JPH09170319A - 外装材の取付け金具 - Google Patents

外装材の取付け金具

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Publication number
JPH09170319A
JPH09170319A JP34929895A JP34929895A JPH09170319A JP H09170319 A JPH09170319 A JP H09170319A JP 34929895 A JP34929895 A JP 34929895A JP 34929895 A JP34929895 A JP 34929895A JP H09170319 A JPH09170319 A JP H09170319A
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JP
Japan
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plate portion
exterior material
support plate
mounting
mounting bracket
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Pending
Application number
JP34929895A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Tetsura
義徳 鉄羅
Fumihiko Asano
文彦 浅野
Masamitsu Kiso
正光 木曽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外装材を柱などの構造材に対して直接止着
し、且つ相互の組付け部分に、雨仕舞い用の隙間を構成
し、且つ取付け内側面に一連に連通された隙間を構成で
きる外装材の取付け金具の提供。 【解決手段】 柱、間柱などの取付け部に対して平行な
状態に取付け用いられる支承板部と、この支承板部か
ら、この取付け部に対する支承板部の取付け側と反対の
側にむけて突設される保持板部と、この保持板部の先端
側にあって、互いに反対の側を向き、且つ段違い状態に
突設される一対の第1及び第2係合板部とを備え、前記
支承板部に近い側にある第1係合板部と前記支承板部と
の間が、下部側に組み付けられている外装材の上端部の
少なくとも一部の収め入れられる溝状嵌め合い部とさ
れ、且つ、前記支承板部から遠い側にある第2係合板部
と前記支承板部との間が、上部側に組み付けられる外装
材の下端部の少なくとも一部の納め入れられる溝状嵌め
合い部として構成した取付け金具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、壁などの構成に
際して、窯業系外装材などの外装材を柱、間柱などに対
して、縦胴縁材を用いることなしに直接取付けるように
した取付け金具の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】木造家屋などにおける外装材の典型的な
取付け手段として、柱、間柱などに対して、壁下地材と
しての縦胴縁を備えつけ、この縦胴縁に対して、セメン
ト系、セラミック系などの外装材を、各種の受け金具を
用いて組付け構成していた。
【0003】かかる受け金具Kによる外装材100の取
付けは、典型的には、図19及び図20で示されるよう
に、柱、間柱101の外側に、防水シート102を介し
て、縦胴縁103を備えつけ、この縦胴縁103に対し
て、前記受け金具Kを用いて、その下段に位置する外装
材100から、順次、上方に位置する外装材100を組
付けて、目的とする壁面の構成をなすようにしていた。
【0004】かかる外装材100の取付けに用いられる
受け金具Kは、縦胴縁103の面にほぼ接し、且つ、こ
の縦胴縁103に対して、その取付け脚片部Kd位置
で、釘、ビスなどの止着手段104によって止着される
板部Kaと、この板部Kaの面に対して略直交する向き
に突設されると共に、先端に、この板部Kaに平行な板
部Kcを備えた水平の板部Kbとによって構成してあ
り、この板部Kbの下面側にあって、板部Kaと、板部
Kcとによって囲まれた下面開口の溝状凹部に、下段に
組付けられる外装材100の上部側にある雄実部100
aを、また、板部Kbの上面側にあって、板部Kaと、
板部Kcとによって囲まれた上面開口の溝状凹部に、上
段に組付けられる外装材100の下部側にある雌実部1
00bを、夫々納め入れるようにして組付け用いてい
た。
【0005】かかる受け金具Kによって取付けられる外
装材100は、上端縁に沿った縦胴縁103に対する添
装側に、段差状に起立した雄実部100aを備え、下端
縁に沿った縦胴縁103に対する添装側に、この雄実部
の収まり入る雌実部100bを備えた構成としてある。
従って、下部側にある外装材100の上端雄実部100
aに対し、この雄実部100aを、受け金具Kにおける
雄実受け凹部内に収め入れるようにして、受け金具Kを
添装し、この外装材100と、受け金具Kにおける板部
Kaを縦胴縁103に対して密着した状態で、止着手段
104によって、この外装材100を備えた受け金具K
を、縦胴縁103に組付ける構成としていた。
【0006】次いで、この組付け外装材100の上部側
に装着される外装材100の、下端部分にある雌実部1
00bを、前記の縦胴縁103に止着された受け金具K
における雌実受け凹部内に収め入れると共に、その上端
にある雄実部分100aに前記と同様に、受け金具Kを
装着して、順次、この外装材100を、下段側から、上
段側に向けて組付け構成していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
