JP2532491Y2 - 射出成形靴 - Google Patents

射出成形靴

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JP2532491Y2 JP1990113477U JP11347790U JP2532491Y2 JP 2532491 Y2 JP2532491 Y2 JP 2532491Y2 JP 1990113477 U JP1990113477 U JP 1990113477U JP 11347790 U JP11347790 U JP 11347790U JP 2532491 Y2 JP2532491 Y2 JP 2532491Y2
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隆司 新井
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、射出成形により製造される靴に関する。
〔従来の技術〕
一般的なゴム靴は、例えば胛被材と裏布材などを接着
するゴム糊が未加硫のうちにこれらの素材を貼り合わせ
て靴型に付形し、そののちこのゴム糊を加硫してゴム靴
の形状保持を行っているため、長時間放置していても胛
被が靴型のまま型崩れしない。
しかし、射出成形靴の場合では、従来、あらかじめ平
坦な胛被材と裏布材とを未加硫の接着剤で接着し、その
のちこれらの胛被材と裏布材が平坦状態のまま接着剤を
加硫し、得られた胛被を所定形状に裁断し、次いで中底
や補強材などとともに靴型に縫製してから本体ラストに
吊り込み、次にまたこの本体ラストをボトムモールドお
よびサイドモールドとともに互いに嵌合して靴底を射出
成型している。
なお、胛被が吊り込まれる本体ラストは、金型内に射
出される靴底成型材料の温度が伝わって約70℃程度に加
熱されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、従来の射出成形靴では、このように平板状
態のまま加硫された胛被を、縫製後に本体ラストへ吊り
込むことで強制的に靴型に付形しているため、射出成型
後のしばらくの間はボリュームのある靴型が維持されて
いるものの、時間が経つにつれて縫製直後のボリューム
感のない歪な形状に戻ってしまっていた。
また、前述したように胛被材と裏布材とは接着剤で接
着されていたため、この接着剤の分だけ靴の重量が増加
していた。
さらに、前述した加硫時には、胛被を高温処理するた
めにその後の冷却時間が比較的長く必要であった。
さらにまた、このように胛被および補強材を接着する
全ての接着工程が必要であり、かつ加硫後の冷却時間が
比較的長くかかるため、靴の生産性が上がらずに靴のコ
ストにも影響を与えていた。
本考案は、このような従来技術を背景になされたもの
で、胛被の型崩れを防止することができ、また靴の軽量
化もでき、さらに従前の靴製造設備のままで製造でき、
また加熱後の冷却も短時間でよく、しかも靴の生産性を
向上して靴の低コスト化をも図ることができる射出成形
靴を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、胛被および/または補強材の少なくとも一
部を、ホットメルト型繊維を含有する繊維素材からなる
布帛で設けたことを特徴とする射出成形靴を提供するも
のである。
〔作用〕
本考案の射出成形靴は、胛被および補強材を靴型に縫
製し、そののちこれを加熱された本体ラストに吊り込
む。
このとき、この本体ラストの熱がホットメルト型繊維
を含有する布帛からなる胛被および/または補強材に伝
わってこのホットメルト型繊維が軟化し、これにより吊
り込まれた本体ラストの靴型に合わせて胛被などが付形
され、次いでこれを冷却硬化することで胛被などが靴型
に保形されて靴の型崩れを防止することができる。しか
も、この付形は比較的低温の本体ラストの熱を利用して
いるため、加熱後の冷却も短時間でよい。
次にまた、この本体ラストをそのほかの靴成形金型と
ともに嵌合して靴底を射出成形する。
このように、加硫系接着剤に代えてホットメルト型繊
維を使用しているために、少なくとも一部の接着剤が不
要となり、このため靴の軽量化が図れ、またこのような
靴を従前の靴製造設備のままで製造でき、しかもこのよ
うに少なくとも接着工程の一部や、加熱後の冷却時間を
