JPH09177419A - 開閉体用の開閉装置 - Google Patents
開閉体用の開閉装置Info
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- JPH09177419A JPH09177419A JP7350513A JP35051395A JPH09177419A JP H09177419 A JPH09177419 A JP H09177419A JP 7350513 A JP7350513 A JP 7350513A JP 35051395 A JP35051395 A JP 35051395A JP H09177419 A JPH09177419 A JP H09177419A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大型のステーダンパを用いることなく、簡単
な構造で、開閉体を容易に2段開きすることのできる、
フードパネル用の開閉装置を提供することである。 【解決手段】 フードパネル1を車体10に回動開閉可
能に枢支するヒンジ2の固定リンク11に係止部材15
を回動可能に枢着し、フードパネル1を第1開放位置に
回動させたとき、係止部材15をヒンジ2の第2回動リ
ンク22に係合させてフードパネル1をその位置に保持
させ、フードパネル1を第2開放位置へさらに回動開放
させるときは、係止部材15を回動させて第2回動リン
ク22との係合を解除する。
な構造で、開閉体を容易に2段開きすることのできる、
フードパネル用の開閉装置を提供することである。 【解決手段】 フードパネル1を車体10に回動開閉可
能に枢支するヒンジ2の固定リンク11に係止部材15
を回動可能に枢着し、フードパネル1を第1開放位置に
回動させたとき、係止部材15をヒンジ2の第2回動リ
ンク22に係合させてフードパネル1をその位置に保持
させ、フードパネル1を第2開放位置へさらに回動開放
させるときは、係止部材15を回動させて第2回動リン
ク22との係合を解除する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉体を本体に対
して回動開閉可能に枢支するヒンジと、開閉体に対して
開方向のモーメントを付与する付勢手段とを有し、開閉
体を、第1開放位置と、この位置における開閉体の開度
よりも大きい第2開放位置との各位置で、それぞれ保持
させる開閉体用の開閉装置であって、前記ヒンジが、本
体側に固定された固定リンクと、該固定リンクに一端部
が枢着された第1回動リンクと、該第1回動リンクの枢
着部よりも、閉鎖位置にある開閉体の基端部側へ離れた
固定リンク部位に一端部が枢着された第2回動リンク
と、開閉体側に固定され、第1及び第2回動リンクの各
他端部がそれぞれ枢着された作動リンクとを有し、第2
回動リンクの他端部は、第1回動リンクの他端部よりも
開閉体の基端部側の作動リンク部位に枢着され、固定リ
ンク、第1及び第2回動リンク、並びに作動リンクが、
開閉体の回動開閉を許容するように作動する四節回転連
鎖を構成している開閉体用の開閉装置に関するものであ
る。
して回動開閉可能に枢支するヒンジと、開閉体に対して
開方向のモーメントを付与する付勢手段とを有し、開閉
体を、第1開放位置と、この位置における開閉体の開度
よりも大きい第2開放位置との各位置で、それぞれ保持
させる開閉体用の開閉装置であって、前記ヒンジが、本
体側に固定された固定リンクと、該固定リンクに一端部
が枢着された第1回動リンクと、該第1回動リンクの枢
着部よりも、閉鎖位置にある開閉体の基端部側へ離れた
固定リンク部位に一端部が枢着された第2回動リンク
と、開閉体側に固定され、第1及び第2回動リンクの各
他端部がそれぞれ枢着された作動リンクとを有し、第2
回動リンクの他端部は、第1回動リンクの他端部よりも
開閉体の基端部側の作動リンク部位に枢着され、固定リ
ンク、第1及び第2回動リンク、並びに作動リンクが、
開閉体の回動開閉を許容するように作動する四節回転連
鎖を構成している開閉体用の開閉装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般の機械装置や、車両などには、各種
の開閉体が設けられており、自動車の車体に回動開閉可
能に枢支されたフードパネルや、ラゲージドア、或いは
バックドアなどがその代表例である。このような開閉体
を冒頭に記載した形式の開閉装置を介して回動開閉可能
に車体に支持することは従来より周知である。この形式
の開閉装置においては、開閉体を通常の開放位置である
第1開放位置の他に、この位置よりも開度の大きい第2
開放位置に保持できるので、開閉体を開放して所定の作
業を楽に行うことができる。
の開閉体が設けられており、自動車の車体に回動開閉可
能に枢支されたフードパネルや、ラゲージドア、或いは
バックドアなどがその代表例である。このような開閉体
を冒頭に記載した形式の開閉装置を介して回動開閉可能
に車体に支持することは従来より周知である。この形式
の開閉装置においては、開閉体を通常の開放位置である
第1開放位置の他に、この位置よりも開度の大きい第2
開放位置に保持できるので、開閉体を開放して所定の作
業を楽に行うことができる。
【0003】開閉体の2段開きを可能にする方法とし
て、従来、付勢手段としてステーダンパを用いると共
に、そのシリンダ内に中間ストッパーを設け、このステ
ーダンパの全作動ストロークに対して、中間ストローク
の状態で、開閉体を第1開放位置に保持させる構成が公
知である。ところが、この構成によると、大型のステー
ダンパを用いる必要があり、ステーダンパ設置のために
大きなスペースを必要とするばかりでなく、そのステー
ダンパのコストが高いため、開閉装置の全コストが高く
なる欠点がある。この他、ステーダンパに開閉体の2段
開きを可能にする機構を付設した開閉装置も公知である
が、これによるものも構造が複雑になると共に、開閉装
置のコストが高くなる欠点を免れない。
て、従来、付勢手段としてステーダンパを用いると共
に、そのシリンダ内に中間ストッパーを設け、このステ
ーダンパの全作動ストロークに対して、中間ストローク
の状態で、開閉体を第1開放位置に保持させる構成が公