外装材100の張り込みに用いられる各受け金具Kにあ
っては、外装材100の雄実部100aを受け入れる下
面開口の溝状凹部と、外装材100の雌実部100bを
受け入れる上面開口の溝状凹部がいずれも、板部Ka、
及び該板部Kaに対して板部Kbで連設されて、該板部
Kaに対して平行とされた板部Kcとによって構成して
あることから、この受け金具Kによって、縦胴縁103
に備えつけられる外装材100における雄実部100a
と、雌実部100bとが同一の板厚寸法のものとして構
成される。
【0008】この結果、縦胴縁103に取付けられる外
装材100は、その上端が、受け金具Kにおける下面開
口の溝状凹部に収め入れられると共に、この受け金具K
で組付けられた雄実部100aの前方を、上段に装着さ
れる外装材100における下端突縁100cによって、
更に押えつけられる構成とされるのに対し、下端側にあ
っては、単に、その雌実部100bが、前記雄実部10
0aを受け入れる溝状凹部の溝幅と同一の溝幅を備えた
凹部のみによって支障されており、この受け金具Kの溝
状凹部の底面によって、この上部側にある外装材100
の全重量が支承され、しかも、この溝状凹部内に収め入
れられた雌実部100bの該溝状凹部に対する係合力の
みによって、この外装材100の下端側が縦胴縁103
に組付けられる構成としてある。
【0009】また、かかる手法にあっては、順次に組付
けられる外装材100における雄実部100aと、雌実
部100bの当接部分、特に、雌実部100bの前方に
ある下端突縁100cと雄実部100aとの間に隙間が
なく、雨仕舞いに不具合を生ずることがあった。
【0010】また、この外装材100の下端において、
雌実部100bと、突縁100cとの間に、雨仕舞いに
用いる隙間を構成する場合、この構成される隙間の間隔
に相当する寸法分、前記雌実部100bの構成板厚、又
は、前記突縁100cの構成板厚を、薄くする必要があ
った。
【0011】また、かかる受け金具Kは、止着手段10
4を縦胴縁103に対して斜下方に打ちつける都合か
ら、受け金具Kに取付け脚片部Kcを設け、この取付け
脚片部Kcを、縦胴縁103の面に添装して、釘などの
止着手段104によって止着用いる構成としてある。
【0012】かかる受け金具Kにあっては、この受け金
具Kの釘などの止着手段104による止着施工が難し
く、しかも、外装材100が縦胴縁103に対して、
釘、ビスなどによって直接止着されない構成としてあ
る。
【0013】また、かかる手法にあっては、各縦胴縁1
03で囲まれた空間は、防水シート102、外装材10
0によって、夫々に独立した空間とされることから、当
該空間内において、この空間内のエアーに滞溜を生ずる
などの不具合があった。
【0014】更に、かかる手法にあっては、受け金具K
の板部Kaにおける雄実部100aを受け入れる面が、
通例、この雄実部100aの突き出し幅よりも幅狭に構
成されており、受け金具Kに組付けられる外装材100
における雄実部100aが、この板部Kaによって支承
されない部分において予期せずに折れるなどの不具合が
あった。
【0015】本発明に係る外装材の取付け金具は、柱、
間柱などの構造材に対して、壁などを構成する外装材を
直接、且つ、確実に止着すると共に、外装材相互の組付
け部分に、この取付け金具によって雨仕舞い用の隙間を
構成し、しかも、外装材の取付け内側面に、胴縁材など
によって区分されることのない一連に連通された隙間を
構成する取付け金具の提供を目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の各目的
を達成するために、請求項1の発明に係る外装材の取付
け金具Aを、柱、間柱などの取付け部Bに対して平行な
状態に取付け用いられる支承板部11と、この支承板部
11から、この取付け部Bに対する支承板部11の取付
け側と反対の側にむけて突設される保持板部12と、こ
の保持板部12の先端側にあって、互いに反対の側を向
き、且つ段違い状態に突設される一対の第1及び第2係
合板部とを備え、前記支承板部11に近い側にある第1
係合板部13と前記支承板部11との間が、下部側に組
み付けられている外装材20の上端部の少なくとも一部
の収め入れられる溝状嵌め合い部15とされ、且つ、前
記支承板部11から遠い側にある第2係合板部14と前
記支承板部11との間が、上部側に組み付けられる外装
材20の下端部の少なくとも一部の納め入れられる溝状
嵌め合い部16として構成してある。
【0017】次いで、請求項2の発明に係る外装材の取
付け金具Aを、前記請求項1の発明に係る取付け金具A
にあって、保持板部12に備えられる係合板部が、支承
板部11に対向するように該保持板部12に対して、直
交する向き、又は、該保持板部12から前方に向けて傾
斜する向きに備えられており、この支承板部11と第1
係合板部13との間が、下部側に組み付けられている外
装材の上端部の少なくとも一部の納め入れられる凹溝状
嵌め合い部15又は拡開溝状嵌め合い部15とされ、前
記支承板部11と第2係合板部14との間が、上部側に
組み付けられる外装材20の下端部の少なくとも一部の
納め入れられる凹溝状嵌め合い部16又は拡開溝状嵌め
合い部16とされた構成としてある。
【0018】更に、請求項3の発明に係る外装材の取付
け金具Aを、前記請求項1の発明に係る取付け金具Aに
あって、支承板部11が、脚板部17を備え、且つ、こ
の脚板部17によって、取付け部Bに対して平行、且つ
略12mm〜25mmの間隔を開けて取付けられる構成
としてある。
【0019】また、請求項4の発明に係る外装材の取付
け金具Aを、前記請求項3の発明に係る取付け金具Aに
あって、支承板部11に備えられる脚板部17を、該支
承板部11の両側部から、屈曲又は湾曲される脚片17
aと、該脚片17aの先端側から前記支承板部11に平
行となるように屈曲状態に延設される添装片17bとに
