JPH09171985A - 基板洗浄装置および基板洗浄方法 - Google Patents

基板洗浄装置および基板洗浄方法

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JPH09171985A
JPH09171985A JP33312095A JP33312095A JPH09171985A JP H09171985 A JPH09171985 A JP H09171985A JP 33312095 A JP33312095 A JP 33312095A JP 33312095 A JP33312095 A JP 33312095A JP H09171985 A JPH09171985 A JP H09171985A
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ultrasonic cleaning
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雅宏 宮城
Naoji Itami
直滋 伊丹
Kazuhiro Watanabe
和廣 渡邉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接触で洗浄能力が高い基板洗浄装置を提供
すること。 【解決手段】 超音波洗浄ノズル10と高圧洗浄ノズル
20とがひとつの洗浄装置内に併設されている。超音波
洗浄ノズル10は、スリット13から超音波洗浄液Fを
カーテン状に吐出し、高圧洗浄ノズル20は基板1に吐
出された超音波洗浄液Fに向けて高圧洗浄ジェットJを
噴出する。超音波洗浄で除去された異物だけでなく、高
圧洗浄ジェットJによって除去された異物も超音波洗浄
液Fの流れによって基板1の回転Rの下流側に排出され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は基板洗浄技術の改
良に関するもので、特に、基板の被洗浄面に付着した異
物の除去能力と、除去された異物を基板から外部に排出
する排出能力とを両立させるための技術に関する。
【0002】
【発明の背景】周知のように、液晶表示装置用のガラス
基板や半導体ウエハなどの基板に対しては、種々の処理
液による表面処理が行われる。そして、それらの処理の
後には残留処理液を基板から除去する必要がある。ま
た、基板に付着したパーティクルを除去することも重要
である。このような異物の除去のために基板の洗浄処理
が行われるが、そのための洗浄方式は化学的洗浄と物理
的洗浄とに大別される。
【0003】このうち化学的洗浄は、純水を用いるもの
のほか、中性またはアルカリ性の洗浄液を用いるもの、
それに洗浄液中にオゾンを溶在させたオゾン水を用いる
ものなどがある。このような化学的洗浄は化学的溶融を
その原理としているために、比較的細かな異物や基板に
化学結合した異物を除去するためには有効であるが、比
較的大きな異物の除去には効果が小さい。このため、化
学的洗浄のほかに物理的洗浄を使用する場合が多い。
【0004】一方で、物理的洗浄にも種々の方式があ
り、それらは一長一短であるために、ひとつの方式だけ
では充分な物理的洗浄が困難である。このため、実際に
は複数の物理的洗浄方式を組み合わせる場合が多い。
【0005】
【従来の技術】そこで、単一の装置内で複数の物理的洗
浄方式を並行して行うことが提案されており、たとえば
特開平7−86218号では、回転するブラシで洗浄す
るブラシ洗浄方式と、超音波振動させた液体で洗浄する
超音波洗浄方式とを同時に行う装置が開示されている。
【0006】この技術のように複数の洗浄方式をひとつ
の装置内で行うのは、洗浄所要時間と関係している。す
なわち、近年の基板の大型化に伴って洗浄処理の所要時
間を短縮する要求が強まっており、異なる方式の洗浄装
置を直列的に配列して順次に洗浄処理を行うと、それぞ
れの洗浄のための時間が短くなり、洗浄能力が維持され
ないという問題が生じるためである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
7−86218号のようにブラシ洗浄方式を含んだ装置
にすると別の問題が生じる。すなわち、ブラシ洗浄方式
は異物の除去能力には優れるが、接触型の物理洗浄であ
るために基板表面に傷などのダメージを与えてしまうと
いう問題がある。
【0008】この発明は上記のような従来技術の問題を
克服するためになされたものであり、基板にダメージを
与えずに優れた洗浄能力を発揮できるとともに、洗浄処
理の時間的効率も高い基板洗浄技術を提供することを目
的とする。
【0009】特に、この発明では、基板の被洗浄面に付
着した異物の除去能力と、除去された異物を基板から外
部に排出する排出能力とを両立させることを主眼として
いる。
【0010】なお、この明細書における「異物」とは、
洗浄の前工程で塗布されて残留している処理液のほか、
