JPH09182256A - ケーブル貫通部の防火構造 - Google Patents

ケーブル貫通部の防火構造

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JPH09182256A
JPH09182256A JP7338517A JP33851795A JPH09182256A JP H09182256 A JPH09182256 A JP H09182256A JP 7338517 A JP7338517 A JP 7338517A JP 33851795 A JP33851795 A JP 33851795A JP H09182256 A JPH09182256 A JP H09182256A
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fire
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Mitsuru Oba
満 大庭
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震等の発生時の震動衝撃による構成部材の
崩落を防止し、引き続き発生の予測される火災に対して
高い防火効果を発揮できるようにしたケーブル貫通部の
防火構造を提供する。 【解決手段】 本発明の防火構造では、建築物構造体9
のケーブル貫通孔8の両端側に、耐火仕切板11が挿通
されたケーブル12との間に十分な間隔を保つように設
けられ、ボルト等で建築物構造体9に取付けられてい
る。そして、ケーブル貫通孔内でケーブル12の周りに
中間耐火仕切板13が配置され、耐熱シール材14によ
りケーブル12に固着されている。また、このような中
間耐火仕切板13の周りのケーブル貫通孔8内に、繊維
系の耐火充填剤15が密に充填され、震動衝撃を吸収緩
和するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブル貫通部の
防火構造に係わり、特にケーブルまたは複数本のケーブ
ルから成るケーブル群(以下、ケーブルと示す。)が建
築物(建屋)の構造体を貫通する貫通部において、防火
乃至耐火措置がなされた防火構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、発電所や工場、ビルディングな
ど大量の電線、ケーブルが布設される施設では、ケーブ
ルが床や壁を貫通する部分を防火構造とし、建築物に不
慮の火災が発生した場合に、布設されたケーブルを通し
て、一方の防火区画から他方の防火区画へ火災が拡大す
るのを防止している。
【0003】従来からのケーブル貫通部の防火構造を、
図2に示す。従来の防火構造においては、床や壁のよう
な建築物構造体1に設けられたケーブル貫通孔2の両端
側に、それぞれ耐火仕切板3が配置され、ボルト等(図
示を省略。)により建築物構造体1に取付け固定されて
いる。そして、これらの耐火仕切板3に設けられたケー
ブル挿通孔4を通して、外周に防火塗料を塗布する等の
方法で防火処理がなされたケーブル5が配設され、この
ケーブル5の周りのケーブル貫通孔2内に、ロックウー
ルのような繊維系の耐火充填剤6が密に充填されてい
る。また、耐火仕切板3のケーブル挿通孔4の周りに
は、ケーブル5外周に跨ってパテ状の耐熱シール材7が
塗布充填され、耐火仕切板3とケーブル5との隙間が気
密に封止されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなケーブル貫通部の防火構造においては、ケーブル5
が耐熱シール材7により耐火仕切板3に固着され、かつ
耐火仕切板3が建築物構造体1に直接取付け固定されて
いるため、通常の火災に対しては延焼防止効果が高いも
のの、地震時のように建築物構造体1とそれを貫通して
配設されたケーブル5とがそれぞれ別々の震動挙動を行
なう場合には、震動の衝撃により耐熱シール材7の剥
離、脱落や耐火仕切板3の割れ、崩壊等が生じ、ケーブ
ル貫通孔2内の耐火充填剤6が脱落し、延焼防止効果が
著しく低減あるいは消失するという問題があった。
【0005】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、地震等の発生時の震動衝撃による構成