知である。ところが、この構成によると、大型のステー
ダンパを用いる必要があり、ステーダンパ設置のために
大きなスペースを必要とするばかりでなく、そのステー
ダンパのコストが高いため、開閉装置の全コストが高く
なる欠点がある。この他、ステーダンパに開閉体の2段
開きを可能にする機構を付設した開閉装置も公知である
が、これによるものも構造が複雑になると共に、開閉装
置のコストが高くなる欠点を免れない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の欠点を除去し、簡単な構成で開閉体を容易に2段
開きすることができ、コストの上昇を抑えた冒頭に記載
した形式の開閉体用の開閉装置を提供することにある。
従来の欠点を除去し、簡単な構成で開閉体を容易に2段
開きすることができ、コストの上昇を抑えた冒頭に記載
した形式の開閉体用の開閉装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した開閉体用の開閉装置におい
て、開閉体を閉鎖位置から第1開放位置に開放させたと
き、第1及び第2回動リンクのいずれか一方の回動リン
クに係合し、開閉体に作用する開方向のモーメントによ
り、前記一方の回動リンクが固定リンク側の枢着部の周
りに回動しようとするのを止めて、開閉体を第1開放位
置に保持させる係止部材と、この係止部材の、前記一方
の回動リンクに対する係合を解除した状態で、前記開方
向のモーメントにより、開閉体が、第2開放位置に開放
したとき、第1及び第2回動リンクが固定リンク側の枢
着部の周りに回動することを阻止し、開閉体を第2開放
位置に保持する回動リンクストップ手段とを設けたこと
を特徴とする開閉体用の開閉装置を提案する。
成するため、冒頭に記載した開閉体用の開閉装置におい
て、開閉体を閉鎖位置から第1開放位置に開放させたと
き、第1及び第2回動リンクのいずれか一方の回動リン
クに係合し、開閉体に作用する開方向のモーメントによ
り、前記一方の回動リンクが固定リンク側の枢着部の周
りに回動しようとするのを止めて、開閉体を第1開放位
置に保持させる係止部材と、この係止部材の、前記一方
の回動リンクに対する係合を解除した状態で、前記開方
向のモーメントにより、開閉体が、第2開放位置に開放
したとき、第1及び第2回動リンクが固定リンク側の枢
着部の周りに回動することを阻止し、開閉体を第2開放
位置に保持する回動リンクストップ手段とを設けたこと
を特徴とする開閉体用の開閉装置を提案する。
【0006】その際、前記係止部材は、開閉体が第1開
放位置に開放したとき、当該開閉体をその第1開放位置
に保持すべく、第2回動リンクに係合する第1の位置
と、開閉体が第2開放位置へ開放するのを許容すべく、
第2回動リンクに対する係合を解除した第2の位置との
間を回動可能に、前記固定リンクに枢着され、開閉体を
第2開放位置から閉鎖位置へ回動させるとき、第1回動
リンクが、第2の位置を占めた係止部材を加圧して当該
係止部材を第1の位置へ回動させるように、第1回動リ
ンクに対する係止部材の位置を設定すると有利である。
放位置に開放したとき、当該開閉体をその第1開放位置
に保持すべく、第2回動リンクに係合する第1の位置
と、開閉体が第2開放位置へ開放するのを許容すべく、
第2回動リンクに対する係合を解除した第2の位置との
間を回動可能に、前記固定リンクに枢着され、開閉体を
第2開放位置から閉鎖位置へ回動させるとき、第1回動
リンクが、第2の位置を占めた係止部材を加圧して当該
係止部材を第1の位置へ回動させるように、第1回動リ
ンクに対する係止部材の位置を設定すると有利である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車のフードパ
ネル用の開閉装置として構成した実施形態例を図面に従
って詳細に説明する。
ネル用の開閉装置として構成した実施形態例を図面に従
って詳細に説明する。
【0008】図1において、開閉体の一構成例であるフ
ードパネル1は、その開閉装置を介して、当該パネル1
を支持する本体の一例である車体10に枢支されてい
る。開閉装置は、フードパネル1を車体10に対して回
動開閉可能に枢支するヒンジ2と、フードパネル1に対
して開方向のモーメントを付与する付勢手段の一構成例
であるステーダンパ3とを有している。フードパネル1
は図1に実線で示した閉鎖位置と、破線で示す開放位置
又は仮想線で示す開放位置との間を回動開閉され、この
開閉に伴い車体10のエンジンルームが開閉される。
ードパネル1は、その開閉装置を介して、当該パネル1
を支持する本体の一例である車体10に枢支されてい
る。開閉装置は、フードパネル1を車体10に対して回
動開閉可能に枢支するヒンジ2と、フードパネル1に対
して開方向のモーメントを付与する付勢手段の一構成例
であるステーダンパ3とを有している。フードパネル1
は図1に実線で示した閉鎖位置と、破線で示す開放位置
又は仮想線で示す開放位置との間を回動開閉され、この
開閉に伴い車体10のエンジンルームが開閉される。
【0009】ガススプリングから構成されたステーダン
パ3は、シリンダ3aと、その内部のガス、例えばエア
の圧力によってシリンダ3aから離れる向きに付勢され
たロッド3bを有し、そのシリンダ3aと、これに嵌合
したロッド3bは、実質的に同一の中心軸線上に位置し
ている。かかるステーダンパ3の一端側、図示した例で
はそのシリンダ3aの基端部が枢着部5においてフード
パネル1に回動可能に枢着され、ステーダンパ3の他端
側、図の例ではそのロッド3bの先端部が、枢着部4に
おいて車体10に回動可能に枢着されている。
パ3は、シリンダ3aと、その内部のガス、例えばエア
の圧力によってシリンダ3aから離れる向きに付勢され
たロッド3bを有し、そのシリンダ3aと、これに嵌合
したロッド3bは、実質的に同一の中心軸線上に位置し
ている。かかるステーダンパ3の一端側、図示した例で
はそのシリンダ3aの基端部が枢着部5においてフード
パネル1に回動可能に枢着され、ステーダンパ3の他端
側、図の例ではそのロッド3bの先端部が、枢着部4に
おいて車体10に回動可能に枢着されている。
