JPH09174593A - 合成樹脂成形品の表面にその本体の材料とは異質材料からなる装飾表面部を部分的に設ける方法 - Google Patents
合成樹脂成形品の表面にその本体の材料とは異質材料からなる装飾表面部を部分的に設ける方法Info
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- JPH09174593A JPH09174593A JP33449495A JP33449495A JPH09174593A JP H09174593 A JPH09174593 A JP H09174593A JP 33449495 A JP33449495 A JP 33449495A JP 33449495 A JP33449495 A JP 33449495A JP H09174593 A JPH09174593 A JP H09174593A
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
- B29C45/14311—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles using means for bonding the coating to the articles
Abstract
(57)【要約】
【課題】 合成樹脂成形品の表面にその本体の材料とは
異質材料からなる装飾表面部を部分的に設けるに際し
て、その作業を簡単にすると共に合成樹脂成形品の本体
に対する装飾部品及び装飾部品の芯材に対する装飾表面
材の接着接合を夫々確実強固にして、剥がれ、浮上が
り、変形等を防止する。 【解決手段】 自動車用内装パネルやカバンのシェル等
の合成樹脂成形品の本体を構成する熱可塑性樹脂と同一
の熱可塑性樹脂の繊維を含む不織布を芯材として、表面
に布等の装飾表面材を一体に有する装飾部品のプリフォ
ーム品を製造し、これを合成樹脂成形品本体の射出型に
インサートして、合成樹脂成形品本体を射出成形するこ
とにより、樹脂温度でプリフォーム品の熱可塑性樹脂繊
維を加熱軟化させ、射出樹脂と一体化させて全体を一体
に成形する。
異質材料からなる装飾表面部を部分的に設けるに際し
て、その作業を簡単にすると共に合成樹脂成形品の本体
に対する装飾部品及び装飾部品の芯材に対する装飾表面
材の接着接合を夫々確実強固にして、剥がれ、浮上が
り、変形等を防止する。 【解決手段】 自動車用内装パネルやカバンのシェル等
の合成樹脂成形品の本体を構成する熱可塑性樹脂と同一
の熱可塑性樹脂の繊維を含む不織布を芯材として、表面
に布等の装飾表面材を一体に有する装飾部品のプリフォ
ーム品を製造し、これを合成樹脂成形品本体の射出型に
インサートして、合成樹脂成形品本体を射出成形するこ
とにより、樹脂温度でプリフォーム品の熱可塑性樹脂繊
維を加熱軟化させ、射出樹脂と一体化させて全体を一体
に成形する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は合成樹脂成形品の表
面にその本体の材料とは異質材料からなる装飾表面部を
部分的に設ける方法、例えば自動車のドア等に用いられ
る内装パネルや、カバン又はスーツケース等の合成樹脂
製シェルの表面に、布等の装飾表面材を持つ装飾表面部
を部分的に設ける方法に関する。
面にその本体の材料とは異質材料からなる装飾表面部を
部分的に設ける方法、例えば自動車のドア等に用いられ
る内装パネルや、カバン又はスーツケース等の合成樹脂
製シェルの表面に、布等の装飾表面材を持つ装飾表面部
を部分的に設ける方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、合成樹脂成形品例えば、自動車用
内装パネルの表面にその本体の材料とは異質材料からな
る装飾表面部を部分的に設ける方法としては、熱可塑性
発泡材からなる芯材と、それに接着接合されている布等
のような装飾表面材からなる装飾部品を合成樹脂成形品
の本体とは別に成形し、この装飾部品を合成樹脂成形品
本体の所定の箇所に上記装飾部品の形状に合わせて凹設
した凹み部分に嵌め込み、両者を接着剤で接着する方法
