との摩擦力により回転方向
にも固定されるものであるので、固定子1をケース3に
より周方向から締め付ける力は小さくてすむと共に、ケ
ース3が熱膨張して固定子1とケース3との間に隙間が
開いた場合や、予めケース3と固定子1との間に隙間が
設けてある場合にでも、段部14やプレート12によ
り、ケース3と固定子1との固定は確実なものとなるも
のである。このように、ケース3に固定子1を確実に固
定することができるので、固定子1が周方向にずれて回
転子8と固定子1との間隔が変化したり、軸方向にずれ
て回転子8と固定子1との対向する面積が減少したりす
ることによる装置の効率の低下を防ぐことができるもの
である。
【0025】また、従来例のように、ケース3の外周に
リベットのための穴を加工する必要がないので、ケース
の外周に冷却用の冷却水路等を設けるスペースは十分に
あり、冷却効率が向上させることが可能であると共に、
固定子を回転方向、軸方向共に固定することができるも
のである。また、回転機を外部に固定するためのボスを
ケース3外周に設けた際にも、ボスを設けるためのスペ
ースを十分に使うことができるので、ボスの配置や大き
さは自在となり、よって、例えばボスを大きくすること
により回転機の外部への固定を確実なものとすることが
できるものである。
【0026】さらに、切り欠き17はプレート12の形
状に合わせて形成されているので、プレート12は周方
向において切り欠き17に当接して固定され、且つ軸方
向においてはボルト13により固定されているので、プ
レート12の固定は確実なものとなり、プレート12に
より固定されている固定子1の固定も確実なものとなる
ものである。
【0027】ここで、この実施の形態1における発動機
を、移動体用の発動機、例えば、電動自動車のモータ等
に用いた際には、冷却効率の向上を図ることができるの
で、モータの高負荷状態での長時間運転が可能となり、
また、モータの始動、制動の頻繁な繰り返しを行って
も、固定子がずれることがないものである。
【0028】発明の実施の形態2.この実施の形態2
は、上述した実施の形態1とはプレートによる固定子の
固定構造が異なるものである。ここで、実施の形態1と
同様の構成を持つものは同一符号を付して説明を省略す
る。図4は、この実施の形態2における固定子のケース
への固定構造を示す部分断面図であり、図5は図4中の
矢印B方向から見た部分平面図である。
【0029】これらの図において、20は、固定子1の
外周部分に軸方向に設けられた凹部としての溝であり、
21はプレート12の一部が軸方向に折り曲げられるこ
とにより形成された凸部としての突起である。この突起
21の溝20に対する挿入方向はプレート12の挿入方
向と同じであるので、プレート12がボルト13により
固定される際に、同時に溝20に差し込まれるものであ
る。
【0030】ここで、プレート12全体もしくは少なく
とも突起21が、固定子1より熱膨張率が大きくなるよ
うにすることにより、装置の温度が上昇してケース3が
熱膨張を起こし、ケース3と固定子1との間に隙間が開
いてしまった際にも、突起21が膨張して固定子1の溝
20を押圧することにより固定子1をプレート12の突
起により確実に固定することもできる。
【0031】以上のように、固定子1の溝20にプレー
ト12の突起21を差し込むことにより、固定子1にプ
レート12と固定子1の摩擦力以上の反力が加わったと
しても、固定子1の溝20にプレート12の突起21が
係合しているので、固定子1の回転方向に対する固定は
より確実なものとなるものである。また、突起21はプ
レート12をプレス加工する際に同時に形成可能である
ので、突起21は容易に形成することができるものであ
る。
【0032】発明の実施の形態3.この実施の形態3
は、上述した実施の形態1とは、ケースに対するプレー
トの固定構造が異なるものである。ここで、実施の形態
1と同様の構成を持つものは、同一符号を付して説明を
省略する。図6はこの実施の形態3における固定子のケ
ースへの固定構造を示す部分断面図であり、図7は、図
6中の矢印C方向から見た部分平面図である。
【0033】これらの図において、30は、二つの貫通
孔が設けられたアルミニウム製のプレートであり、31
は、ケース3に設けられた二つのボルト穴であり、32
は、このプレート30の二つの貫通孔とケース3の二つ
のボルト穴31にそれぞれ差し込まれるボルトである。
また、33はケース3の内周部分に円筒状に切削されて
いる切り欠きである。
【0034】以上のように、プレート30は、二つのボ
ルト32により複数位置においてケース3に固定されて
いるので、特に周方向に対して固定が確実になるもので
ある。このために、固定子1に発生する反力によりプレ
ート30に力が加ったとしても、プレート12は確実に
固定されているものである。また、回転子8の制動時や
逆回転時に、始動時とは逆方向に反力が発生したとして
も確実に固定することができるものである。
【0035】また、実施の形態1における回転機のよう
に、プレート12を切り欠きにはめ込むことによって周
方向に固定する必要がないために、切り欠きは切削加工
しやすい円筒状形状とすることができ、また、切り欠き
をプレート12より大きくすることができるので、プレ