【0010】ステーダンパ3は、車体10の幅方向各側
に1個ずつ配設されているが、これらの構成と作用に変
りはない。かかるステーダンパ3とその枢着部4,5、
及びヒンジ2は、フードパネル1や車体10の内部側、
すなわちフードパネル1を閉鎖した状態では車外から目
視されない位置に配置されているが、図1においては、
フードパネル1が閉鎖位置にあるときの、これらの要素
2,3,4,5を便宜上、実線で示してある。
に1個ずつ配設されているが、これらの構成と作用に変
りはない。かかるステーダンパ3とその枢着部4,5、
及びヒンジ2は、フードパネル1や車体10の内部側、
すなわちフードパネル1を閉鎖した状態では車外から目
視されない位置に配置されているが、図1においては、
フードパネル1が閉鎖位置にあるときの、これらの要素
2,3,4,5を便宜上、実線で示してある。
【0011】図2はフードパネル1が閉鎖位置にあると
きの開閉装置の様子を示す説明図であり、この図におい
ては、フードパネル1を単なる直線によって表わしてあ
る(図3乃至図5においても同じ)。
きの開閉装置の様子を示す説明図であり、この図におい
ては、フードパネル1を単なる直線によって表わしてあ
る(図3乃至図5においても同じ)。
【0012】フードパネル1が図2に示した閉鎖位置に
あるとき、当該フードパネル1は図示していないロック
装置によって車体10に対してロックされている。この
とき、ステーダンパ3は、そのシリンダ3aの内部のガ
ス圧によって、その閉鎖位置にあるフードパネル1に対
して図2にFで示す外力を及ぼす。ステーダンパ3のシ
リンダ3aとロッド3bは、シリンダ3a内の圧縮され
たガスの圧力によって互いに離間する向きの力を受け、
これによってステーダンパ3がフードパネル1に対して
Fなる反力を及ぼすのである。図1及び図2に符号3A
で示すものは、ステーダンパ3の反力の作用線であり、
この力Fによるモーメントによってフードパネル1は開
方向に回動付勢される。またフードパネル1には、その
自重による閉方向のモーメントが作用する。
あるとき、当該フードパネル1は図示していないロック
装置によって車体10に対してロックされている。この
とき、ステーダンパ3は、そのシリンダ3aの内部のガ
ス圧によって、その閉鎖位置にあるフードパネル1に対
して図2にFで示す外力を及ぼす。ステーダンパ3のシ
リンダ3aとロッド3bは、シリンダ3a内の圧縮され
たガスの圧力によって互いに離間する向きの力を受け、
これによってステーダンパ3がフードパネル1に対して
Fなる反力を及ぼすのである。図1及び図2に符号3A
で示すものは、ステーダンパ3の反力の作用線であり、
この力Fによるモーメントによってフードパネル1は開
方向に回動付勢される。またフードパネル1には、その
自重による閉方向のモーメントが作用する。
【0013】上述したロック装置のロックを解除する
と、このときもフードパネル1には、ステーダンパ3に
よる開方向のモーメントと、フードパネル1の自重によ
る閉方向のモーメントが作用する。かかる状態で操作者
がフードパネル1を持ち上げて、これを開放回動させる
が、フードパネル1がその閉鎖位置から或る角度まで開
放回動するまでは、その自重による閉方向のモーメント
の方がステーダンパ3による開方向のモーメントよりも
大きく、その或る角度を越えると、ステーダンパ3によ
る開方向のモーメントの方が大きくなる。従って、操作
者はフードパネル1を閉鎖位置から或る角度まで手で持
ち上げた後は、そのフードパネル1から手を離しても、
該パネル1は自動的に図1に破線で示した開放位置まで
回動する。このように、ステーダンパ3を設けることに
よって、小さな操作力でフードパネル1を開放回動させ
ることができるのである。
と、このときもフードパネル1には、ステーダンパ3に
よる開方向のモーメントと、フードパネル1の自重によ
る閉方向のモーメントが作用する。かかる状態で操作者
がフードパネル1を持ち上げて、これを開放回動させる
が、フードパネル1がその閉鎖位置から或る角度まで開
放回動するまでは、その自重による閉方向のモーメント
の方がステーダンパ3による開方向のモーメントよりも
大きく、その或る角度を越えると、ステーダンパ3によ
る開方向のモーメントの方が大きくなる。従って、操作
者はフードパネル1を閉鎖位置から或る角度まで手で持
ち上げた後は、そのフードパネル1から手を離しても、
該パネル1は自動的に図1に破線で示した開放位置まで
回動する。このように、ステーダンパ3を設けることに
よって、小さな操作力でフードパネル1を開放回動させ
ることができるのである。
【0014】上述のように、フードパネル1がステーダ
ンパ3の力で図1に破線で示す開放位置まで回動する
と、この位置で保持される。この開放位置は、最も良く
使われる通常の開放位置である。この位置を「第1開放
位置」と呼ぶこととして、本例の開閉装置は、第1開放
位置におけるフードパネル1の開度よりも大きい開放位
置まで、フードパネル1を開放可能とすると共に、この
位置でそれを保持できるように構成されている。これに
より、エンジンルーム内のメンテナンス上の作業性を向
上させることができる。すなわち、図1に破線で示す第
1開放位置よりも、過開き状態となる仮想線で示す位置
まで、フードパネル1を開放させることにより、車体1
0に向かって奥側のエンジンルーム内のメンテナンス作
業などを容易に行うことできるのである。逆に、エンジ
ンルーム内の手前側領域のメンテナンス作業を行うとき
は、フードパネル1を第1開放位置に保持して楽に作業
を行うことができる。以後、過開き状態となる開放位置
のことを「第2開放位置」と呼ぶ。
ンパ3の力で図1に破線で示す開放位置まで回動する
と、この位置で保持される。この開放位置は、最も良く
使われる通常の開放位置である。この位置を「第1開放
位置」と呼ぶこととして、本例の開閉装置は、第1開放
位置におけるフードパネル1の開度よりも大きい開放位
置まで、フードパネル1を開放可能とすると共に、この
位置でそれを保持できるように構成されている。これに
より、エンジンルーム内のメンテナンス上の作業性を向
上させることができる。すなわち、図1に破線で示す第
