JPH09168964A - ポリッシング装置および方法 - Google Patents
ポリッシング装置および方法Info
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Abstract
不足を防止し、より平坦度の高い研磨を行うことがで
き、また半導体ウエハ4の周縁部の研磨量を意図的に増
減することができるポリッシング装置および方法を提供
する。 【解決手段】 上面に研磨布6を貼ったターンテーブ
ル5とトップリング1とを有し、ターンテーブル5とト
ップリング1との間に半導体ウエハ4を介在させて所定
の力で押圧することによって半導体ウエハ4を研磨し、
平坦且つ鏡面化するポリッシング装置において、半導体
ウエハ4をトップリング1の下端面内に保持するガイド
リング3をトップリング1の周囲に上下動自在に配置
し、ガイドリング3を研磨布6に対して押圧する押圧手
段を設け、押圧手段の押圧力を可変にした。
Description
リッシング対象物を平坦且つ鏡面状に研磨するポリッシ
ング装置および方法に係り、特にポリッシング対象物の
周縁部の研磨量を制御する機構を具備したポリッシング
装置および方法に関する。
につれて回路の配線が微細化し、配線間距離もより狭く
なりつつある。特に線幅が0.5μm以下の光リソグラ
フィの場合、許容される焦点深度が浅くなるためステッ
パーの結像面の平坦度を必要とする。そこで、半導体ウ
エハの表面を平坦化することが必要となるが、この平坦
化法の1手段としてポリッシング装置により研磨するこ
とが行われている。
ンテーブルとトップリングとを有し、トップリングが一
定の圧力をターンテーブルに与え、ターンテーブルとト
ップリングとの間にポリッシング対象物を介在させて、
砥液を供給しつつ該ポリッシング対象物の表面を平坦且
つ鏡面に研磨している。
プリングの半導体ウエハ保持面に弾性を有する、例えば
ポリウレタン等の弾性マットを貼り、トップリングから
ポリッシング対象物に印加する押圧力を均一にしようと
する試みがなされている。これは押圧力を均一化するこ
とで半導体ウエハが局部的に研磨されることを緩和し、
ポリッシング対象物の平坦度を向上させることを目的と
している。
示す図である。ポリッシング装置は、上面に研磨布42
を貼った回転するターンテーブル41と、回転および押
圧可能にポリッシング対象物である半導体ウエハ43を
保持するトップリング45と、研磨布42に砥液Qを供
給する砥液供給ノズル48を備えている。トップリング
45はトップリングシャフト49に連結されており、ま
たトップリング45はその下面にポリウレタン等の弾性
マット47を備えており、弾性マットに接触させて半導
体ウエハ43を保持する。さらにトップリング45は、
研磨中に半導体ウエハ43がトップリング45の下面か
ら外れないようにするため、円筒状のガイドリング46
を外周縁部に備えている。ここで、ガイドリング46は
トップリング45に対して固定されており、その下端面
はトップリング45の保持面から突出するように形成さ
れ、ポリッシング対象物である半導体ウエハ43が保持
面内に保持され、研磨中に研磨布42との摩擦力によっ
てトップリング外へ飛び出さないようになっている。
面の弾性マット47の下部に保持し、ターンテーブル4
1上の研磨布42に半導体ウエハ43をトップリング4
5によって押圧するとともに、ターンテーブル41およ
びトップリング45を回転させて研磨布42と半導体ウ
エハ43を相対運動させて研磨する。このとき、砥液供
給ノズル48から研磨布42上に砥液Qを供給する。砥
液は、例えばアルカリ溶液に微粒子からなる砥粒を懸濁
したものを用い、アルカリによる化学的研磨作用と、砥
粒による機械的研磨作用との複合作用によって半導体ウ
エハを研磨する。
弾性マットの状態を示す拡大断面図である。図10に示