ート12の挿入工程やボルト32の締め付け工程におけ
る作業効率も向上するものである。
【0036】発明の実施の形態4.この実施の形態4
は、上述した実施の形態3とは、プレートによる固定子
の固定構造が異なるものである。ここで、実施の形態1
もしくは3と同様の構成を持つものは、同一符号を付し
て説明を省略する。図8はこの実施の形態4における固
定子のケースへの固定構造を示す部分断面図であり、図
9は図8中の矢印D方向から見た部分平面図である。
【0037】これらの図において、40は、二本のボル
ト32によってケース3に固定されるプレートであり、
41はプレート40からプレス加工により、切り起こし
された突起である。また、42は突起41が差し込まれ
るように固定子1の外周部分に設けられた溝である。こ
こで、プレート40の突起41はボルト32によってケ
ース3に固定される際に溝42に差し込まれるものであ
る。
【0038】以上のように、固定子1の溝42にプレー
ト40の突起41が差し込まれているので、突起41が
溝42に係合することにより、固定子1はケースに対し
て、回転方向及び軸方向に確実に固定されると共に、こ
の突起41の両側において、二つのボルト32がプレー
ト40をケース3に固定するので、プレート40はケー
ス3に確実に固定されるものである。
【0039】また、突起41はプレート40をプレス加
工する際に同時に形成可能であるので、突起41は容易
に形成することができるものである。
【0040】発明の実施の形態5.この実施の形態5
は、上述した実施の形態4とは、ケースに対するプレー
トの固定構造が異なるものである。ここで、実施の形態
1もしくは3、または4と同様の構成を持つものは、同
一符号を付して説明を省略する。図10はこの実施の形
態5における固定子のケースへの固定構造を示す部分断
面図であり、図11は、図10中の矢印E方向から見た
部分平面図である。
【0041】これらの図において、50は、実施の形態
4における切り欠き33より図10中に示すように長さ
L分だけ短い切り欠きである。すなわち、この切り欠き
50は固定子1の端面16から長さL分軸方向外側にお
いてボルトによりプレートを固定するものである。51
は、ケース3に2本のボルト32によって固定されるプ
レートである。52は、このプレート51がケース3に
当接すると共にボルト32によりケース3に固定され、
また、切り欠き51の底部でもあるケース3に設けられ
た固定面である。53は、固定面52に固定される部分
と固定子1の端面16に当接する部分との間をつなぐプ
レート51に設けられた長さLの段差部分である。
【0042】以上のように、固定子1の端面16とプレ
ート51がとりつくケース3の固定面52に長さLの段
差を設けることにより、ボルト穴31が設けられる固定
面52が軸方向外側に向けて長さL分だけ移動すること
により、ケース3外周に設けられた水路18の大きさを
長さL分だけ大きくすることができるので、装置の冷却
効率を向上させることができるものである。特に、熱を
発生させる巻線2付近において水路18の大きさを大き
くすることができるので、装置の冷却効率の向上をより
図れるものである。
【0043】上記実施の形態2、4もしくは5において
は、固定子1に溝20もしくは42を設けていたが、プ
レートの突起がはまりこむ凹部であればよく、例えば、
穴でもよい。
【0044】上記実施の形態1〜5においては、アルミ
ニウム製のプレートが用いられているが、プレートが固
定子を押さえつける押圧力を保つために必要なバネ定数
を持つバネ鋼を用いてもよい。このとき、固定子に対す
るプレートの押圧力は増加させることができるので、固
定子の固定はより確実なものとなる。
【0045】上記各実施の形態1〜5においては、プレ
ートはボルトにより固定されていたが、リベットを圧入
することにより固定してもよい。また、プレートに凸部
を設けて、この凸部をケースに設けられた穴に圧入し
て、プレートを固定することとしてもよい。
【0046】発明の実施の形態6.この実施の形態6
は、上述した実施の形態1とは、固定子を固定する構造
が異なるものである。ここで、実施の形態1と同様の構
成を持つものは、同一符号を付して説明を省略する。図
12はこの実施の形態6における回転機を示す断面図で
ある。
【0047】この図において、61は鋳鉄製のブラケッ
ト5に突設された円筒状の固定部材としての突設部であ
る。この突設部61はブラケット5がケース3に固定さ
れる際に固定子1の端面16に当接するものである。そ
して、固定子1はケース3の段部14及び突設部61に
より挟持され固定されることとなる。
【0048】以上のように、ブラケット5に突設部61
を突設し、この突設部61により固定子1を固定するよ
うにしたので、水路18をより大きくすることができる
ので、冷却効率が向上するものである。
【0049】また、この実施の形態6においては、突設
部は円筒状としたが、固定子1に当接して固定するもの
であれば、半円状や棒状でもよい。また、突設部はブラ
ケットと一体であるが、突設部はブラケットとは別体に
形成し、組み立て時に突設部をブラケットに固定するこ
ととしてもよい。
【0050】また、この実施の形態6において、突設部
