JPH09174890A - レーザ熱転写方法 - Google Patents

レーザ熱転写方法

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JPH09174890A
JPH09174890A JP33925695A JP33925695A JPH09174890A JP H09174890 A JPH09174890 A JP H09174890A JP 33925695 A JP33925695 A JP 33925695A JP 33925695 A JP33925695 A JP 33925695A JP H09174890 A JPH09174890 A JP H09174890A
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laser
laser beam
arrangement interval
laser beams
thermal transfer
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JP33925695A
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Noboru Omoto
昇 大本
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンディングの発生を防止する。 【解決手段】 複数のレーザダイオードを一斉に作動さ
せた場合に、当該複数のレーザダイオードから出力され
るそれぞれのレーザビーム(16A〜16D)が記録媒
体(18,20)上で主走査方向に一列に配置されるよ
うに当該それぞれのレーザビーム(16A〜16D)の
光軸を調整し、光軸調整後、主走査する場合には、前記
記録媒体(18,20)の同一画素に対して前記それぞ
れのレーザビーム(16A〜16D)が照射されるよう
に当該複数のレーザダイオードのそれぞれをタイミング
をずらして順に作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のレーザビー
ムを主走査方向に一列に配置することでバンディングの
発生を防止できるようにしたレーザ熱転写方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、レーザビームをインクシート
に照射し、このインクシート内部で熱を発生させてイン
クの染料を昇華させ、これを受像紙上に転写させて印字
するレーザ熱転写方法が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来から用
いられているレーザ熱転写方法では、レーザビームのエ
ネルギーからインク染料を昇華させるエネルギーへの変
換効率が悪く、プリントスピードを速くすることができ
ないという問題を抱えている。
【0004】この問題を克服するために、エネルギー源
であるレーザビームの光量のアップや複数のレーザビー
ムを使用するマルチ化が進められてきているが、レーザ
ビームの光量をアップするとインクシートが加熱されす
ぎて、その温度が必要以上に高くなり、インク染料が十
分に昇華する前に、インクシートに含まれるインク染料
のバインダ樹脂が溶融を起こしてしまうという問題が発
生する。
【0005】また、複数のレーザビームを副走査方向に
配置してマルチ化した場合には、各レーザビームの発光
量の相違や配置ずれが原因で、(レーザビームの配置間
隔)×(レーザビームの本数)の幅で、バンディングが
発生しやすくなるという問題が生じる。
【0006】このバンディングの発生を防止するため
に、たとえば特開平5−193181号公報に開示され
ている技術では、複数の画像描画用レーザの両外側に2
本のダミーレーザを設け、回路によって与えられる結合
または論理積データで駆動するようにし、また、特開平
5−238040号公報に開示されている技術では、電
源にランダムノイズを供給し、変調された電源電圧でレ
ーザドライブ回路を駆動するようにし、さらに、特開平
5−201050号公報に開示されている技術では、試
験パターンをプリントして密度を測定し、入力を更正す
