JPH09176063A - アルコール類の製造方法 - Google Patents

アルコール類の製造方法

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JPH09176063A
JPH09176063A JP7341333A JP34133395A JPH09176063A JP H09176063 A JPH09176063 A JP H09176063A JP 7341333 A JP7341333 A JP 7341333A JP 34133395 A JP34133395 A JP 34133395A JP H09176063 A JPH09176063 A JP H09176063A
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幸一 三上
Osamu Kodera
治 小寺
Yukihiro Motoyama
幸弘 本山
Toshimichi Maruta
順道 丸田
Hiroaki Sakaguchi
博昭 阪口
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高活性な触媒を用いることによるアルコール
類の効率的な製造方法を提供する。 【解決手段】 一般式[I]で示される化合物の存在
下、一般式[II]で示されるアルデヒド類と一般式
[III]で示されるオレフィン類とを反応させること
による一般式[IV]で示されるアルコール類の製造方
法。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【効果】 医薬品、農薬あるいは各種機能材料などの製
造中間体として有用な化合物であるアルコール類を非常
に効率よく、かつ、高い選択率および収率で製造するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式[IV]
【0002】
【化10】
【0003】[式中、R3は低級アルキル基、置換もし
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10
低級アルキル基を表す。〕を表し、R4は水素原子、低
級アルキル基または置換もしくは非置換のフェニル基を
表す。]で示されるアルコール類の製造方法に関するも
のである。上式[IV]で示されるアルコール類は、医
薬品、農薬あるいは各種機能材料などの製造中間体とし
て有用な化合物である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、アルコール類の
製造方法は、数多く知られている。それらの製造方法の
1つとして、アルデヒド類とオレフィン類の反応による
アルコール類の製造方法がある。
【0005】このアルデヒド類とオレフィン類の反応に
よるアルコール類の製造方法においては、通常、触媒が
使用されるが、従来の触媒を使用した場合には充分な反
応速度を得ることができず、反応終了までに長時間を要
したり、反応速度を加速するために加熱する必要があ
り、アルコール類を効率よく製造することが困難である
という問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる問
題点に鑑み、鋭意、検討を行なった結果、アルデヒド類
とオレフィン類の反応において、種々のパーフルオロア
ルカンスルホニルイミド基を有する化合物を触媒として
使用することにより、反応速度が飛躍的に加速され、さ
らには非常に高い選択率および収率でアルコール類を製
造することができることを見出し、本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明の第一は、一般式[I]
【0008】
【化11】
【0009】[式中、Xは−N(Tf 1)Tf 2〔Tf 1は−
SO2f 1を表し、Tf 2は−SO2f 2(Rf 1およびRf 2
はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パーフルオロア
ルキル基を表す。)を表す。〕を表し、R1は置換もし
くは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR5、−N
(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、R2は置換
もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR7
−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−S
2f 3を表し、Tf 4は−SO2f 4を表し、Tf 5は−S
2f 5を表し、Tf 6は−SO2f 6を表し、Tf 7は−S
2f 7を表し、Tf 8は−SO2f 8(Rf 3、Rf 4
f 5、Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ素原
子または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表
し、R5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級アル
キル基を表すか、または、R5およびR7、R5および
8、R6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっし
ょになって2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカ
リ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホ
ウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウ
ム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモ
ン、ビスマス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を
表し、mは0または1であり、pは0または1であり、
m=1かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価