よって構成してある。
【0020】更に又、請求項5の発明に係る外装材の取
付け金具Aを、前記請求項3の発明に係る取付け金具A
にあって、支承板部11に備えられる脚板部17を、該
支承板部11の板面から突設される脚片17a’と、該
脚片17a’の先端側から該支承板部11に平行に延設
される添装片17b’とによって構成してある。
【0021】次いで又、請求項6の発明に係る外装材の
取付け金具Aを、前記請求項4、又は請求項5の発明に
係る取付け金具Aにあって、取付け部Bに添装される脚
板部17における添装片17b、17b’であって、該
脚板部17における脚片17a、17a’から上方に延
設されて、支承板部11よりも上方に位置されている添
装片17b、17b’部分に、釘、ビスなどの挿通孔1
8が設けてある構成としてある。
【0022】次いで更に、請求項7の発明に係る外装材
の取付け金具Aを、前記請求項1の発明に係る取付け金
具Aにあって、下部側に組み付けられる外装材20の上
端部の添装される支承板部11に、釘、ビスなどの挿通
孔19が設けてあると共に、この外装材20の上端部側
の少なくとも一部を納め入れる溝状嵌め合い部15を前
記支承板部11と共に構成する第1係合板部13に、該
挿通孔19の開設位置を示す印yを付した構成としてあ
る。
【0023】また更に、請求項8の発明に係る外装材の
取付け金具Aを、前記請求項1の発明に係る取付け金具
Aにあって、下部側に組み付けられる外装材20の上端
部の添装される支承板部11が、該外装材20の上端部
にある雄実部を構成する立上り凸縁21と、こ立上り凸
縁21に連続する該外装材20の上部部分を受け得る構
成としてある。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る典型的な各取
付け金具Aの各実施の形態について詳細に説明する。図
1〜図6は、第1の実施の形態に係る外装材の取付け金
具Aを、図7〜図10は、第2の実施の形態に係る外装
材の取付け金具Aを、図11〜図14は、第3の実施の
形態に係る外装材の取付け金具Aを、図15〜図18
は、第4の実施の形態に係る外装材の取付け金具Aを示
している。
【0025】先ず、図1において、第1の実施の形態に
係る取付け金具Aの使用状態を要部の縦断面で、図2で
は、平断面の状態で、図3では、壁Wの主要構成部分を
分離斜視の状態で示している。また、図4では、この取
付け金具Aを斜視の状態で、図5では、これを側面か
ら、図6では、これを正面から見て示している。
【0026】次いで、図7は、第2の実施の形態に係る
取付け金具Aを、その使用状態の要部縦断面として示
し、図8では、これに用いられる取付け金具Aを斜視
で、図9では、これを側面から、図10では、これを正
面から見て示している。
【0027】更に、図11は、第3の実施の形態に係る
取付け金具Aを、その使用状態の要部縦断面として示
し、図12では、これに用いられる取付け金具Aを斜視
で、図13では、これを側面から、図14では、これを
正面から見て示している。
【0028】また、図15は、第4の実施の形態に係る
取付け金具Aを、その使用状態の要部縦断面として示
し、図16では、これに用いられる取付け金具Aを斜視
で、図17では、これを側面から、図18では、これを
正面から見て示している。
【0029】先ず、この実施の形態に係る外装材の取付
け金具Aは、柱、間柱などの取付け部Bに対して平行な
状態に取付け用いられる支承板部11と、この支承板部
11から、この取付け部Bに対する支承板部11の取付
け側と反対の側にむけて突設される保持板部12と、こ
の保持板部12の先端側にあって、互いに反対の側を向
き、且つ段違い状態に突設される一対の第1及び第2係
合板部とを備え、前記支承板部11に近い側にある第1
係合板部13と前記支承板部11との間が、下部側に組
み付けられている外装材20の上端部の少なくとも一部
の収め入れられる溝状嵌め合い部15とされ、且つ、前
記支承板部11から遠い側にある第2係合板部14と前
記支承板部11との間が、上部側に組み付けられる外装
材20の下端部の少なくとも一部の納め入れられる溝状
嵌め合い部16として構成してある。
【0030】このように構成された取付け金具Aにあっ
ては、下部側に組付けられる外装材20の上端部分の収
め入れられる溝状嵌め合い部15に対して、上部側に組
付けられる外装材20の下端部分の収め入れられる溝状
嵌め合い部16が幅広に構成されており、外装材20
は、広い受け面を備えた取付け金具Aによって、確実に
柱などの取付け部Bに対して止着される。
【0031】また、保持板部12に備えられる第2係合
板部14が、この保持板部12に段違い状態で備えられ
る第1係合板部13よりも先端側、即ち、支承板部11
から離れた位置に設けてあり、この結果、第1係合板部
13と、第2係合板部14との間に、雨仕舞用の隙間X
を、この取付け金具Aにおける第1係合板部13と第2
係合板部14との間の構成空間として構成することがで
きる。
【0032】更に、外装材20の添装面を構成する支承
板部11を、取付け部Bに対して、平行な状態に設け、
この外装材20と、この外装材20の取付け対象物との
間に、一連に連続された空間Hを構成し、外装材20の
組付け内側に、空気の滞溜空間が生じない構成とするこ
とができる。
【0033】また、取付け金具Aを用いることで、外装
材20を、壁下地材、特に、胴縁材を用いることなく、
柱、間柱などの構造材に対して、直接取付け可能とし、
しかも、この外装材20の取付け内側に、所要の空間H
を構成することができる。
【0034】次いで、前記の取付け金具Aにあって、保
持板部12に備えられる係合板部が、支承板部11に対
向するように該保持板部12に対して、直交する向き、
又は、該保持板部12から前方に向けて傾斜する向きに
備えられており、この支承板部11と第1係合板部13
