JP2000094316A - 平坦化研磨装置 - Google Patents

平坦化研磨装置

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JP2000094316A
JP2000094316A JP26545698A JP26545698A JP2000094316A JP 2000094316 A JP2000094316 A JP 2000094316A JP 26545698 A JP26545698 A JP 26545698A JP 26545698 A JP26545698 A JP 26545698A JP 2000094316 A JP2000094316 A JP 2000094316A
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polishing
polished
substrate
flattening
pressing
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JP26545698A
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Koyo Kamiide
幸洋 上出
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】研磨体と被研磨基板との相対速度を基板面内に
おいて均一にできるとともに、基板表面の有する段差部
の研磨効率を向上させることができる平坦化研磨装置を
提供する。 【解決手段】研磨面を有する研磨ベルト3と、研磨ベル
ト3の研磨面を所定の方向に沿って直動または往復動さ
せる駆動手段とを有する研磨ベルト部2と、基板Wを研
磨ベルトの研磨面を保持する基板ホルダー51と、基板
ホルダー51を研磨ベルト3に対して移動位置決めし、
基板Wを研磨ベルト3の研磨面に当接させる移動位置決
め手段である駆動ヘッド部34と、基板Wと研磨ベルト
3の研磨面とを所定の力で押し付けるシリンダ装置41
および定盤63と、基板ホルダ51を所定の軸を中心に
所定の角度で断続的に回動させ、各回動位置で所定時間
基板Wを停止保持する回動手段34とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、半導体
基板等の被研磨対象を平坦化するのに好適な平坦化研磨
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの微細化に伴い、リソグ
ラフィーのフォーカスマージンが狭くなったことをカバ
ーするために、CMP(Chemical Mechanical Polishin
g)法が層間絶縁膜の平坦化に導入されている。CMP法
による層間絶縁膜の平坦化技術によれば、層間絶縁膜の
局所的な段差を解消することができることに加え、従来
の層間絶縁膜の平坦化工程(SOG(Spin on Glass) 膜
の塗布とエッチバックとの組み合わせ)に比べ工程が簡
素化されるメリットもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図14は、従来の平坦
化研磨装置の一構成例を示す図であって、所定の方向に
回転される回転ターンテーブル状の研磨砥石510と、
基板Wを保持し、基板Wを回転軸502を中心に回転し
つつ研磨砥石510に押し付ける基板ホルダー501
と、研磨砥石510上に研磨剤Sを供給する研磨剤供給
装置521と、研磨砥石510の砥石面の目立てを行う
ドレッシング装置531を有する構成となっている。上
記構成の平坦化研磨装置では、基板Wは基板ホルダー5
01による自転と研磨砥石510上の公転との相対速度
に応じて研磨される。研磨砥石510の砥石面の中央の
回転と周辺の基板Wに対する角速度は同一とならず、こ
の角速度差が研磨加工量の均一性を阻害する。
【0004】一方、たとえば、特開平9−155723
号公報には、図15に示すように、ターンテーブル状の
研磨砥石に代えて、エンドレス状の研磨ベルト601を
駆動ローラ602および603に巻回して所定の方向に
移動させ、研磨剤供給装置605によって研磨ベルト6
01に研磨剤を塗布し、研磨ベルト601の内側面を定
盤607で支持しながら、研磨ベルト601に基板ホル
ダー604によって保持された回転する基板Wを押し付
けることによって基板Wの研磨を行う構成の平坦化研磨
装置が開示されている。しかしながら、上記構成の平坦
化研磨装置の場合も、基板ホルダー604が回転するた
め、研磨ベルト601と基板Wとの相対速度は基板Wの
中央位置と周辺位置とで差が生じてしまう。この問題を
解決する手段として、たとえば、特開平7−23097
3号公報では、研磨ベルトの進行方向に直交する方向に
往復摺動する基板ホルダーを有する構成の平坦化研磨装
置を開示している。しかしながら、この場合にも、研磨