すように、ポリッシング対象物である半導体ウエハ43
の周縁は、研磨布42との接触/非接触の境界であると
同時に、弾性マット47との接触/非接触との境界にな
っている。このため、これらの境界であるポリッシング
対象物の周縁において、ポリッシング対象物に加わる研
磨圧力が不均一になり、ポリッシング対象物の周縁のみ
が多く研磨され、いわゆる「縁だれ」を起こしてしまう
という問題点があった。
2 )等の被膜が形成された6インチ半導体ウエハについ
て有限要素法(finite element method )で求めた半径
方向位置と研磨圧力との関係及び半径方向位置と膜厚と
の関係を示すグラフである。図中、白丸は有限要素法で
求めた研磨圧力(gf/cm2)の計算値を示し、黒丸は
研磨後の膜厚(オングストローム)の測定値を示す。計
算で求められた研磨圧力は半導体ウエハの周縁部(70
〜74mm)で不均一であり、これに応じて膜厚は半導体
ウエハの周縁部(70〜73.5mm)で不均一になって
いる。そして、膜厚の実測値から明らかなように半導体
ウエハの周縁部が過研磨になって縁だれが生じているの
がわかる。
止するため、ガイドリングをリング状の重りによって構
成し、ガイドリングをトップリングに対して上下動可能
とし、ガイドリングの重量によって研磨布を押圧する構
造を採用したものがある(例えば、特開昭55−157
473号)。また、トップリングとガイドリングとの間
にバネを介装し、バネ力によってガイドリングを研磨布
に押圧する構造を採用したものがある(例えば、特公昭
58−10193号)。
リングの重量によって研磨布を押圧する構造のものにお
いては、ポリッシング対象物や研磨条件に応じて、トッ
プリングがポリッシング対象物である半導体ウエハを研
磨布に押圧する押圧力を変更しても、ガイドリングが研
磨布を押圧する押圧力は常に一定であり変更することが
できないため、トップリングの押圧力に比べてガイドリ
ングの研磨布に対する押圧力が低すぎたり高すぎたりす
る場合があり、半導体ウエハの周縁部のみが多く研磨さ
れたり、逆に研磨量が少なかったりするという問題点が
あった。
グを研磨布に押圧する構造のものにおいては、使用する
バネによって押圧力が決定されてしまい、上述と同様
に、ポリッシング対象物や研磨条件に応じて、トップリ
ングがポリッシング対象物である半導体ウエハを研磨布
に押圧する押圧力を変更しても、ガイドリングが研磨布
を押圧する押圧力は変更することができないため、トッ
プリングの押圧力に比べてガイドリングの研磨布に対す
る押圧力が低すぎたり高すぎたりする場合があり、半導
体ウエハの周縁部のみが多く研磨されたり、逆に研磨量
が少なかったりするという問題点があった。
で、ポリッシング対象物や研磨条件に応じてガイドリン
グが研磨布に最適な押圧力を与えるようにすることによ
りポリッシング対象物の周縁部における研磨量の過不足
を防止し、より平坦度の高い研磨を行うことができるポ
リッシング装置および方法を提供することを目的とす
る。
ング対象物によってはポリッシング対象物の周縁部で内
部側より研磨量を多く又は逆に少なくしたいという要請
があるため、この要請にも答えることができるようにポ
リッシング対象物の周縁部の研磨量を意図的に増減する
ことができるポリッシング装置および方法を提供するこ
とを目的とする。
ため本発明のポリッシング装置は、上面に研磨布を貼っ
たターンテーブルとトップリングとを有し、前記ターン
テーブルとトップリングとの間にポリッシング対象物を
介在させて所定の力で押圧することによって該ポリッシ
ング対象物を研磨し、平坦且つ鏡面化するポリッシング
装置において、前記ポリッシング対象物を前記トップリ
ングの下端面内に保持するガイドリングをトップリング
の周囲に上下動自在に配置し、前記ガイドリングを研磨
