JPH09176962A - 繊維構造体 - Google Patents
繊維構造体Info
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- JPH09176962A JPH09176962A JP34048595A JP34048595A JPH09176962A JP H09176962 A JPH09176962 A JP H09176962A JP 34048595 A JP34048595 A JP 34048595A JP 34048595 A JP34048595 A JP 34048595A JP H09176962 A JPH09176962 A JP H09176962A
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- fibers
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポリエステル繊維及び/又はトリアセテート
繊維を含有する抗菌性に優れた繊維構造体の提供。 【解決手段】 ポリエステル繊維及び/又はトリアセテ
ート繊維を含有し、コロイド状の遊離硫黄を含有する繊
維構造物であって、コロイド状の遊離硫黄が0.01〜
19重量%で、かつポリエステル繊維及び/又はトリア
セテート繊維が先染めしたものであることを特徴とする
繊維構造体。
繊維を含有する抗菌性に優れた繊維構造体の提供。 【解決手段】 ポリエステル繊維及び/又はトリアセテ
ート繊維を含有し、コロイド状の遊離硫黄を含有する繊
維構造物であって、コロイド状の遊離硫黄が0.01〜
19重量%で、かつポリエステル繊維及び/又はトリア
セテート繊維が先染めしたものであることを特徴とする
繊維構造体。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、ポリエステル繊維及び/
又はトリアセテート繊維を含有し、かつコロイド状の遊
離硫黄を含有する繊維構造体に関する。
又はトリアセテート繊維を含有し、かつコロイド状の遊
離硫黄を含有する繊維構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】アトピー性皮膚炎に代表される皮膚疾患
は年々増加の一途をたどっており、抗菌性を有する繊維
を含有させた繊維製品が多く市場に出回っている。本出
願人が先に提案した特開平3−19964号公報に開示
されているコロイド状の遊離硫黄を0.2〜20重量%
含有するセルロース系繊維は、黄色ブドウ球菌、ニキビ
の原因となるアクネ菌、水虫の原因となる白せん菌等に
対してその増殖を抑制する抗菌性があり、皮膚疾患等に
顕著な効果を有することから各種製品に利用されてい
る。
は年々増加の一途をたどっており、抗菌性を有する繊維
を含有させた繊維製品が多く市場に出回っている。本出
願人が先に提案した特開平3−19964号公報に開示
されているコロイド状の遊離硫黄を0.2〜20重量%
含有するセルロース系繊維は、黄色ブドウ球菌、ニキビ
の原因となるアクネ菌、水虫の原因となる白せん菌等に
対してその増殖を抑制する抗菌性があり、皮膚疾患等に
顕著な効果を有することから各種製品に利用されてい
る。
【0003】上記のコロイド状の遊離硫黄を0.2〜2
0重量%含有するセルロース系繊維をポリエステル繊維
もしくはトリアセテート繊維とを混用した場合は、ポリ
エステル繊維もしくはトリアセテート繊維を染色する条
件が一般的には130℃程度の高温高圧染色となる為、
コロイド状の遊離硫黄がセルロース系繊維から脱落して
しまい、ポリエステル繊維及び/又はトリアセテート繊
維を含有し、かつコロイド状の遊離硫黄を含有した繊維
構造体は得られていない。
0重量%含有するセルロース系繊維をポリエステル繊維
もしくはトリアセテート繊維とを混用した場合は、ポリ
エステル繊維もしくはトリアセテート繊維を染色する条
件が一般的には130℃程度の高温高圧染色となる為、
コロイド状の遊離硫黄がセルロース系繊維から脱落して
しまい、ポリエステル繊維及び/又はトリアセテート繊
維を含有し、かつコロイド状の遊離硫黄を含有した繊維
構造体は得られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、抗菌
性があるポリエステル繊維及び/又はトリアセテート繊
維を用いた繊維構造体を提供しようとするものである。
性があるポリエステル繊維及び/又はトリアセテート繊
維を用いた繊維構造体を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリエステル
繊維及び/又はトリアセテート繊維を含有し、コロイド
状の遊離硫黄を含有する繊維構造体であって、上記コロ
イド状の遊離硫黄が0.01〜19重量%で、かつ上記
ポリエステル繊維及び/又はトリアセテート繊維が先染
めしたものであることを特徴とする繊維構造体、にあ
る。
繊維及び/又はトリアセテート繊維を含有し、コロイド
状の遊離硫黄を含有する繊維構造体であって、上記コロ
イド状の遊離硫黄が0.01〜19重量%で、かつ上記
ポリエステル繊維及び/又はトリアセテート繊維が先染
めしたものであることを特徴とする繊維構造体、にあ
る。
【0006】本発明の繊維構造体とは、糸、不織布、編
織物等の形態のものをいう。本発明の繊維構造体は、コ
ロイド状の遊離硫黄を0.01〜19重量%、好ましく
は0.05〜19重量%、さらに好ましくは0.10〜
19重量%含有させたものであり、0.01重量%未満
では抗菌効果が発揮されず、19重量%を超えて含有さ
せることは困難である。
織物等の形態のものをいう。本発明の繊維構造体は、コ
ロイド状の遊離硫黄を0.01〜19重量%、好ましく
は0.05〜19重量%、さらに好ましくは0.10〜
19重量%含有させたものであり、0.01重量%未満
では抗菌効果が発揮されず、19重量%を超えて含有さ
せることは困難である。
【0007】繊維構造体にコロイド状の遊離硫黄を含有
させる方法は、紡糸原液中に硫黄生成物を含有させて紡
糸する方法、後加工において、例えば、硫黄を溶解した
硫化ソーダ水溶液やチオ硫酸ソーダ水溶液に繊維、糸又
は布帛を浸漬し、酸溶液中で分解させる方法などが挙げ
られ、特に限定されない。本発明の繊維構造体に、コロ
イド状の遊離硫黄を0.01〜19重量%含有させるに
は、例えば、本出願人が先に提案した特開平3−199
64号公報に開示されているようなコロイド状の遊離硫
黄を含有するセルロース系繊維を利用することが好まし
い。
させる方法は、紡糸原液中に硫黄生成物を含有させて紡
糸する方法、後加工において、例えば、硫黄を溶解した
硫化ソーダ水溶液やチオ硫酸ソーダ水溶液に繊維、糸又
は布帛を浸漬し、酸溶液中で分解させる方法などが挙げ
られ、特に限定されない。本発明の繊維構造体に、コロ
イド状の遊離硫黄を0.01〜19重量%含有させるに
は、例えば、本出願人が先に提案した特開平3−199
64号公報に開示されているようなコロイド状の遊離硫
黄を含有するセルロース系繊維を利用することが好まし
い。
【0008】上記のセルロース系繊維とは、麻、綿、キ
ュプラ、ビスコースレーヨン、ポリノジックレーヨン、
特に好ましい平均重合度500〜600のポリノジック
レーヨン等の再生セルロース繊維、ライオセル{LYO
CELL;例えば繊維学会誌(繊維と工業)48,〔1
1〕p.584〜591(1992)に記載されている
コートルズ社の商品名テンセルが相当する。}などをい
う。
ュプラ、ビスコースレーヨン、ポリノジックレーヨン、
特に好ましい平均重合度500〜600のポリノジック
レーヨン等の再生セルロース繊維、ライオセル{LYO
CELL;例えば繊維学会誌(繊維と工業)48,〔1
1〕p.584〜591(1992)に記載されている
コートルズ社の商品名テンセルが相当する。}などをい
う。
【0009】本発明の繊維構造体は、コロイド状の遊離
硫黄を含有させるため、コロイド状の遊離硫黄を含有す
るセルロース系繊維を用いる場合は、ビスコースレーヨ
ン、ポリノジックレーヨン、ライオセルが特に好まし
い。本発明の繊維構造体に前記のセルロース系繊維を用
いる場合には、短繊維でも長繊維でもよく、纎度、繊維
長も特に限定されない。
硫黄を含有させるため、コロイド状の遊離硫黄を含有す
るセルロース系繊維を用いる場合は、ビスコースレーヨ
ン、ポリノジックレーヨン、ライオセルが特に好まし
い。本発明の繊維構造体に前記のセルロース系繊維を用
いる場合には、短繊維でも長繊維でもよく、纎度、繊維
長も特に限定されない。
【0010】本発明の繊維構造体にコロイド状の遊離硫
黄を含有する繊維を用いる場合は、0.2〜20重量%
の遊離硫黄を含有している繊維が好ましく、さらに1〜
10重量%含有しているものが好ましい。この値未満の
繊維では抗菌効果が発揮されにくく、この値を超えると
臭いの発生や糸切れ等繊維製造が困難になる。本発明の
繊維構造体は、上記のコロイド状の遊離硫黄を含有する
繊維を用いる場合には、繊維の含有量が、繊維構造体を
構成する繊維の少なくとも5重量%以上であることが好
ましく、さらに好ましくは10重量%以上、特に好まし