1開放位置よりも、過開き状態となる仮想線で示す位置
まで、フードパネル1を開放させることにより、車体1
0に向かって奥側のエンジンルーム内のメンテナンス作
業などを容易に行うことできるのである。逆に、エンジ
ンルーム内の手前側領域のメンテナンス作業を行うとき
は、フードパネル1を第1開放位置に保持して楽に作業
を行うことができる。以後、過開き状態となる開放位置
のことを「第2開放位置」と呼ぶ。
【0015】上述のように、図示した開閉装置は、フー
ドパネル1を、第1開放位置と、この位置におけるフー
ドパネル1の開度よりも大きい第2開放位置との各位置
で、それぞれ保持させるものであり、かかる保持機能
を、ヒンジ2を利用して行うように構成されている。そ
こで先ず、ヒンジ2の構成を明らかにする。
ドパネル1を、第1開放位置と、この位置におけるフー
ドパネル1の開度よりも大きい第2開放位置との各位置
で、それぞれ保持させるものであり、かかる保持機能
を、ヒンジ2を利用して行うように構成されている。そ
こで先ず、ヒンジ2の構成を明らかにする。
【0016】図2、図6及び図7に示すように、車体1
0側には固定リンク11が固定され、その固定リンク1
1には、第1回動リンク21の一端部が枢着されてい
る。その枢着部6は、図2及び図7に示したピンによっ
て構成されている。また、第1回動リンク21の枢着部
6よりも、閉鎖位置にあるフードパネル1の基端部側へ
離れた固定リンク部位には、第2回動リンク22の一端
部が枢着されている。その枢着部7も、図2及び図7に
示したピンによって構成されている。
0側には固定リンク11が固定され、その固定リンク1
1には、第1回動リンク21の一端部が枢着されてい
る。その枢着部6は、図2及び図7に示したピンによっ
て構成されている。また、第1回動リンク21の枢着部
6よりも、閉鎖位置にあるフードパネル1の基端部側へ
離れた固定リンク部位には、第2回動リンク22の一端
部が枢着されている。その枢着部7も、図2及び図7に
示したピンによって構成されている。
【0017】フードパネル1には、例えばそのパネル自
体を切り起こして形成されたリンク取り付け部材13,
13を介して、作動リンク12が固定されている。作動
リンク12には第1及び第2回動リンク21,22の各
他端部がそれぞれ枢着されている。前者のリンク21の
枢着部8はピンにより、また後者のリンク22の枢着部
9もピンによりそれぞれ構成されている。
体を切り起こして形成されたリンク取り付け部材13,
13を介して、作動リンク12が固定されている。作動
リンク12には第1及び第2回動リンク21,22の各
他端部がそれぞれ枢着されている。前者のリンク21の
枢着部8はピンにより、また後者のリンク22の枢着部
9もピンによりそれぞれ構成されている。
【0018】上述のように、ヒンジ2は、固定リンク1
1と、第1及び第2回動リンク21,22と、作動リン
ク12の4つのリンクを有し、第2回動リンク22の他
端部(すなわちその枢着部9)は、第1回動リンク21
の他端部(すなわちその枢着部8)よりも、フードパネ
ル1の基端部側の作動リンク部位に枢着されている。か
かる固定リンク11、第1及び第2回動リンク21,2
2、並びに作動リンク12は、後述するところから明ら
かなように、フードパネル1の回動開閉を許容するよう
に作動する四節回転連鎖を構成している。このようなヒ
ンジ2の構成自体は従来より周知なものである。
1と、第1及び第2回動リンク21,22と、作動リン
ク12の4つのリンクを有し、第2回動リンク22の他
端部(すなわちその枢着部9)は、第1回動リンク21
の他端部(すなわちその枢着部8)よりも、フードパネ
ル1の基端部側の作動リンク部位に枢着されている。か
かる固定リンク11、第1及び第2回動リンク21,2
2、並びに作動リンク12は、後述するところから明ら
かなように、フードパネル1の回動開閉を許容するよう
に作動する四節回転連鎖を構成している。このようなヒ
ンジ2の構成自体は従来より周知なものである。
【0019】一方、固定リンク11には、図6及び図7
に示すように、ピン14によって係止部材15が枢着さ
れている。圧縮バネ16を間に設けたバネ受け部材1
7,18のうちの一方のバネ受け部材17は、ピン19
によって係止部材15に、他方のバネ受け部材18は、
ピン20によって固定リンク11にそれぞれ枢着されて
いる。
に示すように、ピン14によって係止部材15が枢着さ
れている。圧縮バネ16を間に設けたバネ受け部材1
7,18のうちの一方のバネ受け部材17は、ピン19
によって係止部材15に、他方のバネ受け部材18は、
ピン20によって固定リンク11にそれぞれ枢着されて
いる。
【0020】フードパネル1が閉鎖位置にあるとき、図
2に示すように、作動リンク12は固定リンク11とほ
ぼ平行な水平姿勢を保ち、第1及び第2回動リンク2
1,22は、フードパネル1の自由端側と反対の基端部
側を向いた倒れた姿勢を保っている。また係止部材15
は、圧縮バネ16の力で固定リンク11に設けた係止部
材受け部11aに圧接した第1の位置に保持されてい
る。
2に示すように、作動リンク12は固定リンク11とほ
ぼ平行な水平姿勢を保ち、第1及び第2回動リンク2
1,22は、フードパネル1の自由端側と反対の基端部
側を向いた倒れた姿勢を保っている。また係止部材15
は、圧縮バネ16の力で固定リンク11に設けた係止部
材受け部11aに圧接した第1の位置に保持されてい
る。
【0021】フードパネル1を、図2に示した閉鎖位置
から、図における時計方向に、図3に示した第1開放位
置まで回動開放させると、この間において、第2回動リ
ンク22が、枢着部7の周りを、フードパネル1の自由
端側へ立上がる向きに反時計方向に回動する。このよう
に、図1に示した傾倒位置から図2に示す位置に立ち上
がった第2回動リンク22は、これに設けた係止部材当
て部22aが係止部材15の先端部に係合する。第1回
動リンク21は、その一端部側の枢着部6のまわりを回
動し、これによって他端部側の枢着部8が反時計方向に
回動して図3の位置に至る。
から、図における時計方向に、図3に示した第1開放位
置まで回動開放させると、この間において、第2回動リ