ベルトと平行/直交方向で相対的速度を合わせることは
現実には難しいため、研磨ベルトの進行方向に対し平行
な方向と直交する方向の研磨速度が異なり、研磨均一性
を十分に高めることが難しい。
【0005】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであって、研磨体と被研磨基板との相対速度を基板
面内において均一にできるとともに、基板表面の有する
段差部の研磨効率を向上させることができる平坦化研磨
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、研磨面を有す
る研磨体と、研磨体の研磨面を所定の方向に沿って直動
または往復動させる駆動手段と、被研磨基板を研磨体の
研磨面に対向させて保持する保持手段と、前記保持手段
を前記研磨体に対して移動位置決めし、当該保持手段に
保持された被研磨基板を前記研磨体の研磨面に当接させ
る移動位置決め手段と、前記保持手段に保持された被研
磨基板と前記研磨体の研磨面とを所定の力で押し付ける
押し付け手段と、前記保持手段を所定の軸を中心に所定
の角度で断続的に回動させ、各回動位置で所定時間当該
被研磨基板を停止保持する回動手段とを有する。
【0007】前記回動手段は、前記被研磨基板の被研磨
層に形成された所定方向の段差に直交する向きに当該被
研磨基板を回動させる。
【0008】前記回動手段は、前記被研磨基板に形成さ
れる素子の配列方向が前記研磨体の移動方向に沿うよう
に当該被研磨基板を回動する。
【0009】前記素子の配列方向は、前記被研磨基板の
所定の基準面を基準にして互いに直交する方向であり、
前記回動手段は、前記被研磨基板の所定の基準面を基準
にして90度毎に前記被研磨基板を回動させる。
【0010】前記押し付け手段は、前記研磨体の裏面を
支持する支持面を有する定盤と、前記保持手段に対して
複数箇所に設けられ、当該保持手段を前記定盤に向けて
押圧し、各々が独立に押圧力を調整可能である押圧手段
とを有する。
【0011】前記押圧手段は、前記保持手段の複数箇所
に固定されたシリンダ装置からなる。
【0012】前記定盤には、前記支持面の前記被研磨基
板に対する高さを独立に調整可能な複数のシリンダ装置
が設けられている。
【0013】前記研磨体は、エンドレス状の研磨ベルト
からなり、前記駆動手段は、前記研磨ベルトが巻回さ
れ、当該研磨ベルトを所定の方向に直線移動させる回転
体を有する。
【0014】前記複数の押圧手段の押圧力と前記被研磨
基板の研磨量の面内分布との相関データに基づいて、前
記被研磨基板の研磨量および研磨量の面内均一性が所定
の値になるように前記複数の押圧手段の押圧力を独立に
調整する押圧力調整手段を有する。
【0015】所定の押圧力で前記研磨ベルトの研磨面を
押圧する押圧面を有し、前記研磨ベルトの研磨面の前記
被研磨基板に対して上流で前記研磨面に塗布された研磨
剤を均一に分散させる研磨剤分散プレートをさらに有す
る。
【0016】本発明では、保持手段を連続的に回転させ
るのではなく、所定角度で断続的に回転させ、各回動位
置で被研磨基板に対して直動または往復動する研磨体に
よって研磨加工が行われる。このため、被研磨基板と研
磨体の研磨面との被研磨基板面内における相対速度が各
位置間で等しくなり、相対速度の違いによる研磨量のば
らつきが発生しなくなる。また、被研磨基板に形成され
た被研磨層の所定方向の段差に対して研磨体の移動方向
が直交する向きとなるように、被研磨基板が断続的に回
動されることにより、被研磨基板の被研磨層の有する段
差が効率良く平坦化される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。第1実施形態 図1は、本発明の第1の実施形態に係る平坦化研磨装置
の構成を示す斜視図である。図1に示す平坦化研磨装置
1は、たとえば、直径が200mmのシリコンウェハ上
に形成される層間絶縁膜を平坦化するために用いられ、
研磨ベルト部2と、基板ホルダー部31と、定盤部61
とを有する。
【0018】研磨ベルト部2は、両端部が接合されたエ
ンドレス状の研磨ベルト3と、研磨ベルト3が巻回され
た所定の距離をおいて並設された2つの回転ドラム6お
よび7とを有する。回転ドラム6および7は、それぞれ
回転軸8および9によって回転自在に保持されている。
一方の回転軸8は、ベルト5を介して駆動モータ4の回
転軸4aに連結されており、回転軸8は駆動モータ4に
よって所定の方向に回転駆動される。
【0019】研磨ベルト3は、回転ドラム6および7に
所定の張力が発生するように巻回されており、研磨ベル
ト3は図1の矢印方向に進行する。研磨ベルト3は、被
研磨基板であるシリコンウェハの直径よりも大きい幅を
有しており、研磨ベルト3の外側面には被研磨基板を研
磨する研磨部材が全周に固着されて研磨面3aを構成し
ている。研磨部材には、たとえば、ポリウレタン等の材
料を用いることができる。
