JPH09241184A - フリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物の製造方法 - Google Patents

フリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物の製造方法

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JPH09241184A
JPH09241184A JP5183596A JP5183596A JPH09241184A JP H09241184 A JPH09241184 A JP H09241184A JP 5183596 A JP5183596 A JP 5183596A JP 5183596 A JP5183596 A JP 5183596A JP H09241184 A JPH09241184 A JP H09241184A
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Japan
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group
reaction product
friedel
alkylation reaction
general formula
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JP5183596A
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Koichi Mikami
幸一 三上
Osamu Kodera
治 小寺
Yukihiro Motoyama
幸弘 本山
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C1/00Preparation of hydrocarbons from one or more compounds, none of them being a hydrocarbon
    • C07C1/32Preparation of hydrocarbons from one or more compounds, none of them being a hydrocarbon starting from compounds containing hetero-atoms other than or in addition to oxygen or halogen
    • C07C1/321Preparation of hydrocarbons from one or more compounds, none of them being a hydrocarbon starting from compounds containing hetero-atoms other than or in addition to oxygen or halogen the hetero-atom being a non-metal atom
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2531/00Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds
    • C07C2531/02Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing organic compounds or metal hydrides

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高活性な触媒を用いることによるフリーデル
−クラフト−アルキル化反応生成物の効率的な製造方法
を提供する。 【解決手段】 一般式[I]で示される化合物の存在
下、一般式[II]で示される化合物と一般式[II
I]で示される化合物とを反応させることによる一般式
[IV]で示されるフリーデル−クラフト−アルキル化
反応生成物の製造方法。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【効果】 医薬品、農薬あるいは各種機能材料などの製
造中間体として有用な化合物であるフリーデル−クラフ
ト−アルキル化反応生成物を効率よく、かつ、高収率で
製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式[IV]
【0002】
【化5】
【0003】[式中、R4は低級アルキル基、低級アル
ケニル基または低級アルカジエニル基を表す。]で示さ
れるフリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物の製
造方法に関するものである。上式[IV]で示されるフ
リーデル−クラフト−アルキル化反応生成物は、医薬
品、農薬あるいは各種機能材料などの製造中間体として
有用な化合物である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、フリーデル−ク
ラフト−アルキル化反応は、よく知られている反応であ
る。
【0005】このフリーデル−クラフト−アルキル化反
応においては、通常、ルイス酸触媒が使用されるが、よ
り高活性のルイス酸触媒の開発が望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる問
題点に鑑み、鋭意、検討を行なった結果、フリーデル−
クラフト−アルキル化反応において、種々のパーフルオ
ロアルカンスルホニルイミド基を有する化合物を触媒と
して使用することにより、反応速度が加速され、高収率
でフリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物を製造
することができることを見出し、本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は、一般式[I]
【0008】
【化6】
【0009】[式中、Xは水素または−N(Tf 1)Tf 2
〔Tf 1は−SO2f 1を表し、Tf 2は−SO2f 2(Rf 1
およびRf 2はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パー
フルオロアルキル基を表す。)を表す。〕を表し、R1
は置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−O
