JPH0224432A - 床材耐火被覆工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ、産業上の利用分野 本発明は、例えばロックウール製等の無機質耐火板を耐
火被覆材として隙間なく被覆する床材耐火被覆工法に関
し、詳しくは、発ガン物質を含まない無機質耐火成形板
の表面を平滑に加工してからシート材を貼着したものを
工場で製造し、施工現場ではデツキプレート等の床材に
合せて貼着固定するだけで良い床材耐火被覆工法に関す
るものである。

口、従来の技術 従来、例えば、ビル内の配線のためにケーブルや電線等
の電材部品を通すヘッダダクトやセルラーダクトが組込
まれた床電路システムを耐火被覆する工法として、耐火
材や吹付機材を現場に搬入して現場で吹付ける工法やフ
ェルト状の耐火被覆材を溶接ビンで貼着する工法があっ
た。

ハ、発明が解決しようとする問題点 前記のような吹付工法では、現場に吹付用機材を搬入し
て設置する労力が大変であり、人手による吹付けのため
に厚み、カサ比重等にバラツキが生じ易く所望の耐火性
能の確保が困難であった。

また、施工時に有害粉じんである耐火材が建物の内外に
飛散して汚れ、作業環境が劣悪化して健康障害を起すこ
とがあった。更に、吹付後に吹付材が剥離して脱落する
ことが多々あり、材料および人件費のロスが多く、不経
済である等々種々の欠点があった。

一方、フェルト状耐火被覆材を溶接ビンを使って貼着す
る被覆工法では、材料の特性上その扱いが困難で非能率
的であり、工程上および経済性の点で問題があった。

更に、溶接ビンを先付けした後で、耐火材を貼着するた
めに、溶接ビンが施工者の眼や身体に刺る危険性が多分
にあった。

本発明は、上記のような種々の欠点に鑑み、ロックウー
ル材製等の無機質耐火成形板の寸法カットや切欠き加工
、シート材の袋貼り工程等を全て工場で行なうことによ
り製品のバラツキを回避すると共に、所望の耐火性能が
確保でき、しかも、工期の短縮化および施工の安全性等
も確保できる床材耐火被覆工法を提供するものである。

二、前記問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明が採用する床材耐火
被覆工法は、 セルラーダクトやヘッダダクト等が組込まれる凹凸のあ
るデツキプレート等とコンクリート層から成る床材を耐
火被覆する工法において、ロックウール等を素材とする
無機質耐火成形板の表面を平滑に加工し、この部分に寒
冷沙、不織布、アルミ箔等のシート材を貼着し、裏面に
コーナー形成用の切欠きを設けると共に、その切欠きを
介して両側に折込み片を形成してなる耐火被覆板を、前
記床材のデツキプレート等に被せ、両折込み片をデツキ
プレート等の凹部に挿入して全体をデツキプレート等に
貼着被覆するものである。

ホ、実施例 以下、図面に基づき本発明の床材耐火被覆工法の数例を
詳細に説明する。

図中１は本発明に使用される無機質耐火成形板で、−数
的には鉄スラグ、ニッケルスラグ、マンガンスラグ等に
成分調整のために砂石、石灰石等が加えられたロックウ
ールを主材料とし、必要に応じて若干の無機材料（石綿
を除く。）をセメントで固めたロックウール板が使用さ
れるが、必ずしもこれに限られる訳ではなく、別素材の
耐火成形板でも良い。

しかして、前記無機質耐火成形板１の表面をサンダー等
で平滑に表面処理加工し、その平滑な表面にシート材２
を第３図で示すように裏面を残して袋貼りして耐火被覆
板３を作る。

前記無機質耐火成形板１に貼着するシート材２としては
、寒冷沙、不織布、アルミ箔の何れかが適している。

一方、床材Ｆは第１，２および５図に示すように、連続
台形の凹凸を有するデツキプレート４と所定厚みのコン
クリート層５とから成っている。

さらに詳しくは、電線やケーブル等の電材部品６を通す
セルラーダクト７がデツキプレート４の下側の台形凹部
４ａに形成されると共に、同じ電材部品６を通すヘッダ
ダクト８がデツキプレートンボックス９．１０が前記セ
ルラーダクト７およびヘッダダクト８上部のコンクリー
ト層５内に各埋設されている。

このような構造の床材Ｆを被覆する耐火被覆板３のうち
、上記セルラーダクト７を被覆する耐火被覆板３は第２
．３．４図に示すように、両側に折込み片３ａ、３ａが
、裏面に７字型のコーナー形成用の切欠き３ｂ、３ｂが
、前後に他の耐火被覆板３と重合連結するためのアイジ
ャクリ３Ｃ１３ｃが各設けられている。そして、この耐
火被覆板３をデツキプレート４のセルラーダクト７に被
せ、両折込み片３ａ、３ａを切欠き３ｂ、３ｂ部分で折
り曲げつ＼デツキプレート４の凹部４ａに挿入し、耐火
接着剤１１で全体を貼着すると共にビス１２で固定する
。