【0020】研磨ベルト3の研磨面3aに接するよう
に、研磨材(スラリー)Sを塗布するスラリー塗布装置
43が設けられている。このスラリー塗布装置43は、
研磨ベルト3の進行方向と直交する方向に沿って塗布穴
が複数配置された長尺管から構成されており、研磨ベル
ト3の研磨面3aにスラリーSを均一に塗布することが
できる。また、回転ドラム7の付近には、研磨加工によ
って研磨面3a表面の凹凸がつぶれた研磨ベルト3の表
面を再度荒して目立て(ドレッシング)を行うドレッシ
ング装置54と、ドレッシング装置54によるドレッシ
ングで研磨ベルト3に付着した異物を洗い流すための洗
浄装置52とが、研磨ベルト3の進行方向に直交する方
向に取り付けられている。研磨ベルト3の進行方向に沿
ってドレッシング装置54、洗浄装置52の順序で配設
されている。
【0021】ドレッシング装置54は、研磨ベルト3の
研磨面3aと接触する接触部がらせん状に形成された長
尺部材からなり、接触部には、たとえば、人工ダイヤが
コーティングされている。ドレッシング装置54と回転
ドラム7との間に研磨ベルト3を挟みこみ、ドレッシン
グ装置54の接触部を研磨ベルト3の研磨面3aに接触
させて研磨面3aの目立てを行う。
【0022】洗浄装置52は、回転駆動される長尺の回
転ブラシを有するとともに、供給される純水Fを研磨ベ
ルト3の研磨面3aに吹き出す吹出口を有している。洗
浄装置52と回転ドラム7との間に研磨ベルト3を挟み
込み、純水Fを供給しながら回転ブラシを研磨ベルト3
の研磨面3aに接触回転させてドレッシング装置54に
よって発生した異物を洗い流す。また、洗浄装置52
は、回転ドラム7の回転軸軸の高さと同じもしくは下方
に設けられ、異物を含んだ洗浄水が回転ドラム7に沿っ
て下方に流れ、研磨部には到達しないように構成されて
いる。
【0023】基板ホルダー部31は、鉛直方向に沿って
立設されたコラム32に連結部材33を介して保持され
た駆動ヘッド部34と、駆動ヘッド部34に保持された
保持軸35と、保持軸35に対して固定された4つのシ
リンダ装置41と、シリンダ装置41のピストンロッド
42に保持固定された基板ホルダ51とを有する。
【0024】駆動ヘッド部34は、保持軸35を鉛直方
向の任意の位置に移動位置決め可能な駆動装置を内蔵し
ているとともに、保持軸35を90度毎に断続的に回動
する回動装置を内蔵している。保持軸35を鉛直方向に
駆動する駆動装置は、たとえば、サーボモータと、サー
ボモータの回転運動を直線運動に変換する送り機構から
構成することができる。また、保持軸35を90度毎に
断続的に回動する回動装置は、たとえば、保持軸35に
接続されるサーボモータと、このサーボモータの回転位
置を駆動制御するサーボ制御装置から構成することがで
きる。
【0025】シリンダ装置41は、基板ホルダ51の保
持軸35を中心とする円周上に等間隔にかつ鉛直方向に
沿ってそれぞれ配設されている。シリンダ装置41は、
たとえば、油等の液圧や、空気圧によってシリンダ装置
41内からピストンロッド42を伸縮させる構成のもの
を用いることができる。また、シリンダ装置41は、そ
れぞれ独立に駆動制御されており、ピストンロッド42
の押圧力を独立に調整可能となっている。
【0026】基板ホルダ51は、シリコンウェハWを保
持する保持部を有しており、シリコンウェハWの表面が
研磨ベルト3の研磨面3aに対して平行になるように保
持する。また、シリコンウェハWを平坦化研磨装置1に
対して搬送する図示しない搬送系にはシリコンウェハW
の位置合わせ機構が取り付けられており、シリコンウェ
ハWは基板ホルダー51に対して一定位置一定方向で取
り付けられる。すなわち、シリコンウェハWに形成され
たオリエンテーションフラット部が基板ホルダー51に
対して一定の位置および一定の向きになるように装着さ
れる。
【0027】定盤部61は、研磨ベルト3の内側面を支
持する支持面を有する定盤63と、定盤63の下面を支
持するシリンダ装置64と、シリンダ装置64を鉛直方
向に保持する保持台62とを有している。保持台62
は、図示しないが研磨ベルト3の両側にそれぞれ設けら
れており、保持台62にそれぞれ設けられた2つのシリ
ンダ装置64は、定盤63の下面の4ヵ所を支持してい
る。シリンダ装置64は、たとえば、油圧等の液圧や空
圧によってピストンロッド64aを駆動し、また、ピス
トンロッド64aは独立に駆動される。定盤部61で
は、4つのシリンダ装置64をそれぞれ独立に駆動し
て、ピストンロッド64aの高さを調整することによ
り、定盤63の支持面の研磨ベルト3に対する高さおよ
び傾きを任意に調整可能となっている。
【0028】図2は、上記構成の平坦化研磨装置によっ
て研磨加工されるシリコンウェハW上に形成される素子
の配列を説明するための説明図である。図2に示すよう
に、シリコンウェハWには、オリエンテーションフラッ
トOFを基準として、オリエンテーションフラットOF