との間が、下部側に組み付けられている外装材の上端部
の少なくとも一部の納め入れられる凹溝状嵌め合い部1
5又は拡開溝状嵌め合い部15とされ、前記支承板部1
1と第2係合板部14との間が、上部側に組み付けられ
る外装材20の下端部の少なくとも一部の納め入れられ
る凹溝状嵌め合い部16又は拡開溝状嵌め合い部16と
された構成としたことを、典型的な、他の実施の形態の
一つとしている。
【0035】このように構成された取付け金具Aにあっ
ては、外装材20の形態、特に、雄実部と、これに対応
する雌実部の嵌め合いの形状、各外装材20、20にお
ける雄実部と雌実部の各嵌め合い部における雨仕舞の各
態様に対して、効果的に対応できる嵌め合い部を備えた
取付け金具を構成することができる。
【0036】更に、前記の取付け金具Aにあって、支承
板部11が、脚板部17を備え、且つ、この脚板部17
によって、取付け部Bに対して平行、且つ略12mm〜
25mmの間隔を開けて取付けられる構成としたことを
典型的な、他の実施の形態の一つとしている。
【0037】かかる構成よりなる取付け金具Aにあって
は、取付け部Bと、これに取付けられる各外装材20と
の間に、隙間幅12mm〜25mmの空間Hを、この外
装材20の内側面の全面に亙って連通する態様に構成す
ることができ、これによって、張り込まれる外装材20
の内側に、空気の滞溜空間を生ずることがない。
【0038】また、前記の取付け金具Aにあって、支承
板部11に備えられる脚板部17を、該支承板部11の
両側部から、屈曲又は湾曲される脚片17aと、該脚片
17aの先端側から前記支承板部11に平行となるよう
に屈曲状態に延設される添装片17bとによって構成し
たことを、典型的な、他の実施の形態の一つとしてい
る。
【0039】このように構成された取付け金具Aにあっ
ては、取付け部Bに対して、外装材20の添装取付け面
としての支承板部11を、この取付け部Bに対して、確
実に平行な状態に構成することができると共に、外装材
20の背面を確実に支承できる強固な支承面を、この取
付け金具Aにもたらすことができる。
【0040】更に又、前記の取付け金具Aにあって、支
承板部11に備えられる脚板部17を、該支承板部11
の板面から突設される脚片17a’と、該脚片17a’
の先端側から該支承板部11に平行に延設される添装片
17b’とによって構成したことを典型的な、他の実施
の形態の一つとしている。
【0041】このように構成された取付け金具Aにあっ
ては、添装片17b’が長幅に構成され、そのいずれか
の面で、取付け部Bの面に添装状態に止着されていれば
良く、取付け部Bの取付け面の各態様に対して、効果的
に即応することができる。
【0042】次いで又、前記の取付け金具Aにあって、
取付け部Bに添装される脚板部17における添装片17
b、17b’であって、該脚板部17における脚片17
a、17a’から上方に延設されて、支承板部11より
も上方に位置されている添装片17b、17b’部分
に、釘、ビスなどの挿通孔18が設けたことを、典型的
な他の実施の形態の一つとしている。
【0043】このように構成された取付け金具Aにあっ
ては、取付け外装材20、あるいは、外装材20の取付
け支承板部11に妨げられることなく、取付け金具A
を、取付け部Bに対して、容易、且つ、確実に添装、取
付けることができる。
【0044】次いで更に、前記の取付け金具Aにあっ
て、下部側に組み付けられる外装材20の上端部の添装
される支承板部11に、釘、ビスなどの挿通孔19が設
けてあると共に、この外装材20の上端部側の少なくと
も一部を納め入れる溝状嵌め合い部15を前記支承板部
11と共に構成する第1係合板部13に、該挿通孔19
の開設位置を示す印yを付した構成としたことを、典型
的な、他の実施の形態の一つとしている。
【0045】このように構成された取付け金具Aにあっ
ては、取付け金具Aに添装される外装材20を、この外
装材20の雄実部において、直接、取付け部Bに対し
て、ビス、釘などによって、確実に止着することができ
ると共に、このビス、釘などによる外装材20の取付け
を容易になすことができる。
【0046】また更に、前記の取付け金具Aにあって、
下部側に組み付けられる外装材20の上端部の添装され
る支承板部11が、該外装材20の上端部にある雄実部
を構成する立上り凸縁21と、この立上り凸縁21に連
続する該外装材20の上部部分を受け得る構成としたこ
とを、更に他の典型的な実施の形態の一つとしている。
【0047】このように構成された取付け金具Aにあっ
ては、これに取付けられる外装材20における雄実部と
共に、この雄実部に続く実部の備わっていない外装材本
体部分、即ち、充分な板厚を備えた部分を、この取付け
金具Aにおける支承板部11に添装、組付けることがで
きる。
【0048】先ず、この実施の形態に係る取付け金具A
を用いたサイジング材などの外装材20の取付けによっ
て構成される壁Wは、土台などに起立して備えられた
柱、間柱30などを取付け部Bとして、この取付け部B
の外側に面した面に対し、その下部側から、上部側に向
けて順次に、外装材20を取付け構成してある。
【0049】かかる外装材20の組付け構成される壁W
は、例えば、柱、間柱30における室内側に防水シート
31を介し化粧ボード32などの内装材を張り設けてあ
ると共に、ガラスウールなどの断熱材33を、この柱、
間柱30などの構成する構造材空間に介装し、この断熱
材33の外側面に、防水シート34を被装した状態で、
この柱、間柱30に対して、前記取付け金具Aを用い
て、外装材20を、所定の空間Hを介して備えつけた構
成としてある。
【0050】ここで、取付け金具Aによって、柱、間柱
30などの取付け部Bに取付け用いられる外装材20
は、例えば、サイジング材などのような家屋などの壁、
特に外壁を構成するものであれば、ボード、パネルなど