ンク22が、枢着部7の周りを、フードパネル1の自由
端側へ立上がる向きに反時計方向に回動する。このよう
に、図1に示した傾倒位置から図2に示す位置に立ち上
がった第2回動リンク22は、これに設けた係止部材当
て部22aが係止部材15の先端部に係合する。第1回
動リンク21は、その一端部側の枢着部6のまわりを回
動し、これによって他端部側の枢着部8が反時計方向に
回動して図3の位置に至る。
【0022】この状態で、ステーダンパ3の反力Fによ
る開方向のモーメントの働きで、第2回動リンク22
が、枢着部7の周りに図3における反時計方向にさらに
回動しようとするのであるが、この回動が上記係合によ
り止められ、フードパネル1が通常の開度である第1開
放位置に保持される。
る開方向のモーメントの働きで、第2回動リンク22
が、枢着部7の周りに図3における反時計方向にさらに
回動しようとするのであるが、この回動が上記係合によ
り止められ、フードパネル1が通常の開度である第1開
放位置に保持される。
【0023】フードパネル1を過開き状態の第2開放位
置まで開放させるときは、図3に示した係止部材15と
圧縮バネ16との連結部を操作者が矢印A方向に指で押
し込み、圧縮バネ16の伸張弾力に抗して係止部材15
をピン14の周りに図3における反時計方向に強制的に
旋回させ、第2回動リンク22の係止部材当て部22a
を受けている第1の位置から図4に示した第2の位置に
退避させる。係止部材15と圧縮バネ16との連結部を
A方向に押し込むことによって、両者は中央思案位置
(中立位置)を経て、図4に示す位置にターンオーバー
する。両者の屈曲形態が初めと逆になるのである。
置まで開放させるときは、図3に示した係止部材15と
圧縮バネ16との連結部を操作者が矢印A方向に指で押
し込み、圧縮バネ16の伸張弾力に抗して係止部材15
をピン14の周りに図3における反時計方向に強制的に
旋回させ、第2回動リンク22の係止部材当て部22a
を受けている第1の位置から図4に示した第2の位置に
退避させる。係止部材15と圧縮バネ16との連結部を
A方向に押し込むことによって、両者は中央思案位置
(中立位置)を経て、図4に示す位置にターンオーバー
する。両者の屈曲形態が初めと逆になるのである。
【0024】すると、第2回動リンク22と係止部材1
5との相互の係合が解除され、ステーダンパ3による開
方向のモーメントによって、フードパネル1が図3の第
1開放位置からさらに回動開放する。同時に、第2回動
リンク22が枢着部7の周りに、フードパネル1の自由
端側へ向けて反時計方向に回動する。そして、フードパ
ネル1が図4に示した過開き状態である第2開放位置ま
で回動すると、第2回動リンク22の係止部材当て部2
2aが、今度は固定リンク11に設けた回動リンク係止
部11bに係合する。
5との相互の係合が解除され、ステーダンパ3による開
方向のモーメントによって、フードパネル1が図3の第
1開放位置からさらに回動開放する。同時に、第2回動
リンク22が枢着部7の周りに、フードパネル1の自由
端側へ向けて反時計方向に回動する。そして、フードパ
ネル1が図4に示した過開き状態である第2開放位置ま
で回動すると、第2回動リンク22の係止部材当て部2
2aが、今度は固定リンク11に設けた回動リンク係止
部11bに係合する。
【0025】ステーダンパ3の反力Fによる開方向のモ
ーメントによって、フードパネル1が図4の位置から更
に回動開放しようとするも、係止部材当て部22aが回
動リンク係止部11bに係合することによって、第2回
動リンク22が図における反時計方向に回動しようとす
るのを止められるため、フードパネル1は、過開き状態
である第2開放位置に保持される。
ーメントによって、フードパネル1が図4の位置から更
に回動開放しようとするも、係止部材当て部22aが回
動リンク係止部11bに係合することによって、第2回
動リンク22が図における反時計方向に回動しようとす
るのを止められるため、フードパネル1は、過開き状態
である第2開放位置に保持される。
【0026】このようにフードパネル1を過開き状態と
することによって、エンジンルーム内の作業がやり易く
なり、メンテナンス作業性を向上させることができる。
することによって、エンジンルーム内の作業がやり易く
なり、メンテナンス作業性を向上させることができる。
【0027】係止部材15は、前述のように、フードパ
ネル1を閉鎖位置から第1開放位置に開放させたとき、
第2回動リンク22に係合して、フードパネル1に作用
する開方向のモーメントにより、第2回動リンクが固定
リンク11側の枢着部7の周りに回動しようとするのを
止めて、フードパネル1を第1開放位置に保持させる用
をなす。
ネル1を閉鎖位置から第1開放位置に開放させたとき、
第2回動リンク22に係合して、フードパネル1に作用
する開方向のモーメントにより、第2回動リンクが固定
リンク11側の枢着部7の周りに回動しようとするのを
止めて、フードパネル1を第1開放位置に保持させる用
をなす。
【0028】係止部材15を第2回動リンク22に係合
させる代りに、第1回動リンク21の方に係合させて、
フードパネル1を第1開放位置に保持するように構成す
ることもできる。
させる代りに、第1回動リンク21の方に係合させて、
フードパネル1を第1開放位置に保持するように構成す
ることもできる。
【0029】このように、本発明に係る開閉装置は、開
閉体を閉鎖位置から第1開放位置に開放させたとき、第
1及び第2回動リンクのいずれか一方の回動リンクに係
合し、開閉体に作用する開方向のモーメントにより、上
記一方の回動リンクが固定リンクの側の枢着部の周りに
回動しようとするのを止めて、開閉体を第1開放位置に
保持させる係止部材を有しているのである。
閉体を閉鎖位置から第1開放位置に開放させたとき、第
1及び第2回動リンクのいずれか一方の回動リンクに係
合し、開閉体に作用する開方向のモーメントにより、上
記一方の回動リンクが固定リンクの側の枢着部の周りに
回動しようとするのを止めて、開閉体を第1開放位置に
保持させる係止部材を有しているのである。
【0030】また図示した開閉装置は、フードパネル1
が第2開放位置まで回動したとき、第2回動リンク22
