JPH05182604A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JPH05182604A
JPH05182604A JP35941291A JP35941291A JPH05182604A JP H05182604 A JPH05182604 A JP H05182604A JP 35941291 A JP35941291 A JP 35941291A JP 35941291 A JP35941291 A JP 35941291A JP H05182604 A JPH05182604 A JP H05182604A
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JP
Japan
Prior art keywords
panel
difference
ray tube
panel portion
cathode ray
Prior art date
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Pending
Application number
JP35941291A
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English (en)
Inventor
Takashi Setsuda
隆司 説田
Kunio Kojima
邦夫 小島
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】製造が容易であるにも拘らず、発光輝度及びコ
ントラストがパネル部全体で均一である様にする。 【構成】黒色染料を添加した塗布液がパネル部11の表
面に塗布されているが、塗布量はパネル部11の中央部
で多く周辺部で少ない。このため、パネル部11の光透
過率が中央部で低く周辺部で高い。一方、パネル部11
の肉厚の差のために光透過率は中央部で高く周辺部で低
い。また、パネル部11の蛍光面の白率の差のために光
透過率は中央部で高く周辺部で低い。従って、黒色染料
の密度差に起因するパネル部11の光透過率の差と、肉
厚及び白率の差に起因するパネル部11の光透過率の差
とが相殺されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パネル部に画像が表示
される陰極線管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】陰極線管の発光輝度は、パネル部全体で
均一であることが当然に好ましい。ところが、陰極線管
のパネル部の肉厚が厚いと発光輝度が低く、肉厚が薄い
と発光輝度が高い。従って、発光輝度をパネル部全体で
均一にするために、パネル部の肉厚を均一にすることが
考えられる。
【0003】また、陰極線管の発光輝度は、パネル部に
作製する蛍光面のストライプ幅特性(白率)に影響さ
れ、カーボンストライプ幅が狭くて白率が高いと発光輝
度が高く、カーボンストライプ幅が広くて白率が低いと
発光輝度が低い。従って、発光輝度をパネル部全体で均
一にするために、パネル部の周辺部の白率を中央部の白
率に合わせた蛍光面を作製することも考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、陰極線管の
パネル部の肉厚は、製品として要求される外面曲率と電
子ビームを走査させる偏向ヨークの特性を考慮した内面
曲率との差、及び陰極線管を完成させた時の防爆補強特
性等によって決められるが、フラットで大画面の陰極線
管が要求されている近時においては、パネル部の肉厚を
均一にすることが難しい。
【0005】また、パネル部の周辺部の白率を中央部の
白率に合わせた蛍光面を作製すると、完成した陰極線管
が受ける地磁気によって、周辺部でランディングアロウ
アンスが減少し、電子ビームのミスランディングが発生
し易くなる。
【0006】地磁気に対する対策として、地磁気をキャ
ンセルする磁気シールドを設ければよいが、外部取り付
けの磁気シールドでは陰極線管の収納筐体つまりキャビ
ネットをコンパクトにしたいという要求の制約を受け、
内部取り付けの磁気シールドでは陰極線管のパネル部及
びファンネル部の形状の制約を受け、何れの場合も対応
が難しい。
【0007】つまり、パネル部の肉厚を均一にすること
や、パネル部の周辺部の白率を中央部の白率に合わせた
蛍光面を作製することによっては、発光輝度を均一にす
ることは難しい。従って、従来の陰極線管では、発光輝
度をパネル部全体で均一にすることが難しかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による陰極線管で
は、パネル部11に着色剤が塗布されており、前記着色
剤の密度が前記パネル部11の中央部で高く周辺部で低
い。
【0009】
【作用】本発明による陰極線管では、パネル部11に塗
布されている着色剤の密度差のために、パネル部11の
光透過率が中央部で低く周辺部で高い。一方、パネル部
11の肉厚は一般に中央部で薄く周辺部で厚いので、こ
の肉厚の差のために光透過率は中央部で高く周辺部で低
い。また、パネル部11の蛍光面の白率は中央部で高く
周辺部で低いので、この白率の差のために光透過率は中
央部で高く周辺部で低い。従って、着色剤の密度差に起
因するパネル部11の光透過率の差と、肉厚及び白率の
差に起因するパネル部11の光透過率の差とが相殺され
ている。
【0010】また、パネル部11への着色剤の塗布は、
陰極線管を構成する材料及び形状や蛍光面の製造方法等
を変更する必要がなく、完成した陰極線管に対して施す
ことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の第1〜第4実施例を、図1、
2を参照しながら説明する。
【0012】最初に、第1実施例を説明する。この第1
実施例では、完成済で発光輝度分布が既知の陰極線管に
対して以下の様な処理が施されている。即ち、この陰極
線管のパネル部の発光輝度は、中央部で高く周辺部で低
く、図1(a)中に曲線で示す様な等高線を有してい
る。この様な陰極線管のパネル部11の表面を酸化セリ
ウムで研磨した後、この酸化セリウムを除去することに
よって、パネル部11の表面をまず清浄にする。
【0013】その後、10分間程度の予熱処理を行っ
て、パネル部11の表面を40℃程度に温める。これ
は、この後の工程で塗布する塗布液の乾燥を遅くするた
めであり、且つ40℃という温度が四季を通して管理可
能な温度だからである。なお、塗布液の乾燥が遅過ぎて
も塗布液が流れ鱗片状になって実用化できなくなるとい
う点からも、40℃程度が最適である。
【0014】その後、2流体エアーアトマイジング型の
スプレー塗布装置を用いて、パネル部11の表面に塗布
液をスプレー塗布する。塗布液としては、黒色染料0.
