JPH09177171A - 鉄筋コンクリート造建築物の耐震性向上方法 - Google Patents
鉄筋コンクリート造建築物の耐震性向上方法Info
- Publication number
- JPH09177171A JPH09177171A JP35467895A JP35467895A JPH09177171A JP H09177171 A JPH09177171 A JP H09177171A JP 35467895 A JP35467895 A JP 35467895A JP 35467895 A JP35467895 A JP 35467895A JP H09177171 A JPH09177171 A JP H09177171A
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- JP
- Japan
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- precast
- studs
- building
- reinforced concrete
- hoop
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 鉄筋コンクリート造建築物の剛性のみならず
靭性も高めてその耐震性を向上させる簡便な方法の提
供。 【解決手段】 鉄筋コンクリート造建築物１の骨組の適
所（図の場合は柱２と梁３で囲まれた架構空間５の中央
部）に靭性に富むプレキャスト間柱４を後付けする。鉄
筋コンクリート造建築物１は新設と既設の何れでもよ
く、プレキャスト間柱４の取り付け態様も随意でよい。
プレキャスト間柱４の靭性はフープ筋に螺旋筋を用いる
等の手段で高めればよい。
靭性も高めてその耐震性を向上させる簡便な方法の提
供。 【解決手段】 鉄筋コンクリート造建築物１の骨組の適
所（図の場合は柱２と梁３で囲まれた架構空間５の中央
部）に靭性に富むプレキャスト間柱４を後付けする。鉄
筋コンクリート造建築物１は新設と既設の何れでもよ
く、プレキャスト間柱４の取り付け態様も随意でよい。
プレキャスト間柱４の靭性はフープ筋に螺旋筋を用いる
等の手段で高めればよい。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄筋コンクリート
造建築物（以下、建物という）の耐震性を向上させる方
法に関するものである。
造建築物（以下、建物という）の耐震性を向上させる方
法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、建物の耐震性の向上は耐震壁によ
るのが一般的であるが、通常の耐震壁は、建物の剛性は
高めるがその靭性の向上には寄与せず、逆に低減させ
る。
るのが一般的であるが、通常の耐震壁は、建物の剛性は
高めるがその靭性の向上には寄与せず、逆に低減させ
る。
【０００３】そして、耐震壁をプレキャスト化すること
で建物の剛性と靭性の双方を向上させる方法も考えられ
るが、この場合は、耐震壁の重量が大で、その運搬、据
付けに手間が掛かることが予想される。
で建物の剛性と靭性の双方を向上させる方法も考えられ
るが、この場合は、耐震壁の重量が大で、その運搬、据
付けに手間が掛かることが予想される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題、すなわち、本発明の目的は、前述のような難
点がなく、建物の剛性のみならず靭性も高めてその耐震
性を向上させる簡便な方法を提供することにある。
する課題、すなわち、本発明の目的は、前述のような難
点がなく、建物の剛性のみならず靭性も高めてその耐震
性を向上させる簡便な方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の方法では、建物の骨組の適所に、靭性に富
むプレキャスト間柱（プレキャストコンクリート造間
柱）を後付けしている。
に、本発明の方法では、建物の骨組の適所に、靭性に富
むプレキャスト間柱（プレキャストコンクリート造間
柱）を後付けしている。
【０００６】本発明の方法では、建物は新設と既設の何
れでもよく、そして、プレキャスト間柱の配置場所、そ
の本数と間隔等は設計に応じて適宜に選定する。
れでもよく、そして、プレキャスト間柱の配置場所、そ
の本数と間隔等は設計に応じて適宜に選定する。
【０００７】
【発明の実施の形態】図面において、１は建物、２は
柱、３は梁、４はプレキャスト間柱であり、本発明の方
法では、図示のような建物１の柱２，梁３で構成された
骨組の適所に、靭性に富むプレキャスト間柱４を後付け
して、その耐震性を向上させる。
柱、３は梁、４はプレキャスト間柱であり、本発明の方
法では、図示のような建物１の柱２，梁３で構成された