るようにし、特開平5−278250号公報に開示され
ている技術では、レーザの光出力を測定するセンサを設
けて自動的に更正する,というような種々の技術が開発
されている。
【0007】このように、複数のレーザビームを副走査
方向に並べた時には、バンディングを防止するための様
々の対策が必要となる。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであり、複数のレーザビームを主走査方
向に密接しないように所定間隔をおいて一列に配置し、
発光のタイミングをずらして1箇所を照射することによ
って、バンディングの発生を確実に防止し得るレーザ熱
転写方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、次のように構成される。
【0010】請求項1に記載の発明は、複数のレーザダ
イオードを一斉に作動させた場合に、当該複数のレーザ
ダイオードから出力されるそれぞれのレーザビームが記
録媒体上で主走査方向に一列に配置されるように当該そ
れぞれのレーザビームの光軸を調整する第1の段階と、
光軸調整後、前記記録媒体の同一画素に対して前記それ
ぞれのレーザビームが照射されるように当該複数のレー
ザダイオードのそれぞれをタイミングをずらして順に作
動させる第2の段階とからなることを特徴とするレーザ
熱転写方法である。
【0011】このようにすれば、第1の段階でそれぞれ
のレーザビームが主走査方向に一列に配置されることに
なり、第2の段階でこのように配置されたレーザビーム
により記録媒体の同一画素に対して前記それぞれのレー
ザビームが照射されることになる。
【0012】つまり、同一の画素が複数のレーザビーム
によって間欠的に加熱されるようになるので、最適な温
度領域内での加熱を1本のレーザビームの場合よりも長
い時間行うことができるようになるため、記録媒体のイ
ンク染料のみを効率的に昇華させることができるように
なる。
【0013】請求項2に記載の発明では、複数のレーザ
ダイオードを一斉に作動させて記録媒体上にレーザビー
ムを連続的に照射する段階と、当該照射されているレー
ザビームのそれぞれの配置間隔を検出する段階と、検出
されたそれぞれのレーザビームの配置間隔を予め設定さ
れている最適配置間隔と比較する段階と、当該比較の結
果、当該レーザビームの配置間隔が最適配置間隔でない
場合には、当該レーザビームの光軸を調整して配置間隔
を最適間隔に調整する段階とを含めたために、複数のレ
ーザビームは、記録媒体上で最適配置間隔で照射される
ことになり、理想的なレーザ熱転写を実現できる。
【0014】請求項3に記載の発明では、前述の予め設
定されている最適配置間隔のうち、記録媒体のある画素
を最初に照射することになるレーザビームと当該画素を
次に照射することになるレーザビームとの配置間隔を、
他のレーザビームの配置間隔よりも狭く設定したので、
記録媒体のある画素の温度を照射開始から最適な温度領
域まで素早く上昇させることができ、プリントスピード
を向上させることができるようになる。
【0015】請求項4に記載の発明では、各レーザビー
ムの最適配置間隔を、環境温度や湿度、記録媒体の感度
に応じて変更できるようにしてあるから、環境の変化に
拘らず、常に最適な温度領域での加熱をすることができ
るようになり、理想的なレーザ熱転写を実現できる。
【0016】請求項5に記載の発明では、記録媒体のあ
る画素を最初に照射することになるレーザビームの出力
を、他のレーザビームの出力よりも大きく設定してある
ため、記録媒体のある画素の温度を照射開始から最適な
温度領域まで素早く上昇させることができ、プリントス
ピードを向上させることができるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の1
実施形態を説明する。なお、レーザ熱転写プロセスを用
いて受像紙上に画像を描くためには、レーザビームを受
像紙に対して主走査方向と副走査方向とに移動させる必
要がある。この走査方法としては、ポリゴンスキャナー
等を用いる平面走査方式、円筒外面走査方式、円筒内面
走査方式などがある。
【0018】本発明はこれらのいずれの方式にも適用可