部材の崩落を防止し、引き続き発生の予測される火災に
対して高い防火効果を発揮することができるようにした
ケーブル貫通部の防火構造を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のケーブル貫通部
の防火構造は、建築物構造体のケーブル貫通孔の両端側
に、それぞれ耐火仕切板を、前記貫通孔に挿通されたケ
ーブルに対して十分な間隔を保つように設けるととも
に、前記貫通孔内に前記耐火仕切板と平行に配置された
中間耐火仕切板を前記ケーブルに取着し、かつ前記貫通
孔の空隙部に耐火充填剤を充填してなることを特徴とす
る。
【0007】本発明の防火構造においては、ケーブル貫
通孔の両端側でそれぞれ建築物構造体に取付け固定され
た耐火仕切板と、貫通孔に挿通されたケーブルとの間に
十分な間隔が保たれ、耐火仕切板がケーブルと直接接触
しないようになっている。また、このようなケーブルの
貫通部分に別の中間耐火仕切板が取付け固定されるとと
もに、貫通孔の空隙部に耐火充填剤が充填され、充填さ
れた耐火充填剤に中間耐火仕切板が埋設されるようにな
っている。
【0008】したがって、建築物造体のケーブル貫通孔
がケーブルに取着された中間耐火仕切板および耐火充填
剤により封止され、高い延焼防止効果を発揮するうえ
に、地震等の発生の際に耐火充填剤が震動衝撃を吸収緩
和する機能を果たし、構成部材の崩落が防止される。
【0009】すなわち、建築物構造体とそれを貫通する
ケーブルとがそれぞれ異なる震動挙動をとった場合で
も、耐火充填剤が震動による衝撃を緩和する働きをする
ので、建築物構造体側の耐火構造すなわち建築物構造体
およびそれに取付けられた耐火仕切板と、ケーブル側の
耐火構造すなわちケーブルおよびそれに取付けられた中
間耐火仕切板とが、それぞれ自由に震動乃至移動するこ
とができる。したがって、これらの耐火構造および構成
部材の崩壊や脱落が防止され、地震に引き続き発生の予
測される火災に対しても、高い延焼防止効果が発揮され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0011】図1は、本発明のケーブル貫通部の防火構
造の一実施例を示す縦断面図である。 図において符号
8は、建築物の床や壁等の構造体9に設けられたケーブ
ル貫通孔を示し、その両端側に、所定の形状に切断加工
が施され、かつ中央に後述するケーブルの外径より十分
大きな内径を有するケーブル挿通孔10が設けられた耐
火仕切板11(例えば、せっこう板やケイ酸カルシウム
板)がそれぞれ配置され、ボルトやアンカーボルト等
(図示を省略。)により建築物構造体9に取付けられて
いる。そして、これらの耐火仕切板11のケーブル挿通
孔10を通り、ケーブル貫通孔8を貫通してケーブル1
2が配設され、このようなケーブル12の貫通部分の周
りに、中間耐火仕切板13がパテ状の耐熱シール材14
を介して取付けられている。すなわち、ケーブル貫通孔
8内部に位置するケーブル12の周りには、小サイズの
中間耐火仕切板13が両端側の耐火仕切板11と平行に
配置されており、この中間耐火仕切板13とケーブル1
2との間には、ケーブル12の外周に跨って耐熱シール
材14が塗布充填され、隙間が封止されるとともに塗布
充填層を介して中間耐火仕切板13がケーブル12に固
着されている。さらに、このような中間耐火仕切板13
の周りのケーブル貫通孔8内には、ロックウールやガラ
スウールのような繊維系の耐火充填剤15が密に充填さ
れている。
【0012】このような構造の防火構造は、例えば以下
に示すようにして施工される。すなわち、まずケーブル
12の貫通部分の全長に亘って耐熱シール材14の塗布
層を設けた後、この塗布層を基座にして中間耐火仕切板
13を、ケーブル貫通孔8内で中間に浮いた状態になる
ように取付ける。そして、この中間耐火仕切板13とケ
ーブル12との隙間に耐熱シール材14を充填し、さら
に耐熱シール材14を中間耐火仕切板13に向ってテー
パー状に盛り上げ、固定をより強固なものとする。次い
で、建築物構造体9のケーブル貫通孔8の片側に、耐火
仕切板11をボルト等により取り付け固定する。そし
て、ケーブル貫通孔8の空隙部に耐火充填材15を均一