−2の整数を表し、m=1かつp=0の場合およびm=
0かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価−1
の整数を表し、m=0かつp=0の場合には、nは該当
するMの原子価の整数を表し、−N(Tf 1)Tf 2、−N
(Tf 3)R6、−N(Tf 4)Tf 5、−N(Tf 6)R8また
は−N(Tf 7)Tf 8のうちの少なくとも1つを有す
る。]で示される化合物の存在下、一般式[II]
【0010】
【化12】
【0011】[式中、R3は低級アルキル基、置換もし
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10
低級アルキル基を表す。〕を表す。]で示されるアルデ
ヒド類と一般式[III]
【0012】
【化13】
【0013】[式中、R4は水素原子、低級アルキル基
または置換もしくは非置換のフェニル基を表し、R9
水素原子または−Sn(R113〔R11は低級アルキル
基を表す。〕を表す。]で示されるオレフィン類とを反
応させることを特徴とする一般式[IV]
【0014】
【化14】
【0015】[式中、R3は低級アルキル基、置換もし
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10
低級アルキル基を表す。〕を表し、R4は水素原子、低
級アルキル基または置換もしくは非置換のフェニル基を
表す。]で示されるアルコール類の製造方法である。
【0016】また、本発明の第二は、一般式[V]
【0017】
【化15】
【0018】[式中、X’はハロゲン原子、−O−R13
〔R13は水素原子または低級アルキル基を表す。〕、−
OOC−R14〔R14は低級アルキル基を表す。〕または
−O3S−R15〔R15は低級アルキル基または置換もし
くは非置換のアリール基を表す。〕を表し、R1は置換
もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR5
−N(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、R2
置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR
7、−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−
SO2f 3を表し、Tf 4は−SO2f 4を表し、Tf 5は−
SO2f 5を表し、Tf 6は−SO2f 6を表し、Tf 7は−
SO2f 7を表し、Tf 8は−SO2f 8(Rf 3、Rf 4、R
f 5、Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ素原子
または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表し、
5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級アルキル
基を表すか、または、R5およびR7、R5およびR8、R
6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっしょになっ
て2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカリ金属、
アルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホウ素、ア
ルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、ケイ
素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン、ビス
マス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を表し、m
は0または1であり、pは0または1であり、m=1か
つp=1の場合には、nは該当するMの原子価−2の整
数を表し、m=1かつp=0の場合およびm=0かつp
=1の場合には、nは該当するMの原子価−1の整数を
表し、m=0かつp=0の場合には、nは該当するMの
原子価の整数を表す。]で示される化合物と一般式[V
I]
【0019】
【化16】
【0020】[式中、Xは−N(Tf 1)Tf 2〔Tf 1は−
SO2f 1を表し、Tf 2は−SO2f 2(Rf 1およびRf 2
はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パーフルオロア
ルキル基を表す。)を表す。〕を表し、M’は−H、−
Ag、アルカリ金属またはアルカリ土類金属を表し、y
はM’が−H、−Agまたはアルカリ金属の場合には1
であり、M’がアルカリ土類金属の場合には2であ
る。]で示される化合物とを反応させることにより得ら
れる化合物の存在下、一般式[II]
【0021】
【化17】
【0022】[式中、R3は低級アルキル基、置換もし
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10
低級アルキル基を表す。〕を表す。]で示されるアルデ
ヒド類と一般式[III]
【0023】
【化18】
【0024】[式中、R4は水素原子、低級アルキル基
または置換もしくは非置換のフェニル基を表し、R9
水素原子または−Sn(R113〔R11は低級アルキル
基を表す。〕を表す。]で示されるオレフィン類とを反
応させることを特徴とする一般式[IV]
【0025】
【化19】
【0026】[式中、R3は低級アルキル基、置換もし
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10
低級アルキル基を表す。〕を表し、R4は水素原子、低
級アルキル基または置換もしくは非置換のフェニル基を
表す。]で示されるアルコール類の製造方法である。
【0027】以下、本発明のアルコール類の製造方法に
ついて詳細に説明する。本発明のアルコール類の製造方
法においては、一般式[I]
【0028】
【化20】
【0029】[式中、Xは−N(Tf 1)Tf 2〔Tf 1は−