能であるが、以降の説明では、本発明を回転ドラムを用
いた円筒外面走査方式に適用した場合について説明す
る。
【0019】図1は、円筒外面走査方式を採用するレー
ザ熱転写装置の一例を示す概略構成図である。
【0020】図示されているように、回転ドラム10
は、回転軸(図示せず)に支持されて駆動機構により図
示の方向(主走査方向)に回転するものである。この回
転ドラム10の回転軸と平行にレーザ光源ユニット12
の移動軸14が設けられている。レーザ光源ユニット1
2は、この移動軸14を図示の方向(副走査方向)に往
復移動する。レーザ光源ユニット12からは、後述する
マルチレーザビーム16が回転ドラム10に向けて出力
される。
【0021】回転ドラム10の外周面には、受像紙18
がその受像層を外側に向けて巻き付けられる。その外側
にはインクシート20をそのインク層が内側に向けて巻
き付けられる。この受像紙18とインクシート20とは
記録媒体を構成し、図示されていない保持機構で各々独
立に保持される。
【0022】受像紙18は、図2に示すように、上質紙
の両面にユポを張り合わせて構成される基材上に、たと
えばポリカーボネートやポリウレタンなどが塗工された
受像層が設けられてたものであり、受像層は、染料が受
容できるように、回転ドラム10の外周面の外側に位置
して取り付けられる。
【0023】インクシート20は、図2に示すように、
マルチレーザビーム16の光の波長域で吸収の少ない、
たとえばポリエチレンテレフタレートなどのベースフィ
ルム上に、吸収の大きなたとえばカーボン等からなる光
熱変換層と、高分子結合材中に染料が分散しているイン
ク層が塗工されている。したがって、インクシート20
は、図2にも示してあるように、回転ドラム10に巻き
付けられた受像紙18に、インク層が受像紙18の受像
層に向き合わせとなるようにして巻き付けられる。
【0024】回転ドラム10の外周面の非画像走査領域
には、マルチレーザビーム16の波長に反応する光セン
サ22が配置されている。この光センサ22は、実際に
画像の走査をする(本スキャン)前に行われるプレスキ
ャンによってレーザビームの位置を検出するために設け
られている。
【0025】図3は、マルチレーザビーム16を構成す
るレーザビーム16A〜16Dの配列方向を主走査方向
との関係で示したものである。
【0026】マルチレーザビーム16は、本実施の形態
では図3に示すように4本のレーザビーム16A〜16
Dから構成され、これらのレーザビームは、インクシー
ト20内の光熱変換層で主走査方向に所定の間隔を以て
一列に並ぶように出力される。
【0027】レーザビームの配置間隔は調整することが
できるようになっているが、その調整は図4に示すよう
な原理で行えるようになっている。
【0028】レーザビームを出力するそれぞれのレーザ
ビームユニットには、1組のプリズムが向き合わされた
状態で配置されたレーザビーム間隔調整機構が内蔵され
ている。この1組のプリズムのうちの一方のプリズム
は、図示されていない駆動機構によって紙面の上下方向
に移動できるようになっている。
【0029】なお、この移動機構としては、モータとカ
ムを組み合わせた機構やピエゾ素子などで直接移動させ
る機構が考えられる。本実施の形態では、後述するよう
にピエゾ素子を用いている。
【0030】このプリズムを移動させると、レーザビー
ムの径および進行方向の平行性を維持しつつプリズムの
移動方向と同方向にレーザビームの照射位置の移動がで
きる。
【0031】このようにして位置調整された4本のレー
ザビーム16A〜16Dは、集光レンズで集光されて、
主走査方向に所定の間隔を以て一列に並べられることに
なる。
【0032】ここで、このレーザービームの配置間隔は
どのようことを勘案して決定するのか、その考え方につ
いて説明しておく。
【0033】まず、配置間隔の説明をする前に、その理
解を容易にするために、レーザ熱転写について説明す
る。
【0034】レーザビームが図2に示したインクシート
20の光熱変換層で焦点を結ぶと、光熱変換材が発熱し
てその熱がインク層に伝わる。このインク層内で昇華性
染料が熱によって励起されると、それまで固体として高
分子結合材中にあったものが気化してインク層から外に
