JPH09168688A - ミシンの給油装置 - Google Patents
ミシンの給油装置Info
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- JPH09168688A JPH09168688A JP32893595A JP32893595A JPH09168688A JP H09168688 A JPH09168688 A JP H09168688A JP 32893595 A JP32893595 A JP 32893595A JP 32893595 A JP32893595 A JP 32893595A JP H09168688 A JPH09168688 A JP H09168688A
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Abstract
潤滑油の補給頻度を少なくすることができるミシンの給
油装置を提供すること。 【解決手段】 上軸3の回転に伴ってオイルタンク10
から釜土台30に供給された潤滑油は、ポンプ供給チュ
ーブ61、プランジャーポンプ50、オイルチューブ6
2を通過してオイルタンク10に戻され、他のギヤ等に
供給された汚れた潤滑油と混ざることがない。
Description
特に釜土台に潤滑油を給油するミシンの給油装置に関す
るものである。
ンにおいては、耐久性の面から軸受メタル等の回転及び
摺動する部分には潤滑油の給油が不可欠である。そのな
かでも特に釜への給油は重要である。一般に釜への給油
が多すぎると、縫製物に潤滑油が付着し、油ジミ等著し
い品質低下を招く恐れがある。また釜への給油量が少な
すぎると、釜レ−ス部の発熱を生じ糸締まり等の縫い調
子に影響を与えるばかりでなく、化繊系の糸では熱によ
る糸切れが発生し、最悪の場合は釜の焼付き現象も生じ
る。
2つの方式がある。1つは、ミシン本体の底部にオイル
パンと呼ばれる油受けを持ち、ポンプによってオイルパ
ンから潤滑油を吸い上げて、釜へ給油する方式(オイル
パン方式)である。もう1つは、ミシン本体の一部にオ
イルパンとは別にオイルタンクと呼ばれる油収納容器を
持ち、オイルタンク内の潤滑油のみをポンプ等によって
釜に給油する方式(オイルタンク方式)である。
パン方式では、軸受メタル、その他の摺動部で使用され
た潤滑油が、再びオイルパンに戻ってくるため、オイル
パン内の潤滑油にはごみや金属片等の異物が混入してい
たり、潤滑油の汚れも著しい。従って、オイルパン方式
を採用する場合には、金網やフィルタ−等を使って潤滑
油を濾過することが行われている。しかしながら、前述
した濾過方法ではポンプへの大きな異物の混入を防いで
いるのが実状であり、ミシンの使用によって変色した潤
滑油を使用前のきれいな状態に戻すのは、不可能であ
る。従って、汚れた潤滑油が釜へ供給された場合、釜の
油使用量によっては汚れた潤滑油が縫製物に付着し、縫
製品が商品として取り扱うことができなくなるという問
題点があった。
動部各所で使用された潤滑油が再びオイルパンに戻るの
はオイルパン方式と同じであるが、潤滑油の供給源はオ
イルパンとは別体のオイルタンクであるため、汚れた潤
滑油が釜土台に供給されることはなく、前述したオイル
パン方式の問題点は生じない。しかしながら、釜土台に
供給された潤滑油は、オイルパンに排出され、かつミシ
ン本体に内蔵されているオイルタンクの容量が小さいた
め、オイルタンク内の潤滑油が短時間で空になってしま
い頻繁に潤滑油をオイルタンクに補給しなければならな
い問題点があった。
になされたものであり、釜土台に汚れた潤滑油を供給す
ることなく、潤滑油の補給頻度を少なくすることができ
るミシンの給油装置を提供することを目的とする。
に、本発明の請求項1記載のミシンの給油装置では、油
溜めに貯蔵された潤滑油を、強制供給手段によって前記
油溜めとミシンの釜を支持する釜土台とを連通させる流
路を介して、前記釜土台に供給するものを対象とし、特
に、前記釜土台に供給された潤滑油を前記油溜めに戻す
戻し流路を備えている。従って、前記釜土台に供給され
た潤滑油は、前記戻し流路を通過して前記油溜めに戻
り、再び、前記流路を介して前記釜土台に供給される。
油装置では、前記強制給油手段を、上軸の軸受け内周面
に溝を形成し、上軸の回転によって前記溝を潤滑油が伝
わることによって前記油溜めから潤滑油を汲み上げる上
軸ポンプで構成している。従って、前記釜土台に供給す
る潤滑油の量を、上軸の回転数に応じて変更することが
できる。
油装置では、前記油溜めをミシンアーム内に設け、ミシ
ンの下軸に前記釜土台に溜まった潤滑油を前記油溜めに