SO2f 1を表し、Tf 2は−SO2f 2(Rf 1およびRf 2
はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パーフルオロア
ルキル基を表す。)を表す。〕を表し、R1は置換もし
くは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR5、−N
(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、R2は置換
もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR7
−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−S
2f 3を表し、Tf 4は−SO2f 4を表し、Tf 5は−S
2f 5を表し、Tf 6は−SO2f 6を表し、Tf 7は−S
2f 7を表し、Tf 8は−SO2f 8(Rf 3、Rf 4
f 5、Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ素原
子または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表
し、R5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級アル
キル基を表すか、または、R5およびR7、R5および
8、R6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっし
ょになって2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカ
リ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホ
ウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウ
ム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモ
ン、ビスマス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を
表し、mは0または1であり、pは0または1であり、
m=1かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価
−2の整数を表し、m=1かつp=0の場合およびm=
0かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価−1
の整数を表し、m=0かつp=0の場合には、nは該当
するMの原子価の整数を表し、−N(Tf 1)Tf 2、−N
(Tf 3)R6、−N(Tf 4)Tf 5、−N(Tf 6)R8また
は−N(Tf 7)Tf 8のうちの少なくとも1つを有す
る。]で示される化合物が触媒として使用される。
【0030】一般式[I]で示される化合物の中心元素
であるMとしては、多くの元素を使用することができ、
具体的には、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類
元素、遷移金属、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、イ
ンジウム、タリウム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、
鉛、ヒ素、アンチモン、ビスマス、セレンまたはテルル
から選ばれる元素を使用することができる。
【0031】なお、本発明におけるアルカリ金属とは、
リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウ
ムまたはフランシウムを示す。また、本発明におけるア
ルカリ土類金属とは、ベリリウム、マグネシウム、カル
シウム、ストロンチウム、バリウムまたはラジウムを示
す。また、本発明における希土類元素とは、スカンジウ
ム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジ
ム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユーロピウ
ム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホル
ミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウムまたは
ルテチウムを示す。また、本発明における遷移金属と
は、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、
ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステ
ン、マンガン、テクネチウム、レニウム、鉄、ルテニウ
ム、オスミウム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニ
ッケル、パラジウム、白金、銅、銀、金、亜鉛、カドミ
ウムまたは水銀を示す。
【0032】また、本発明のアルコール類の製造方法に
おいて使用される一般式[I]で示される化合物の中心
元素であるMの配位子としては、Xとしては−N
(Tf 1)T f 2〔Tf 1は−SO2f 1を表し、Tf 2は−S
2f 2(Rf 1およびRf 2はそれぞれ独立にフッ素原子
または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表
す。〕が使用され、R1としては置換もしくは非置換の
シクロペンタジエニル基、−OR5、−N(Tf 3)R6
たは−N(Tf 4)Tf 5が使用され、R2としては置換も
しくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR7、−
N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−SO2
f 3を表し、Tf 4は−SO2f 4を表し、Tf 5は−SO2
f 5を表し、Tf 6は−SO2f 6を表し、Tf 7は−SO2
f 7を表し、Tf 8は−SO2f 8(Rf 3、Rf 4、Rf 5
