JP6150520B2 - 貫通孔防火措置構造及びそれに用いられる移動規制部材 - Google Patents
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Description
前記環状空間内の防火措置材の長尺体長手方向での移動を拘束阻止する移動規制手段が設けられている点にある。
この状態で地震等の外力に起因して長尺体にそれの長手方向の移動力が作用しても、貫通孔の一方の開口側においては、移動規制部材によって引き出し側への引き摺り出しを阻止することができ、且つ、貫通孔の他方の開口側においては、移動規制部材の突刺し部に形成されている係止部の係止作用により、防火措置材の少なくとも押込み側への引き摺り出しを阻止することができる。
この状態で地震等の外力に起因して長尺体にそれの長手方向の移動力が作用しても、貫通孔の一方の開口側においては、移動規制部材によって引き出し側への引き摺り出しを阻止することができ、且つ、貫通孔の他方の開口側においては、移動規制部材の突刺し部に形成されている係止部の係止作用により、防火措置材の少なくとも押込み側への引き摺り出しを阻止することができる。
図1〜図4は貫通孔防火措置構造を示し、耐火構造体(防火区画体)の一例である鉄筋コンクリート製の床スラブ1に形成された貫通孔2の内周面2aとこれに挿通されたケーブルや空調配管等のケーブル・配管類(長尺体の一例)3の外側面との間の環状空間S内に、防火措置材の一例で、帯状に連続する複数の袋体4a〜4c内に防火材4dを収容してなる可撓性の帯状耐火材4をケーブル・配管類3に螺旋状に巻回した状態で充填するとともに、前記環状空間S内に装填されている帯状耐火材4のケーブル・配管類3の長手方向(長尺体長手方向)における引き出し側及び押込み側への移動を拘束阻止する移動規制手段Aが設けられている。
[1]図4(a)に示すように、支持金具A1の受止め部5を、それの両自由端5aと径方向で対向する脆弱部5bを略支点として開き操作し、図4(b)に示すように、受止め部5の両自由端5a間の開口を通して床スラブ1の貫通孔2に挿通されているケーブル・配管類3に外装したのち、この外装された支持金具A1の受止め部5を、それの両自由端5a同士が当接又は近接する状態に脆弱部5bを略支点として閉じ操作する。
この支持金具A1をそれの各脚部6の係止部6bが貫通孔2の上方側開口縁に当接する状態にまで押し込む。
さらに、突刺し部11の長手方向の複数個所に係止部12を形成してもよい。
上述の第1実施形態では、貫通孔2の内周面2aとケーブル・配管類3の外側面との間の環状空間Sを閉塞可能な長さの帯状耐火材4を複数回巻き(2回巻き)してある貫通孔防火措置構造について説明したが、図5、図6に示すように、帯状耐火材4を1回巻きしてある貫通孔防火措置構造の場合には、ケーブル・配管類3の押し込み側への移動に伴ってそれに接触している帯状耐火材4の内層側部位が同じ方向に引き摺り出されることを、環状空間S内の帯状耐火材4の下端面4fに当接している支持金具A1の受止め部5で確実に阻止することができるので、前記係止部12が存在しない第1移動規制部材10を用いる。
図8、図9は、貫通孔2の内周面2aとケーブル・配管類3の外側面との間の環状空間Sを閉塞可能な長さの帯状耐火材4を複数回巻き(2回巻き)してある貫通孔防火措置構造に適用される移動規制手段Aの別実施形態を示す。
図10、図11は、貫通孔2の内周面2aとケーブル・配管類3の外側面との間の環状空間Sを閉塞可能な長さの帯状耐火材4を複数回巻き(2回巻き)してある貫通孔防火措置構造に適用される移動規制手段Aの別実施形態を示す。
図12は、貫通孔2の内周面2aとケーブル・配管類3の外側面との間の環状空間Sを閉塞可能な長さの帯状耐火材4を複数回巻き(2回巻き)してある貫通孔防火措置構造に適用される移動規制手段Aの別実施形態を示す。
また、前記第2移動規制部材14の両端部を、支持金具A1の脚部6に対して係合可能に構成してもよい。