パーティクルなどのように洗浄によって除去すべき対象
物の総称である。
【0011】
【課題を解決するための原理的指針】上記のような目的
を達成するため、この発明では超音波洗浄方式と高圧洗
浄方式との複合洗浄を行うように構成する。その利点を
説明する前に、これらの洗浄方式の個々の利害得失につ
いて検討すると以下のようになる。
【0012】<超音波洗浄単独の利害得失>まず、超音
波洗浄方式では、比較的大量の液体を供給しつつ洗浄を
行うために、基板上に新たな洗浄液を速やかに供給する
ことによって異物を洗浄液とともに基板表面から外部に
排出する作用(液置換性)に富んでいるという性質があ
る。ところが、超音波による異物除去作用はあまり強力
ではないため、超音波洗浄単独では、基板表面に強固に
付着している異物の除去は困難である。
【0013】<高圧洗浄単独の利害得失>一方、高圧洗
浄方式は高圧洗浄ジェットの力学的作用によって異物を
除去する方式であって、異物の除去作用に優れるという
利点がある。しかしながら、この方式は比較的少量の液
を噴出するだけであるために、高圧洗浄方式単独では液
置換性に乏しく、この方式では異物の再付着という問題
が残る。
【0014】高圧洗浄ジェットの噴出圧力を高めればこ
のような再付着の問題はある程度は解決するが、噴出圧
力を高めると基板表面にダメージを与え易くなり、基板
表面に形成された回路パターンに傷が発生したり、洗浄
ムラが残るなどの新たな問題が生じる。
【0015】<超音波洗浄と高圧洗浄との複合洗浄の利
点>そこで、この発明ではこれらの超音波洗浄方式と高
圧洗浄方式との複合洗浄を行うように構成する。このよ
うな構成を採用すると、超音波洗浄において供給される
比較的大量の液体の流れによって、超音波洗浄によって
除去された異物だけでなく、高圧洗浄によって除去され
た異物までも速やかに基板上から外部へと排出される。
したがって、高圧洗浄による強力な洗浄能力を利用しつ
つも、除去された異物が基板表面に再付着することを防
止できるのであり、これは高圧洗浄を超音波洗浄と組み
合わせることによって生じる新たな特有の作用である。
【0016】また、高圧洗浄を超音波洗浄と組み合わせ
ることによって、全体としての異物除去能力が高まるた
め、高圧洗浄における高圧洗浄ジェットの圧力をあまり
高める必要はなく、高圧洗浄ジェットによる基板へのダ
メージや洗浄ムラの発生も生じない。
【0017】すなわち、この発明では高圧洗浄における
異物除去能力と超音波洗浄における異物排出能力とが相
乗的に作用することによって、これら個々の作用の和以
上の効果が生じることになる。
【0018】
【課題を解決するための手段】このような原理に従っ
て、この発明では具体的に以下のような手段構成とす
る。
【0019】<第1の発明>第1の発明では、基板の洗
浄を行う装置において、(a)基板に向けて液体を吐出し
つつ前記液体に超音波を発射して前記基板の超音波洗浄
を行う超音波洗浄手段と、(b)前記超音波洗浄手段とは
異なる位置に設けられ、高圧液体を前記基板に向けて噴
出して前記基板の高圧洗浄を行う高圧洗浄手段とを備
え、前記基板に対して前記超音波洗浄と前記高圧洗浄と
の複合洗浄を行う基板洗浄装置として構成される。
【0020】<第2の発明>この発明では、第1の発明
の基板洗浄装置において、(c)前記基板を所定の方向に
回転する基板回転手段をさらに備え、前記基板の回転を
行いつつ前記複合洗浄を行う。これはいわゆるスピンス
クラバなどへの応用形態である。
【0021】<第3の発明>この構成では、第2の発明
の基板洗浄装置において、前記超音波洗浄手段は、(a-
1)前記基板の被洗浄面上に規定された超音波洗浄ライン
に向かって、超音波が発射された前記液体をスリットか
ら吐出する超音波洗浄ノズル備えるとともに、前記高圧
洗浄手段は、(b-1)前記基板の被洗浄面上に規定された
高圧洗浄スポットに向かって、前記高圧液体を噴出する
高圧洗浄ノズルを備える。
【0022】高圧洗浄においても超音波洗浄と同様にス
リットを使用した噴出であってもよいが、比較的低いジ
ェット液圧で有効な洗浄を行わせるとともに、洗浄液の
超音波振動を最大限に維持させるためには、この構成の
ようにスポット噴射の方が好ましい。
【0023】<第4の発明>この構成では、第3の発明
の基板洗浄装置において、(d)前記基板の回転中心の上
方を通り、かつ前記基板の面に実質的に平行な軌跡に沿
って前記高圧洗浄ノズルを揺動させる高圧洗浄ノズル揺
動手段をさらに備える。
【0024】このようにして高圧洗浄ノズルを揺動させ
ることによって、基板表面に供給された洗浄液の内部で
バブリングによるキャビテーション効果を生じさせるこ
とになり、さらに洗浄能力が高まる。
【0025】<第5の発明>この構成では、第4の発明
の基板洗浄装置において、前記高圧洗浄スポットが、前
記超音波洗浄ラインの近傍で、かつ前記基板の回転にお
いて前記超音波洗浄ラインよりも先に前記基板を走査す
