JPH09182263A - 腕金用取付金具 - Google Patents

腕金用取付金具

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Publication number
JPH09182263A
JPH09182263A JP8109518A JP10951896A JPH09182263A JP H09182263 A JPH09182263 A JP H09182263A JP 8109518 A JP8109518 A JP 8109518A JP 10951896 A JP10951896 A JP 10951896A JP H09182263 A JPH09182263 A JP H09182263A
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Japan
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plate portion
holes
hole
sandwiching
portions
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JP8109518A
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English (en)
Inventor
Fumiaki Takemoto
文明 竹本
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KAWASO TEXEL KK
KAWASOO TEKUSERU KK
Original Assignee
KAWASO TEXEL KK
KAWASOO TEKUSERU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種サイズの腕金に取り付けることができ、
組み立て前の保管や運搬に便利な腕金用取付金具を提供
する。 【解決手段】 L形固定部10の挟持板部11に貫通孔
15、中央板部12に複数の貫通孔16、16を設け、
また、L形スライド部20の挟持板部21に貫通孔2
5、当接板部23に貫通孔26を設け、短ボルト31と
ナット32、長ボルト41、ナット42で腕金用取付金
具を構成する。この貫通孔16、16と貫通孔26の組
み合わせを選択してL形固定部10の挟持板部11とL
形スライド部20の挟持板部21の間隔が腕金Aの厚み
幅に適合させ、この選択した貫通孔16、26に短ボル
ト31を連通して機器Mとともにナット32で締めつけ
てコ型金具を形成し、このコ型金具を腕金Aに挿嵌し、
L形固定部10の挟持板部11とL形スライド部20の
挟持板部21の先端側に設けた貫通孔15、25に長ボ
ルト41を挿通してナット42で締めつけ固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電柱や鉄塔等に
固定された四角柱状の腕金に、各種の機器を取り付ける
ために使用される腕金用取付金具に関する。
【0002】
【従来の技術】電柱や鉄塔上の腕金には避雷器、カット
アウト等の配電機器が設置されるが、これらの機器を増
設するときは腕金用取付金具を介して腕金に取り付け
る。
【0003】この腕金用取付金具としては、従来、図1
5に示すように、両端にボルト挿通孔を設けた保持板6
1及び受け板62と、2組のボルト、ナット63から成
るものがある。この腕金用取付金具は、保持板61と受
け板62との間に腕金Aを挟み込み、2組のボルトナッ
トによって締めつけて腕金Aに固定し、避雷器等の機器
Mは保持板61の一端に固定する。
【0004】また、本願出願人は、図16に示すよう
に、帯板状の挟持板部11と中央板部12を各一端で直
角に連接してL形部を形成し、この中央板部12の他端
寄りに他の帯板状の挟持板部21の一端を溶接し、前記
両挟持板部11、21の先端の対向部位に貫通孔15、
25を設け、前記中央板部12の他端側に機器取付用の
貫通孔16を設けて成り、前記各貫通孔15、25に連
通した長ボルト41とナット42で前記両挟持板部1
1、21の先端を連結して成る腕金用取付金具を提案し
ている(特願平6−228034号)。
【0005】この腕金用取付金具は、地上で機器取付用
