JP3031851B2 - アルコール類の製造方法 - Google Patents
アルコール類の製造方法Info
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- JP3031851B2 JP3031851B2 JP7341333A JP34133395A JP3031851B2 JP 3031851 B2 JP3031851 B2 JP 3031851B2 JP 7341333 A JP7341333 A JP 7341333A JP 34133395 A JP34133395 A JP 34133395A JP 3031851 B2 JP3031851 B2 JP 3031851B2
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Catalysts (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式[IV]
【0002】
【化4】
【0003】[式中、R3は低級アルキル基、置換もし
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10は
低級アルキル基を表す。〕を表し、R4は水素原子、低
級アルキル基または置換もしくは非置換のフェニル基を
表す。]で示されるアルコール類の製造方法に関するも
のである。上式[IV]で示されるアルコール類は、医
薬品、農薬あるいは各種機能材料などの製造中間体とし
て有用な化合物である。
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10は
低級アルキル基を表す。〕を表し、R4は水素原子、低
級アルキル基または置換もしくは非置換のフェニル基を
表す。]で示されるアルコール類の製造方法に関するも
のである。上式[IV]で示されるアルコール類は、医
薬品、農薬あるいは各種機能材料などの製造中間体とし
て有用な化合物である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、アルコール類の
製造方法は、数多く知られている。それらの製造方法の
1つとして、アルデヒド類とオレフィン類の反応による
アルコール類の製造方法がある。
製造方法は、数多く知られている。それらの製造方法の
1つとして、アルデヒド類とオレフィン類の反応による
アルコール類の製造方法がある。
【0005】このアルデヒド類とオレフィン類の反応に
よるアルコール類の製造方法においては、通常、触媒が
使用されるが、従来の触媒を使用した場合には充分な反
応速度を得ることができず、反応終了までに長時間を要
したり、反応速度を加速するために加熱する必要があ
り、アルコール類を効率よく製造することが困難である
という問題がある。
よるアルコール類の製造方法においては、通常、触媒が
使用されるが、従来の触媒を使用した場合には充分な反
応速度を得ることができず、反応終了までに長時間を要
したり、反応速度を加速するために加熱する必要があ
り、アルコール類を効率よく製造することが困難である
という問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる問
題点に鑑み、鋭意、検討を行なった結果、アルデヒド類
とオレフィン類の反応において、種々のパーフルオロア
ルカンスルホニルイミド基を有する化合物を触媒として
使用することにより、反応速度が飛躍的に加速され、さ
らには非常に高い選択率および収率でアルコール類を製
造することができることを見出し、本発明に到達した。
題点に鑑み、鋭意、検討を行なった結果、アルデヒド類
とオレフィン類の反応において、種々のパーフルオロア
ルカンスルホニルイミド基を有する化合物を触媒として
使用することにより、反応速度が飛躍的に加速され、さ
らには非常に高い選択率および収率でアルコール類を製
造することができることを見出し、本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明の第一は、一般式[I]
【0008】
【化5】
【0009】[式中、Xは−N(Tf 1)Tf 2〔Tf 1は−
SO2Rf 1を表し、Tf 2は−SO2Rf 2(Rf 1およびRf 2
はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パーフルオロア
ルキル基を表す。)を表す。〕を表し、R1は置換もし
くは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR5、−N
(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、R2は置換
もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR7、
−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−S
O2Rf 3を表し、Tf 4は−SO2Rf 4を表し、Tf 5は−S
O2Rf 5を表し、Tf 6は−SO2Rf 6を表し、Tf 7は−S
O2Rf 7を表し、Tf 8は−SO2Rf 8(Rf 3、Rf 4、
Rf 5、Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ素原
子または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表
し、R5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級アル
キル基を表すか、または、R5およびR7、R5および
R8、R6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっし
ょになって2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカ
リ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホ
ウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウ
ム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモ
ン、ビスマス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を
表し、mは0または1であり、pは0または1であり、
m=1かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価
−2の整数を表し、m=1かつp=0の場合およびm=
0かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価−1
の整数を表し、m=0かつp=0の場合には、nは該当
するMの原子価の整数を表し、−N(Tf 1)Tf 2、−N
(Tf 3)R6、−N(Tf 4)Tf 5、−N(Tf 6)R8また
は−N(Tf 7)Tf 8のうちの少なくとも1つを有す
る。]で示される化合物の存在下、一般式[II]
SO2Rf 1を表し、Tf 2は−SO2Rf 2(Rf 1およびRf 2
はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パーフルオロア
ルキル基を表す。)を表す。〕を表し、R1は置換もし
くは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR5、−N
(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、R2は置換
もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR7、
−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−S
O2Rf 3を表し、Tf 4は−SO2Rf 4を表し、Tf 5は−S
O2Rf 5を表し、Tf 6は−SO2Rf 6を表し、Tf 7は−S
O2Rf 7を表し、Tf 8は−SO2Rf 8(Rf 3、Rf 4、
Rf 5、Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ素原
子または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表
し、R5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級アル
キル基を表すか、または、R5およびR7、R5および
R8、R6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっし
ょになって2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカ
リ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホ
ウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウ
ム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモ
ン、ビスマス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を
表し、mは0または1であり、pは0または1であり、