の係止部材当て部22aが係合してフードパネル1を第
2開放位置に保持させる回動リンク係止部11bを有し
ているが、かかる係止部11bは、第1及び第2回動リ
ンクのいずれか一方の回動リンクに対する、係止部材の
係合を解除した状態で、第1及び第2回動リンクが固定
リンク側の枢着部の周りに回動することを阻止し、開閉
体を第2開放位置に保持する回動リンクストップ手段の
一例を構成している。
が第2開放位置まで回動したとき、第2回動リンク22
の係止部材当て部22aが係合してフードパネル1を第
2開放位置に保持させる回動リンク係止部11bを有し
ているが、かかる係止部11bは、第1及び第2回動リ
ンクのいずれか一方の回動リンクに対する、係止部材の
係合を解除した状態で、第1及び第2回動リンクが固定
リンク側の枢着部の周りに回動することを阻止し、開閉
体を第2開放位置に保持する回動リンクストップ手段の
一例を構成している。
【0031】フードパネル1が第2開放位置へ回動した
とき、第1回動リンク21の方を、又は第1及び第2回
動リンク21,22の両者を、例えば固定リンク11に
設けた係止部より成る回動リンクストップ手段に当て、
第1及び第2回動リンク21,22の回動を阻止するよ
うに構成することもできる。
とき、第1回動リンク21の方を、又は第1及び第2回
動リンク21,22の両者を、例えば固定リンク11に
設けた係止部より成る回動リンクストップ手段に当て、
第1及び第2回動リンク21,22の回動を阻止するよ
うに構成することもできる。
【0032】なお、フードパネル1が開閉回動すると
き、そのパネル1はヒンジ2のヒンジ中心の周りを回動
するが、かかるヒンジ中心は、フードパネル1の回動開
閉に伴う、リンク21,22,12の作動によってわず
かに変位する。
き、そのパネル1はヒンジ2のヒンジ中心の周りを回動
するが、かかるヒンジ中心は、フードパネル1の回動開
閉に伴う、リンク21,22,12の作動によってわず
かに変位する。
【0033】図4に示したフードパネル1を、図4にお
いて反時計方向に閉鎖位置に向けて回動させると、第2
回動リンク22は枢着部7の周りに図における時計方向
に回動する。図5は、フードパネル1の閉鎖位置近くに
おける、その回動中途状態を示す。一方、第1回動リン
ク21も、枢着部6の周りに図4における位置から時計
方向に回動するが、その際、図5に示す回動位置で、第
1回動リンク21は係止部材15に衝き当たり、引き続
いてのその回動により、第1回動リンク21によって係
止部材15が押しやられ、図5の矢印方向に回動させら
れる。
いて反時計方向に閉鎖位置に向けて回動させると、第2
回動リンク22は枢着部7の周りに図における時計方向
に回動する。図5は、フードパネル1の閉鎖位置近くに
おける、その回動中途状態を示す。一方、第1回動リン
ク21も、枢着部6の周りに図4における位置から時計
方向に回動するが、その際、図5に示す回動位置で、第
1回動リンク21は係止部材15に衝き当たり、引き続
いてのその回動により、第1回動リンク21によって係
止部材15が押しやられ、図5の矢印方向に回動させら
れる。
【0034】このようにして、フードパネル1が図2の
閉鎖位置にくる間で、係止部材15と圧縮バネ16と
は、図5に示した屈曲形態から中立形態となり、且つ、
圧縮バネ16の力で図2に示す当初の屈曲形態に戻っ
て、係止部材15は係止部材受け部11aに圧接する。
係止部材15が第2の位置から図1の当初の第1の位置
に戻るのである。
閉鎖位置にくる間で、係止部材15と圧縮バネ16と
は、図5に示した屈曲形態から中立形態となり、且つ、
圧縮バネ16の力で図2に示す当初の屈曲形態に戻っ
て、係止部材15は係止部材受け部11aに圧接する。
係止部材15が第2の位置から図1の当初の第1の位置
に戻るのである。
【0035】上述のように、本例の係止部材15は、フ
ードパネル1より成る開閉体が第1開放位置に開放した
とき、当該開閉体をその第1開放位置に保持すべく、第
2回動リンク22に係合する第1の位置と、フードパネ
ル1より成る開閉体が第2開放位置へ開放するのを許容
すべく、第2回動リンク22に対する係合を解除した第
2の位置との間を回動可能に、固定リンク11に枢着さ
れていると共に、フードパネル1より成る開閉体を第2
開放位置から閉鎖位置へ回動させるとき、第1回動リン
ク21が、第2の位置を占めた係止部材15を加圧して
当該係止部材15を第1の位置へ回動させるように、第
1回動リンク21に対する係止部材15の位置が設定さ
れている。
ードパネル1より成る開閉体が第1開放位置に開放した
とき、当該開閉体をその第1開放位置に保持すべく、第
2回動リンク22に係合する第1の位置と、フードパネ
ル1より成る開閉体が第2開放位置へ開放するのを許容
すべく、第2回動リンク22に対する係合を解除した第
2の位置との間を回動可能に、固定リンク11に枢着さ
れていると共に、フードパネル1より成る開閉体を第2
開放位置から閉鎖位置へ回動させるとき、第1回動リン
ク21が、第2の位置を占めた係止部材15を加圧して
当該係止部材15を第1の位置へ回動させるように、第
1回動リンク21に対する係止部材15の位置が設定さ
れている。
【0036】かかる構成によれば、係止部材15を自動
的に第1の位置へ戻すことができ、操作を一層簡素化す
ることができると共に、係止部材15を第1の位置へ戻
し忘れるおそれをなくすことができる。
的に第1の位置へ戻すことができ、操作を一層簡素化す
ることができると共に、係止部材15を第1の位置へ戻
し忘れるおそれをなくすことができる。
【0037】なお、上述したヒンジ2、これに関連する
係止部材15、圧縮バネ16、係止部材当て部22aな
どは、ステーダンパと同様に、車体10の幅方向各側に
1組ずつ設けられており、これらは同期して前述の動作
を行う。これによりフードパネル1を、その各位置に確
実に保持することができる。
係止部材15、圧縮バネ16、係止部材当て部22aな
どは、ステーダンパと同様に、車体10の幅方向各側に
1組ずつ設けられており、これらは同期して前述の動作
を行う。これによりフードパネル1を、その各位置に確
実に保持することができる。