汲み上げる下軸ポンプを備え、前記戻し流路を、前記釜
土台と前記下軸ポンプとを連通する第1配管と、前記下
軸ポンプと前記油溜めとを連通する第2配管と、前記下
軸ポンプとで構成している。従って、前記油溜めより下
方に設置された前記釜土台に容易に潤滑油を供給するこ
とができ、釜土台に供給された潤滑油を前記下軸ポンプ
によって、前記第1配管、前記下軸ポンプ、前記第2配
管を介して前記油溜めに戻す。
を具体化した実施の形態について図面を参照して説明す
る。
全回転の釜を使用する電動ミシン1に適用したものにつ
いて説明する。
いて説明する。ミシンアーム6内には、針棒を上下に往
復移動させる針棒上下駆動機構、天秤を上下に往復駆動
させる天秤駆動機構等の機械的機構が組み込まれ、ベッ
ド2内には、釜土台30を含む釜駆動機構、送り歯を前
後及び上下に往復駆動させる送り歯駆動機構等が組み込
まれ、これらの機械的機構は上軸3や下軸40を介して
図示しないミシンモータにより各々駆動される。
て図1を用いて説明する。
って回転可能に支持されており、前記上軸3が高速回転
しても焼き付くことがないように前記上軸3と前記上軸
メタル20との間の回転摺動部には、後述する油溜めと
してのオイルタンク10に接続された供給チューブ63
から潤滑油が給油される。
達する油通路22が設けられており、更に、上軸メタル
20の内周面には、らせん状の溝21が形成されてい
る。前記上軸メタル20の図1において、右側には、右
端部がオイルシール24によって形成された油たまり2
3が設けられている。前記油たまり23の上面には、開
口部が形成され、その開口部には、前記油たまり23に
溜まった潤滑油を前記釜土台30以外の摺動部等へ供給
するビニルチューブ64が接続されている。また、前記
開口部から前記油たまり23内部に紐25が垂れ下げら
れており、前記油たまり23に溜まった潤滑油は、前記
紐25を介してビニルチューブ64へと流れる。前記ビ
ニルチューブ64は、図示しないリンク機構等に接続さ
れている。前記リンク機構等に供給された潤滑油は、前
記ベッド2下部に設けられたオイルパン4に排出され
る。
しない孔が設けられており、その孔には、前記釜土台3
0に設けられた給油路31に一端が接続された釜土台チ
ューブ60の他端が接続されている。更に、前記油たま
り23の前記上軸3下端の位置には、前記油たまり23
内に潤滑油が満たされることを防ぐために図示しない孔
が開いており、その孔と前記オイルタンク10とが上軸
戻しチューブ65で接続され、前記油たまり23内の潤
滑油が前記孔より上方に溜まらないようにしている。
シンアーム6底面との間に設置され、右側端部に3つの
通路が設けられている。図1において、最上部の第1通
路11は、前記油たまり23内の余分な潤滑油をオイル
タンク10内へ戻す上軸戻しチューブ65が接続されて
いる。その下部の第2通路12は、前記釜土台30に供
給された潤滑油を前記オイルタンク10へ戻す第2配管
としてのオイルチューブ62が接続されている。最下部
の第3通路13は、前記供給チューブ63が接続されて
いる。
油たまり32が設けられており、前記釜土台油たまり3
2は、パッキン37によって密閉されている。前記パッ
キン37には、中央に釜土台油たまり32に溜まった潤
滑油を後述するサブタンク39へ流出させる孔38が開
いている。また、前記給油路31の内部には灯芯33が
設けられており、前記釜土台チューブ60を介して前記
給油路31に供給された潤滑油は、灯芯33を伝わって
釜土台油たまり32へと導かれる。尚、前記灯芯33
は、その経路の一部がチュ−ブカバ−35に覆われてお
り、そのチューブカバー35に当接したネジ34によっ
て前記灯芯33の断面積を変化させることで、前記釜土
台油たまり32への潤滑油の供給量を調節する。
端面71と接するようにフェルト36が設置されてい
る。前記釜70の内部には、給油穴72が設けられてお
り、前記端面71から給油穴72に向かってネジ部73
が形成されている。従って、電動ミシン1が駆動され、
下軸40の回転に伴って釜70が回転するとフェルト3
6に浸透した潤滑油は、ネジ部73によって釜70の給
油穴72を通って、釜70の各所(図示せず)に供給さ
れる。
出する潤滑油を溜めるものであり、前記パッキン37の
下部に設けられている。前記サブタンク39は、前記ネ
ジ34によって前記釜土台油たまり32に供給される潤
滑油の量を調整したにも係わらず、前記釜土台油たまり
32に多量の潤滑油が溜った場合、前記孔38から前記
釜土台油たまり32内の潤滑油を流出させ、常に前記釜
土台油たまり32内の潤滑油を適量に保つためのもので
ある。また、前記サブタンク39の下部には、第1配管