5、−N(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、
2は置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、
−OR7、−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔T
f 3は−SO2f 3を表し、Tf 4は−SO2f 4を表し、T
f 5は−SO2f 5を表し、Tf 6は−SO2f 6を表し、T
f 7は−SO2f 7を表し、Tf 8は−SO2f 8(Rf 3、R
f 4、Rf 5、Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ
素原子または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を
表し、R 5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級ア
ルキル基を表すか、または、R5およびR7、R5および
8、R6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっし
ょになって2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカ
リ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホ
ウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウ
ム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモ
ン、ビスマス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を
表し、mは0または1であり、pは0または1であり、
m=1かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価
−2の整数を表し、m=1かつp=0の場合およびm=
0かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価−1
の整数を表し、m=0かつp=0の場合には、nは該当
するMの原子価の整数を表し、−N(Tf 1)Tf 2、−N
(Tf 3)R6、−N(Tf 4)Tf 5、−N(Tf 6)R8また
は−N(Tf 7)Tf 8のうちの少なくとも1つを有す
る。]で示される化合物の存在下、一般式[II]
【0010】
【化7】
【0011】[式中、R3は水素またはホルミル基を表
す。]で示される化合物と一般式[III]
【0012】
【化8】
【0013】[式中、R9、R10はそれぞれ独立に低級
アルキル基またはトリアルキルシリルアルキル基を表
す。]で示される化合物とを反応させることを特徴とす
る一般式[IV]
【0014】
【化9】
【0015】[式中、R4は低級アルキル基、低級アル
ケニル基または低級アルカジエニル基を表す。]で示さ
れるフリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物の製
造方法である。
【0016】以下、本発明のフリーデル−クラフト−ア
ルキル化反応生成物の製造方法について詳細に説明す
る。本発明のフリーデル−クラフト−アルキル化反応生
成物の製造方法においては、一般式[I]
【0017】
【化10】
【0018】[式中、Xは水素または−N(Tf 1)Tf 2
〔Tf 1は−SO2f 1を表し、Tf 2は−SO2f 2(Rf 1
およびRf 2はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パー
フルオロアルキル基を表す。)を表す。〕を表し、R1
は置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−O
5、−N(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、
2は置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、
−OR7、−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔T
f 3は−SO2f 3を表し、Tf 4は−SO2f 4を表し、T
f 5は−SO2f 5を表し、Tf 6は−SO2f 6を表し、T
f 7は−SO2f 7を表し、Tf 8は−SO2f 8(Rf 3、R
f 4、Rf 5、Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ
素原子または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を
表し、R 5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級ア
ルキル基を表すか、または、R5およびR7、R5および
8、R6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっし
ょになって2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカ
リ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホ
ウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウ
ム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモ
ン、ビスマス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を
表し、mは0または1であり、pは0または1であり、
m=1かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価
−2の整数を表し、m=1かつp=0の場合およびm=
0かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価−1
の整数を表し、m=0かつp=0の場合には、nは該当
するMの原子価の整数を表し、−N(Tf 1)Tf 2、−N
(Tf 3)R6、−N(Tf 4)Tf 5、−N(Tf 6)R8また
