JPH09241184A - フリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物の製造方法 - Google Patents
フリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物の製造方法Info
- Publication number
- JPH09241184A JPH09241184A JP5183596A JP5183596A JPH09241184A JP H09241184 A JPH09241184 A JP H09241184A JP 5183596 A JP5183596 A JP 5183596A JP 5183596 A JP5183596 A JP 5183596A JP H09241184 A JPH09241184 A JP H09241184A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- reaction product
- friedel
- alkylation reaction
- general formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C1/00—Preparation of hydrocarbons from one or more compounds, none of them being a hydrocarbon
- C07C1/32—Preparation of hydrocarbons from one or more compounds, none of them being a hydrocarbon starting from compounds containing hetero-atoms other than or in addition to oxygen or halogen
- C07C1/321—Preparation of hydrocarbons from one or more compounds, none of them being a hydrocarbon starting from compounds containing hetero-atoms other than or in addition to oxygen or halogen the hetero-atom being a non-metal atom
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2531/00—Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds
- C07C2531/02—Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing organic compounds or metal hydrides
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高活性な触媒を用いることによるフリーデル
−クラフト−アルキル化反応生成物の効率的な製造方法
を提供する。 【解決手段】 一般式[I]で示される化合物の存在
下、一般式[II]で示される化合物と一般式[II
I]で示される化合物とを反応させることによる一般式
[IV]で示されるフリーデル−クラフト−アルキル化
反応生成物の製造方法。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【効果】 医薬品、農薬あるいは各種機能材料などの製
造中間体として有用な化合物であるフリーデル−クラフ
ト−アルキル化反応生成物を効率よく、かつ、高収率で
製造することができる。
−クラフト−アルキル化反応生成物の効率的な製造方法
を提供する。 【解決手段】 一般式[I]で示される化合物の存在
下、一般式[II]で示される化合物と一般式[II
I]で示される化合物とを反応させることによる一般式
[IV]で示されるフリーデル−クラフト−アルキル化
反応生成物の製造方法。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【効果】 医薬品、農薬あるいは各種機能材料などの製
造中間体として有用な化合物であるフリーデル−クラフ
ト−アルキル化反応生成物を効率よく、かつ、高収率で
製造することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式[IV]
【0002】
【化5】
【0003】[式中、R4は低級アルキル基、低級アル
ケニル基または低級アルカジエニル基を表す。]で示さ
れるフリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物の製
造方法に関するものである。上式[IV]で示されるフ
リーデル−クラフト−アルキル化反応生成物は、医薬
品、農薬あるいは各種機能材料などの製造中間体として
有用な化合物である。
ケニル基または低級アルカジエニル基を表す。]で示さ
れるフリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物の製
造方法に関するものである。上式[IV]で示されるフ
リーデル−クラフト−アルキル化反応生成物は、医薬
品、農薬あるいは各種機能材料などの製造中間体として
有用な化合物である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、フリーデル−ク
ラフト−アルキル化反応は、よく知られている反応であ
る。
ラフト−アルキル化反応は、よく知られている反応であ
る。
【0005】このフリーデル−クラフト−アルキル化反
応においては、通常、ルイス酸触媒が使用されるが、よ
り高活性のルイス酸触媒の開発が望まれている。
応においては、通常、ルイス酸触媒が使用されるが、よ
り高活性のルイス酸触媒の開発が望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる問
題点に鑑み、鋭意、検討を行なった結果、フリーデル−
クラフト−アルキル化反応において、種々のパーフルオ
ロアルカンスルホニルイミド基を有する化合物を触媒と
して使用することにより、反応速度が加速され、高収率
でフリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物を製造
することができることを見出し、本発明に到達した。
題点に鑑み、鋭意、検討を行なった結果、フリーデル−
クラフト−アルキル化反応において、種々のパーフルオ
ロアルカンスルホニルイミド基を有する化合物を触媒と
して使用することにより、反応速度が加速され、高収率
でフリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物を製造
することができることを見出し、本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は、一般式[I]
【0008】
【化6】
【0009】[式中、Xは水素または−N(Tf 1)Tf 2
〔Tf 1は−SO2Rf 1を表し、Tf 2は−SO2Rf 2(Rf 1
およびRf 2はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パー
フルオロアルキル基を表す。)を表す。〕を表し、R1
は置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−O