くは50重量%以上である。
黄を含有する繊維を用いる場合は、0.2〜20重量%
の遊離硫黄を含有している繊維が好ましく、さらに1〜
10重量%含有しているものが好ましい。この値未満の
繊維では抗菌効果が発揮されにくく、この値を超えると
臭いの発生や糸切れ等繊維製造が困難になる。本発明の
繊維構造体は、上記のコロイド状の遊離硫黄を含有する
繊維を用いる場合には、繊維の含有量が、繊維構造体を
構成する繊維の少なくとも5重量%以上であることが好
ましく、さらに好ましくは10重量%以上、特に好まし
くは50重量%以上である。
【0011】本発明の繊維構造体は、用途によっては、
糸、不織布および編織物等を後加工によりコロイド状の
遊離硫黄を含有させてもよく、例えば、先染めしたポリ
エステル繊維及び/又はトリアセテート繊維とセルロー
ス系繊維とからなるものを硫黄を溶解した硫化ソーダ水
溶液に浸漬し、後加工によりコロイド状の遊離硫黄を含
有させてもよい。
糸、不織布および編織物等を後加工によりコロイド状の
遊離硫黄を含有させてもよく、例えば、先染めしたポリ
エステル繊維及び/又はトリアセテート繊維とセルロー
ス系繊維とからなるものを硫黄を溶解した硫化ソーダ水
溶液に浸漬し、後加工によりコロイド状の遊離硫黄を含
有させてもよい。
【0012】本発明で用いる先染めしたポリエステル繊
維、トリアセテート繊維とは、コロイド状の遊離硫黄を
含有する繊維と混合する前の、ポリエステル繊維、トリ
アセテート繊維のみを、スフや糸等の状態で先染めをし
たものをいい、原糸製造段階で顔料等を練り込んだいわ
ゆる原着糸も包含する。本発明で使用するポリエステル
繊維とは、105℃以上さらには110〜130℃程度
の高温高圧下で染色されるポリエステル繊維をいい、本
発明では、例えば実質的にポリエチレンテレフタレート
からなるものを用いた場合に特に有益であり、ポリエチ
レンテレフタレート本来の性質を損なわない範囲におい
て共重合成分を含有していてもよく、耐熱剤、難燃剤、
艶消剤等の添加物を含有していてもよい。
維、トリアセテート繊維とは、コロイド状の遊離硫黄を
含有する繊維と混合する前の、ポリエステル繊維、トリ
アセテート繊維のみを、スフや糸等の状態で先染めをし
たものをいい、原糸製造段階で顔料等を練り込んだいわ
ゆる原着糸も包含する。本発明で使用するポリエステル
繊維とは、105℃以上さらには110〜130℃程度
の高温高圧下で染色されるポリエステル繊維をいい、本
発明では、例えば実質的にポリエチレンテレフタレート
からなるものを用いた場合に特に有益であり、ポリエチ
レンテレフタレート本来の性質を損なわない範囲におい
て共重合成分を含有していてもよく、耐熱剤、難燃剤、
艶消剤等の添加物を含有していてもよい。
【0013】又、トリアセテート繊維とは、酢化度4
5.0%以上の酢酸セルロースであるアセテート繊維の
うち、酢化度59.5%以上の酢酸セルロースからなる
繊維をいい、トリアセテート本来の性質を損なわない範
囲において耐熱剤、難燃剤、艶消剤等の添加物を含有し
ていてもよい。本発明で使用するポリエステル繊維、ト
リアセテート繊維は、短繊維、長繊維、単糸デニール、
フィラメント数、ポリマー種は特に限定されない。
5.0%以上の酢酸セルロースであるアセテート繊維の
うち、酢化度59.5%以上の酢酸セルロースからなる
繊維をいい、トリアセテート本来の性質を損なわない範
囲において耐熱剤、難燃剤、艶消剤等の添加物を含有し
ていてもよい。本発明で使用するポリエステル繊維、ト
リアセテート繊維は、短繊維、長繊維、単糸デニール、
フィラメント数、ポリマー種は特に限定されない。
【0014】先染めの染色機や染色条件、原着糸製造条
件は、従来公知のものを適用すればよい。本発明の繊維
構造体は、ポリエステル繊維、トリアセテート繊維、又
は両者を混用した繊維が5〜95重量%であることが好
ましく、更に20〜80重量%が好ましい。5重量%未
満ではポリエステル繊維及び/又はトリアセテート繊維
を混用する目的、例えば風合いや形態安定性等が達成さ
れにくく、95%を超えると抗菌効果は認められにく
い。
件は、従来公知のものを適用すればよい。本発明の繊維
構造体は、ポリエステル繊維、トリアセテート繊維、又
は両者を混用した繊維が5〜95重量%であることが好
ましく、更に20〜80重量%が好ましい。5重量%未
満ではポリエステル繊維及び/又はトリアセテート繊維
を混用する目的、例えば風合いや形態安定性等が達成さ
れにくく、95%を超えると抗菌効果は認められにく
い。
【0015】なお、本発明の繊維構造体は、後染めしな