m=1かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価
−2の整数を表し、m=1かつp=0の場合およびm=
0かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価−1
の整数を表し、m=0かつp=0の場合には、nは該当
するMの原子価の整数を表し、−N(Tf 1)Tf 2、−N
(Tf 3)R6、−N(Tf 4)Tf 5、−N(Tf 6)R8また
は−N(Tf 7)Tf 8のうちの少なくとも1つを有す
る。]で示される化合物の存在下、一般式[II]
【0010】
【化6】
【0011】[式中、R3は低級アルキル基、置換もし
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10は
低級アルキル基を表す。〕を表す。]で示されるアルデ
ヒド類と一般式[III]
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10は
低級アルキル基を表す。〕を表す。]で示されるアルデ
ヒド類と一般式[III]
【0012】
【化7】
【0013】[式中、R4は水素原子、低級アルキル基
または置換もしくは非置換のフェニル基を表し、R9は
水素原子または−Sn(R11)3〔R11は低級アルキル
基を表す。〕を表す。]で示されるオレフィン類とを反
応させることを特徴とする一般式[IV]
または置換もしくは非置換のフェニル基を表し、R9は
水素原子または−Sn(R11)3〔R11は低級アルキル
基を表す。〕を表す。]で示されるオレフィン類とを反
応させることを特徴とする一般式[IV]
【0014】
【化8】
【0015】[式中、R3は低級アルキル基、置換もし
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10は
低級アルキル基を表す。〕を表し、R4は水素原子、低
級アルキル基または置換もしくは非置換のフェニル基を
表す。]で示されるアルコール類の製造方法である。
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10は
低級アルキル基を表す。〕を表し、R4は水素原子、低
級アルキル基または置換もしくは非置換のフェニル基を
表す。]で示されるアルコール類の製造方法である。
【0016】また、本発明の第二は、一般式[V]
【0017】
【化9】
【0018】[式中、X’はハロゲン原子、−O−R13
〔R13は水素原子または低級アルキル基を表す。〕、−
OOC−R14〔R14は低級アルキル基を表す。〕または
−O3S−R15〔R15は低級アルキル基または置換もし
くは非置換のアリール基を表す。〕を表し、R1は置換
もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR5、
−N(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、R2は
置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR
7、−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−
SO2Rf 3を表し、Tf 4は−SO2Rf 4を表し、Tf 5は−
SO2Rf 5を表し、Tf 6は−SO2Rf 6を表し、Tf 7は−
SO2Rf 7を表し、Tf 8は−SO2Rf 8(Rf 3、Rf 4、R
f 5、Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ素原子
または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表し、
R5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級アルキル
基を表すか、または、R5およびR7、R5およびR8、R
6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっしょになっ
て2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカリ金属、
アルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホウ素、ア
ルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、ケイ
素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン、ビス
マス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を表し、m
は0または1であり、pは0または1であり、m=1か
つp=1の場合には、nは該当するMの原子価−2の整
数を表し、m=1かつp=0の場合およびm=0かつp
=1の場合には、nは該当するMの原子価−1の整数を
表し、m=0かつp=0の場合には、nは該当するMの
原子価の整数を表す。]で示される化合物と一般式[V
I]
〔R13は水素原子または低級アルキル基を表す。〕、−
OOC−R14〔R14は低級アルキル基を表す。〕または
−O3S−R15〔R15は低級アルキル基または置換もし
くは非置換のアリール基を表す。〕を表し、R1は置換
もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR5、
−N(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、R2は
置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR
7、−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−
SO2Rf 3を表し、Tf 4は−SO2Rf 4を表し、Tf 5は−
SO2Rf 5を表し、Tf 6は−SO2Rf 6を表し、Tf 7は−
SO2Rf 7を表し、Tf 8は−SO2Rf 8(Rf 3、Rf 4、R
f 5、Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ素原子
または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表し、
R5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級アルキル
基を表すか、または、R5およびR7、R5およびR8、R
6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっしょになっ
て2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカリ金属、
アルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホウ素、ア
ルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、ケイ
素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン、ビス
マス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を表し、m
は0または1であり、pは0または1であり、m=1か
つp=1の場合には、nは該当するMの原子価−2の整
数を表し、m=1かつp=0の場合およびm=0かつp
=1の場合には、nは該当するMの原子価−1の整数を
表し、m=0かつp=0の場合には、nは該当するMの
原子価の整数を表す。]で示される化合物と一般式[V
I]
【0019】
【化10】
【0020】[式中、Xは−N(Tf 1)Tf 2〔Tf 1は−
SO2Rf 1を表し、Tf 2は−SO2Rf 2(Rf 1およびRf 2
はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パーフルオロア
ルキル基を表す。)を表す。〕を表し、M’は−H、−
Ag、アルカリ金属またはアルカリ土類金属を表し、y
はM’が−H、−Agまたはアルカリ金属の場合には1
であり、M’がアルカリ土類金属の場合には2であ
る。]で示される化合物とを反応させることにより得ら
れる化合物の存在下、一般式[II]
SO2Rf 1を表し、Tf 2は−SO2Rf 2(Rf 1およびRf 2
はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パーフルオロア
ルキル基を表す。)を表す。〕を表し、M’は−H、−
Ag、アルカリ金属またはアルカリ土類金属を表し、y
はM’が−H、−Agまたはアルカリ金属の場合には1
であり、M’がアルカリ土類金属の場合には2であ
る。]で示される化合物とを反応させることにより得ら
れる化合物の存在下、一般式[II]
【0021】
【化11】
【0022】[式中、R3は低級アルキル基、置換もし
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10は
低級アルキル基を表す。〕を表す。]で示されるアルデ
ヒド類と一般式[III]
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10は
低級アルキル基を表す。〕を表す。]で示されるアルデ