布に対して押圧する押圧手段を設け、該押圧手段の押圧
力を可変にしたことを特徴とするものである。
研磨布を貼ったターンテーブルとトップリングとを有
し、前記ターンテーブルとトップリングとの間にポリッ
シング対象物を介在させて所定の力で押圧することによ
って該ポリッシング対象物を研磨し、平坦且つ鏡面化す
るポリッシング方法において、前記トップリングの周囲
にガイドリングを上下動自在に配置し、ポリッシング対
象物が接触する研磨布の周囲を、ガイドリングによりト
ップリングの押圧力に基づいて決定された押圧力で押圧
しながら研磨することを特徴とするものである。
図1において、符号1はトップリングであり、トップリ
ング1の下面には弾性マット2が貼着されている。また
トップリング1の外周部にはガイドリング3が配置され
ている。このガイドリング3はトップリング1に対して
上下動自在になっている。
リッシング対象物である半導体ウエハ4をターンテーブ
ル5上の研磨布6に押圧する押圧力F1(単位面積当た
りの圧力,gf/cm2)を可変とし、またガイドリン
グ3が研磨布6を押圧する押圧力F2(単位面積当たり
の圧力,gf/cm2)を可変としている。そして、押
圧力F1 と押圧力F2 とは、それぞれ独立して押圧力を
変更できるようになっている。したがって、ガイドリン
グ3が研磨布6を押圧する押圧力F2 をトップリング1
が半導体ウエハ4を研磨布6に押圧する押圧力F1 に応
じて変更することができる。
半導体ウエハ4を研磨布6に押圧する押圧力F1 とガイ
ドリング3が研磨布6を押圧する押圧力F2 とを等しく
すれば、ポリッシング対象物である半導体ウエハ4の中
心部から周縁部、さらには半導体ウエハ4の外側にある
ガイドリング3の外周部までの研磨圧力の分布が連続か
つ均一になる。そのため、ポリッシング対象物である半
導体ウエハ4の周縁部における研磨量の過不足を防止す
ることができる。
研磨布6に押圧する押圧力F1とガイドリング3が研磨
布6を押圧する押圧力F2との関係を変えた場合の模式
図であり、図2(a)はF1>F2の場合を示し、図2
(b)はF1≒F2の場合を示し、図2(c)はF1<F2
の場合を示す。図2(a),(b),(c)に示される
ように、ガイドリング3に押圧力F2を加えた場合、研
磨布6が圧縮され、半導体ウエハ4の周縁部に対する研
磨布6の接触状態が変化していく。このため、F1とF2
との関係を変更することにより半導体ウエハ4の研磨圧
力の分布を内部側と周縁部とで種々に変えることができ
る。
には半導体ウエハ4の周縁部の研磨圧力が内部より高く
なり、半導体ウエハ4の周縁部の研磨量を内部の研磨量
より多くすることができる。F1≒F2の場合には半導体
ウエハ4の中心部から周縁部、さらにはガイドリングの
外周部までの研磨圧力の分布が連続かつ均一になり、半
導体ウエハ4は中心部から周縁部まで均一な研磨量が得
られる。F1<F2の場合には半導体ウエハ4の周縁部の
研磨圧力が内部より低くなり、半導体ウエハ4の周縁部
の研磨量を内部の研磨量より少なくすることができる。
ウエハを研磨した場合の実験結果を示すグラフである。
半導体ウエハは8インチのものを使用し、トップリング
による半導体ウエハに加わる押圧力(研磨圧力)は40
0gf/cm2 で一定であり、ガイドリングの押圧力は60
0〜200gf/cm2 まで変更したものである。図3
(a)はガイドリングの押圧力を600gf/cm2 、図3
(b)は同押圧力を500gf/cm2 、図3(c)は同押
圧力を400gf/cm2 、図3(d)は同押圧力を300
gf/cm2、図3(e)は同押圧力を200gf/cm2とした
ものである。各図において横軸は半導体ウエハの中心か
らの距離(mm)、縦軸は研磨量(オングストローム)を
示す。
押圧力を変えることによって、半導体ウエハの半径方向
位置の研磨量が影響を受けていることがわかる。即ち、