くても製品として問題のないレベルであれば、先染めし
たポリエステル繊維及び/又はトリアセテート繊維に、
先染めをしていないポリエステル繊維及び/又はトリア
セテート繊維を混入させてもよい。先染めポリエステル
繊維及び/又はトリアセテート繊維とコロイド状の遊離
硫黄を含有する繊維との複合方法としては、混紡、例え
ばスライバーミックス、複合紡績、例えば精紡交撚、交
撚、混繊、例えばインターレース混繊、交編織いずれの
方法でもよい。
くても製品として問題のないレベルであれば、先染めし
たポリエステル繊維及び/又はトリアセテート繊維に、
先染めをしていないポリエステル繊維及び/又はトリア
セテート繊維を混入させてもよい。先染めポリエステル
繊維及び/又はトリアセテート繊維とコロイド状の遊離
硫黄を含有する繊維との複合方法としては、混紡、例え
ばスライバーミックス、複合紡績、例えば精紡交撚、交
撚、混繊、例えばインターレース混繊、交編織いずれの
方法でもよい。
【0016】本発明の繊維構造体は、コロイド状の遊離
硫黄含有繊維が繊維構造体内の内層部、中間層、外層部
の一部又は繊維構造体全部に存在していても差し支えな
いが、外層部に混在している方が効果的である。本発明
の繊維構造体の用途としては、肌着等のインナー、靴
下、タオル、敷物、シーツ、シーツカバー、化粧要のパ
フ、ガーゼ、手袋、白衣、包帯、フィルター、産業用衛
生着、毛布、マフラー等がある。
硫黄含有繊維が繊維構造体内の内層部、中間層、外層部
の一部又は繊維構造体全部に存在していても差し支えな
いが、外層部に混在している方が効果的である。本発明
の繊維構造体の用途としては、肌着等のインナー、靴
下、タオル、敷物、シーツ、シーツカバー、化粧要のパ
フ、ガーゼ、手袋、白衣、包帯、フィルター、産業用衛
生着、毛布、マフラー等がある。
【0017】本発明の繊維構造体は、必要に応じて、ポ
リエステル繊維、トリアセテート繊維並びにコロイド状
の遊離硫黄を含有する繊維以外の他繊維を混用したもの
でもよい。例えば、コロイド状の遊離硫黄を含有しない
セルロース系繊維、および常圧分散又は常圧カチオン可
染性のポリエステル繊維、例えばアジピン酸、イソフタ
ール酸、5−ソジウムスルホイソフタル酸に代表される
ジカルボン酸、あるいはポリエチレングリコール、ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール等に代表されるグ
リコール等を共重合成分とした常圧可染性の共重合ポリ
エステルが挙げられる。
リエステル繊維、トリアセテート繊維並びにコロイド状
の遊離硫黄を含有する繊維以外の他繊維を混用したもの
でもよい。例えば、コロイド状の遊離硫黄を含有しない
セルロース系繊維、および常圧分散又は常圧カチオン可
染性のポリエステル繊維、例えばアジピン酸、イソフタ
ール酸、5−ソジウムスルホイソフタル酸に代表される
ジカルボン酸、あるいはポリエチレングリコール、ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール等に代表されるグ
リコール等を共重合成分とした常圧可染性の共重合ポリ
エステルが挙げられる。
【0018】具体例として、分子量500〜4000程
度のポリエチレングリコールを、さらにアジピン酸等を
併用して、0.5〜10重量%程度共重合した共重合ポ
リエステルや6000m/分以上の高速紡糸ポリエステ
ル糸条、ジアセテート、ナイロン、アクリル、ポリウレ
タン系弾性繊維、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、抗ピル性等を改質した改質繊維等の
従来公知の各種繊維と一種以上の混紡、複合紡績、交
撚、混繊、交編織等によって混用したものでもよい。混
用する繊維は先染した繊維を用いてもよいし、又、常圧
可染性の繊維を混用している場合は、常圧染色してもコ
ロイド状の遊離硫黄がセルロース系繊維から脱落しにく
いので必要に応じて常圧で後染めしてもよい。
度のポリエチレングリコールを、さらにアジピン酸等を
併用して、0.5〜10重量%程度共重合した共重合ポ
リエステルや6000m/分以上の高速紡糸ポリエステ
ル糸条、ジアセテート、ナイロン、アクリル、ポリウレ
タン系弾性繊維、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、抗ピル性等を改質した改質繊維等の
従来公知の各種繊維と一種以上の混紡、複合紡績、交
撚、混繊、交編織等によって混用したものでもよい。混
用する繊維は先染した繊維を用いてもよいし、又、常圧