が行われている。
内装パネルの表面にその本体の材料とは異質材料からな
る装飾表面部を部分的に設ける方法としては、熱可塑性
発泡材からなる芯材と、それに接着接合されている布等
のような装飾表面材からなる装飾部品を合成樹脂成形品
の本体とは別に成形し、この装飾部品を合成樹脂成形品
本体の所定の箇所に上記装飾部品の形状に合わせて凹設
した凹み部分に嵌め込み、両者を接着剤で接着する方法
が行われている。
【０００３】また、装飾部品の周縁にインサートリムを
形成する一方、合成樹脂成形品の本体側には上記装飾部
品のインサートリムに対応する溝を設けて、この溝に装
飾部品のインサートリムを押し込み、そのインサートリ
ムの端部を接着剤で溝内に接着固定するか又はそのイン
サートリム端部を溝に締め付ける隙間塞ぎタイプの楔部
材を溝に押し込んで固着する方法もある。
形成する一方、合成樹脂成形品の本体側には上記装飾部
品のインサートリムに対応する溝を設けて、この溝に装
飾部品のインサートリムを押し込み、そのインサートリ
ムの端部を接着剤で溝内に接着固定するか又はそのイン
サートリム端部を溝に締め付ける隙間塞ぎタイプの楔部
材を溝に押し込んで固着する方法もある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の方法
では装飾部品は装飾表面材の周縁を芯材の裏側に折り込
まなければならず、そのために装飾表面材の広い周縁部
を芯材の全周に亘って残し、次いで皺を避けるために各
コーナーにおいてひだ部を切り抜く程度までその周縁部
を切り込み、そしてその周縁部を芯材の端部に沿って芯
材の裏側に折り返し、接着するという面倒な作業工程を
必要とする。しかも、接着剤による接着は経年変化など
により接着剤の接着性能が低下したり、部分的に接着剤
が塗られていない部分があるとそこから剥がれるなどの
恐れがある。
では装飾部品は装飾表面材の周縁を芯材の裏側に折り込
まなければならず、そのために装飾表面材の広い周縁部
を芯材の全周に亘って残し、次いで皺を避けるために各
コーナーにおいてひだ部を切り抜く程度までその周縁部
を切り込み、そしてその周縁部を芯材の端部に沿って芯
材の裏側に折り返し、接着するという面倒な作業工程を
必要とする。しかも、接着剤による接着は経年変化など
により接着剤の接着性能が低下したり、部分的に接着剤
が塗られていない部分があるとそこから剥がれるなどの
恐れがある。
【０００５】また、後者の方法は合成樹脂成形品本体の
溝に装飾部品のインサートリムを押込み固着する作業に
時間がかかり、面倒でもある。また、別の楔部材を押込
みに利用する場合、二つの異なる部材間の溝の深さ方向
における接合の度合いは、その楔部材の全体としての有
効性に依存する。従って、一度、楔部材の一端或いは一
部が緩むと全体の接合構造が簡単に解けてしまう。
溝に装飾部品のインサートリムを押込み固着する作業に
時間がかかり、面倒でもある。また、別の楔部材を押込
みに利用する場合、二つの異なる部材間の溝の深さ方向
における接合の度合いは、その楔部材の全体としての有
効性に依存する。従って、一度、楔部材の一端或いは一
部が緩むと全体の接合構造が簡単に解けてしまう。
【０００６】本発明は従来技術が有する上記問題点に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、合成樹
脂成形品の表面にその本体の材料とは異質材料からなる
装飾表面部を部分的に設けるに際して、その作業を簡単
にすると共に合成樹脂成形品の本体に対する装飾部品及
び装飾部品の芯材に対する装飾表面材の接着接合をそれ
ぞれ確実強固にして、剥がれ、浮上がり、変形などの恐
れをなくすことにある。
みてなされたもので、その目的とするところは、合成樹
脂成形品の表面にその本体の材料とは異質材料からなる
装飾表面部を部分的に設けるに際して、その作業を簡単
にすると共に合成樹脂成形品の本体に対する装飾部品及
び装飾部品の芯材に対する装飾表面材の接着接合をそれ
ぞれ確実強固にして、剥がれ、浮上がり、変形などの恐
れをなくすことにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の合成樹脂成形品の表面にその本体の材料と