ガイドリングの押圧力が200〜300gf/cm2 の場合
(図3(d),図3(e))には、半導体ウエハの周縁
部で縁だれが生じており、同押圧力が400〜500g
f/cm2 の場合(図3(b),図3(c))には半導体ウ
エハの周縁部の縁だれが少なく、さらに同押圧力が60
0gf/cm2 の場合(図3(a))には半導体ウエハの周
縁部で研磨不足が生じている。
の押圧力をトップリングの押圧力とは独立に変更するこ
とにより、ポリッシング対象物の周縁部における研磨量
の過不足を調整できることが裏付けられた。理論的には
ガイドリングの押圧力はトップリングの押圧力と等しい
場合がポリッシング対象物の周縁部の研磨結果は良くな
るはずであるが、ポリッシング対象物や研磨条件によっ
て一概には云いきれないため、本発明においてはポリッ
シング対象物や研磨条件によって、ガイドリングの押圧
力をトップリングの押圧力に基づいて最適な値に選択す
る。
によっては、ポリッシング対象物の周縁部を内部側より
意図的に研磨量を多く又は逆に少なくしたいという要請
があるため、この要請に対してもガイドリングの押圧力
をトップリングの押圧力に基づいて最適な値に選択する
ことによりポリッシング対象物の周縁部の研磨量を意図
的に増減することができる。
方法の一実施例を図4及び図5を参照して説明する。図
4はポリッシング装置の全体構成を示す断面図であり、
図5はポリッシング装置の要部構成を示す断面図であ
る。図4および図5において、符号1はトップリングで
あり、トップリング1の下面には弾性マット2が貼着さ
れている。またトップリング1の外周部にはガイドリン
グ3が配置されている。またトップリング1の下方に
は、上面に研磨布6を貼ったターンテーブル5が設置さ
れている。
ップリングシャフト8に接続されており、このトップリ
ングシャフト8はトップリングヘッド9に固定されたト
ップリング用エアシリンダ10に連結されており、この
トップリング用エアシリンダ10によってトップリング
シャフト8は上下動し、トップリング1の下端面に保持
された半導体ウエハ4をターンテーブル5に押圧するよ
うになっている。
示せず)を介して回転筒11に連結されており、この回
転筒11はその外周部にタイミングプーリ12を有して
いる。そして、タイミングプーリ12は、タイミングベ
ルト13を介して、トップリングヘッド9に固定された
トップリング用モータ14に設けられたタイミングプー
リ15に接続されている。したがって、トップリング用
モータ14を回転駆動することによってタイミングプー
リ15、タイミングベルト13およびタイミングプーリ
12を介して回転筒11及びトップリングシャフト8が
一体に回転し、トップリング1が回転する。トップリン
グヘッド9は、フレーム(図示せず)に固定支持された
トップリングヘッドシャフト16によって支持されてい
る。
トップリング1に連結されており、ガイドリング3はト
ップリング1に対して上下動自在であるとともにトップ
リング1と一体に回転可能になっている。そして、ガイ
ドリング3はベアリング19を保持したベアリング押え
20およびシャフト21を介してガイドリング用エアシ
リンダ22に連結されている。ガイドリング用エアシリ
ンダ22はトップリングヘッド9に固定されている。ガ
イドリング用エアシリンダ22は円周上に複数個(本実
施例では3個)配設されている。
ドリング用エアシリンダ22は、それぞれレギュレータ
R1,R2を介して圧縮空気源24に接続されている。
そして、レギュレータR1によってトップリング用エア
シリンダ10へ供給する空気圧を調整することによりト
ップリング1が半導体ウエハ4を研磨布6に押圧する押
圧力を調整することができ、レギュレータR2によって
ガイドリング用エアシリンダ22へ供給する空気圧を調
整することによりガイドリング3が研磨布6を押圧する