ヒド類と一般式[III]
【0023】
【化12】
【0024】[式中、R4は水素原子、低級アルキル基
または置換もしくは非置換のフェニル基を表し、R9は
水素原子または−Sn(R11)3〔R11は低級アルキル
基を表す。〕を表す。]で示されるオレフィン類とを反
応させることを特徴とする一般式[IV]
または置換もしくは非置換のフェニル基を表し、R9は
水素原子または−Sn(R11)3〔R11は低級アルキル
基を表す。〕を表す。]で示されるオレフィン類とを反
応させることを特徴とする一般式[IV]
【0025】
【化13】
【0026】[式中、R3は低級アルキル基、置換もし
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10は
低級アルキル基を表す。〕を表し、R4は水素原子、低
級アルキル基または置換もしくは非置換のフェニル基を
表す。]で示されるアルコール類の製造方法である。
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10は
低級アルキル基を表す。〕を表し、R4は水素原子、低
級アルキル基または置換もしくは非置換のフェニル基を
表す。]で示されるアルコール類の製造方法である。
【0027】以下、本発明のアルコール類の製造方法に
ついて詳細に説明する。本発明のアルコール類の製造方
法においては、一般式[I]
ついて詳細に説明する。本発明のアルコール類の製造方
法においては、一般式[I]
【0028】
【化14】
【0029】[式中、Xは−N(Tf 1)Tf 2〔Tf 1は−
SO2Rf 1を表し、Tf 2は−SO2Rf 2(Rf 1およびRf 2
はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パーフルオロア
ルキル基を表す。)を表す。〕を表し、R1は置換もし
くは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR5、−N
(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、R2は置換
もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR7、
−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−S
O2Rf 3を表し、Tf 4は−SO2Rf 4を表し、Tf 5は−S
O2Rf 5を表し、Tf 6は−SO2Rf 6を表し、Tf 7は−S
O2Rf 7を表し、Tf 8は−SO2Rf 8(Rf 3、Rf 4、
Rf 5、Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ素原
子または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表
し、R5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級アル
キル基を表すか、または、R5およびR7、R5および
R8、R6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっし
ょになって2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカ
リ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホ
ウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウ
ム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモ
ン、ビスマス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を
表し、mは0または1であり、pは0または1であり、
m=1かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価
−2の整数を表し、m=1かつp=0の場合およびm=
0かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価−1
の整数を表し、m=0かつp=0の場合には、nは該当
するMの原子価の整数を表し、−N(Tf 1)Tf 2、−N
(Tf 3)R6、−N(Tf 4)Tf 5、−N(Tf 6)R8また
は−N(Tf 7)Tf 8のうちの少なくとも1つを有す
る。]で示される化合物が触媒として使用される。
SO2Rf 1を表し、Tf 2は−SO2Rf 2(Rf 1およびRf 2
はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パーフルオロア
ルキル基を表す。)を表す。〕を表し、R1は置換もし
くは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR5、−N
(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、R2は置換
もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR7、
−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−S
O2Rf 3を表し、Tf 4は−SO2Rf 4を表し、Tf 5は−S
O2Rf 5を表し、Tf 6は−SO2Rf 6を表し、Tf 7は−S
O2Rf 7を表し、Tf 8は−SO2Rf 8(Rf 3、Rf 4、
Rf 5、Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ素原
子または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表
し、R5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級アル
キル基を表すか、または、R5およびR7、R5および
R8、R6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっし
ょになって2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカ
リ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホ
ウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウ
ム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモ
ン、ビスマス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を
表し、mは0または1であり、pは0または1であり、
m=1かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価
−2の整数を表し、m=1かつp=0の場合およびm=
0かつp=1の場合には、nは該当するMの原子価−1
の整数を表し、m=0かつp=0の場合には、nは該当
するMの原子価の整数を表し、−N(Tf 1)Tf 2、−N
(Tf 3)R6、−N(Tf 4)Tf 5、−N(Tf 6)R8また
は−N(Tf 7)Tf 8のうちの少なくとも1つを有す
る。]で示される化合物が触媒として使用される。
【0030】一般式[I]で示される化合物の中心元素
であるMとしては、多くの元素を使用することができ、
具体的には、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類
元素、遷移金属、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、イ
ンジウム、タリウム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、
鉛、ヒ素、アンチモン、ビスマス、セレンまたはテルル
から選ばれる元素を使用することができる。
であるMとしては、多くの元素を使用することができ、
具体的には、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類
元素、遷移金属、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、イ
ンジウム、タリウム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、
鉛、ヒ素、アンチモン、ビスマス、セレンまたはテルル
から選ばれる元素を使用することができる。
【0031】なお、本発明におけるアルカリ金属とは、
リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウ
ムまたはフランシウムを示す。また、本発明におけるア
ルカリ土類金属とは、ベリリウム、マグネシウム、カル
シウム、ストロンチウム、バリウムまたはラジウムを示
す。また、本発明における希土類元素とは、スカンジウ
ム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジ
ム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユーロピウ
ム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホル
ミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウムまたは
ルテチウムを示す。また、本発明における遷移金属と
は、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、
ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステ
ン、マンガン、テクネチウム、レニウム、鉄、ルテニウ
ム、オスミウム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニ
ッケル、パラジウム、白金、銅、銀、金、亜鉛、カドミ
ウムまたは水銀を示す。
リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウ
ムまたはフランシウムを示す。また、本発明におけるア
ルカリ土類金属とは、ベリリウム、マグネシウム、カル
シウム、ストロンチウム、バリウムまたはラジウムを示
す。また、本発明における希土類元素とは、スカンジウ
ム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジ
ム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユーロピウ
ム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホル
ミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウムまたは
ルテチウムを示す。また、本発明における遷移金属と
は、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、
ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステ
ン、マンガン、テクネチウム、レニウム、鉄、ルテニウ
ム、オスミウム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニ
ッケル、パラジウム、白金、銅、銀、金、亜鉛、カドミ
ウムまたは水銀を示す。
【0032】また、本発明のアルコール類の製造方法に
おいて使用される一般式[I]で示される化合物の中心
元素であるMの配位子としては、Xとしては−N
(Tf 1)Tf 2〔Tf 1は−SO2Rf 1を表し、Tf 2は−S
O2Rf 2(Rf 1およびRf 2はそれぞれ独立にフッ素原子
または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表
す。〕が使用され、R1としては置換もしくは非置換の
シクロペンタジエニル基、−OR5、−N(Tf 3)R6ま
たは−N(Tf 4)Tf 5が使用され、R2としては置換も
しくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR7、−
N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−SO2
Rf 3を表し、Tf 4は−SO2Rf 4を表し、Tf 5は−SO2
Rf 5を表し、Tf 6は−SO2Rf 6を表し、Tf 7は−SO2
Rf 7を表し、Tf 8は−SO2Rf 8(Rf 3、Rf 4、Rf 5、
Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ素原子また
は低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表し、
R5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級アルキル
基を表すか、または、R5およびR7、R5およびR8、R
6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっしょになっ
て2価の基を形成する。〕が使用される。
おいて使用される一般式[I]で示される化合物の中心
元素であるMの配位子としては、Xとしては−N
(Tf 1)Tf 2〔Tf 1は−SO2Rf 1を表し、Tf 2は−S
O2Rf 2(Rf 1およびRf 2はそれぞれ独立にフッ素原子
または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表
す。〕が使用され、R1としては置換もしくは非置換の
シクロペンタジエニル基、−OR5、−N(Tf 3)R6ま
たは−N(Tf 4)Tf 5が使用され、R2としては置換も
しくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR7、−
N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−SO2
Rf 3を表し、Tf 4は−SO2Rf 4を表し、Tf 5は−SO2
Rf 5を表し、Tf 6は−SO2Rf 6を表し、Tf 7は−SO2
Rf 7を表し、Tf 8は−SO2Rf 8(Rf 3、Rf 4、Rf 5、
Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ素原子また
は低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表し、
R5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級アルキル
基を表すか、または、R5およびR7、R5およびR8、R
6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっしょになっ
て2価の基を形成する。〕が使用される。
【0033】また、mは0または1であり、pは0また
は1であり、m=1かつp=1の場合、すなわち、一般
式[I]で示される化合物がR1およびR2の双方を有す
る場合には、nは該当するMの原子価−2の整数を表
し、m=1かつp=0の場合およびm=0かつp=1の
場合、すなわち、一般式[I]で示される化合物がR1
またはR2の一方のみを有する場合には、nは該当する
Mの原子価−1の整数を表し、m=0かつp=0の場
合、すなわち、一般式[I]で示される化合物がR1お
よびR2のいずれも有しない場合には、nは該当するM
の原子価の整数を表す。
は1であり、m=1かつp=1の場合、すなわち、一般
式[I]で示される化合物がR1およびR2の双方を有す
る場合には、nは該当するMの原子価−2の整数を表
し、m=1かつp=0の場合およびm=0かつp=1の
場合、すなわち、一般式[I]で示される化合物がR1
またはR2の一方のみを有する場合には、nは該当する
Mの原子価−1の整数を表し、m=0かつp=0の場
合、すなわち、一般式[I]で示される化合物がR1お
よびR2のいずれも有しない場合には、nは該当するM
の原子価の整数を表す。
【0034】上記の配位子X、R1およびR2は、どのよ
うな組み合わせとしてもよいが、一般式[I]で示され
る化合物が充分な触媒活性を示すためには、強力に電子
を引きつけるパーフルオロアルカンスルホニルイミド基
−N(Tf 1)Tf 2、−N(Tf 3)R6、−N(Tf 4)Tf
5、−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8のうちの少
なくとも1つを有することが必要であり、より強いルイ
ス酸活性を示すためには、これらのパーフルオロアルカ
ンスルホニルイミド基をより多く有することが好まし
い。
うな組み合わせとしてもよいが、一般式[I]で示され
る化合物が充分な触媒活性を示すためには、強力に電子
を引きつけるパーフルオロアルカンスルホニルイミド基
−N(Tf 1)Tf 2、−N(Tf 3)R6、−N(Tf 4)Tf
5、−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8のうちの少
なくとも1つを有することが必要であり、より強いルイ
ス酸活性を示すためには、これらのパーフルオロアルカ
ンスルホニルイミド基をより多く有することが好まし
い。
【0035】なお、本発明における低級アルキル基と
は、炭素数1〜10の直鎖または分岐鎖を有するアルキ
ル基を示し、具体的には、たとえば、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル
基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−
ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプ
チル基、n−オクチル基などを挙げることができる。ま
た、本発明における低級パーフルオロアルキル基とは、
炭素数1〜10の直鎖または分岐鎖を有するパーフルオ
ロアルキル基を示し、具体的には、たとえば、トリフル
オロメチル基、ペンタフルオロエチル基、n−ヘプタフ
ルオロプロピル基、iso−ヘプタフルオロプロピル
基、n−ノナフルオロブチル基、iso−ノナフルオロ
ブチル基、sec−ノナフルオロブチル基、tert−
ノナフルオロブチル基、n−ウンデカフルオロペンチル
基、n−トリデカフルオロヘキシル基、n−ペンタデカ
フルオロヘプチル基、n−ヘプタデカフルオロオクチル
基などを挙げることができる。
は、炭素数1〜10の直鎖または分岐鎖を有するアルキ
ル基を示し、具体的には、たとえば、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル
基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−
ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプ
チル基、n−オクチル基などを挙げることができる。ま
た、本発明における低級パーフルオロアルキル基とは、
炭素数1〜10の直鎖または分岐鎖を有するパーフルオ
ロアルキル基を示し、具体的には、たとえば、トリフル
オロメチル基、ペンタフルオロエチル基、n−ヘプタフ
ルオロプロピル基、iso−ヘプタフルオロプロピル
基、n−ノナフルオロブチル基、iso−ノナフルオロ
ブチル基、sec−ノナフルオロブチル基、tert−
ノナフルオロブチル基、n−ウンデカフルオロペンチル
基、n−トリデカフルオロヘキシル基、n−ペンタデカ
フルオロヘプチル基、n−ヘプタデカフルオロオクチル
基などを挙げることができる。
【0036】また、本発明における上記のR5、R6、R
7、R8は、それぞれが独立に低級アルキル基である場合
の他、m=1かつp=1の場合、すなわち、一般式
[I]で示される化合物がR1およびR2の双方を有する
場合には、R1に含まれるR5またはR6とR2に含まれる
R7またはR8のうちの2つが一組となって、すなわち、
R5およびR7、R5およびR8、R6およびR7、あるい
は、R6およびR8がいっしょになって2価の基を形成し
てもよい。そのような2価の基の具体的な例としては、
たとえば、
7、R8は、それぞれが独立に低級アルキル基である場合
の他、m=1かつp=1の場合、すなわち、一般式
[I]で示される化合物がR1およびR2の双方を有する
場合には、R1に含まれるR5またはR6とR2に含まれる
R7またはR8のうちの2つが一組となって、すなわち、
R5およびR7、R5およびR8、R6およびR7、あるい
は、R6およびR8がいっしょになって2価の基を形成し
てもよい。そのような2価の基の具体的な例としては、
たとえば、
【0037】
【化15】
【0038】
【化16】
【0039】
【化17】
【0040】
【化18】
【0041】などを挙げることができる。本発明のアル
コール類の製造方法において使用される上記の一般式
[I]で示される化合物は、たとえば、一般式[V]
コール類の製造方法において使用される上記の一般式
[I]で示される化合物は、たとえば、一般式[V]
【0042】
【化19】
【0043】[式中、X’はハロゲン原子、−O−R13
〔R13は水素原子または低級アルキル基を表す。〕、−
OOC−R14〔R14は低級アルキル基を表す。〕または
−O3S−R15〔R15は低級アルキル基または置換もし
くは非置換のアリール基を表す。〕を表し、R1は置換
もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR5、
−N(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、R2は
置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR
7、−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−
SO2Rf 3を表し、Tf 4は−SO2Rf 4を表し、Tf 5は−
SO2Rf 5を表し、Tf 6は−SO2Rf 6を表し、Tf 7は−
SO2Rf 7を表し、Tf 8は−SO2Rf 8(Rf 3、Rf 4、R
f 5、Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ素原子
または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表し、
R5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級アルキル
基を表すか、または、R5およびR7、R5およびR8、R
6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっしょになっ
て2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカリ金属、
アルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホウ素、ア
ルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、ケイ
素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン、ビス
マス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を表し、m
は0または1であり、pは0または1であり、m=1か
つp=1の場合には、nは該当するMの原子価−2の整
数を表し、m=1かつp=0の場合およびm=0かつp
=1の場合には、nは該当するMの原子価−1の整数を
表し、m=0かつp=0の場合には、nは該当するMの
原子価の整数を表す。]で示される化合物と一般式[V
I]
〔R13は水素原子または低級アルキル基を表す。〕、−
OOC−R14〔R14は低級アルキル基を表す。〕または
−O3S−R15〔R15は低級アルキル基または置換もし
くは非置換のアリール基を表す。〕を表し、R1は置換
もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR5、
−N(Tf 3)R6または−N(Tf 4)Tf 5を表し、R2は
置換もしくは非置換のシクロペンタジエニル基、−OR
7、−N(Tf 6)R8または−N(Tf 7)Tf 8〔Tf 3は−
SO2Rf 3を表し、Tf 4は−SO2Rf 4を表し、Tf 5は−
SO2Rf 5を表し、Tf 6は−SO2Rf 6を表し、Tf 7は−
SO2Rf 7を表し、Tf 8は−SO2Rf 8(Rf 3、Rf 4、R
f 5、Rf 6、Rf 7およびRf 8はそれぞれ独立にフッ素原子
または低級パーフルオロアルキル基を表す。)を表し、
R5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立に低級アルキル
基を表すか、または、R5およびR7、R5およびR8、R
6およびR7、あるいは、R6およびR8がいっしょになっ
て2価の基を形成する。〕を表し、Mはアルカリ金属、
アルカリ土類金属、希土類元素、遷移金属、ホウ素、ア
ルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、ケイ
素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン、ビス
マス、セレンまたはテルルから選ばれる元素を表し、m
は0または1であり、pは0または1であり、m=1か
つp=1の場合には、nは該当するMの原子価−2の整
数を表し、m=1かつp=0の場合およびm=0かつp
=1の場合には、nは該当するMの原子価−1の整数を
表し、m=0かつp=0の場合には、nは該当するMの
原子価の整数を表す。]で示される化合物と一般式[V
I]
【0044】
【化20】
【0045】[式中、Xは−N(Tf 1)Tf 2〔Tf 1は−
SO2Rf 1を表し、Tf 2は−SO2Rf 2(Rf 1およびRf 2
はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パーフルオロア
ルキル基を表す。)を表す。〕を表し、M’は−H、−
Ag、アルカリ金属またはアルカリ土類金属を表し、y
はM’が−H、−Agまたはアルカリ金属の場合には1
であり、M’がアルカリ土類金属の場合には2であ
る。]で示される化合物とを反応させることにより得る
ことができる。
SO2Rf 1を表し、Tf 2は−SO2Rf 2(Rf 1およびRf 2
はそれぞれ独立にフッ素原子または低級パーフルオロア
ルキル基を表す。)を表す。〕を表し、M’は−H、−
Ag、アルカリ金属またはアルカリ土類金属を表し、y
はM’が−H、−Agまたはアルカリ金属の場合には1
であり、M’がアルカリ土類金属の場合には2であ
る。]で示される化合物とを反応させることにより得る
ことができる。
【0046】本発明においては、以上のような一般式
[I]で示される化合物を触媒として用い、一般式[I
I]
[I]で示される化合物を触媒として用い、一般式[I
I]
【0047】
【化21】
【0048】[式中、R3は低級アルキル基、置換もし
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10は
低級アルキル基を表す。〕を表す。]で示されるアルデ
ヒド類と一般式[III]
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10は
低級アルキル基を表す。〕を表す。]で示されるアルデ
ヒド類と一般式[III]
【0049】
【化22】
【0050】[式中、R4は水素原子、低級アルキル基
または置換もしくは非置換のフェニル基を表し、R9は
水素原子または−Sn(R11)3〔R11は低級アルキル
基を表す。〕を表す。]で示されるオレフィン類とを反
応させることにより、一般式[IV]
または置換もしくは非置換のフェニル基を表し、R9は
水素原子または−Sn(R11)3〔R11は低級アルキル
基を表す。〕を表す。]で示されるオレフィン類とを反
応させることにより、一般式[IV]
【0051】
【化23】