【0038】以上説明した開閉装置によれば、フードパ
ネルを第1又は第2開放位置に確実に保持できると共
に、従来のようにシリンダ内に中間ストッパを設けた大
型のステーダンパを用いる必要がないので、開閉装置の
コストを引き下げることができ、ステーダンパの設置の
ためのスペースを小さくすることができる。また、ステ
ーダンパに対して、2段開きを可能にする何らの機構を
付設する必要がないので、開閉装置の構成を簡素化する
ことができ、そのコストを更に引き下げることができ
る。
ネルを第1又は第2開放位置に確実に保持できると共
に、従来のようにシリンダ内に中間ストッパを設けた大
型のステーダンパを用いる必要がないので、開閉装置の
コストを引き下げることができ、ステーダンパの設置の
ためのスペースを小さくすることができる。また、ステ
ーダンパに対して、2段開きを可能にする何らの機構を
付設する必要がないので、開閉装置の構成を簡素化する
ことができ、そのコストを更に引き下げることができ
る。
【0039】更に、本実施形態例においては、フードパ
ネル1を、過開き状態である第2開放位置(図4)から
閉鎖位置(図2)に閉じる際、図5の係止部材15と圧
縮バネ16とは、この屈曲状態が自動的に切り換わるの
で、この切り換えのために何らの操作をする必要がな
く、単にフードパネル1を閉じるだけでこと足りる。こ
のような点からも、フードパネル1の開閉操作を簡単に
して容易に行うことができるのである。
ネル1を、過開き状態である第2開放位置(図4)から
閉鎖位置(図2)に閉じる際、図5の係止部材15と圧
縮バネ16とは、この屈曲状態が自動的に切り換わるの
で、この切り換えのために何らの操作をする必要がな
く、単にフードパネル1を閉じるだけでこと足りる。こ
のような点からも、フードパネル1の開閉操作を簡単に
して容易に行うことができるのである。
【0040】図示した例ではステーダンパ3のシリンダ
3aをフードパネル1に、そのロッド3bを車体10に
それぞれ枢着したが、これを逆にし、シリンダ3aを車
体10に、ロッド3bをフードパネル1に回動可能に枢
着してもよい。
3aをフードパネル1に、そのロッド3bを車体10に
それぞれ枢着したが、これを逆にし、シリンダ3aを車
体10に、ロッド3bをフードパネル1に回動可能に枢
着してもよい。
【0041】また、上述の実施形態例は、開閉体を自動
車のフードパネルとしたものであるが、この他、自動車
のラゲージルームの上部開口を開閉するラゲージドア
や、車体後部に開閉自在に枢支されて、車体後部の開口
を開閉するバックドアなどの開閉体においても、前述し
たような構成を採用することによって、前述した一連の
諸効果を得ることができる。また、自動車のフードパネ
ルやバックドアなどに限らずに、他の機械装置などに使
われる各種開閉体においても、同様なる構成を採用する
ことによって同じ効果を得ることができる。本発明は、
これらのいずれの開閉体の開閉装置にも適用できるもの
である。
車のフードパネルとしたものであるが、この他、自動車
のラゲージルームの上部開口を開閉するラゲージドア
や、車体後部に開閉自在に枢支されて、車体後部の開口
を開閉するバックドアなどの開閉体においても、前述し
たような構成を採用することによって、前述した一連の
諸効果を得ることができる。また、自動車のフードパネ
ルやバックドアなどに限らずに、他の機械装置などに使
われる各種開閉体においても、同様なる構成を採用する
ことによって同じ効果を得ることができる。本発明は、
これらのいずれの開閉体の開閉装置にも適用できるもの
である。
【0042】さらに、開閉体に対して開方向のモーメン
トを付与する付勢手段として、ステーダンパ以外の手
段、例えばトーションバーや引張ばねなどを用いること
もできる。
トを付与する付勢手段として、ステーダンパ以外の手
段、例えばトーションバーや引張ばねなどを用いること
もできる。
【0043】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、開閉体
を第1又は第2開放位置に保持するために、大型の付勢
手段を用いる必要がないので、開閉体の開閉装置のコス
トを引き下げることができると共に、開閉装置の構成を
簡素化でき、そのコストを更に引き下げることができ
る。しかも、開閉体をその第1開放位置又は第2開放位
置に楽に回動開放させることができる。
を第1又は第2開放位置に保持するために、大型の付勢
手段を用いる必要がないので、開閉体の開閉装置のコス
トを引き下げることができると共に、開閉装置の構成を
簡素化でき、そのコストを更に引き下げることができ
る。しかも、開閉体をその第1開放位置又は第2開放位
置に楽に回動開放させることができる。
【0044】請求項2に記載の構成によれば、開閉体を
閉じるときに、係止部材を手操作で第1の位置へ戻す必
要がなく、その操作性をより一層高めることができる。
閉じるときに、係止部材を手操作で第1の位置へ戻す必
要がなく、その操作性をより一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フードの開閉によってステーダンパがいかに作
用するかを説明するための、自動車の前部側の概略側面
図である。
用するかを説明するための、自動車の前部側の概略側面
図である。
【図2】本発明一実施形態例の開閉装置の要部を示す側
面図である。
面図である。
【図3】フードパネルが通常の第1開放位置に保持され
たときの状態を示す、図2からの作用図である。
たときの状態を示す、図2からの作用図である。
【図4】フードパネルが過開き位置である第2開放位置
に保持されたときの状態を示す、図3からの作用図であ
る。
に保持されたときの状態を示す、図3からの作用図であ
る。
【図5】フードパネルが過開き位置である第2開放位置
から閉鎖位置に閉鎖される間の状態を示す、図4からの
作用図である。
から閉鎖位置に閉鎖される間の状態を示す、図4からの
作用図である。
【図6】係止部材とその周辺の構成要素を示す平面図で
ある。
ある。
【図7】ヒンジとこれに関連して設けられた要素の分解
斜視図である。
斜視図である。