いかなる態様のものであっても良く、材質的には窯業系
外装材などを典型例とし、いかなる材質で構成されてい
ても良く、例えば、硅酸カルシウム板、スラグセメント
板、木毛セメント板などの無機質系ボード材、各種セラ
ミックボード材などが典型的に用いられる。
【0051】ここで用いられる外装材20は、長方形の
ボード材を横向にして用いているものであって、外装材
20の上端及び下端を構成する長さ方向にある縁に沿っ
て雄実と、雌実とを夫々備えさせた構成としてあり、こ
の外装材20を順次に、下段から上段に向けて、夫々の
実部を重ね合せるようにして張り込むことによって、相
じゃくりの、箱目地張り状態に張り込まれる外装材の態
様に構成してある。
【0052】かかる外装材20は、上端の長さ方向にあ
る取付け面側、即ち取付け金具Aに添装される面に沿っ
て、雄実となる立上り凸縁21を、この立上り凸縁21
の前面を切欠き状態の凹段部22とすることで構成して
ある。また、この外装材20は、下端の長さ方向にある
取付け面側に、前記立上り、凸縁21の収まり入る雌実
となる凹段縁23を、この凹段縁23の前面にあって、
この立上り凸縁21を覆い隠すように構成される垂下凸
縁24によって構成してある。
【0053】更に、前記凹段縁23にあっては、この凹
段縁23における天井面、より分り易くは、取付け金具
Aによって、外装材20を保持する際に、この取付け金
具Aに支承される外装材20の下端面23a部分が、追
って説明する取付け金具Aの溝状嵌め合い部16内に収
まり入るように、前記垂下凸縁24における凹段縁23
側にある垂下面24aの延長線上に割溝25が設けてあ
り、この割溝25によって区分された部分を、下端面2
3a部分を含んで、嵌め合い凸部26として構成してあ
る。
【0054】(1) 第1の実施の形態に係る取付け金具 先ず、図1〜図6で示される第1の実施の形態に係る取
付け金具Aについて説明する。この第1の実施の形態に
係る取付け金具Aは、下段に組付けられる外装材20の
上部の添装される板部11aと、上段に組付けられる外
装材20の下端の添装される板部11bとを、一連の、
この図示例にあっては、一枚の平板状の板部として構成
した支承板部11と、この支承板部11の上下端から、
この支承板部11に対して、一連に延設されると共に、
互に、先端側を、順次離れる向きに拡げられた、即ち台
型状態をなす態様に備えられた脚板部17と、前記支承
板部11の外側面にあって、この外側面から略直角に、
この支承板部11と一体に突き出し構成されている水平
な保持板部12と、この保持板部12から下方に向けて
突設されている第1係合板部13と、この第1係合板部
13より前方に位置して、前記保持板部12から上方に
向けて突設されている第2係合板部14とを備えた構成
としてある。
【0055】ここで構成される脚板部17は、前記支承
板部11の上端から斜め上方に突き出す脚片17aと、
下端から斜め下方に突き出す脚片17aと、この夫々の
脚片17a、17aから、互に先端側を離れる側に向け
て屈曲状態に延設された添装片17b、17bとによっ
て構成してあり、この添装片17b、17bが、前記支
承板部11に対して平行となる構成とし、これによっ
て、取付け部Bに対して、取付け金具Aの支承板部11
が平行に組付けられる構成としてある。
【0056】かかる脚板部17における脚片17aの突
き出し幅を、この取付け金具Aに備えつけられる外装材
20と、取付け部Bとの間に、空気の滞溜を生じない空
間Hを構成するに必要な寸法として、取付け金具Aを用
いた外装材20の取付けに際して、この外装材20と、
取付け部B、この図示例にあっては、防水シート34と
の間に、結露の発生などの原因とされる空気の滞溜を充
分に防ぎ得る連通空間Hを構成するようにしてある。か
かる点から、前記脚板部17によって、支承板部11か
ら、取付け部Bとの間に、略12mm〜25mmmの間
隔を生ずるように、当該脚板部17を構成する。
【0057】また、この取付け金具Aを、柱、間柱30
などの取付け部Bに対して、釘、ビスなどの止着手段3
5で止着するための挿通孔18を、少なくとも支承板部
11よりも上方に位置されている添装片17b部分に設
けてあり、外装材20の取付けに用いられる支承板部1
1に妨げられることなく、この取付け金具Aを、取付け
部Bに対して、確実、容易に止着することができる。
【0058】次いで、支承板部11から、略水平の向き
に突き出される保持板部12は、その先端側に、上下方
向に突き出す第1係合板部13と、第2係合板部14と
を、互に段違いの状態で有している。即ち、この保持板
部12の下面から下向き、且つ、前方に突き出す第1係
合板部13を有し、且つ、この第1係合板部13よりも
該保持板部12の前方にあって、この保持板部12の先
端上面から、上向き、且つ前方に突き出す第2係合板部
14とを備えた構成としてある。
【0059】かかる構成よりなる保持板部12にあって
は、この第1係合板部13と、第2係合板部14の夫々
の突設基部間に、隙間xを構成する間隔が生ずるよう
に、この第1係合板部13と、第2係合板部14を備え
つけた構成としてある。
【0060】かかる保持板部12の下面先端側に備えら
れる第1係合板部13は、この第1係合板部13と、前
記支承板部11との間に、下段側にある外装材20の上
端、特に、立上り凸縁21の密に収まり入る下面開口の
溝状嵌め合い部15が、その開口側を漸次拡開した態様
に設けてある。また、保持板部12の先端に備えられる
第2係合板部14は、この第2係合板部14と、前記支
承板部11との間に、上段側にある外装材20の下端、
特に、凹段縁23の下端面23aを含む嵌め合い部26
の密に収まり入る上面開口の溝状嵌め合い部16が、そ
の開口側を漸次拡開するように設けてある。
【0061】かかる取付け金具Aにあって、外装材20
の上端部分と、下端部分とを、夫々に支承する支承板部
