JPH08218548A - コンクリート充填型鉄骨梁 - Google Patents

コンクリート充填型鉄骨梁

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JPH08218548A
JPH08218548A JP5361695A JP5361695A JPH08218548A JP H08218548 A JPH08218548 A JP H08218548A JP 5361695 A JP5361695 A JP 5361695A JP 5361695 A JP5361695 A JP 5361695A JP H08218548 A JPH08218548 A JP H08218548A
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concrete
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Takeo Makino
武夫 牧野
Hajime Osada
肇 長田
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Sato Kogyo Co Ltd
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Sato Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、剛性が高く、補助鉄筋が不要である
施工性の高いコンクリート充填型鉄骨梁を提供すること
を目的とする。 【構成】本発明は、箱形断面を有する鉄骨梁の中央部の
上フランジが省略されていると共に、内部にコンクリー
トが打設充填されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート充填型鉄骨
梁に関し、詳しくは高層建築・大スパン建築に用いられ
る鉄骨梁に関する。
【0002】
【発明の背景】従来、梁の長さが10m以上の大スパン
建築の場合、鉄骨梁構造として設計するのが一般的であ
る。
【0003】しかし鉄骨梁は、鉄筋コンクリート梁や鉄
骨鉄筋コンクリート梁に比べて剛性が低く、撓みが生じ
易いために振動障害を伴うという課題を有している。
【0004】超高層マンション等の高層建築の場合で
は、前記課題を解決するために、図13に示すようにH
型鋼2を包み込むようにコンクリート3を打設すること
により鉄骨梁1´の剛性を高めて振動障害を軽減するこ
とが行われている。尚、図13において6はスラブであ
る。
【0005】しかしこの場合では、コンクリート3内部
に該コンクリートひび割れ防止用の鉄筋(上端筋4A、
下端筋4B及び肋筋5)を配筋する必要があるため、配
筋作業及び材料費の増加を招くだけでなく、前記鉄筋は
梁耐力に算入できない補助鉄筋であるため、設計上、合
理的ではないという欠点を有している。
【0006】
【発明の目的】そこで本発明の目的は、剛性が高く、補
助鉄筋が不要である施工性の高いコンクリート充填型鉄
骨梁を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、 1.箱形断面を有する鉄骨梁の中央部の上フランジが省
略されていると共に、内部にコンクリートが打設充填さ
れることを特徴とするコンクリート充填型鉄骨梁、
【0008】2.前記鉄骨梁の内側面にチェッカープレ
ートやスタッドボルトの如き凹凸が形成されていること
を特徴とする前記1記載のコンクリート充填型鉄骨梁、
【0009】3.前記鉄骨梁端部の上フランジに透孔が
形成されていることを特徴とする前記1又は2に記載の
コンクリート充填型鉄骨梁、の各々により達成される。
【0010】
【作用】本発明は箱形断面を有する鉄骨梁の中央部の上
フランジが省略されていると共に、内部にコンクリート
が打設充填される構成を有することにより、圧縮に対し
ては内部のコンクリートが抵抗し、引張りに対しては上
下フランジ及びウェブから成る鉄骨が抵抗する。図4、
図5及び図6に示すように梁の中央部の上側に対しては
引張り力は殆ど生じないことを見出したことにより、こ
の部分のフランジ、即ち、中央部の上フランジを省略す
ることができた。施工時、コンクリート打設に際して
は、この上フランジが省略されて上部開放状態である中
央部からコンクリートの打設を容易に行うことができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面に基
づき説明する。図1は本発明のコンクリート充填型鉄骨
梁の一実施例を示す説明斜視図、図2は図1の鉄骨梁端
部の断面図、図3は鉄骨梁中央部の断面図、図4及び図
5は地震時の曲げモーメント図、図6は鉛直荷重時の曲
げモーメント図、図7〜図12は本発明の他の実施例を
示す断面図である。
【0012】図1において、1は鉄骨梁であり、端部T
・Tは上フランジ11、下フランジ12、ウェブ13・
13からなる箱形断面を有し(図2参照)、中央部Cは
上フランジ11が省略された略U字形断面を有する(図
3参照)。
【0013】鉄骨梁1は建築物の所定位置に架設された
後、内部にコンクリート3が打設充填される。このコン
クリート3打設の際に鉄骨梁1内部の隅々にまでコンク
リート3が隙間なく充填されるように、端部T・Tの上
フランジ11・11には空気抜き用の透孔14が、上フ
ランジ11の耐力を損なわない程度の大きさで一乃至複
数個形成されている。
【0014】また、打設充填されたコンクリート3が鉄
骨梁1の内側面に強固に定着するように、鉄骨梁1の内
側面には凹凸15が形成されている(図2及び図3参
照)。凹凸15としては、チェッカープレートやスタッ
ドボルトが一般的である。これらチェッカープレートや
スタッドボルト等により鉄骨梁1とコンクリート3の付
着力が増すことで、スラブ6と梁内部のコンクリート3
及び鉄骨梁1とが一体となって外力に抵抗し易くなる。
【0015】上記構成を有する本発明の鉄骨梁1は、図
4及び図5に示すように地震時に横方向に加力された時
には、一端の端部Tの上側に生じる引張り力に対しては
上フランジ11が抵抗し、他端の端部Tの下側に生じる
引張り力に対しては下フランジ12が抵抗し、一端の端
部Tの下側及び他端の端部Tの上側に生じる圧縮力に対
しては内部のコンクリート3が抵抗する。