f 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ素原子また
は低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表し、
5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級アルキル
基を表すか、または、R5およびR7、R5およびR8、R
6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっしょになっ
て2価の基を形成する。〕が使用される。
【0033】また、mは0または1であり、pは0また
は1であり、m=1かつp=1の場合、すなわち、一般
式[I]で示される化合物がR1およびR2の双方を有す
る場合には、nは該当するMの原子価−2の整数を表
し、m=1かつp=0の場合およびm=0かつp=1の
場合、すなわち、一般式[I]で示される化合物がR1
またはR2の一方のみを有する場合には、nは該当する
Mの原子価−1の整数を表し、m=0かつp=0の場
合、すなわち、一般式[I]で示される化合物がR 1
よびR2のいずれも有しない場合には、nは該当するM
の原子価の整数を表す。
【0034】上記の配位子X、R1およびR2は、どのよ
うな組み合わせとしてもよいが、一般式[I]で示され
る化合物が充分な触媒活性を示すためには、強力に電子
を引きつけるパーフルオロアルカンスルホニルイミド基
−N(Tf 1)Tf 2、−N(T f 3)R6、−N(Tf 4)Tf
5、−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8のうちの少
なくとも1つを有することが必要であり、より強いルイ
ス酸活性を示すためには、これらのパーフルオロアルカ
ンスルホニルイミド基をより多く有することが好まし
い。
【0035】なお、本発明における低級アルキル基と
は、炭素数1〜10の直鎖または分岐鎖を有するアルキ
ル基を示し、具体的には、たとえば、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル
基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−
ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプ
チル基、n−オクチル基などを挙げることができる。ま
た、本発明における低級パーフルオロアルキル基とは、
炭素数1〜10の直鎖または分岐鎖を有するパーフルオ
ロアルキル基を示し、具体的には、たとえば、トリフル
オロメチル基、ペンタフルオロエチル基、n−ヘプタフ
ルオロプロピル基、iso−ヘプタフルオロプロピル
基、n−ノナフルオロブチル基、iso−ノナフルオロ
ブチル基、sec−ノナフルオロブチル基、tert−
ノナフルオロブチル基、n−ウンデカフルオロペンチル
基、n−トリデカフルオロヘキシル基、n−ペンタデカ
フルオロヘプチル基、n−ヘプタデカフルオロオクチル
基などを挙げることができる。
【0036】また、本発明における上記のR5、R6、R
7、R8は、それぞれが独立に低級アルキル基である場合
の他、m=1かつp=1の場合、すなわち、一般式
[I]で示される化合物がR1およびR2の双方を有する
場合には、R1に含まれるR5またはR6とR2に含まれる
7またはR8のうちの2つが一組となって、すなわち、
5およびR7、R5およびR8、R6およびR7、あるい
は、R6およびR8がいっしょになって2価の基を形成し
てもよい。そのような2価の基の具体的な例としては、
たとえば、
【0037】
【化21】
【0038】
【化22】
【0039】
【化23】
【0040】
【化24】
【0041】などを挙げることができる。本発明のアル
コール類の製造方法において使用される上記の一般式
[I]で示される化合物は、たとえば、一般式[V]
【0042】
【化25】
【0043】[式中、X’はハロゲン原子、−O−R13
〔R13は水素原子または低級アルキル基を表す。〕、−
OOC−R14〔R14は低級アルキル基を表す。〕または
−O3S−R15〔R15は低級アルキル基または置換もし
くは非置換のアリール基を表す。〕を表し、R1は置換
もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR5
−N(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、R2
置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR
7、−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−
SO2f 3を表し、Tf 4は−SO2f 4を表し、Tf 5は−
SO2f 5を表し、Tf 6は−SO2f 6を表し、Tf 7は−
SO2f 7を表し、Tf 8は−SO2f 8(Rf 3、Rf 4、R
f 5、Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ素原子
または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表し、
5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級アルキル
基を表すか、または、R5およびR7、R5およびR8、R
6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっしょになっ
て2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカリ金属、
アルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホウ素、ア
ルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、ケイ
素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン、ビス
マス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を表し、m