【0052】[式中、R3は低級アルキル基、置換もし
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10は
低級アルキル基を表す。〕を表し、R4は水素原子、低
級アルキル基または置換もしくは非置換のフェニル基を
表す。]で示されるアルコール類を製造することができ
る。
くは非置換のフェニル基または−COO−R10〔R10は
低級アルキル基を表す。〕を表し、R4は水素原子、低
級アルキル基または置換もしくは非置換のフェニル基を
表す。]で示されるアルコール類を製造することができ
る。
【0053】本発明のアルコール類の製造方法における
上記の反応は、当モル反応であるため、一般式[II
I]で示されるオレフィン類は、通常、一般式[II]
で示されるアルデヒド類1モルに対して、1モル以上使
用すればよく、好ましくは1モル〜3モル、さらに好ま
しくは1モル〜2モル使用するのがよい。使用量がこの
範囲より少ない場合には、未反応の一般式[II]で示
されるアルデヒド類が多量に残るため、収率低下の原因
となり、経済的に不利となり、また、未反応の一般式
[II]で示されるアルデヒド類の除去あるいは回収の
ために後処理工程に負荷がかかるため、好ましくない。
また、この範囲より多く使用しても、目的とする一般式
[IV]で示されるアルコール類の収量にほとんど変化
はなく、過剰に添加した一般式[III]で示されるオ
レフィン類が、未反応のまま、多量に残るだけであり、
経済的に不利となり、また、未反応の一般式[III]
で示されるオレフィン類の除去あるいは回収のために後
処理工程に負荷がかかるため、好ましくない。
上記の反応は、当モル反応であるため、一般式[II
I]で示されるオレフィン類は、通常、一般式[II]
で示されるアルデヒド類1モルに対して、1モル以上使
用すればよく、好ましくは1モル〜3モル、さらに好ま
しくは1モル〜2モル使用するのがよい。使用量がこの
範囲より少ない場合には、未反応の一般式[II]で示
されるアルデヒド類が多量に残るため、収率低下の原因
となり、経済的に不利となり、また、未反応の一般式
[II]で示されるアルデヒド類の除去あるいは回収の
ために後処理工程に負荷がかかるため、好ましくない。
また、この範囲より多く使用しても、目的とする一般式
[IV]で示されるアルコール類の収量にほとんど変化
はなく、過剰に添加した一般式[III]で示されるオ
レフィン類が、未反応のまま、多量に残るだけであり、
経済的に不利となり、また、未反応の一般式[III]
で示されるオレフィン類の除去あるいは回収のために後
処理工程に負荷がかかるため、好ましくない。
【0054】また、本発明のアルコール類の製造方法に
おいて触媒として使用される一般式[I]で示される化
合物は、通常、一般式[II]で示されるアルデヒド類
1モルに対して0.01モル〜50モル、好ましくは
0.1モル〜30モル、さらに好ましくは1モル〜20
モル使用するのがよい。使用量がこの範囲より少ない場
合には、反応が充分に進行せず、収率低下の原因とな
り、経済的に不利となる、あるいは、反応速度が低下し
て反応終了までに長時間を要し、目的物を効率よく製造
することができなくなるなどの問題を生ずる場合があ
り、好ましくない。また、この範囲より多く使用して
も、反応速度、目的物の収率などにほとんど変化はな
く、経済的に不利となるだけであり、好ましくない。
おいて触媒として使用される一般式[I]で示される化
合物は、通常、一般式[II]で示されるアルデヒド類
1モルに対して0.01モル〜50モル、好ましくは
0.1モル〜30モル、さらに好ましくは1モル〜20
モル使用するのがよい。使用量がこの範囲より少ない場
合には、反応が充分に進行せず、収率低下の原因とな
り、経済的に不利となる、あるいは、反応速度が低下し
て反応終了までに長時間を要し、目的物を効率よく製造
することができなくなるなどの問題を生ずる場合があ
り、好ましくない。また、この範囲より多く使用して
も、反応速度、目的物の収率などにほとんど変化はな
く、経済的に不利となるだけであり、好ましくない。
【0055】本発明のアルコール類の製造方法において
は、通常、溶媒が使用されるが、使用される溶媒として
は特に限定はなく、一般に使用されているものを広く使
用することができ、たとえば、水、メタノール、エタノ
ール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−
ブタノール、iso−ブタノール、sec−ブタノー
ル、tert−ブタノールなどのアルコール類、n−ペ
ンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタンな
どの脂肪族炭化水素類、シクロペンタン、シクロヘキサ
ン、シクロヘプタン、シクロオクタンなどの脂環式炭化
水素類、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシ
レン、p−キシレンなどの芳香族炭化水素類、四塩化炭
素、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン
(EDC)、クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素
類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン(THF)、エチレングリコールジメチルエーテルな
どのエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸
ブチル、γ−ブチロラクトンなどのエステル類、アセト
ニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリル類、ピリジン
などの第3級アミン類、N,N−ジメチルホルムアミド
(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA
c)、N−メチルピロリドンなどの酸アミド類、ジメチ
ルスルホキシド(DMSO)、スルホランなどの含硫黄
化合物類、ニトロメタン、ニトロエタンなどのニトロ化
合物類、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸などの有
機酸類、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸、無水
イソ酪酸などの有機酸無水物類などを挙げることができ
る。
は、通常、溶媒が使用されるが、使用される溶媒として
は特に限定はなく、一般に使用されているものを広く使
用することができ、たとえば、水、メタノール、エタノ
ール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−
ブタノール、iso−ブタノール、sec−ブタノー
ル、tert−ブタノールなどのアルコール類、n−ペ
ンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタンな
どの脂肪族炭化水素類、シクロペンタン、シクロヘキサ
ン、シクロヘプタン、シクロオクタンなどの脂環式炭化
水素類、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシ
レン、p−キシレンなどの芳香族炭化水素類、四塩化炭
素、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン
(EDC)、クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素
類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン(THF)、エチレングリコールジメチルエーテルな
どのエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸
ブチル、γ−ブチロラクトンなどのエステル類、アセト
ニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリル類、ピリジン
などの第3級アミン類、N,N−ジメチルホルムアミド
(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA
c)、N−メチルピロリドンなどの酸アミド類、ジメチ
ルスルホキシド(DMSO)、スルホランなどの含硫黄
化合物類、ニトロメタン、ニトロエタンなどのニトロ化
合物類、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸などの有
機酸類、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸、無水
イソ酪酸などの有機酸無水物類などを挙げることができ
る。
【0056】また、本発明のアルコール類の製造方法に
おける反応温度は、通常、室温付近とすればよく、充分
な反応速度で反応が進行する。当然のことながら、加熱
下においても効率よく反応が進行するが、冷却下、たと
えば、0℃付近においても充分な反応速度で反応が進行
する。しかしながら、加熱や冷却をしても反応速度、目
的物の収率などにほとんど変化はなく、加熱や冷却のた
めの工程が増えて操作が煩雑になり、また、加熱や冷却
をするために時間がかかり、効率が悪くなるだけであ
り、好ましくない。さらには、温度が低すぎる場合に
は、反応が充分に進行せず、収率低下の原因となり、経
済的に不利となる、あるいは、反応速度が低下して反応