の貫通孔16を用いて各種の機器をボルト、ナットで取
り付けた後、鉄塔や電柱上で腕金Aを両挟持板部11、
21で挟み込んで仮固定し、各貫通孔15、25に連通
した長ボルト41とナット42を締めつけて強固に取り
付ける。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
腕金用取付金具は、保持板61や受け板62、ボルト・
ナット63の部品に分解できるので、組み立て前の保管
や運搬に便利である反面、鉄塔や電柱上で保持板61と
受け板62との間に腕金Aを挟み込んで組み立てた後、
各種の機器を取り付けるので、この組み立てや取り付け
に危険を伴う。
【0007】この欠点を解消するために提案されたのが
後者の腕金用取付金具であるが、他の挟持板部21が中
央板部12に固定され、両挟持板部11、21の間隔が
調整できないので、腕金Aのサイズが異なる毎に、その
腕金に適合したサイズの腕金用取付金具を準備しなけれ
ばならず、また分解できないので、組み立て前の保管や
運搬に不便である。
【0008】そこで、この発明は、組み立て前の保管や
運搬に便利であり、地上で各種の機器を予め取り付ける
ことができ、しかも後者の腕金用取付金具と同様に、鉄
塔や電柱上での腕金Aへの取付作業が簡単で、安全に行
うことができる腕金用取付金具を提供することを課題と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の手段として、この第1の発明は、帯板の長さ方向の略
中央を直角に屈曲して挟持板部11と中央板部12を備
えたL形固定部10を形成し、他の帯板の長さ方向の上
端を直角に屈曲して挟持板部21と当接板部23を備え
たL形スライド部20を形成し、前記両挟持板部11、
21の対向部位にそれぞれ貫通孔15、25を設け、前
記中央板部12と前記当接板部23にそれぞれ貫通孔1
6、26を設け、同方向に配した前記L形固定部10と
前記L形スライド部20を、前記中央板部12の内面と
前記当接板部23の外面とで重ね合わせて、前記各貫通
孔16、26に連通した短ボルト31とナット32で固
定し、前記両挟持板部11、21を前記各貫通孔15、
25に連通した長ボルト41とナット42で締結して連
結して、腕金用取付金具を構成した。
【0010】また、この第2の発明は、帯板状の中央板
部12と、この中央板部12の両端に直角にそれぞれ着
脱可能に接続する他の帯板状の2枚の挟持板部11、2
1と、前記両挟持板部11、21の対向部位にそれぞれ
設けた貫通孔15、25とから成り、前記中央板部12
の両端に接続した前記挟持板部11、21を前記各貫通
孔15、25に連通した長ボルト41とナット42で締
結して、腕金用取付金具を構成した。
【0011】また、この第2の発明において、前記両挟
持板部11、21の上端を直角に屈曲して当接板部1
3、23を形成し、この当接板部13、23に貫通孔3
8、26を設け、前記中央板部12の両端にそれぞれ貫
通孔39、16を設け、前記中央板部12と前記挟持板
部11、21とを、前記中央板部12の内面に前記当接
板部13、23の外面を重ね合わせて、前記貫通孔39
と貫通孔38、前記貫通孔16と貫通孔26にそれぞれ
短ボルト33、31を連通し、これらの短ボルト33、
31をそれぞれナット34、32で締結して接続して、
腕金用取付金具を構成してもよい。
【0012】また、この第2の発明において、前記中央
板部12の一端を直角に屈曲して当接板部13を形成
し、この当接板部13に貫通孔39を設け、前記一方の
挟持板部11の上端に貫通孔38を設け、前記他方の挟
持板部21の上端を直角に屈曲して当接板部23を形成
し、この当接板部23に貫通孔26を設け、前記中央板
部12と前記挟持板部11、21とを、中央板部12に
設けた前記当接板部13の外面に前記一方の挟持板部1
1の内面を重ね合わせ、前記中央板部12の他端内面に
前記他方の挟持板部21の当接板部23の外面を重ね合
わせて、前記貫通孔38と貫通孔39、前記貫通孔16
と貫通孔26にそれぞれ短ボルト33、31を連通し、
これらの短ボルト33、31をそれぞれナット34、3
2で締結して接続して、腕金用取付金具を構成してもよ
い。
【0013】また、第1、第2の発明において、前記中
央板部12の貫通孔16と前記当接板部23の貫通孔2
6の一方又は双方が複数であってもよい。
【0014】また、第1、第2の発明において、各挟持