は0または1であり、pは0または1であり、m=1か
つp=1の場合には、nは該当するMの原子価−2の整
数を表し、m=1かつp=0の場合およびm=0かつp
=1の場合には、nは該当するMの原子価−1の整数を
表し、m=0かつp=0の場合には、nは該当するMの
原子価の整数を表す。]で示される化合物と一般式[V
I]
【0044】
【化26】
【0045】[式中、Xは−N(Tf 1)Tf 2〔Tf 1は−
SO2f 1を表し、Tf 2は−SO2f 2(Rf 1およびRf 2
はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パーフルオロア
ルキル基を表す。)を表す。〕を表し、M’は−H、−
Ag、アルカリ金属またはアルカリ土類金属を表し、y
はM’が−H、−Agまたはアルカリ金属の場合には1
であり、M’がアルカリ土類金属の場合には2であ
る。]で示される化合物とを反応させることにより得る
ことができる。
【0046】本発明においては、以上のような一般式
[I]で示される化合物を触媒として用い、一般式[I
I]
【0047】
【化27】
【0048】[式中、R3は低級アルキル基、置換もし
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10
低級アルキル基を表す。〕を表す。]で示されるアルデ
ヒド類と一般式[III]
【0049】
【化28】
【0050】[式中、R4は水素原子、低級アルキル基
または置換もしくは非置換のフェニル基を表し、R9
水素原子または−Sn(R113〔R11は低級アルキル
基を表す。〕を表す。]で示されるオレフィン類とを反
応させることにより、一般式[IV]
【0051】
【化29】
【0052】[式中、R3は低級アルキル基、置換もし
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10
低級アルキル基を表す。〕を表し、R4は水素原子、低
級アルキル基または置換もしくは非置換のフェニル基を
表す。]で示されるアルコール類を製造することができ
る。
【0053】本発明のアルコール類の製造方法における
上記の反応は、当モル反応であるため、一般式[II
I]で示されるオレフィン類は、通常、一般式[II]
で示されるアルデヒド類1モルに対して、1モル以上使
用すればよく、好ましくは1モル〜3モル、さらに好ま
しくは1モル〜2モル使用するのがよい。使用量がこの
範囲より少ない場合には、未反応の一般式[II]で示
されるアルデヒド類が多量に残るため、収率低下の原因
となり、経済的に不利となり、また、未反応の一般式
[II]で示されるアルデヒド類の除去あるいは回収の
ために後処理工程に負荷がかかるため、好ましくない。
また、この範囲より多く使用しても、目的とする一般式
[IV]で示されるアルコール類の収量にほとんど変化
はなく、過剰に添加した一般式[III]で示されるオ
レフィン類が、未反応のまま、多量に残るだけであり、
経済的に不利となり、また、未反応の一般式[III]
で示されるオレフィン類の除去あるいは回収のために後
処理工程に負荷がかかるため、好ましくない。
【0054】また、本発明のアルコール類の製造方法に
おいて触媒として使用される一般式[I]で示される化
合物は、通常、一般式[II]で示されるアルデヒド類
1モルに対して0.01モル〜50モル、好ましくは
0.1モル〜30モル、さらに好ましくは1モル〜20
モル使用するのがよい。使用量がこの範囲より少ない場
合には、反応が充分に進行せず、収率低下の原因とな
り、経済的に不利となる、あるいは、反応速度が低下し
て反応終了までに長時間を要し、目的物を効率よく製造
することができなくなるなどの問題を生ずる場合があ
り、好ましくない。また、この範囲より多く使用して
も、反応速度、目的物の収率などにほとんど変化はな
く、経済的に不利となるだけであり、好ましくない。
【0055】本発明のアルコール類の製造方法において
は、通常、溶媒が使用されるが、使用される溶媒として
は特に限定はなく、一般に使用されているものを広く使
用することができ、たとえば、水、メタノール、エタノ
ール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−
ブタノール、iso−ブタノール、sec−ブタノー
ル、tert−ブタノールなどのアルコール類、n−ペ
ンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタンな
どの脂肪族炭化水素類、シクロペンタン、シクロヘキサ
ン、シクロヘプタン、シクロオクタンなどの脂環式炭化
水素類、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシ
レン、p−キシレンなどの芳香族炭化水素類、四塩化炭
素、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン
(EDC)、クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素
類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン(THF)、エチレングリコールジメチルエーテルな
どのエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸
ブチル、γ−ブチロラクトンなどのエステル類、アセト
ニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリル類、ピリジン
などの第3級アミン類、N,N−ジメチルホルムアミド
(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA
c)、N−メチルピロリドンなどの酸アミド類、ジメチ
ルスルホキシド(DMSO)、スルホランなどの含硫黄
化合物類、ニトロメタン、ニトロエタンなどのニトロ化
合物類、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸などの有
機酸類、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸、無水
