JPH09172797A - 同期モータの動作用のディジタルコントローラを有する回路 - Google Patents
同期モータの動作用のディジタルコントローラを有する回路Info
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Abstract
ズの無い動作が得られる同期モータの制御用電子回路を
提供することである。 【解決手段】 本発明の回路によれば、同期モータは、
駆動信号(U1,V1,W1)の振幅に影響を与えるコ
ントローラ(CON)の正弦波信号及び別の制御信号に
より駆動される。同期モータを調整する調整信号は、同
期モータに配置されたセンサ(GE)により生成され、
回転子の回転と駆動信号の間に一定の位相関係を生じさ
せる。上記回路は簡単な方法で実現され、ディジタル・
アナログ変換器を用いることなく制御される。本発明
は、特に、ディジタルビデオレコーダ及びビデオカメラ
に適用される。
Description
のディジタルコントローラを有する回路に関する。
ドラムを駆動する精密モータは、通常、外部整流形の同
期モータとして設計される。上記のモータは、容易に回
路設計が行われるディジタルコントローラにより方形波
電圧を用いて駆動される。モータは、例えば、2組の極
の対を備えたディスク磁石として設計された回転子と共
に設計される。回転子は、120°の角度をなす3本の
コイルに分割された固定子コイル上に短い間隔で回転し
得るように取付けられる。同一の軸に取付けられた磁気
戻りパスは、直角で固定子コイルを通る磁力線を案内す
る。
合、大きい電流が、特に、方形波信号の切替わりのエッ
ジに生じ、電気的干渉と共に厳しいノイズを発生させる
という欠点がある。更に、トルクプロファイルは十分に
均一ではない。これは、特に、毎分9000回転の高回
転速度で問題を生じる。
モータの制御用の上記タイプの回路を提供することであ
る。
に記載された発明により達成される。本発明の展開は従
属する請求項に記載される。同期モータの動作用回路は
ディジタルコントローラを含み、同期モータのコイルを
駆動するため使用されるディジタルコントローラの出力
信号は正弦波信号に変換される。上記駆動信号の振幅
は、回路においてコントローラの分離した制御信号によ
る影響を受ける。
同期モータを調整し、回転子の運動シーケンスの識別を
可能にさせる調整信号を生成するセンサを更に有する。
同期モータのコイルを駆動するため使用される方形波信
号は、最初に、積分器において三角波形信号に変換され
る。この三角波形信号は、次に、ローパスフィルタにお
いて正弦波信号に変換される。
動し、これにより、回転子の均一なトルクが生成され
る。同期モータは、3本の全コイルが常に動作的であ
り、急激な加速及び制動が得られるツゥ・クォードラン
ト(two-quadrant)モードで動作させられる。駆動信号の
振幅は、例えば、制御信号が供給された乗算器を用いて
調整される。制御信号は、乗算器により駆動信号がチョ
ップされるパルス幅変調信号である方が有利である。上
記の過程で生成された高調波は、乗算器の下流に設けら
れたローパスフィルタにより打ち消される。このような
方法で、複雑な制御信号のディジタル・アナログ変換が
回避される。
度位置及び回転子の回転速度を示し、ディジタルコント
ローラにより直接に処理可能なディジタルパルスを生成
する。コントローラ内の発生器は、動作中に上記パルス
により同期させられる。3個の駆動信号がコントローラ
内で簡単な方法により、3ビットカウンタ及び下流の復
号化器を用いて発生器の信号から生成される。
て本発明の実施例の説明を行う。図1には、3本のコイ
ルS1、S2及びS3を有するディジタルコントローラ
CONからなる回路が示される。同期モータに設けられ
たセンサGEは、動作中に、コントローラCONに供給
される調整信号FGを生成する。3個のディジタル駆動
信号U1、V1及びW1が、コントローラCONにおい
てモータの動作用に生成される。方形波信号U1、V
1、W1は、下流の適当に設計された積分器I1、I
2、I3を用いて三角波形信号U2、V2、W2に変換
される。
に対し120°ずつ位相偏移させられる。この位相偏移
は、回路の個々の各段階で保持される。上記回路におけ
る駆動信号U1、V1、W1の処理は、何れの場合にお
いても同一であり、そのため、以下では、一つの位相に
対する信号U2の更なる処理だけを説明する。積分器I
1の出力信号U2の振幅は、下流の乗算器M1による影