R5、−N(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、
R2は置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、
−OR7、−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔T
f 3は−SO2Rf 3を表し、Tf 4は−SO2Rf 4を表し、T
f 5は−SO2Rf 5を表し、Tf 6は−SO2Rf 6を表し、T
f 7は−SO2Rf 7を表し、Tf 8は−SO2Rf 8(Rf 3、R
f 4、Rf 5、Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ
素原子または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を
表し、R 5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級ア
ルキル基を表すか、または、R5およびR7、R5および
R8、R6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっし
ょになって2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカ
リ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホ
ウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウ
ム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモ
ン、ビスマス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を
表し、mは0または1であり、pは0または1であり、
m=1かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価
−2の整数を表し、m=1かつp=0の場合およびm=
0かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価−1
の整数を表し、m=0かつp=0の場合には、nは該当
するMの原子価の整数を表し、−N(Tf 1)Tf 2、−N
(Tf 3)R6、−N(Tf 4)Tf 5、−N(Tf 6)R8また
は−N(Tf 7)Tf 8のうちの少なくとも1つを有す
る。]で示される化合物の存在下、一般式[II]
〔Tf 1は−SO2Rf 1を表し、Tf 2は−SO2Rf 2(Rf 1
およびRf 2はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パー
フルオロアルキル基を表す。)を表す。〕を表し、R1
は置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−O
R5、−N(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、
R2は置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、
−OR7、−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔T
f 3は−SO2Rf 3を表し、Tf 4は−SO2Rf 4を表し、T
f 5は−SO2Rf 5を表し、Tf 6は−SO2Rf 6を表し、T
f 7は−SO2Rf 7を表し、Tf 8は−SO2Rf 8(Rf 3、R
f 4、Rf 5、Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ
素原子または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を
表し、R 5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級ア
ルキル基を表すか、または、R5およびR7、R5および
R8、R6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっし
ょになって2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカ
リ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホ
ウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウ
ム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモ
ン、ビスマス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を
表し、mは0または1であり、pは0または1であり、
m=1かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価
−2の整数を表し、m=1かつp=0の場合およびm=
0かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価−1
の整数を表し、m=0かつp=0の場合には、nは該当
するMの原子価の整数を表し、−N(Tf 1)Tf 2、−N
(Tf 3)R6、−N(Tf 4)Tf 5、−N(Tf 6)R8また
は−N(Tf 7)Tf 8のうちの少なくとも1つを有す
る。]で示される化合物の存在下、一般式[II]
【0010】
【化7】
【0011】[式中、R3は水素またはホルミル基を表
す。]で示される化合物と一般式[III]
す。]で示される化合物と一般式[III]
【0012】
【化8】
【0013】[式中、R9、R10はそれぞれ独立に低級
アルキル基またはトリアルキルシリルアルキル基を表
す。]で示される化合物とを反応させることを特徴とす
る一般式[IV]
アルキル基またはトリアルキルシリルアルキル基を表
す。]で示される化合物とを反応させることを特徴とす
る一般式[IV]
【0014】
【化9】
【0015】[式中、R4は低級アルキル基、低級アル
ケニル基または低級アルカジエニル基を表す。]で示さ
れるフリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物の製
造方法である。
ケニル基または低級アルカジエニル基を表す。]で示さ
れるフリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物の製
造方法である。
【0016】以下、本発明のフリーデル−クラフト−ア
ルキル化反応生成物の製造方法について詳細に説明す
る。本発明のフリーデル−クラフト−アルキル化反応生
成物の製造方法においては、一般式[I]
ルキル化反応生成物の製造方法について詳細に説明す
る。本発明のフリーデル−クラフト−アルキル化反応生
成物の製造方法においては、一般式[I]
【0017】
【化10】
【0018】[式中、Xは水素または−N(Tf 1)Tf 2
〔Tf 1は−SO2Rf 1を表し、Tf 2は−SO2Rf 2(Rf 1
およびRf 2はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パー
フルオロアルキル基を表す。)を表す。〕を表し、R1
は置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−O
R5、−N(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、