イソ酪酸などの有機酸無水物類などを挙げることができ
る。
【0056】また、本発明のアルコール類の製造方法に
おける反応温度は、通常、室温付近とすればよく、充分
な反応速度で反応が進行する。当然のことながら、加熱
下においても効率よく反応が進行するが、冷却下、たと
えば、0℃付近においても充分な反応速度で反応が進行
する。しかしながら、加熱や冷却をしても反応速度、目
的物の収率などにほとんど変化はなく、加熱や冷却のた
めの工程が増えて操作が煩雑になり、また、加熱や冷却
をするために時間がかかり、効率が悪くなるだけであ
り、好ましくない。さらには、温度が低すぎる場合に
は、反応が充分に進行せず、収率低下の原因となり、経
済的に不利となる、あるいは、反応速度が低下して反応
終了までに長時間を要するなどの問題を生ずる場合があ
り、好ましくなく、一方、温度が高すぎる場合には、反
応中に分解などが起こる場合があり、収率低下の原因と
なり、経済的に不利となり、また、分解生成物などの除
去のために後処理工程に負荷がかかるため、好ましくな
い。
【0057】本発明においては、以上のようにして一般
式[IV]で示されるアルコール類を製造することがで
きるが、反応は、通常、数分程度で終了し、数時間を要
していた従来の製造方法に比べて、はるかに効率よく目
的のアルコール類を製造することができる。
【0058】本発明のアルコール類の製造方法において
は、反応終了後、通常の後処理を行うことにより粗生成
物を得ることができる。得られた粗生成物は、必要に応
じて再結晶、カラムクロマトグラフィーなどの精製操作
を行い、目的のアルコール類を高純度で得ることができ
る。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、実施例、比較例および参考
例により、本発明の実施の形態を具体的に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0060】
【実施例】参考例1(一般式[I]で示される化合物の調製) ビストリフルオロメタンスルホニルイミド酸(562m
g、2mmol)をジクロロメタン(8mL)に溶解
し、これに式[VII]で示される化合物(295μ
L、1mmol)をアルゴン雰囲気下、室温で添加し
た。室温で撹拌後、減圧下、溶媒を留去した。固体の残
渣をペンタンで洗浄し、ペンタン/エーテルから再結晶
し、式[VIII]で示される化合物を得た。
【0061】
【化30】
【0062】
【化31】
【0063】参考例2(一般式[I]で示される化合物
の調製) 式[IX]で示される化合物(5mmol)を無水アセ
トニトリルに溶解し、これにビストリフルオロメタンス
ルホニルイミド銀(10mmol)の無水アセトニトリ
ル溶液を添加し、撹拌した。ろ過後、無色のろ液上に注
意深くヘキサン層を形成した。24時間放置後、式
[X]で示される化合物を白色の結晶として得た。
【0064】
【化32】
【0065】
【化33】
【0066】参考例3(一般式[I]で示される化合物
の調製) 式[XI]で示される化合物(5mmol)を無水アセ
トニトリルに溶解し、これにビストリフルオロメタンス
ルホニルイミド銀(10mmol)の無水アセトニトリ
ル溶液を添加し、撹拌した。ろ過後、無色のろ液上に注
意深くヘキサン層を形成した。24時間放置後、式[X
II]で示される化合物を結晶として得た。
【0067】
【化34】
【0068】
【化35】
【0069】参考例4(一般式[I]で示される化合物
の調製) 式[XIII]で示される(1R,2R)−1,2−ジ
フェニルエチレンジアミンのビストリフィルアミド(4
8mg、0.1mmol)をテトラヒドロフラン(2m
L)中、水素化ナトリウム(0.2mmol)と室温で
30分間反応させた。これにビストリフルオロメタンス
ルホニルイミドイッテルビウム(101mg、0.1m
mol)および水(1.2mmol)を添加し、撹拌し
た。1時間撹拌後、減圧下、溶媒を留去し、式[XI
V]で示される化合物を得た。
【0070】
【化36】
【0071】
【化37】
【0072】参考例5(一般式[I]で示される化合物
の調製) ビストリフルオロメタンスルホニルイミドイッテルビウ
ムの代わりにビストリフルオロメタンスルホニルイミド
イットリウムを用いた他は参考例4と全く同様にして式
[XV]で示される化合物を得た。
【0073】
【化38】
【0074】参考例6(一般式[I]で示される化合物
の調製) ビストリフルオロメタンスルホニルイミドイッテルビウ
ムの代わりにビストリフルオロメタンスルホニルイミド
スカンジウムを用いた他は参考例4と全く同様にして式
[XVII]で示される化合物を得た。
【0075】
【化39】
【0076】実施例1 ビストリフルオロメタンスルホニルイミドイッテルビウ
ム(50mg、0.05mmol)をジクロロメタン
(5mL)に溶解し、これにベンズアルデヒド(102
μL、1mmol)およびアリルトリブチルスズ(34
1μL、1.1mmol)を室温で添加した。室温で3
0分間撹拌した後、エーテル(5mL)で希釈し、飽和
NaHCO3水溶液(10mL)を加えた。ろ過後、ろ
液をエーテルで3回(合計15mL)抽出した。有機層
を合わせ、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢
酸エチル=3/1)により精製し、4−ヒドロキシ−4
−フェニル−1−ブテンを収率92%で得た。
【0077】比較例1 イッテルビウムトリフラート(0.05mmol)をジ
クロロメタン(5mL)に溶解し、これにベンズアルデ
ヒド(102μL、1mmol)およびアリルトリブチ
ルスズ(341μL、1.1mmol)を室温で添加し
た。室温で24時間撹拌した後、エーテル(5mL)で
希釈し、飽和NaHCO3水溶液(10mL)を加え
た。ろ過後、ろ液をエーテルで3回(合計15mL)抽
出した。有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄した。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留
去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)により精製し、4
