JPH09170175A - 高密度織物 - Google Patents

高密度織物

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JPH09170175A
JPH09170175A JP7333153A JP33315395A JPH09170175A JP H09170175 A JPH09170175 A JP H09170175A JP 7333153 A JP7333153 A JP 7333153A JP 33315395 A JP33315395 A JP 33315395A JP H09170175 A JPH09170175 A JP H09170175A
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JP
Japan
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density
woven fabric
warp
weft
fabric
Prior art date
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Pending
Application number
JP7333153A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Abe
和憲 阿部
Keisuke Orihara
桂介 折原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Filing date
Publication date
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯耐久性に優れた高耐水圧性能を有する高
密度防水織物を提供する。 【解決手段】 単糸繊度が0.5d以下の極細繊維を用い
た織物の経糸,緯糸のカバーファクターの和が2200
以上であり,かつ経糸密度と緯糸密度の比が1:0.7〜
1.4である高密度織物を撥水処理およびカレンダー処理
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗濯耐久性に優れた
防水性を有する高密度織物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から,コート,ブルゾン等のカジュ
アル衣料やスキー,マリン,アスレチック等のスポーツ
衣料には,透湿性,防水性の双方の機能が要求されてい
る。一般に,これらの要求に応えるため,ポリウレタン
系樹脂やポリアミノ酸系樹脂等を使用してコーティング
法,ラミネート法等によって撥水加工された布帛の表面
に微多孔樹脂層を形成させる方法や,極細繊維を高密度
に製織してなる織物に撥水加工を施す方法が行われてい
る。また,高密度織物に撥水処理を施し,さらに加熱カ
レンダー等で加熱加圧処理して織物の目を潰す方法が行
われている。しかしながら,これらの方法で得られる防
水布には,前者の場合には風合が硬くなるという問題が
あり,後者の場合には十分な耐水圧が得られないという
問題があった。
【0003】また,特開平2−269871には,単糸
繊度1.2d以下の極細繊維を用いた高密度織物に繰り返
し撥水処理を施して耐洗濯性に優れた織物を製造する方
法が提案されているが,この方法では,耐洗濯性を得る
ことはできるが,目標とする高耐水圧を得ることはでき
ないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,このような
現状に鑑みて行われたもので,洗濯耐久性に優れた高耐
水圧性を有する高密度織物を得ることを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは,このよう
な課題を解決するために鋭意検討の結果,高密度織物を
織成する条件として,使用原糸の単糸繊度,織物の経糸
密度と緯糸密度の関係および織物カバーファクターの和
の3つの構成要因の組合せが重要であるという事実を見
出し,本発明に到達した。すなわち,本発明は,単糸繊
度が0.5d以下の極細繊維よりなる高密度織物であっ
て,経糸および緯糸のカバーファクターの和が2200
以上であり,かつ経糸密度と緯糸密度の密度比率が1:
0.7〜1.4であり,撥水処理およびカレンダー処理が施
されていることを特徴とする高密度織物を要旨とするも
のである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下,本発明を詳細に説明する。
本発明では,単糸繊度が0.5d以下の極細繊維を用いる
ことが必要である。高密度織物は,その風合が硬くなる
方向にあり,しかも,仕上げ加工において熱カレンダー
処理を行うと,その風合がさらに硬くなるので,ソフト
な風合を保つ目的において0.5d以下の極細繊維を使用
することが本発明では必要である。
【0007】さらに,本発明の織物においては,経糸お
よび緯糸のカバーファクターの和が2200以上である
ことが必要である。ここでカバーファクターの和は,次
式によって表すことができる。 〔経糸密度(本/吋)×経糸繊度1/2(d)〕+〔緯糸密
度(本/吋)×緯糸繊度1/2(d)〕
【0008】高耐水圧性能を得るためには,織物表面に
おいて経糸と緯糸とがより一層密に組織されることが必
要であり,組織点からの漏水を防ぐためには,高密度織
物のカバーファクターの和は2200以上必要であり,
また,組織をより細密化するためには,単糸面積での組
織点の総数が問題となってくる。カバーファクターの和
が2200以下の織物に,ただ単に後加工においてカレ
ンダー加工で目潰しを行っても,洗濯時の揉み効果によ
って目潰し効果が弱くなり,耐水圧の大幅な低下の原因
となってくる。
【0009】本発明者らは,このことより,織物のカバ
ーファクターの和と同時に織物の組織点に注目し,研究
を重ねた結果,経糸密度と緯糸密度の比率が1:1に近
づくほど耐水圧が高くなり,その比率は1:0.7〜1.4
の範囲にあることが必要である。組織点の数を多くする
ためには,平組織が最も適している。
【0010】本発明の織物は,このように特定された織
物に撥水処理およびカレンダー処理を順次施すことによ
り得られる。撥水処理の際に用いられる撥水剤は,シリ
コン系化合物,フッ素系化合物等の公知の撥水剤を使用
すればよいが,ポリエステル系合成繊維の撥水性の洗濯
耐久性の面から見て,フッ素系撥水剤が好適に用いられ
る。さらに,撥水性の洗濯耐久性を高めるために,メラ
ミン系,イミン系,イソシアネート系等の架橋剤を併用
してもよい。また,静電気の発生を抑えるための帯電防
止剤や,他の付帯加工による機能性を与えるための各種
の仕上げ剤を併用してもよい。
【0011】撥水加工方法については,撥水剤溶液をパ
ディング法,スプレー法,浸漬法等で織物に付与した後
に乾燥,熱処理する従来の方法で行う。撥水剤の付着
量,乾燥条件,熱処理条件は,使用する撥水剤や製品用
途などにより適宜決定すればよく,本発明では特に限定
しない。
【0012】カレンダー処理は,織物構造を緻密化し,
耐水圧の向上を図るために行うものであり,加圧された
熱スチールロールとペーパーロールとの間にそれぞれの
ロールの回転速度が互いに異なる状態で織物を通過させ
る方法で行う。通常の加工条件は,加熱温度130〜1
90℃,カレンダー圧力5〜100kg/cm2 ,速度1〜
30m/分の範囲で行うのが好ましく,また,カレンダ
ー処理を行う際には,織物の裏面が熱スチールロールに
接触し,織物の表面がペーパーロール面に接触するよう
にカレンダー処理を行うのが好ましい。
【0013】
【作用】本発明のごとく,単糸繊度0.5d以下の極細繊
維を用いて,経糸密度と緯糸密度の比率を1:0.7〜1.
