JP2649972B2 - ケーブル床貫通部の防火構造 - Google Patents

ケーブル床貫通部の防火構造

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は建築、たとえばビル、ホテル、マンション等
の建築物の床面を電線やケーブル(それらを以下、ケー
ブルと略称する)が貫通するケーブル床貫通部の防火構
造に関する。
〔従来の技術〕
ビル、ホテル、マンション等の建築物に於いて火災が
生じると、ケーブル床貫通部を通じて火災が他の階に波
及する。これを防止するため従来からこの貫通部に防火
構造を設けることはが行われている。
この従来の防火構造として床貫通孔内を貫通するケー
ブルの周囲に防火材を充填することが行われており、ま
た第1図に示す様に防火材を充填するに際し、床貫通孔
(1)の上側(2)、即ち床面側と下側(3)、即ち階
下の天井側とに防火パテ(4)及び(4)′を充填し、
その中間にロックウール(5)を充填して貫通孔が煙道
にならないように防火手段を施している。尚図中(7)
は床、(8)はケーブルを示す。但し上記防火構造に於
いては、防火パテ(4),(4)′と床面との間に珪酸
カルシウム(6),(6)′を介在させており、防火パ
テ(4),(4)′を積層高さ(h),(h)′は5.0c
m以上となっている。
このような従来の防火構造では次の様な難点が指摘さ
れている。
防火パテの高さが5.0cm以上と高く、該パテの脱落
の危険が大きく、特に振動その他の外力の影響により更
に脱落し易くなる。
防火補助材として使用する珪酸カルシウム板は、切
断、突孔加工等に時間と手間を要し、加工時には珪酸カ
ルシウム粉末が発生し、環境衛生上好ましくない。また
該珪酸カルシウム板固定のためのアンカーボルト打設が
必要であり、振動を発生させ、床を構成するコンクリー
トの粉末を発生させる。
同じく補助材として使用するロックウールは微細な
結晶質繊維であるため、充填時に空中に粉塵となって飛
散するを避けられず衛生上の問題を生じ、取扱者は防塵
マスクを必要とする。
防火材料の種類が多く、このためケーブルの増選、
取替時に多大の工数を必要とし、場合によっては防火材
料の再使用が不可能となる場合がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明が解決しようとする課題は、従来の防火構造の
上記各難点を解消することである。
〔課題を解決するための手段〕
この課題は、防火材料として防火パテのみを使用し、
この防火パテを保持金具ですべて保持し、しかも防火パ
テとしてシート包装防火パテを使用することによって解
決される。
〔発明の作用〕
本発明に於いては、防火材料としては、従来の防火構
造と異なり、防火パテのみを使用し、珪酸カルシウム板
やロックウールは全く使用しない。このためこれ等珪酸
カルシウムやロッムウールの難点は全く生じない。また
防火パテとして特に好ましくはシートで包装した防火パ
テを使用し、これを保持金具で保持する構造となってい
るので脱落の心配は極めて少なく、従来の如き脱落の心
配はない。
またケーブルの取替え、増線等に際しても極めて簡単
に行われるので手間と時間がかからない。
以下に本発明の防火構造をその実施態様を示しつつ詳
しく説明する。
第2図に示す実施態様について先ず説明する。第2図
(A)はケーブル床貫通部の横断断面図を、同図(B)
は縦断断面図を示す。
この例に於いては、防火パテ(11)を貫通部内部(1
2)及び床の上面側(13)及び下面側(14)に夫々充填
並びに積層し、保持金具(15),(15)′で防火パテを
固定している。尚(16)はケーブルを示し、1本あるい
は多数本のケーブルからなる。防火パテ(11)は防火パ
テをシートで放送した形態のものを使用しており、この
放火パテを第3図に示す。第3図(A)はロール状にシ
ート(21)で防火パテ(22)を包装したものであり、第
2図(B)に於いて放火パテ(11−1)として示されて
いる。尚、A−1及びB−1は夫々(A)、(B)のA
−A線断面図である。また第3図(B)は角形状に防火
パテをシートで包装したものであり、第2図(B)に於
いて防火パテ(11−2)として示されている。
第2図に於いて、貫通するケーブル(16)は、貫通孔
上面側に於いて防火パテ(11)を保持金具(15),(1
5)′で固定し、ボルト(17)でしっかりと固定してい
る。この例に於いては、ケーブルの一方向のみに保持金
具(15)を用い、周囲を保持金具(15)′で固定してい
る。
また第3図に於けるシート包装防火パテに於いては、
シートとしては伸び率の高い、且つ防火パテを充分に包