飛び出す。そのとき、非常に近い位置に受像紙18の受
像層があると、飛び出した昇華性染料は受像材にトラッ
プされ、結果的に受像層を染着する。
【0035】次に、このレーザ熱転写が行われる場合、
レーザパワーとインク層の温度との関係を図5および図
6に基づいて説明する。図5(A)に示すように、ある
一定の時間レーザパワーを照射して、インク層の温度が
そこに含まれるインク染料の昇華しきい温度T1以上に
なると、インクシート20から受像紙18へ染料が転写
される。しかし、インク層の温度があまり高すぎると、
インク染料のバインダ樹脂が液化して受像紙に転写して
しまい、受像紙の表面がマット化してしまう。
【0036】そこで、インク染料を効率良く受像紙18
に転写するには、インク層の温度を図中のT1以上T2
以下にできるだけ長い間保つ必要がある。したがって、
1つのレーザビームを照射したときのインク層の最大の
上昇温度がインクシート20の感度の如何にかかわら
ず、T1以上T2以下となるように、レーザビームのパ
ワーや照射時間を設定する必要がある。
【0037】ところが、本発明では、1箇所を複数のレ
ーザビームが照射することになるので、上記のようにレ
ーザビームのパワーや照射時間を設定したとしても、図
6(A)に示すように、複数のレーザビームが間隔をあ
けずに一点を連続的に照射する場合には、そのポイント
のインク層の温度は、上昇を続けてT2を越えてしま
う。これを防ぐためには、主走査速度を上げることが考
えられるが、主走査速度を上げると、インク層の温度グ
ラフ中の点線のカーブが示すように、インク染料の昇華
温度以上に保てる時間が短くなってしまう。
【0038】一方、図5(B)または図6(B)に示す
ように、レーザビームを間欠照射した場合には、1番目
のレーザビームの照射によってインク層の温度がT1以
上にまで上昇したとすると、その温度がT1まで下がっ
たタイミングで次のレーザビームが照射されるようにレ
ーザビームの間隔をおいて配置する。その後のレーザビ
ームも同じ間隔で配置したとすると、最初のレーザビー
ムでは基準温度(インク層の元の温度)からインク層を
暖めることになるが、2番目のレーザビームは温度T1
から暖めることになるので、到達する最大温度は高くな
る。そこで、同じ間隔をあけて次のレーザビームの照射
を始める時には、インク層の温度はT1よりも高くなっ
ているはずである。そのようにして、複数のレーザビー
ムの照射を続けると、インク層の温度は徐々に高くなっ
ていく。この時には最後のレーザビームを照射したとき
に最大温度がT2を越えないように注意しなければなら
ない。高感度のインクフィルムを用いる場合には、図5
(B)のように最大温度がT2を越えてしまうために、
レーザビームの照射タイミングを図5(C)に示すよう
に遅らせて最大温度がT2を越えないようにする必要が
ある。
【0039】また、図6(C)に示すように、インク層
の温度が徐々に高くなっていくのを防止するためには、
3番目以降のレーザビームの照射を始めるタイミングを
インク層の温度がT1に下がるまで待てば良い。そこで
図示するように最初の間隔のみ他の間隔より小さくとれ
ば良い。
【0040】さらに、図6(D)に示すように、インク
層の温度が徐々に高くなっていくのを防止するもう1つ
の方法として、まず最初のレーザビームの出力を大きく
して2番目以降のレーザビームがT1から最大温度まで
あげるのと同じ時間で基準(インク層の元の温度)から
最大温度まで上げることができれば良い。
【0041】このように、インク層の温度がT1以上T
2以下を保つことができるように、インクフィルム20
の感度や、受像紙18の感度、さらには、環境の温度や
湿度を勘案して、レーザビームの出力やレーザビームの
最適配置間隔を決定する。
【0042】レーザビームの出力やレーザビームの最適
配置間隔を算出するための演算式は、実験などから算出
し、この算出式は後述するROM内に記憶されることに
なる。
【0043】上記のような考え方の下で最適配置間隔で
配置されたレーザビーム16A〜16Dを、回転ドラム
10で主走査方向に回転される受像紙18上に照射する
と、1画素が最適の時間間隔で間欠的に加熱されること
になるので、図6(B)から(D)に示すように、その