る位置に設定されている。
【0026】この請求項5の構成による利点について
は、下記の実施形態の説明の中で詳述する。
【0027】<第6の発明>この構成では、第5の発明
の基板洗浄装置において、前記高圧液体洗浄スポット
が、前記超音波洗浄ラインの両端点のうち前記基板の回
転中心から遠い方の端点の側に偏って設定されているこ
とを特徴とする。
【0028】この請求項6の構成による利点について
も、実施形態の説明の中で詳述する。
【0029】<第7〜第12の発明>これらの発明は、
それぞれ上記第1〜第6の装置発明に対応する方法発明
であり、その構成および作用は上記の装置発明の構成の
説明および以下の実施形態の説明から理解できるため、
ここでの重複説明は省略する。
【0030】
【発明の実施の形態】
<全体機構と動作との概略>図1は第1〜第12の発明
に共通の実施形態である基板処理装置100の要部斜視
図である。この基板処理装置100は液晶表示装置用ガ
ラス基板1の表面について、超音波洗浄と高圧洗浄との
複合洗浄を時間的に並行して行うように構成されてい
る。この基板洗浄装置100は、いわゆるスピンスクラ
バに分類されるものである。
【0031】図1において、基板1を保持するチャック
は十字型のアーム2を備えており、このアーム2の先端
に立設されている複数のピン3に基板1の4隅を係合さ
せて、図のθ1方向に基板1を水平面内で回転させる。
この回転のための駆動源がモータM1であるが、図示の
便宜上、このモータM1と上記チャックとの連結関係は
図1では図示されていない。
【0032】この基板1の洗浄のために超音波洗浄と高
圧洗浄との複合洗浄機構50が設けられている。この複
合洗浄機構50では、コラム51にアーム52が連結さ
れており、コラム51とアーム52とはモータM2(連
結関係図示省略)によってθ2方向に旋回可能である。
アーム52の先端には超音波洗浄ノズル10が固定され
ている。この超音波洗浄ノズル10は後述する内部構成
を有しており、超音波が発射された洗浄液をスリットか
らカーテン状に基板1の表面に吐出する。
【0033】図2(a)は超音波洗浄ノズル10の概念的
な正面透視図であり、図2(b)はこの超音波洗浄ノズル
10の概念的な平面透視図(部分)である。超音波洗浄
ノズル10は、洗浄液導入口12から導入された洗浄液
Fに対して超音波振動子11から超音波を発射し、その
洗浄液Fを下方のスリット13から吐出する。このスリ
ット13の長さはたとえば80mmであり、その幅はた
とえば2mmである。
【0034】超音波振動子11には高周波振動電圧が供
給されるが、その周波数として好ましい範囲は、0.8
MHz〜2.0MHzであり、さらに好ましくは、1.
2MHz〜1.8MHzである。
【0035】洗浄液導入口12は樹脂チューブ15に連
結されており、このチューブ15はアーム52(図1参
照)およびコラム51の内部を通り、スパイラルチュー
ブ60を介して洗浄液供給部に連結されている。
【0036】超音波洗浄液Fの供給量として望ましい範
囲は、7〜10リットル/minである。
【0037】一方、図1の超音波洗浄ノズル10からは
連結アーム53が伸びており、その先端には中継部材5
4を介して高圧洗浄ノズル20が取り付けられている。
高圧洗浄ノズル20の先端には断面円形の小孔(たとえ
ば直径0.2mm)が穿設されており、樹脂チューブ2
5を介して供給される高圧洗浄ジェットJをビーム状に
近い形で噴出する。このチューブ25もまたアーム52
およびコラム51の内部を通り、スパイラルチューブ6
0を介して高圧洗浄液供給部に連結されている。
【0038】高圧洗浄ノズル20に与えられる高圧洗浄
液の圧力は、好ましくは、5kg/cm2〜15kg/
cm2であり、さらに好ましくは、8kg/cm2〜10
kg/cm2である。また、高圧洗浄液の供給量として
望ましい値の例としては、0.05リットル/minで
ある。
【0039】中継部材54は連結アーム53に対してφ
1方向に旋回可能とされており、また高圧洗浄ノズル2
0は中継部材54に対してφ2方向に回動可能である。
したがって、高圧洗浄ノズル20の向きは任意に手動調
整可能である。なお、この調整は実際に洗浄を行う前の
準備段階で行うものであり、複合洗浄機構50による洗
浄を行っている間は、この高圧洗浄ノズル20の向きは
調整済の向きに固定されている。
【0040】超音波洗浄と高圧洗浄との位置関係の詳細
や、それによる作用については後に詳述することとし、
ここではこの装置100の機構的動作の概略について述
べておく。
【0041】基板1をこの基板洗浄装置100に搬入す
る前には、アーム52およびそれに固定された各部材は
図1の仮想線の方向に待避している。基板1が搬送ロボ
ットによってチャックの十字アーム2上に載置されると
アーム52およびそれに固定された各部材はθ2方向の
旋回によって図1の実線位置に移動する。そして、基板