は−N(Tf 7)Tf 8のうちの少なくとも1つを有す
る。]で示される化合物が触媒として使用される。
【0019】一般式[I]で示される化合物の中心元素
であるMとしては、多くの元素を使用することができ、
具体的には、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類
元素、遷移金属、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、イ
ンジウム、タリウム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、
鉛、ヒ素、アンチモン、ビスマス、セレンまたはテルル
から選ばれる元素を使用することができる。
【0020】なお、本発明におけるアルカリ金属とは、
リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウ
ムまたはフランシウムを示す。また、本発明におけるア
ルカリ土類金属とは、ベリリウム、マグネシウム、カル
シウム、ストロンチウム、バリウムまたはラジウムを示
す。また、本発明における希土類元素とは、スカンジウ
ム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジ
ム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユーロピウ
ム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホル
ミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウムまたは
ルテチウムを示す。また、本発明における遷移金属と
は、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、
ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステ
ン、マンガン、テクネチウム、レニウム、鉄、ルテニウ
ム、オスミウム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニ
ッケル、パラジウム、白金、銅、銀、金、亜鉛、カドミ
ウムまたは水銀を示す。
【0021】また、本発明のフリーデル−クラフト−ア
ルキル化反応生成物の製造方法において使用される一般
式[I]で示される化合物の中心元素であるMの配位子
としては、Xとしては水素または−N(Tf 1)Tf 2〔T
f 1は−SO2f 1を表し、Tf 2は−SO2f 2(Rf 1およ
びRf 2はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パーフル
オロアルキル基を表す。)を表す。〕が使用され、R1
としては置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル
基、−OR5、−N(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5
が使用され、R2としては置換もしくは非置換のシクロ
ペンタジエニル基、−OR7、−N(Tf 6)R8または−
N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−SO2f 3を表し、Tf 4は−
SO2f 4を表し、Tf 5は−SO2f 5を表し、Tf 6は−
SO2f 6を表し、Tf 7は−SO2f 7を表し、Tf 8は−
SO2f 8(Rf 3、Rf 4、Rf 5、R f 6、Rf 7およびRf 8
はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パーフルオロア
ルキル基を表す。)を表し、R5、R6、R7およびR8
それぞれ独立に低級アルキル基を表すか、または、R5
およびR7、R5およびR8、R6およびR7、あるいは、
6およびR8がいっしょになって2価の基を形成す
る。〕が使用される。
【0022】また、mは0または1であり、pは0また
は1であり、m=1かつp=1の場合、すなわち、一般
式[I]で示される化合物がR1およびR2の双方を有す
る場合には、nは該当するMの原子価−2の整数を表
し、m=1かつp=0の場合およびm=0かつp=1の
場合、すなわち、一般式[I]で示される化合物がR1
またはR2の一方のみを有する場合には、nは該当する
Mの原子価−1の整数を表し、m=0かつp=0の場
合、すなわち、一般式[I]で示される化合物がR 1
よびR2のいずれも有しない場合には、nは該当するM
の原子価の整数を表す。
【0023】上記の配位子X、R1およびR2は、どのよ
うな組み合わせとしてもよいが、一般式[I]で示され
る化合物が充分な触媒活性を示すためには、強力に電子
を引きつけるパーフルオロアルカンスルホニルイミド基
−N(Tf 1)Tf 2、−N(T f 3)R6、−N(Tf 4)Tf
5、−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8のうちの少
なくとも1つを有することが必要であり、より強いルイ
ス酸活性を示すためには、これらのパーフルオロアルカ
ンスルホニルイミド基をより多く有することが好まし
い。
【0024】なお、本発明における低級アルキル基と
は、炭素数1〜10の直鎖または分岐鎖を有するアルキ
ル基を示し、具体的には、たとえば、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル
基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−
ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプ
チル基、n−オクチル基などを挙げることができる。ま
た、本発明における低級パーフルオロアルキル基とは、
炭素数1〜10の直鎖または分岐鎖を有するパーフルオ
ロアルキル基を示し、具体的には、たとえば、トリフル
オロメチル基、ペンタフルオロエチル基、n−ヘプタフ
ルオロプロピル基、iso−ヘプタフルオロプロピル
基、n−ノナフルオロブチル基、iso−ノナフルオロ
ブチル基、sec−ノナフルオロブチル基、tert−
ノナフルオロブチル基、n−ウンデカフルオロペンチル
基、n−トリデカフルオロヘキシル基、n−ペンタデカ
フルオロヘプチル基、n−ヘプタデカフルオロオクチル
基などを挙げることができる。
