JPH09176272A - 軟質ポリウレタンフォーム及びその製造方法 - Google Patents
軟質ポリウレタンフォーム及びその製造方法Info
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- JPH09176272A JPH09176272A JP7333526A JP33352695A JPH09176272A JP H09176272 A JPH09176272 A JP H09176272A JP 7333526 A JP7333526 A JP 7333526A JP 33352695 A JP33352695 A JP 33352695A JP H09176272 A JPH09176272 A JP H09176272A
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Abstract
く、オキシプロピレンユニットのヘッド−トゥ−テイル
結合選択率が高い、ポリオキシアルキレンポリオールを
使用し、高硬度の軟質ポリウレタンフォームを得る。 【解決手段】ポリオキシアルキレンポリオールとポリイ
ソシアネート化合物とから軟質ポリウレタンフォームを
製造する方法において、プロピレンオキシド付加重合に
よるヘッド−トゥ−テイル(Head−to−Tai
l)結合選択率が96mol%以上であるポリオキシア
ルキレンポリオールを使用し、そのポリオキシアルキレ
ンポリオールが、(1)水酸基価35mgKOH/gを
超え50mgKOH/g以下でモノオール由来の水酸基
量が全水酸基中2.5%以下、(2)水酸基価50mg
KOH/gを超え60mgKOH/g以下でモノオール
由来の水酸基量が全水酸基中1.5%以下、及び/又は
(3)水酸基価60mgKOH/gを超え70mgKO
H/g以下でモノオール由来の水酸基量が全水酸基中
0.8%以下である。
Description
ォーム及びその製造方法に関するものである。さらに詳
しくは、ホットモールドフォーム及びスラブフォームに
おける高硬度フォーム及びその製造方法に関するもので
ある。
を有し、衝撃吸収性能が優れているため、寝具、家具、
自動車のシート、家具のクッション等に広く使用されて
いる。用途に応じて幅広い硬度の軟質ポリウレタンフォ
ームが要求される。
ためには、ポリオキシアルキレンポリオールの一部をエ
チレン性不飽和単量体の重合により変性した、いわゆ
る、ポリマーポリオールが一般的に使用される(例えば
特公昭41−3473、特公昭47−47597)。本
ポリマーポリオール内のエチレン性不飽和単量体の重合
物は、軟質ポリウレタンフォームの樹脂構造内で有機フ
ィラーとして機能し、その効果でフォーム硬度が高くな
ると考えられる。しかし、本方法では原液の粘度が高く
なり、作業性が悪くなる。又、ポリマーポリオール製造
の際にポリオキシアルキレンポリオール内でエチレン性
不飽和単量体の重合操作が必要となる。結果として、ポ
リオキシアルキレンポリオールに比較して価格の高いポ
リマーポリオールを原料として使用しなくてはならな
い。又、液流れ性が低下し、不良率が多くなる等の欠点
もある。
基数)の高いポリオキシアルキレンオキシドを用いるこ
とによる軟質ポリウレタンフォームの製造方法も行われ
ている(例えば特公昭45−38839、特開昭57−
61772)。本方法により軟質ポリウレタンフォーム
樹脂の架橋密度が高くなり、高硬度の軟質ポリウレタン
フォームが得られると考えられる。しかし、ポリオキシ
アルキレンポリオールの粘度が高くなる。又、得られた
軟質ポリウレタンフォームの機械強度が低下する。
知られている(例えば特公昭54−4757)。しか
し、特にホットモールドフォームやスラブフォームの製
造への応用の場合、高通気量のフォームを得るのが困難
であり、フォームが収縮する傾向にある。アルカリ土類
金属塩を添加することにより、高硬度の軟質ポリウレタ
ンフォームを製造する方法も提案されている(特開平6
−192369)。しかし、アルカリ土類金属塩の増加
に伴い、セルが荒くなり品質の悪いフォームが得られる
という欠点を有する。