及び固定子に、凸部もしくは凹部を設け、この凸部と凹
部を係合させることにより、固定子の固定をより確実な
ものとしてもよい。また、このとき、凸部が凹部に挿入
される方向は、突設部がケース内に挿入される方向と同
じであれば、組み立てが容易になるものである。
【0051】上記各実施の形態においては、プレートも
しくは突設部が直接固定子に当接していたが、プレート
もしくは突設部と固定子との当接面に、摩擦力のより大
きい材質を用いて滑り止めを設けてもよい。また、プレ
ートもしくは突設部と固定子との当接面に凹凸を設け、
この凹凸により、プレートと固定子との摩擦力を増加さ
せて固定をより確実にしてもよい。
【0052】上記各実施の形態においては、発動機とし
て機能する回転機について述べたが、例えば、発電機等
のその他の回転機に用いることは可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における回転機を示す
断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1における固定子の固定
構造を示す部分断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1における固定子の固定
構造を図2中の矢印A方向から見た部分平面図である。
【図4】この発明の実施の形態2における固定子の固定
構造を示す部分断面図である。
【図5】この発明の実施の形態2における固定子の固定
構造を図4中の矢印B方向から見た部分平面図である。
【図6】この発明の実施の形態3における固定子の固定
構造を示す部分断面図である。
【図7】この発明の実施の形態3における固定子の固定
構造を図6中の矢印C方向から見た部分平面図である。
【図8】この発明の実施の形態4における固定子の固定
構造を示す部分断面図である。
【図9】この発明の実施の形態4における固定子の固定
構造を図8中の矢印D方向から見た部分平面図である。
【図10】この発明の実施の形態5における固定子の固
定構造を示す部分断面図である。
【図11】この発明の実施の形態5における固定子の固
定構造を図10中の矢印E方向から見た部分平面図であ
る。
【図12】この発明の実施の形態6における回転機を示
す断面図である。
【図13】従来の回転機を示す断面図である。
【符号の説明】
1:固定子、3:ケース、8:回転子、12:プレー
ト、14:段部、17:切り欠き、18:水路、20:
溝、21:突起、30:プレート、33:切り欠き、4
0:プレート、41:突起、42:溝、50:切り欠
き、51:プレート、53:段差部分、61:突設部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子と、この回転子に対向して配置さ
    れる固定子と、この固定子が挿入されるケースと、この
    ケースの内周面に設けられ上記固定子の一端に当接する
    段部と、上記固定子が上記ケースに挿入された後に上記
    ケースに固定され上記固定子の他端に当接する固定部材
    とを備え、上記固定子は上記段部及び上記固定部材に当
    接することにより固定されることを特徴とする回転機。
  2. 【請求項2】 回転子と、この回転子に対向して配置さ
    れる円筒状の固定子と、この固定子を内包する円筒状の
    ケースと、このケースの内周面に設けられ、上記固定子
    の一端と当接する段部と、上記ケースに固定され、上記
    固定子の他端に当接する固定部材とを備え、上記段部及
    び上記固定部材により上記固定子は挟持され、固定され
    ることを特徴とする回転機。
  3. 【請求項3】 ケースの内周に固定部材の形状に対応し
    た断面をもつ切り欠きを設けたことを特徴とする請求項
    1記載の回転機。
  4. 【請求項4】 固定部材はケースに複数位置において固
    定されることを特徴とする請求項1記載の回転機。
  5. 【請求項5】 回転子と、この回転子に対向して配置さ
    れる固定子と、この固定子が挿入されるケースと、この
    ケースが固定されるブラケットと、上記ケースの内周面
    に設けられ上記固定子の一端が当接する段部と、上記ブ
    ラケットに固定され、上記固定子の他端に当接する固定
    部材とを備え、上記固定子は上記段部及び上記固定部材
    に当接することにより固定されることを特徴とする回転
    機。
  6. 【請求項6】 固定部材から固定子方向に設けられた凸
    部と、固定子に設けられた凹部とを備え、上記固定部材
    がケースに固定される際に上記凸部は上記凹部に挿入さ
    れることを特徴とする請求項1または請求項5記載の回
    転機。
  7. 【請求項7】 固定部材がケースに固定される位置は上
    記固定部材が固定子に当接する位置より軸方向外側であ
    ることを特徴とする請求項2記載の回転機。
  8. 【請求項8】 固定部材はブラケットと一体に成形され
    ることを特徴とする請求項5記載の回転機。
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