JPH09167561A - アンチグレア、耐静電気、ダークフェースプレートコーティング陰極線管の製造方法 - Google Patents

アンチグレア、耐静電気、ダークフェースプレートコーティング陰極線管の製造方法

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JPH09167561A
JPH09167561A JP8206237A JP20623796A JPH09167561A JP H09167561 A JPH09167561 A JP H09167561A JP 8206237 A JP8206237 A JP 8206237A JP 20623796 A JP20623796 A JP 20623796A JP H09167561 A JPH09167561 A JP H09167561A
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dispersion
carbon
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JP8206237A
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Giuseppe Magnone
マニョーン ジュゼッペ
Guido Manciocco
マンチオッコ グイード
Cinquina Patrizia
チンキナ パトリツィア
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    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/20Manufacture of screens on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted or stored; Applying coatings to the vessel
    • H01J9/22Applying luminescent coatings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/86Vessels; Containers; Vacuum locks
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    • H01J29/896Anti-reflection means, e.g. eliminating glare due to ambient light

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外表面(39)にアンチグレア、耐静電気、
ダークコーティング(37)を有するフェースプレート
パネル(27)よりなる陰極線管(21)を製造する方
法を提供することが課題である。 【解決手段】 炭素粒子と有機ビヒクルとを実質的に等
しい重量割合で含有する実質的に均質な初期炭素ディス
パージョンを形成し;十分な量の上記均質初期炭素ディ
スパージョンをリチウムポリシリケートの水溶液とコン
バインさせてCRT(21)のパネル(27)に施すの
に適した最終的ディスパージョンを形成する各段階を特
徴とする方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、そのフェースプレ
ートパネルの外表面にアンチグレア、耐静電気、ダーク
コーティングが施された陰極線管(CRT)の製造方法
に係り、特にそのようなコーティングの製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】多くの適用において、陰極線管上に表示
される画像のコントラストを向上させ又陰極線管上の耐
静電気コーティングを提供するために略40%の有効フ
ェースプレート透過率を有することが望まれている。C
RTフェースプレートパネルの外表面上のダーク又はニ
ュートラルデンシティコーティングは、そのような結果
を得るための、ダークガラスフェースプレートに代わる
価格的に効果的な代替方法である。アンチグレア又はグ
レア低減の特性をニュートラルデンシティフェースプレ
ートコーティングに組み入れることは周知の技術であ
り、例えばブラウン他に1975年8月5日に与えられ
た米国特許第3,898,509号に記述されている。
この特許では、小量の炭素を含むインドインクが水性ケ
イ酸リチウム溶液に添加され、コーティング溶液が形成
され、それはCRTフェースプレートパネルの外表面に