2 ヒンジ 6 枢着部 7 枢着部 11 固定リンク 12 作動リンク 15 係止部材 21 第1回動リンク 22 第2回動リンク
Claims (2)
- 【請求項1】 開閉体を本体に対して回動開閉可能に枢
支するヒンジと、開閉体に対して開方向のモーメントを
付与する付勢手段とを有し、開閉体を、第1開放位置
と、この位置における開閉体の開度よりも大きい第2開
放位置との各位置で、それぞれ保持させる開閉体用の開
閉装置であって、前記ヒンジが、本体側に固定された固
定リンクと、該固定リンクに一端部が枢着された第1回
動リンクと、該第1回動リンクの枢着部よりも、閉鎖位
置にある開閉体の基端部側へ離れた固定リンク部位に一
端部が枢着された第2回動リンクと、開閉体側に固定さ
れ、第1及び第2回動リンクの各他端部がそれぞれ枢着
された作動リンクとを有し、第2回動リンクの他端部
は、第1回動リンクの他端部よりも開閉体の基端部側の
作動リンク部位に枢着され、固定リンク、第1及び第2
回動リンク、並びに作動リンクが、開閉体の回動開閉を
許容するように作動する四節回転連鎖を構成している開
閉体用の開閉装置において、 開閉体を閉鎖位置から第1開放位置に開放させたとき、
第1及び第2回動リンクのいずれか一方の回動リンクに
係合し、開閉体に作用する開方向のモーメントにより、
前記一方の回動リンクが固定リンク側の枢着部の周りに
回動しようとするのを止めて、開閉体を第1開放位置に
保持させる係止部材と、この係止部材の、前記一方の回
動リンクに対する係合を解除した状態で、前記開方向の
モーメントにより、開閉体が、第2開放位置に開放した
とき、第1及び第2回動リンクが固定リンク側の枢着部
の周りに回動することを阻止し、開閉体を第2開放位置
に保持する回動リンクストップ手段とを設けたことを特
徴とする開閉体用の開閉装置。 - 【請求項2】 前記係止部材は、開閉体が第1開放位置
に開放したとき、当該開閉体をその第1開放位置に保持
すべく、第2回動リンクに係合する第1の位置と、開閉
体が第2開放位置へ開放するのを許容すべく、第2回動
リンクに対する係合を解除した第2の位置との間を回動
可能に、前記固定リンクに枢着され、開閉体を第2開放
位置から閉鎖位置へ回動させるとき、第1回動リンク
が、第2の位置を占めた係止部材を加圧して当該係止部
材を第1の位置へ回動させるように、第1回動リンクに
対する係止部材の位置を設定した請求項1に記載の開閉
体用の開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7350513A JPH09177419A (ja) | 1995-12-23 | 1995-12-23 | 開閉体用の開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7350513A JPH09177419A (ja) | 1995-12-23 | 1995-12-23 | 開閉体用の開閉装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09177419A true JPH09177419A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18411008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7350513A Pending JPH09177419A (ja) | 1995-12-23 | 1995-12-23 | 開閉体用の開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09177419A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6554093B2 (en) * | 2000-07-19 | 2003-04-29 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Vehicular hood device |
US6761421B2 (en) * | 2002-02-08 | 2004-07-13 | Hon Hai Precision Ind. Co., Ltd. | Computer enclosure with pivoting opening means |
US6764146B2 (en) * | 2002-02-08 | 2004-07-20 | Hon Hai Precision Ind. Co., Ltd. | Computer enclosure with pivoting opening means |
JP2015086638A (ja) * | 2013-11-01 | 2015-05-07 | シロキ工業株式会社 | ヒンジ装置 |
-
1995
- 1995-12-23 JP JP7350513A patent/JPH09177419A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6554093B2 (en) * | 2000-07-19 | 2003-04-29 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Vehicular hood device |
US6761421B2 (en) * | 2002-02-08 | 2004-07-13 | Hon Hai Precision Ind. Co., Ltd. | Computer enclosure with pivoting opening means |
US6764146B2 (en) * | 2002-02-08 | 2004-07-20 | Hon Hai Precision Ind. Co., Ltd. | Computer enclosure with pivoting opening means |
JP2015086638A (ja) * | 2013-11-01 | 2015-05-07 | シロキ工業株式会社 | ヒンジ装置 |
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