可染性の繊維を混用している場合は、常圧染色してもコ
ロイド状の遊離硫黄がセルロース系繊維から脱落しにく
いので必要に応じて常圧で後染めしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例で具体的に
説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものでは
ない。 (1)遊離硫黄の分析方法 セルロース系繊維におけるコロイド状の遊離硫黄の含有
量は以下の方法で測定した。
説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものでは
ない。 (1)遊離硫黄の分析方法 セルロース系繊維におけるコロイド状の遊離硫黄の含有
量は以下の方法で測定した。
【0020】500mlのガス発生器に200mlの水
と20gのホウ酸と10gの糸を入れ、窒素ガスを通し
ながら1時間煮沸し、冷却後フェノールフタレインを指
示薬として6Nの苛性ソーダ溶液で中和する。次にこれ
を200g/リットルの亜硫酸ソーダ20mlと1g/
リットルのステアリン酸石鹸5mlを加え、窒素ガスを
通しながら3時間煮沸し、冷却後別の500mlのビー
カに液を移す。100mlの水で糸を洗浄し、40%ホ
ルマリン10mlと酢酸、酢酸ナトリウムの緩衝液20
mlを加える。次にpHが4.6になるまで濃酢酸を加
え、0.1Nのヨウ素水を一定量加えて、0.1Nのチ
オ硫酸ソーダでスターチを指示薬に逆滴定する。ブラン
クとして糸を入れないで以上の処理を同様に行う。
と20gのホウ酸と10gの糸を入れ、窒素ガスを通し
ながら1時間煮沸し、冷却後フェノールフタレインを指
示薬として6Nの苛性ソーダ溶液で中和する。次にこれ
を200g/リットルの亜硫酸ソーダ20mlと1g/
リットルのステアリン酸石鹸5mlを加え、窒素ガスを
通しながら3時間煮沸し、冷却後別の500mlのビー
カに液を移す。100mlの水で糸を洗浄し、40%ホ
ルマリン10mlと酢酸、酢酸ナトリウムの緩衝液20
mlを加える。次にpHが4.6になるまで濃酢酸を加
え、0.1Nのヨウ素水を一定量加えて、0.1Nのチ
オ硫酸ソーダでスターチを指示薬に逆滴定する。ブラン
クとして糸を入れないで以上の処理を同様に行う。
【0021】遊離硫黄の含有量(%)=(A−B)×
0.0032×100/g A;0.1N−Na2S2O3滴定量(ブランク) (m
l) B;0.1N−Na2S2O3滴定量(サンプル) (m
l) g;糸採取量(絶乾) (g) (2)抗菌性 JISーLー1902に準拠。菌接種後6日後に、白せ
ん菌・ 発育阻止帯の幅(mm)で評価した。
0.0032×100/g A;0.1N−Na2S2O3滴定量(ブランク) (m
l) B;0.1N−Na2S2O3滴定量(サンプル) (m
l) g;糸採取量(絶乾) (g) (2)抗菌性 JISーLー1902に準拠。菌接種後6日後に、白せ
ん菌・ 発育阻止帯の幅(mm)で評価した。
【0022】使用菌種;白せん菌・Trichophy
ton mentagrophytes(IFO 62
02) 使用培地;PDA寒天培地。
ton mentagrophytes(IFO 62
02) 使用培地;PDA寒天培地。
【0023】
【実施例1】纎度が1.5デニールのビスコースレーヨ
ンフイラメントの集合体を、100g/リットルの硫化
ソーダ水溶液中に3.0g/リットルの硫黄を溶解させ
た処理液中に浸漬、次いで、絞液後、140g/リット
ルの硫酸中に浸漬した。硫化水素ガスが発生しなくなっ
た時点で液中から取り出し、水洗を繰り返し、風乾、熱
風乾燥、一時間洗濯機での水洗後、風乾した。
ンフイラメントの集合体を、100g/リットルの硫化
ソーダ水溶液中に3.0g/リットルの硫黄を溶解させ
た処理液中に浸漬、次いで、絞液後、140g/リット
ルの硫酸中に浸漬した。硫化水素ガスが発生しなくなっ
た時点で液中から取り出し、水洗を繰り返し、風乾、熱
風乾燥、一時間洗濯機での水洗後、風乾した。
【0024】得られたビスコースレーヨンフイラメント
の集合体は、コロイド状の遊離硫黄を0.5重量%含有
したものであった。かかる上記の集合体を38mmにカ
ットしたものと常法によるトップ染めをしたレギュラー
ポリエステルスフをポリエステル含有量80%で混紡
し、綿番手で32番手の混紡糸を得た。
の集合体は、コロイド状の遊離硫黄を0.5重量%含有
したものであった。かかる上記の集合体を38mmにカ
ットしたものと常法によるトップ染めをしたレギュラー
ポリエステルスフをポリエステル含有量80%で混紡