スプレーされ、もってグレア低減を提供しながらフェー
スプレートの全体の透過率を69%(コーティングされ
ていない状態)から42%に減少する。光透過率低減の
有効度はコーティング組成物における光減衰材の量の関
数である。米国特許第3,898,509号で使用され
る小量の炭素はコーティングに耐静電気性を提供するに
は不十分である。
【0003】「アンチグレア」又は「グレア低減」とい
う用語は、ここでは、周囲光源の反射画像の明るさ及び
解像度の低減を称する。周囲光源からの光のグレアは陰
極管フェースプレート上の画像を見る際に影響を与え、
見る人には邪魔になる。耐静電気性をフェースプレート
コーティングに組み入れることは周知であり、例えば1
986年6月7日にディール他に与えられた米国特許第
4,563,612号に記述されている。コーティング
の耐静電気性は、コーティングされたフェースプレート
上の静電電圧の放電に要される経過時間に関する。米国
特許第4,563,612号では、耐静電気特性をコー
ティングに付与するために無機金属化合物の効果濃度
(operative concentration )がコーティング組成物に
導入される。コーティングの最終的な電気的、光学的及
び物理特性を実現されるために少なくとも120°C及
び望ましくは150°乃至300°Cの範囲の温度にお
ける焼き付け段階が必要とされる。この特許は又、炭素
等のいくらかの添加材が耐静電気特性を付与するものと
して知られていることを述べている。しかしながら、耐
静電気特性を得るためにあまりにも高濃度の炭素を添加
することによって陰極線管の画像透過特性が許容出来な
い範囲迄に低下してしまう。耐静電気特性を得るために
要される炭素の濃度は与えられていないが、173.5
mlのコーティング溶液中に0.26gの炭素を使用す
る(0.15重量%の合計炭素濃度をもたらす)米国特
許第3,898,509号は、耐静電気特性を有するこ
とは開示されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、低価格の材料を使用してアンチグレア、耐
静電気、ダークコーティングを製剤し、50乃至70の
範囲の光沢を維持しながら40%又はそれ未満の有効フ
ェースプレート透過率を有する陰極線管を提供すること
である。光沢は、光沢計を使用した、垂直から60°の
フェースプレートパネルの表面反射率の測定値である。
光沢値の範囲は1乃至100であり、フェースプレート
パネルの外表面上のコーティングによって散乱されずに
反射される光のパーセンテージを示す。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、アンチ
グレア、耐静電気、ダークコーティングを有する外表面
を有するフェースプレートパネルを含む陰極線管の製造
方法を述べる。この方法は、(a) 重量的に実質的に等
しい割合の炭素粒子及び有機ビヒクルを含有する実質的
に均質な初期炭素ディスパージョン(dispersion)を形
成し、(b) 十分な量の均質初期炭素ディスパージョンを
リチウムポリシリケート(lithium polysilicate)の水
溶液とコンバインさせてCRTのフェースプレートへの
適用に適した最終的ディスパージョンを形成する各段階
を特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】図面と共に本発明を更に詳細に説
明する。図1に示された陰極線管21は、漏斗部25と
一体の、真空排気されたガラスエンベロープのネック部
23を含む。ガラスフェースプレートパネル27はデビ
トリファイドガラスフリットシール(devitrified glas
s frit seal )29によって漏斗部25に接続されてい
る。蛍光体材料の発光スクリーン31がフェースプレー
トパネル27の内表面に施こされる。例えばアルミニウ
ム製の光反射金属膜33が、図2に詳細を示すごとくに
発光スクリーン31上にデポジットされる。電子銃35
からの電子ビームによって走査されると、発光スクリー
ン31はフェースプレートパネル27を通して視ること
が出来る発光画像を形成し得る。新規なアンチグレア、
耐静電気、ダークコーティング37がフェースプレート
パネル27の外表面に施こされ、もって静電電荷の蓄積
が防止され、パネル27を通して視た際の画像のコント
ラストが改善される。
【0007】本発明の新規なアンチグレア、耐静電気、
ダークコーティング37は、1993年9月23日出願
されたイタリア特許出願第MI 93A002036号
に記載され、VIDEOCOLOR,S.p.A.に譲