板部11、21の貫通孔15、25の一方又は双方が複
数であってもよい。
【0015】また、第1、第2の発明において、前記中
央板部12の貫通孔16と前記当接板部23の貫通孔2
6の一方又は双方が前記中央板部12の長さ方向に長く
形成してもよい。
【0016】また、第1、第2の発明において、接地端
子35、36を適宜箇所に設けてもよく、また、両挟持
板部11、21の貫通孔15、25の一方の外面に、前
記ナット42を重ねて固着し、又は前記ナット42に代
えて前記各貫通孔15、25のいずれか一方の内壁に前
記長ボルトが締結可能な雌ネジを切り、前記長ボルト4
1の先端を先細のテーパー部41bを構成してもよい。
【0017】また、第1、第2の発明において、前記両
挟持板部11、21の対向部位にそれぞれ設けた貫通孔
15、25を各挟持板部11、21の長さ方向に長く形
成し、この貫通孔15、25に各挟持板部11、21の
側方一縁に開口する導入孔19、29を連接して構成し
てもよい。
【0018】また、第1、第2の発明において、前記両
挟持板部11、21の対向部位にそれぞれ設けた各貫通
孔15、25の双方を、前記長ボルト41の頭部41a
及びナット42が通過可能な大径孔部rと、この頭部4
1a及びナット42を係止する矩形孔部sとを連接して
形成してもよい。
【0019】また、第1、第2の発明において、前記一
方の挟持板部11の先端を前記長ボルト41の頭部41
aの厚み幅以上外側に広げて先端段部11aを形成し、
前記他方の挟持板部21の先端を外側にU字状に屈曲し
て前記頭部41aの厚み幅以上の間隙を有する屈曲受け
部21aを形成し、前記他方の挟持板部21の貫通孔2
5をこの屈曲受け部21aまで連接してこの屈曲受け部
21aの先端に開口して、腕金用取付金具の構成として
もよい。
【0020】
【発明の実施の形態】図1、図2は、この第1の発明に
係る腕金用取付金具の実施の形態を示している。この腕
金用取付金具は、帯板状の鉄板を直角に折り曲げて挟持
板部11と中央板部12から成るL形固定部10を形成
し、また、帯板状の鉄板を直角に折り曲げて挟持板部2
1と当接板部23から成るL形スライド部20を形成し
ている。
【0021】各挟持板部11、21の先端の対向部位に
は、丸い貫通孔15、25を各挟持板部11、21の長
手方向に2つ設けている。また、前記中央板部12の他
端側には中央板部12の長手方向に2つの丸い貫通孔1
6、16を設け、前記当接板部23には1個の貫通孔2
6を設けている。
【0022】この腕金用取付金具は、次のようにして使
用する。即ち、図2に示すように、同方向に配した前記
L形固定部10と前記L形スライド部20を、前記中央
板部12の他端内面に前記当接板部23の外面を重ね合
わせ、前記貫通孔16、26に短ボルト31を連通して
ナット32で締めつけ、固定する。このとき、腕金のサ
イズに適合するように2つの貫通孔16、16の内の1
つを選択し、また、この短ボルト31とナット32を利
用して同時に避雷器、カットアウト等の配電機器Mを取
り付ける。
【0023】次に、鉄塔や電柱に水平に設置された腕金
Aに、L形固定部10とL形スライド部20とを組み立
ててコ型に形成した腕金用取付金具を上方から嵌め込む
と、この金具はL形固定部10の挟持板部11と中央板
部12及びL形スライド部20の挟持板部21によって
腕金Aの3面に当接し、しかも、この金具に取り付けた
配電機器Mは腕金Aの側方に配され、腕金Aの偏心荷重
となって、この金具と腕金Aが相互に圧接するので、こ
の金具は腕金Aに仮止めされる。その後、各挟持板部1
1、21に設けた対向する貫通孔15、25に長ボルト
41を連通してナット42で締めつけると、この金具は
腕金Aに完全に固定する。
【0024】ここで、取り付けるべき腕金Aのサイズに
合わせてL形固定部10とL形スライド部20とを上記
のように組み立てたり、配電機器Mを取り付けたりする
作業は、地上で行うのが好ましい。また、組み立てた腕
金用取付金具を腕金Aに仮止めする作業は、この金具を
腕金Aに嵌め込むだけであるから、鉄塔や電柱に登らず
に、例えばマニピュレータを用いて地上から行うことが
できる。さらに、腕金Aに嵌め込まれたこの金具は仮止
めされているので、各挟持板部11、21の貫通孔1
5、25に長ボルト41を連通してナット42で締めつ