図13は、貫通孔2の内周面2aとケーブル・配管類3の外側面との間の環状空間Sを閉塞可能な長さの帯状耐火材4を複数回巻き(2回巻き)してある貫通孔防火措置構造に適用される移動規制手段Aの別実施形態を示す。
(1)上述の実施形態では、防火措置材を、帯状に連続する複数の袋体4a〜4c内に防火材4dを収容してなる可撓性の帯状耐火材4から構成して、ケーブル・配管類3に巻回させるように構成したが、防火措置材を、耐火材を主体とする耐火ブロック又はこの耐火ブロックを袋体に収容してなる袋入耐火ブロック、或いは、熱膨張性耐火材を主体とする熱膨張性耐火シートの一つ又は複数から構成して、貫通孔2の内周面2aとケーブル・配管類3の外側面との間の環状空間S内に孔径方向に多層状に充填してもよい。
防火措置材としては、従来から存在する種々の形態・耐火成分のものを使用することができる。
さらに、このような支持金具A1を使用せず、複数の移動規制部材A2だけで前記環状空間S内の帯状耐火材等の防火措置材4の長尺体長手方向での移動を拘束阻止するように構成してもよい。
A1 支持金具
A2 移動規制部材
S 環状空間
1 耐火構造体(床スラブ)
2 貫通孔
2a 内周面
3 長尺体(ケーブル・配管類)
4 防火措置材(帯状耐火材)
5 受止め部
6 脚部
8 線状部材
10 第1移動規制部材
11 突刺し部
12 係止部
14 第2移動規制部材
Claims (7)
- 耐火構造体の貫通孔の内周面とこれに挿通された長尺体の外側面との間の環状空間内に、防火措置材を充填してある貫通孔防火措置構造であって、
前記防火措置材が、前記環状空間内に複層状態に充填され、
前記環状空間内の防火措置材の長尺体長手方向での移動を拘束阻止する移動規制手段が設けられ、
前記移動規制手段が、前記防火措置材における前記貫通孔の一方の開口側の端面に対して当接することにより、当該防火措置材の貫通孔外方側への移動を当接阻止する前記耐火構造体側に固定可能な移動規制部材を備え、
前記移動規制部材は、前記防火措置材に対して前記貫通孔の一方の開口側から突き刺し可能な突刺し部と、この突刺し部の先端に形成されて前記防火措置材に係止して少なくとも前記貫通孔の他方の開口側への移動を阻止する係止部と、を有し、
前記突刺し部が複層状態の前記防火措置材の層間位置に突き刺されているとともに、前記係止部が前記突刺し部の両側に位置する2層の防火措置材部分の少なくとも一方に係止されている貫通孔防火措置構造。 - 前記移動規制部材は、前記防火措置材における前記貫通孔の一方の開口側の端面に対して前記貫通孔の径方向に沿う又は略沿う姿勢で当接する請求項1に記載の貫通孔防火措置構造。
- 前記移動規制部材は、前記防火措置材における前記貫通孔の一方の開口側の端面に対して前記貫通孔を略横断する姿勢で当接する請求項1又は2に記載の貫通孔防火措置構造。
- 前記移動規制手段が、前記環状空間内で前記防火措置材を受止め支持可能な受止め部と、当該受止め部の複数箇所から延出された前記貫通孔の開口縁に係止可能な脚部とを備えた支持金具をさらに備えている請求項1から3のいずれか一項に記載の貫通孔防火措置構造。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載の貫通孔防火措置構造に用いられる前記移動規制部材であって、
前記防火措置材に対して前記貫通孔の一方の開口側から突き刺し可能な突刺し部が設けられ、この突刺し部の先端側には、防火措置材に係止して少なくとも前記貫通孔の他方の開口側への移動を阻止する係止部が形成されている貫通孔防火措置構造用の移動規制部材。 - 前記係止部が、前記突刺し部の先端側を鋭角をなすように折り曲げ形成されている請求項5に記載の貫通孔防火措置構造用の移動規制部材。
- 前記係止部が、二股状に形成された一対の係止爪で構成されている請求項5又は6に記載の貫通孔防火措置構造用の移動規制部材。
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