11は、保持板部12によって区分される上部側にある
板部11bと、これの下部側にある板部11aのいずれ
にあっても、この外装材20における夫々の実部と共
に、この実部に続く非実部を合せて添装支承できる広さ
を備えたものとして構成してある。
【0062】即ち、板部11aにあっては、この板部1
1aに添装される外装材20の上端部分が、その立上り
凸縁21と、これに続く、外装材20の本体部分と共に
支承できる広がりを備えたものとして構成してあると共
に、この板部11aに添装された外装材20を、その立
上り凸縁21部分において、釘、ビスなどの止着手段3
6によって直接、柱、間柱30などの取付け部Bに対し
て止着できるように、この板部11aに挿通孔19を設
けてある。
【0063】また、かかる止着手段36による外装材2
0の取付けにあって、この外装材20を、容易、且つ確
実に、柱、間柱30などの取付け部Bに対して止着でき
るように、この外装材20の嵌めつけられる第1係合板
部13の上面に前記板部11aに開設されている各挿通
孔19…19の夫々に対応した目印yを、この挿通孔1
9…19の直上に位置するように設けてある。
【0064】更に、前記支承板部11における保持板部
12の上方に位置づけられる板部11bにあっても、外
装材20における嵌め合い凸部26と、これに連続して
いる外装材20の本体部分が、この嵌め合い凸部26と
共に支承される広がりを備えた構成としてある。
【0065】かくして構成される取付け金具Aにあって
は、下段側に組付けられる外装材20における立上り凸
縁21に対し、この取付け金具Aを、この立上り凸縁2
1が、取付け金具Aにおける溝状嵌め合部15内に収ま
るように組付けると共に、取付け金具Aにおける脚板部
17における添装片17bを止着手段35によって、取
付け部Bに対して止着する。かかる取付け部Bに対して
組付けられた外装材20は、この取付け金具A間にあっ
て、位置の矯正を受けて、その上端、特に、立上り凸縁
21部分を、止着手段36によって、直接、取付け部B
に対して止着される。
【0066】このようにして取付け金具Aに外装材20
を組付けた後、上端側に組付けられる外装材20の下端
部分、特に、嵌め合い凸部26を、この取付け金具Aに
おける溝状嵌め合部16内に納め入れると共に、垂下凸
縁24が、隙間xを隔てて、前記下部側に組付けられて
いる外装材20における立上り凸縁21の前方を覆うよ
うに、上部側の外装材20を組付ける。
【0067】かくして、取付け金具Aを用いて構成され
る壁Wにあっては、外装材20が、相じやくりの、箱目
地張の態様に、柱、間柱30に対して止着され、この各
張り込み外装材20、20間に雨仕舞に都合の良い隙間
xを構成すると共に、柱、間柱30などの取付け部Bと
の間に、空気の滞溜を防ぐ空間Hを備えた構成とする。
【0068】かかる外装材20、20間に構成される隙
間xは、下段側に組付けられている外装材20における
凹段縁22と、上部に組付けられている外装材20にお
ける凹段縁23と、上部側に組付けられている外装材2
0における垂下凸縁24とのなす間隙として構成される
ものであって、より詳細には、立上り凸縁21に対する
垂下凸縁24の突き出し寸法を小さくすることによっ
て、凹段縁22と、垂下凸縁24の下端面との間で構成
される水平な溝状隙間x’と、溝状嵌め合い部15に嵌
めつけられる立上り凸縁21と、溝状嵌め合い部16に
嵌め合った嵌め合い凸部26の前方から垂設されている
垂下凸縁24との間に、前記第1及び第2係合板部14
の突設段差としてもたらされる垂直な溝状隙間x”を構
成してある。
【0069】かくして構成される隙間x’、x”は、溝
状嵌め合い部15に対する下段側外装材20の立上り凸
縁21の嵌めつけと、溝状嵌め合い部16に対する上段
側外装材20の嵌め合い凸部26の嵌めつけに伴って、
この外装材20の取付け金具Aにおける保持板部12、
第1係合板部13、及び第2係合板部14とによって画
然と構成することができる。尚、図中37は、この隙間
x、特に、垂直方向にある隙間x”に対する雨水の吹き
込みを防止するシーリング材を示している。
【0070】(2) 第2の実施の形態に係る取付け金具 図7〜図10は、第2の実施の形態に係る取付け金具A
を示している。この第2の実施の形態に係る取付け金具
Aにあっては、前記第1の実施の形態に係る取付け金具
Aにおける脚板部17、特に、脚片17aを、その先端
側が、漸次互に近づく向きに窄まる態様の脚片17aと
し、従って、この互に近づく向きに窄められた脚片17
aにおける窄まり幅に見合って、添装片17bを広目に
構成した以外の構成を前記第1の実施の形態に係る取付
け金具Aと同一、又は実質的に同一の構成としてある。
また、この取付け金具Aによる外装材20の取付け手法
も、前記第1の実施の形態に係る外装材20の取付け手
法と同一、又は実質的に同一としてある。
【0071】従って、この第2の実施の形態に係る取付
け金具Aにあって、前記第1の実施の形態に係る外装材
20の取付け金具Aと同一、又は実質的に同一の構成部
分については、同一の番号を付して、その説明を省略す
る。
【0072】この第2の実施の形態に係る外装材の取付
け金具Aにあっては、支承板部11の上下端から、その
先端側が、漸次、互に近づくように屈曲状態に延設され
た一対の脚片17aと、この一対の脚片17aの側端か
ら、互に反対の側に向けて夫々屈曲状態に延設された添
装片17bとにより脚板部17を構成してある。
【0073】かかる脚板部17を備えた取付け金具Aに
あっては、コンパクトな構成の金具形状において、取付
け部Bに対する取付け面を広目に構成することが可能と
される。
【0074】(3) 第3の実施の形態に係る取付け金具 図11〜図14は、第3の実施の形態に係る取付け金具
Aを示している。この第3の実施の形態に係る取付け金
具Aは、支承板部11の背面側、即ち、保持板部12の