押圧力を調整することができる。
給ノズル25が設置されており、砥液供給ノズル25に
よってターンテーブル5上の研磨布6上に研磨砥液Qが
供給されるようになっている。
ップリング1の下面に半導体ウエハ4を保持させ、トッ
プリング用エアシリンダ10を作動させてトップリング
1をターンテーブル5に向かって押圧し、回転している
ターンテーブル5の上面の研磨布6に半導体ウエハ4を
押圧する。一方、砥液供給ノズル25から研磨砥液Qを
流すことにより、研磨布6に研磨砥液Qが保持されてお
り、半導体ウエハ4の研磨される面(下面)と研磨布6
の間に研磨砥液Qが存在した状態でポリッシングが行わ
れる。
ップリング1の押圧力に応じてガイドリング用エアシリ
ンダ22によるガイドリング3の研磨布6への押圧力を
適宜調整して半導体ウエハ4の研磨を行う。研磨中にレ
ギュレータR1によってトップリング1が半導体ウエハ
4をターンテーブル5上の研磨布6に押圧する押圧力F
1 を変更でき、レギュレータR2によってガイドリング
3が研磨布6を押圧する押圧力F2 を変更できる(図1
参照)。したがって、研磨中に、ガイドリング3が研磨
布6を押圧する押圧力F2 を、トップリング1が半導体
ウエハ4を研磨布6に押圧する押圧力F1 に応じて変更
することができる。この押圧力F1 に対する押圧力F2
を適宜調整することにより、半導体ウエハ4の中心部か
ら周縁部、さらには半導体ウエハ4の外側にあるガイド
リング3の外周部までの研磨圧力の分布が連続かつ均一
になる。そのため、半導体ウエハ4の周縁部における研
磨量の過不足を防止することができる。
意図的に研磨量を多くし又は逆に少なくしたい場合に
は、ガイドリングリングの押圧力F2をトップリングの
押圧力F1に基づいて最適な値に選択することにより、
半導体ウエハ4の周縁部の研磨量を意図的に増減でき
る。
施例を示す図である。本実施例においては、トップリン
グ1の外周部にあるガイドリング3はガイドリング押え
26により保持されており、ガイドリング押え26は複
数のローラ27により押圧されるようになっている。ロ
ーラ27はシャフト28を介してトップリングヘッド9
に固定されたガイドリング用エアシリンダ22に連結さ
れている。ガイドリング3がトップリング1に対して上
下動自在でトップリング1とともに回転できることは、
図4及び図5に示す実施例と同様である。
転中にローラ27はガイドリング押え26と摺接して自
身の軸心回わりに回転し、ガイドリング3はローラ27
によってガイドリング押え26を介して下方に押圧され
る。その結果、ガイドリング3は研磨布6を所定の押圧
力で押圧する。その他の構成は図4および図5に示す実
施例と同様である。また作用効果も図4および図5に示
す実施例と同様である。上述のように、第1実施例及び
第2実施例においては、トップリングシャフト8の周囲
に別個に設けられ、トップリングシャフト8と一緒に回
転することはしない部材21及び28を介してガイドリ
ング押圧力が伝達されるので、研磨中すなわちトップリ
ングが回転中であっても、ガイドリング押圧力を変更す
ることが可能である。
施例を示す図である。本実施例においては、トップリン
グ1の外周部にあるガイドリング3は、トップリング1
に固定されたガイドリング用エアシリンダ31に連結さ
れている。ガイドリング用エアシリンダ31はトップリ
ングシャフト8内の連通路8a、ロータリージョイント
32、レギュレータR2を介して圧縮空気源24に接続
されている。
4の実施例と同様にレギュレータR1を介して圧縮空気
源24に接続されている。またレギュレータR1,R2
は演算器33に接続されている。
ップリング用エアシリンダ10によるトップリング1の
押圧力によって研磨布6に押圧されて研磨される。また
ガイドリング3はガイドリング用エアシリンダ31によ