響を受ける。同様に三角波形を有する乗算器M1の出力
信号U3は、次に、ローパスフィルタTP1において、
正弦波信号U4に変換され、同期モータのコイルS1に
供給される前に増幅器A1により増幅される。
共に駆動信号U1と、センサGEの調整信号FGが時間
に関しプロットされている。同図には、上記の信号の位
相同期と信号波形が示される。同期モータはコントロー
ラCONにより同期位相で動作させられ、その回転速度
は、以下の説明の如く、調整信号FGにより制御され
る。
記信号(及び電流)の振幅、即ち、回転子の回転速度
は、各々の場合に乗算器M1、M2及びM3に供給され
る別の制御信号STにより調整される。上記の実施例に
おいて、制御信号STは、アナログ乗算器M1、M2及
びM3により処理される前に、ディジタル・アナログ変
換器DAにおいてディジタル形式からアナログに変換さ
れる。
CONは、120°ずつ偏移した低周波数の3個の方形
波信号U1、V1、W1を生成する。制御変数STが十
分に大きい場合には、回転子は印加された回転界磁に追
従を開始し、定格回転速度まで加速される。以下、図3
を参照して、方形波駆動信号U1を正弦波信号U4に変
換する回路の有利な一実施例を説明する。
された演算増幅器であり、この演算増幅器は、駆動信号
U1を僅かに台形状の三角波形信号U2に変換する。下
流の乗算器M1は、パルス幅変調信号PWMと同期して
積分器I1のアナログ出力信号をチョップする電界効果
トランジスタTよりなる。この例の場合、トランジスタ
Tのハイレベルにより、発振が妨げられ、一方、ローレ
ベルにより、発振は元の振幅で継続する。適当に設計さ
れたローパスフィルタTP1は、信号U3から、PWM
信号の高周波の高調波と、三角波形信号の高調波の双方
を除く。信号U2、U3及びU4の波形は、図3の上部
に示される。
は、かくして、アナログ正弦波信号であり、その振幅は
パルス幅変調信号PWMのデューティ比に反比例する。
このような態様で、高価なディジタル・アナログ変換器
DA(図1)と、複雑なアナログ乗算器を避けることが
可能になる。更に、ディジタルパルス幅変調は、回路の
許容度がないということを意味する。方形波信号U1を
三角波形信号U2を介して正弦波信号U4に変換するこ
とにより、トランジスタTによる調整が全発振周期に亘
って動作的であるという利点が得られる。方形波信号の
場合、信号は時間の50%の間でゼロであるので、上記
の利点は得られない。三角波形信号U2は、図3に示さ
れるように、特に、台形状に平らにしてもよい。
U4をコイルS1に直接的に伝達する。このブリッジの
出力段は、モータをツゥ・クォードラントモードで動作
させ、即ち、回路は、動作的に加速させ、かつ、動作的
に制動させることが可能である。従って、回転速度の非
常に高速かつ精確な変化が実現可能である。
ON(図1)の設計をより詳細に説明する。ディジタル
コントローラCONは、スタート時に約18Hzの基本
周波数で発振し、その出力信号が3ビットカウンタZの
入力に供給される発生器Pを含む。上記のカウンタZの
3個の出力は、以下の表1を参照して駆動信号U1、V
1、W1を生成する復号化器Dに供給される。
ずつ位相偏移した3個の方形波信号が生成されるよう
に、復号化器において変換される。カウンタZは、1か
ら6まで、対応する2値形式では0から101までカウ
ントし、次に、リセットパルスRESにより0にリセッ
トされる。表1に示されるように、対称性のある方形波
発振U1、V1、W1の発振周期は、厳密に6をカウン
トするパルス長である。カウントの向きは、表の矢印に
より示される。
信号FGは、コントローラ内の分離器SEPに供給さ
れ、分離器SEPは、発生器PのトリガパルスTRと、
カウンタZのリセットパルスRESを生成する。図2か
ら分かるように、調整信号FGのパルスは、11個の幅
の狭い方形波パルスと、1個の幅の広い方形波パルスと
により構成される。上記の各パルスは、分離器SEPの
トリガパルスTRをスタートさせる。幅の広いパルス
は、カウンタZ用のリセット信号RESであると考えら
れる。このリセット信号は、2値のカウンタ値000を
生成し、各回転子の回転のスタート信号に対応する。
は、例えば、発光ダイオードと、光接続線が回転子によ
って周期的に遮られるホトトランジスタとを用いて光学
的に実現される。この例の場合、スタートパルスの機械
的な配置は、定格回転速度で最高の効率が得られるよう
に選択される。正弦波信号でモータを駆動することによ