の低いポリオキシアルキレンポリオールを使用すること
により軟質ポリウレタンフォームの高硬度化が可能であ
ると記載されている。これらのポリオキシアルキレンポ
リオールは上記公開特許の明細書中に明記されているよ
うに、ジエチル亜鉛、金属ポルフィリン、複合金属シア
ン化物錯体などにより製造される。しかし、本発明者ら
が追試した結果では、上記複合金属シアン化物錯体触媒
などを使用したポリオキシアルキレンポリオールにより
製造した軟質ポリウレタンフォームは、高通気量の軟質
ポリウレタンフォームを得るのが困難であり、得られた
軟質ポリウレタンフォームが収縮する傾向にあった。高
通気量の軟質ポリウレタンフォームを得るために発泡に
使用する有機金属触媒量を低減した場合、軟質ポリウレ
タンフォームのキュアー性が低下する等の問題が発生し
た。
欠点を克服した、高硬度の軟質ポリウレタンフォームの
製造方法を提供することを目的とする。
軟質ポリウレタンフォームを製造する方法について上記
課題を解決するため鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。
オールとポリイソシアネート化合物とを触媒、整泡剤、
発泡剤、その他助剤の存在下に反応させて軟質ポリウレ
タンフォームを製造する方法において、プロピレンオキ
シド付加重合によるヘッド−トゥ−テイル(Head−
to−Tail)結合選択率が96mol%以上である
ポリオキシアルキレンポリオールを使用し、そのポリオ
キシアルキレンポリオールが、(1)水酸基価35mg
KOH/gを超え50mgKOH/g以下でモノオール
由来の水酸基量が全水酸基中2.5%以下、(2)水酸
基価50mgKOH/gを超え60mgKOH/g以下
でモノオール由来の水酸基量が全水酸基中1.5%以
下、及び/又は(3)水酸基価60mgKOH/gを超
え70mgKOH/g以下でモノオール由来の水酸基量
が全水酸基中0.8%以下、であることを特徴とする軟
質ポリウレタンフォームの製造方法及びこの方法で製造
される軟質ポリウレタンフォームである。
シアルキレンポリオールは、開始剤としての水酸基数2
〜4の活性水素化合物にアルキレンオキシドを付加重合
した構造の化合物及びそれらの2種類以上の混合物であ
る。活性水素化合物を例示するならば、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、グリセリン、モノ−、ジ−、トリエタノールアミ
ン、ペンタエリスリトール等が挙げられる。上記活性水
素化合物は2種類以上併用してもよい。
レンオキシドとしてはプロピレンオキシドと共にエチレ
ンオキシド、ブチレンオキシド、スチレンオキシド等が
挙げられる。アルキレンオキシドの付加様式は特に限定
されないが、軟質ポリウレタンフォームの発泡安定性、
泡化反応(ポリイソシアネートと水との反応)と樹脂化
反応(ポリイソシアネートとポリオキシアルキレンポリ
オールとの反応)のバランス等の点から、使用するポリ
オキシアルキレンポリオールの鎖末端オキシエチレン基
(エチレンオキシド由来)含量は25重量%以下が好ま
しい。
中のモノオール由来の水酸基最大量は、水酸基価35m
gKOH/gを超え50mgKOH/g以下の範囲では
2.5%、水酸基価50mgKOH/gを超え60mg
KOH/g以下の範囲では1.5%、水酸基価60mg
KOH/gを超え70mgKOH/g以下の範囲では
0.8%であり、更にプロピレンオキシドの付加重合に
よるヘッド−トゥ−テイル結合最低選択率は96mol
%であり、好ましくは96〜98mol%である。
基中のモノオール由来の水酸基最大量が、水酸基価35
mgKOH/gを超え50mgKOH/g以下の範囲で
2.5%、水酸基価50mgKOH/gを超え60mg
KOH/g以下の範囲で1.5%、水酸基価60mgK
OH/gを超え70mgKOH/g以下の範囲で0.8
%を超える場合には高硬度化の寄与度が小さくなる。一
方、プロピレンオキシドの付加重合によるヘッド−トゥ
−テイル結合選択率は96mol%未満の場合には高通
気量のフォームを得るのが困難であり、軟質ポリウレタ
ンフォームが収縮する傾向にある。高通気量の軟質ポリ