【0016】また図6に示すように鉛直方向の荷重載荷
時には、両方の端部T・Tの上側に生じる引張り力に対
しては上フランジ11・11が抵抗し、中央部Cの下側
に生じる引張り力に対しては下フランジ12が抵抗し、
両方の端部T・Tの下側及び中央部の上側に生じる圧縮
力に対しては内部のコンクリート3が抵抗する。
【0017】図4、図5及び図6から中央部Cの上側に
は引張り力は殆ど発生せず、僅かに発生する引張り力に
ついては梁上部に構築されるスラブの鉄筋が抵抗するこ
とから、中央部Cの上フランジ11は力学的には不要と
なる。従って、前記構成の如く中央部Cの上フランジ1
1については省略することができる。尚ここで、中央部
Cの上フランジ11を省略するとは、中央部Cの上フラ
ンジ11が全くない状態のみを言うものではなく、中央
部Cの上フランジ11は一部ないしは全部が存在してい
ても構わない。
【0018】ここで、鉄骨梁1の中央部Cと端部T・T
の全長に占める夫々の割合について説明すると、鉄骨梁
1の長さが10m以上の大スパンの場合、端部T:中央
部C:端部Tの比率は略々、1.5:7:1.5程度が
好ましく、例えば、10mの長さの鉄骨梁1の場合で中
央部Cが約7m、端部T・Tが夫々約1.5mづつであ
る。
【0019】また、鉄骨梁1の長さが10m未満の場合
では、端部T:中央部C:端部Tの比率は略々、1:
2:1程度が好ましい。即ち、鉄骨梁1の長さが短い場
合では、端部T・Tの長さを大スパンの場合よりも比率
を大きくする必要がある。
【0020】また、図7及び図8に示すように発泡樹脂
製等の中空部型枠を用いてコンクリート3内に中空部7
を形成し、梁重量の軽減化を図るようにしてもよい。図
7では、中空部7を中央部分に形成した態様を示し、図
8では、中空部7をウェブ13・13に沿って両側に振
り分けた状態に形成した態様を示しているが、中空部7
の位置及び形状はこれらに限定されない。
【0021】さらに図9及び図10に示すように、打設
充填されるコンクリート3の圧力によって、中央部Cの
ウェブ13・13がはらむのを防止するためにウェブ1
3・13を連結する部材を取り付けてもよい。図9では
ウェブ13・13間に棒状部材8を溶接して連結してい
る。図10ではウェブ13・13の内側に取り付けた筒
状部材10・10に両端を下方に折曲げ形成した丸棒9
を差し込み連結している。
【0022】図11及び図12に示すように、鉄骨梁1
の中央部Cのウェブ13・13の上端にリブ16を形成
して補強するようにしてもよい。図11はリブ16・1
6をウェブ13・13の外側に形成した場合を示し、図
12はリブ16・16をウェブ13・13の内側に形成
した場合を示す。ウェブ13・13・にリブ16・16
を形成することにより、スラブ6のためのスラブ型枠6
Aの端部をウェブ13・13の上端に安定した状態で載
置することができる。
【0023】上記本発明の鉄骨梁1が接続される柱の構
造としては、鉄骨構造、鉄筋コンクリート構造、鉄骨鉄
筋コンクリート構造(鋼管コンクリート構造を含む)の
何れでもよく、柱との接続手段としては、ボルト固定に
よるブラケット方式や現場溶接方式等、公知の方法によ
ることができる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、従来の鉄骨梁とは異な
り、内部に打設充填するコンクリートによって、剛性が
高く、撓みが生じ難いために振動障害が発生がない。
【0025】また、内部に打設充填されたコンクリート
によって比熱が増大するので、耐火被覆を全く無くすか
或いは耐火被覆厚を大幅に緩和することができる。従っ
て、耐火被覆の吹付け作業等が不要ないしは大幅に削減
できる。
【0026】さらに、従来のH型鋼を包み込むようにコ
ンクリートを打設したものとは異なり、コンクリートひ
び割れ防止用の補助鉄筋が不要であり、鉄骨梁自体を型
枠とすることができるので、型枠が不要であるだけでな
く、支保工の設置数を減らすことができるので作業効率
が高まる。加えて、鉄骨梁の建方完了後、直ちにスラブ
型枠を敷き込むことができるので、工期の短縮化が図れ
るだけでなく、作業床を確保することができるので安全
性が高い。
【0027】従って、本発明によれば、剛性が高く、補
助鉄筋が不要である施工性の高いコンクリート充填型鉄
骨梁を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート充填型鉄骨梁の一実施例
を示す説明斜視図である。
【図2】鉄骨梁端部の断面図である。
【図3】鉄骨梁中央部の断面図である。
【図4】地震時の曲げモーメント図である。
【図5】地震時の曲げモーメント図である。
【図6】鉛直荷重時の曲げモーメント図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図11】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図12】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図13】従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
1 鉄骨梁 2 H型鋼 3 コンクリート 4A 上端筋 4B 下端筋 5 肋筋 6 スラブ 6A スラブ型枠 7 中空部 8 棒状部材 9 丸棒 10 筒状部材 11 上フランジ 12 下フランジ 13 ウェブ 14 透孔 15 凹凸 16 リブ C 鉄骨梁1の中央部 T 鉄骨梁1の端部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱形断面を有する鉄骨梁の中央部の上フラ
    ンジが省略されていると共に、内部にコンクリートが打
    設充填されることを特徴とするコンクリート充填型鉄骨
    梁。
  2. 【請求項2】前記鉄骨梁の内側面にチェッカープレート
    やスタッドボルトの如き凹凸が形成されていることを特
    徴とする請求項1記載のコンクリート充填型鉄骨梁。
  3. 【請求項3】前記鉄骨梁端部の上フランジに透孔が形成
    されていることを特徴とする請求項1又は2記載のコン
    クリート充填型鉄骨梁。
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