渡されたグレア低減、ダーク、又はニュートラルデンシ
ティ、フェースプレートコーティングと同様である。し
かしながらこの新規なコーティングは耐静電気特性をも
有するが、イタリア特許出願に記載された従来技術のコ
ーティングはそれを有しないことで異なる。更に、本発
明の新規なコーティングはより濃縮された、1:1乃至
1.2:1の範囲内の比で炭素と有機材とを含有する初
期炭素ディスパージョンを有するように製剤されるが、
従来技術の初期ディスパージョン又は炭素スラリーの炭
素の有機材に対する比は3:1である。フェースプレー
ト上にスプレーされもって従来技術のグレア低減、ニュ
ートラルデンシティコーティングを形成するコーティン
グ組成物は、5.5重量%の炭素スラリー(0.24重
量%炭素)乃至14.5重量%の炭素スラリー(0.6
4重量%炭素)を含有する。更に、この新規なコーティ
ングの初期炭素ディスパージョンは均質であるため、た
とえ従来技術の最終的コーティング組成物の炭素含有量
が例えば本発明の最終的ディスパージョンのものと等し
いか或いはそれを超えるとしても、本発明の初期炭素デ
ィスパージョンを使用して製造されたこの新規なコーテ
ィングは従来技術のコーティングと比べて驚くほどの耐
静電気特性を有する。新規は初期炭素ディスパージョン
を使用して有機材と炭素との比が略1:1で調製された
本発明の最終的ディスパージョンは、初期炭素ディスパ
ージョンでそうであるように、同じ均質性と2乃至3μ
mの範囲の炭素粒子とを有する。最終的ディスパージョ
ンにおいて及びフェースプレートコーティングにおいて
小さい粒子サイズを維持することが本発明のコーティン
グの耐静電気特性を実現すると思われる。逆に同じか或
いは高い炭素含有量を有する従来技術のコーティングで
は、最終的コーティング組成物において炭素粒子がかた
まって略1.4乃至1.5μmのサイズとなることが見
いだされた。この炭素粒子がかたまりになることは、従
来技術のコーティングにおいて耐静電気特性を無くすよ
うに作用するように思われる。
【0008】本発明のコーティングは、埃、リント、
油、薄皮等を取り除くために使用される、フェースプレ
ートパネルの表面を傷つけることがないような周知の洗
浄方法によって注意深くその表面39をクリーニングす
ることによって、シールされ真空排気された陰極管21
のフェースプレートパネル27の外表面39に施こされ
る。その表面を市販の洗浄化合物で洗浄し、その後表面
を水で洗い流すことが好ましい。この表面は、次に、2
乃至8重量%のアンモニウムバイフルオライド(ammoni
um bifluoride )溶液で拭くことによってその表面をエ
ッチングし、次に純水、即ち脱イオン水ですすぎ、ウォ
ーターマークを防止するためにエアーカーテンで乾燥さ
せる。フェースプレートパネルは次にオーブン内で或い
は他の適当な手段にて略30乃至80°に加熱され、そ
してリチウムポリシリケートよりなる最終的ディスパー
ジョン、並びに重量的に等しい割合の炭素粒子と有機材
とを含み更に基礎液及び結果的に得られるフェースプレ
ートコーティングの機械的強度を提供するための適当な
量のコロイド状シリカを含む均質初期炭素ディスパージ
ョンでコーティングされる。リチウムポリシリケート
は、SiO2 とLi2 Oとの比が略4:1乃至略25:
1の間にあるリチウム安定シリカゾルである。このゾル
は実質的にヒドリキシル以外の陰イオンが無い。このリ
チウム安定シリカゾルは、実質的に、溶媒に解ける化合
物でありゾルではないケイ酸リチウム溶液とは異なる。
引き続いて加熱され、もってリチウムゾルコーティング
は乾燥してケイ酸リチウムコーティングを形成する。こ
の新規な最終的ディスパージョンは従来の方法によって
一又はいくつかの層で、例えばスプレーによって施こさ
れ得る。このコーティングは気中で乾燥され、そしてそ
の温度を周囲温度(略22°C)より15乃至60°C
高くするように加熱する。このコーティングは次に略1
5乃至60秒間、50乃至60°Cの暖水で洗浄され
る。このコーティングは、リント又は他の異物の付着を
防止するために注意深く気中で乾燥される。
【0009】この新規なコーティングは耐静電気特性を
有し、即ち、陰極線管が正常に動作している際に接地さ
れた際、このコーティングは静電電荷を蓄積しない。こ
の新規なコーティングは又アンチグレア又はグレア低減
特性を有する。即ち、このコーティングは反射光を散乱
する。更に耐静電気特性を達成するために炭素が添加さ
れたコーティングは又、コーティングを暗くして画像コ
ントラストを改善する。
【0010】例1 真空排気されたCRT21のフェースプレートパネル2