突き出し側と反対の側に向けて、この支承板部11に対
して直交する向きの脚片17a’を設け、この脚片17
a’の先端側に、この脚片17a’に直交する向きの、
即ち、前記支承板部11に平行な添装片17bを設ける
と共に、この添装片17b’に、前記支承板部11の挿
通孔19から挿通され、釘、ビスなどの止着手段36の
挿通される孔38を開設した以外の構成を、前記第1の
実施の形態に係る取付け金具Aと同一、又は実質的に同
一の構成としている。又、止着手段36による外装材2
0の取付けにあって、この止着手段36を、外装材20
から挿通孔18と、孔38とを介して取付け部Bの柱、
間柱30に対して、止着するようにした以外の組付け
を、前記第1の実施の形態に係る外装材20の取付け手
法と同一、又は実質的に同一としてある。
【0075】従って、この第3の実施の形態に係る外装
材20の取付け金具Aにあって、前記第1の実施の形態
に係る外装材の取付け金具Aと同一、又は実質的に同一
の構成部分については、同一の番号を付して、その説明
を省略する。
【0076】この第3の実施の形態に係る取付け金具A
にあっては、脚板部17を構成する添装片17b’が、
支承板部11よりも広目に構成してあり、しかも、この
添装片17b’と、支承板部11とが、略平行となるよ
うに、水平の、且つ1枚の脚片17a’で一体的に連設
構成してあることから、構成される取付け金具Aの嵩張
りに対する添装片17b’の添装面を広目に構成するこ
とが可能とされる。
【0077】(4) 第4の実施の形態に係る取付け金具 図15〜図18は、第4の実施の形態に係る外装材の取
付け金具を示している。この第4の実施の形態に係る外
装材の取付け金具Aは、保持板部12に備えられる第1
係合板部13と、第2係合板部14とを、この保持板部
12に対して、夫々直交する向きに突設した以外の構成
を、前記第1の実施の形態に係る外装材の取付け金具A
と同一、又は実質的に同一の構成としてある。また、こ
の取付け金具Aを用いた外装材20の取付け手段を、前
記第1の実施の形態に係る取付け金具Aと同一、又は実
質的に同一としている。
【0078】従って、この第4の実施の形態に係る外装
材20の取付け金具にあって、前記第1の実施の形態に
係る取付け金具Aと同一、又は実質的に同一の構成部分
については、同一の番号を付してその説明を省略する。
【0079】この第4の実施の形態に係る取付け金具A
にあっては、保持板部12の下面側にあって、その途中
から突設される第1係合板部13を、この保持板部12
に直交した状態、即ち、この保持板部12から直角に垂
設された構成とし、また、該保持板部12の先端から、
上方に起立される第2係合板部14を、この保持板部1
2から直角に屈曲した立上り突片として構成し、これに
よって、立上り凸縁21と、嵌め合い凸部26の夫々に
収まり入る溝状嵌め合い部15、16を、共に対向する
平行溝壁を備えたものとして構成してある。
【0080】このように構成された取付け金具Aにあっ
ては、これによって組付けられる外装材20における立
上り凸縁21及び嵌め合い凸部26を、夫々の内側角が
90度をなす角形に構成することができると共に、上部
に備えつけられる外装材20における垂下凸縁24を構
成する部分以外の下端部分を、嵌め合い凸部26として
構成することができる。また、この取付け金具Aにおけ
る第1係合板部13と、第2係合板部14の突設位置
を、外装材20相互の各取付け重なり面間に構成される
隙間x、特に垂直方向の隙間x”の構成手段として、目
的意識をもって設定することができる。
【0081】
【発明の効果】本発明に係る外装材の取付け金具Aは、
叙上における特長ある構成、特に、柱、間柱などの取付
け部Bに対して平行な状態に取付け用いられる支承板部
11と、この支承板部11から、この取付け部Bに対す
る支承板部11の取付け側と反対の側にむけて突設され
る保持板部12と、この保持板部12の先端側にあっ
て、互いに反対の側を向き、且つ段違い状態に突設され
る一対の第1及び第2係合板部とを備え、しかも、前記
支承板部11に近い側にある第1係合板部13と前記支
承板部11との間が、下部側に組み付けられている外装
材20の上端部の少なくとも一部の収め入れられる溝状
嵌め合い部15とされ、且つ、前記支承板部11から遠
い側にある第2係合板部14と前記支承板部11との間
が、上部側に組み付けられる外装材20の下端部の少な
くとも一部の納め入れられる溝状嵌め合い部16として
構成してあることから、下部側に組付けられる外装材2
0の上端部分の収め入れられる溝状嵌め合い部15に対
して、上部側に組付けられる外装材20の下端部分の収
め入れられる溝状嵌め合い部16が幅広に構成され、こ
の結果、外装材20は、広い受け面を備えた取付け金具
Aによって、確実に柱などの取付け部Bに対して止着で
きる特長を有している。
【0082】また、保持板部12に備えられる第2係合
板部14が、この保持板部12に段違い状態で備えられ
る第1係合板部13よりも先端側、即ち、支承板部11
から離れた位置に設けてあり、この結果、第1係合板部
13と、第2係合板部14との間に、雨仕舞用の隙間x
を、この取付け金具Aにおける第1係合板部13と第2
係合板部14との間の構成空間として構成することがで
きる特長を有している。
【0083】更に、外装材20の添装面を構成する支承
板部11を、取付け部Bに対して、平行な状態に設け、
この外装材20と、この外装材20の取付け部Bとの間
に、一連に連続された空間Hを構成し、外装材20の組
付け内側に、空気の滞溜空間が生じない構成とすること
ができる特長を有している。
【0084】また、取付け金具Aを用いることで、外装
材20を、壁下地材、特に、胴縁材を用いることなく、
柱、間柱などの構造材に対して、直接取付け可能とし、
しかも、この外装材20の取付け内側に、所要の空間H