ける作業も、絶縁操作棒やマニピュレータによって地上
から行うことができる。
【0025】図3は、L形固定部10の中央板部12に
設ける貫通孔16の他の例を示すものであり、この貫通
孔16は、同図 (a)に示すように3つの同形の丸孔とし
てもよく、同図 (b)に示すように中央板部12の長さ方
向に長い1つの楕円状長孔としてもよく、また、同図
(c)に示すように中央板部12の長さ方向に長い長方形
孔と正方形孔の2つ設けてもよく、さらに図示しない
が、第1、第2の丸孔や長孔等を適宜選択して1又は2
以上設けてもよい。また、L形スライド部20の当接板
部23に設ける貫通孔26も、図示しないが、同様に丸
孔や長孔等を適宜選択して1又は2以上設ければよい。
なお、中央板部12の貫通孔16や当接板部23の貫通
孔26、挟持板部11、21の貫通孔15、25を上記
のように長方形孔や正方形孔に形成すると、図14に示
すような角根の短ボルト31を挿通してナット32で締
めつける際、短ボルト31が回転せず、締めつけ易い。
【0026】また、この腕金用取付金具には接地端子を
設けてもよく、図4は接地端子の具体例を例示するもの
である。図示の接地端子35は、端子本体35aの径方
向に貫通する貫通孔35bと、この端子本体35aの上
面から前記貫通孔35bに達するネジ溝と、このネジ溝
に螺合するネジ35cから成るものであり、この接地端
子35は中央板部12の外面に溶接したり、かしめて取
り付ければよい。なお、図示しないが、この接地端子3
5は挟持板部11又は21の外面に取り付けてもよい。
【0027】このように接地端子を設けると、例えばこ
の腕金用取付金具によって金属製腕金Aに取り付ける機
器MがZno素子付きのカットアウトである場合に、こ
のカットアウトの接地線Eを接地端子35の貫通孔35
bに挿入してネジ35cを締めつけることにより、腕金
用取付金具を介して金属製腕金に簡単に接地することが
できる。
【0028】また、中央板部12と当接板部23を固定
するために使用する短ボルト31に代えて、図4に示す
ボルト型の接地端子36を用いてもよい。この接地端子
36はボルト本体36aの軸に径方向に貫通する貫通孔
36bを設けて成り、この貫通孔36bに接地線Eを挿
入してナット32を締めつけることにより、同様に接地
することができる。
【0029】また、長ボルト41は、ナット42で締め
つけるが、このナット42は、図5の (a)に示すよう
に、予め両挟持板部11、21の一方に溶接したり、接
着剤で接着しておいてもよく、図5の (b)に示すよう
に、挟持板部の貫通孔15、25の一方を雌ネジを切っ
たタップ孔としてもよい。また、図5の(a)(b)に示すよ
うに、長ボルト41の先端に先細に形成したテーパー部
41bを設けてもよい。
【0030】このように、貫通孔にナットを固着した
り、貫通孔をタップ孔としたりすることにより、ナット
を保持することなく長ボルト41を締めつけることがで
き、また、長ボルト41の先端にテーパー部41bを設
けると、長ボルト41の先端を挟持板部の貫通孔15又
は25に挿通し易くなるので、貫通孔15、25に長ボ
ルト41を連通してナット42で締めつける作業が、地
上からの絶縁操作棒やマニピュレータによって一層容易
にすることができる。
【0031】次に、図6は、この第2の発明に係る腕金
用取付金具の実施の形態を示している。この腕金用取付
金具は、両挟持板部11、21の上端を直角に屈曲して
当接板部13、23を形成し、この当接板部13、23
に貫通孔38、26を設け、前記中央板部12の両端に
それぞれ貫通孔39、16を設け、前記中央板部12と
前記挟持板部11、21とを、前記中央板部12の内面
に前記当接板部13、23の外面を重ね合わせて、前記
貫通孔39と貫通孔38、前記貫通孔16と貫通孔26
にそれぞれ短ボルト33、31を連通し、これらの短ボ
ルト33、31をそれぞれナット34、32で締結して
接続している。
【0032】このように、腕金用取付金具を、中央板部
12と2つの挟持板部11、21の3つの部品によって
構成すると、腕金用取付金具を各部品12、11、21
に分解できるので、組み立て前の保管や運搬に一層便利
であるばかりでなく、この短ボルト33、31を利用し
て腕金の両端にそれぞれ各種の配電機器Mを取り付ける
ことができ、便宜である。
【0033】また、同様に腕金用取付金具を中央板部1