【0025】また、本発明における上記のR5、R6、R
7、R8は、それぞれが独立に低級アルキル基である場合
の他、m=1かつp=1の場合、すなわち、一般式
[I]で示される化合物がR1およびR2の双方を有する
場合には、R1に含まれるR5またはR6とR2に含まれる
7またはR8のうちの2つが一組となって、すなわち、
5およびR7、R5およびR8、R6およびR7、あるい
は、R6およびR8がいっしょになって2価の基を形成し
てもよい。
【0026】本発明においては、以上のような一般式
[I]で示される化合物を触媒として用い、一般式[I
I]
【0027】
【化11】
【0028】[式中、R3は水素またはホルミル基を表
す。]で示される化合物と一般式[III]
【0029】
【化12】
【0030】[式中、R9、R10はそれぞれ独立に低級
アルキル基またはトリアルキルシリルアルキル基を表
す。]で示される化合物とを反応させることにより、一
般式[IV]
【0031】
【化13】
【0032】[式中、R4は低級アルキル基、低級アル
ケニル基または低級アルカジエニル基を表す。]で示さ
れるフリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物を製
造することができる。
【0033】本発明のフリーデル−クラフト−アルキル
化反応生成物の製造方法における上記の反応において
は、一般式[III]で示される化合物は、通常、一般
式[II]で示される化合物1モルに対して、1モル〜
2モル使用すればよく、好ましくは1モル〜5モル、さ
らに好ましくは1モル〜3モル使用するのがよい。使用
量がこの範囲より少ない場合には、未反応の一般式[I
I]で示される化合物が多量に残るため、収率低下の原
因となり、経済的に不利となり、また、未反応の一般式
[II]で示される化合物の除去あるいは回収のために
後処理工程に負荷がかかるため、好ましくない。また、
この範囲より多く使用しても、目的とする一般式[I
V]で示されるフリーデル−クラフト−アルキル化反応
生成物の収量にほとんど変化はなく、過剰に添加した一
般式[III]で示される化合物が、未反応のまま、多
量に残るだけであり、経済的に不利となり、また、未反
応の一般式[III]で示される化合物の除去あるいは
回収のために後処理工程に負荷がかかるため、好ましく
ない。
【0034】また、本発明のフリーデル−クラフト−ア
ルキル化反応生成物の製造方法において触媒として使用
される一般式[I]で示される化合物は、通常、一般式
[II]で示される化合物1モルに対して0.01モル
〜50モル、好ましくは0.1モル〜30モル、さらに
好ましくは1モル〜20モル使用するのがよい。使用量
がこの範囲より少ない場合には、反応が充分に進行せ
ず、収率低下の原因となり、経済的に不利となる、ある
いは、反応速度が低下して反応終了までに長時間を要
し、目的物を効率よく製造することができなくなるなど
の問題を生ずる場合があり、好ましくない。また、この
範囲より多く使用しても、反応速度、目的物の収率など
にほとんど変化はなく、経済的に不利となるだけであ
り、好ましくない。
【0035】本発明のフリーデル−クラフト−アルキル
化反応生成物の製造方法においては、通常、溶媒が使用
されるが、使用される溶媒としては特に限定はなく、一
般に使用されているものを広く使用することができ、た
とえば、水、メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、iso−プロパノール、n−ブタノール、iso−
ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノー
ルなどのアルコール類、n−ペンタン、n−ヘキサン、
n−ヘプタン、n−オクタンなどの脂肪族炭化水素類、
シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シ
クロオクタンなどの脂環式炭化水素類、ベンゼン、トル
エン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレンなど
の芳香族炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルム、ジク
ロロメタン、ジクロロエタン(EDC)、クロロベンゼ
ンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン(THF)、エチレング
リコールジメチルエーテルなどのエーテル類、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど
のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル、γ−ブチロラク
トンなどのエステル類、アセトニトリル、ベンゾニトリ
ルなどのニトリル類、ピリジンなどの第3級アミン類、
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジ
メチルアセトアミド(DMAc)、N−メチルピロリド
ンなどの酸アミド類、ジメチルスルホキシド(DMS
O)、スルホランなどの含硫黄化合物類、ニトロメタ
ン、ニトロエタンなどのニトロ化合物類、酢酸、プロピ
オン酸、酪酸、イソ酪酸などの有機酸類、無水酢酸、無
水プロピオン酸、無水酪酸、無水イソ酪酸などの有機酸
無水物類などを挙げることができる。
【0036】また、本発明のフリーデル−クラフト−ア
ルキル化反応生成物の製造方法における反応温度は、通
常、室温付近とすればよく、充分な反応速度で反応が進
行する。当然のことながら、加熱下においても効率よく
反応が進行するが、冷却下、たとえば、0℃付近におい
ても充分な反応速度で反応が進行する。しかしながら、
加熱や冷却をしても反応速度、目的物の収率などにほと
んど変化はなく、加熱や冷却のための工程が増えて操作
が煩雑になり、また、加熱や冷却をするために時間がか
かり、効率が悪くなるだけであり、好ましくない。さら
には、温度が低すぎる場合には、反応が充分に進行せ
ず、収率低下の原因となり、経済的に不利となる、ある
いは、反応速度が低下して反応終了までに長時間を要す
るなどの問題を生ずる場合があり、好ましくなく、一
方、温度が高すぎる場合には、反応中に分解などが起こ
る場合があり、収率低下の原因となり、経済的に不利と
なり、また、分解生成物などの除去のために後処理工程
に負荷がかかるため、好ましくない。
【0037】本発明においては、以上のようにして一般