ウレタンフォームを得るために、使用する触媒量を低減
した場合、軟質ポリウレタンフォームのキュアー性が低
下する等の問題が発生する。
価は35mgKOH/gを超え70mgKOH/g以下
である。水酸基価が35mgKOH/g以下だと軟質ポ
リウレタンフォームの成形性が悪くなり、得られた軟質
ポリウレタンフォームに割れを生じ易くなる。水酸基価
が70mgKOH/gを超えると高通気量の軟質ポリウ
レタンフォームを得るのが困難であり、得られた軟質ポ
リウレタンフォームが収縮する傾向にある。
媒としてはアルカリ金属水酸化物触媒を使用する。例え
ば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウ
ム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム等が挙げられる
が、好ましくは水酸化セシウム、水酸化ルビジウムから
選ばれる化合物のうち少なくとも1種類が含まれる化合
物である。該触媒は通常純度90重量%以上のものが使
用される。
対して0.05〜0.5molで、反応温度60〜98
℃、反応圧力4kgf/cm2以下の条件でプロピレン
オキシド及び必要に応じて他のアルキレンオキシドを付
加重合することによって合成される。該触媒は反応終了
後、塩酸、燐酸等による中和法、水を用いた水洗法、あ
るいはイオン交換樹脂によるイオン交換法等により除去
される。
得るためには、該ポリオキシアルキレンポリオールの少
なくとも一部を、ポリオキシアルキレンポリオール中で
エチレン性不飽和単量体の重合により変性した、いわゆ
るポリマーポリオールで置き換えることもできる。エチ
レン性不飽和単量体は特に限定されないが、アクリロニ
トリル、スチレン、メタクリル酸メチル、塩化ビニリデ
ン等であり、これらの重合体は通常直径0.1〜10μ
mの微粒子状で分散される。
限定されないが、通常2,4−及び/又は2,6−トリ
レンジイソシアネート(TDI−100、TDI−8
0、TDI−65等)が使用される。ポリイソシアネー
ト成分の使用量は、特に制限はないが、該ポリオキシア
ルキレンポリオール成分及び水の活性水素に対するポリ
イソシアネートの当量比(NCO/H当量比、以下NC
Oインデックスと略する)が0.7〜1.2となる範囲
が適当である。
タンフォームを製造する際に使用される従来公知のもの
を使用することができ、特に限定はないが、例えばアミ
ン系触媒(トリエチレンジアミン、N−エチルモルフォ
リン、N−メチルモルフォリン、N,N−ジメチルエタ
ノールアミン等)、有機金属系触媒(オクタン酸錫、オ
レイン酸錫、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジア
セテート等)がある。これらの触媒は単独で、又は混合
して使用され、その使用量はポリオキシアルキレンポリ
オール100重量部に対して0.001〜10重量部で
ある。
タン、ジクロロジフルオロメタン、メチレンクロリド、
トリクロロフルオロメタン等が単独で、又は混合して使
用されるが、環境保護の観点より水を単独で使用するこ
とが好ましい。発泡剤の使用量はポリオキシアルキレン
ポリオール100重量部に対して0.01〜10重量部
である。
(ポリジメチルシロキサン−ポリオキシアルキレン共重
合体)であり、例えば、日本ユニカー社製のL−574
0M、L−5740S、SZ−1142、L−520、
L−580、東レダウコーニング社のSH−192等が
含まれる。これら整泡剤の使用量は、ポリオキシアルキ
レンポリオール100重量部に対して0.01〜10重
量部である。
老化防止剤、抗酸化剤等を添加することができる。以上
のように構造制御されたポリオキシアルキレンポリオー
ルを用いることにより、従来問題であった高粘度のポリ
オキシアルキレンポリオールを使用することなく、キュ
アー性良く、収縮のない高硬度の軟質ポリウレタンフォ
ームを得ることができる。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。以下、部とは重量部を表す。
−1)グリセリン1molに対して水酸化セシウム0.