7の外表面39は周知の洗浄方法でクリーニングされ、
次に5重量%のアンモニウムバイフルオライド溶液で軽
くエッチングされ、脱イオン水ですすがれる。次に陰極
線管のフェースプレートパネル27は30乃至80°C
の範囲内で加熱され、新規な液体コーティング組成物又
は最終的ディスパージョンが暖かいガラス表面にスプレ
ーされる。この最終的ディスパージョンはまず初期炭素
ディスパージョンを形成し、この初期炭素ディスパージ
ョンは米国、DE、ウィルミングトン、ICIアメリカ
社から得られるBrij 35 SP等の6重量%サル
ファクタント、米国、CT、グリーンウィッチ、リグノ
技術から得られるマラスパースCBA−1又はCBOS
−3等の24重量%の分散剤、重量で30%の水酸化ア
ンモニウム等の1.5重量%の基礎液、米国、MA、ウ
ォールサム、キャボット社から得られるBP−1300
等の36重量%の炭素、米国、DE、ウィルミングト
ン、E.I.デュポント社から得られる、高い耐磨耗性
を提供するラドックス、AM等の7.5重量%のコロイ
ド状シリカ、及び平衡純水(脱イオン水)よりなる。
【0011】この初期炭素ディスパージョンは、米国、
MA、エベレット、ガウリン社から得られる、7030
kg cm-2(10、000psi)で動作されるモデ
ル15Mホモジェナイザーを使用して混合される。この
ホモジェナイザーはサルファクタントを分散剤とよりな
る有機成分と、0.2乃至0.3μmの粒子サイズの炭
素粒子とを、炭素の有機物に対する比が1:1乃至1.
2:1の範囲で混合することが可能である。驚くべきこ
とにこの均質初期炭素ディスパージョンは、小量の初期
炭素ディスパージョンがケイ酸リチウム48及び水と混
合され最終的ディスパージョンを形成する際に、炭素粒
子の小粒子サイズを0.2乃至0.3μmの範囲以内保
持する。上記イタリア特許出願の炭素と有機物との比は
3:1であったが、炭素粒子がかたまって、初期炭素ス
ラリーにおける0.2乃至0.3μmの最初のサイズか
ら最終的コーティング組成物における1.4乃至1.5
μmのサイズとなるため、従来技術のコーティングは十
分な耐静電気特性を有さない。
【0012】本発明の最終的ディスパージョンは1.2
4重量%の均質初期炭素ディスパージョンを、米国、D
E、ウィリングトン、E.I.デュポント社によって製
造される2.2重量%の(リチウム)ポリシリケート4
8及び平衡脱イオン水を混合することによって形成され
る。0.45重量%を含有するこの最終的ディスパージ
ョンがフェースプレートパネルにスプレーされ、光沢7
0で透過率27%低減を提供するコーティングを形成す
る。
【0013】例2 他の最終的ディスパージョンは1重量%の均質初期炭素
ディスパージョンに2.2重量%の(リチウム)ポリシ
キケート48及び平衡脱イオン水を混合するこのによっ
て形成される。0.36重量%の炭素を含有するこの最
終的ディスパージョンはフェースプレートパネルにスプ
レーされ、光沢70で透過率19%低減を提供するコー
ティングを形成する。
【0014】上記製剤の光沢値はフェースプレートにス
プレーされる最終的ディスパージョンの量の増加又は減
少によって変化し得る。例えば、例2で述べた増加され
た量の製剤をパネルにスプレーして56の光沢を得るこ
とが出来る。この量の増加は、スプレー処理を多回数お
こなうことによって、或いは各スプレー処理における最
終的ディスパージョンの量を増加させることによって達
成され得る。
【0015】図3は、最終的コーティング組成物におけ
る均質初期炭素ディスパージョンの濃度の関数として
の、0.5重量%乃至1.5重量%の範囲の初期ディス
パージョン濃度に関する、光沢70における、フェース
プレート透過のパーセント減少量のグラフである。コー
ティングしたフェースプレートパネル及びコーティング
しないフェースプレートパネルの分光反射率を曲線群と
して図4に示す。分光反射率はゴニオレフレクトメータ
ーを使用した13.5度の傾斜角度での表面反射率の測
定値である。基準を示すコーティング無しのフェースプ
レートパネルは曲線1として識別される。炭素と有機物
との比が3:1の、イタリア特許出願MI93A002
036の教示によって製造されたアンチグレア、ダーク
コーティングを有するパネルは曲線2として識別され
る。曲線3、4は本発明によって製造され、1:1乃至
1.2:1の範囲以内の炭素対有機物の比を有する。曲
線3、4は、最終的ディスパージョンにおける初期炭素
ディスパージョンの濃度が互いに異なるだけである。曲
線3において、初期炭素ディスパージョンの濃度は0.