は異質材料からなる装飾表面部を部分的に設ける方法で
は、熱可塑性樹脂成形品からなる合成樹脂成形品の本体
とは別に、先ず、この合成樹脂成形品の本体と同一の熱
可塑性樹脂の繊維を含む不織布で構成した芯材と、装飾
表面材とを両者間に接着剤を入れて加熱・加圧すること
により、これらを一体に成形賦形し、更に必要なトリミ
ングを施して装飾部品のプリフォーム品を得る。次に、
このプリフォーム品を合成樹脂成形品本体の射出型にイ
ンサートして、合成樹脂成形品の本体を射出成形し、射
出樹脂圧力と樹脂温度とでプリフォーム品を型面に沿わ
せて再成形すると共に樹脂温度でプリフォーム品の芯材
に含まれる射出樹脂と同一の樹脂からなる繊維を加熱・
軟化させて、これを射出樹脂と一体化し、成形される合
成樹脂成形品本体に装飾部品を接着接合する。尚、この
発明において射出成形とは射出圧縮成形を含むものとす
る。
に、本発明の合成樹脂成形品の表面にその本体の材料と
は異質材料からなる装飾表面部を部分的に設ける方法で
は、熱可塑性樹脂成形品からなる合成樹脂成形品の本体
とは別に、先ず、この合成樹脂成形品の本体と同一の熱
可塑性樹脂の繊維を含む不織布で構成した芯材と、装飾
表面材とを両者間に接着剤を入れて加熱・加圧すること
により、これらを一体に成形賦形し、更に必要なトリミ
ングを施して装飾部品のプリフォーム品を得る。次に、
このプリフォーム品を合成樹脂成形品本体の射出型にイ
ンサートして、合成樹脂成形品の本体を射出成形し、射
出樹脂圧力と樹脂温度とでプリフォーム品を型面に沿わ
せて再成形すると共に樹脂温度でプリフォーム品の芯材
に含まれる射出樹脂と同一の樹脂からなる繊維を加熱・
軟化させて、これを射出樹脂と一体化し、成形される合
成樹脂成形品本体に装飾部品を接着接合する。尚、この
発明において射出成形とは射出圧縮成形を含むものとす
る。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、図に基づいて本発明の実施
の形態を説明する。図面に示された実施の形態において
は、自動車用内装パネルの表面に、その本体の材料とは
異質材料からなる装飾表面部を部分的に設ける方法が示
されており、図１は既に表面の一部に装飾表面部を備え
た状態の自動車用の内装パネルを示している。この自動
車用内装パネルＡは、カバン又はスーツケースのシェル
等適宜変更し得る合成樹脂成形品である。よって、以下
これらを総称して合成樹脂成形品Ａと呼ぶことにする。
合成樹脂成形品Ａは本体１と、この本体１の表面に部分
的に設けられた装飾部品２とからなり、両者は一体的に
接合固着されている。
の形態を説明する。図面に示された実施の形態において
は、自動車用内装パネルの表面に、その本体の材料とは
異質材料からなる装飾表面部を部分的に設ける方法が示
されており、図１は既に表面の一部に装飾表面部を備え
た状態の自動車用の内装パネルを示している。この自動
車用内装パネルＡは、カバン又はスーツケースのシェル
等適宜変更し得る合成樹脂成形品である。よって、以下
これらを総称して合成樹脂成形品Ａと呼ぶことにする。
合成樹脂成形品Ａは本体１と、この本体１の表面に部分
的に設けられた装飾部品２とからなり、両者は一体的に
接合固着されている。
【０００９】上記本体１は熱可塑性樹脂、例えばポリプ
ロピレン（ＰＰ）、ポリエチレン（ＰＥ）の射出成形品
である。また、装飾部品２は芯材21と装飾表面材22とを
備え、これら両者が接着剤23で接着されており、装飾表
面材22側を合成樹脂成形品Ａの本体１表面に表して本体
１表面の所定箇所に接合固着されている。
ロピレン（ＰＰ）、ポリエチレン（ＰＥ）の射出成形品
である。また、装飾部品２は芯材21と装飾表面材22とを
備え、これら両者が接着剤23で接着されており、装飾表
面材22側を合成樹脂成形品Ａの本体１表面に表して本体
１表面の所定箇所に接合固着されている。
【００１０】上記芯材21は合成樹脂成形品本体１の材料
と同じ熱可塑性樹脂の繊維と、それよりは融点が高い他
の熱可塑性樹脂繊維とを混紡した不織布からなり、例え