としてのポンプ供給チューブ61の一端が接続されてい
る。前記ポンプ供給チューブ61の他端は、後述する下
軸ポンプとしてのプランジャーポンプ50の吸入口54
(図2に示す)に接続されている。
うに、ミシンのベッド2に固定されかつ前記下軸40を
回動可能に支持する下軸メタル5に併設されている。前
記プランジャ−ポンプ50は、プランジャ−ピン51、
バネ52、ネジ53と前記下軸40に設けられた偏心部
41とによって構成されている。図2に示すように、下
軸40が時計方向に回転した場合、吸入口54には負圧
が生じ、その負圧によって吸引力が発生し、サブタンク
39内からオイルチュ−ブ61を通って潤滑油がプラン
ジャ−ポンプ50内に吸引される。プランジャ−ポンプ
50内に吸引された潤滑油は、下軸40の回転に伴って
下軸40の偏心部41と下軸メタル5内面とのスキマ4
2によって排出口55に運ばれ、プランジャ−ピン5
1、バネ52の作用によって排出口55からオイルチュ
−ブ62へと排出される。
動作について図1及び図2を用いて説明する。
及び下軸5が回転し、上軸メタル20に形成された溝2
1によってオイルタンク10の第3通路13から潤滑油
が供給チューブ63、油通路22を介して上軸メタル2
0内に供給される。上軸メタル20内に供給された潤滑
油は、油たまり23に到達し、上軸3の回転に伴って油
たまり23内に飛び散る潤滑油は、紐25に付着し、ビ
ニルチューブ64から各運動機構に供給される。また、
油たまり23に溜まった潤滑油は、釜土台チューブ6
0、給油路31、灯芯33を介して釜土台油たまり32
に供給される。釜土台油たまり32に供給された潤滑油
は、フェルト36に浸透し、釜70の回転に伴って給油
孔72内に吸引され、釜70の各所に供給される。
パッキン37の孔38からサブタンクに落下する。サブ
タンク39に溜まった潤滑油は、下軸40の回転に伴っ
て動作するプランジャーポンプ50によって、ポンプ供
給チューブ61、吸入口54を介して、プランジャーポ
ンプ50内に供給されると共に、排出口55、オイルチ
ューブ62を介して、オイルタンク10に戻る。
構等の各摺動部に供給された潤滑油は、各摺動部に供給
された後、オイルパン4に排出される。
ーポンプ50、オイルチューブ62が戻し流路として機
能する。
のミシンの給油装置によれば、釜土台30に供給された
潤滑油は、ポンプ供給チューブ61、プランジャーポン
プ50、オイルチューブ62を通過してオイルタンク1
0に戻されるため、他のギヤ等に供給された汚れた潤滑
油と混ざることがなくなり、きれいな潤滑油を再び釜土
台30に供給することができ、かつオイルタンク10に
潤滑油を供給する頻度を減少させることができる。
定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々
の変更が可能である。
では、オイルタンク10をミシンアーム6内に収納して
いるが、ベッド2へ配置するようにしてもよい。また、
ミシン内部に設けずに、ミシン外部に設置するようにし
てもよい。
てプランジャーポンプ50を用いているが、他の構成、
例えば、ギヤポンプ、ベーンポンプ等で構成してもよ
い。更に、下軸の回転に伴って作動するポンプではな
く、電源スイッチのオンオフによって作動する電動ポン
プを用いてもよい。
発明の請求項1記載のミシンの給油装置では、釜土台に
供給された潤滑油は、前記戻し流路を通過して前記油溜
めに戻されるため、他のギヤ等に供給された汚れた潤滑
油と混ざることがなくなり、きれいな潤滑油を再び釜土
台に供給することができ、かつ油溜めに潤滑油を供給す
る頻度を減少させることができる。
油装置では、前記強制給油手段を、上軸の軸受け内周面
に溝を形成し、上軸の回転によって前記溝を潤滑油が伝
わることによって前記油溜めから潤滑油を汲み上げる上
軸ポンプで構成している。従って、前記釜土台に供給す
る潤滑油の量を、上軸の回転数に応じて変更することが
できる。
油装置では、前記釜土台より上方に設置された前記油溜
めから前記釜土台へ潤滑油が流れやすくなり、更に、前
記釜土台に溜まった潤滑油を、下軸ポンプによって第1
配管、下軸ポンプ、第2配管を介して前記油溜めに戻す
循環流路を形成するため、前記油溜めをミシンアーム内
に設置することができ、ミシンを小型化することができ
る等の効果を得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 油溜めに貯蔵された潤滑油を、強制供給
手段によって前記油溜めとミシンの釜を支持する釜土台
とを連通させる流路を介して、前記釜土台に供給するミ
シンの給油装置において、 前記釜土台に供給された潤滑油を前記油溜めに戻す戻し