1の高速回転開始とともに超音波洗浄ノズル10からの
超音波洗浄液の吐出と高圧洗浄ノズル20からの高圧洗
浄ジェットJ の噴出とが行われるとともに、アーム5
2がθ2方向まわりに往復揺動し、それによって超音波
洗浄ノズル10と高圧洗浄ノズル20とが基板1の上方
の水平面内での円弧軌跡に沿って揺動する。これによっ
て基板1の上面の各部分は超音波洗浄と高圧洗浄との複
合洗浄で走査される。
【0042】洗浄終了後には、各ノズル10,20がア
ーム52とともに待避し、基板1上に残留した洗浄液の
回転振り切り(スピンドライ)を行った後に基板1の回
転が停止する。そして、基板搬入時とは逆のプロセスで
基板1の搬出が行われる。
【0043】なお、図1には図示されていないが、基板
1から排出された洗浄液はカップによって収集されて排
出される。
【0044】<超音波洗浄と高圧洗浄との位置関係>図
3は超音波洗浄ノズル10の長手方向に直交する方向か
ら見た拡大図であり、図4は基板の上方から透視的に見
た位置関係図である。
【0045】まず図4を参照する。超音波洗浄ノズル1
0からの超音波洗浄液は基板1の上面に略垂直にカーテ
ン状に吐出されるが、このカーテン状の洗浄液が基板1
の表面に衝突する位置は仮想的なライン(超音波洗浄ラ
イン)Lを規定する。基板1が図1のθ1方向に回転す
ることによって、ノズル10,20の直下付近では基板
1は図4のR方向に相対的に移動しているが、超音波洗
浄ラインLはこの基板1の回転方向Rと交差する方向に
伸びている。
【0046】そして、図3に示すように超音波洗浄ノズ
ル10のスリット13から吐出される洗浄液Fは、ある
程度の広がりを経た後にこの回転に乗って主として下流
側(図3では左側)に流れる。
【0047】一方、図3および図4に示されているよう
に、高圧洗浄ジェットJの噴出目標点である仮想的な高
圧洗浄スポットPは、超音波洗浄ラインLの近傍でかつ
基板1の回転R(図1ではθ1)においてこの超音波洗
浄ラインLよりも先に基板1を走査する位置に設定され
ている。これらの間隔D(図3)はたとえば3mm〜1
0mmであって、高圧洗浄スポットPは、超音波洗浄ノ
ズル10のスリット13から吐出される洗浄液Fが存在
する範囲内に設定される。このような方向調整は、中継
部材54を介した高圧洗浄ノズル20の角度調整で実現
される。
【0048】また、高圧洗浄スポットPは、超音波洗浄
ラインLの両端点E1,E2のうち一方E1の側に偏って
設定されている。この端点E1は、複合洗浄機構50の
揺動関係を概念的に示した図5に示されているように、
超音波洗浄ラインLの両端点E1,E2のうち基板1の回
転中心CPから遠い方の端点である。より具体的には、
この実施形態における高圧洗浄スポットPは端点E1の
近傍に設定されているが、このような偏りを持たせる理
由については後述する。
【0049】<複合洗浄の基本的作用>この実施形態に
おける超音波洗浄と高圧洗浄との複合洗浄の基本的作用
は以下の通りである(揺動走査に関係する部分は後
述)。
【0050】図3に示すように、基板1上の任意の部分
は基板回転に伴ってR方向に移動し、超音波洗浄ノズル
10の下付近に到達する。したがって、まず高圧洗浄ジ
ェットJによる洗浄を受けるが、この高圧洗浄ジェット
Jの到達点付近には超音波洗浄ノズル10からの超音波
洗浄液Fが存在する。このため、高圧洗浄ジェットJに
よって除去された異物は超音波洗浄液Fの流れに乗って
下流側(図3の左側)に流され、基板1の表面から外部
に排出される。
【0051】このような高圧洗浄を受けた部位は、基板
1の回転によって次に超音波洗浄ノズル10のスリット
13の直下に移動し、この位置で超音波洗浄を受け、高
圧洗浄では除去できなかった異物が超音波洗浄によって
除去される。この異物もまた、超音波洗浄液の流れに乗
って下流側に流され、基板1の表面から外部に排出され
る。
【0052】このため、基板1は高圧洗浄と超音波洗浄
とのそれぞれの洗浄作用を受けるだけでなく、高圧洗浄
によって除去された異物は超音波洗浄で除去された異物
とともに速やかに基板1の外部に流されることになり、
除去された異物が基板1に再付着することがない。その
結果、双方の洗浄能力の和以上の洗浄効果が得られる。
【0053】ところで、この実施形態では高圧洗浄スポ
ットPを超音波洗浄ラインL上に設定しておらず、これ
からわずかに間隔Dを隔て上流側(図3の右側)に設定
している。これは、超音波洗浄ラインLよりも上流側で
は超音波洗浄液の流量が適量であり、超音波洗浄液Fの
層を介して高圧洗浄ジェットJが基板1の表面に確実に
到達して、高圧洗浄の効率が向上するためである。
【0054】また、この実施形態では超音波洗浄ノズル
10からの超音波洗浄液Fの吐出は基板1の表面(被洗
浄面)に対して略直角に行っている。これは回転型の基
板洗浄では通常、基板回転速度が高速であることや洗浄
機構の揺動を行っていることに関係する。すなわち、一
般には超音波洗浄液を被洗浄面に対して略直角に吐出す
ると、被洗浄面での超音波洗浄液の跳ね返りが超音波洗
浄ノズルに戻り、超音波振動子を損傷する場合がある。
このため、超音波洗浄ノズルは被洗浄面に対して傾けて
使用することが多い。ところが、この実施形態のように
高速回転する基板の場合には被洗浄面での超音波洗浄液
の跳ね返りは下流側に飛ばされてしまうため、超音波洗
浄ノズルに戻ることが少ない。また、洗浄機構の揺動に
よって超音波洗浄液の跳ね返りがそれてしまうという作
用もある。このような事情によって、この実施形態では
超音波洗浄ノズル10からの超音波洗浄液Fの吐出は基
板1の表面に対して略直角に行い、それによって最大の
超音波洗浄能力を発揮させている。なお、基板1の回転
速度はたとえば500rpmであり、洗浄機構の揺動速
度はノズル付近の位置で200mm/secである。
【0055】また、高圧洗浄ノズル20については図3
のように超音波洗浄液の下流側に向けて斜め方向に高圧
洗浄ジェットを噴出しているが、これによって高圧洗浄
で除去された異物が下流側に流れやすいという利点もあ
る。
【0056】さらに、この実施形態の装置では超音波洗
浄と高圧洗浄との複合洗浄をひとつの装置内で時間的に
並行して行っているために洗浄時間が短くて済み、非接
触型の洗浄方式の組合せであるために基板1にダメージ
を与えることもない。
【0057】さらに、超音波洗浄と高圧洗浄との組合せ
によって充分な洗浄が可能となるため、高圧洗浄のジェ
ット圧力をあまり高める必要がなく、高圧洗浄ジェット
Jによって基板にダメージを与えることもない。
【0058】<揺動走査>次に図5を参照して揺動走査
による洗浄について説明する。この実施形態では高圧洗
浄はスポット状に行われるとともに、超音波洗浄ライン
Lも基板1の差し渡し幅よりは狭く設定されている。し
たがって、基板1の全面を洗浄するために、これらの洗
浄のためのノズル10,20を基板1の上の水平軌跡に
沿って揺動させつつ基板1の水平面内の回転を行う。こ
の揺動は図5においては記号Bで示されており、基板1
の回転によって基板1の4隅が描く軌跡PTと、回転中
心CPの付近との間でこの揺動Bが実行される。図5に
は3つの揺動軌跡C,C1,C2のそれぞれの一部が示さ
れているが、中央の揺動軌跡Cは高圧洗浄スポットPが
揺動によって描く軌跡である。また、他の揺動軌跡C
1,C2はそれぞれ、超音波洗浄ラインLの両端E1,E2
が描く軌跡である。高圧洗浄スポットPおよび超音波洗
浄ラインLの両端E1,E2はアーム52の旋回中心(図
1のコラム51)に対する距離が互いに異なるため、こ
れらの3つの揺動軌跡C,C1,C2は異なる半径を有す
る。そして、この実施形態では高圧洗浄スポットPの揺
動軌跡Cが、基板1の回転中心CPの直上を通るように
設定する。このようにすることによって、基板1の表面
のすべての部分が高圧洗浄を受けることになる。
【0059】一方、超音波洗浄ラインLの両端E1,E2
は回転中心CPの直上を通らないが、これによる問題は
ない。それは、超音波洗浄はライン状に行われることか
ら、2つの揺動軌跡C1,C2の間の区間は超音波洗浄ラ
インLの走査を受けることになり、これら2つの揺動軌
跡C1,C2の間に回転中心CPが入るようにしておけ
ば、基板1の各部分が超音波洗浄を受けることが保証さ
れるためである。
【0060】<揺動走査と複合洗浄との関係>このよう
な位置関係や揺動走査を設定し、基板1に対して超音波
洗浄と高圧洗浄との複合洗浄を行うことによって、以下
のような走査洗浄が行われる。
【0061】まず、図6に示すように基板1の表面の任
意の位置をAとする。各洗浄ノズル10,20は図6の
実線の位置にあるときにはこの位置Aは実質的な洗浄作
用を受けない。
【0062】各洗浄ノズル10,20が揺動軌跡Bに沿
って揺動してくると、まず位置Aは基板1の回転に伴っ
て回転しつつ、超音波洗浄ラインLを横切るようにな
る。したがって、この時点では位置Aは超音波洗浄のみ
を受ける。
【0063】さらに各洗浄ノズル10,20が揺動して
図6に仮想線で示す位置まで移動すると、基板1上の位
置Aは高圧洗浄スポットPを横切り、その直後に超音波
洗浄ラインLを横切る。このとき位置Aにつき高圧洗浄
と超音波洗浄との複合洗浄がなされる。
【0064】その後にさらに各洗浄ノズル10,20が
揺動すると、位置Aは洗浄スポットPおよび超音波洗浄
ラインLの双方をはずれる。各洗浄ノズル10,20の
揺動が片側方向1回のみとしてもよいが、この実施形態
では往復揺動の繰返しとしており、この場合には帰りの
揺動およびそれ以後の揺動において繰り返して複合洗浄
と超音波洗浄とを受けることになる。
【0065】このようにして基板1の表面の全域が複合
洗浄を受けることになる。この実施形態において、任意
の位置Aに着目したときには、複合洗浄だけでなく超音
波洗浄だけの洗浄を受ける期間もあるが、これによる問
題はない。すなわち、超音波洗浄は液置換性に優れてい
るため、それを単独に行う期間があっても、除去した異
物の再付着などの問題は生じないためである。むしろ、
超音波洗浄だけで除去可能な異物は超音波洗浄だけで除
去しておいた方が、高圧洗浄の必要性が高い異物のみを
集中的に高圧洗浄ジェットJに曝すことが可能となり、
洗浄効果は一層高まる。
【0066】また、以上のような揺動走査を行うと、高
圧洗浄ジェットJは吐出された後の超音波洗浄液中で移
動することになり、基板表面に供給された洗浄液の内部
でバブリングによるキャビテーション効果を生じて、さ
らに洗浄能力が高まる。
【0067】<高圧洗浄スポット遍在の利点>次に、図
4において、高圧洗浄スポットPを超音波洗浄ラインL
の両端点E1,E2のうち基板1の回転中心CPから遠い
方の端点E1の側に偏って設定している理由について説
明する。図7は図3の構成の場合の揺動走査の概念図で
あり、図8は逆に、高圧洗浄スポットPを超音波洗浄ラ
インLの両端点E1,E2のうち基板1の回転中心CPに
近い方の端点E2の側に偏って設定した場合の概念図で
ある。いずれの場合にも、基板1の回転によって基板1
の4隅が描く軌跡PTと、回転中心CPの付近との間で
高圧洗浄スポットPを揺動させる。
【0068】図7の場合には、高圧洗浄スポットPが軌
跡PTに一致した状態(a)で、超音波洗浄ノズル10は
基板表面に向けて超音波洗浄液を吐出している。また、
高圧洗浄スポットPが回転中心CPに一致した状態(b)
でも、超音波洗浄ノズル10は基板表面に向けて超音波
洗浄液を吐出している。したがって、揺動振幅θBの全
範囲において超音波洗浄液は無駄に消費されることはな
い。
【0069】一方、図8の場合は、高圧洗浄スポットP
が軌跡PTに一致した状態(a)において、超音波洗浄ノ
ズル10から吐出される洗浄液のほとんどが軌跡PTの
外部に放出されるだけであり、超音波洗浄液が無駄に消
費されていることになる。
【0070】このように図3の実施形態による配置は洗
浄液の無駄がないという利点を有する。逆に言えば、同
じ量の洗浄液を使用したときに洗浄効果が高まるという
ことになる。
【0071】<他の実施形態>この発明の上記の実施形
態に限らず、以下の例を含めて種々の形態で実施可能で
ある。
【0072】図9は2つの高圧洗浄ノズル20A,20
Bを併設した実施形態である。この場合、一方の高圧洗
浄ノズル20Aはその洗浄スポットPAが超音波洗浄ラ
インLの端点E1の近傍になるように設定し、他方の高
圧洗浄ノズル20Bはその洗浄スポットPBが超音波超
音波洗浄ラインLの中央付近になるように設定する。こ
の場合には、揺動角度θBCを洗浄スポットPBが回転中
心CPに到達するまでの範囲で設定すれば足りるが、さ
らに揺動角度を広げることによって、基板の全域に渡っ
て1回の揺動(片道)で高圧洗浄を2回受けるようにす
ることもできる。
【0073】図10は超音波洗浄ノズルと高圧洗浄ノズ
ルとを分離した構成例である。このうち超音波洗浄ノズ
ル10は、基板1の対角幅の半分またはそれ以上の長さ
を有しており、揺動は行わない。超音波洗浄ノズル10
を支持したアーム71は仮想線のように待避可能である
が、これは基板1の搬出入のための待避である。一方、
高圧洗浄ノズル20はアーム72によって支持されると
ともに、このアーム72は並進走査機構73によってT
方向に並進可能である。この装置では基板1を回転させ
つつ超音波洗浄液の吐出をカーテン状に行うとともに、
高圧洗浄ノズル20が直線的に移動することによって基
板1の表面を洗浄走査する。図1のように超音波洗浄ノ
ズル10と高圧洗浄ノズル20とを一体化することによ
ってスペース利用性が高まるが、この図10のように分
離型であってもこの発明は実施可能である。
【0074】図11は、多数の高圧洗浄液噴出孔JHを
1次元配列した高圧洗浄ノズル20aを使用した例であ
る。この図11では高圧洗浄スポットの位置は示されて
いないが、超音波洗浄ラインLの近傍で基板回転に対し
て先に走査される側に設定されることは、図1の実施形
態と同様である。この場合、多数の高圧洗浄液噴出孔J
Hのそれぞれの高圧洗浄スポットのうち、ひとつは回転
中心CPに一致させることが好ましい。この配置の場合
には、噴出孔JHの間隔を密にすることによって、高圧
洗浄ノズル10aの揺動幅をごく少ないものにするか、
あるいは揺動を省略することも可能である。各ノズルの
待避は記号θ11で示すような旋回によって行うことがで
きる。
【0075】また図12は、超音波洗浄ノズル10を基
板全域を覆う長さとし、高圧洗浄ノズル配列20a,2
0bをこの超音波洗浄ノズル10の両側に配置した例で
ある。この場合も、基板の回転において先に走査を受け
る側に高圧洗浄ノズル配列20a,20bを設け、これ
らを構成する噴出孔JHのうちのひとつの高圧洗浄スポ
ットが回転中心CPに一致するように配置することが好
ましい。なお、この配置の場合のノズルの待避は、記号
T12で示すような並進によって行うことができる。
【0076】<変形例>高圧洗浄は上記各実施形態のよ
うにビーム状で行うことが好ましいが、スリットを使用
してカーテン状に行うことも可能である。
【0077】この発明は液晶表示装置用ガラス基板のほ
か、半導体ウエハなど、電子装置用の基板を中心として
種々の基板洗浄に利用可能である。
【0078】
【実施例】図1の実施形態の装置において洗浄効果を確
認した結果を表1に示す。この表1では、高圧ジェッ
ト洗浄のみの場合、超音波洗浄のみの場合、の2つの
場合を比較対象として合わせて示してある。実験条件は
以下の通りである。
【0079】基板1の種類…クロム膜が表面に形成され
た液晶表示装置用ガラス基板; 基板1の平面サイズ…360mm×465mm; 基板1の回転数…500rpm; 高圧洗浄ノズル20のジェット吐出孔サイズ…0.1mm
φ; 高圧洗浄ノズル20への供給ジェット圧…15kgf/c
m2; 超音波洗浄ノズル10における超音波パワー…110
W; 洗浄時間…10秒; 測定方法…1μm以上のサイズを有するパーティクルの
数を洗浄前後で計数
【0080】
【表1】
【0081】この表1からわかるように、この発明の実
施形態における高圧ジェットと超音波との併用により、
これらそれぞれの単独の場合と比較してパーティクルの
除去効果が向上していることがわかる。
【0082】その相違は、除去率として0.2%〜1.
2%程度であるが、液晶表示装置用ガラス基板などでは
残留パーティクル数にわずかな相違があるだけでも、洗
浄後の基板の歩留まりに大きく影響する。このため、こ
の発明の実施形態では各洗浄方式単独と比較して優れた
結果を与えることがわかる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、第1〜第12の発
明によれば、超音波洗浄と高圧洗浄との複合洗浄を行う
ことによって、それぞれの洗浄方式の利点である異物除
去能力と異物排出能力とが相乗的に作用し、基板の洗浄
能力が向上する。
【0084】特に、高圧洗浄で除去した異物が豊富な超
音波洗浄液で速やかに排出されるため、別の装置で個々
にこれらの洗浄方式を実行する場合と比較しても洗浄能
力が一層高まる。
【0085】また、この発明の複合洗浄では非接触型の
洗浄方式を組み合わせているとともに、それらの相乗効
果によって充分な洗浄能力が実現されるため、高圧洗浄
の圧力を過剰に高める必要がない。したがって、基板に
傷などのダメージを与えることもなく、洗浄ムラも生じ
ない。
【0086】特に、第4および第10の発明のように高
圧洗浄の揺動を行うことによって、基板表面に供給され
た洗浄液の内部でバブリングによるキャビテーション効
果を生じさせ、さらに洗浄能力が高めることができる。
【0087】また、第5および第11の発明のように、
基板の回転洗浄において高圧洗浄スポットが超音波洗浄
ラインの前に規定されるように配置することにより、高
圧洗浄位置における超音波洗浄液の量を適切にすること
が可能であり、超音波洗浄液の層を介して高圧洗浄が効
率よく行われる。
【0088】さらに、第6および第12の発明のよう
に、高圧液体洗浄スポットが、超音波洗浄ラインの両端
点のうち基板の回転中心から遠い方の端点の側に偏って
設定されていることにより、洗浄液を無駄にすることな
く洗浄が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である基板洗浄装置の要部
斜視図である。
【図2】超音波洗浄ノズル10の詳細を示す図である。
【図3】各ノズル10,20の位置関係を超音波洗浄ノ
ズル10の長手方向に直交する方向から見た拡大図であ
る。
【図4】各ノズル10,20の位置関係を上方から透視
的に見た位置関係図である。
【図5】実施形態における揺動走査の説明図である。
【図6】実施形態における揺動走査の説明図である。
【図7】実施形態における揺動走査の説明図である。
【図8】比較例における揺動走査の説明図である。
【図9】高圧洗浄ノズルを複数設けた例を示す図であ
る。
【図10】超音波洗浄ノズルと高圧洗浄ノズルとを個別
に設けた例を示す図である。
【図11】多孔配列の高圧洗浄ノズルを使用した例を示
す図である。
【図12】多孔配列の高圧洗浄ノズルを使用した他の例
を示す図である。
【符号の説明】
1 基板 10 超音波洗浄ノズル 20 高圧洗浄ノズル 50 複合洗浄機構 100 基板洗浄装置 L 超音波洗浄ライン P 高圧洗浄スポット CP 基板回転中心 CT 基板の隅の回転軌跡 F 超音波洗浄液 J 高圧洗浄ジェット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森西 健也 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日本 スクリーン製造株式会社彦根地区事業所内 (72)発明者 宮城 雅宏 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日本 スクリーン製造株式会社彦根地区事業所内 (72)発明者 伊丹 直滋 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 渡邉 和廣 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の洗浄を行う装置であって、 (a) 基板に向けて液体を吐出しつつ前記液体に超音波
    を発射して前記基板の超音波洗浄を行う超音波洗浄手段
    と、 (b) 前記超音波洗浄手段とは異なる位置に設けられ、
    高圧液体を前記基板に向けて噴出して前記基板の高圧洗
    浄を行う高圧洗浄手段と、を備え、 前記基板に対して前記超音波洗浄と前記高圧洗浄との複
    合洗浄を行うことを特徴とする基板洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の基板洗浄装置において、 (c) 前記基板を所定の方向に回転する基板回転手段、
    をさらに備え、 前記基板の回転を行いつつ前記複合洗浄を行うことを特
    徴とする基板洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の基板洗浄装置において、 前記超音波洗浄手段は、 (a-1) 前記基板の被洗浄面上に規定された超音波洗浄
    ラインに向かって、超音波が発射された前記液体をスリ
    ットから吐出する超音波洗浄ノズルを備えるとともに、 前記高圧洗浄手段は、 (b-1) 前記基板の被洗浄面上に規定された高圧洗浄ス
    ポットに向かって、前記高圧液体を噴出する高圧洗浄ノ
    ズルを備えることを特徴とする基板洗浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の基板洗浄装置であって、 (d) 前記基板の回転中心の上方を通り、かつ前記基板
    の面に実質的に平行な軌跡に沿って前記高圧洗浄ノズル
    を揺動させる高圧洗浄ノズル揺動手段、をさらに備える
    ことを特徴とする基板洗浄装置。
  5. 【請求項5】 請求項4の基板洗浄装置であって、 前記高圧洗浄スポットが、前記超音波洗浄ラインの近傍
    で、かつ前記基板の回転において前記超音波洗浄ライン
    よりも先に前記基板を走査する位置に設定されているこ
    とを特徴とする基板洗浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項5の基板洗浄装置であって、 前記高圧液体洗浄スポットが、前記超音波洗浄ラインの
    両端点のうち前記基板の回転中心から遠い方の端点の側
    に偏って設定されていることを特徴とする基板洗浄装
    置。
  7. 【請求項7】 基板の洗浄を行うにあたって、 超音波が発射された液体を前記基板に向けて吐出する超
    音波洗浄と、 高圧液体を前記基板に向けて噴出する高圧洗浄とを、時
    間的に並行して同一装置内で行うことを特徴とする基板
    洗浄方法。
  8. 【請求項8】 請求項7の基板洗浄方法において、 前記基板を所定の方向に回転しつつ、前記超音波洗浄と
    前記高圧洗浄との複合洗浄の走査を前記基板に対して行
    うことを特徴とする基板洗浄方法。
  9. 【請求項9】 請求項8の基板洗浄方法において、 前記超音波洗浄は、 前記基板の被洗浄面上に規定された超音波洗浄ラインに
    向かって、超音波が発射された前記液体を超音波洗浄ノ
    ズルから吐出することによって行われ、 前記高圧洗浄は、 前記基板の被洗浄面上に規定された高圧洗浄スポットに
    向かって、前記高圧液体を高圧洗浄ノズルから噴出する
    ことによって行われることを特徴とする基板洗浄方法。
  10. 【請求項10】 請求項9の基板洗浄方法であって、 前記基板の回転中心の上方を通り、かつ前記基板の面に
    実質的に平行な軌跡に沿って前記高圧洗浄ノズルを揺動
    させつつ前記高圧洗浄を行うことを特徴とする基板洗浄
    方法。
  11. 【請求項11】 請求項10の基板洗浄方法であって、 前記高圧洗浄スポットが、前記超音波洗浄ラインの近傍
    で、かつ前記基板の回転において前記超音波洗浄ライン
    よりも先に前記基板を走査する位置に設定されているこ
    とを特徴とする基板洗浄方法。
  12. 【請求項12】 請求項11の基板洗浄方法であって、 前記高圧液体洗浄スポットが、前記超音波洗浄ラインの
    両端点のうち前記基板の回転中心から遠い方の端点の側
    に偏って設定されていることを特徴とする基板洗浄方
    法。
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