装して金具で固定出来る程度の強度のものが使用される
が、特に低密度ポリエチレン製シートが好ましい。この
低密度ポリエチレンシート自体はすでに知られているも
のであり、密度0.910以下のポリエチレンからなるもの
が好ましく、特に伸びが500%以上のものが好ましい。
第3図の(A)の形状及び(B)の形状のものいずれに
ついてもそのサイズを色々変えることによりケーブルの
種類に応じて適宜に使い分けて使用することが出来る。
第4図はケーブルの両側から保持金具(15)を用いて
保持した例を示している。また第5図は貫通孔の下面側
に防火パテを積層しない例であり、下面側と上面側との
上下方向で保持金具により保持している。なお、上面側
の防火パテはケーブルの両面から保持するようになって
いる。第4図〜第5図における番号は第2図と同じこと
を表す。
これら本発明の具体例において、第2図の例は最も簡
単な例を示し、防火パテ(12)はケーブルの一側面から
保持金具(15)で保持されている例である。防火パテ
は、第3図に示すようにシートで予め包装されているた
めに、保持金具だけで充分に保持でき、しかもこの第2
図の例では、ケーブルの一側方からだけの保持でも充分
に保持できる例を示している。なおケーブルとしては、
便宜上単線を示しているが、3本撚りを始め各種の形態
がいずれも含まれ、ケーブルの種類や本数に合わせてシ
ート包装防火パテの種類を適宜に組み合わせる。
第2図においては、ケーブルの周囲に第3図(A)に
示す円柱状の防火パテを、その他の部分には第3図
(B)に示す角型の防火パテを使用した例を示してい
る。第4図には、両側から保持金具(15)を用いた例で
あり、第2図の例に比し、更に保持強度が向上する。
第5図は、開口枠を用いた貫通部の上面側に防火パテ
を積層し、下面側を省略した例である。この例は、特に
床貫通部の場合に最適な例である。開口枠内は防火パテ
で充分に充填する必要があるが、開口枠上では防火パテ
は図示するように貫通孔の巾よりも若干小さめに積層し
てもよい。その場合の積層厚さは、10〜145cm程度が適
当である。但し同じ巾にしても良いことは勿論である。
第5図の防火パテは貫通孔の下側から保持金具(15)で
保持されているが、貫通孔内部に保持金具(15)を埋め
込んだ様にして保持してもよい。
これ等各図は本発明の具体的な一例を示したにすぎ
ず、要は保持金具とシート包装防火パテとを用いて防火
パテを該金具で固定する手段であればいずれも本発明に
含まれるものである。
本発明に於いて防火パテとしては、従来から使用され
て来た各種のパテがいずれも使用される。たとえば特公
昭55−39190号公報、特公昭55−33795号公報等に記載さ
れている発泡防火性パテ、特公昭63−460号公報、特開
昭56−106935号公報等に記載されている非発泡防火性パ
テ等を例示できる。
〔発明の効果〕
本発明に依れば防火パテとしてシート包装パテを用
い、これを貫通部に充填し、またケーブルの周囲に積層
し、保持金具でこれを固定保持するという極めて簡単な
構造であるため、その施工に際し、極めて簡単にして手
間並びに時間をとらず防火構造として極めて優れたもの
である。また防火パテの種類、サイズを適宜に決定する
ことによりケーブルの種類や大きさに適合した防火パテ
を適当に組合わせて使用出来る効果もある。加えて珪酸
カルシウム板やロックウールを全く使用しないのでこれ
等に基づく難点も全くないものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の防火構造の、第2図は本発明の防火構造
を示す図面である。また第3図は本発明防火構造に使用
するシート包装防火パテの一例を示す図面である。第4
〜5図はいずれも本発明の他の防火構造を示す図面であ
る。 (1)……貫通孔 (2)……上面側 (3)……下面側 (4)……防火パテ (5)……ロックウール (6)……珪酸カルシウム (7)……床 (8)……ケーブル (11)……防火パテ (12)……貫通孔内部 (13)……上面側 (14)……下面側 (15)……保持金具

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブル貫通孔にケーブルを貫通せしめた
    ケーブル貫通孔の防火構造に於いて、シート包装防火パ
    テが貫通孔内部に充填されていると同時に貫通孔上面側
    に積層されており、この防火パテが保持金具で保持され
    て成るケーブル床貫通部の防火構造。
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