に平行なX軸およびオリエンテーションフラットOFに
直交するY軸に沿って素子Cが形成される。基板ホルダ
51には、X軸またはY軸が研磨ベルト3の進行方向に
沿うように装着される。
【0029】図3は、図2のシリコンウェハWに形成さ
れる素子C内の配線パターンの一例を示す図である。図
3に示すように、素子C内には、たとえば、アルミニウ
ム合金からなる配線パターンALがX軸およびY軸に沿
って形成され、この配線パターンAL上に、たとえば、
層間絶縁膜が形成されるとこの層間絶縁膜には配線パタ
ーンALに沿った段差が形成される。
【0030】図4は、シリコンウェハW上に形成される
素子Cの断面構造の一例を示す断面図である。図4に示
すように、シリコンウェハW上には、素子分離酸化層2
01、トランジスタTr、キャパシター205、絶縁層
206等が形成され、絶縁層206上には、アルミニウ
ム配線層207が形成されている。絶縁層206には、
アルミニウム配線層207とトランジスタTr等を接続
するためのタングステンプラグ209が形成されてい
る。アルミニウム配線層207上には、アルミニウム配
線層207の上層に形成される他のアルミニウム配線層
との間を絶縁しおよび研磨加工の際の研磨代として機能
する層間絶縁膜210および211が形成されている。
層間絶縁膜210は、たとえば、O3 −TEOSを材料
として、常圧CVD(chemical vapour deposition)法に
よって膜厚400nmで堆積させる。層間絶縁膜211
は、たとえば、P−TEOSを材料として、減圧CVD
法によって膜厚2μmで堆積させる。層間絶縁膜211
には、各アルミニウム配線層207の形成領域と非形成
領域とに対応して、アルミニウム配線層207の形成方
向に沿った段差Dが形成される。
【0031】この段差Dをより効率良く平坦化するため
には、段差Dの形成方向に対して直交する方向から研磨
する必要がある。すなわち、図5に示すように、矢印A
の方向に沿って研磨加工を行うことにより、段差Dを効
率良く平坦に加工することができる。図2において説明
したように、シリコンウェハW上には素子CがX軸およ
びY軸方向に沿って形成され、素子C内でのアルミニウ
ム配線層はX軸およびY軸方向に沿って形成される。し
たがって、段差DはシリコンウェハWのX軸およびY軸
方向のいずれかに沿って形成される。
【0032】本実施形態に係る平坦化研磨装置では、研
磨ベルト3の進行方向に対してシリコンウェハWのX軸
およびY軸方向が沿うように回動されるため、研磨ベル
ト3はX軸およびY軸方向のいずれかに形成された段差
Dの形成方向に対して直交する方向に進行する。
【0033】図6は、上記した平坦化研磨装置のシリン
ダ装置41に適用される押圧力自動調整装置の一構成例
を示す構成図である。上記構成の平坦化研磨装置では、
各シリンダ装置41は、基板ホルダ51に対して固定さ
れているため、研磨されたシリコンウェハWと各シリン
ダ装置41との対応位置関係は、基板ホルダ51が回動
しても変更されない。このため、各シリンダ装置41が
基板ホルダ51を押圧する押圧力とシリコンウェハWの
研磨量の面内分布との相関関係を容易に把握することが
できる。このことから、押圧力自動調整装置91は、研
磨済のシリコンウェハWの面内の各位置で測定された研
磨量データと研磨済のシリコンウェハWを研磨した際の
各シリンダ装置41の押圧力データとに基づいて、次に
研磨加工するシリコンウェハWを押圧する各シリンダ装
置41の押圧力を調整する。
【0034】図6において、押圧力自動調整装置91
は、研磨量データ入力部92と、研磨量分布算出部93
と、圧力補正量算出部94と、圧力補正値出力部95
と、圧力データ入力部96と、補正研磨量入力部97と
を有する。研磨量データ入力部92は、研磨加工された
シリコンウェハW面内の各位置における研磨量データが
入力保持される。研磨量分布算出部93は、研磨量デー
タ入力部92に入力された研磨量データに基づいて、シ
リコンウェハW面内の研磨量の分布を算出する。これに
より、各シリンダ装置41の押圧力と研磨量の分布との
相関データが得られる。
【0035】圧力データ入力部96は、各シリンダ装置
41をそれぞれ独立に駆動するシリンダ駆動装置98に
接続されており、シリンダ駆動装置98は研磨加工時の
各シリンダ装置41の駆動圧力データを圧力データ入力
部96に対して出力し、圧力データ入力部96はこれを
保持する。研磨量・均一性設定部97は、シリコンウェ
ハWに対して研磨加工によって研磨すべき研磨量および
所望の研磨量の均一性を予め設定保持している。
【0036】圧力補正量算出部94は、研磨量分布算出
部93において得られた各シリンダ装置41の押圧力と
研磨量の分布との相関データと、研磨量・均一性設定部
97おいて保持された設定研磨量および均一性データと
に基づいて、設定された研磨量および均一性を得るため