R2は置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、
−OR7、−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔T
f 3は−SO2Rf 3を表し、Tf 4は−SO2Rf 4を表し、T
f 5は−SO2Rf 5を表し、Tf 6は−SO2Rf 6を表し、T
f 7は−SO2Rf 7を表し、Tf 8は−SO2Rf 8(Rf 3、R
f 4、Rf 5、Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ
素原子または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を
表し、R 5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級ア
ルキル基を表すか、または、R5およびR7、R5および
R8、R6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっし
ょになって2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカ
リ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホ
ウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウ
ム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモ
ン、ビスマス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を
表し、mは0または1であり、pは0または1であり、
m=1かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価
−2の整数を表し、m=1かつp=0の場合およびm=
0かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価−1
の整数を表し、m=0かつp=0の場合には、nは該当
するMの原子価の整数を表し、−N(Tf 1)Tf 2、−N
(Tf 3)R6、−N(Tf 4)Tf 5、−N(Tf 6)R8また
は−N(Tf 7)Tf 8のうちの少なくとも1つを有す
る。]で示される化合物が触媒として使用される。
〔Tf 1は−SO2Rf 1を表し、Tf 2は−SO2Rf 2(Rf 1
およびRf 2はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パー
フルオロアルキル基を表す。)を表す。〕を表し、R1
は置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−O
R5、−N(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、
R2は置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、
−OR7、−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔T
f 3は−SO2Rf 3を表し、Tf 4は−SO2Rf 4を表し、T
f 5は−SO2Rf 5を表し、Tf 6は−SO2Rf 6を表し、T
f 7は−SO2Rf 7を表し、Tf 8は−SO2Rf 8(Rf 3、R
f 4、Rf 5、Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ
素原子または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を
表し、R 5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級ア
ルキル基を表すか、または、R5およびR7、R5および
R8、R6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっし
ょになって2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカ
リ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホ
ウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウ
ム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモ
ン、ビスマス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を
表し、mは0または1であり、pは0または1であり、
m=1かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価
−2の整数を表し、m=1かつp=0の場合およびm=
0かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価−1
の整数を表し、m=0かつp=0の場合には、nは該当
するMの原子価の整数を表し、−N(Tf 1)Tf 2、−N
(Tf 3)R6、−N(Tf 4)Tf 5、−N(Tf 6)R8また
は−N(Tf 7)Tf 8のうちの少なくとも1つを有す
る。]で示される化合物が触媒として使用される。
【0019】一般式[I]で示される化合物の中心元素
であるMとしては、多くの元素を使用することができ、
具体的には、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類
元素、遷移金属、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、イ
ンジウム、タリウム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、
鉛、ヒ素、アンチモン、ビスマス、セレンまたはテルル
から選ばれる元素を使用することができる。
であるMとしては、多くの元素を使用することができ、
具体的には、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類
元素、遷移金属、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、イ
ンジウム、タリウム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、
鉛、ヒ素、アンチモン、ビスマス、セレンまたはテルル
から選ばれる元素を使用することができる。
【0020】なお、本発明におけるアルカリ金属とは、
リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウ
ムまたはフランシウムを示す。また、本発明におけるア
ルカリ土類金属とは、ベリリウム、マグネシウム、カル
シウム、ストロンチウム、バリウムまたはラジウムを示
す。また、本発明における希土類元素とは、スカンジウ
ム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジ
ム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユーロピウ
ム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホル
ミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウムまたは
ルテチウムを示す。また、本発明における遷移金属と
は、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、
ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステ
ン、マンガン、テクネチウム、レニウム、鉄、ルテニウ
ム、オスミウム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニ
ッケル、パラジウム、白金、銅、銀、金、亜鉛、カドミ
ウムまたは水銀を示す。
リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウ
ムまたはフランシウムを示す。また、本発明におけるア
ルカリ土類金属とは、ベリリウム、マグネシウム、カル
シウム、ストロンチウム、バリウムまたはラジウムを示
す。また、本発明における希土類元素とは、スカンジウ
ム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジ
ム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユーロピウ
ム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホル
ミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウムまたは
ルテチウムを示す。また、本発明における遷移金属と
は、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、
ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステ
ン、マンガン、テクネチウム、レニウム、鉄、ルテニウ
ム、オスミウム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニ
ッケル、パラジウム、白金、銅、銀、金、亜鉛、カドミ
ウムまたは水銀を示す。
【0021】また、本発明のフリーデル−クラフト−ア
ルキル化反応生成物の製造方法において使用される一般
式[I]で示される化合物の中心元素であるMの配位子
としては、Xとしては水素または−N(Tf 1)Tf 2〔T
f 1は−SO2Rf 1を表し、Tf 2は−SO2Rf 2(Rf 1およ
びRf 2はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パーフル
オロアルキル基を表す。)を表す。〕が使用され、R1
としては置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル
基、−OR5、−N(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5
が使用され、R2としては置換もしくは非置換のシクロ
ペンタジエニル基、−OR7、−N(Tf 6)R8または−
N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−SO2Rf 3を表し、Tf 4は−
SO2Rf 4を表し、Tf 5は−SO2Rf 5を表し、Tf 6は−
SO2Rf 6を表し、Tf 7は−SO2Rf 7を表し、Tf 8は−
SO2Rf 8(Rf 3、Rf 4、Rf 5、R f 6、Rf 7およびRf 8
はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パーフルオロア
ルキル基を表す。)を表し、R5、R6、R7およびR8は
それぞれ独立に低級アルキル基を表すか、または、R5
およびR7、R5およびR8、R6およびR7、あるいは、
R6およびR8がいっしょになって2価の基を形成す
る。〕が使用される。
ルキル化反応生成物の製造方法において使用される一般
式[I]で示される化合物の中心元素であるMの配位子
としては、Xとしては水素または−N(Tf 1)Tf 2〔T
f 1は−SO2Rf 1を表し、Tf 2は−SO2Rf 2(Rf 1およ
びRf 2はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パーフル
オロアルキル基を表す。)を表す。〕が使用され、R1
としては置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル
基、−OR5、−N(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5
が使用され、R2としては置換もしくは非置換のシクロ
ペンタジエニル基、−OR7、−N(Tf 6)R8または−
N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−SO2Rf 3を表し、Tf 4は−
SO2Rf 4を表し、Tf 5は−SO2Rf 5を表し、Tf 6は−
SO2Rf 6を表し、Tf 7は−SO2Rf 7を表し、Tf 8は−
SO2Rf 8(Rf 3、Rf 4、Rf 5、R f 6、Rf 7およびRf 8
はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パーフルオロア
ルキル基を表す。)を表し、R5、R6、R7およびR8は
それぞれ独立に低級アルキル基を表すか、または、R5
およびR7、R5およびR8、R6およびR7、あるいは、
R6およびR8がいっしょになって2価の基を形成す
る。〕が使用される。
【0022】また、mは0または1であり、pは0また
は1であり、m=1かつp=1の場合、すなわち、一般
式[I]で示される化合物がR1およびR2の双方を有す
る場合には、nは該当するMの原子価−2の整数を表
し、m=1かつp=0の場合およびm=0かつp=1の
場合、すなわち、一般式[I]で示される化合物がR1
またはR2の一方のみを有する場合には、nは該当する
Mの原子価−1の整数を表し、m=0かつp=0の場
合、すなわち、一般式[I]で示される化合物がR 1お
よびR2のいずれも有しない場合には、nは該当するM
の原子価の整数を表す。
は1であり、m=1かつp=1の場合、すなわち、一般
式[I]で示される化合物がR1およびR2の双方を有す
る場合には、nは該当するMの原子価−2の整数を表
し、m=1かつp=0の場合およびm=0かつp=1の
場合、すなわち、一般式[I]で示される化合物がR1
またはR2の一方のみを有する場合には、nは該当する
Mの原子価−1の整数を表し、m=0かつp=0の場
合、すなわち、一般式[I]で示される化合物がR 1お
よびR2のいずれも有しない場合には、nは該当するM
の原子価の整数を表す。
【0023】上記の配位子X、R1およびR2は、どのよ
うな組み合わせとしてもよいが、一般式[I]で示され
る化合物が充分な触媒活性を示すためには、強力に電子
を引きつけるパーフルオロアルカンスルホニルイミド基
−N(Tf 1)Tf 2、−N(T f 3)R6、−N(Tf 4)Tf
5、−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8のうちの少
なくとも1つを有することが必要であり、より強いルイ
ス酸活性を示すためには、これらのパーフルオロアルカ
ンスルホニルイミド基をより多く有することが好まし
い。
うな組み合わせとしてもよいが、一般式[I]で示され
る化合物が充分な触媒活性を示すためには、強力に電子
を引きつけるパーフルオロアルカンスルホニルイミド基