5重量%であり、1.18重量%の炭素を有する最終デ
ィスパージョンを提供し、他方曲線4において、初期炭
素ディスパージョンの濃度は0.7重量%であり、0.
25重量%の炭素含有量を有する最終ディスパージョン
を提供する。図4から、曲線3、4の本発明の新規なコ
ーティングは、曲線2の従来のコーティングに比してよ
り低い分光反射率を有することが分かる。ここから、よ
り高い有機材の濃度を有する本発明の均質初期炭素ディ
スパージョンは、より低い有機材濃度を有する従来の製
剤に比して優れた分光反射率性能を提供することが分か
る。
【0016】この新規なコーティングの耐静電気特性
は、CRTに印加されるスクリーン電圧の減少の関数と
しての経過放電時間の測定技術によって測定された。最
初に30kVがCRTに印加される。初期均質炭素ディ
スパージョンにおいて1:1乃至1.2:1の範囲以内
の炭素の有機物に対する比を有するこの新規なコーティ
ングは、25乃至32kVの範囲内のスクリーン上の静
電電圧を略20乃至25秒間で連続的に放電することが
出来る。この新規なコーティング及び審査中のイタリア
特許出願に記載された3:1の炭素の有機物に対する比
を有する従来のコーティングの電気的特性は、20乃至
25°Cの範囲内の温度及び50±5%相対湿度におい
て、オランダ、B.V.ロッチェム、シムコから得られ
るSIMCOTM静電気減衰計を使用して測定された。図
5に示すごとく、陰極線管に30kVが印加され、曲線
Aとして識別される本発明の新規なコーティングは25
秒以内で完全に放電した。これに対してイタリア特許出
願の製剤によって製造された曲線Bとして識別された従
来技術のコーティングは放電に600乃至700秒を要
した(放電期間のうち最初の150秒のみが図示されて
いる)。この耐静電気試験の結果、本発明のコーティン
グ方法が良好な耐静電気特性を有することが示され、他
方略同じ炭素含有量を有する従来技術のコーティングは
耐静電気特性を示さなかった。この驚くべき結果は、最
終的ディスパージョン及び結果的に得られるフェースプ
レートコーティングにおける炭素粒子がかたまりになる
ことを防止すると思われる本発明のコーティングに帰す
るものと思われる。最終的ディスパージョンが少なくと
も25%の透過率の低減を提供するように、即ち略1.