って研磨布6に押圧される。ガイドリング3を研磨布6
に押圧すると、ガイドリング3は反力を受けて、トップ
リング1の押圧力に影響を与えることになる。そのた
め、本実施例においては、トップリング1の押圧力とガ
イドリング3の押圧力の設定値を演算器33に入力し、
演算器33によってトップリング用エアシリンダ10お
よびガイドリング用エアシリンダ31に与える空気圧を
演算し、レギュレータR1,R2を調整して、所定の空
気圧のエアをトップリング用エアシリンダ10およびガ
イドリング用エアシリンダ31にそれぞれ供給する。こ
れによってトップリング1の押圧力とガイドリング3の
押圧力としてそれぞれ所望の値が得られるようになって
いる。即ち、トップリング1の押圧力とガイドリング3
の押圧力は、研磨中にそれぞれ影響を受けることなく独
立に変更可能になっている。その他の構成は図4および
図5に示す実施例と同様である。また作用効果も図4お
よび図5に示す実施例と同様である。この第3実施例に
おいても、ロータリージョイントを介して圧縮空気を供
給しているので、研磨中すなわちトップリングが回転中
であっても、ガイドリング押圧力を変更することができ
る。
側より意図的に研磨量を少なくする場合の例を示す説明
図である。図8に示す例では、半導体デバイスは、シリ
コンからなる基材40と、基材40上の酸化膜41と、
酸化膜41上の金属膜42と、金属膜42上の酸化膜4
3とから構成されている。図8(a)は研磨前の状態を
示し、図8(b)は研磨後の状態を示す。研磨後には、
半導体デバイスの周縁部で金属膜42が露出している。
研磨後に薬液洗浄すると、図8(c)に示すように金属
膜42が薬液によって侵される。金属膜42を薬液に侵
されないようにするためには、図8(d)に示すように
周縁部の研磨量を内部側より少なくして周縁部の酸化膜
43を厚く残すことが好ましい。このような要請に本発
明は好適である。
として半導体ウエハを用いた例について説明したが、ポ
リッシング対象物としてはガラス製品、液晶板、或いは
セラミック製品等にも適用可能であるのは勿論である。
またトップリング1およびガイドリング3の押圧手段と
してエアシリンダを説明したが、液体圧シリンダでも勿
論よい。さらにガイドリングの押圧手段として機械的手
段を説明したが、ピエゾ素子や電磁気力を使用した電気
的手段であってもよい。
グ装置および方法によれば、ポリッシングに際してポリ
ッシング対象物の周縁部における押圧力分布が不均一に
なることを防止して研磨圧力をポリッシング対象物の全
面に亘って均一にし、ポリッシング対象物の周縁部の研
磨量が過不足となることを防止することができる。従っ
て、ポリッシング対象物の全面を平坦かつ鏡面に研磨す
ることができる。そして、半導体製造工程等に用いてよ
り質の高いポリッシングを行うことができ、また半導体
ウエハの周縁部まで製品に供することができるため、半
導体ウエハの歩留りの向上に寄与するものである。
リッシング対象物によってはポリッシング対象物の周縁
部で内部側より意図的に研磨量を多く又は逆に少なくし
たいという要請があるため、この要請にも答えることが
できるようにポリッシング対象物の周縁部の研磨量を意
図的に増減することができる。
の関係を変更した場合の挙動を説明する説明図である。
磨した場合の実験結果を示すグラフである。
全体構成を示す断面図である。
要部構成を示す断面図である。
要部構成を示す断面図である。
要部構成を示す断面図である。
的に研磨量を少なくする場合の例を示す説明図である。
図である。
ハと研磨布と弾性マットとの状態を示す拡大断面図であ
る。
関係及び半径方向位置と膜厚との関係を示すグラフであ
る。
Claims (13)
- 【請求項1】 上面に研磨布を貼ったターンテーブルと
トップリングとを有し、前記ターンテーブルとトップリ