−N(Tf 1)Tf 2、−N(T f 3)R6、−N(Tf 4)Tf
5、−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8のうちの少
なくとも1つを有することが必要であり、より強いルイ
ス酸活性を示すためには、これらのパーフルオロアルカ
ンスルホニルイミド基をより多く有することが好まし
い。
【0024】なお、本発明における低級アルキル基と
は、炭素数1〜10の直鎖または分岐鎖を有するアルキ
ル基を示し、具体的には、たとえば、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル
基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−
ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプ
チル基、n−オクチル基などを挙げることができる。ま
た、本発明における低級パーフルオロアルキル基とは、
炭素数1〜10の直鎖または分岐鎖を有するパーフルオ
ロアルキル基を示し、具体的には、たとえば、トリフル
オロメチル基、ペンタフルオロエチル基、n−ヘプタフ
ルオロプロピル基、iso−ヘプタフルオロプロピル
基、n−ノナフルオロブチル基、iso−ノナフルオロ
ブチル基、sec−ノナフルオロブチル基、tert−
ノナフルオロブチル基、n−ウンデカフルオロペンチル
基、n−トリデカフルオロヘキシル基、n−ペンタデカ
フルオロヘプチル基、n−ヘプタデカフルオロオクチル
基などを挙げることができる。
は、炭素数1〜10の直鎖または分岐鎖を有するアルキ
ル基を示し、具体的には、たとえば、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル
基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−
ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプ
チル基、n−オクチル基などを挙げることができる。ま
た、本発明における低級パーフルオロアルキル基とは、
炭素数1〜10の直鎖または分岐鎖を有するパーフルオ
ロアルキル基を示し、具体的には、たとえば、トリフル
オロメチル基、ペンタフルオロエチル基、n−ヘプタフ
ルオロプロピル基、iso−ヘプタフルオロプロピル
基、n−ノナフルオロブチル基、iso−ノナフルオロ
ブチル基、sec−ノナフルオロブチル基、tert−
ノナフルオロブチル基、n−ウンデカフルオロペンチル
基、n−トリデカフルオロヘキシル基、n−ペンタデカ
フルオロヘプチル基、n−ヘプタデカフルオロオクチル
基などを挙げることができる。
【0025】また、本発明における上記のR5、R6、R
7、R8は、それぞれが独立に低級アルキル基である場合
の他、m=1かつp=1の場合、すなわち、一般式
[I]で示される化合物がR1およびR2の双方を有する
場合には、R1に含まれるR5またはR6とR2に含まれる
R7またはR8のうちの2つが一組となって、すなわち、
R 5およびR7、R5およびR8、R6およびR7、あるい
は、R6およびR8がいっしょになって2価の基を形成し
てもよい。
7、R8は、それぞれが独立に低級アルキル基である場合
の他、m=1かつp=1の場合、すなわち、一般式
[I]で示される化合物がR1およびR2の双方を有する
場合には、R1に含まれるR5またはR6とR2に含まれる
R7またはR8のうちの2つが一組となって、すなわち、
R 5およびR7、R5およびR8、R6およびR7、あるい
は、R6およびR8がいっしょになって2価の基を形成し
てもよい。
【0026】本発明においては、以上のような一般式
[I]で示される化合物を触媒として用い、一般式[I
I]
[I]で示される化合物を触媒として用い、一般式[I
I]
【0027】
【化11】
【0028】[式中、R3は水素またはホルミル基を表
す。]で示される化合物と一般式[III]
す。]で示される化合物と一般式[III]
【0029】
【化12】
【0030】[式中、R9、R10はそれぞれ独立に低級
アルキル基またはトリアルキルシリルアルキル基を表
す。]で示される化合物とを反応させることにより、一
般式[IV]
アルキル基またはトリアルキルシリルアルキル基を表
す。]で示される化合物とを反応させることにより、一
般式[IV]
【0031】
【化13】
【0032】[式中、R4は低級アルキル基、低級アル
ケニル基または低級アルカジエニル基を表す。]で示さ
れるフリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物を製
造することができる。
ケニル基または低級アルカジエニル基を表す。]で示さ
れるフリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物を製
造することができる。
【0033】本発明のフリーデル−クラフト−アルキル
化反応生成物の製造方法における上記の反応において
は、一般式[III]で示される化合物は、通常、一般
式[II]で示される化合物1モルに対して、1モル〜
2モル使用すればよく、好ましくは1モル〜5モル、さ
らに好ましくは1モル〜3モル使用するのがよい。使用
量がこの範囲より少ない場合には、未反応の一般式[I
I]で示される化合物が多量に残るため、収率低下の原
因となり、経済的に不利となり、また、未反応の一般式
[II]で示される化合物の除去あるいは回収のために
後処理工程に負荷がかかるため、好ましくない。また、
この範囲より多く使用しても、目的とする一般式[I
V]で示されるフリーデル−クラフト−アルキル化反応
生成物の収量にほとんど変化はなく、過剰に添加した一
般式[III]で示される化合物が、未反応のまま、多
量に残るだけであり、経済的に不利となり、また、未反
応の一般式[III]で示される化合物の除去あるいは
回収のために後処理工程に負荷がかかるため、好ましく
ない。
化反応生成物の製造方法における上記の反応において
は、一般式[III]で示される化合物は、通常、一般
式[II]で示される化合物1モルに対して、1モル〜
2モル使用すればよく、好ましくは1モル〜5モル、さ
らに好ましくは1モル〜3モル使用するのがよい。使用
量がこの範囲より少ない場合には、未反応の一般式[I
I]で示される化合物が多量に残るため、収率低下の原
因となり、経済的に不利となり、また、未反応の一般式
[II]で示される化合物の除去あるいは回収のために
後処理工程に負荷がかかるため、好ましくない。また、
この範囲より多く使用しても、目的とする一般式[I
V]で示されるフリーデル−クラフト−アルキル化反応
生成物の収量にほとんど変化はなく、過剰に添加した一
般式[III]で示される化合物が、未反応のまま、多
量に残るだけであり、経済的に不利となり、また、未反
応の一般式[III]で示される化合物の除去あるいは
回収のために後処理工程に負荷がかかるため、好ましく
ない。
【0034】また、本発明のフリーデル−クラフト−ア
ルキル化反応生成物の製造方法において触媒として使用
される一般式[I]で示される化合物は、通常、一般式
[II]で示される化合物1モルに対して0.01モル
〜50モル、好ましくは0.1モル〜30モル、さらに
好ましくは1モル〜20モル使用するのがよい。使用量
がこの範囲より少ない場合には、反応が充分に進行せ
ず、収率低下の原因となり、経済的に不利となる、ある
いは、反応速度が低下して反応終了までに長時間を要
し、目的物を効率よく製造することができなくなるなど
の問題を生ずる場合があり、好ましくない。また、この