17重量%の初期炭素ディスパージョン濃度(0.42
重量%炭素)で施こされる際に本発明のコーティングの
この良好な耐静電気性能は最適化される。本発明のコー
ティングは、光沢70で、蛍光体のカラーコーディネー
トに悪影響を与えることなく、40%ぐらいのフェース
プレート透過率の低減を達成するように施こされ得る。
光沢値を50に減少させることによってフェースプレー
トの透過率は略55%低下する。表1乃至3は本発明に
よってコーティングされた3個のフェースプレートに関
する光学的特性及びカラーコーディネートを示す。この
テストでは、表1、2で識別された二つのフェースプレ
ートは光沢70を得るようにコーティングされ、第3の
フェースプレートは光沢56を得るようにコーティング
されている。CRTの各々は、校正標準を使用したテス
トでCRTの反射スペクトルを比較するスペクトロラジ
オメータを使用してチューブフェースレフレクティビテ
ィ(TFR)に関して測定された。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【発明の効果】3個のサンプルの測定パラメタの相違は
表1乃至3から明白であるが、このテストによって、こ
の新規なコーティング製剤が、CRTの色忠実度を維持
しながらガラス透過率のかなりの低減を提供することが
分かる。高価な低透過率ガラスを購入することにまさる
本発明のコーティングはコーティングが陰極線管が製造
され試験されるまでに施こされる必要がなく、もって全
ての製造仕様を満たす陰極線管にコーティングすること
によって費用の削減が可能であることである。更に表
1、3は、耐静電気性能が十分に低い炭素レベルで達成
され得、もってCRTの画像透過特性が低下しないこと
が示されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法によって製造されたCRT部分分
解側面図である。
【図2】図1に示された陰極線管のフェースプレートの
一部分を2−2線に沿って見た拡大断面図である。
【図3】新規なコーティングの最終的ディスパージョン
における均一初期ディスパージョンの重量%濃度の関数
としてのフェースプレート透過率のパーセント減少量を
示すグラフである。
【図4】コーティング無し制御(1) 、従来技術コーティ
ング組成物(2) 、本発明方法によって、新規なコーティ
ングの二つの異なる組成レベルの均質初期ディスパージ
ョンを使用して製造された二枚のパネル(3) 、(4) を含
む、4つのフェースプレートパネルに関する波長の関数
としてのパーセント分光反射率のグラフである。
【図5】本発明コーティング(A)と従来技術コーティ
ング(B)とに関する時間の関数としての電圧減衰を示
すフェースプレートコーティングの耐静電気特性のグラ
フである。
【符号の説明】
21 CRT(陰極線管) 27 CRTフェースプレートパネル 37 アンチグレア、耐静電気ダークコーティング 39 CRTフェースプレートパネルの外表面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グイード マンチオッコ イタリア国,ローマ 00034 コレフェロ, コルソ・フィリッポ・ツラチ 44 (72)発明者 パトリツィア チンキナ イタリア国,チアッカ 66054 ヴァスト, ヴィア・マキャヴェッリ 16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CRTフェースプレートの外表面に関し
    てアンチグレア、耐静電気ダークコーティングを有する
    CRTの製造方法であって、 炭素粒子と有機ビヒクルとを実質的に等しい重量割合で
    含有する実質的に均質な初期炭素ディスパージョンを形
    成し;十分な量の上記均質初期炭素ディスパージョンを
    リチウムポリシリケートの水溶液とコンバインさせて上
    記パネルに施こすのに適した最終的ディスパージョンを
    形成する各段階よりなることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 CRTフェースプレートの外表面に関し
    てアンチグレア、耐静電気ダークコーティングを有する
    CRTの製造方法であって、 炭素粒子と有機ビヒクルとを実質的に等しい重量割合で
    含有する実質的に均質な初期炭素ディスパージョンを形
    成し;0.6乃至1.4重量%の上記均質初期炭素ディ
    スパージョンを2.2重量%のリチウムポリシリケート
    の水溶液及び平衡脱イオン水とコンバインさせて上記パ
    ネルに施こすのに適した最終的ディスパージョンを形成
    する各段階よりなることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 上記初期炭素ディスパージョンは更に基
    礎液、適当な量のコロイド状のシリカ及び脱イオン水よ
    りなることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記有機ビヒクルは本質的に分散剤とサ
    ルファクタントとよりなることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 上記分散剤とサルファクタントとの重量
    比が略4:1であることを特徴とする請求項4に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 上記初期炭素ディスパージョン及び上記
    最終的ディスパージョンにおける上記炭素粒子の粒子サ
    イズが実質的に等しいことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 上記初期炭素ディスパージョン及び上記
    最終的ディスパージョンにおける上記炭素粒子の粒子サ
    イズが0.2乃至0.3μmの範囲以内であることを特
    徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 上記フェースプレートパネルが略19乃
    至37%の透過率低減及び56乃至70の範囲内の光沢
    を有することを特徴とする請求項1に記載の方法によっ
    て製造された陰極線管。
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