の各シリンダ装置41を駆動する駆動圧力を算出する。
圧力補正値出力部95は、圧力補正量算出部94におい
て得られた各シリンダ装置41を駆動する駆動圧力に基
づいて各シリンダ装置41を駆動する制御指令をシリン
ダ駆動装置98に出力する。シリンダ駆動装置98は、
入力された制御指令に基づいて、各シリンダ装置41を
駆動する。
【0037】上記構成の押圧力自動調整装置91を本実
施形態に係る平坦化研磨装置に適用することにより、研
磨加工済のシリコンウェハWにおける研磨量および均一
性の設定研磨量および均一性からの隔たりを随時各シリ
ンダ装置41にフィードバックバックすることができ、
本実施形態に係る平坦化研磨装置におけるシリコンウェ
ハWの研磨量および均一性を簡便に維持することができ
る。また、従来の研磨装置では、研磨量、研磨均一性を
所定の範囲に維持するのに、モニター用のウェハを先行
して研磨することにより、研磨量、均一性のデータを取
得し、このデータを実際のウェハの研磨加工にフィード
バックしていたが、均一性を補正するには、研磨工具の
回転軸の軸調整が必要であり、調整後の確認研磨を必要
としていたが、本実施形態に係る平坦化研磨装置では、
基板ホルダ51に固定された各シリンダ装置41の押圧
力を調整することで、研磨量の面内均一性を補正するこ
とができる。
【0038】次に、上記構成の平坦化研磨装置によるシ
リコンウェハWの研磨加工動作の一例について説明す
る。まず、駆動モータ4を駆動して研磨ベルト3を所定
の方向に回転させ、研磨ベルト3の速度を、たとえば、
30m/分に制御する。研磨ベルト3の速度が安定した
後に、スラリー塗布装置43によって、研磨ベルト3の
研磨面3aにスラリーSを塗布する。スラリーSは、た
とえば、純水に粒径0.6um以下の酸化セリウム粉
(1wt%)を拡散させた研磨液であり、このスラリー
Sを500cc/分の流量で研磨ベルト3の研磨面3a
の全幅に塗布する。
【0039】次いで、図示しないレーザー透過式位置合
わせ器によって、シリコンウェハWの中心と向きを基準
位置に位置決めした後、基板ホルダー51にシリコンウ
ェハWを装着する。この状態で、基板ホルダー51を研
磨ベルト3上に移動させ、洗浄装置52に純水Fを供給
し、回転ブラシを回転させながら研磨ベルト3の研磨面
3aに押し付ける。
【0040】次に、ドレッシング装置54を研磨ベルト
3の研磨面3aに押し付け、研磨ベルト3の研磨面3a
の目立てを開始する。洗浄装置52およびドレッシング
装置54が作動後、基板ホルダー51の保持軸35を鉛
直下方に伸ばし、基板ホルダー51に保持されたシリコ
ンウェハWの表面を研磨ベルト3の研磨面に接触させ
る。また、シリコンウェハWの表面を研磨ベルト3の研
磨面3aに接触させると同時に、各シリンダ装置41に
よってシリコンウェハWを0.3kg/cm2 の圧力で
研磨ベルト3の研磨面3aに押し付け、研磨加工を開始
する。この状態で、シリコンウェハWは、シリコンウェ
ハWの素子配列方向であるX軸またはY軸が研磨ベルト
3の進行方向に沿った向きとなっている。
【0041】研磨加工は、たとえば、10秒間毎に基板
ホルダー51を90度回動させて、シリコンウェハWの
研磨方向を変更する。すなわち、0度、90度、180
度、270度、0度の回動位置の順にシリコンウェハW
を回動させ、合計で、たとえば、200秒間研磨した後
に、基板ホルダー51を研磨ベルト3から上昇させる。
【0042】基板ホルダー51を初期位置に復帰させた
後、シリコンウェハWを基板ホルダー51から取り外
し、所定の搬送系によって搬出する。研磨加工後のシリ
コンウェハWは、平坦化研磨装置に付設された基板用ス
ピン洗浄装置によって、たとえば、0.5%フッ酸水溶
液により洗浄され、シリコンウェハWの表面のスラリー
と金属不純物が除去される。
【0043】シリコンウェハWのフッ酸洗浄後、純水リ
ンス、スピン乾燥が平坦化研磨装置に付設されたスピン
洗浄装置内で行なわれ、シリコンウェハWはウェハカセ
ット内に収容される。
【0044】上記の研磨加工条件における研磨速度は、
300nm/分であり、シリコンウェハWの研磨量の面
内均一性は±3.8%以内が得られ、200秒間の研磨
による研磨量は、約1.0umであり、アルミニウム配
線層による高さ650nmの段差Dを完全にフラット
(段差0nm)にすることが可能であった。なお、従来
においては、たとえば、面内均一性±7%の条件で同様
の段差の平坦化を行うのに、1.4μmの研磨量を必要
とした。
【0045】本実施形態では、シリコンウェハWを90
度毎に断続的に回動させて素子配列方向であるX軸また
はY軸を研磨ベルト3の進行方向に沿わせて研磨する構
成とすることにより、研磨時には、シリコンウェハWと
研磨ベルト3の研磨面3aとの相対速度が面内で完全に
均一になる。たとえば、図7(a)に示すように、シリ
コンウェハW上の中心位置および外周位置にある2点P
w1およびPw2の下方の研磨ベルト3上の点は、単位