2と2つの挟持板部11、21の3つの部品によって構
成する他の態様としては、図7に示すように、前記中央
板部12の一端を直角に屈曲して当接板部13を形成
し、この当接板部13に貫通孔39を設け、前記一方の
挟持板部11の上端に貫通孔38を設け、前記他方の挟
持板部21の上端を直角に屈曲して当接板部23を形成
し、この当接板部23に貫通孔26を設け、前記中央板
部12と前記挟持板部11、21とを、中央板部12に
設けた前記当接板部13の外面に前記一方の挟持板部1
1の内面を重ね合わせ、前記中央板部12の他端内面に
前記他方の挟持板部21の当接板部23の外面を重ね合
わせて、前記貫通孔38と貫通孔39、前記貫通孔16
と貫通孔26にそれぞれ短ボルト33、31を連通し、
これらの短ボルト33、31をそれぞれナット34、3
2で締結して接続してもよい。
【0034】なお、中央板部12と2つの挟持板部1
1、21の3つの部品から成るこれらの腕金用取付金具
において、両貫通孔16、26の一方又は双方を複数に
したり、中央板部の長さ方向に長く形成したり、この孔
にナットを固着したり、このナットに代えて孔の内壁に
雌ネジを切りたりし、また、腕金用取付金具に接地端子
を設けることは、前記の第1の発明の実施の形態と同様
であるから、詳細な説明は省略する。
【0035】次に、図8は、L形固定部10の挟持板部
11に設ける貫通孔15及びL形スライド部20の挟持
板部21に設ける貫通孔25をいずれも長孔とし、この
貫通孔15、25に各挟持板部11、21の側方一縁に
開口する導入孔19、29を連接した腕金用取付金具を
示す。
【0036】このように両貫通孔15、25に側方一縁
に開口する導入孔19、29を連接すると、腕金Aに腕
金用取付金具を仮に取り付け、地上で予めナット42を
先端に少しねじ込んだ長ボルト41を、この導入孔1
9、29を利用して各貫通孔15、25に導入し、ナッ
ト42を締めつけることができるので、絶縁操作棒やマ
ニピュレータを用いた長ボルト41とナット42の地上
からの取付作業を単純化して、作業能率が向上する。
【0037】また、このように、地上で予めナット42
を先端に少しねじ込んだ長ボルト41を用いて腕金用取
付金具を取り付けるため他の手段として、貫通孔15
を、例えば図9の (a),(b)に示すような形状とし(貫通
孔25も同じ形状であるから図示は省略する)、角根の
長ボルト41を用いてもよい。第1、第2の貫通孔1
5、25は前記の貫通孔15を長ボルト41の頭部やナ
ット42が通過できる大径の丸孔部rと、この長ボルト
41の頭部やナット42が係止する小径の矩形孔部sを
連接して形成したものであり、同図の (a)は、この丸孔
部rの一端に矩形孔部sの一辺を連接したもの、同 (b)
は丸孔部rの一端に矩形孔部sの一角を連接したもので
ある。このような形状の貫通孔15、25を設けると、
ナット42を先端に少しねじ込んだ長ボルト41の頭部
側又はナット42側の一方から両貫通孔15、25の丸
孔部rに挿入し、この長ボルト41の軸を矩形孔部sに
移動させてナット42を締めつけることができるので、
上記の図8に示す貫通孔15、25を設けた場合と同様
に取付作業を単純化して、作業能率が向上する。
【0038】図10は、前記L形固定部10の挟持板部
11の先端を前記長ボルト41の頭部41aの厚み幅以
上外側に広げて先端段部11aを形成し、前記L形スラ
イド部20の挟持板部21の先端を外側にU字状に屈曲
して前記頭部41aの厚み幅以上の間隙を有する屈曲受
け部21aを形成し、前記挟持板部21の貫通孔25を
この屈曲受け部21aまで連接してこの屈曲受け部21
aの先端に開口して形成した腕金用取付金具を示してい
る。
【0039】この腕金用取付金具は、図11に示すよう
に使用する。即ち、先ず地上で、先端段部11aに設け
た貫通孔15に頭部41aを内側にして長ボルト41を
挿通し、ナット42を僅かに締めておく。そして同図
(a)に示すように、柱上に上がってこの長ボルト41の
頭部41aを先端段部11a側に寄せ、この腕金用取付
金具を腕金Aに嵌め込む。次に同図 (b)に示すように、
ナット42を僅かに締めたままの長ボルト41を屈曲受
け部21aの下方側に引き出し、同図 (c)に示すよう
に、貫通孔15を利用して長ボルト41の頭部41aを
屈曲受け部21aに載置し、ナット42を締めつける。
【0040】このように、この図10、図11に示す腕