範囲より多く使用しても、反応速度、目的物の収率など
にほとんど変化はなく、経済的に不利となるだけであ
り、好ましくない。
ルキル化反応生成物の製造方法において触媒として使用
される一般式[I]で示される化合物は、通常、一般式
[II]で示される化合物1モルに対して0.01モル
〜50モル、好ましくは0.1モル〜30モル、さらに
好ましくは1モル〜20モル使用するのがよい。使用量
がこの範囲より少ない場合には、反応が充分に進行せ
ず、収率低下の原因となり、経済的に不利となる、ある
いは、反応速度が低下して反応終了までに長時間を要
し、目的物を効率よく製造することができなくなるなど
の問題を生ずる場合があり、好ましくない。また、この
範囲より多く使用しても、反応速度、目的物の収率など
にほとんど変化はなく、経済的に不利となるだけであ
り、好ましくない。
【0035】本発明のフリーデル−クラフト−アルキル
化反応生成物の製造方法においては、通常、溶媒が使用
されるが、使用される溶媒としては特に限定はなく、一
般に使用されているものを広く使用することができ、た
とえば、水、メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、iso−プロパノール、n−ブタノール、iso−
ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノー
ルなどのアルコール類、n−ペンタン、n−ヘキサン、
n−ヘプタン、n−オクタンなどの脂肪族炭化水素類、
シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シ
クロオクタンなどの脂環式炭化水素類、ベンゼン、トル
エン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレンなど
の芳香族炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルム、ジク
ロロメタン、ジクロロエタン(EDC)、クロロベンゼ
ンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン(THF)、エチレング
リコールジメチルエーテルなどのエーテル類、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど
のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル、γ−ブチロラク
トンなどのエステル類、アセトニトリル、ベンゾニトリ
ルなどのニトリル類、ピリジンなどの第3級アミン類、
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジ
メチルアセトアミド(DMAc)、N−メチルピロリド
ンなどの酸アミド類、ジメチルスルホキシド(DMS
O)、スルホランなどの含硫黄化合物類、ニトロメタ
ン、ニトロエタンなどのニトロ化合物類、酢酸、プロピ
オン酸、酪酸、イソ酪酸などの有機酸類、無水酢酸、無
水プロピオン酸、無水酪酸、無水イソ酪酸などの有機酸
無水物類などを挙げることができる。
化反応生成物の製造方法においては、通常、溶媒が使用
されるが、使用される溶媒としては特に限定はなく、一
般に使用されているものを広く使用することができ、た
とえば、水、メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、iso−プロパノール、n−ブタノール、iso−
ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノー
ルなどのアルコール類、n−ペンタン、n−ヘキサン、
n−ヘプタン、n−オクタンなどの脂肪族炭化水素類、
シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シ
クロオクタンなどの脂環式炭化水素類、ベンゼン、トル
エン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレンなど
の芳香族炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルム、ジク
ロロメタン、ジクロロエタン(EDC)、クロロベンゼ
ンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン(THF)、エチレング
リコールジメチルエーテルなどのエーテル類、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど
のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル、γ−ブチロラク
トンなどのエステル類、アセトニトリル、ベンゾニトリ
ルなどのニトリル類、ピリジンなどの第3級アミン類、
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジ
メチルアセトアミド(DMAc)、N−メチルピロリド
ンなどの酸アミド類、ジメチルスルホキシド(DMS
O)、スルホランなどの含硫黄化合物類、ニトロメタ
ン、ニトロエタンなどのニトロ化合物類、酢酸、プロピ
オン酸、酪酸、イソ酪酸などの有機酸類、無水酢酸、無
水プロピオン酸、無水酪酸、無水イソ酪酸などの有機酸
無水物類などを挙げることができる。
【0036】また、本発明のフリーデル−クラフト−ア
ルキル化反応生成物の製造方法における反応温度は、通
常、室温付近とすればよく、充分な反応速度で反応が進
行する。当然のことながら、加熱下においても効率よく
反応が進行するが、冷却下、たとえば、0℃付近におい
ても充分な反応速度で反応が進行する。しかしながら、
加熱や冷却をしても反応速度、目的物の収率などにほと
んど変化はなく、加熱や冷却のための工程が増えて操作
が煩雑になり、また、加熱や冷却をするために時間がか
かり、効率が悪くなるだけであり、好ましくない。さら
には、温度が低すぎる場合には、反応が充分に進行せ
ず、収率低下の原因となり、経済的に不利となる、ある
いは、反応速度が低下して反応終了までに長時間を要す
るなどの問題を生ずる場合があり、好ましくなく、一
方、温度が高すぎる場合には、反応中に分解などが起こ
る場合があり、収率低下の原因となり、経済的に不利と
なり、また、分解生成物などの除去のために後処理工程
に負荷がかかるため、好ましくない。
ルキル化反応生成物の製造方法における反応温度は、通
常、室温付近とすればよく、充分な反応速度で反応が進
行する。当然のことながら、加熱下においても効率よく
反応が進行するが、冷却下、たとえば、0℃付近におい
ても充分な反応速度で反応が進行する。しかしながら、
加熱や冷却をしても反応速度、目的物の収率などにほと
んど変化はなく、加熱や冷却のための工程が増えて操作
が煩雑になり、また、加熱や冷却をするために時間がか
かり、効率が悪くなるだけであり、好ましくない。さら
には、温度が低すぎる場合には、反応が充分に進行せ
ず、収率低下の原因となり、経済的に不利となる、ある
いは、反応速度が低下して反応終了までに長時間を要す
るなどの問題を生ずる場合があり、好ましくなく、一
方、温度が高すぎる場合には、反応中に分解などが起こ
る場合があり、収率低下の原因となり、経済的に不利と
なり、また、分解生成物などの除去のために後処理工程
に負荷がかかるため、好ましくない。
【0037】本発明においては、以上のようにして一般
式[IV]で示されるフリーデル−クラフト−アルキル
化反応生成物を効率よく製造することができる。本発明
のフリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物の製造
方法においては、反応終了後、通常の後処理を行うこと
により粗生成物を得ることができる。得られた粗生成物
は、必要に応じて再結晶、カラムクロマトグラフィーな
どの精製操作を行い、目的のフリーデル−クラフト−ア
ルキル化反応生成物を高純度で得ることができる。
式[IV]で示されるフリーデル−クラフト−アルキル
化反応生成物を効率よく製造することができる。本発明
のフリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物の製造
方法においては、反応終了後、通常の後処理を行うこと
により粗生成物を得ることができる。得られた粗生成物
は、必要に応じて再結晶、カラムクロマトグラフィーな
どの精製操作を行い、目的のフリーデル−クラフト−ア
ルキル化反応生成物を高純度で得ることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、実施例により、本発明の実
施の形態を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではない。
施の形態を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではない。
【0039】
【実施例】実施例1 ビストリフルオロメタンスルホニルイミドイッテルビウ
ム(50mg、0.05mmol)をジクロロメタン
(5mL)に溶解し、これにベンズアルデヒド(102
μL、1mmol)およびアリルトリメチルシラン(3
18μL、2.0mmol)を室温で添加した。室温で
2時間撹拌した後、エーテル(5mL)で希釈し、飽和
NaHCO3水溶液(10mL)を加えた。ろ過後、ろ
液をエーテルで3回(合計15mL)抽出した。有機層
を合わせ、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢
酸エチル=20/1)により精製し、4−フェニルヘプ
タ−1,6−ジエンを収率48%で得た。
ム(50mg、0.05mmol)をジクロロメタン
(5mL)に溶解し、これにベンズアルデヒド(102
μL、1mmol)およびアリルトリメチルシラン(3
18μL、2.0mmol)を室温で添加した。室温で
2時間撹拌した後、エーテル(5mL)で希釈し、飽和
NaHCO3水溶液(10mL)を加えた。ろ過後、ろ
液をエーテルで3回(合計15mL)抽出した。有機層
を合わせ、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢
酸エチル=20/1)により精製し、4−フェニルヘプ
タ−1,6−ジエンを収率48%で得た。
【0040】
【発明の効果】本発明の製造方法により、医薬品、農薬
あるいは各種機能材料などの製造中間体として有用な化
合物であるフリーデル−クラフト−アルキル化反応生成
物を効率よく、かつ、高収率で製造することができる。
あるいは各種機能材料などの製造中間体として有用な化
合物であるフリーデル−クラフト−アルキル化反応生成
物を効率よく、かつ、高収率で製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 15/44 6958−4H C07C 15/44
Claims (4)
- 【請求項1】一般式[I] 【化1】 [式中、Xは水素または−N(Tf 1)Tf 2〔Tf 1は−S
O2Rf 1を表し、Tf 2は−SO2Rf 2(Rf 1およびRf 2は
それぞれ独立にフッ素原子または低級パーフルオロアル
キル基を表す。)を表す。〕を表し、R1は置換もしく
は非置換のシクロペンタジエニル基、−OR5、−N
(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、R2は置換
もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR7、
−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−S
O2Rf 3を表し、Tf 4は−SO2Rf 4を表し、Tf 5は−S
O2Rf 5を表し、Tf 6は−SO2Rf 6を表し、Tf 7は−S
O2Rf 7を表し、Tf 8は−SO2Rf 8(Rf 3、Rf 4、
Rf 5、Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ素原
子または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表
し、R 5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級アル
キル基を表すか、または、R5およびR7、R5および
R8、R6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっし
ょになって2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカ
リ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホ
ウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウ
ム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモ
ン、ビスマス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を
表し、mは0または1であり、pは0または1であり、
m=1かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価
−2の整数を表し、m=1かつp=0の場合およびm=
0かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価−1
の整数を表し、m=0かつp=0の場合には、nは該当
するMの原子価の整数を表し、−N(Tf 1)Tf 2、−N
(Tf 3)R6、−N(Tf 4)Tf 5、−N(Tf 6)R8また
は−N(Tf 7)Tf 8のうちの少なくとも1つを有す
る。]で示される化合物の存在下、一般式[II] 【化2】 [式中、R3は水素またはホルミル基を表す。]で示さ
れる化合物と一般式[III] 【化3】 [式中、R9、R10はそれぞれ独立に低級アルキル基ま
たはトリアルキルシリルアルキル基を表す。]で示され
る化合物とを反応させることを特徴とする一般式[I
V] 【化4】 [式中、R4は低級アルキル基、低級アルケニル基また
は低級アルカジエニル基を表す。]で示されるフリーデ
ル−クラフト−アルキル化反応生成物の製造方法。 - 【請求項2】Tf 1、Tf 2、Tf 3、Tf 4、Tf 5、Tf 6、T
f 7およびTf 8が−SO2CF3である請求項1記載のフリ
ーデル−クラフト−アルキル化反応生成物の製造方法。 - 【請求項3】Mが希土類元素である請求項1または請求
項2記載のフリーデル−クラフト−アルキル化反応生成
物の製造方法。 - 【請求項4】Mがイッテルビウムである請求項1または
請求項2記載のフリーデル−クラフト−アルキル化反応