画素を所定の温度領域に長い時間持続することができる
ようになり、理想的なレーザ熱転写を実現できる。
【0044】図7は、本発明のレーザ熱転写方法を実施
する装置において、プレスキャンに関連する部分のブロ
ック図である。
【0045】図中、温度センサ、湿度センサ25は、本
装置周囲の環境温度や湿度を検出するセンサであり、こ
れらのセンサからの検出情報は、レーザビームの出力や
マルチレーザビーム16の配置間隔の算出のために用い
られる。
【0046】メディア感度バーコードリーダー27は、
たとえば受像紙18の種類やインクシート20の感度を
表示するバーコードを読み取るものであり、この感度の
相違によってもレーザビームの出力やマルチレーザビー
ム16の配置間隔が変わる。光センサ22は、前述のよ
うに回転ドラム10に設けられているものであり、レー
ザビームの位置を検出するために用いられるものであ
る。
【0047】ROM23には、本装置の動作プログラム
やレーザビームの最適配置間隔を求める式が書き込まれ
ている。また、RAM24は、温度センサ、湿度センサ
25の検出情報、メディア感度バーコードリーダ27の
入力値、および、ROM23に書き込まれているレーザ
ビームの最適配置間隔を求める式を用いて算出された最
適なレーザビームの配置間隔を書き込んでおくものであ
る。また、外部のコンピュータ等から送られてくる1ペ
ージ分の画像データを記憶しておく画像データページメ
モリとして機能するものでもある。
【0048】ドラム回転モータドライバ30は、回転ド
ラム10を主走査方向に回転させる主走査モータ31を
制御するものである。レーザ光源ユニット移動モータド
ライバ32は、レーザ光源ユニット12を副走査方向に
往復移動させる副走査モータ33を制御するものであ
る。レーザドライバ34A〜34Dは、図4に示したレ
ーザビームユニットに内蔵されたLD(レーザダイオー
ド)35A〜35Dを個々に駆動するものである。
【0049】レーザスポット間隔制御用ピエゾドライバ
36は、図4に示したレーザービームユニットに内蔵さ
れたレーザビーム間隔調整機構を構成する1組のプリズ
ムの一方を図4に示したように移動させるピエゾ37を
駆動するものである。
【0050】CPU40は、本装置を総括的に制御する
ものであり、レーザービームの配置間隔を求める演算を
したり、上述の各種のドライバに指令を与えるものであ
る。
【0051】次に、プレスキャン時の処理を、図8に示
すフローチャートに基づいて説明する。まず、CPU4
0は、温度センサ、湿度センサ27の検出情報を入力し
て、環境の温度と湿度とを測定する(S1)。つぎに、
メディア感度バーコードリーダ27によって回転ドラム
10に巻き付けられている受像紙18およびインクシー
ト20のメディア感度を入力する(S2)。
【0052】CPU40は、測定された環境の温度、湿
度、メディア感度から最適なマルチレーザービームの配
置間隔t12,t23,t34を算出し、その算出結果
をRAM24に記憶する(S3)。
【0053】CPU40は、ドラム回転モータドライバ
30に動作指令を出力し、この指令を受けたドラム回転
モータドライバ30は、主走査モータ31を駆動して回
転ドラム10を主走査方向に回転させる(S4)。
【0054】つぎに、CPU40は、レーザ光源ユニッ
ト移動モータドライバ32に動作指令を出力し、副走査
モータ33を駆動して、レーザ光源ユニット12を回転
ドラム10の非画像走査域、光センサ22に対向する位
置に移動させる(S5)。
【0055】この移動が完了すると、CPU40はレー
ザドライバ34A〜34Dに駆動指令を出力し、LD
(L1〜L4)35A〜35Dを図9および図11
(A)に示すように連続発光させる。マルチレーザービ
ーム16は、図3に示すように4つのレーザビーム16
A〜16Dから構成されているから、光センサ22から
は所定の時間間隔で図9に示すような信号(レーザビー
ムを受光したときのみハイとなる信号)がCPU40に
向けて出力されることになる(S6)。
【0056】図9に示すように、CPU40は、光セン
サ22から出力される信号が設定されている閾値よりも
高くなったときに、CPU40が有しているタイマー4