−ヒドロキシ−4−フェニル−1−ブテンを収率85%
で得た。
【0078】実施例2 ビストリフルオロメタンスルホニルイミドイッテルビウ
ム(50mg、0.05mmol)をジクロロメタン
(5mL)に溶解し、これにブチルグリオキシレート
(130mg、1mmol)およびアリルトリブチルス
ズ(341μL、1.1mmol)を室温で添加した。
室温で15分間撹拌した後、エーテル(5mL)で希釈
し、飽和NaHCO3水溶液(10mL)を加えた。ろ
過後、ろ液をエーテルで3回(合計15mL)抽出し
た。有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘ
キサン/酢酸エチル=3/1)により精製し、2−ヒド
ロキシ−4−ペンテン酸−n−ブチルを収率82%で得
た。
【0079】実施例3 ビストリフルオロメタンスルホニルイミドイットリウム
(101mg、0.1mmol)をジクロロメタン(2
mL)に溶解し、これにブチルグリオキシレート(13
0mg、1mmol)およびα−メチルスチレン(20
0μL、1.5mmol)を室温で添加した。室温で3
0分間撹拌した後、エーテル(5mL)で希釈し、飽和
NaHCO3水溶液(10mL)を加えた。ろ過後、ろ
液をエーテルで3回(合計15mL)抽出した。有機層
を合わせ、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢
酸エチル=3/1)により精製し、2−ヒドロキシ−4
−フェニル−4−ペンテン酸−n−ブチルを収率56%
で得た。
【0080】
【発明の効果】本発明の製造方法により、医薬品、農薬
あるいは各種機能材料などの製造中間体として有用な化
合物であるアルコール類を効率よく、かつ、非常に高い
選択率および収率で製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 69/732 C07C 69/732 Z // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 丸田 順道 埼玉県川越市今福中台2805番地 セントラ ル硝子株式会社化学研究所内 (72)発明者 阪口 博昭 山口県宇部市大字沖宇部5253番地 セント ラル硝子株式会社化学研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[I] 【化1】 [式中、Xは−N(Tf 1)Tf 2〔Tf 1は−SO2f 1
    表し、Tf 2は−SO2f 2(Rf 1およびRf 2はそれぞれ
    独立にフッ素原子または低級パーフルオロアルキル基を
    表す。)を表す。〕を表し、R1は置換もしくは非置換
    のシクロペンタジエニル基、−OR5、−N(Tf 3)R6
    または−N(Tf 4)Tf 5を表し、R2は置換もしくは非
    置換のシクロペンタジエニル基、−OR7、−N
    (Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−SO2
    f 3を表し、Tf 4は−SO2f 4を表し、Tf 5は−SO2
    f 5を表し、Tf 6は−SO2f 6を表し、Tf 7は−SO2
    f 7を表し、Tf 8は−SO2f 8(Rf 3、Rf 4、Rf 5、Rf
    6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ素原子または
    低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表し、R5
    6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級アルキル基を
    表すか、または、R5およびR7、R5およびR8、R6
    よびR7、あるいは、R6およびR8がいっしょになって
    2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカリ金属、ア
    ルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホウ素、アル
    ミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、ケイ素、
    ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン、ビスマ
    ス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を表し、mは
    0または1であり、pは0または1であり、m=1かつ
    p=1の場合には、nは該当するMの原子価−2の整数
    を表し、m=1かつp=0の場合およびm=0かつp=
    1の場合には、nは該当するMの原子価−1の整数を表
    し、m=0かつp=0の場合には、nは該当するMの原
    子価の整数を表し、−N(Tf 1)Tf 2、−N(Tf 3)R
    6、−N(Tf 4)Tf 5、−N(Tf 6)R8または−N(T
    f 7)Tf 8のうちの少なくとも1つを有する。]で示され
    る化合物の存在下、一般式[II] 【化2】 [式中、R3は低級アルキル基、置換もしくは非置換の
    フェニル基または−COO−R10〔R10は低級アルキル
    基を表す。〕を表す。]で示されるアルデヒド類と一般
    式[III] 【化3】 [式中、R4は水素原子、低級アルキル基または置換も
    しくは非置換のフェニル基を表し、R9は水素原子また
    は−Sn(R113〔R11は低級アルキル基を表す。〕
    を表す。]で示されるオレフィン類とを反応させること
    を特徴とする一般式[IV] 【化4】 [式中、R3は低級アルキル基、置換もしくは非置換の
    フェニル基または−COO−R10〔R10は低級アルキル
    基を表す。〕を表し、R4は水素原子、低級アルキル基
    または置換もしくは非置換のフェニル基を表す。]で示
    されるアルコール類の製造方法。
  2. 【請求項2】R1が−N(Tf 4)Tf 5であり、R2が−N