時間経過後には、それぞれ、点Pb1およびPb2の位
置まで移動する。したがって、2点Pw1およびPw2
の研磨ベルト3に対する相対速度は等しくなる。
【0046】一方、図7(b)に示すように、シリコン
ウェハWを研磨ベルト3に対して回転すると、ウェハW
上の中心位置および外周位置にある2点Pw1およびP
w2は、単位時間経過後に、点Pw1は不動で、点Pw
2はP’w2の位置に移動する。また、2点Pw1およ
びPw2の下方に位置する研磨ベルト3上の点は、単位
時間経過後には、それぞれ、点Pb1およびPb2の位
置まで移動する。したがって、2点Pw1およびPw2
における研磨ベルト3に対する相対速度は異なる。ウェ
ハWを非常に低速で回転させると、2点Pw1およびP
w2における研磨ベルト3に対する相対速度の差は小さ
くなるが、完全に一致することはない。
【0047】以上のように、本実施形態によれば、シリ
コンウェハW面内における研磨量の均一性を向上させる
ことができる。また、本実施形態では、シリコンウェハ
Wを回動しているときも、シリコンウェハWと研磨ベル
トの研磨面3aとは接触しているが、回動に要する時間
は、シリコンウェハWを各回動位置に停止させている時
間と比べて短く、本実施形態では、主に、各回動位置に
停止中に研磨が行われる。したがって、シリコンウェハ
Wを回動するときに、シリコンウェハWを研磨ベルト3
から離間させる構成としても、同様の効果が期待でき
る。
【0048】また、本実施形態によれば、シリコンウェ
ハW上に形成された配線パターンによって形成される段
差Dの形成方向と、研磨ベルト3の進行方向とは直交す
るため、段差Dを効率良く研磨することができ、段差D
の平坦化に必要な研磨量を抑制することができ、研磨量
削減によって平坦化研磨装置の処理能力が向上する。
【0049】第2の実施形態 図8は、本発明の第2の実施形態に係る平坦化研磨装置
の構成を示す斜視図である。本実施形態に係る平坦化研
磨装置は、たとえば、200×400mm液晶表示素子
用の石英基板対応メタル膜の研磨加工に用いられ、第1
の実施形態に係る平坦化研磨装置と略同様の構成である
が、被研磨基板である石英基板Wが大型であるため、石
英基板Wを研磨ベルト3の研磨面3aに押し付けるシリ
ンダ装置41は、矩形状の基板ホルダー51に石英基板
Wの対角線に沿って合計で8個取り付けられている。各
シリンダ装置41は、独立に圧力を制御可能である。
【0050】基板ホルダー51への石英基板Wの装着
は、基板ホルダー51に対して一定位置一定方向で取り
付けられる。装着位置は、研磨ベルト3の進行方向が石
英基板Wに形成する互いに直交する画素の配列方向
(X、Y)と平行となるあるいは直交するように設定さ
れている。
【0051】図9は、石英基板Wに形成される素子構造
の一例を示す断面図である。図9において、石英基板W
上には、ゲート電極301、ゲート絶縁膜302および
チャネル(ソース・ドレイン)用のポリシリコン層30
3を形成後、たとえば、常圧熱CVD法により酸化シリ
コン膜を膜厚800nmで堆積させて層間絶縁膜304
を形成する。次いで、ソース領域へのコンタクトホール
306を形成し、反射電極用メタルパッド用の溝307
を加工後、スパッタ法によりアルミニウム膜305を膜
厚600nmで堆積させる。この状態では、アルミニウ
ム膜305には複数の段差が形成されている。
【0052】上記構造から、たとえば、アルミニウム膜
305および層間絶縁膜304を700nm程度で研磨
し、反射電極用メタルパッド用の溝307のみに平坦化
されたアルミニウム膜305を残す。また、研磨の際に
は、ゲート電極301によってアルミニウム膜305に
形成された段差の平坦化も行う。
【0053】上記構成の平坦化研磨装置による研磨動作
の一例について説明する。まず、研磨ベルト3の速度を
40m/分に制御し、研磨ベルト3の速度が安定した後
にスラリー塗布装置43によって、スラリーSを500
cc/分の流量で研磨ベルト3の研磨面3aに塗布す
る。スラリーSには、たとえば、グリシン水溶液と過酸
化水素水の混合液に粒径0.7umのシリカ粒子を2w
t%で拡散させたものを用いる。
【0054】石英基板Wを図示しないレーザー透過式位
置合わせ器により中心と方向を基準位置に位置決めした
後、石英基板Wを基板ホルダー51に装着し、基板ホル
ダー51を研磨ベルト3上に移動する。
【0055】次いで、洗浄装置52に純水Fを供給し、
回転ブラシを回転させながら研磨ベルト3の研磨面3a
に押し付ける。ドレッシング装置54を研磨ベルト3の
研磨面3aに押し付け、研磨ベルト3の研磨面3aの目
立てを開始する。洗浄装置52およびドレッシング装置
54が作動後、基板ホルダー51の保持軸35を鉛直下
方に伸ばし、基板ホルダー51に保持された石英基板W
の表面を研磨ベルト3の研磨面に接触させる。また、石
英基板Wの表面を研磨ベルト3の研磨面3aに接触させ