0Aをリセットするという動作を行って、4つのレーザ
ビーム16A〜16Dの配置間隔をカウントクロックの
カウント数として検出する。
【0057】具体的には、図9の中段以下に示すよう
に、まず最初に光センサ22から出力された信号が閾値
を越えた時から次に光センサ22から出力された信号が
閾値を越えるまでのカウント数t12′をLD35Aと
LD35Bからの両レーザビームの配置間隔とし、また
次に光センサ22から出力された信号が閾値を越えるま
でのカウント数t23′をLD35BとLD35Cから
の両レーザビームの配置間隔とし、さらに次に光センサ
22から出力された信号が閾値を越えるまでのカウント
数t34′をLD35CとLD35Dからの両レーザビ
ームの配置間隔とする(S7)。
【0058】つぎに、CPU40は、S3のステップで
算出した最適なマルチレーザービームの配置間隔t1
2,t23,t34と、S7のステップで検出された実
際のレーザビームの配置間隔t12′,t23′,t3
4′とを比較して、検出された配置間隔が最適な配置間
隔となっているかどうかを判断する(S8)。
【0059】検出された配置間隔が最適な配置間隔と一
致している場合には、CPU40からレーザドライバ3
4A〜34Dに停止指令が出力されて、LD35A〜3
5Dの連続発光が停止され、後述する本スキャンが行わ
れる(S9)。一方、検出された配置間隔が最適な配置
間隔となっていない場合には、CPU40からレーザス
ポット間隔制御用ピエゾドライバ36に駆動信号が出力
され、ピエゾ37が図4に示すようにプリズムを移動さ
せることで、最適な配置間隔と一致するように4つのレ
ーザビーム16A〜16Dの配置を移動する(S1
0)。最適な配置間隔になると、CPU40からレーザ
ドライバ34A〜34Dに停止指令が出力されて、LD
35A〜35Dの連続発光が停止され、後述する本スキ
ャンが行われる(S9)。
【0060】なお、レーザビームの位置の変更ができな
い固定型の場合には、検出された配置間隔が最適な配置
間隔となっていないときにはエラー信号を出して走査を
停止させるようにする。
【0061】図10は、本発明のレーザ熱転写方法を実
施する装置において、本スキャン時における発光タイミ
ングの制御に関連する部分のブロック図である。図中の
画像データページメモリ24Aは、図7に示したRAM
24に含まれているメモリであるが、このメモリには、
1ページ分の画像データが記憶されるようになってい
る。
【0062】画像データラインバッファ42A〜42D
は、LD(L1〜L4)35A〜35Dのそれぞれに独
立して設けられており、それぞれのラインバッファに
は、画像データページメモリ24Aから1ライン分の画
像データが記憶される。
【0063】レーザドライバ34A〜34Dは、画像デ
ータラインバッファ42A〜42Dに記憶されている画
像データに基づいてLD(L1〜L4)35A〜35D
の発光を制御するものである。
【0064】CPU40は、図7のものと全く同一の機
能を有するものであるが、この内部に設けられているタ
イマー40Aは、LD35A〜35Dの発光タイミング
を測定するために用いられるものである。
【0065】本スキャン時には、上記の装置は次のよう
にしてレーザスポット光を照射する。
【0066】CPU40は、画像データページメモリ2
4Aに1ページ分の画像データを記憶させる。画像デー
タラインバッファ42A〜42Dは、画像データページ
メモリ24Aから1ライン分の画像データを入力する。
たとえば、1ライン分の画像データが[1,0,1,
1,0,0,1]である場合には、各画像データライン
バッファ42A〜42Dのそれぞれに、この画像データ
が一時記憶される。
【0067】CPU40は、図7に示したRAM24に
記憶されている最適なレーザビームの配置間隔に基づい
て図11(B)に示すように、まずレーザドライバ34
Aを駆動させ、LD(L1)35Aを図示のようなタイ
ミングで発光させる。次に、そのレーザビームの配置間
隔だけあけてレーザドライバ34Bを駆動させ、LD
(L2)35Bを図示のようなタイミングで発光させ
る。以降、そのレーザビームの配置間隔ごとにLD(L
3)35C、LD(L4)35Dが発光されることにな