骨組の適所に、靭性に富むプレキャスト間柱４を後付け
して、その耐震性を向上させる。
【０００８】図１はプレキャスト間柱４の一般的な配置
態様を示しており、この場合は、プレキャスト間柱４を
柱２と梁３で囲まれた架構空間５の中央部にそれぞれ１
本づつ配置しているが、プレキャスト間柱４の配置態様
はこれに限定されず、例えば、所望の架構空間５のみに
配置してもよく、また、その本数や間隔も設計に応じて
変えてよい。
態様を示しており、この場合は、プレキャスト間柱４を
柱２と梁３で囲まれた架構空間５の中央部にそれぞれ１
本づつ配置しているが、プレキャスト間柱４の配置態様
はこれに限定されず、例えば、所望の架構空間５のみに
配置してもよく、また、その本数や間隔も設計に応じて
変えてよい。
【０００９】プレキャスト間柱４の取り付け態様、すな
わち、その上下端を梁３に接合する手段は任意であり、
図２には鉄筋で接合する場合が、また、図３にはＰＣ鋼
材で接合する場合が、それぞれ例示されているが、接合
部にモルタルを充填するのは両者共通である。
わち、その上下端を梁３に接合する手段は任意であり、
図２には鉄筋で接合する場合が、また、図３にはＰＣ鋼
材で接合する場合が、それぞれ例示されているが、接合
部にモルタルを充填するのは両者共通である。
【００１０】図２において、６は梁３にアンカーされた
鉄筋、７は梁３を貫通する鉄筋、８はプレキャスト間柱
４の両端部に形成した切り欠きであり、この場合は、鉄
筋６，７の各突出端が対応する切り欠き８に側方から入
るようにしてプレキャスト間柱４を据え付けて接合す
る。
鉄筋、７は梁３を貫通する鉄筋、８はプレキャスト間柱
４の両端部に形成した切り欠きであり、この場合は、鉄
筋６，７の各突出端が対応する切り欠き８に側方から入
るようにしてプレキャスト間柱４を据え付けて接合す
る。
【００１１】図２に示す接合は、プレキャスト間柱４を
上下方向に連続的に配置する場合（図１の場合）と独立
的に配置する場合（上下の架構空間にプレキャスト間柱
４を配置しない場合）の何れにも適用でき、独立配置の
場合は鉄筋７を鉄筋６と同様に設ければよい。
上下方向に連続的に配置する場合（図１の場合）と独立
的に配置する場合（上下の架構空間にプレキャスト間柱
４を配置しない場合）の何れにも適用でき、独立配置の
場合は鉄筋７を鉄筋６と同様に設ければよい。
【００１２】プレキャスト間柱４を独立的に配置する場
合は、上下の梁３に鉄筋挿入孔を設けるとともに、プレ
キャスト間柱４にダボ穴を形成し、プレキャスト間柱４
を設置してから接合部に接続用の鉄筋を通すようにして
もよい。
合は、上下の梁３に鉄筋挿入孔を設けるとともに、プレ
キャスト間柱４にダボ穴を形成し、プレキャスト間柱４
を設置してから接合部に接続用の鉄筋を通すようにして
もよい。
【００１３】図３において、９は梁３に埋設したシース
を貫通するＰＣ鋼材、１０はプレキャスト間柱４に埋設
したシースを貫通するＰＣ鋼材、１１はＰＣ鋼材９，１
０を接続するカップラー、１２はＰＣ鋼材９の外端に螺
合させたナットであり、この場合は、ＰＣ鋼材９，１０
をカップラー１１を介して接続し、、ナット１２で緊締
して接続する。
を貫通するＰＣ鋼材、１０はプレキャスト間柱４に埋設
したシースを貫通するＰＣ鋼材、１１はＰＣ鋼材９，１
０を接続するカップラー、１２はＰＣ鋼材９の外端に螺
合させたナットであり、この場合は、ＰＣ鋼材９，１０
をカップラー１１を介して接続し、、ナット１２で緊締
して接続する。
【００１４】図３に示す接合は、図２に示す接合と同様
に、プレキャスト間柱４を上下方向に連続的に配置する
場合と独立的に配置する場合の何れにも適用できる。
に、プレキャスト間柱４を上下方向に連続的に配置する
場合と独立的に配置する場合の何れにも適用できる。
【００１５】なお、建物が新設の場合は、予め、梁３の
所定位置にプレキャスト間柱４の取り付けに必要な鉄筋
やシースを埋設しておくが、建物が既設の場合は、プレ
キャスト間柱４を取り付ける時点で梁３にドリル等で孔
を明けて接合用の鉄筋類を設置することになる。
所定位置にプレキャスト間柱４の取り付けに必要な鉄筋
やシースを埋設しておくが、建物が既設の場合は、プレ
キャスト間柱４を取り付ける時点で梁３にドリル等で孔
を明けて接合用の鉄筋類を設置することになる。
【００１６】プレキャスト間柱４の靭性を増大させる手
段は任意であるが、フープ筋に螺旋筋を用いるとか、図
４に示すように、通常のフープ筋１３の外に、補強用の
フープ筋１４を配設するとかの手段が考えられる。
段は任意であるが、フープ筋に螺旋筋を用いるとか、図
４に示すように、通常のフープ筋１３の外に、補強用の
フープ筋１４を配設するとかの手段が考えられる。
【００１７】
【発明の効果】本発明の方法によれば、建物の剛性と
靭性を共に高めて建物に優れた耐震性能を付与すること