ングとの間にポリッシング対象物を介在させて所定の力
で押圧することによって該ポリッシング対象物を研磨
し、平坦且つ鏡面化するポリッシング装置において、 前記ポリッシング対象物を前記トップリングの下端面内
に保持するガイドリングをトップリングの周囲に上下動
自在に配置し、前記ガイドリングを研磨布に対して押圧
する押圧手段を設け、該押圧手段の押圧力を可変にした
ことを特徴とするポリッシング装置。 - 【請求項2】 前記トップリングがポリッシング対象物
に与える押圧力と前記ガイドリングが研磨布に与える押
圧力は、それぞれ独立に変更可能であることを特徴とす
る請求項1記載のポリッシング装置。 - 【請求項3】 前記ガイドリングが研磨布に与える押圧
力は、前記トップリングがポリッシング対象物に与える
押圧力に基づいて決定することを特徴とする請求項1記
載のポリッシング装置。 - 【請求項4】 前記ポリッシング対象物の周縁部の研磨
量を内部の研磨量より多くするように、前記ガイドリン
グが研磨布に与える押圧力を前記トップリングがポリッ
シング対象物に与える押圧力より小さくすることを特徴
とする請求項3記載のポリッシング装置。 - 【請求項5】 前記ポリッシング対象物の周縁部の研磨
量を内部の研磨量より少なくするように、前記ガイドリ
ングが研磨布に与える押圧力を前記トップリングがポリ
ッシング対象物に与える押圧力より大きくすることを特
徴とする請求項3記載のポリッシング装置。 - 【請求項6】 前記ガイドリングの押圧手段は、流体圧
シリンダからなることを特徴とする請求項1乃至5のい
ずれか1項に記載のポリッシング装置。 - 【請求項7】 前記流体圧シリンダはトップリングを支
持するトップリングヘッドに固定されていることを特徴
とする請求項6記載のポリッシング装置。 - 【請求項8】 前記流体圧シリンダはトップリングに固
定されていることを特徴とする請求項6記載のポリッシ
ング装置。 - 【請求項9】 上面に研磨布を貼ったターンテーブルと
トップリングとを有し、前記ターンテーブルとトップリ
ングとの間にポリッシング対象物を介在させて所定の力
で押圧することによって該ポリッシング対象物を研磨
し、平坦且つ鏡面化するポリッシング方法において、 前記トップリングの周囲にガイドリングを上下動自在に
配置し、ポリッシング対象物が接触する研磨布の周囲
を、ガイドリングによりトップリングの押圧力に基づい
て決定された押圧力で押圧しながら研磨することを特徴
とするポリッシング方法。 - 【請求項10】 前記トップリングがポリッシング対象
物に与える押圧力と前記ガイドリングが研磨布に与える
押圧力は、それぞれ独立に変更可能であることを特徴と
する請求項9記載のポリッシング方法。 - 【請求項11】 前記ポリッシング対象物の周縁部の研
磨量を内部の研磨量より多くするように、前記ガイドリ
ングが研磨布に与える押圧力を前記トップリングがポリ
ッシング対象物に与える押圧力より小さくすることを特
徴とする請求項9記載のポリッシング方法。 - 【請求項12】 前記ポリッシング対象物の周縁部の研
磨量を内部の研磨量より少なくするように、前記ガイド
リングが研磨布に与える押圧力を前記トップリングがポ
リッシング対象物に与える押圧力より大きくすることを
特徴とする請求項9記載のポリッシング方法。 - 【請求項13】 半導体製造方法において、ターンテー
ブルとトップリングとの間に半導体ウエハを介在させて
所定の力で押圧することによって半導体ウエハを研磨す
るに際して、トップリングの周囲にガイドリングを上下
動自在に配置し、半導体ウエハが接触する研磨布の周囲
を、ガイドリングによりトップリングの押圧力に基づい
て決定された押圧力で押圧しながら研磨することを特徴
とする半導体製造方法。
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