生成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5183596A JPH09241184A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | フリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5183596A JPH09241184A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | フリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09241184A true JPH09241184A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12897926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5183596A Pending JPH09241184A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | フリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09241184A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004531492A (ja) * | 2001-03-12 | 2004-10-14 | ザ クイーンズ ユニバーシティ オブ ベルファスト | 金属ビストリフルイミド化合物及び金属ビストリフルイミド化合物の合成方法 |
WO2005054223A3 (en) * | 2003-12-05 | 2005-10-27 | Dsm Ip Assets Bv | Process for the manufacture of alkenylated hydroxylated aromatic compounds, of chroman compounds and of their acylated derivatives |
-
1996
- 1996-03-08 JP JP5183596A patent/JPH09241184A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004531492A (ja) * | 2001-03-12 | 2004-10-14 | ザ クイーンズ ユニバーシティ オブ ベルファスト | 金属ビストリフルイミド化合物及び金属ビストリフルイミド化合物の合成方法 |
US6998497B2 (en) | 2001-03-12 | 2006-02-14 | The Queen's University Of Belfast | Metal bis-triflimide compounds and methods for synthesis of metal bis-triflimide compounds |
US7781625B2 (en) | 2001-03-12 | 2010-08-24 | The Queen's University Of Belfast | Process catalysed by bis-trifilmide compounds |
WO2005054223A3 (en) * | 2003-12-05 | 2005-10-27 | Dsm Ip Assets Bv | Process for the manufacture of alkenylated hydroxylated aromatic compounds, of chroman compounds and of their acylated derivatives |
JP2007513121A (ja) * | 2003-12-05 | 2007-05-24 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | アルケニル化ヒドロキシル化芳香族化合物、クロマン化合物、およびそれらのアシル化誘導体の製造方法 |
US7696364B2 (en) | 2003-12-05 | 2010-04-13 | DSM IP Assets B.V. a Netherlands Corporation | Process for the manufacture of alkenylated hydroxylated aromatic compounds, of chroman compounds and of their acylated derivatives |
JP4917435B2 (ja) * | 2003-12-05 | 2012-04-18 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | アルケニル化ヒドロキシル化芳香族化合物、クロマン化合物、およびそれらのアシル化誘導体の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI583666B (zh) | Methods for the production of unsaturated acids and / or unsaturated esters | |
CN110028419B (zh) | 一种碘普罗胺的制备方法 | |
JP3031851B2 (ja) | アルコール類の製造方法 | |
JPH09241184A (ja) | フリーデル−クラフト−アルキル化反応生成物の製造方法 | |
TWI641588B (zh) | Method for producing carbonate compound and methacrylic acid or ester thereof | |
TWI627162B (zh) | Method for producing unsaturated acid ester or unsaturated acid | |
JPH0957110A (ja) | ルイス酸触媒 | |
JPH09169690A (ja) | アシル化合物類の製造方法 | |
JP3317657B2 (ja) | アリル化合物類の製造方法 | |
JP2003192626A (ja) | 2−アダマンタノンの製造方法 | |
JP5000031B2 (ja) | 芳香族−o−ジアルデヒド化合物の製造方法 | |
JP4314799B2 (ja) | 2−ナフトール誘導体の製造方法とその中間体 | |
JPH10330314A (ja) | ペンタエリスリトールテトラエステル類の製造方法 | |
JP3161689B2 (ja) | アシル化合物類の製造方法 | |
JP3001626B2 (ja) | 2―クロロプロピオンアルデヒド三量体およびその製造方法 | |
JP3393790B2 (ja) | フリーデル−クラフト・アルキル化反応生成物類の製造方法 | |
JPH03190837A (ja) | 第3級ブチルベンズアルデヒド異性体混合物の製造方法 | |
JP4893903B2 (ja) | ブロモイソフタル酸化合物の製造方法 | |
JPH04169542A (ja) | ビストリフルオロメチルビフェニルの製造法 | |
CA1213906A (en) | Process for preparation of 3,3'- or 3,4'- diaminobenzophenone | |
Forth et al. | Synthesis of Long Chain ω-Aralkylbromides | |
JP2013028559A (ja) | 3−クロロ−4−メチル安息香酸イソプロピル及びその製造方法 | |
JPH05286898A (ja) | 4−アシロキシ−4’−ブロモビフェニルの製造方法 | |
JPH0324023A (ja) | 2―(4―イソブチルフエニル)―2―ブテン | |
JPH07258124A (ja) | ハイドロフルオロカーボンの精製方法 |