し、綿番手で32番手の混紡糸を得た。
【0025】この混紡糸を用いて18GGのスムース組
織の丸編地を作成した。この丸編地に含有されているコ
ロイド状の遊離硫黄の含有量は0.1重量%であった。
次いで、常法により精練後、乾燥した。得られた丸編地
を用いて常法により肌着を作製した。得られた肌着のコ
ロイド状の遊離硫黄の含有量は0.1重量%であり、抗
菌性(10.5mm)共に満足いくものであった。
織の丸編地を作成した。この丸編地に含有されているコ
ロイド状の遊離硫黄の含有量は0.1重量%であった。
次いで、常法により精練後、乾燥した。得られた丸編地
を用いて常法により肌着を作製した。得られた肌着のコ
ロイド状の遊離硫黄の含有量は0.1重量%であり、抗
菌性(10.5mm)共に満足いくものであった。
【0026】
【比較例1】実施例1で得られたレーヨンフィラメント
集合体を38mmにカットしたものと先染めしていない
レギュラーポリエステルスフを混紡し、ポリエステル含
有量80%の綿番手で32番手の混紡糸を得た。この混
紡糸を用いて18GGのスムース組織の丸編地を作製
し、常法で精練し、分散染料により、130℃で60
分、ポリエステルを2浴2段染色した後、還元洗浄し、
次いで、反応染料により60℃で60分、レーヨンを染
色後、ソーピングし、乾燥した。
集合体を38mmにカットしたものと先染めしていない
レギュラーポリエステルスフを混紡し、ポリエステル含
有量80%の綿番手で32番手の混紡糸を得た。この混
紡糸を用いて18GGのスムース組織の丸編地を作製
し、常法で精練し、分散染料により、130℃で60
分、ポリエステルを2浴2段染色した後、還元洗浄し、
次いで、反応染料により60℃で60分、レーヨンを染
色後、ソーピングし、乾燥した。
【0027】コロイド状の遊離硫黄の検出が、染色加工
前のものは0.1重量%であったものが、得られた丸編
地からは検出されなかった。得られた染色物を用いて常
法により肌着を作製した。得られた肌着からもコロイド
状の遊離硫黄は検出されず、抗菌性もなかった。
前のものは0.1重量%であったものが、得られた丸編
地からは検出されなかった。得られた染色物を用いて常
法により肌着を作製した。得られた肌着からもコロイド
状の遊離硫黄は検出されず、抗菌性もなかった。
【0028】
【発明の効果】本発明の繊維構造体は、抗菌性に優れ
た、ポリエステル繊維及び/又はトリセテート繊維が混
用されたものである。
た、ポリエステル繊維及び/又はトリセテート繊維が混
用されたものである。
Claims (1)
- 【請求項1】ポリエステル繊維及び/又はトリアセテー
ト繊維を含有し、コロイド状の遊離硫黄を含有する繊維
構造体であって、上記コロイド状の遊離硫黄が0.01
〜19重量%で、かつ上記ポリエステル繊維及び/又は
トリアセテート繊維が先染めしたものであることを特徴
とする繊維構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34048595A JPH09176962A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 繊維構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34048595A JPH09176962A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 繊維構造体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09176962A true JPH09176962A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18337422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34048595A Withdrawn JPH09176962A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 繊維構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09176962A (ja) |
-
1995
- 1995-12-27 JP JP34048595A patent/JPH09176962A/ja not_active Withdrawn
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