    (Tf 7)Tf 8〔Tf 4は−SO2f 4を表し、Tf 5は−S
    2f 5を表し、Tf 7は−SO2f 7を表し、Tf 8は−S
    2f 8(Rf 4、Rf 5、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立
    にフッ素原子または低級パーフルオロアルキル基を表
    す。)を表す。〕である請求項1記載のアルコール類の
    製造方法。
  3. 【請求項3】Tf 1、Tf 2、Tf 3、Tf 4、Tf 5、Tf 6、T
    f 7およびTf 8が−SO2CF3である請求項1または請求
    項2記載のアルコール類の製造方法。
  4. 【請求項4】Mが希土類元素である請求項1〜請求項3
    のいずれかに記載のアルコール類の製造方法。
  5. 【請求項5】Mがイッテルビウムである請求項1〜請求
    項3のいずれかに記載のアルコール類の製造方法。
  6. 【請求項6】R3がフェニル基または−COO−R
    10〔R10はn−ブチル基を表す。〕である請求項1〜請
    求項5のいずれかに記載のアルコール類の製造方法。
  7. 【請求項7】R4が水素原子であり、R9が−Sn
    (R113〔R11はn−ブチル基を表す。〕である請求
    項1〜請求項6のいずれかに記載のアルコール類の製造
    方法。
  8. 【請求項8】R4がフェニル基であり、R9が水素原子で
    ある請求項1〜請求項6のいずれかに記載のアルコール
    類の製造方法。
  9. 【請求項9】一般式[V] 【化5】 [式中、X’はハロゲン原子、−O−R13〔R13は水素
    原子または低級アルキル基を表す。〕、−OOC−R14
    〔R14は低級アルキル基を表す。〕または−O3S−R
    15〔R15は低級アルキル基または置換もしくは非置換の
    アリール基を表す。〕を表し、R1は置換もしくは非置
    換のシクロペンタジエニル基、−OR5、−N(Tf 3
    6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、R2は置換もしくは
    非置換のシクロペンタジエニル基、−OR7、−N(Tf
    6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−SO2f 3
    表し、Tf 4は−SO2f 4を表し、Tf 5は−SO2f 5
    表し、Tf 6は−SO2f 6を表し、Tf 7は−SO2f 7
    表し、Tf 8は−SO2f 8(Rf 3、Rf 4、Rf 5、Rf 6
    f 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ素原子または低級
    パーフルオロアルキル基を表す。)を表し、R5、R6
    7およびR8はそれぞれ独立に低級アルキル基を表す
    か、または、R5およびR7、R5およびR8、R6および
    7、あるいは、R6およびR8がいっしょになって2価
    の基を形成する。〕を表し、Mはアルカリ金属、アルカ
    リ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホウ素、アルミニ
    ウム、ガリウム、インジウム、タリウム、ケイ素、ゲル
    マニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン、ビスマス、セ
    レンまたはテルルから選ばれる元素を表し、mは0また
    は1であり、pは0または1であり、m=1かつp=1
    の場合には、nは該当するMの原子価−2の整数を表
    し、m=1かつp=0の場合およびm=0かつp=1の
    場合には、nは該当するMの原子価−1の整数を表し、
    m=0かつp=0の場合には、nは該当するMの原子価
    の整数を表す。]で示される化合物と一般式[VI] 【化6】 [式中、Xは−N(Tf 1)Tf 2〔Tf 1は−SO2f 1
    表し、Tf 2は−SO2f 2(Rf 1およびRf 2はそれぞれ
    独立にフッ素原子または低級パーフルオロアルキル基を
    表す。)を表す。〕を表し、M’は−H、−Ag、アル
    カリ金属またはアルカリ土類金属を表し、yはM’が−
    H、−Agまたはアルカリ金属の場合には1であり、
    M’がアルカリ土類金属の場合には2である。]で示さ
    れる化合物とを反応させることにより得られる化合物の
    存在下、一般式[II] 【化7】 [式中、R3は低級アルキル基、置換もしくは非置換の
    フェニル基または−COO−R10〔R10は低級アルキル
    基を表す。〕を表す。]で示されるアルデヒド類と一般
    式[III] 【化8】 [式中、R4は水素原子、低級アルキル基または置換も
    しくは非置換のフェニル基を表し、R9は水素原子また
    は−Sn(R113〔R11は低級アルキル基を表す。〕
    を表す。]で示されるオレフィン類とを反応させること
    を特徴とする一般式[IV] 【化9】 [式中、R3は低級アルキル基、置換もしくは非置換の
    フェニル基または−COO−R10〔R10は低級アルキル
    基を表す。〕を表し、R4は水素原子、低級アルキル基
    または置換もしくは非置換のフェニル基を表す。]で示
    されるアルコール類の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5986120A (en) * 1998-02-10 1999-11-16 The Research Foundation Of The State University Of New York Metal triflimide complexes
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KR20140081507A (ko) * 2012-12-21 2014-07-01 삼성전자주식회사 마그네슘 화합물, 마그네슘전지용 전해액, 및 이를 포함하는 마그네슘전지

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