を構成することができる特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る取付け金具を用いて外
装材を取付けた状態を示す要部縦断面図
【図2】同要部平断面図
【図3】同取付け対象壁部の要部構成部材を分離して示
す要部斜視図
【図4】同取付け金具の斜視図
【図5】同側面図
【図6】同正面図
【図7】第2の実施の形態に係る取付け金具を用いて外
装材を取付けた状態を示す要部縦断面図
【図8】同取付け金具の斜視図
【図9】同側面図
【図10】同正面図
【図11】第3の実施の形態に係る取付け金具を用いて
外装材を取付けた状態を示す要部縦断面図
【図12】同取付け金具の斜視図
【図13】同側面図
【図14】同正面図
【図15】第4の実施の形態に係る取付け金具を用いて
外装材を取付けた状態を示す要部縦断面図
【図16】同取付け金具の斜視図
【図17】同側面図
【図18】同正面図
【図19】従来の外装材の取付け状態を示す縦断面図
【図20】同要部拡大断面図
【符号の説明】
11 支承板部 12 保持板部 13 第1係合板部 14 第2係合板部 15 溝状嵌め合い部 16 溝状嵌め合い部 17 脚板部 17a 脚片 17a’ 脚片 17b 添装片 17b’ 添装片 18 挿通孔 19 挿通孔 20 外装材 A 取付け金具 B 取付け部 H 空間 x 隙間 y 印

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱、間柱などの取付け部に対して平行な
    状態に取付け用いられる支承板部と、この支承板部か
    ら、この取付け部に対する支承板部の取付け側と反対の
    側にむけて突設される保持板部と、この保持板部の先端
    側にあって、互いに反対の側を向き、且つ段違い状態に
    突設される一対の第1及び第2係合板部とを備え、 前記支承板部に近い側にある第1係合板部と前記支承板
    部との間が、下部側に組み付けられている外装材の上端
    部の少なくとも一部の収め入れられる溝状嵌め合い部と
    され、且つ、前記支承板部から遠い側にある第2係合板
    部と前記支承板部との間が、上部側に組み付けられる外
    装材の下端部の少なくとも一部の納め入れられる溝状嵌
    め合い部とされていることを特徴とする外装材の取付け
    金具。
  2. 【請求項2】 保持板部に備えられる係合板部が、支承
    板部に対向するように該保持板部に対して、直交する向
    き、又は、該保持板部から前方に向けて傾斜する向きに
    備えられており、この支承板部と第1係合板部との間
    が、下部側に組み付けられている外装材の上端部の少な
    くとも一部の納め入れられる凹溝状嵌め合い部又は拡開
    溝状嵌め合い部とされ、前記支承板部と第2係合板部と
    の間が、上部側に組み付けられる外装材の下端部の少な
    くとも一部の納め入れられる凹溝状嵌め合い部又は拡開
    溝状嵌め合い部とされていることを特徴とする請求項1
    記載に係る外装材の取付け金具。
  3. 【請求項3】 支承板部が、脚板部を備え、且つ、この
    脚板部によって、取付け部に対して平行、且つ略12m
    m〜25mmの間隔を開けて取付けられることを特徴と
    する請求項1記載に係る外装材の取付け金具。
  4. 【請求項4】 支承板部に備えられる脚板部を、該支承
    板部の両側部から、屈曲又は湾曲される脚片と、該脚片
    の先端側から前記支承板部に平行となるように屈曲状態
    に延設される添装片とによって構成してあることを特徴
    とする請求項3記載に係る外装材の取付け金具。
  5. 【請求項5】 支承板部に備えられる脚板部を、該支承
    板部の板面から突設される脚片と、該脚片の先端側から
    該支承板部に平行に延設される添装片とによって構成し
    てあることを特徴とする請求項3記載に係る外装材の取
    付け金具。
  6. 【請求項6】 取付け部に添装される脚板部における添
    装片であって、該脚板部における脚片から上方に延設さ
    れて、支承板部よりも上方に位置されている添装片部分
    に、釘、ビスなどの挿通孔が設けてあることを特徴とす
    る請求項4又は請求項5記載に係る外装材の取付け金
    具。
  7. 【請求項7】 下部側に組み付けられる外装材の上端部
    の添装される支承板部に、釘、ビスなどの挿通孔が設け
    てあると共に、この外装材の上端部側の少なくとも一部
    を納め入れる溝状嵌め合い部を前記支承板部と共に構成
    する第1係合板部に、該挿通孔の開設位置を示す印を付
    すようにしたことを特徴とする請求項1記載に係る外装
    材の取付け金具。
  8. 【請求項8】 下部側に組み付けられる外装材の上端部
    の添装される支承板部が、該外装材の上端部を構成する
    雄実部と、この雄実部に連続する該外装材の上部部分を
    受ける構成としてあることを特徴とする請求項1記載に
    係る外装材の取付け金具。
JP34929895A 1995-12-20 1995-12-20 外装材の取付け金具 Pending JPH09170319A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101651409B1 (ko) * 2015-05-19 2016-08-26 이남희 벽체용 판넬 조립체, 벽체용 판넬 고정클립, 및 벽체용 판넬 시공방법
AT15995U1 (de) * 2017-08-29 2018-10-15 Prefa Aluminiumprodukte Gmbh Befestigungsprofil

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