また、前記ヘッダダクト８を被覆する方の耐火被覆板３
は第５．６．７図で示すように、両側の折込み片３ａ、
３ａに所定の間隔（デツキプレート４の凹部４ａの間隔
）を置いて切込み３ｄ、３ｄ・・・が、裏面に７字型の
コーナー形成用の切欠き３ｂ、３ｂ・・・が、前後に他
の耐火被覆板３と重合連結するためのアイジャクリ３Ｃ
１３Ｃが各設けられている。そして、この耐火被覆板３
をデツキプレート４のヘッダダクト８に被せ、両側の切
込み３ｄ、３ｄで複数個に分岐された各折込み片３ａ、
３ａを切欠き３ｂ、３ｂ部分で折曲げつ１デツキプレー
ト４の並列された多数の凹部４ａに挿入し、耐火接着剤
１１で全体を貼着すると共に、ビス１２で固定する。

尚、前記実施例の耐火被覆板３はその両側の折込み片３
ａ、３ａと中央の板状体とが一体的に連設されているが
、第８図に示すように寒冷沙等の帯状シート材２に無機
質耐火成形板１よりなる台形状の詰め材１３を多数所定
の間隔を置いて貼着し、これを第９図に示すようにデツ
キプレート４の台形凹部４ａに先付は貼着し、その後に
平板状の耐火被覆板３を貼着することもできる６また、
前記の帯状シート材２に多数の詰め材１３を各貼着した
ものを第１Ｏ図に示すように下地ランナー１４に貼着し
、開切壁下地ランナー用として使用することもできる。

更に、第１１図に示すようにデツキプレート４大に裁断
したシート材２に台形棒状の詰め材１３ａを多数間隔を
置いて貼着し、これ単独でデッキプレート４全体を耐火
被覆することもできる。

へ２発明の効果 以上のように本発明に係る床材耐火被覆工法は、従来現
場で行っていた主作業を工場で行うので、製品にバラツ
キがなく所望の耐火性能の確保が確実にでき、取り扱い
が容易であると共に、現場での施工も安全にできる。

また、現場で水を使用しないので従来の吹付工法のよう
に凍結融解現象もなく、寒冷地での冬期施工も容易に行
なえる。

更に、床材Ｆのセルラーダクト７やヘッダダクト８のみ
ならず、デツキプレート４等と耐火被覆板３の層間部も
切欠き３ｂ、３ｂを介して折曲げ可能となっている折込
み片３ａ、３ａがいわばコマ詰め材として使われ完全被
覆するので、火災の際の火の延焼ばかりか、煙の侵入や
洩れ等も完全に防止できる。

かくして、本発明は高層建築が増加し、会社事務所のＯ
Ａ化が進んだ現在において、今後とも発達が予測される
床電路システム（セルラー電路システム）を火災から確
実に防護できる床材耐火被覆工法として最適なものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施の第１例を示す部分斜視図、第２図
はセルラーダクト７の被覆状態を示す断面図、第３図は
セルラーダクト７を被覆する耐火被覆板３の断面図、第
４図はその耐火被覆板３の斜視図、第５図はヘッダダク
ト８の被覆状態を示す断面図、第６図はヘッダダクト８
を被覆する耐火被覆板３の断面図、第７図はその耐火被
覆板３の平面図、第８図は帯状シート材２に詰め材１３
を貼着した状態の斜視図、第９図は第８図のものをデツ
キプレート４に貼着した状態の断面図、第１０図は第８
図のものを下地ランナー１４に貼着し、それをデツキプ
レート４に貼着した状態の断面図、第１１図は大きなシ
ート材２に棒状詰め材１３ａを貼着した状態の部分斜視
図である。 図中主要符号 １・・・無機質耐火成形板 ２・・・シート材 ３・・・耐火被覆板 ３ａ・・・折込み片 ３ｂ・・・切欠き ４・・・デツキプレート ５・・・コンクリート層 ７・・・セルラーダクト ８・・・ヘッダダクト Ｆ・・・　床材

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 セルラーダクトやヘッダダクト等が組込まれる凹凸のあ
   るデッキプレート等とコンクリート層から成る床材を耐
   火被覆する工法において、 ロックウール等を素材とする無機質耐火成形板の表面を
   平滑に加工し、この部分に寒冷沙、不織布、アルミ箔等
   のシート材を貼着し、裏面にコーナー形成用の切欠きを
   設けると共に、その切欠きを介して両側に折込み片を形
   成してなる耐火被覆板を、前記床材のデッキプレート等
   に被せ、両折込み片をデッキプレート等の凹部に挿入し
   て全体をデッキプレート等に貼着被覆することを特徴と
   する床材耐火被覆工法。