金用取付金具は、各貫通孔15、25に長ボルト41を
挿通してナット42を取り付ける等の柱上での細かな作
業が不要であり、取り付け作業中に長ボルト41やナッ
ト42を不注意に落下させたりすることなく、腕金用取
付金具をより一層簡単に取り付けることができる。
【0041】なお、腕金Aに腕金用取付金具を介して取
り付ける各種機器が腕金A上の既存の各種機器の邪魔に
ならないように、腕金用取付金具に取り付ける各種の機
器Mの取付方向を変更するためには、補助金具を使用し
てもよく、図12 (a)は、側面視してへの字状の補助金
具52aを使用した例、同図 (b)は側面視してLの字状
の補助金具52bを使用した例を示す。
【0042】また、中央板部12の貫通孔16や当接板
部23の貫通孔26、1組のボルト31、ナット32を
用いて、腕金用取付金具の組み立てと、この金具への各
種機器の取付とを兼用してもよいが、各種機器は複数あ
る貫通孔16、26のうちの未使用の孔を利用して、他
のボルト、ナットを用いて別途取り付けてもよい。
【0043】また、図13は、L形スライド部20の外
縁にリブ27を設けた腕金用取付金具を示している。同
様に、図示しないが、L形固定部10の外縁にリブを設
けてもよい。このようにリブを設けると腕金用取付金具
は補強され、強度を高めることができる。
【0044】
【発明の実施例】本願発明の実施例として、図14に示
す腕金用取付金具を製造した。この金具は、厚さ3m
m、幅32mmの鉄製の帯板を直角に折り曲げて、長さ
105mmの挟持板部11と長さ118.5mmの中央
板部12から成るL形固定部10を形成し、この中央板
部12の開放端から35.5mmの箇所に11mm×1
1mmの正方形の貫通孔16a、15mmの箇所に11
mm×21mmの長方形の貫通孔16bを設け、また、
この挟持板部11の先端から15mm及び50mmの箇
所に11mm×11mmの正方形の貫通孔15、15を
設けている。
【0045】また、同様の帯板を直角に折り曲げて、長
さ102mmの挟持板部21と長さ46mmの当接板部
23から成るL形スライド部20を形成し、この当接板
部23の挟持板部21の内面から21mmの箇所に11
mm×11mmの正方形の貫通孔26a、36mmの箇
所に11mm×11mmの正方形の貫通孔26bを設
け、また、この挟持板部21の先端から15mm及び5
0mmの箇所に11mm×11mmの正方形の貫通孔2
5、25を設けている。
【0046】ところで、主として使用されている四角柱
状の腕金Aは、その断面寸法が45mm×75mm、6
0mm×60mm、75mm×75mm又は85mm×
80mmの4種類のものであるが、この実施例に係る図
14に示す腕金用取付金具は、短ボルト31を前記中央
板部12の貫通孔16aと前記当接板部23の貫通孔2
6bに連通してナット32で固定すると、両挟持板部1
1、21の間隔Lは45mmとなって、断面寸法が45
mm×75mmの腕金Aに取り付けることができる。
【0047】同様に、貫通孔16a、26aに連通する
と両挟持板部11、21の間隔Lは60mmとなって断
面寸法が60mm×60mmの腕金Aに、また、貫通孔
16b、26bに連通して内側に寄せると前記間隔Lは
75mmとなって、断面寸法が75mm×75mmの腕
金Aに、また、貫通孔16bと貫通孔26aに連通して
外側に寄せると前記間隔Lは85mmとなって、断面寸
法が85mm×80mmの腕金Aに取り付けることがで
きる。
【0048】
【発明の効果】本願発明に係る腕金用取付金具は、上記
の通り構成したので、1種類の腕金用取付金具によって
異なったサイズの腕金に対応して取り付けることがで
き、異なったサイズの腕金毎にその腕金に専用のものを
準備する必要がないばかりでなく、L形固定部とL形ス
ライド部に分解したり、中央板部と2つの挟持板部の3
つの部品に分解できるので、組み立て前の保管や運搬に
便利であり、地上で各種の機器を取り付けた後の鉄塔や
電柱上の腕金Aへの取付作業も簡単で、安全に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施態様の一例を示す分解斜視図
【図2】実施態様の一例の取付状態を示す斜視図
【図3】中央板部の他端側に設けた各種貫通孔の説明図
【図4】接地端子を説明する要部拡大側面図
【図5】長ボルトを締めつけるナット等の説明図