ば合成樹脂成形品Ａの本体１がＰＰ製の場合には、ＰＰ
繊維と、これよれ融点が高いポリエステルナイロンを混
紡した不織布とすることができ、合成樹脂成形品本体１
がＰＥ製の場合、ＰＥ繊維と、ＰＰ、ＰＥＴ、ＰＡ繊維
の一つ又は二つ以上を混紡した不織布とすることができ
る。また、合成樹脂成形品Ａの本体１の材料と同じ熱可
塑性樹脂の繊維と混紡する繊維は天然繊維とすることも
可能である。芯材１を構成する不織布の全繊維に対し
て、合成樹脂成形品Ａの本体１の材料と同じ熱可塑性樹
脂の繊維が占める割合は ％〜 ％とする。
と同じ熱可塑性樹脂の繊維と、それよりは融点が高い他
の熱可塑性樹脂繊維とを混紡した不織布からなり、例え
ば合成樹脂成形品Ａの本体１がＰＰ製の場合には、ＰＰ
繊維と、これよれ融点が高いポリエステルナイロンを混
紡した不織布とすることができ、合成樹脂成形品本体１
がＰＥ製の場合、ＰＥ繊維と、ＰＰ、ＰＥＴ、ＰＡ繊維
の一つ又は二つ以上を混紡した不織布とすることができ
る。また、合成樹脂成形品Ａの本体１の材料と同じ熱可
塑性樹脂の繊維と混紡する繊維は天然繊維とすることも
可能である。芯材１を構成する不織布の全繊維に対し
て、合成樹脂成形品Ａの本体１の材料と同じ熱可塑性樹
脂の繊維が占める割合は ％〜 ％とする。
【００１１】一方、装飾表面材22は綿、羊毛、絹等の天
然繊維または化学繊維の織物（ファブリック）、合成樹
脂シート、皮革等からなり、化学繊維織物、合成樹脂シ
ートの場合、上記芯材21の合成樹脂成形品本体１と同一
熱可塑性樹脂材料からなる繊維より融点が高い化学繊維
又は合成樹脂により構成される。而して、斯る装飾部品
２は下記の方法により合成樹脂成形品本体１の表面の所
用箇所に接合固着される。
然繊維または化学繊維の織物（ファブリック）、合成樹
脂シート、皮革等からなり、化学繊維織物、合成樹脂シ
ートの場合、上記芯材21の合成樹脂成形品本体１と同一
熱可塑性樹脂材料からなる繊維より融点が高い化学繊維
又は合成樹脂により構成される。而して、斯る装飾部品
２は下記の方法により合成樹脂成形品本体１の表面の所
用箇所に接合固着される。
【００１２】先ず、装飾部品２のプリフォーム品２’を
製造する。プリフォーム品２’を図２に示す。このプリ
フォーム品２’は全体として本体１の装飾部品取付部分
の大きさと形状にほぼ相当する大きさと形状を有し、そ
の全周縁には裏面側に屈曲して突出するインサートリム
３を備えている。上記プリフォーム品２’は図３に示す
方法により成形する。即ち、装飾部品成形用のホットプ
レス成形機の上型B1上に、夫々シート状に構成した芯材
21と、ホットメルト接着材23と、装飾表面材22を重ねて
載置し（図３の（ａ））、これに上型b2を被せて芯材21
に含まれている合成樹脂成形品本体１と同じ材料の熱可
塑性樹脂繊維の融点より高温で、且つ芯材21に他の熱可
塑性樹脂繊維が含まれている場合には、その熱可塑性樹
脂繊維の融点より低温で加熱・加圧する（図３の
（ｂ））。尚、図示してはいないが成形圧力はピストン
・シリンダー等従来の駆動方式によって付加される。
製造する。プリフォーム品２’を図２に示す。このプリ
フォーム品２’は全体として本体１の装飾部品取付部分
の大きさと形状にほぼ相当する大きさと形状を有し、そ
の全周縁には裏面側に屈曲して突出するインサートリム
３を備えている。上記プリフォーム品２’は図３に示す
方法により成形する。即ち、装飾部品成形用のホットプ
レス成形機の上型B1上に、夫々シート状に構成した芯材
21と、ホットメルト接着材23と、装飾表面材22を重ねて
載置し（図３の（ａ））、これに上型b2を被せて芯材21
に含まれている合成樹脂成形品本体１と同じ材料の熱可
塑性樹脂繊維の融点より高温で、且つ芯材21に他の熱可
塑性樹脂繊維が含まれている場合には、その熱可塑性樹
脂繊維の融点より低温で加熱・加圧する（図３の
（ｂ））。尚、図示してはいないが成形圧力はピストン
・シリンダー等従来の駆動方式によって付加される。
【００１３】これにより、融点が低い熱可塑性樹脂繊維
のみが溶融して、芯材21が賦形され、同時にホットメル
ト23が溶けて装飾表面材22が芯材21の表面に接着し、装