短縮することができるため、靴の生産性を向上して靴の
低コスト化を図ることもできる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
なお、この実施例を述べるにあたって子供用運動靴を
例にとる。
本考案の実施例の射出成形靴は、第1図に示すように
胛被10の裏面側構成体である第2図に示す裏布(胛被)
11、第1図に示す胛被10の爪先側内部10aに積層される
第3図に示す爪先補強材(補強材)20、第1図に示す胛
被10の踵側内部10bに積層される第4図に示すカウンタ
ー(補強材)30、第1図に示す履口部10cに周設される
第4図に示す帯状のバイヤス材(補強材)40をホットメ
ルト型繊維を含有する繊維素材からなる不織布(布帛)
Sで設けたものである。
この繊維素材は、ベース繊維と、比較的低融点を有す
る熱融着性の前記ホットメルト型繊維とからなり、前記
ベース繊維としては、例えばポリエチレンテレフタレー
トなどのポリエステル(軟化点238〜240℃)、ポリアク
リロニトリル系(軟化点190〜240℃)、ナイロン6(軟
化点180℃)、ナイロン6,6(軟化点230〜235℃)、ビニ
ロン(軟化点220〜230℃)などの素材からなる繊維を挙
げることができる。
一方、ホットメルト型繊維としては、ベース繊維のバ
インダーとして用いられるものとして、例えばポリビニ
ルアルコールを主成分し、平均重合度50〜300、残存酢
酸基15〜60モル%の熱溶融性無水ポリビニルアルコール
と、疎水性熱可塑性樹脂とを混合して溶融紡糸し、必要
に応じて熱延伸あるいは冷延伸、熱処理を施した接着能
を有する熱可塑性繊維(特開昭51−96533号公報)、100
℃以上、150℃以下の軟化点を有し、170℃における溶融
粘度が 10,000ポイズ以下で、かつ190℃における溶融粘度が1,0
00ポイズ以上であるポリエステル系ポリマーよりなり、
かつ8%以上の捲縮率を有するホットメルト型バインダ
ーファイバー(特開昭57−66117号公報)、融点が60〜1
50℃のポリエステル樹脂、常温固体のエポキシ化合物お
よび融点が170℃以上のカルボン酸ヒドラジドからなる
熱融着性繊維(特開平1−97210号公報)、軟化点が240
℃以上のポリエステルを芯成分として、軟化点が100〜1
50℃のポリエステルを鞘成分とした複合繊維であって、
鞘成分のポリエステルの170℃における溶融粘度と複合
繊維の繊度および複合繊維の芯部の繊度が特定の関係を
満足する詰綿用ポリエステル系バインダーファイバー
(特開昭58−41912号公報)、結晶性ポリプロピレンか
らなる成分と、メルトインデックスがこの結晶性ポリプ
ロピレン成分のメルトフローレートの1.5〜5倍である
ポリエチレンからなる成分とをそれぞれ複合成分とし、
かつこのポリエチレン成分の繊維断面周率60〜85%であ
る並列型複合繊維(特公昭52−37097号公報)などが挙
げられる。なお、ホットメルト型繊維としては、これら
の公報に記載されたものに限定されるものではない。
このホットメルト型繊維の融点は、70〜150℃、特に1
00〜120℃が好ましく、70℃未満では靴の使用時の想定
温度に近づくため歩行時に再度ホットメルト型繊維が軟
化する恐れがあるため好ましくなく、一方150℃を超え
ると現在の射出成形靴製造工程時の温度で形状保持が困
難であり、また冷却後、硬度が高く(固化が強く)靴素
材として好ましくない。
なお、この実施例の融点は110℃である。
また、このベース繊維に対するホットメルト型繊維の
割合は、30〜100重量%、特に30〜50重量%が好まし
く、30重量%未満では形状保持力が低く、形成後の靴の
変形が起こる。
さらに、この実施例では、このホットメルト型繊維を
含有する繊維素材を用いて不織布Sを形成させたが、必
ずしもこれに限定させる必要はなく、例えば織布、編布
などの布帛や、この布帛にカレンダー分出しまたはプレ
スボード加工などの樹脂加工を施したものなどであって
もよい。
さらにまた、この実施例では第1図に示すようにホッ
トメルト型繊維を含有する繊維素材からなる不織布S
を、裏布11、爪先補強材20、カウンター30、バイヤス材
40に使用したが、必ずしもこれに限定させる必要はな
く、例えば胛被10やそのほかの靴の保形のためのパーツ
に使用することもできる。また、この不織布Sが使用さ