【図6】実施態様の他の例を示す分解斜視図
【図7】実施態様の他の例を示す分解斜視図
【図8】各挟持板部の先端側に設けた貫通孔及び導入孔
の説明図
【図9】L形固定部の挟持板部の先端側に設けた貫通孔
の他の例を示す説明図
【図10】先端段部や屈曲受け部を設けた実施態様の分
解斜視図
【図11】同上の取付方法の説明図
【図12】各種の補助金具を用いた機器の取付状態を示
す側面図
【図13】リブを設けた実施態様の説明図
【図14】実施例を示す分解斜視図
【図15】従来例を示す側面図
【図16】他の従来例を示す斜視図
【符号の説明】
10 L形固定部 11 挟持板部 11a 先端段部 12 中央板部 13 当接板部 15、16 貫通孔 19 導入孔 20 L形スライド部 21 挟持板部 21a 屈曲受け部 23 当接板部 27 リブ 25、26 貫通孔 29 導入孔 31 短ボルト 32 ナット 33 短ボルト 34 ナット 35 接地端子 35a 端子本体 35b 貫通孔 35c ネジ 36 接地端子 36a 端子本体 36b 貫通孔 38、39 貫通孔 41 長ボルト 41a 頭部 41b テーパー部 42 ナット 52a、52b 補助金具 61 保持板 62 受け板 63 ボルト、ナット A 腕金 E 接地線 L 間隔 M 各種機器 r 丸孔部 s 矩形孔部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯板の長さ方向の略中央を直角に屈曲し
    て挟持板部11と中央板部12を備えたL形固定部10
    を形成し、他の帯板の長さ方向の上端を直角に屈曲して
    挟持板部21と当接板部23を備えたL形スライド部2
    0を形成し、前記両挟持板部11、21の対向部位にそ
    れぞれ貫通孔15、25を設け、前記中央板部12と前
    記当接板部23にそれぞれ貫通孔16、26を設け、同
    方向に配した前記L形固定部10と前記L形スライド部
    20を、前記中央板部12の内面と前記当接板部23の
    外面とで重ね合わせて、前記各貫通孔16、26に連通
    した短ボルト31とナット32で固定し、前記両挟持板
    部11、21を前記各貫通孔15、25に連通した長ボ
    ルト41とナット42で締結して連結して成る腕金用取
    付金具。
  2. 【請求項2】 帯板状の中央板部12と、この中央板部
    12の両端に直角にそれぞれ着脱可能に接続する他の帯
    板状の2枚の挟持板部11、21と、前記両挟持板部1
    1、21の対向部位にそれぞれ設けた貫通孔15、25
    とから成り、前記中央板部12の両端に接続した前記挟
    持板部11、21を前記各貫通孔15、25に連通した
    長ボルト41とナット42で締結して成る腕金用取付金
    具。
  3. 【請求項3】 前記両挟持板部11、21の上端を直角
    に屈曲して当接板部13、23を形成し、この当接板部
    13、23に貫通孔38、26を設け、前記中央板部1
    2の両端にそれぞれ貫通孔39、16を設け、前記中央
    板部12と前記挟持板部11、21とを、前記中央板部
    12の内面に前記当接板部13、23の外面を重ね合わ
    せて、前記貫通孔39と貫通孔38、前記貫通孔16と
    貫通孔26にそれぞれ短ボルト33、31を連通し、こ
    れらの短ボルト33、31をそれぞれナット34、32
    で締結して接続したことを特徴とする請求項2に記載の
    腕金用取付金具。
  4. 【請求項4】 前記中央板部12の一端を直角に屈曲し
    て当接板部13を形成し、この当接板部13に貫通孔3
    9を設け、前記一方の挟持板部11の上端に貫通孔38
    を設け、前記他方の挟持板部21の上端を直角に屈曲し
    て当接板部23を形成し、この当接板部23に貫通孔2
    6を設け、前記中央板部12と前記挟持板部11、21
    とを、中央板部12に設けた前記当接板部13の外面に
    前記一方の挟持板部11の内面を重ね合わせ、前記中央
    板部12の他端内面に前記他方の挟持板部21の当接板
    部23の外面を重ね合わせて、前記貫通孔38と貫通孔
    39、前記貫通孔16と貫通孔26にそれぞれ短ボルト
    33、31を連通し、これらの短ボルト33、31をそ