ると同時に、各シリンダ装置41によって石英基板Wを
0.2kg/cm2 の圧力で研磨ベルト3の研磨面3a
に押し付け、研磨加工を開始する。
【0056】研磨加工は、たとえば、10秒間毎に基板
ホルダー51を90度回動させて、石英基板Wの研磨方
向を変更する。すなわち、0度、90度、180度、2
70度、0度の回動位置の順にシリコンウェハWを回動
させ、合計で、たとえば、70秒間研磨した後に、基板
ホルダー51を研磨ベルト3から上昇させる。
【0057】研磨加工後の動作は、第1の実施形態の場
合と同様である。上記の研磨加工条件での研磨速度は、
600nm/min.となる。研磨の均一性は石英基板
Wの面内において、±4.5%以内が得られ、70秒間
の研磨加工における研磨量は700nm程度であり、図
10に示すように、反射電極用メタルパッド用の溝30
7内のアルミニウム膜305を完全にフラット(段差0
nm)にすると共に、それ以外の領域のアルミニウム膜
305の除去と、ゲート電極301により存在した高さ
300nmの段差を高さ50nmの段差まで平坦化する
ことができた。なお、従来においては、面内均一性は±
10%であった。
【0058】第3実施形態 図11は、本発明の第3の実施形態に係る平坦化研磨装
置の構成を示す斜視図である。図11に示す平坦化研磨
装置は、たとえば、200mmのシリコンウェハに形成
される層間絶縁膜を平坦化するのに用いられ、第1の実
施形態に係る平坦化研磨装置と同一の構成であり、さら
に、研磨剤分散プレート65が研磨ベルト3の基板ホル
ダー51の上流に設けられている。
【0059】研磨剤分散プレート65は、基板ホルダー
51の前方に研磨ベルト3の幅方向を跨いで設けられて
おり、支持部材66によって両端部が研磨ベルト3の研
磨面3aに押し付けられている。研磨剤分散プレート6
5は、例えば、石英製の板材から構成される。
【0060】上記構成の平坦化研磨装置では、基板ホル
ダー51に保持されたシリコンウェハWが各回動位置で
停止している状態では、シリコンウェハWの表面に達す
るスラリーSの量が基板ホルダー51の形状によって偏
る場合がある。研磨剤分散プレート65は、研磨前の研
磨ベルト3を均等に押圧する事でスラリーSを分散均一
化し、シリコンウェハWの押圧によるスラリーSの不均
一化を防止する働きをする。したがって、研磨剤分散プ
レート65を具備することにより、スラリーSの不均一
化に起因して研磨量の均一性が低下するのを防止するこ
とができる。
【0061】研磨剤分散プレート65は、図11に示す
長方形形状以外にも、たとえば、図12に示すように、
基板ホルダー51の可動領域を円弧状に抜いた形状とし
たり、図13に示すように、基板ホルダー51の可動領
域の周囲を囲む形状とすることができる。いずれの場合
にも、研磨剤分散プレート65は、基板ホルダー51と
は独立に押圧され、基板ホルダー51と接触しない形状
である必要がある。
【0062】研磨剤分散プレート65を具備する場合の
シリコンウェハWの研磨加工例について説明する。ま
ず、研磨ベルト3の速度を30m/分に制御し、研磨ベ
ルト3の速度が安定した後に、スラリー塗布装置43に
より、たとえば、純水に粒径0.6μm以下の酸化セリ
ウム粉(1wt%)を拡散させたスラリーSを500c
c/分の流量で研磨ベルト3の研磨面3aに塗布する。
【0063】シリコンウェハWをレーザー透過式位置合
わせ器により中心と方向を合わせた後、基板ホルダー5
1に装着し、基板ホルダー51を研磨ベルト3上の所定
の位置に移動させる。ここで、研磨剤分散プレート65
の押圧力は0.3kg/cm2 とし、上述した実施形態
と同様の動作にしたがって、研磨加工を開始する。
【0064】12秒(50nmの研磨量)毎に研磨ホル
ダー51を90°毎回動させて、合計で240秒の間研
磨加工を行い、研磨ホルダー51を研磨ベルト3から離
間させる。この研磨加工条件での研磨速度は、250n
m/分となる。研磨剤分散プレート65によるロスがあ
るため、研磨レートは低下するが、研磨の面内均一性は
±3.5%以内が得られ、240秒間の研磨量は1.0
μmであり、アルミニウム配線パターンによる層間絶縁
膜の高さ650nm段差Dを完全にフラットにすること
が可能である。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、被研磨基板の各位置に
おける研磨ベルトとの相対速度が均一化され、研磨量の
面内均一性が向上するとともに、被研磨層の段差に対し
直交方向から研磨することで平坦化に必要な研磨量を削
減し処理可能枚数を増加させることが可能となる。ま
た、本発明によれば、被研磨基板に対し、複数の位置で
研磨ベルトへの圧力が制御できるため、研磨済み製品の
残膜厚データを直接平坦化研磨装置の面内均一性にフィ
ードバックすることが可能となり、面内均一性の維持管
理が簡便化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る平坦化研磨装置