る。この発光のタイミングは、タイマー40Aのカウン
トに基づいて制御される。
【0068】以上のように、複数のレーザビームを主走
査方向に配列し発光のタイミングをずらして1箇所を照
射することによって、複数のレーザビームを副走査方向
に並べた場合に生じるレーザの初期特性、経時変化、波
長、光学系などに起因する各レーザ出力の相違、各レー
ザビームの位置ずれ、各レーザビームの径の違いなどが
原因で発生するバンディングの発生という問題を解消す
ることができるようになる。このような効果が得られる
のは、複数レーザビームで1画素を形成するようになる
からである。
【0069】また、複数レーザビームを主走査方向に並
べることによって、直前に照射されたレーザビームで生
じた熱エネルギーを次のレーザビームに対する予熱とし
て利用することができるので、光エネルギーから熱エネ
ルギーへの変換効率を向上させることができる。
【0070】さらに、複数のレーザビームを相互に密接
させずに所定の間隔をおいて配置させているので、常に
最適の温度領域内でインク染料を昇華させることができ
るようになる。したがって、レーザビームによって発生
した熱エネルギーがバインダ樹脂の溶融に使われてしま
うようなことがなくなり、熱エネルギーの効率的な利用
ができるようになる。
【0071】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のレーザ
熱転写方法によれば、次のような効果を奏する。
【0072】請求項1に記載の発明では、複数のレーザ
ダイオードから出力されるそれぞれのレーザビームが記
録媒体上で主走査方向に一列に配置されるように当該そ
れぞれのレーザビームの光軸を調整し、記録媒体の同一
画素に対して前記それぞれのレーザビームが照射される
ように当該複数のレーザダイオードのそれぞれをタイミ
ングをずらして順に作動させたので、同一の画素が複数
のレーザビームによって間欠的に加熱されるようにな
り、最適な温度領域内での加熱を1本のレーザビームの
場合よりも長い時間行うことができるようになるため、
最適なレーザ熱転写を実現できる。
【0073】請求項2に記載の発明では、複数のレーザ
ビームを最適な配置間隔で配置するようにしたので、同
一の画素が最適な温度領域内で加熱されるようになり、
理想的なレーザ熱転写を実現できる。
【0074】請求項3に記載の発明では、記録媒体のあ
る画素を最初に照射することになるレーザビームと当該
画素を次に照射することになるレーザビームとの配置間
隔を、他のレーザビームの配置間隔よりも狭く設定した
ので、記録媒体のある画素の温度を照射開始から最適な
温度領域まで素早く上昇させることができ、プリントス
ピードを向上させることができるようになる。
【0075】請求項4に記載の発明では、各レーザビー
ムの最適配置間隔を、環境温度や湿度、記録媒体の感度
に応じて変更できるようにしたので、環境の変化に拘ら
ず、常に最適な温度領域での加熱をすることができるよ
うになり、理想的なレーザ熱転写を実現できる。
【0076】請求項5に記載の発明では、記録媒体のあ
る画素を最初に照射することになるレーザビームの出力
を、他のレーザビームの出力よりも大きく設定してある
ため、記録媒体のある画素の温度を照射開始から最適な
温度領域まで素早く上昇させることができ、プリントス
ピードを向上させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 円筒外面走査方式を採用するレーザ熱転写装
置の一例を示す概略構成図である。
【図2】 受像紙18とインクシート20の断面構成を
示す図である。
【図3】 マルチレーザビーム16の配列方向を主走査
方向との関係で示した図である。
【図4】 マルチレーザビームの配置間隔を制御する方
法の説明図である。
【図5】 マルチレーザビームの配置間隔の算出方法の
説明に供する図である。
【図6】 マルチレーザビームの配置間隔の算出方法の
説明に供する図である。
【図7】 本発明のレーザ熱転写装置において、プレス
キャンに関連する部分のブロック図である。
【図8】 プレスキャン時の処理を示すフローチャート
である。
【図9】 マルチレーザビームの配置間隔の算出方法の