    れぞれナット34、32で締結して接続したことを特徴
    とする請求項2に記載の腕金用取付金具。
  5. 【請求項5】 前記中央板部12の貫通孔16と前記当
    接板部23の貫通孔26の一方又は双方が複数であるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の腕金用
    取付金具。
  6. 【請求項6】 各挟持板部11、21の貫通孔15、2
    5の一方又は双方が複数であることを特徴とする請求項
    1、2、3、4又は5に記載の腕金用取付金具。
  7. 【請求項7】 前記中央板部12の貫通孔16と前記当
    接板部23の貫通孔26の一方又は双方が前記中央板部
    12の長さ方向に長く形成したことを特徴とする請求項
    1、2、3又は4に記載の腕金用取付金具。
  8. 【請求項8】 接地端子35、36を適宜箇所に設けた
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7
    に記載の腕金用取付金具。
  9. 【請求項9】 両挟持板部11、21の貫通孔15、2
    5の一方の外面に、前記ナット42を重ねて固着し、又
    は前記ナット42に代えて前記各貫通孔15、25のい
    ずれか一方の内壁に前記長ボルト41が締結可能な雌ネ
    ジを切り、前記長ボルト41の先端を先細のテーパー部
    41bとしたことを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7又は8に記載の腕金用取付金具。
  10. 【請求項10】 前記両挟持板部11、21の対向部位
    にそれぞれ設けた貫通孔15、25を各挟持板部11、
    21の長さ方向に長く形成し、この貫通孔15、25に
    各挟持板部11、21の側方一縁に開口する導入孔1
    9、29を連接したことを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7又は8に記載の腕金用取付金具。
  11. 【請求項11】 前記両挟持板部11、21の対向部位
    にそれぞれ設けた各貫通孔15、25の双方を、前記長
    ボルト41の頭部41a及びナット42が通過可能な大
    径孔部rと、この頭部41a及びナット42を係止する
    矩形孔部sとを連接して形成したことを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5、6、7又は8に記載の腕金用取
    付金具。
  12. 【請求項12】 前記一方の挟持板部11の先端を前記
    長ボルト41の頭部41aの厚み幅以上外側に広げて先
    端段部11aを形成し、前記他方の挟持板部21の先端
    を外側にU字状に屈曲して前記頭部41aの厚み幅以上
    の間隙を有する屈曲受け部21aを形成し、前記他方の
    挟持板部21の貫通孔25をこの屈曲受け部21aまで
    連接してこの屈曲受け部21aの先端に開口したことを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8に
    記載の腕金用取付金具。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003070108A (ja) * 2001-08-22 2003-03-07 Nippon Kouatsu Electric Co 制御機器の取付金具
JP2013236651A (ja) * 2012-05-11 2013-11-28 Chubu Electric Power Co Inc 安全帯フック取付金具
JP2014176138A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Iwabuchi Corp 機器の装柱装置
JP2015149806A (ja) * 2014-02-05 2015-08-20 イワブチ株式会社 箱状機器取付け金具
JP2021164331A (ja) * 2020-04-01 2021-10-11 株式会社関電工 筐体取付金具および筐体取付方法

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