終了までに長時間を要するなどの問題を生ずる場合があ
り、好ましくなく、一方、温度が高すぎる場合には、反
応中に分解などが起こる場合があり、収率低下の原因と
なり、経済的に不利となり、また、分解生成物などの除
去のために後処理工程に負荷がかかるため、好ましくな
い。
おける反応温度は、通常、室温付近とすればよく、充分
な反応速度で反応が進行する。当然のことながら、加熱
下においても効率よく反応が進行するが、冷却下、たと
えば、0℃付近においても充分な反応速度で反応が進行
する。しかしながら、加熱や冷却をしても反応速度、目
的物の収率などにほとんど変化はなく、加熱や冷却のた
めの工程が増えて操作が煩雑になり、また、加熱や冷却
をするために時間がかかり、効率が悪くなるだけであ
り、好ましくない。さらには、温度が低すぎる場合に
は、反応が充分に進行せず、収率低下の原因となり、経
済的に不利となる、あるいは、反応速度が低下して反応
終了までに長時間を要するなどの問題を生ずる場合があ
り、好ましくなく、一方、温度が高すぎる場合には、反
応中に分解などが起こる場合があり、収率低下の原因と
なり、経済的に不利となり、また、分解生成物などの除
去のために後処理工程に負荷がかかるため、好ましくな
い。
【0057】本発明においては、以上のようにして一般
式[IV]で示されるアルコール類を製造することがで
きるが、反応は、通常、数分程度で終了し、数時間を要
していた従来の製造方法に比べて、はるかに効率よく目
的のアルコール類を製造することができる。
式[IV]で示されるアルコール類を製造することがで
きるが、反応は、通常、数分程度で終了し、数時間を要
していた従来の製造方法に比べて、はるかに効率よく目
的のアルコール類を製造することができる。
【0058】本発明のアルコール類の製造方法において
は、反応終了後、通常の後処理を行うことにより粗生成
物を得ることができる。得られた粗生成物は、必要に応
じて再結晶、カラムクロマトグラフィーなどの精製操作
を行い、目的のアルコール類を高純度で得ることができ
る。
は、反応終了後、通常の後処理を行うことにより粗生成
物を得ることができる。得られた粗生成物は、必要に応
じて再結晶、カラムクロマトグラフィーなどの精製操作
を行い、目的のアルコール類を高純度で得ることができ
る。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、実施例、比較例および参考
例により、本発明の実施の形態を具体的に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
例により、本発明の実施の形態を具体的に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0060】
【実施例】参考例1(一般式[I]で示される化合物の
調製) ビストリフルオロメタンスルホニルイミド酸(562m
g、2mmol)をジクロロメタン(8mL)に溶解
し、これに式[VII]で示される化合物(295μ
L、1mmol)をアルゴン雰囲気下、室温で添加し
た。室温で撹拌後、減圧下、溶媒を留去した。固体の残
渣をペンタンで洗浄し、ペンタン/エーテルから再結晶
し、式[VIII]で示される化合物を得た。
調製) ビストリフルオロメタンスルホニルイミド酸(562m
g、2mmol)をジクロロメタン(8mL)に溶解
し、これに式[VII]で示される化合物(295μ
L、1mmol)をアルゴン雰囲気下、室温で添加し
た。室温で撹拌後、減圧下、溶媒を留去した。固体の残
渣をペンタンで洗浄し、ペンタン/エーテルから再結晶
し、式[VIII]で示される化合物を得た。
【0061】
【化14】
【0062】
【化25】
【0063】参考例2(一般式[I]で示される化合物
の調製) 式[IX]で示される化合物(5mmol)を無水アセ
トニトリルに溶解し、これにビストリフルオロメタンス
ルホニルイミド銀(10mmol)の無水アセトニトリ
ル溶液を添加し、撹拌した。ろ過後、無色のろ液上に注
意深くヘキサン層を形成した。24時間放置後、式
[X]で示される化合物を白色の結晶として得た。
の調製) 式[IX]で示される化合物(5mmol)を無水アセ
トニトリルに溶解し、これにビストリフルオロメタンス
ルホニルイミド銀(10mmol)の無水アセトニトリ
ル溶液を添加し、撹拌した。ろ過後、無色のろ液上に注
意深くヘキサン層を形成した。24時間放置後、式
[X]で示される化合物を白色の結晶として得た。
【0064】
【化26】
【0065】
【化27】
【0066】参考例3(一般式[I]で示される化合物
の調製) 式[XI]で示される化合物(5mmol)を無水アセ
トニトリルに溶解し、これにビストリフルオロメタンス
ルホニルイミド銀(10mmol)の無水アセトニトリ
ル溶液を添加し、撹拌した。ろ過後、無色のろ液上に注
意深くヘキサン層を形成した。24時間放置後、式[X
II]で示される化合物を結晶として得た。
の調製) 式[XI]で示される化合物(5mmol)を無水アセ
トニトリルに溶解し、これにビストリフルオロメタンス
ルホニルイミド銀(10mmol)の無水アセトニトリ
ル溶液を添加し、撹拌した。ろ過後、無色のろ液上に注
意深くヘキサン層を形成した。24時間放置後、式[X
II]で示される化合物を結晶として得た。
【0067】
【化28】
【0068】
【化29】
【0069】参考例4(一般式[I]で示される化合物
の調製) 式[XIII]で示される(1R,2R)−1,2−ジ
フェニルエチレンジアミンのビストリフィルアミド(4
8mg、0.1mmol)をテトラヒドロフラン(2m
L)中、水素化ナトリウム(0.2mmol)と室温で
30分間反応させた。これにビストリフルオロメタンス
ルホニルイミドイッテルビウム(101mg、0.1m
mol)および水(1.2mmol)を添加し、撹拌し
た。1時間撹拌後、減圧下、溶媒を留去し、式[XI
V]で示される化合物を得た。
の調製) 式[XIII]で示される(1R,2R)−1,2−ジ
フェニルエチレンジアミンのビストリフィルアミド(4
8mg、0.1mmol)をテトラヒドロフラン(2m
L)中、水素化ナトリウム(0.2mmol)と室温で
30分間反応させた。これにビストリフルオロメタンス
ルホニルイミドイッテルビウム(101mg、0.1m
mol)および水(1.2mmol)を添加し、撹拌し
た。1時間撹拌後、減圧下、溶媒を留去し、式[XI
V]で示される化合物を得た。
【0070】
【化30】
【0071】
【化31】
【0072】参考例5(一般式[I]で示される化合物
の調製) ビストリフルオロメタンスルホニルイミドイッテルビウ
ムの代わりにビストリフルオロメタンスルホニルイミド
イットリウムを用いた他は参考例4と全く同様にして式
[XV]で示される化合物を得た。
の調製) ビストリフルオロメタンスルホニルイミドイッテルビウ
ムの代わりにビストリフルオロメタンスルホニルイミド
イットリウムを用いた他は参考例4と全く同様にして式
[XV]で示される化合物を得た。
【0073】
【化32】
【0074】参考例6(一般式[I]で示される化合物
の調製) ビストリフルオロメタンスルホニルイミドイッテルビウ
ムの代わりにビストリフルオロメタンスルホニルイミド
スカンジウムを用いた他は参考例4と全く同様にして式
[XVII]で示される化合物を得た。
の調製) ビストリフルオロメタンスルホニルイミドイッテルビウ
ムの代わりにビストリフルオロメタンスルホニルイミド
スカンジウムを用いた他は参考例4と全く同様にして式
[XVII]で示される化合物を得た。
【0075】
【化33】
【0076】実施例1 ビストリフルオロメタンスルホニルイミドイッテルビウ
ム(50mg、0.05mmol)をジクロロメタン
(5mL)に溶解し、これにベンズアルデヒド(102
μL、1mmol)およびアリルトリブチルスズ(34
1μL、1.1mmol)を室温で添加した。室温で3
0分間撹拌した後、エーテル(5mL)で希釈し、飽和
NaHCO3水溶液(10mL)を加えた。ろ過後、ろ
液をエーテルで3回(合計15mL)抽出した。有機層
を合わせ、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢
酸エチル=3/1)により精製し、4−ヒドロキシ−4
−フェニル−1−ブテンを収率92%で得た。
ム(50mg、0.05mmol)をジクロロメタン
(5mL)に溶解し、これにベンズアルデヒド(102
μL、1mmol)およびアリルトリブチルスズ(34
1μL、1.1mmol)を室温で添加した。室温で3
0分間撹拌した後、エーテル(5mL)で希釈し、飽和
NaHCO3水溶液(10mL)を加えた。ろ過後、ろ
液をエーテルで3回(合計15mL)抽出した。有機層
を合わせ、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢
酸エチル=3/1)により精製し、4−ヒドロキシ−4
−フェニル−1−ブテンを収率92%で得た。
【0077】比較例1 イッテルビウムトリフラート(0.05mmol)をジ
クロロメタン(5mL)に溶解し、これにベンズアルデ
ヒド(102μL、1mmol)およびアリルトリブチ
ルスズ(341μL、1.1mmol)を室温で添加し
た。室温で24時間撹拌した後、エーテル(5mL)で
希釈し、飽和NaHCO3水溶液(10mL)を加え
た。ろ過後、ろ液をエーテルで3回(合計15mL)抽
出した。有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄した。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留