ができる、新設と既設を問わず、建物の耐震性を簡単
に向上させることができ、地震等でプレキャスト間柱が
破損した場合は取り替えて容易に復旧することができ
る、プレキャスト間柱の配置や本数等を変えることで
建物の剛性を調整することができ、建物に合わせた耐震
設計が可能である、プレキャスト間柱の重量が比較的
軽く、その運搬，据付けの作業が容易である、等の諸効
果が期待できる。
靭性を共に高めて建物に優れた耐震性能を付与すること
ができる、新設と既設を問わず、建物の耐震性を簡単
に向上させることができ、地震等でプレキャスト間柱が
破損した場合は取り替えて容易に復旧することができ
る、プレキャスト間柱の配置や本数等を変えることで
建物の剛性を調整することができ、建物に合わせた耐震
設計が可能である、プレキャスト間柱の重量が比較的
軽く、その運搬，据付けの作業が容易である、等の諸効
果が期待できる。
【図１】プレキャスト間柱の一般的な配置態様を示す正
面図である。
面図である。
【図２】プレキャスト間柱の取り付け態様の一例の説明
図である。
図である。
【図３】プレキャスト間柱の取り付け態様の別例の説明
図である。
図である。
【図４】プレキャスト間柱の一例の断面図である。
【符号の説明】 １：建物、２：柱、３：梁、４：プレキャスト間柱、
５：架構空間、６：鉄筋、７：鉄筋、８：切り欠き、
９：ＰＣ鋼材、１０：ＰＣ鋼材、１１：カップラー、１
２：ナット、１３：フープ筋、１４：フープ筋。
５：架構空間、６：鉄筋、７：鉄筋、８：切り欠き、
９：ＰＣ鋼材、１０：ＰＣ鋼材、１１：カップラー、１
２：ナット、１３：フープ筋、１４：フープ筋。
Claims (1)
- 【請求項１】 鉄筋コンクリート造建築物の骨組の適所
に、靭性に富むプレキャスト間柱を後付けすることを特
徴とする鉄筋コンクリート造建築物の耐震性向上方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35467895A JPH09177171A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 鉄筋コンクリート造建築物の耐震性向上方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35467895A JPH09177171A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 鉄筋コンクリート造建築物の耐震性向上方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09177171A true JPH09177171A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18439172
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35467895A Pending JPH09177171A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 鉄筋コンクリート造建築物の耐震性向上方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09177171A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000213062A (ja) * | 1999-01-25 | 2000-08-02 | Mitsui Constr Co Ltd | 耐震建築構造体 |
| JP2002097716A (ja) * | 2000-09-22 | 2002-04-05 | Ando Corp | 束柱スラブ支持構造 |
-
1995
- 1995-12-26 JP JP35467895A patent/JPH09177171A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000213062A (ja) * | 1999-01-25 | 2000-08-02 | Mitsui Constr Co Ltd | 耐震建築構造体 |
| JP2002097716A (ja) * | 2000-09-22 | 2002-04-05 | Ando Corp | 束柱スラブ支持構造 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040416 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040525 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041012 |