飾表面材22も芯材21と一体に賦形される。このとき、芯
材21に含まれる合成樹脂成形品本体１の材料と同じ熱可
塑性樹脂の繊維が、芯材21を構成する不織布の全繊維に
対して占める割合が ％以下であると十分な賦形性が得
られない。また、 ％以上であると芯材21全体がソリッ
ド状態になり、柔軟性が失われて装飾表面材22の感触、
風合いが損なわれるばかりでなく、後述する合成樹脂成
形品本体１の射出成形における射出樹脂の後収縮に対す
る追随性がなくなる。冷却後脱型して必要なトリミンン
グを施し、所定の形状、寸法のプリフォーム品２’を得
る。
のみが溶融して、芯材21が賦形され、同時にホットメル
ト23が溶けて装飾表面材22が芯材21の表面に接着し、装
飾表面材22も芯材21と一体に賦形される。このとき、芯
材21に含まれる合成樹脂成形品本体１の材料と同じ熱可
塑性樹脂の繊維が、芯材21を構成する不織布の全繊維に
対して占める割合が ％以下であると十分な賦形性が得
られない。また、 ％以上であると芯材21全体がソリッ
ド状態になり、柔軟性が失われて装飾表面材22の感触、
風合いが損なわれるばかりでなく、後述する合成樹脂成
形品本体１の射出成形における射出樹脂の後収縮に対す
る追随性がなくなる。冷却後脱型して必要なトリミンン
グを施し、所定の形状、寸法のプリフォーム品２’を得
る。
【００１４】次に、合成樹脂成形品の本体１を図４に示
すように射出成形により成形する。このとき、前記装飾
部品２のプリフォーム品２’を合成樹脂成形品本体１の
射出成形型Ｃの所定の位置に、装飾表面材22を型面に向
けてセットする（図４の（ａ））。上記射出成形型Ｃに
は合成樹脂成形品に装飾部品の外周形状に相当する溝を
形成する部分４が設けてあり、この部分４に装飾部品プ
リフォーム品２’のインサートリム３が対応せしめられ
る。続いて成形型Ｃを型締めして熱可塑性樹脂６を型Ｃ
のキャビティー５内に射出するが、この合成樹脂成形品
本体１の射出成形において、型Ｃ内への熱可塑性樹脂の
射出はプリフォーム品２’表面、即ち装飾表面材22の表
面側に樹脂が回り込むのを防止するためプリフォーム品
２’の芯材21側から行う（図４の（ｂ））。
すように射出成形により成形する。このとき、前記装飾
部品２のプリフォーム品２’を合成樹脂成形品本体１の
射出成形型Ｃの所定の位置に、装飾表面材22を型面に向
けてセットする（図４の（ａ））。上記射出成形型Ｃに
は合成樹脂成形品に装飾部品の外周形状に相当する溝を
形成する部分４が設けてあり、この部分４に装飾部品プ
リフォーム品２’のインサートリム３が対応せしめられ
る。続いて成形型Ｃを型締めして熱可塑性樹脂６を型Ｃ
のキャビティー５内に射出するが、この合成樹脂成形品
本体１の射出成形において、型Ｃ内への熱可塑性樹脂の
射出はプリフォーム品２’表面、即ち装飾表面材22の表
面側に樹脂が回り込むのを防止するためプリフォーム品
２’の芯材21側から行う（図４の（ｂ））。
【００１５】この際の樹脂圧力及び樹脂温度によりプリ
フォーム品２’が型面になじみ、プリフォーム品２’は
細かい部分が正確に所定の形状に再成形されることにな
る。また、プリフォーム品２’の芯材21は射出樹脂と同
じ樹脂を含むため、この樹脂が射出樹脂温度により再加
熱されて射出樹脂と一体化し、同時に他の融点が高い繊
維間に射出樹脂が含浸する。これにより、成形終了後、
型Ｃを開いて成形品を取り出すと、合成樹脂成形品本体
１の所定の箇所に装飾部品２が一体に接合固着され、且
つ装飾部品２のインサートリム３が合成樹脂成形品本体
１に没入する状態にインサートされた製品合成樹脂成形
品Ａが得られる。
フォーム品２’が型面になじみ、プリフォーム品２’は
細かい部分が正確に所定の形状に再成形されることにな
る。また、プリフォーム品２’の芯材21は射出樹脂と同
じ樹脂を含むため、この樹脂が射出樹脂温度により再加
熱されて射出樹脂と一体化し、同時に他の融点が高い繊
維間に射出樹脂が含浸する。これにより、成形終了後、
型Ｃを開いて成形品を取り出すと、合成樹脂成形品本体
１の所定の箇所に装飾部品２が一体に接合固着され、且
つ装飾部品２のインサートリム３が合成樹脂成形品本体
１に没入する状態にインサートされた製品合成樹脂成形