4とし,経糸と緯糸のカバーファクターの和が2200
以上になるように織物を構成すると,織物の糸組織間が
密になり,このような状態の織物に撥水加工を施すと,
繊維の高密度性と撥水性が相まって高度な耐水圧性能を
示すようになる。さらに,カレンダー処理によって目潰
しを行うと,織物は耐水圧が大幅にレベルアップすると
ともに,洗濯時の揉みに対しても,織物の細密化された
組織点がルーズになったり,各繊維表面を形成している
撥水皮膜が損傷したりすることのない,洗濯耐久性に優
れた高耐水圧性能を有した織物となる。
【0014】
【実施例】次に,本発明を実施例によってさらに具体的
に説明するが,本実施例における織物の性能の測定,評
価は,下記の方法で行った。 (1)撥水性 JIS L−1092 スプレー法にて撥水度を測定 (2)防水性 JIS L−1092 高水圧法にて耐水圧を測定 (3)透湿性 JIS L−1099 A−1法 (4)洗濯試験 JIS L−0217 103法にて10回洗濯後,風
乾にてスクリーン乾燥する。
【0015】実施例1 経糸及び緯糸にポリエステル極細繊維110d/364
f(単糸繊度0.3d)を用いて,表1の織物規格の欄に
示す織物を平組織にて製織した。
【0016】
【表1】 次に,通常の方法で精練,染色処理を行い,得られた織
物を下記処方1に示す処理液に浸漬し,マングルにて絞
り率80%で絞液し,乾燥した後,温度180℃,時間
30秒の熱処理を行う撥水加工を施し,続いて,フリク
ションカレンダー加工機を用いて,温度180℃,圧力
10kg/cm2 ,速度10m/分にてカレンダー処理を行
い,本発明および比較用の高密度織物を得た。
【0017】 処方1 アサヒガード LS−317 5重量% (明成化学工業株式会社製,フッ素系撥水剤) スミテックスレジン M−3 0.1重量% (住友化学工業株式会社製,メラミン樹脂) スミテックスレジンアクセレレータ ACX 0.1重量% (住友化学工業株式会社製,M−3用触媒) 水 94.8重量%
【0018】本発明および比較用の高密度織物の性能を
測定,評価し,その結果を合わせて表1に示した。
【0019】表1より明らかなように,本発明の高密度
織物は,優れた高耐水圧性を有し,洗濯耐久性に優れた
性能を有していた。
【0020】実施例2 カバーファクターの影響を見るために,上記実施例1に
示す表1の本発明2の織物を基準にして,表2の織物規
格の欄に示すポリエステル織物を平組織にて製織する他
は,実施例1とまったく同一の方法により本発明および
比較用の高密度織物を得た。
【0021】
【表2】
【0022】本発明および比較用の高密度織物の性能を
測定,評価し,その結果を合わせて表2に示した。
【0023】表2より明らかなように,本発明の高密度
織物はカバーファクターが2200以上で優れた高耐水
圧性を有し,洗濯耐久性に優れた性能を有していること
が分かる。
【0024】実施例3 本発明で用いる極細繊維の単糸繊度の影響を見るため
に,実施例1に示す表1の本発明2の織物を基準にし
て,表3の織物規格の欄に示すポリエステル織物を平組
織にて製織する他は,実施例1とまったく同一の方法に
より本発明および比較用の高密度織物を得た。
【0025】
【表3】
【0026】本発明および比較用の高密度織物の性能を
測定,評価し,その結果を合わせて表3に示した。
【0027】表3より明らかなように,本発明の高密度
織物は,単糸繊度が0.5d以下で,優れた高耐水圧性を
有し,洗濯耐久性に優れた性能を有していることが分か
る。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば,洗濯耐久性に優れた耐
水圧性能を有する高密度織物を製造することができる。
本発明方法により得られる高密度織物は,上述の性能を
有しているので,コート,ブルゾン等のカジュアル衣料
やスキー,マリン,アスレチック等のスポーツ衣料とし
て最適の素材となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単糸繊度が0.5d以下の極細繊維よりな
    る高密度織物であって,経糸および緯糸のカバーファク
    ターの和が2200以上であり,かつ経糸密度と緯糸密
    度の密度比率が1:0.7〜1.4であり,撥水処理および
    カレンダー処理が施されていることを特徴とする高密度
    織物。
JP7333153A 1995-12-21 1995-12-21 高密度織物 Pending JPH09170175A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11286848A (ja) * 1998-02-09 1999-10-19 Asahi Chem Ind Co Ltd ポリエステル高密度織物
KR100462502B1 (ko) * 2001-11-05 2004-12-17 주식회사 효성 폴리에스터 극세 섬유 직물의 제조방법
JP2009161890A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Teijin Fibers Ltd 防水性織物および繊維製品
US7572744B1 (en) 2000-07-25 2009-08-11 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Stretchable high-density woven fabric
US7671937B2 (en) 2005-04-26 2010-03-02 Teijin Limited Polarizing plate
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