説明に供するタイミングチャートである。
【図10】 本発明のレーザ熱転写装置において、発光
タイミングの制御に関連する部分のブロック図である。
【図11】 プレスキャンおよび本スキャン時のレーザ
出力状態を示す図である。
【符号の説明】
10…回転ドラム、 12…レーザ光源ユニット、 16…マルチレーザビーム、 18…受像紙、 20…インクシート、 22…光センサ、 35A〜35D…レーザダイオード、

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のレーザダイオード(35A〜35
    D)を一斉に作動させた場合に、当該複数のレーザダイ
    オード(35A〜35D)から出力されるそれぞれのレ
    ーザビーム(16A〜16D)が記録媒体(18,2
    0)上で主走査方向に一列に配置されるように当該それ
    ぞれのレーザビーム(16A〜16D)の光軸を調整す
    る第1の段階と、 光軸調整後、前記記録媒体(18,20)の同一画素に
    対して前記それぞれのレーザビーム(16A〜16D)
    が照射されるように当該複数のレーザダイオード(35
    A〜35D)のそれぞれをタイミングをずらして順に作
    動させる第2の段階とからなることを特徴とするレーザ
    熱転写方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の段階は、 前記複数のレーザダイオード(35A〜35D)を一斉
    に作動させて前記記録媒体(18,20)上にレーザビ
    ーム(16A〜16D)を連続的に照射する段階と、 当該照射されているレーザビーム(16A〜16D)の
    それぞれの配置間隔を検出する段階と、 検出されたそれぞれのレーザビーム(16A〜16D)
    の配置間隔を予め設定されている最適配置間隔と比較す
    る段階と、 当該比較の結果、当該レーザビーム(16A〜16D)
    の配置間隔が最適配置間隔でない場合には、当該レーザ
    ビーム(16A〜16D)の光軸を調整して配置間隔を
    最適間隔に調整する段階とを含むことを特徴とする請求
    項1記載のレーザ熱転写方法。
  3. 【請求項3】 前記予め設定されている最適配置間隔
    は、前記記録媒体(18,20)のある画素を最初に照
    射することになるレーザビーム(16A)と当該画素を
    次に照射することになるレーザビーム(16B)との配
    置間隔が、他のレーザビーム(16B〜16D)の配置
    間隔よりも狭く設定されていることを特徴とする請求項
    2記載のレーザ熱転写方法。
  4. 【請求項4】 前記各レーザビーム(16A〜16D)
    の最適配置間隔は、環境温度や湿度、記録媒体(18,
    20)の感度に応じて変更されることを特徴とする請求
    項2記載のレーザ熱転写方法。
  5. 【請求項5】 主走査が行われる場合に、前記記録媒体
    (18,20)のある画素を最初に照射することになる
    レーザビーム(16A)の出力は、他のレーザビーム
    (16B〜16D)の出力よりも大きく設定されている
    ことを特徴とする請求項1記載のレーザ熱転写方法。
JP33925695A 1995-12-26 1995-12-26 レーザ熱転写方法 Withdrawn JPH09174890A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001088330A (ja) * 1999-09-20 2001-04-03 Konica Corp レーザー熱転写記録装置、レーザー熱転写記録方法およびレーザー熱転写記録システム

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JP2001088330A (ja) * 1999-09-20 2001-04-03 Konica Corp レーザー熱転写記録装置、レーザー熱転写記録方法およびレーザー熱転写記録システム

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