品Ａが得られる。
【００１６】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので下記
するような効果を奏する。装飾部品のプリフォーム品を
合成樹脂成形品本体の射出成形型にインサートして合成
樹脂成形品を射出成形し、両者を一体化するので、装飾
部品と合成樹脂成形品本体とを接着剤で接着したり、合
成樹脂成形品本体に設けた溝に装飾部品周縁に形成した
インサートリムを押込み固着する作業の必要がなく、ま
た、装飾部品の製造に際して装飾表面材の周縁を芯材の
裏側に折り込む必要もないため製造が簡単である。
するような効果を奏する。装飾部品のプリフォーム品を
合成樹脂成形品本体の射出成形型にインサートして合成
樹脂成形品を射出成形し、両者を一体化するので、装飾
部品と合成樹脂成形品本体とを接着剤で接着したり、合
成樹脂成形品本体に設けた溝に装飾部品周縁に形成した
インサートリムを押込み固着する作業の必要がなく、ま
た、装飾部品の製造に際して装飾表面材の周縁を芯材の
裏側に折り込む必要もないため製造が簡単である。
【００１７】装飾部品の芯材を構成する不織布に混合さ
れている合成樹脂成形品本体の材料と同じ熱可塑性樹脂
の繊維が、装飾部品のプリフォーム品を合成樹脂成形品
本体の射出成形型にインサートして合成樹脂成形品を射
出成形する際の射出樹脂の温度により加熱されて溶融
し、合成樹脂成形品本体と一体となり、更に上記不織布
に混合されている融点が高い繊維間に合成樹脂成形品本
体の材料樹脂が含浸するため、装飾部品と合成樹脂成形
品本体は二重に一体化され、両者の接着接合は極めて強
固となり、剥離などの恐れがない。
れている合成樹脂成形品本体の材料と同じ熱可塑性樹脂
の繊維が、装飾部品のプリフォーム品を合成樹脂成形品
本体の射出成形型にインサートして合成樹脂成形品を射
出成形する際の射出樹脂の温度により加熱されて溶融
し、合成樹脂成形品本体と一体となり、更に上記不織布
に混合されている融点が高い繊維間に合成樹脂成形品本
体の材料樹脂が含浸するため、装飾部品と合成樹脂成形
品本体は二重に一体化され、両者の接着接合は極めて強
固となり、剥離などの恐れがない。
【００１８】装飾部品の芯材を不織布により構成したの
で、柔軟性があり、そのプリフォーム品を型内にインサ
ートして合成樹脂成形品本体を射出成形するに際し、仮
に上記プリフォーム品が、射出成形型の形状に正確に一
致していなくても、射出成形時に細部が再成形されて正
確に形状が出る。しかも、その柔軟性により射出樹脂の
後収縮に追随することができるため、変形や、浮上がり
がない。
で、柔軟性があり、そのプリフォーム品を型内にインサ
ートして合成樹脂成形品本体を射出成形するに際し、仮
に上記プリフォーム品が、射出成形型の形状に正確に一
致していなくても、射出成形時に細部が再成形されて正
確に形状が出る。しかも、その柔軟性により射出樹脂の
後収縮に追随することができるため、変形や、浮上がり
がない。
【図１】 本発明方法により製造した、表面の一部に装
飾表面部を備える合成樹脂成形品を切断して示す斜視図
で、要部を一部拡大して示してある。
飾表面部を備える合成樹脂成形品を切断して示す斜視図
で、要部を一部拡大して示してある。
【図２】 装飾部品のプリフォーム品の断面図。
【図３】 装飾部品のプリフォーム品の製造工程を示す
説明図。
説明図。
【図４】 合成樹脂成形品本体の成形及び合成樹脂成形
品本体と装飾部品との接合工程を示す説明図。
品本体と装飾部品との接合工程を示す説明図。
Ａ：合成樹脂成形品 Ｃ：射出
成形型 １：合成樹脂成形品本体 ２：装飾
部品 ２’：装飾部品のプリフォーム品 21：芯
材 22：装飾表面材 23：接着
剤
成形型 １：合成樹脂成形品本体 ２：装飾
部品 ２’：装飾部品のプリフォーム品 21：芯
材 22：装飾表面材 23：接着
剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｌ 31:58
Claims (1)
- 【請求項１】 熱可塑性樹脂にて成形される合成樹脂
成形品の本体と同一の熱可塑性樹脂の繊維を含む不織布