の構成を示す斜視図である。
【図2】シリコンウェハW上に形成される素子の配列を
説明するための説明図である。
【図3】図2のシリコンウェハWに形成される素子C内
の配線パターンの一例を示す図である。
【図4】シリコンウェハW上に形成される素子Cの断面
構造の一例を示す断面図である。
【図5】図4に示す素子Cの層間絶縁膜の段差を平坦化
した状態を示す断面図である。
【図6】シリンダ装置41に適用される押圧力自動調整
装置の一構成例を示す構成図である。
【図7】シリコンウェハと研磨ベルトとの面内における
相対速度を説明するための説明図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る平坦化研磨装置
の構成を示す斜視図である。
【図9】石英基板Wに形成される素子構造の一例を示す
断面図である。
【図10】図9の石英基板Wに形成されたメタル膜を平
坦化した状態を示す断面図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る平坦化研磨装
置の構成を示す斜視図である。
【図12】研磨剤分散プレートの他の構造例を示す図で
ある。
【図13】研磨剤分散プレートのさらに他の構造例を示
す図である。
【図14】従来の平坦化研磨装置の一構成例を示す図で
ある。
【図15】従来の平坦化研磨装置のさらに他の構成例を
示す図である。
【符号の説明】
1…平坦化研磨装置、2…研磨ベルト部、31…基板ホ
ルダー部、61…定盤部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】研磨面を有する研磨体と、 研磨体の研磨面を所定の方向に沿って直動または往復動
    させる駆動手段と、 被研磨基板を研磨体の研磨面に対向させて保持する保持
    手段と、 前記保持手段を前記研磨体に対して移動位置決めし、当
    該保持手段に保持された被研磨基板を前記研磨体の研磨
    面に当接させる移動位置決め手段と、 前記保持手段に保持された被研磨基板と前記研磨体の研
    磨面とを所定の力で押し付ける押し付け手段と、 前記保持手段を所定の軸を中心に所定の角度で断続的に
    回動させ、各回動位置で所定時間当該被研磨基板を停止
    保持する回動手段とを有する平坦化研磨装置。
  2. 【請求項2】前記回動手段は、前記被研磨基板の被研磨
    層に形成された所定方向の段差に直交する向きに当該被
    研磨基板を回動させる請求項1に記載の平坦化研磨装
    置。
  3. 【請求項3】前記回動手段は、前記被研磨基板に形成さ
    れる素子の配列方向が前記研磨体の移動方向に沿うよう
    に当該被研磨基板を回動する請求項1に記載の平坦化研
    磨装置。
  4. 【請求項4】前記素子の配列方向は、前記被研磨基板の
    所定の基準面を基準にして互いに直交する方向であり、 前記回動手段は、前記被研磨基板の所定の基準面を基準
    にして90度毎に前記被研磨基板を回動させる請求項2
    に記載の平坦化研磨装置。
  5. 【請求項5】前記押し付け手段は、前記研磨体の裏面を
    支持する支持面を有する定盤と、 前記保持手段に対して複数箇所に設けられ、当該保持手
    段を前記定盤に向けて押圧し、各々が独立に押圧力を調
    整可能である押圧手段とを有する請求項1に記載の平坦
    化研磨装置。
  6. 【請求項6】前記押圧手段は、前記保持手段の複数箇所
    に固定されたシリンダ装置からなる請求項5に記載の平
    坦化研磨装置。
  7. 【請求項7】前記定盤には、前記支持面の前記被研磨基
    板に対する高さを独立に調整可能な複数のシリンダ装置
    が設けられている請求項4に記載の平坦化研磨装置。
  8. 【請求項8】前記研磨体は、エンドレス状の研磨ベルト
    からなり、 前記駆動手段は、前記研磨ベルトが巻回され、当該研磨
    ベルトを所定の方向に直線移動させる回転体を有する請
    求項1に記載の平坦化研磨装置。
  9. 【請求項9】前記複数の押圧手段の押圧力と前記被研磨
    基板の研磨量の面内分布との相関データに基づいて、前
    記被研磨基板の研磨量および研磨量の面内均一性が所定
    の値になるように前記複数の押圧手段の押圧力を独立に
    調整する押圧力調整手段を有する請求項4に記載の平坦
    化研磨装置。
  10. 【請求項10】所定の押圧力で前記研磨ベルトの研磨面
    を押圧する押圧面を有し、前記研磨ベルトの研磨面の前
    記被研磨基板に対して上流で前記研磨面に塗布された研
    磨剤を均一に分散させる研磨剤分散プレートをさらに有
    する請求項7に記載の平坦化研磨装置。
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