にかつ密に充填した後、その上をもう一方の耐火仕切板
11で覆い、この耐火仕切板11を建築物構造体9に取
り付け固定する。
【0013】このように施工される実施例のケーブル貫
通部の防火構造においては、ケーブル貫通孔8の両端側
にそれぞれ耐火仕切板11が配置されるとともに、ケー
ブル貫通孔8内でケーブル12の周りに中間耐火仕切板
13が配置され、この中間耐火仕切板13が、耐熱シー
ル材14の塗布層を介してケーブル12に固着されてい
る。また、固着された中間耐火仕切板13の周りのケー
ブル貫通孔12内に、繊維系の耐火充填剤15が充填さ
れている。したがって、通常の火災に対して高い延焼防
止効果を発揮し、他の防火区画への火災の拡大が効果的
に防止される。また、ケーブル貫通孔8の両端側でそれ
ぞれ建築物構造体9に取付け固定された耐火仕切板11
と、そのケーブル挿通孔10を通って配設されたケーブ
ル12との間に十分な間隔が保たれており、耐火仕切板
11とケーブル12およびその外周に設けられた耐熱シ
ール材14の塗布層とが直接接することなく、耐火充填
剤15を介して接触するようになっている。そして、地
震等が発生し建築物構造体9とそれを貫通するケーブル
12とが異なる震動挙動をとった場合に、耐火充填剤1
5が震動による衝撃を吸収緩和する働きをするので、建
築物構造体9とそれに取付け固定された耐火仕切板11
とから成る建築物構造体側の耐火構造と、ケーブル12
とそれに固着された中間耐火仕切板13とから成るケー
ブル側の耐火構造とが、互いに自由に震動乃至移動する
ことができる。
【0014】したがって、耐火仕切板11の屈曲による
破壊や耐熱シール材14の剥離、脱落のような耐火構成
部材の崩落が防止され、耐火充填剤15も脱落すること
がないため、地震に引き続き発生の予測される火災に対
しても、高い延焼防止効果が保持される。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のケーブル貫通部の防火構造によれば、通常の火災に対
して高い延焼防止効果を有するうえに、地震等が発生し
建築物構造体とケーブルとが異なる震動挙動をとった場
合に、震動衝撃による構造および構成部材等の崩壊、脱
落が防止され、引き続き発生の予測される火災に対して
高い防火効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるケーブル貫通部の防火構造の一
実施例を示す縦断面図。
【図2】従来からのケーブル貫通部の防火構造を示す縦
断面図。
【符号の説明】
8………ケーブル貫通孔 9………建築物構造体 11………耐火仕切板 12………ケーブル 13………中間耐火仕切板 14………耐熱シール材 15………耐火充填剤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物構造体のケーブル貫通孔の両端側
    に、それぞれ耐火仕切板を、前記貫通孔に挿通されたケ
    ーブルに対して十分な間隔を保つように設けるととも
    に、前記貫通孔内に前記耐火仕切板と平行に配置された
    中間耐火仕切板を前記ケーブルに取着し、かつ前記貫通
    孔の空隙部に耐火充填剤を充填してなることを特徴とす
    るケーブル貫通部の防火構造。
  2. 【請求項2】 前記中間耐火仕切板が、耐熱シール材の
    層を介して前記ケーブルに取着されている請求項1記載
    のケーブル貫通部の防火構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005180608A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Ask Technica Corp 加熱膨張性線状部材及びその製造方法
JP2014136880A (ja) * 2013-01-15 2014-07-28 Inaba Denki Sangyo Co Ltd 貫通孔防火措置構造及びそれに用いられる耐火テープ
CN114214940A (zh) * 2022-01-25 2022-03-22 江苏中矿大正表面工程技术有限公司 一种悬索桥钢索抗火隔离装置

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