23molを加え、100℃で6時間減圧脱水後プロピ
レンオキシドを反応温度80℃、最大反応圧力3.5k
gf/cm2G(Gはゲージ圧を表す)で付加重合し、
次いでエチレンオキシドを反応温度100℃で付加重合
して水酸基価45mgKOH/gのポリオキシアルキレ
ンポリオールAを得た。鎖末端オキシエチレン基含量は
8重量%であった。
日本分光社製液体クロマトグラフ装置により液体クロマ
トグラムをとり、トリオールとモノオールの面積比から
ポリオキシアルキレンポリオール全水酸基中のモノオー
ル由来の水酸基量を測定した。モノオール由来の水酸基
量は1.5%であった。更に日本電子社製400MHz
C13−核磁気共鳴(NMR)装置を用い、重クロロホル
ムを溶媒として使用し、このポリオキシアルキレンポリ
オールAのC13−NMRスペクトルをとり、ヘッド−ト
ゥ−テイル結合のオキシプロピレンセグメントのメチル
基のシグナル(16.9〜17.4ppm)とヘッド−
トゥ−ヘッド結合のオキシプロピレンセグメントのメチ
ル基のシグナル(17.7〜18.5ppm)の比から
求めたオキシプロピレンユニットのヘッド−トゥ−テイ
ル結合の結合選択率は96.5mol%であった。な
お、核シグナルの帰属はMacromolecules
19、1337−1343(1986)、F.C.S
chiling、A.E.Tonelliの報文に記載
された値を参考にした。
ルキレンポリオールB〜I(合成例2〜9)、K〜N
(合成例11〜14)、P〜S(合成例16〜19)を
得た。表−1、2に上記ポリオキシアルキレンポリオー
ルの合成条件、構造及び分析値を示す。
OHは水酸化ルビジウムを、KOHは水酸化カリウムを
示す。開始剤の官能基数3はグリセリンを、4はペンタ
エリスリトールを、5.7はソルビトールとグリセリン
の重量比95対5の混合物を開始剤に用いたことを示
す。鎖末端オキシエチレン基含量0重量%はアルキレン
オキシドとしてプロピレンオキシドのみを用いたことを
示す。
−10)グリセリン1molに対して亜鉛・コバルトシ
アン化物と塩化亜鉛、水、ジメトキシエタノールからな
る、いわゆる複合金属シアノ化錯体触媒を6.93g加
え、プロピレンオキシドを反応温度90℃、反応圧力
4.0kgf/cm2Gで付加重合し水酸基価49mg
KOH/gのポリオキシプロピレンポリオールを得た。
上記複合金属シアノ化錯体触媒をアンモニア水により抽
出し、水洗によりポリオキシプロピレンポリオールを精
製後、水酸化カリウムをグリセリン1mol相当に対し
0.23molとなるように加え、100℃で6時間、
減圧脱水を行った。次いでエチレンオキシドを100℃
で付加重合して水酸基化45mgKOH/gのポリオキ
シアルキレンポリオールJを得た。鎖末端オキシエチレ
ン基含量は8重量%であった。
の方法によりポリオキシアルキレンポリオールJを分析
したところ、ポリオキシアルキレンポリオール全水酸基
中のモノオール由来の水酸基量は1.3%、オキシプロ
ピレンユニットのヘッド−トゥ−テイル結合の結合選択
率は86.0mol%であった。以下、同様の合成方法
によりポリオキシアルキレンポリオールO(合成例1
5)を得た。表−2に上記ポリオキシアルキレンポリオ
ールの合成条件、構造及び分析値を示す。
数3はグリセリンを開始剤に用いたことを示す。鎖末端
オキシエチレン基含量0重量%はアルキレンオキシドと
してプロピレンオキシドのみを用いたことを示す。表−
1には本発明で使用する範囲内の、表−2には範囲外の
ポリオキシアルキレンポリオールを示す。特に表−2中
の、開始剤の活性水素化合物の水酸基数が本発明の範囲
より高い、ポリオキシアルキレンポリオールK及びP
は、粘度が1000cPs/25℃を超え、エチレン性
不飽和単量体で変性していないポリオキシアルキレンポ
リオールとしては高粘度であったため、軟質ポリウレタ
ンフォームの製造には使用しなかった。
キシアルキレンポリオールA100部に対してアクリロ
ニトリル19部及びスチレン5.5部グラフト重合して
得た水酸基価34mgKOH/gの ポリマーポリオー
ルTを得た。 (ポリマーポリオール合成例ー2)ポリオキシアルキレ
ンポリオールI100部に対してアクリロニトリル19
部及びスチレン5.5部グラフト重合して得た水酸基価
34mgKOH/gの ポリマーポリオールUを得た。
に、以下に示す原料を使用した。 (水) イオン交換水 (触媒−1) Minico L−1020:活材ケミ