り、方形波信号で駆動するよりも優れた効率が得られ
る。
調整信号FGから得られる様子が示される。駆動信号U
1、V1及びW1のエッジは、かくして、回転子の回転
により厳密に画成される。光センサGEの正確な機械的
位置決めにより、回転子に対し最適な進み角を定める回
転界磁が生じ、その結果として、最も好ましい効率が得
られる。定格回転速度において、磁気回転界磁と回転子
の間に一定の位相関係がある。かくして、位相の分離が
30°の等距離にある12個のパルスが1回の回転子の
回転中に生成される。図5には、更に、積分器I1、I
2及びI3(図1)により生成された三角波形信号U
2、V2及びW2が示される。
GEだけで十分である。スタートパルスの最適な時間
は、プログラム可能な遅延を用いてコントローラCON
により選択的に設定される。例えば、ビデオレコーダに
おいて既に何らかの形で利用されているように、プログ
ラマブル論理デバイス(PLD)をコントローラとして
使用してもよい。上記の回路は、集積化してもよく、或
いは、物理的に分散した別個の部品から構成してもよ
い。コントローラ自体を個別の部品から構成しても構わ
ない。
ルS1、S2及びS3を有する場合があるので、回路は
対応した数の駆動信号を有する必要がある。各コイルS
1、S2又はS3は、多数の巻線に分割してもよい。
することが可能であり、アナログ部分とディジタル部分
がアナログ・ディジタル変換器又はディジタル・アナロ
グ変換器を用いることなく互いに接続される。更に、高
い効率が得られる。結果として、特に、ディジタルビデ
オレコーダ及びビデオカメラに適用されるが、その他に
も、例えば、コンピュータ内のディスクドライブ装置又
はコンパクトディスクドライブ装置に適用される。
る。
示す図である。
駆動信号を示す図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 同期モータの駆動コイル用のコントロー
ラの各ディジタル駆動信号を正弦波信号に変換する手段
からなり、 上記コントローラからの制御信号が上記駆動信号の振幅
に影響を与えることを特徴とする同期モータの動作用の
ディジタルコントローラを有する回路。 - 【請求項2】 上記同期モータに設けられ、上記同期モ
ータを調整する調整信号を生成するセンサを更に有し、 上記調整信号は、回転子の運動シーケンスの識別を可能
にさせることを特徴とする請求項1記載の回路。 - 【請求項3】 上記手段は、上記コントローラのディジ
タル駆動信号を三角波形信号に変換する積分器と、上記
三角波形信号を正弦波信号に変換するローパスフィルタ
とを含み、上記三角波形信号の振幅に影響を与えること
が可能であることを特徴とする請求項1又は2記載の回
路。 - 【請求項4】 上記手段は、上記制御信号が供給され、
その制御信号により駆動信号の振幅を調整することがで
きる乗算器を含むことを特徴とする請求項3記載の回
路。 - 【請求項5】 上記乗算器は上記ローパスフィルタの
上流に設けられ、 上記制御信号はパルス幅変調信号であり、そのパルス幅
変調信号により上記乗算器は上記駆動信号をチョップ
し、その結果として生成された高調波が上記ローパスフ
ィルタで除波されることを特徴とする請求項4記載の回
路。 - 【請求項6】 上記センサは回転子の回転毎に12個の
方形波パルスを生成し、 回転用のスタートパルスとして使用される上記パルスの
中の1個は、他のパルスとは異なるパルス幅を有するこ
とを特徴とする請求項2乃至5のうちいずれか1項記載
の回路。 - 【請求項7】 上記コントローラは、上記モータのスタ
ート用のスタート周波数を生成し、動作中に上記センサ
の上記パルスにより同期させられる発生器を有すること
を特徴とする請求項6記載の回路。 - 【請求項8】 3ビットカウンタが、上記コントローラ
の上記発生器の下流に設けられ、上記発生器の上記パル
スをカウントし、上記3ビットカウンタの出力信号は、
復号化器により120°ずつ位相偏移した3個の方形波
信号に変換されることを特徴とする請求項7記載の回
路。 - 【請求項9】 上記スタートパルスは上記カウンタをリ
セットさせることを特徴とする請求項8記載の回路。 - 【請求項10】 ディジタルビデオレコーダ又はビデオ
カメラの応用に使用されることを特徴とする請求項1乃
至9のうちいずれか1項記載の回路。
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