れるパーツも適宜選択できる。
なお、図において符号50は中底、符号60は靴底成形用
の金型である本体ラスト、符号70はボトムモールド、符
号80はサイドモールド、符号90は靴底を示す。
次に、本考案の実施例の射出成形靴の作用を説明す
る。
本考案の実施例の射出成形靴は、第1図および第2図
に示すように仮止めの接着剤を介して胛被10の裏面側に
裏布11を配置する一方、胛被10の所定箇所に爪先補強材
20、カウンター30、バイヤス材40、中底50を配置してこ
れらを靴型に縫製し、そののち第5図に示すようにこれ
を射出成形時の靴底成形材料の熱を吸収して約70℃に加
熱された第5図示す本体ラスト60に吊り込む。
このとき、この本体ラスト60の熱が第1図に示すホッ
トメルト型繊維を含有する不織布Sからなる裏布11など
に伝わってこの低融点のホットメルト型繊維が軟化し、
これにより吊り込まれた第5図に示す本体ラスト60の靴
型に合わせて第1図に示す胛被10と一体化した裏布11お
よび爪先補強材20などの補強材が付形され、そののちこ
れを冷却硬化することで胛被10などが靴型に保形され、
よって靴の型崩れを防止することができる。しかも、こ
の付形は比較的低温の第5図に示す本体ラスト60の熱を
利用しているため、第1図に示す裏布11などを加熱した
後の冷却時間も短時間でよい。
そののち、この第5図に示す本体ラスト60をボトムモ
ールド70およびサイドモールド80とともに互いに嵌合し
て靴底90を射出成形する。
このように、接着剤に代えてホットメルト型繊維を使
用しているために、加硫系接着剤が不要となり、このた
め靴の軽量化が図れ、またこのような靴をあらたな設備
を設置することなく従前の靴製造設備のままで製造で
き、しかもこのように加硫系の接着工程を削除し、かつ
加熱後の冷却時間をも短縮することができるため、靴の
生産性を向上して靴の低コスト化を図ることもできる。
以上、本考案の実施例を説明したが、本考案の実施例
はこの実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱し
ない範囲での設計変更などがあっても本考案に含まれ
る。
例えば、実施例では、胛被として裏面側に裏布を積層
したものを採用したが、必ずしもこれに限定させる必要
はなく、例えばホットメルト型繊維を含有する繊維素材
からなる1枚の肉厚の胛被を使用すれば、裏布や補強材
が不要となって作業工程の削減ができるとともに、コス
トダウンも図れ、しかも前述した裏布や補強材の仮止用
の接着剤が不要となるため通気性も良好となる。
また、実施例を述べるにあたって子供用運動靴を例に
とったが、必ずしもこれに限定させる必要はなく、例え
ば紳士靴、婦人靴、カジュアル靴などそのほかどのよう
な射出成形靴にも採用できる。
〔考案の効果〕
本考案の射出成形靴は、このように胛被および/また
は補強材の少なくとも一部を、ホットメルト型繊維を含
有する繊維素材からなる布帛で設けたものであるため、
胛被の型崩れを防止することができ、また靴の軽量化も
でき、さらに従前の靴製造設備のままで製造でき、また
加熱後の冷却も短時間でよく、しかも靴の生産性を向上
して靴の低コスト化をも図ることができるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の射出成形靴の全体斜視図、第
2図は第1図のII−II拡大断面図、第3図は第1図のII
I−III拡大断面図、第4図は第1図のIV−IV拡大断面
図、第5図は実施例の射出成形靴の射出工程を示す縦断
面図を示す。 S;不織布(布帛) 10;胛被 11;裏布(胛被) 20;爪先補強材(補強材) 30;カウンター(補強材) 40;バイヤス材(補強材)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】胛被および/または補強材の少なくとも一
    部を、ホットメルト型繊維を含有する繊維素材からなる
    布帛で設けたことを特徴とする射出成形靴。
JP1990113477U 1990-10-31 1990-10-31 射出成形靴 Expired - Lifetime JP2532491Y2 (ja)

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