からなる芯材と、装飾表面材とを両者間に接着剤を入れ
て加熱・加圧することにより、一体に成形賦形して装飾
部品のプリフォーム品を得、このプリフォーム品を前記
合成樹脂成形品本体の射出成形型にインサートして熱可
塑性樹脂を射出し、合成樹脂成形品の本体の射出成形
と、合成樹脂成形品本体と装飾部品との接着接合を同時
に行うことを特徴とする合成樹脂成形品の表面にその本
体の材料とは異質材料からなる装飾表面部を部分的に設
ける方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33449495A JPH09174593A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 合成樹脂成形品の表面にその本体の材料とは異質材料からなる装飾表面部を部分的に設ける方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33449495A JPH09174593A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 合成樹脂成形品の表面にその本体の材料とは異質材料からなる装飾表面部を部分的に設ける方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09174593A true JPH09174593A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18278036
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33449495A Pending JPH09174593A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 合成樹脂成形品の表面にその本体の材料とは異質材料からなる装飾表面部を部分的に設ける方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09174593A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005058575A3 (en) * | 2003-12-10 | 2005-08-25 | Cook William A Australia | Injection moulding of functional cavities |
| JP2007118417A (ja) * | 2005-10-28 | 2007-05-17 | Fukuda Corporation:Kk | 合成皮革又は皮革のインサート成型方法 |
| JP2020082707A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | 株式会社イノアックコーポレーション | 車両用複合部材及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-12-22 JP JP33449495A patent/JPH09174593A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005058575A3 (en) * | 2003-12-10 | 2005-08-25 | Cook William A Australia | Injection moulding of functional cavities |
| JP2007118417A (ja) * | 2005-10-28 | 2007-05-17 | Fukuda Corporation:Kk | 合成皮革又は皮革のインサート成型方法 |
| JP2020082707A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | 株式会社イノアックコーポレーション | 車両用複合部材及びその製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040106 |