カル社製のアミン系触媒(トリエチレンジアミンの33
%ジエチレングリコール溶液) (触媒−2) N−エチル・モルホリン:日本乳化剤社
製のアミン系触媒(N−エチルモルフォリン) (触媒−3) Niax A−4:OSiスペシャリテ
ィー社製のアミン系触媒 (触媒−4) ネオスタン U−28:日東化成社製の
有機金属系触媒(オクタン酸錫) (整泡剤−1)SZ−1142:日本ユニカー社製整泡
剤 (整泡剤−2)L−580:日本ユニカー社製整泡剤 (T−80) コスモネート T−80:三井東圧化学
社製ポリイソシアネート(TDI−80/20) 物性測定はJIS K−6301及びK−6401によ
り行った。
レタンフォームを製造した。 ポリオキシアルキレンポリオールA 100 部 水 5.5 部 触媒−1 0.28部 触媒−2 0.25部 整泡剤−1 1.5 部 触媒−4 0.18部 T−80 NCOインデックス 0.90
媒−1、−2、整泡剤−1を混合し、混合液の温度を2
5℃に調製した。この混合物に触媒−4を加え混合し、
すぐさま25℃に調製したT−80を加え混合し、直ち
に予め40℃に調製した内寸400x400x100m
mのアルミ製金型へ注入し、蓋を閉めて発泡させた。T
−80を加え混合を開始してから150秒後より、16
0℃の熱風オーブンで9分間キュアーを行い、その後金
型から軟質ポリウレタンフォームを取り出した。得られ
た軟質ポリウレタンフォームの製造条件、物性及び成形
性を表−3に示す。
較例1〜6を行った。表−3に上記実施例、比較例の軟
質ポリウレタンフォームの製造条件、得られた軟質ポリ
ウレタンフォームの物性及び成形性を示す。
ル由来の水酸基量が本発明の範囲より大きいポリオキシ
アルキレンポリオールIを用いた比較例−1、及び比較
例−2〜6に比べて高硬度の軟質ポリウレタンフォーム
が得られた。合成触媒として複合金属シアノ化錯体を用
いたポリオキシアルキレンポリオールJ、水酸基価が本
発明の範囲より高いポリオキシアルキレンポリオールM
を用いた比較例2、5の条件では、得られた軟質ポリウ
レタンフォームに収縮を生じた。高通気量の軟質ポリウ
レタンフォームを得る為に触媒−4の使用部数を低くし
たところ、比較例3、6に示す様にキュアー性に劣り、
表面スキン剥離を生じた。水酸基価が本発明の範囲より
低いポリオキシアルキレンポリオールLを用いた比較例
4では、得られた軟質ポリウレタンフォーム内部に割れ
(クラック)を生じたため、物性採取が不可能であっ
た。
レタンフォームを製造した。 ポリオキシアルキレンポリオールA 60 部 ポリマーポリオール 40 部 水 4.4 部 触媒−1 0.30部 触媒−2 0.25部 整泡剤−1 1.2 部 触媒−4 0.12部 T−80 NCOインデックス 0.90
媒−1、−2、整泡剤−1を混合し、混合液の温度を2
5℃に調製した。この混合物に触媒−4を加え混合し、
すぐさま25℃に調製したT−80を加え混合し、直ち
に予め40℃に調製した内寸400x400x100m
mのアルミ製金型へ注入し、蓋を閉めて発泡させた。T
−80を加え混合を開始してから150秒後より、16
0℃の熱風オーブンで9分間キュアーを行い、その後金
型から軟質ポリウレタンフォームを取り出した。得られ
た軟質ポリウレタンフォームの製造条件、物性及び成形
性を表−3に示す。
た。表−4に上記実施例、比較例の軟質ポリウレタンフ
ォームの製造条件、得られた軟質ポリウレタンフォーム
の物性及び成形性を示す。
来の水酸基量が本発明の範囲より大きいポリオキシアル
キレンポリオールI、及びポリオキシアルキレンポリオ
ールIを原料に用いたポリマーポリオールUを用いた比
較例7に比べて高硬度の軟質ポリウレタンフォームが得
られた。
レタンフォームを製造した。 ポリオキシアルキレンポリオールE 100 部 水 4.3 部 触媒−1 0.12部 触媒−3 0.03部 整泡剤−2 1.3 部 触媒−4 0.23部 T−80 NCOインデックス 1.10
媒−1、−3、整泡剤−2を混合し、混合液の温度を2
5℃に調製する。この混合物に触媒−4を加え混合し、
すぐさま25℃に調製したT−80を加え混合し、30
0x300mmのボックスへ注入し発泡させた。発泡後
の軟質ポリウレタンフォームは一晩以上放置し、軟質ポ
リウレタンフォームの物性測定を行った。250x25
0mm、厚み50mmの軟質ポリウレタンフォームを切
り出し、硬度測定に供した。得られた軟質ポリウレタン