去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)により精製し、4
−ヒドロキシ−4−フェニル−1−ブテンを収率85%
で得た。
クロロメタン(5mL)に溶解し、これにベンズアルデ
ヒド(102μL、1mmol)およびアリルトリブチ
ルスズ(341μL、1.1mmol)を室温で添加し
た。室温で24時間撹拌した後、エーテル(5mL)で
希釈し、飽和NaHCO3水溶液(10mL)を加え
た。ろ過後、ろ液をエーテルで3回(合計15mL)抽
出した。有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄した。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留
去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)により精製し、4
−ヒドロキシ−4−フェニル−1−ブテンを収率85%
で得た。
【0078】実施例2 ビストリフルオロメタンスルホニルイミドイッテルビウ
ム(50mg、0.05mmol)をジクロロメタン
(5mL)に溶解し、これにブチルグリオキシレート
(130mg、1mmol)およびアリルトリブチルス
ズ(341μL、1.1mmol)を室温で添加した。
室温で15分間撹拌した後、エーテル(5mL)で希釈
し、飽和NaHCO3水溶液(10mL)を加えた。ろ
過後、ろ液をエーテルで3回(合計15mL)抽出し
た。有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘ
キサン/酢酸エチル=3/1)により精製し、2−ヒド
ロキシ−4−ペンテン酸−n−ブチルを収率82%で得
た。
ム(50mg、0.05mmol)をジクロロメタン
(5mL)に溶解し、これにブチルグリオキシレート
(130mg、1mmol)およびアリルトリブチルス
ズ(341μL、1.1mmol)を室温で添加した。
室温で15分間撹拌した後、エーテル(5mL)で希釈
し、飽和NaHCO3水溶液(10mL)を加えた。ろ
過後、ろ液をエーテルで3回(合計15mL)抽出し
た。有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘ
キサン/酢酸エチル=3/1)により精製し、2−ヒド
ロキシ−4−ペンテン酸−n−ブチルを収率82%で得
た。
【0079】実施例3 ビストリフルオロメタンスルホニルイミドイットリウム
(101mg、0.1mmol)をジクロロメタン(2
mL)に溶解し、これにブチルグリオキシレート(13
0mg、1mmol)およびα−メチルスチレン(20
0μL、1.5mmol)を室温で添加した。室温で3
0分間撹拌した後、エーテル(5mL)で希釈し、飽和
NaHCO3水溶液(10mL)を加えた。ろ過後、ろ
液をエーテルで3回(合計15mL)抽出した。有機層
を合わせ、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢
酸エチル=3/1)により精製し、2−ヒドロキシ−4
−フェニル−4−ペンテン酸−n−ブチルを収率56%
で得た。
(101mg、0.1mmol)をジクロロメタン(2
mL)に溶解し、これにブチルグリオキシレート(13
0mg、1mmol)およびα−メチルスチレン(20
0μL、1.5mmol)を室温で添加した。室温で3
0分間撹拌した後、エーテル(5mL)で希釈し、飽和
NaHCO3水溶液(10mL)を加えた。ろ過後、ろ
液をエーテルで3回(合計15mL)抽出した。有機層
を合わせ、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢
酸エチル=3/1)により精製し、2−ヒドロキシ−4
−フェニル−4−ペンテン酸−n−ブチルを収率56%
で得た。
【0080】
【発明の効果】本発明の製造方法により、医薬品、農薬
あるいは各種機能材料などの製造中間体として有用な化
合物であるアルコール類を効率よく、かつ、非常に高い
選択率および収率で製造することができる。
あるいは各種機能材料などの製造中間体として有用な化
合物であるアルコール類を効率よく、かつ、非常に高い
選択率および収率で製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07C 69/732 C07C 69/732 Z // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 丸田 順道 埼玉県川越市今福中台2805番地 セント ラル硝子株式会社化学研究所内 (72)発明者 阪口 博昭 山口県宇部市大字沖宇部5253番地 セン トラル硝子株式会社化学研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 29/38 B01J 31/12 C07C 33/025 C07C 33/20 C07C 67/343 C07C 69/732 C07B 61/00 300
Claims (4)
- 【請求項1】ビストリフルオロメタンスルホニルイミド
イッテルビウムまたはビストリフルオロメタンスルホニ
ルイミドイットリウムの存在下、一般式[II] 【化1】 [式中、R3は低級アルキル基、置換もしくは非置換の
フェニル基または−COO−R10〔R10は低級アルキル
基を表す。〕を表す。]で示されるアルデヒド類と一般
式[III] 【化2】 [式中、R4は水素原子、低級アルキル基または置換も
しくは非置換のフェニル基を表し、R9は水素原子また
は−Sn(R11)3〔R11は低級アルキル基を表す。〕
を表す。]で示されるオレフィン類とを反応させること
を特徴とする一般式[IV] 【化3】 [式中、R3は低級アルキル基、置換もしくは非置換の
フェニル基または−COO−R10〔R10は低級アルキル
基を表す。〕を表し、R4は水素原子、低級アルキル基
または置換もしくは非置換のフェニル基を表す。]で示
されるアルコール類の製造方法。 - 【請求項2】R3がフェニル基または−COO−R
10〔R10はn−ブチル基を表す。〕である請求項1に記
載のアルコール類の製造方法。 - 【請求項3】R4が水素原子であり、R9が−Sn
(R11)3〔R11はn−ブチル基を表す。〕である請求
項1〜請求項2のいずれかに記載のアルコール類の製造
方法。 - 【請求項4】R4がフェニル基であり、R9が水素原子で
ある請求項1〜請求項3のいずれかに記載のアルコール
類の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7341333A JP3031851B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | アルコール類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7341333A JP3031851B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | アルコール類の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09176063A JPH09176063A (ja) | 1997-07-08 |
JP3031851B2 true JP3031851B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=18345251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7341333A Expired - Fee Related JP3031851B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | アルコール類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3031851B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5986120A (en) * | 1998-02-10 | 1999-11-16 | The Research Foundation Of The State University Of New York | Metal triflimide complexes |
CN1328254C (zh) | 2001-03-12 | 2007-07-25 | 贝尔法斯特皇后大学 | 金属二(三氟甲磺酰)亚胺化合物和金属二(三氟甲磺酰)亚胺化合物的合成方法 |
KR101242524B1 (ko) * | 2011-03-28 | 2013-03-12 | 강원대학교산학협력단 | 인듐을 이용한 알코올 유도체의 제조방법 |
KR101969850B1 (ko) * | 2012-12-21 | 2019-04-17 | 삼성전자주식회사 | 마그네슘 화합물, 마그네슘전지용 전해액, 및 이를 포함하는 마그네슘전지 |
-
1995
- 1995-12-27 JP JP7341333A patent/JP3031851B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH09176063A (ja) | 1997-07-08 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |