JPH09171220A - 露光量決定方法 - Google Patents

露光量決定方法

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JPH09171220A
JPH09171220A JP7331687A JP33168795A JPH09171220A JP H09171220 A JPH09171220 A JP H09171220A JP 7331687 A JP7331687 A JP 7331687A JP 33168795 A JP33168795 A JP 33168795A JP H09171220 A JPH09171220 A JP H09171220A
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JP7331687A
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Yoshihiro Yamaguchi
義弘 山口
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー原画像から人物の顔を含む人物画像を
高い確度で抽出し最適な濃度で再現されるように露光量
を決定する。 【解決手段】 ネガフィルムから撮影情報を読み取り
(100)、原画像上の各画素について、R、G、B3
色の測光データに基づいて同色同濃度の小領域にカラー
原画像を分割し(104)、各小領域の特徴を表す特性
値を演算する(105)。次に、各小領域について撮影
情報に基づいて主要画像サイズと大幅に大きさが異なる
背景であることが予想される小領域及び位置情報に基づ
いて主要画像である確度が低い小領域を求め、これらの
小領域を非主要領域として除去し(106)、除去され
た非主要領域以外の領域から、所定範囲の人物画像に相
当する色または濃度内の小領域を有効領域として抽出し
(108)、有効領域内で平均輝度を用いて人物画像の
濃度を推定し、推定した濃度を出力する(110)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光量決定方法に
かかり、特に、カラー原画像をカラー複写材料または黒
白複写材料に複写するときに使用する、カラー原画像か
ら主として人物の顔を含む主要な画像である人物画像の
データを抽出して露光量を決定する露光量決定方法に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】人物写
真を観賞するときに最も注目される部位は、主要被写体
である人物の顔であり、品質の良い写真を作成するため
には人物の顔の色や濃度を適正な色や濃度に焼付ける必
要がある。
【0003】従来、カラーフィルムの原画像中の顔領域
をライトペンで指定して人物の顔の濃度データを抽出
し、この抽出した濃度データに基づいて顔の色や濃度が
適正に焼付けられるように露光量を決定する方法が知ら
れている。このような技術としては、特開昭62−11
5430号公報、特開昭62−115431号公報、特
開昭62−115432号公報、特開昭62−1894
56号公報、特開昭62−189457号公報、特開昭
63−138340号公報、特開昭63−178222
号公報に記載のものがある。
【0004】しかしながら、上記従来の技術では、画像
毎にオペレータがライトペンで顔領域を指定しなければ
ならないため、焼付作業に時間がかかる、という問題が
ある。また、オペレータが目視して顔領域を指定しなけ
ればならないため、無人化が困難である。
【0005】この無人化を実現するため、カラーフィル
ムの裏面に磁気層を設けて、カメラの種類等のカメラ情
報、撮影時の焦点距離やFナンバー等の撮影情報、現像
所を表す番号等の現像情報による磁気情報を記録し、こ
の磁気情報を用いて露光量を決定する方法が知られてい
る。このような技術としては、米国特許5130745
号公報、及び米国特許5194892号公報に記載のも
のがある。
【0006】しかしながら、上記のようにカラーフィル
ムに磁気情報が記録されていても、カラーフィルム上の
主要被写体を特定することができないので、やはりオペ
レータが目視して顔領域を指定しなければならない。
【0007】そこで、自動的に人物の顔のデータを抽出
する方法が考えられる。この例として、特開昭52−1
56624号公報、特開昭52−156625号公報、
特開昭53−12330号公報、特開昭53−1456
20号公報、特開昭53−145621号公報、特開昭
53−145622号公報には、肌色データを抽出する
ことによって人物の顔のデータを抽出する方法が記載さ
れている。すなわち、カラー原画像を多数の測光点に分
割すると共に各測光点をR(赤)、G(緑)、B(青)
の3色に分解して測光し、測光データから計算した各測
光点の色が肌色範囲内か否か判断する。そして、肌色範
囲と判断された測光点のクラスタ(群)を顔の濃度デー
タとする。
【0008】しかしながら、この方法では肌色範囲内の
色を顔の濃度データと仮定しているため、主要被写体の
背景として存在する地面や木の幹、そして人物の洋服等
の肌色または肌色に近似した色をした顔領域以外の部位
の濃度データが抽出されてしまう。従って、撮影シーン
に応じて抽出される顔の濃度データは異なり、安定して
顔のみの濃度データを自動的に抽出できないことがあ
る。このため、得られるプリントの色や濃度を最適に再
現することができないという問題がある。
【0009】この問題を解消するため、特開平4−34
6332号公報、及び特開平4−346334号公報に
は、色相値や彩度値のヒストグラムから人物の顔のデー
タを抽出する方法が記載されている。すなわち、3色に
分解して測光した測光データに基づいて色相値や彩度値
のヒストグラムを求め、求めたヒストグラムを山毎に分
割し、各山に対応する色相値や彩度値でカラー原画像を
分割し、分割した領域から画像の特徴を表す領域を選択
し、選択された領域のデータを特徴画像データ、すなわ
ち人物の顔のデータとして抽出する。
【0010】しかしながら、カラー原画像上において画
像中心部位から外れた側縁付近は背景であることが多
く、主要被写体に対応する画像(主に人物の顔の画像、
以下、人物画像という。)が含まれる確度が低い。従っ
て、上記のように、色相値や彩度値のヒストグラムから
特徴画像のデータを抽出した場合、背景として人物の顔
に類似した領域が存在すると、抽出されたデータには人
物画像のデータ以外に背景のデータが含まれることにな
り、得られるプリントの色や濃度が不安定になる。
【0011】そこで、カラー原画像から人物画像を含む
確度が低い背景を除去した有効領域から人物の顔のデー
タを抽出することが考えられる。この例として、特開平
6−186652号公報には、3色に分解して測光した
測光データを用いて画素を統合する領域統合を行い、こ
の統合された領域のうちカラーフィルムに記録された焦
点距離等の撮影情報に基づいて求めた主要被写体の大き
さと大幅に異なる大きさの領域を背景領域として除去す
る。このようにして背景を除去した後の領域を、人物画
像を含む確度が低い背景を除いた有効領域として、この
有効領域から人物画像の濃度を推定し、推定した濃度を
人物の濃度データとする。
【0012】しかしながら、背景を除いた有効領域であ
ってもその有効領域内に含まれている人物画像の位置を
特定することはできないため、抽出されたデータを用い
て露光量を決定すると、得られるプリントの色や濃度が
不安定になる。
【0013】本発明は上記問題点を解決するために成さ
れたもので、ネガフィルム等のカラー原画像から主とし
て人物の顔を含む主要な画像である人物画像を高い確度
で自動的に抽出して最適な濃度で再現されるように露光
量を決定できる露光量決定方法を提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明の露光量決定方法は、カラー原
画像上の人物画像の位置情報、ストロボのオンオフを表
すストロボ情報、及び前記人物画像を含む被写体の前記
ストロボ発光前の平均輝度を表す輝度情報を含む撮影条
件を表す撮影情報を読み取り、前記撮影情報に基づい
て、前記人物画像の縦又は横の長さ、面積、及び縦横の
比率の少なくとも1つを表す人物画像の大きさを求め、
カラー原画像を多数画素に分割して各画素を赤光、緑光
及び青光の3色に分解して測光し、測光により得られた
測光データに基づいて各画素の3色の濃度を求め、3色
濃度より求めた色及び濃度の少なくとも一方が同一また
は類似した連続する画素からなる小領域に前記カラー原
画像を分割し、前記撮影情報に含まれる位置情報に基づ
いて人物画像を含まないカラー原画像上の所定領域を定
め、前記人物画像の大きさと同一の大きさ又は近似した
大きさを越える大きさの小領域、及び前記所定領域に少
なくとも一部が含まれる小領域を除いた後の残存領域を
有効領域として選択し、選択した有効領域の全ての画素
の濃度を用いて、濃度のヒストグラムを求め、前記撮影
情報に含まれるストロボ情報及び輝度情報に基づいて前
記ヒストグラム上に特徴範囲を定め、当該特徴範囲内に
属する全画素の濃度に基づいて人物画像の濃度を推定
し、推定した濃度に基づいて複写材料への露光量を決定
する。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の露光量決定方法であって、前記撮影情報には撮影倍率
情報を含み、当該撮影倍率情報に基づいて前記人物画像
の大きさを求めることを特徴としている。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の露光量決定方法であって、前記小領域毎に、各色の平
均濃度、3色平均濃度、各色の平均濃度から求まる平均
色差の少なくとも1つを求め、求めた各色の平均濃度、
3色平均濃度、各色の平均濃度から求まる平均色差の少
なくとも1つに対応する予め定めた所定条件に含まれな
い小領域をさらに除いた後の残存領域を有効領域とする
ことを特徴としている。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2に記載の露光量決定方法であって、前記ストロボ情報
に基づいて、非ストロボ光による撮影と判断した場合に
は、選択した有効領域の全ての画素の平均濃度を求め、
求めた平均濃度に基づいて複写材料への露光量を決定す
ることを特徴としている。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何か1項に記載の露光量決定方法であって、前
記撮影情報には逆光情報を含み、当該逆光情報及び前記
ストロボ情報に基づいて、前記ヒストグラム上に特徴範
囲を定めることを特徴としている。
【0019】本発明の露光量決定方法では、カラー原画
像上の人物画像の位置情報、ストロボのオンオフを表す
ストロボ情報、及び人物画像を含む被写体のストロボ発
光前の平均輝度を表す輝度情報を含む撮影条件を表す撮
影情報を読み取る。
【0020】この撮影条件を表す撮影情報は、写真フィ
ルム上に設けられた磁気層に磁気的に記録すること、写
真フィルムに光学的に記録すること、撮影時にICカー
ド等の記憶媒体に記録することによって、読み取り可能
になる。この撮影情報は、撮影装置(例えばカメラ)を
入力装置として撮影者の入力により記録することがで
き、また撮影後に入力装置を用いてオペレータの入力に
より写真フィルムまたは記憶媒体に記録することができ
る。従って、撮影情報の読み取りは、写真フィルム上に
磁気的にまたは光学的に記録されたものを読み取ること
や、撮影時にICカード等の記憶媒体に記録されたもの
を読み取ることによって達成できる。
【0021】例えば、位置情報は、撮影装置(例えばカ
メラ)を入力装置としてカラー原画像上の人物画像の位
置を撮影者が入力することによって、またはカラー原画
像から定まる人物画像の位置をオペレータが入力するこ
とによって読み取り可能に記録できる。この場合、撮影
装置で記録可能な位置情報としては撮影者の視線方向か
ら定まるカラー原画像上の位置や撮影前に測光した測光
領域から定まる1または複数の位置(領域)、及び焦点
を合致させた位置を用いることができる。また、ストロ
ボ情報及び輝度情報は撮影時に撮影装置において記録す
ることができる。このストロボ情報は撮影装置において
記録されたストロボ発光の有無を用いることができ、輝
度情報は撮影装置においてストロボ発光前等に測光した
被写体平均輝度として知られている平均輝度を用いるこ
とができる。
【0022】次に、読み取った撮影情報に基づいて、人
物画像の大きさを求める。人物画像の大きさには、人物
画像、例えば人物の顔に相当する画像の縦又は横の長
さ、面積、及び縦横の比率の少なくとも1つがあり、人
物画像の大きさを求めるためには、請求項2に記載した
ように、撮影倍率情報を用いることができる。すなわ
ち、カラー原画像の縦横の長さは既知であるので、撮影
倍率が定まれば、カラー原画像上における標準的な人物
の顔の大きさを求めることができる。
【0023】そして、カラー原画像の測光により得られ
た測光データに基づいて各画素の3色の濃度を求め、3
色濃度から求めた色及び濃度の少なくとも一方が同一ま
たは類似した連続する画素からなる小領域にカラー原画
像を分割する。従って、カラー原画像上の1つの小領域
内には、色及び濃度の少なくとも一方が同一または類似
した画素が含まれることになる。
【0024】ここで、人物写真を観賞するときに最も注
目される部位は主に人物の顔であり、背景等は注目部位
でないことが殆どである。従って、カラー原画像から背
景を除外した領域は人物の顔を含む人物画像を含む確度
が高い。また、主として人物の顔を含む主要画像である
人物画像を撮影するときは、焦点を合致させる部位や測
光する部位が注目部位であり、この注目部位が反映され
た位置情報で定まるカラー原画像上の部位以外の部位は
注目部位でないことが殆どである。従って、注目部位以
外を除外した領域は人物の顔を含む人物画像を含む確度
が高い。このように、背景等や注目部位以外を除去した
後の領域でも人物画像で満たされていることはないた
め、有効な部位以外を含んでいることになる。
【0025】そこで、本発明では、撮影情報に含まれる
位置情報に基づいて人物画像を含まないカラー原画像上
の所定領域を定め、この所定領域に少なくとも一部が含
まれる小領域及び人物画像の大きさと同一の大きさ又は
近似した大きさを越える大きさの小領域を除いた後の残
存領域を有効領域として選択する。これにより、選択さ
れた有効領域では、カラー原画像の特徴を表している人
物画像を含む確度が高くなる。
【0026】例えば、カラー原画像上の側縁部位や4隅
の部位はその殆どが背景等である。この側縁部位や4隅
の部位を、カラー原画像から除外した領域は人物の顔を
含む人物画像を含む確度が高くなる。しかし、これら側
縁部位や4隅の部位に人物画像を含むことがある。これ
らの側縁部位や4隅の部位の領域内に人物画像を含むか
否かは位置情報から判断できる。従って、位置情報から
定まる領域を含まない側縁部位や4隅の部位を所定領域
として定め、所定領域の一部を含む小領域を除き、さら
に人物画像の大きさと同一の大きさ又は近似した大きさ
を越える大きさの小領域を除いた後の残存領域を有効領
域として選択すれば、人物画像を含む確度がさらに高く
なる。
【0027】なお、人物画像の大きさと同一の大きさ又
は近似した大きさの小領域であっても、色や濃度が人物
画像の色や濃度と異なる場合がある。この場合には、請
求項3にも記載したように、小領域毎に、各色の平均濃
度、3色平均濃度、各色の平均濃度から求まる平均色差
の少なくとも1つを求め、求めた各色の平均濃度、3色
平均濃度、各色の平均濃度から求まる平均色差の少なく
とも1つに対応する予め定めた所定条件に含まれない小
領域をさらに除いた後の残存領域を有効領域とすること
ができる。このようにすれば、人物画像の大きさと一致
又は略一致した大きさでかつ色や濃度が一致又は類似し
た小領域のみを有効領域に含ませることができ、この有
効領域に人物画像を含む確度がさらに高くなる。
【0028】ところで、カラー原画像上の人物画像の濃
度は、撮影条件に応じて変動する。例えば、写真フィル
ムの感度、撮影時の光源の明るさ、シャッタースピード
及び絞り値の1つや組み合わせによって、同一被写体で
あってもカラー原画像の濃度が異なることや異なる被写
体であっても濃度が類似することがある。
【0029】本発明では、ストロボ情報及び輝度情報か
ら、人物画像を含む被写体のストロボ発光前の平均輝度
と、ストロボ光を用いて撮影されたカラー原画像である
か否かとを得ることができる。この平均輝度と、ストロ
ボ光による撮影であるか否かとがわかればカラー原画像
上の画素の濃度の変動を推定できる。例えば、平均輝度
が小さくかつストロボがオンのときは暗闇でのストロボ
撮影であることが推定され、人物には十分な光が提供さ
れるが周囲は暗く、人物画像は高濃度側になる確度が高
い。また、平均輝度が大きくかつストロボがオンのとき
は日中でのストロボ撮影であることが推定され、人物以
外の周囲にも所定の光が提供され、人物以外の周囲の画
像の濃度が高くなり、人物画像は低濃度側になる確度が
高い。
【0030】そこで、選択した有効領域の全ての画素の
濃度を用いて、濃度のヒストグラムを求め、撮影情報に
含まれるストロボ情報及び輝度情報に基づいてヒストグ
ラム上に特徴範囲を定める。この特徴範囲は、ストロボ
情報及び輝度情報により人物画像の濃度が推移する確度
が高い部分を含むように設定される。従って、特徴範囲
内に属する全画素内には人物画像の画素を高い確度で含
んでいることになるので、この特徴範囲内に属する全画
素の濃度に基づいて人物画像の濃度を推定する。例え
ば、全画素の平均濃度を人物画像の濃度とする。
【0031】このようにして推定した濃度に基づいて複
写材料への露光量を決定し、プリントを作成すれば、カ
ラー原画像上の人物画像を最適な濃度または濃度と色に
焼き付けることができる。
【0032】なお、ストロボ発光をせずに撮影したカラ
ー原画像は、一様な光が提供されて撮影されているの
で、有効領域内の濃度に偏りが少ない。このため、選択
した有効領域の全ての画素の平均濃度は、人物の濃度に
一致または近くなる。従って、請求項4にも記載したよ
うに、ストロボ情報に基づいて非ストロボ光による撮影
と判断した場合には、選択した有効領域の全ての画素の
平均濃度を人物画像の濃度として求め、求めた平均濃度
に基づいて複写材料への露光量を決定すれば、カラー原
画像上の人物画像を最適な濃度または濃度と色に焼き付
けることができる。
【0033】また、撮影は、逆光状態で撮影する場合と
順光状態で撮影する場合に大別できる。逆光状態で撮影
する場合は、人物画像以外の周囲の画像の濃度が高くな
り、人物画像は低濃度側になる確度が高い。また、順光
状態で撮影する場合は、人物に十分な光が提供され、人
物画像は高濃度側になる確度が高い。従って、撮影が逆
光状態又は順光状態で撮影されたことが得られれば、人
物画像の濃度の推定が容易となる。そこで、請求項5に
も記載したように、撮影条件を表す撮影情報に逆光情報
を含ませて、この逆光情報及びストロボ情報に基づい
て、ヒストグラム上に特徴範囲を定める。このようにす
れば、選択した有効領域からさらに有効な画素を抽出す
ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態は、オ
ートプリンタに本発明を適用したものである。
【0035】図1に示されるように、本実施の形態のオ
ートプリンタは、カラーネガフィルム(以下、ネガフィ
ルムという。)10を搬送する搬送ローラ12を備えて
いる。この搬送ローラ12のネガフィルム10の搬送方
向上流側には、磁気ヘッド50が配設されている。この
磁気ヘッド50はネガフィルム10に記録された撮影時
の情報を読み取り可能な位置に配置している。磁気ヘッ
ド50は、この磁気ヘッド50の出力信号から磁気情報
を読み込む磁気情報読込回路52を介して背景領域除去
回路36に接続されている。
【0036】また、搬送ローラ12によって搬送される
ネガフィルム10の下方には、光源14、調光フイルタ
等の色補正フィルタ16および拡散ボックス18が順に
配列されている。
【0037】一方、ネガフィルム10の上方には、ネガ
フィルム10を透過した光線を2方向に分配する分配用
プリズム20が配置されている。分配用プリズム20に
よって分配された一方の光路上には、投影光学系22、
ブラックシャッタ23及びカラーペーパー(印画紙)2
4が順に配列され、他方の光路上には投影光学系26及
びCCDイメージセンサ28が順に配列されている。
【0038】このCCDイメージセンサ28は、ネガフ
ィルム10の1画面(1コマ)全体を多数の画素(例え
ば256×256画素)に分割して各画素をR(赤)、
G(緑)、及びB(青)の3色に分解して測光する。C
CDイメージセンサ28は、CCDイメージセンサ出力
を増幅する増幅器30及びアナログ−デジタル(A/
D)変換器32を介して濃度変換のためのLog変換回
路34に接続されている。
【0039】Log変換回路34は、背景領域除去回路
36を介して適正露光量計算回路40に接続されると共
に、1画面全体の平均濃度を演算する平均濃度演算回路
38を介して適正露光量計算回路40に接続されてい
る。そして、適正露光量計算回路40は、色補正フイル
タを駆動するコントローラ42を介して色補正フィルタ
16に接続されている。
【0040】本実施の形態のネガフィルム10には、カ
ラー原画像に関連した情報としての撮影情報が磁気的に
記録されている。このネガフィルム10は図示しない磁
気層が予め塗布されており、この図示しない磁気層に磁
気的な情報記録を可能としている。
【0041】この撮影情報には、カラー原画像上におけ
る人物画像の位置を表す位置情報Pが含まれており、こ
の位置情報Pに基づいて人物画像を含む確度が低い非主
要領域(詳細後述)を定めることができる。この位置情
報Pは、撮影者がカメラによって記録してもよく、また
オートプリンタ側でオペレータが入力することによって
記録してもよい。また、カメラ及びオートプリンタとは
別個の入力装置を用いて、記録するようにしてもよい。
【0042】この位置情報Pをカメラにより記録する場
合の一例を説明する。図18に示すように、ネガフィル
ム10上のカラー原画像に等価なカメラの撮影領域60
多数個に分割すなわち縦横m×n個(図18の例では4
×4)で分割し、各分割部を注目領域B[i,j](1
≦i≦m、1≦j≦n)と表現する。撮影者は、撮影時
に人物の顔を含む主要な画像である人物画像を注目部位
として測光や合焦処理(所謂ピント合わせ)する。この
ときの注目部位の個数及び注目領域B[i,j]を位置
情報Pとして、コマに対応して記録する。この記録はカ
メラが自動的に記録してもよく、撮影者がカメラに備え
られたテンキー等の入力装置の入力によって記録する。
従って、位置情報Pを読み取ることによって、カラー原
画像上における人物画像が含まれる確度が高い領域を定
めることができる。図18の例では、個数が2で、B
[2,2]、B[4,3]であり、これらの注目領域B
[2,2]、B[4,3]で定まるカラー原画像上の領
域内には人物画像が含まれている。
【0043】なお、この注目領域を定め位置情報を記録
する他の方法として、撮影者がファインダーを覗いたと
きの視線を検知して、その視線延長線上の注目領域B
[i,j]を求めて位置情報として記録してもよい。ま
た、撮影以前の測光は注目部位に対してなされることが
殆どであるため、測光時の測光領域を注目領域B[i,
j]として記録してもよい。この測光領域を用いるとき
には撮影領域60全てを利用することがあるため、主要
測光領域を注目領域Bとして定めること、測光領域の重
心を含む注目領域Bを定めることや、各注目領域Bに重
みを付して重みが大きな注目領域Bを定めること等によ
って定めることが好ましい。
【0044】上記撮影情報には、ストロボ装置によるス
トロボ発光の有無を表すストロボ情報、及び撮影時の被
写体の平均輝度(例えばストロボ発光以前の平均輝度)
を表す輝度情報を含んでいる。
【0045】また、撮影情報には、撮影レンズの焦点距
離f、撮影レンズから被写体までの距離L、結像点まで
の距離F、または、撮影倍率mが含まれている。これら
の各値に基づいてカラー原画像の人物画像の大きさを演
算することができる。本実施の形態では、人物画像とし
て微妙な色再現が要求される人物の顔の画像を採用す
る。人物画像の大きさである画像サイズSは、主要被写
体の標準的な長さ(或いは幅、例えば、顔の長径或いは
短径)S0、撮影レンズの焦点距離f、撮影レンズから
被写体までの距離L、結像点までの距離Fに基づいて以
下の式(1)により求めることができる。また、撮影倍
率mは以下の式(2)により求めることができる。更
に、顔を円形とした場合の円の面積や顔の長径及び短径
から顔の面積を求めることもできる。なお、撮影倍率m
は、カメラ側で直接記録してもよい。また画像サイズS
は、カメラ側で求めて記録しておいても、またカメラ側
で撮影倍率mを記録しておいてオートプリンタ側で画像
サイズSを求めてもよい。更にまた、上記各値を記録し
ておき、オートプリンタ側で画像サイズSを演算して求
めてもよい。
【0046】 S=S0・f/(L−f) −−−−−(1) m=f/(F−f) −−−−−(2)
【0047】なお、上記撮影情報は、ネガフィルム10
に磁気的に記録したが、バーコードや光学マーク等によ
って光学的に記録してもよい。光学的に記録された撮影
情報の読み取りは、上記磁気ヘッドの代わりに光電セン
サ等の検出器を配設することにより行うようにすればよ
い。この検出器から出力されるに基づいて撮影情報を読
み取ることができる。また、撮影情報を、ネガフィルム
10に記録することなく、LSIカードやICカード等
の記憶媒体に記憶するようにしてもよい。
【0048】次に、本実施の形態の作用を説明する。現
像処理が終了したネガフィルム10は、オートプリンタ
の所定位置に設置される。焼付処理が開始されるとネガ
フィルム10の焼付処理する画像コマが焼付位置まで搬
送される。この搬送時には、磁気ヘッド50は、ネガフ
ィルム10に記録された撮影情報を読み取り、読み取っ
た撮影情報に応じた信号を出力する。この出力信号は磁
気情報読込回路52で増幅後にデジタル信号に変換さ
れ、背景領域除去回路36に入力される。
【0049】画像コマが焼付位置に至ると焼付処理が開
始される。光源14から照射された光線は、色補正フィ
ルタ16、拡散ボックス18及びネガフィルム10を透
過し、分配用プリズム20によって分配され、投影光学
系26を介してCCDイメージセンサ28に受光され
る。なお、このときブラックシャツタ23は閉じられて
いる。
【0050】この受光によってCCDイメージセンサ2
8は、1画面全体を多数の画素に分割して各画素をR、
G、B3色に分解して測光し、測光データ信号を出力す
る。測光データ信号は増幅器30で増幅された後A/D
変換器32でデジタル信号に変換されてLog変換回路
34において濃度変換され、背景領域除去回路36と平
均濃度演算回路38に入力される。平均濃度演算回路3
8では、1画面全体の平均濃度を演算する。
【0051】背景領域除去回路36では、以下で説明す
るように、ネガフィルム10に記録された撮影情報と測
光データとに基づいて1画面中の人物の顔の部位を含む
有効領域を推定し、有効領域内の測光データに基づいて
有効領域の特徴を表すR、G、B3色測光データを演算
して出力する。適正露光量演算回路40は、背景領域除
去回路36から出力されたデータと平均濃度演算回路3
8で求められた平均濃度とを用いて露光量を演算し、コ
ントローラ42を介して色補正フイルタ16を制御する
と共にブラックシャッタ23を開閉して焼付けを行う。
【0052】図2は背景領域除去回路36よる人物画像
データ算出ルーチンを示すものであり、ステップ100
において、ネガフィルム10に記録された撮影情報を読
み取る。次のステップ104では原画像上の各画素につ
いて、R、G、B3色の測光データに基づいて画素を統
合する単純領域拡張法により統合処理をすることによっ
て同色同濃度の小領域にカラー原画像を分割する。統合
処理が終了すると、ステップ105において各小領域の
特徴を表す特性値を演算する。
【0053】この特性値には、各小領域内に含まれる画
素全てのR、G、B3色の測光データに基づいて求まる
R、G、B各色の平均濃度、3色平均濃度があり、また
各小領域毎の最大長、面積及び中心座標がある。小領域
毎の最大長は、各小領域内において画素が縦または横に
連続する画素数を計数することによって縦方向の最大長
または横方向の最大長を求めることができる。また、カ
ラー原画像上の1画素の専有面積は既知であるため、各
小領域内に含まれる画素の総数を計数することによって
小領域毎の面積を求めることができる。さらに、カラー
原画像上の各画素の位置は測光時に定まるので、小領域
の縦横の端部の画素の測光時の位置を平均することによ
って小領域の中心座標を求めることができる。なお、小
領域内に含まれる画素全てについて測光時の位置の平均
を演算することによって小領域の重心座標を求めること
もできる。
【0054】次のステップ106では、統合処理された
各小領域について、撮影情報に基づいて画像サイズSと
大幅に大きさが異なる背景であることが予想される小領
域及び位置情報に基づいて人物画像である確度が低い小
領域を求め、これらの小領域を非主要領域として除去す
る。次のステップ108では除去された非主要領域以外
の領域、すなわち人物画像に相当する小領域を含んだ全
ての小領域から所定範囲の色領域内に含まれる小領域を
有効領域として抽出する。次のステップ110では、撮
影情報に含まれるストロボ情報、輝度情報(平均輝度)
を用い、抽出した有効領域の測光データに基づいて人物
画像の濃度を推定し、推定された濃度のR、G、B3色
のデータを出力する。そして、ステップ112において
全コマの焼付けが終了したか否か判断し、焼付終了と判
断されたときにこのルーチンを終了する。
【0055】次に、上記ステップ104〜110の詳細
を説明する。図3はステップ104の詳細を示すもの
で、ステップ120において、ラスタ走査等により原画
像上から何れか1つの画素Ji(i=1〜n:nは全画
素数)を選択する。例えば、図7(1)に示した画素J
1 を選択する。次のステップ121では、選択された画
素が既に後述するラベルが付与された小領域に含まれて
いるか否かを判断する。肯定判断の場合にはステップ1
22において原画像の全画素について選択が終了したか
否かを判断し、全画素の選択が終了するまで繰り返して
実行する。
【0056】選択された画素Jiがラベルが付与された
小領域に含まれていないときには、ステップ123へ進
み、選択された画素Jiの周囲の1画素(所謂、8近傍
の1画素)を選択する。例えば、図7(1)に示した画
素J2 を選択する。この選択された画素が既に何れかの
ラベルが付与された小領域に含まれているか否かをステ
ップ124において判断し、否定判断の場合にはステッ
プ125へ進む。ステップ125では、これら選択され
た2つの画素J1 ,J2 について、以下の式(3)に示
すようにR,G,B各色の測光データの差Ra,Ga,
Baを演算する。
【0057】 Ra=R1 −R2 ,Ga=G1 −G2 ,Ba=B1 −B2 −−−(3) 但し、R1 ,G1 ,B1 :画素J1 のR、G、B3色測
光データ R2 ,G2 ,B2 :画素J2 のR、G、B3色測光デー
【0058】次のステップ126では、θR ≦Ra,θ
G ≦Ga,θB ≦Baか否かを判断することによって、
2つの画素が類似しているか否かを判断する。この所定
範囲θR 、θG 、θB は、予め定められており、この差
が所定範囲内に含まれるときは、類似性が高く、範囲外
のときは類似性が低いことになる。類似している場合に
はステップ127において2つの画素に同一のラベルを
付与する処理(ラベリング)を行って、ステップ128
へ進む。一方、類似していない場合にはラベリングする
ことなくステップ128へ進む。
【0059】ステップ128では、8近傍の全画素につ
いて上記処理が行われたか否かを判断し、8近傍の未処
理画素がある場合にはステップ123へ戻る。8近傍の
全画素が終了するとステップ129へ進み、同一ラベル
の付与された小領域(カラー原画像における)の最外周
の1画素を選択する。続いて、ステップ130において
この最外周の全画素の選択が終了したか否かを判断し、
否定判断の場合には、ステップ123へ戻り、上記処理
を再度実行する。肯定判断の場合には、ステップ120
へ戻り、次の画素Jiを選択し上記処理を繰り返し実行
する。カラー原画像の1画面の全てについて上記統合処
理が終了すると、本ルーチンを終了する。図7(1)の
例では、本ルーチン終了後に、図7(2)に示したよう
に、ラベルA〜ラベルIが付与されることになる。
【0060】このように、同一ラベルの付与された小領
域の最外周の画素から類似性の高い周囲の画素について
同一ラベル付与を順次実行することによって、カラー原
画像上における隣接した画素についてR,G,B3色の
濃度、すなわち色味が類似した画素の統合処理を行うこ
とができる。
【0061】なお、統合処理は、上記の8近傍による処
理に限定されるものではなく、周知の統合処理や分割処
理によるカラー原画像上において色味が類似した画素
(略同色同濃度の画素)を統合できるものであればよ
い。
【0062】次に、図2のステップ106の詳細を説明
する。カメラ等の撮影装置による人物撮影では、カラー
原画像における人物の顔等の人物画像と大きさが大幅に
異なる部分は、人物画像ではない背景等の画像であるこ
とが殆どである。本発明者は、人物画像の大きさを面積
で捉え、人物画像の面積と撮影時の撮影倍率の2乗の値
とに相関があるという知見を得た。従って、図8に示す
ように、撮影倍率の2乗値を横軸及び画素数を縦軸にし
た座標系に、カラー原画像の人物画像(小領域)に対応
する打点の位置の略全てを含むような背景領域検出曲線
を設定すれば、背景領域検出曲線に内包される部位に位
置する小領域は人物画像の大きさに相当する小領域であ
る確度が高い。これによって、背景領域検出曲線により
内包される所定の領域(図8の例では斜線側、以下、F
ACE_AREA領域)内の位置に対応するカラー原画
像上の小領域は人物画像の大きさに相当する確度が高
く、FACE_AREA領域以外の位置に対応するカラ
ー原画像上の小領域は背景等の人物画像でない確度が高
い。
【0063】なお、図8の例では多数コマ(3098コ
マ)のカラー原画像について、人物画像の面積に対応す
る人物画像内に含まれる測光時の画素数と撮影倍率の2
乗値との関係から得た2つの直線の組み合わせ線(折れ
線)となる背景領域検出曲線を示したが、この背景領域
検出曲線は、図8の曲線に限定されるものではなく、線
形曲線、高次曲線や非線形な関数によって定まる曲線で
もよい。
【0064】また、上記背景領域検出曲線に内包された
FACE_AREA領域を顔の領域に相当する人物画像
である確度が高い範囲として特定しているが、撮影倍率
に対応した所定範囲の領域(画素数)をFACE_AR
EA領域として定めてもよい。このようにすることによ
って、撮影倍率に対して極端に大きい小領域や極端に小
さい小領域を除外することができ、撮影倍率に応じて大
きさが変化する、例えば人物の顔に対応する人物画像の
小領域を特定することができる。
【0065】次に、カメラ等の撮影装置による人物撮影
では、カラー原画像の中心付近に人物の顔等の人物画像
が位置することが殆どである。本発明者は、カラー原画
像上の人物画像の位置がわかれば、その周囲に人物画像
である確度が低い非主要画像領域があるという知見を得
た。
【0066】図14(1)に示すように、位置情報Pか
らカラー原画像の中心付近のみに人物の顔等の人物画像
が位置すると求まる場合には、カラー原画像の4隅の部
分Qは殆どが人物画像が位置する確度が低い非主要領域
となる。従って、人物画像の大きさに略一致する小領域
であっても、部分Qに少なくとも一部が含まれている小
領域は人物画像でない確度が高い。この部分Qを非主要
領域Qとする。この非主要領域Qは、カラー原画像上の
人物画像の位置によって、その位置及び範囲が変動す
る。このため、カラー原画像の最外周で4隅の画素を非
主要領域画素と定め、この非主要領域画素を含む小領域
を非主要領域Qとすることが好ましい。このように非主
要領域画素を含む小領域を非主要領域Qとすることによ
って、非主要領域Qの大きさを予め設定することなく、
カラー原画像毎に、カラー原画像を分割した小領域から
定めることができる。
【0067】また、次のようにして非主要領域Qを設定
することができる。図14(2)に示すように、位置情
報Pを用いて人物画像の中心座標P1 を求める。この中
心座標P1 は、カラー原画像をm×nに分割し、位置情
報Pである注目領域Bの重心位置を求めればよい。ま
た、注目領域B内に一部または全てが含まれる小領域の
中心座標を用いてもよい。この中心座標P1 から予め定
めた所定の間隔を隔てた位置に縦方向の直線L1 ,L2
の設定すると共に、この中心座標P1 から横方向に予め
定めた所定の間隔を隔てた位置に直線L1 ,L2 と略直
交する直線L3 ,L4 を設定する。これらの直線L1
3 で分割される最小の領域、直線L1 ,L4 で分割さ
れる最小の領域、直線L2 ,L3 で分割される最小の領
域、直線L 2 ,L4 で分割される最小の領域を非主要領
域Qとして設定する。
【0068】なお、非主要領域Qの設定は、中心座標P
1 から予め定めた所定の半径となる円の外側を設定する
ようにしてもよい。また、上記直線の組み合わせでもよ
い。さらに、上記では直線を用いて非主要領域Qを設定
したが、予め定めた円弧や曲線でもよい。また、非主要
領域Qは撮影倍率によっても変動するので、撮影倍率に
応じて非主要領域Qを設定することが好ましい。上記で
は、カラー原画像の中心付近に人物画像が位置する場合
を説明したが、図19(1)に示すように、カラー原画
像の4隅付近に人物画像が位置することがある。この場
合、人物画像が背景として除去されてしまう。そこで、
読み取った位置情報Pから人物画像がカラー原画像の4
隅付近に位置すると定まる場合には、位置情報Pから定
まる4隅付近を含む非主要領域を非主要領域Qから除外
する。図19(1)に示す例では、紙面右下の非主要領
域Q1を除外する。このようにすることによって、人物
画像を残存させつつ人物画像を含む確度が低い小領域を
除去できる。
【0069】また、位置情報Pが複数得られた場合には
(図18、及び図19(3)参照)、その何れの位置情
報(注目領域B)も除外されないように、位置情報Pか
ら定まる4隅付近を含む非主要領域を非主要領域Qから
除外する。図19(3)に示す例では、紙面左上及び紙
面右下の非主要領域Q1を除外する。
【0070】詳細には、図2のステップ106が実行さ
れると図4のステップ132へ進み、撮影情報から撮影
倍率m及び人物画像の位置(画像位置)を表す位置情報
Pを読み取り、次のステップ134において上記式
(1)、(2)を用いて人物画像の大きさ、すなわち画
像サイズSを演算する。次のステップ135では、位置
情報Pに基づいて上述のようにして非主要領域Qを設定
する。
【0071】次のステップ136では、上記図3のステ
ップ127でラベリングされた画素群の原画像上の1小
領域を選択し、次のステップ137では、撮影倍率mの
2乗とカラー原画像の小領域の面積(画素数)とがFA
CE_AREA領域以外のときに人物画像でない背景等
の画像と判断する。すなわち、選択した小領域の大きさ
がFACE_AREA領域に含まれているか否かを判断
することによって選択した小領域が人物画像の大きさに
近似しているか否かを判断する。選択した小領域が近似
していないと判断された場合には、ステップ138で小
領域を背景領域等の非主要領域とみなして除去した後に
ステップ139へ進む。このステップ138では、選択
した小領域のみのラベルを解除することにより、小領域
を除去したことと等価に扱うことができる。一方、近似
していると判断された場合にはそのままステップ140
へ進む。
【0072】ステップ140では、選択した小領域につ
いて人物画像である確度が低い非主要領域であるか否か
を判断する。すなわち、上記説明したように選択した小
領域の位置が非主要領域Qに少なくとも一部が含まれて
いるか否かを判断する。この判断は、小領域の外周の画
素の位置が非主要領域Q内に位置するか否かによって判
断できる。小領域の一部が非主要領域Qに含まれている
ときは、人物画像が位置する確度が低い非主要領域であ
るのため、ステップ138へ進み小領域を非主要領域と
みなして除去した後にステップ139へ進む。図7
(1)の例では、人物画像の大きさに相当する小領域I
は、非主要領域Qに含まれているので、除去されること
になる。一方、小領域が非主要領域Qに含まれないとき
は、そのままステップ139へ進む。
【0073】次のステップ139では、カラー原画像内
のラベリングされた画素群の全小領域について上記処理
が終了したか否かを判断し、未処理の小領域が存在する
場合にはステップ136へ戻り、繰り返し実行する。上
記処理が全小領域について終了した場合には、本ルーチ
ンを終了する。従って、本ルーチン終了後には人物画
像、例えば顔を含んだ小領域が高い確度で残存すること
になる。図7(1)の例では、本ルーチン終了後に、図
7(3)に示したように、ラベルC,ラベルDが残存す
ることになる。また、図19(1)の例では、カラー原
画像の4隅付近に人物画像が位置するが、背景として除
去されずに、ラベルXが残存することになる(図19
(2)参照)。また、図19(3)の例では、カラー原
画像の4隅付近に複数の人物画像が位置するが、背景と
して除去されずに、ラベルY,ラベルZが残存すること
になる(図19(4)参照)。
【0074】このように、人物画像と略同一の大きさの
小領域であっても、人物画像の位置情報から人物画像が
位置する確度が低い部位(例えば、4隅)に位置する小
領域を除去することができるので、人物画像以外の小領
域をより確度よく除去できる。
【0075】次に、図2のステップ108の詳細を図5
を参照して説明する。ステップ108は、非主要領域が
除去された後の全ての小領域から人物画像により近い小
領域を抽出するため、特性値が以下に説明する条件に合
致する小領域を有効領域として抽出する処理である。
【0076】条件Aは、予め多数のカラー原画像のR,
G,B3色の平均濃度に関して統計処理によって求め
た、小領域を選別するための条件である。
【0077】〔条件A〕 Rmin <Ri<Rmax Gmin <Gi<Gmax Bmin <Bi<Bmax 但し、Ri,Gi,Bi :小領域の3色の平均濃
度 Rmin 、Gmin 、Bmin :最小値 Rmax 、Gmax 、Bmax :最大値
【0078】本実施の形態では、条件Aは、多数の人物
画像について各色の濃度のばらつきを測定し、その測定
結果から人物画像となり得る平均濃度(3色毎に)の範
囲を求め、求めた範囲の上下限値の色毎の各値を予め記
憶しておく。これによって、人物画像となり得る3色の
各色に関する平均濃度の範囲が定まるので、人物画像に
相当するかについて各色毎に選別が可能となる。従っ
て、この条件Aに合致し、〜の全てを満たした小領
域は人物画像である確度が高いものとなる。
【0079】上記の条件には、次の色差の条件Bを追加
することができる。この条件Bは、3色の各々の平均濃
度の差、すなわち小領域の色味の傾向を定めた、小領域
を選別するための条件である。
【0080】〔条件B〕 RGmin <Ri−Gi<RGmax GBmin <Gi−Bi<GBmax 但し、RGmin 、GBmin :最小値 RGmax 、GBmax :最大値
【0081】この条件Bは、多数の人物画像について3
色の濃度間、すなわち色差のばらつきを測定し、その測
定結果から人物画像となり得る平均的な色差の範囲を求
め、求めた範囲の上下限値の色毎の各値を予め記憶して
おく。これによって、人物画像となり得る3色間、すな
わち色差に関する範囲が定まるので、人物画像に相当す
るかについて色差毎、すなわち色味の傾向による選別が
可能となる。従って、この条件Bに合致し、〜の全
てを満たした小領域は人物画像である確度がさらに高い
ものとなる。
【0082】また、本発明者は、人物画像は色座標上に
纏まって分布する、という知見を得た。従って、上記の
他の条件として、人物画像となり得る平均的な色差の範
囲を、色座標上において設定することが可能である。例
えば、図9に示すように、2色間の濃度差(色差)G−
B、R−Gを座標軸とした色座標に、楕円形の曲線で囲
まれた色差領域を顔の領域である確度が高い色差領域
(図9の楕円領域内、以下、COLOR_AREA領
域)を設定する。このCOLOR_AREA領域は、人
物画像として顔の領域を含んだ多数のカラー原画像を統
計処理し、カラー原画像上に存在する顔の領域(人物画
像)内の全画素を打点し、これらの打点の略全てを含む
ように境界を設定することによって定めたものである。
従って、このCOLOR_AREA領域は顔の領域であ
る確度の高い色味の傾向を示すことになる。このCOL
OR_AREA領域は、人物画像内の画素の色を含んで
いるため、COLOR_AREA領域内に対応する小領
域を抽出するようにすれば、人物画像を含む小領域を精
度良く選定でき、人物画像である確度が高い有効領域を
設定できる。
【0083】このCOLOR_AREA領域の境界は、
以下の式(4)で表す楕円で定めることができる。
【0084】 (x−RGc)2 /A2 +(y−GBc)2 /B2 =1 ・・・(4) 但し、RGc:R−G軸の座標値(例えば、0.25) GBc:G−B軸の座標値(例えば、0 ) A :定数(例えば、0.43) B :定数(例えば、0.38)
【0085】従って、ステップ142で読み取る条件と
して、次の条件Cを追加することができる。また、条件
Cを条件Bと交換してもよい。
【0086】〔条件C〕 GBc- B・√(A2-(Ri-Gi-RGc)2)<Gi−Bi<GBc+ B・√
(A2-(Ri-Gi-RGc)2) 但し、RGc、GBc:R−G,G−B座標上における
楕円の中心座標 A,B:楕円の半径(式(4)参照)
【0087】従って、この条件Cを導入することによっ
て、実質的な人物画像の色差の分布範囲に存在する小領
域を選別でき、〜の全てを満たした小領域は、人物
画像である確度がさらに高いものとなる。
【0088】なお、本実施の形態では、上記のステップ
106において非主要領域を除去したが、本ステップ1
08において撮影倍率や位置情報によって定まる人物画
像の大きさ及び位置を条件として加えて処理するように
してもよい。
【0089】詳細には、図2のステップ108が実行さ
れると図5のステップ140へ進み、ラベリングされた
カラー原画像の各小領域にナンバリングする(図7
(4)参照)。この場合、人物画像と大きさが大幅に異
なる小領域及び人物画像が位置する確度が低い位置の小
領域は除去されている。次のステップ142では、上述
の条件を読み取る。
【0090】次に、ステップ144において、上記ナン
バリングされた小領域の中から1つの小領域を選択し、
選択した小領域の特性値(図2のステップ105で求め
たもの)を次のステップ146において読み取る。次の
ステップ148では、選択した小領域の特性値が条件に
合致するか否かを判断し、否定判断のときはステップ1
44へ戻り他の小領域について上記の処理を繰り返す。
一方、ステップ148で肯定判断のときは選択した小領
域が人物画像である確度が高いのでステップ150にお
いて選択した小領域を有効領域の1つとして設定する。
以上の処理をナンバリングした全小領域について全て終
了するまで上記の処理を繰り返し実行する(ステップ1
52)。
【0091】このように、各小領域の各色の平均濃度や
平均的な色差による色味の傾向に基づいて小領域を選択
することにより、人物画像を含む小領域を精度良く選定
でき、人物画像である確度が高い有効領域を設定でき
る。
【0092】次に、図2のステップ110の詳細を説明
する。カラー原画像から抽出した有効領域には、上記非
主要領域として除去しきれない人物画像以外の小領域が
残存することがある。そこで、本発明者は、人物を撮影
した多数のカラー原画像を用いて有効領域内に含まれる
人物画像の濃度がどのような分布になるかという実験を
行った結果(人物画像の濃度の分布を求め統計処理した
結果)、特に、ストロボ発光によって撮影されたカラー
原画像では、図10に示すように、顔の領域である人物
画像の濃度の殆どが濃度ヒストグラムの高濃度側に偏っ
た傾向にあるという、知見を得た。また、本発明者は、
非ストロボ光による多数のカラー原画像を用いて実験を
行った結果、有効領域に含まれる全ての画素の3色の平
均濃度が人物画像の濃度に略一致するという知見を得
た。
【0093】また、本発明者は、多数のカラー原画像を
用いて統計処理した結果、人物画像の濃度が分布する位
置は、平均輝度に関連する、という知見を得た。すなわ
ち、人物画像の濃度は撮影時の条件のうち、平均輝度に
応じて変動する。
【0094】なお、上記の平均輝度とは、撮影装置がス
トロボ装置を備えているときは、ストロボ発光以前の平
均輝度をいう。また、本実施の形態では、平均輝度は、
APEXSYSTEM (additive system of photographic expos
ure)において次の式(5)で定義されたBv値(被写
体平均輝度)をいう。
【0095】 Av+Tv=Bv+Sv=Ev ・・・(5) 但し、Av:絞り値 Tv:シャッタースピード Bv:被写体平均輝度(次の式(6)参照) Sv:写真フィルム感度(次の式(7)参照) Ev:露光値 Bv=Log2 (B/NK) ・・・(6) Sv=Log2 (NSx) ・・・(7) 但し、B:被写体の明るさ(輝度) N、K:定数 Sx:感光材料のスピード値(例えば、フィルム感度や
ISOスピード)
【0096】本発明者は、特に、ストロボ発光下で人物
を撮影した多数のカラー原画像を用いて、有効領域内の
人物画像の濃度とそのカラー原画像の平均輝度とのデー
タを収集し統計処理した結果、図11に示すように、カ
ラー原画像のストロボ発光前の平均輝度が小さいときは
人物画像(顔領域)の濃度が高くなり、平均輝度が大き
くなるときは人物画像の濃度が低くなる分布の傾向にあ
るということを得た。従って、平均輝度が低く暗い人物
を撮影したときの人物画像の濃度はより高濃度側に変動
することになると共に、平均輝度が高く明るい人物を撮
影したときの人物画像の濃度はより低濃度側に変動する
ことになる。
【0097】これにより、カラー原画像から抽出した有
効領域についての濃度に対する画素数の関係を表す濃度
ヒストグラムで最高度数の濃度を基準濃度と定めた場合
に、そのカラー原画像における人物画像の濃度は、平均
輝度が大きいときに基準濃度から低濃度側に、平均輝度
が小さいときに基準濃度から高濃度側に、変動すると推
定できる。従って、濃度ヒストグラム上で人物画像の濃
度が分布している特徴部分は、そのカラー原画像の平均
輝度に応じて基準濃度から所定量だけ移動させた付近に
なり、この特徴部分となる濃度ヒストグラム上の特徴範
囲に含まれる画素の平均濃度が人物画像の濃度と推定で
きる。なお、この所定量は、平均輝度と濃度との関係か
ら統計的に導出することができる。また、基準濃度は最
高度数の濃度を用いることなく、予め定めた濃度値でも
よい。
【0098】また、本発明者は、ストロボ発光により撮
影されたカラー原画像では、実験により平均輝度が低い
ときには特徴範囲の変動が大きいが、平均輝度が高いと
きには平均的な特徴範囲からの変動が少ない、という結
果を得た。従って、本実施の形態では、上述の特徴範囲
を定めるため、濃度ヒストグラムを面積で捉え、ストロ
ボ発光前の平均輝度に基づいて、濃度ヒストグラムにお
ける全面積と特徴範囲の面積との比を以下の式(8)に
よって求める。求めた面積比ratioから、図13に
示すように、濃度ヒストグラムを分割するための濃度の
所定値Draを求め、分割した濃度ヒストグラムの高濃
度側の部分を特徴範囲として定める。
【0099】すなわち、ストロボ発光前の平均輝度Mb
vが判断基準となる所定値Cons以下の場合には、人
物画像の濃度が低くなる分布の傾向になるため、以下の
式(8)を用いてヒストグラムの面積比ratioを求
めて、特徴範囲を定める。一方、平均輝度Mbvが所定
値を越えるときは平均的な特徴範囲のため、ヒストグラ
ムの面積比ratioを所定値C3 に設定する。
【0100】 Cons= (C3 −C2 )/C1 ratio=C1 ・Mbv+C2 −−−(8) 但し、C1 ,C2 ,C3 :定数(例えば、C1 =0.0
31、C2 =0.24、C3 =0.56)
【0101】さらに、ストロボ発光による撮影ではない
非ストロボ撮影によるカラー原画像は、人物に十分な光
が提供されて撮影されたものが殆どであるが、逆光下の
撮影では人物画像の濃度が変動する。そこで、本発明者
は、多数の非ストロボ撮影によるカラー原画像について
統計処理した結果、逆光による撮影か否かを表す逆光情
報が入手できる場合、逆光によるカラー原画像は濃度ヒ
ストグラムにおいて最高濃度を含む高濃度側に非主要領
域の濃度分布が存在して人物画像の濃度が低い濃度分布
の傾向になり、順光によるカラー原画像は最低濃度を含
む低濃度側に非主要領域の濃度分布が存在して人物画像
の濃度が高い濃度分布の傾向になるということを得た。
【0102】この逆光情報として逆光の程度を表す逆光
情報Rbv(例えば、人物等の被写体周辺部輝度と、中
央部との輝度差)が得られるときは、次のようにして特
徴範囲を定めることができる。図15に示すように、有
効領域の全画素の濃度ヒストグラムが最小濃度Dmin か
ら最大濃度Dmax まで分布する場合、順光用の境界とし
て濃度Dlow 、逆光用の境界として濃度Dhighを定義す
る。これらの濃度Dhigh、Dlow で濃度ヒストグラムを
分割した範囲の面積を低濃度側から順に面積S L
M 、SH (有効領域の面積S=SL +SM +SH )と
する。この面積SLは最小濃度Dmin から濃度Dlow ま
での濃度ヒストグラムに含まれる画素数、面積SM は濃
度Dlow から濃度Dhighまでの濃度ヒストグラムに含ま
れる画素数、面積SH は濃度Dhighから最大濃度Dmax
までの濃度ヒストグラムに含まれる画素数を計数するこ
とで求めることができる。
【0103】通常、逆光状態の撮影では、被写体周辺部
輝度と、中央部との輝度差が1(単位、EV)以上の撮
影条件を表すものであるため、順光をRbv≦1のと
き、逆光をRbv>1のときとする。順光の場合には次
の式(9)によって面積比Ratio(SM /S)を設
定し、逆光の場合には次の式(10)によって面積比R
atio(SM /S)を設定する。
【0104】[順光] SH =0 SM /S=(Rbv+CC1 )/CC2 ・・・(9) [逆光] SL =0 SM /S=(CC3 −Rbv)/CC2 ・・・(10) 但し、CC1 、CC2 、CC3 :定数(例えば、CC1
=9、CC2 =10、CC3 =11)
【0105】このようにして定められた濃度Dlow また
は濃度Dhighを、濃度ヒストグラムを分割するための濃
度の所定値とする。従って、図16に示すように、逆光
撮影のカラー原画像の場合には、逆光撮影のため生じる
最高濃度Dmax 付近の非主要領域に相当する濃度を除い
た、最低濃度Dmin から高濃度側の境界(濃度ヒストグ
ラムを分割するための濃度の所定値Drb)までの範囲
を特徴範囲(図16の斜線部分)として設定できる。ま
た、図17に示すように、順光撮影のカラー原画像の場
合には、順光撮影による最低濃度Dmin 付近の非主要領
域に相当する濃度を除いた、低濃度側の境界(濃度ヒス
トグラムを分割するための濃度の所定値Drc)から最
高濃度Dmax までの範囲を特徴範囲(図17の斜線部
分)として設定できる。
【0106】なお、逆光情報として順光か逆光のいずれ
であるかを表す値(例えば、フラグの値、0または1)
のみが得られるときには、順光及び逆光の各々について
予め定めた面積比を設定すればよい。この面積比は、約
0.6〜0.9の間の値を用いればよく、逆光情報を得
ることが可能な標準的なカラー原画像の特徴範囲を含む
ように設定できる0.8が好ましい。なお、多数のカラ
ー原画像について特徴範囲の面積比を予め統計的に求め
ておき、濃度ヒストグラムを分割するための濃度の所定
値を選択するようにしてもよい。
【0107】従って、抽出した有効領域に含まれる全て
の画素について、1画素毎にR,G,B3色の濃度を平
均した平均濃度の濃度ヒストグラムを求め、平均輝度に
基づいて濃度ヒストグラム内に特徴範囲を設定し、この
特徴範囲内に含まれる全画素の平均濃度を求めれば、有
効領域に含まれる全画素の平均濃度よりもカラー原画像
の人物画像の濃度により近い濃度が得られ、これを人物
画像の濃度として推定できる。
【0108】詳細には、有効領域の抽出が終了し、図2
のステップ110が実行されると、図6のステップ16
0へ進み、カラー原画像から抽出した有効領域につい
て、濃度に対する画素数の関係を表す濃度ヒストグラム
を作成する。
【0109】次に、ステップ168では、撮影情報に含
まれているストロボ情報及び輝度情報(平均輝度)を読
み取り、ステップ164へ進む。なお、撮影情報に逆光
情報が含まれている場合これも読み取る。ステップ16
4ではストロボ発光によって撮影されたカラー原画像か
否かを判断し、肯定判断でストロボ撮影の場合には、ス
テップ168で輝度情報を用いて上記の式(8)を参照
し濃度ヒストグラムを分割するための境界(濃度の所定
値Dra)を求め、次のステップ174で境界から高濃
度側の範囲を特徴範囲と選択する。一方、非ストロボ光
による撮影の場合にはステップ164で否定判断され、
ステップ166へ進む。
【0110】ステップ166では読み取った撮影情報に
逆光情報が含まれているか否かを判断し、逆光情報が有
り肯定判断されたときには、次のステップ170で逆光
情報の種類(順光または逆光のみをを表す逆光情報、ま
たは逆光の程度を表す逆光情報)に応じ式(9)または
式(10)を用いて、上記のように濃度ヒストグラムを
分割するための境界(濃度の所定値Drbまたは所定値
Drc)を求め、次のステップ174で順光または逆光
に応じた濃度から境界までの範囲を特徴範囲と選択す
る。一方、逆光情報がなく、否定判断されたときには、
次のステップ172において抽出した有効領域の全てを
特徴範囲として選択する。なお、ストロボ情報が存在せ
ず逆光情報が存在しないときは、このステップ172が
実行されることになる。
【0111】次のステップ176では、選択された特徴
範囲の全ての画素を用いてR,G,B3色の各々の平均
濃度を演算し、演算された平均濃度を人物画像の濃度に
対応する値として適正露光量計算回路40に出力する。
【0112】このように、有効領域内の全ての画素によ
る濃度ヒストグラムからストロボ情報及び輝度情報を用
いて人物画像の濃度として特徴的な濃度の範囲を特徴範
囲と設定し、特徴範囲の平均濃度を人物画像の濃度と推
定しているので、撮影時の平均輝度やストロボ発光の有
無によらず高い確度で人物画像の濃度を求めることがで
きる。
【0113】適正露光量計算回路40では、公知の露光
量演算方法によって適正露光量が求められる。以下に、
適正露光量計算方法の一例を述べる。背景領域除去回路
36で上記のように抽出された人物画像と推定した特徴
範囲に含まれる画素の平均濃度(以下、顔領域平均濃度
という。)と平均濃度演算回路38で演算された1コマ
の画面平均濃度Di (i=R、G、Bのうちのいずれ
か)とを用いて以下の式に従って適正露光量Ei を演算
し、コントローラ42に出力する。コントローラ42は
適正露光量Ei から露光コントロール値を演算して色補
正フイルタ16を制御する。
【0114】
【数1】
【0115】ただし、各記号は次のものを表す。 LM:倍率スロープ係数であり、ネガの種類とプリント
サイズから決まる引伸倍率に応じて予め設定されている CS:ネガの種類毎に用意されたカラースロープ係数で
アンダー露光用とオーバー露光用とがあり、プリントす
べきコマの平均濃度が標準ネガ濃度値に対してアンダー
かオーバーかを判定してアンダー露光用またはオーバー
露光用のいずれかが選択される DN:標準ネガ濃度値 D :プリントコマの平均濃度値 PB:標準カラーペーパーに対する補正バランス値であ
り、カラーペーパーの種類に応じて決定されている LB:標準焼付レンズに対する。補正レンズバランス値
であり、焼付レンズの種類に応じて決定されてる MB:プリント光源の変動やペーパー現像性能の変化に
対する補正値(マスターバランス値) NB:ネガフィルムの特性によって定められるネガバラ
ンス(カラーバランス)値 K2 :カラー補正量 K1 :以下の式で表される濃度補正量
【0116】
【数2】
【0117】ここで、Ka 、Kb は定数であり、FDは
顔領域平均濃度である。また、上記(6)式の濃度補正
量K1 をフィルム検定装置によって求められた補正値と
し、カラー補正量K2 を次のように顔領域平均濃度を用
いて表してもよい。
【0118】
【数3】
【0119】ただし、Kc は定数である。このように、
本実施の形態では、カラー原画像に含まれる人物画像の
存在する確度の低い背景領域及び人物画像の位置情報か
ら求まる非主要領域に含まれる小領域が除去された後
に、ストロボ情報及び輝度情報を用いて人物画像の濃度
を推定し、推定された濃度に基づいて露光量を決定する
ことができる。このため、色が類似している顔、地面、
木等が混在する画像からも人物の顔を含む小領域を高い
確度で抽出することができ、さらに、人物画像の位置以
外の小領域が除去されるのでデータとして不要な部分が
除去される。従って、人物画像の濃度がばらついて出力
されることなく、人物の顔等の人物画像を最適な濃度と
なるように焼き付けることができる。
【0120】図12はプリンタまたはプリンタプロセッ
サとは別体の露光量決定装置に本発明を適用した変形例
を示すものである。なお、図12において図1と対応す
る部分には同一符号を付して説明を省略する。また、平
均濃度演算回路38は必ずしも必要ではないが、これに
代えて画面全体のLATDを検出する積算透過濃度検出
回路を用いてもよい。
【0121】本発明は写真焼付装置の露光量決定以外
に、ディジタルカラープリンタの露光量決定、複写機の
複写条件決定、カメラの露出量決定、CRT画面の表示
条件決定、磁気画像データからハードコピーを作成する
ときの光量決定にも適用することができる。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、撮
影情報に基づいて定められる人物画像の大きさと同一ま
たは近似した大きさ以外の小領域及び人物画像の位置情
報に基づいて人物画像を含む確度が低い所定領域以外の
小領域からなる有効領域の濃度ヒストグラムについてス
トロボ情報及び輝度情報に基づいて定めた特徴範囲内に
属する全画素の濃度から人物画像の濃度を推定して推定
された濃度に基づいて露光量を決定しているため、人物
画像を最適な濃度や色になるように複写材料への露光量
を決定することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプリンタを示す概略
図である。
【図2】背景領域除去回路の人物画像データ算出ルーチ
ンを示す流れ図である。
【図3】図2のステップ104の詳細を示す流れ図であ
る。
【図4】図2のステップ106の詳細を示す流れ図であ
る。
【図5】図2のステップ108の詳細を示す流れ図であ
る。
【図6】図2のステップ110の詳細を示す流れ図であ
る。
【図7】(1)はカラー原画像を示す線図であり、
(2)〜(4)は、原画像の顔を含む小領域を抽出する
までを説明するためのイメージ図である。
【図8】人物画像と撮影倍率との関係を示す線図であ
る。
【図9】人物画像を含む有効領域が存在する色範囲(C
OLOR_AREA)を示す線図である。
【図10】多数の原画像について人物画像を含む有効領
域の濃度のヒストグラムを示す線図である。
【図11】多数のカラー原画像について人物画像を含む
有効領域の濃度とストロボ発光前の輝度値との関係を示
す線図である。
【図12】本発明を適用した露光量演算装置の概略図で
ある。
【図13】ストロボ発光前の平均輝度と濃度ヒストグラ
ムの面積から人物画像の濃度を推定する過程を説明する
ための濃度ヒストグラムを示す線図である。
【図14】非主要領域を説明するためのイメージ図であ
り、(1)は非主要領域を示す線図、(2)は非主要領
域を定めるための過程の一例を説明するための線図であ
る。
【図15】逆光情報により定まる濃度ヒストグラムにお
ける特徴範囲を説明するための線図である。
【図16】濃度ヒストグラムにおける逆光時の特徴範囲
を示す線図である。
【図17】濃度ヒストグラムにおける順光時の特徴範囲
を示す線図である。
【図18】位置情報として用いる撮影時の注目領域を説
明するための説明図である。
【図19】(1)、(3)はカラー原画像を示す線図で
あり、(2)、(4)は原画像の顔を含む小領域を抽出
するまでを説明するためのイメージ図である。
【符号の説明】
28 CCDイメージセンサ 36 背景領域除去回路 50 磁気ヘッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー原画像上の人物画像の位置情報、
    ストロボのオンオフを表すストロボ情報、及び前記人物
    画像を含む被写体の前記ストロボ発光前の平均輝度を表
    す輝度情報を含む撮影条件を表す撮影情報を読み取り、 前記撮影情報に基づいて、前記人物画像の縦又は横の長
    さ、面積、及び縦横の比率の少なくとも1つを表す人物
    画像の大きさを求め、 カラー原画像を多数画素に分割して各画素を赤光、緑光
    及び青光の3色に分解して測光し、 測光により得られた測光データに基づいて各画素の3色
    の濃度を求め、3色濃度より求めた色及び濃度の少なく
    とも一方が同一または類似した連続する画素からなる小
    領域に前記カラー原画像を分割し、 前記撮影情報に含まれる位置情報に基づいて人物画像を
    含まないカラー原画像上の所定領域を定め、 前記人物画像の大きさと同一の大きさ又は近似した大き
    さを越える大きさの小領域、及び前記所定領域に少なく
    とも一部が含まれる小領域を除いた後の残存領域を有効
    領域として選択し、 選択した有効領域の全ての画素の濃度を用いて、濃度の
    ヒストグラムを求め、前記撮影情報に含まれるストロボ
    情報及び輝度情報に基づいて前記ヒストグラム上に特徴
    範囲を定め、当該特徴範囲内に属する全画素の濃度に基
    づいて人物画像の濃度を推定し、 推定した濃度に基づいて複写材料への露光量を決定す
    る、 露光量決定方法。
  2. 【請求項2】 前記撮影情報には撮影倍率情報を含み、
    当該撮影倍率情報に基づいて前記人物画像の大きさを求
    めることを特徴とする請求項1に記載の露光量決定方
    法。
  3. 【請求項3】 前記小領域毎に、各色の平均濃度、3色
    平均濃度、各色の平均濃度から求まる平均色差の少なく
    とも1つを求め、求めた各色の平均濃度、3色平均濃
    度、各色の平均濃度から求まる平均色差の少なくとも1
    つに対応する予め定めた所定条件に含まれない小領域を
    さらに除いた後の残存領域を有効領域とすることを特徴
    とする請求項1または2に記載の露光量決定方法。
  4. 【請求項4】 前記ストロボ情報に基づいて、非ストロ
    ボ光による撮影と判断した場合には、選択した有効領域
    の全ての画素の平均濃度を求め、求めた平均濃度に基づ
    いて複写材料への露光量を決定することを特徴とする請
    求項1乃至請求項3の何か1項に記載の露光量決定方
    法。
  5. 【請求項5】 前記撮影情報には逆光情報を含み、当該
    逆光情報及び前記ストロボ情報に基づいて、前記ヒスト
    グラム上に特徴範囲を定めることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3の何か1項に記載の露光量決定方法。
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