式[IV]で示されるフリーデル−クラフト−アルキル
化反応生成物を効率よく製造することができる。本発明
のフリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物の製造
方法においては、反応終了後、通常の後処理を行うこと
により粗生成物を得ることができる。得られた粗生成物
は、必要に応じて再結晶、カラムクロマトグラフィーな
どの精製操作を行い、目的のフリーデル−クラフト−ア
ルキル化反応生成物を高純度で得ることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、実施例により、本発明の実
施の形態を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではない。
【0039】
【実施例】実施例1 ビストリフルオロメタンスルホニルイミドイッテルビウ
ム(50mg、0.05mmol)をジクロロメタン
(5mL)に溶解し、これにベンズアルデヒド(102
μL、1mmol)およびアリルトリメチルシラン(3
18μL、2.0mmol)を室温で添加した。室温で
2時間撹拌した後、エーテル(5mL)で希釈し、飽和
NaHCO3水溶液(10mL)を加えた。ろ過後、ろ
液をエーテルで3回(合計15mL)抽出した。有機層
を合わせ、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢
酸エチル=20/1)により精製し、4−フェニルヘプ
タ−1,6−ジエンを収率48%で得た。
【0040】
【発明の効果】本発明の製造方法により、医薬品、農薬
あるいは各種機能材料などの製造中間体として有用な化
合物であるフリーデル−クラフト−アルキル化反応生成
物を効率よく、かつ、高収率で製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 15/44 6958−4H C07C 15/44

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[I] 【化1】 [式中、Xは水素または−N(Tf 1)Tf 2〔Tf 1は−S
    2f 1を表し、Tf 2は−SO2f 2(Rf 1およびRf 2
    それぞれ独立にフッ素原子または低級パーフルオロアル
    キル基を表す。)を表す。〕を表し、R1は置換もしく
    は非置換のシクロペンタジエニル基、−OR5、−N
    (Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、R2は置換
    もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR7
    −N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−S
    2f 3を表し、Tf 4は−SO2f 4を表し、Tf 5は−S
    2f 5を表し、Tf 6は−SO2f 6を表し、Tf 7は−S
    2f 7を表し、Tf 8は−SO2f 8(Rf 3、Rf 4
    f 5、Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ素原
    子または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表
    し、R 5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級アル
    キル基を表すか、または、R5およびR7、R5および
    8、R6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっし
    ょになって2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカ
    リ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホ
    ウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウ
    ム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモ
    ン、ビスマス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を
    表し、mは0または1であり、pは0または1であり、
    m=1かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価
    −2の整数を表し、m=1かつp=0の場合およびm=
    0かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価−1
    の整数を表し、m=0かつp=0の場合には、nは該当
    するMの原子価の整数を表し、−N(Tf 1)Tf 2、−N
    (Tf 3)R6、−N(Tf 4)Tf 5、−N(Tf 6)R8また
    は−N(Tf 7)Tf 8のうちの少なくとも1つを有す
    る。]で示される化合物の存在下、一般式[II] 【化2】 [式中、R3は水素またはホルミル基を表す。]で示さ
    れる化合物と一般式[III] 【化3】 [式中、R9、R10はそれぞれ独立に低級アルキル基ま
    たはトリアルキルシリルアルキル基を表す。]で示され
    る化合物とを反応させることを特徴とする一般式[I
    V] 【化4】 [式中、R4は低級アルキル基、低級アルケニル基また
    は低級アルカジエニル基を表す。]で示されるフリーデ
    ル−クラフト−アルキル化反応生成物の製造方法。
  2. 【請求項2】Tf 1、Tf 2、Tf 3、Tf 4、Tf 5、Tf 6、T
    f 7およびTf 8が−SO2CF3である請求項1記載のフリ
    ーデル−クラフト−アルキル化反応生成物の製造方法。
  3. 【請求項3】Mが希土類元素である請求項1または請求
    項2記載のフリーデル−クラフト−アルキル化反応生成
    物の製造方法。
  4. 【請求項4】Mがイッテルビウムである請求項1または
    請求項2記載のフリーデル−クラフト−アルキル化反応
    生成物の製造方法。
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