流路を備えたことを特徴とするミシンの給油装置。 - 【請求項2】 前記強制給油手段を、上軸の軸受け内周
面に溝を形成し、上軸の回転によって前記溝を潤滑油が
伝わることによって前記油溜めから潤滑油を汲み上げる
上軸ポンプで構成したことを特徴とする請求項1に記載
のミシンの給油装置。 - 【請求項3】 前記油溜めをミシンアーム内に設け、 ミシンの下軸に前記釜土台に溜まった潤滑油を前記油溜
めに汲み上げる下軸ポンプを備え、 前記戻し流路を、前記釜土台と前記下軸ポンプとを連通
する第1配管と、前記下軸ポンプと前記油溜めとを連通
する第2配管と、前記下軸ポンプとで構成したことを特
徴とする請求項1に記載のミシンの給油装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32893595A JP3832883B2 (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | ミシンの給油装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32893595A JP3832883B2 (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | ミシンの給油装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09168688A true JPH09168688A (ja) | 1997-06-30 |
JP3832883B2 JP3832883B2 (ja) | 2006-10-11 |
Family
ID=18215747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32893595A Expired - Fee Related JP3832883B2 (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | ミシンの給油装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3832883B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006320656A (ja) * | 2005-05-20 | 2006-11-30 | Pegasus Sewing Mach Mfg Co Ltd | ミシンの給油装置 |
JP2013150785A (ja) * | 2011-12-26 | 2013-08-08 | Juki Corp | ミシン |
CN105003815A (zh) * | 2015-08-14 | 2015-10-28 | 苏州科润织造有限公司 | 一种包缝机柱塞泵机构 |
CN105951324A (zh) * | 2016-07-18 | 2016-09-21 | 浙江杜马缝纫机股份有限公司 | 一种旋梭供油系统 |
CN107460658A (zh) * | 2017-08-28 | 2017-12-12 | 杰克缝纫机股份有限公司 | 缝纫机外置回油结构 |
CN113463294A (zh) * | 2021-06-30 | 2021-10-01 | 福州帝豪服饰有限公司 | 一种贮油箱、贮油润滑装置及缝盘机 |
-
1995
- 1995-12-18 JP JP32893595A patent/JP3832883B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105951324B (zh) * | 2016-07-18 | 2022-12-23 | 浙江杜马缝纫机股份有限公司 | 一种旋梭供油系统 |
CN107460658A (zh) * | 2017-08-28 | 2017-12-12 | 杰克缝纫机股份有限公司 | 缝纫机外置回油结构 |
CN107460658B (zh) * | 2017-08-28 | 2020-05-05 | 杰克缝纫机股份有限公司 | 缝纫机外置回油结构 |
CN113463294A (zh) * | 2021-06-30 | 2021-10-01 | 福州帝豪服饰有限公司 | 一种贮油箱、贮油润滑装置及缝盘机 |
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JP3832883B2 (ja) | 2006-10-11 |
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