フォームの状態及び物性を表−5に示す。
較例8〜10を行った。表−5に上記実施例、比較例の
軟質ポリウレタンフォームの製造条件、得られた軟質ポ
リウレタンフォームの物性及び成形性を示す。
ル由来の水酸基量が本発明の範囲より大きいポリオキシ
アルキレンポリオールNを用いた比較例8、及び比較例
9に比べて高硬度の軟質ポリウレタンフォームが得られ
た。合成触媒として複合金属シアノ化錯体を用いたポリ
オキシアルキレンポリオールOを用いた比較例9の条件
では、通気量が低く、反発弾性の低い質の悪い軟質ポリ
ウレタンフォームが得られた。水酸基価が本発明の範囲
より低いポリオキシアルキレンポリオールQを用いた比
較例10では、得られた軟質ポリウレタンフォーム内部
に割れ(クラック)を生じたため、物性採取が不可能で
あった。
レタンフォームを製造した。 ポリオキシアルキレンポリオールH 100 部 水 5.5 部 触媒−1 0.15部 触媒−3 0.05部 整泡剤−2 1.6 部 触媒−4 0.17部 T−80 NCOインデックス 1.10部
媒−1、−3、整泡剤−2を混合し、混合液の温度を2
5℃に調製する。この混合物に触媒−4を加え混合し、
すぐさま25℃に調製したT−80を加え混合し、30
0x300mmのボックスへ注入し発泡させた。発泡後
の軟質ポリウレタンフォームは一晩以上放置し、軟質ポ
リウレタンフォームの物性測定を行った。250x25
0mm、厚み50mmの軟質ポリウレタンフォームを切
り出し、硬度測定に供した。得られた軟質ポリウレタン
フォームの状態及び物性を表−6に示す。
を行った。表−6に上記実施例、比較例の軟質ポリウレ
タンフォームの製造条件、得られた軟質ポリウレタンフ
ォームの物性及び成形性を示す。
来の水酸基量が本発明の範囲より大きいポリオキシアル
キレンポリオールRを用いた比較例11、及び水酸基価
が本発明の範囲より高いポリオキシアルキレンポリオー
ルSを用いた比較例12に比べて高硬度の軟質ポリウレ
タンフォームが得られた。
軟質ポリウレタンフォームの製造において、全水酸基中
のモノオール由来の水酸基量が低く、かつオキシプロピ
レンユニットのヘッド−トゥ−テイル結合の結合選択率
が高い、ポリオキシアルキレンポリオールの使用によ
り、ポリオキシアルキレンポリオールの高粘度化、軟質
ポリウレタンフォームの独立気泡傾向、キュアー性低下
等の従来技術の欠点を克服し、高硬度の軟質ポリウレタ
ンフォームを得ることが可能となった。よって、産業上
の利用価値は高い。
Claims (5)
- 【請求項1】ポリオキシアルキレンポリオールとポリイ
ソシアネート化合物とを触媒、整泡剤、発泡剤、その他
助剤の存在下に反応させて軟質ポリウレタンフォームを
製造する方法において、プロピレンオキシド付加重合に
よるヘッド−トゥ−テイル(Head−to−Tai
l)結合選択率が96mol%以上であるポリオキシア
ルキレンポリオールを使用し、そのポリオキシアルキレ
ンポリオールが、(1)水酸基価35mgKOH/gを
超え50mgKOH/g以下でモノオール由来の水酸基
量が全水酸基中2.5%以下、(2)水酸基価50mg
KOH/gを超え60mgKOH/g以下でモノオール
由来の水酸基量が全水酸基中1.5%以下、及び/又は
(3)水酸基価60mgKOH/gを超え70mgKO
H/g以下でモノオール由来の水酸基量が全水酸基中
0.8%以下、であることを特徴とする軟質ポリウレタ
ンフォームの製造方法。 - 【請求項2】ポリオキシアルキレンポリオールが、アル
カリ金属水酸化物触媒の存在下、水酸基数2〜4の活性
水素化合物にアルキレンオキシドを付加重合して得られ
るものであり、アルカリ金属水酸化物触媒が、水酸化セ
シウム及び/又は水酸化ルビジウムであることを特徴と
する請求項1記載の方法。 - 【請求項3】ポリオキシアルキレンポリオールの一部が
エチレン性不飽和単量体の重合により変性されたポリマ
ーポリオールであることを特徴とする請求項1記載の方
法。 - 【請求項4】発泡剤として水を使用することを特徴とす
る請求項1記載の方法。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかの方法により製造
される軟質ポリウレタンフォーム。
Priority Applications (1)
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