3重量%、シリカ3.0重量%、エチレングリコール
4.0重量%を添加したエチルシリケート溶液を用い
る。
【0015】このときの塗布条件は、スプレーエアー圧
2.0kg/cm2 、噴霧粒径は平均20μm、標準偏
差5μm、噴霧速度0.4ml/秒、噴霧時間は20型
の陰極線管全体で50秒、塗布装置のノズルとパネル部
11の表面との間の間隔は300mmである。
【0016】また、塗布量の分布を、発光輝度分布に合
わせて、パネル部11のうちで発光輝度の高い中央部で
多くし、発光輝度の低い周辺部で少なくする様に、塗布
ロボットの塗布速度を図1(b)、(c)に示す様に調
整した。その後、パネル部11の表面が140℃程度に
なるまで陰極線管を輻射加熱し、塗布液を乾燥させて、
塗布膜を成形した。
【0017】以上の様にして製造した第1実施例の陰極
線管では、パネル部11に塗布されている黒色染料の密
度が中央部で高く周辺部で低いので、この密度差に起因
する光透過率の差と図1(a)に示した光透過率の差と
が相殺されており、発光輝度及びコントラストがパネル
部11全体で均一である。また、塗布液中にシリカを添
加しているので、塗布膜の表面に微細な凹凸が形成さ
れ、この塗布膜がノングレア層になって、背景の映り込
みを抑制する防眩効果を有している。
【0018】なお、図2(a)に示す様に、シリカを添
加しただけの塗布液12では、シリカによるパネル部1
1の表面の凹凸13が大き過ぎ、外光の乱反射が強くな
り過ぎて、パネル部11の表面が白っぽいスリガラス状
に曇る。
【0019】しかし、上述の製造方法では、塗布液中に
吸水性溶剤であるエチレングリコールを添加しているの
で、スプレー塗布した塗布液12の乾燥が抑制される。
この結果、図2(b)に示す様にシリカによる凹凸13
がなだらかになり、クリア感を残しながら、防眩効果を
も奏することができる。吸水性溶剤としては、上述のエ
チレングリコールの他に、グリセリン、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、トリエチレングリコー
ル及びヘキシレングリコール等がある。
【0020】次に、第2実施例を説明する。この第2実
施例も、上述の塗布液のスプレー塗布までは、第1実施
例と同様の処理を施されている。しかし、この第2実施
例は、上述の塗布液のスプレー塗布に引き続いて、第2
層目の塗布液のスプレー塗布を施されている。
【0021】第2層目の塗布液は、染料を添加しておら
ず、固形分のうちの50重量%が導電剤であることを除
いて、第1層目の塗布液と同じ成分を有している。塗布
条件も、第1層目の塗布と同じであるが、パネル部11
の表面の温度は第1層目の塗布によって25℃程度にま
で下がっている。その後の乾燥は、第1実施例の場合と
同様に施されている。
【0022】以上の様にして製造した第2実施例の陰極
線管では、パネル部11の表面の塗布膜の電気抵抗値が
1×109 〜5×109 Ωである。つまり、この塗布膜
は、導電性を有しており、帯電防止効果を有している。
なお、この塗布膜の光沢度(グロス値)は、入射角度が
60°の場合で90である。
【0023】次に、第3実施例を説明する。この第3実
施例は、第2層目の塗布液にエチレングリコールを添加
しておらず、この第2層目の塗布液のスプレー塗布を
3.5kg/cm2 のスプレーエアー圧で行うことを除
いて、上述の第2実施例と同様の処理を施されている。
【0024】この様にして製造した第3実施例の陰極線
管では、パネル部11の表面の塗布膜の電気抵抗値が第
2実施例と同じであるが、入射角度が60°の場合の光
沢度(グロス値)が50と低く、解像度は65本/cm
以上である。
【0025】次に、第4実施例を説明する。この第4実
施例は、塗布液のスプレー塗布後の乾燥を170℃程度
の温度で20分間程度に亙って行われていることを除い
て、上述の第2実施例と同様の処理を施されている。
【0026】なお、以上の第2及び第4実施例では、第
2層目の塗布液に導電剤及びシリカの他に4.0重量%
のエチレングリコールを添加したが、次の表は、エチレ
ングリコールの添加量とクリア感を残しながら防眩効果
をも奏することができるか否かということとの関係を示
している。この表から、添加量としては1.0〜8.0
重量%の範囲が好適であることが分かる。
【0027】 添加量(重量%) 7型平面パネル 14型パネル 0.25 × × 0.5 ○ × 1.0 ○ ○ 2.0 ○ ○ 4.0 ○ ○ 8.0 ○ ○ 10.0 × ×
【0028】また、次の表は、エチレングリコールの添
加量と29型の陰極線管における光沢度(グロス値)と
の関係を示している。この表から、添加の有無によって
光沢度に大きな差があるが、添加さえされていれば光沢
度に大きな差はないことが分かる。
【0029】 添加量(重量%) 光沢度(グロス値) 0 80.4 1.0 87.2 2.0 88.3 4.0 86.4 8.0 87.1
【0030】
【発明の効果】本発明による陰極線管では、パネル部へ
の着色剤の塗布は完成した陰極線管に対して施すことが
できるので、製造が容易であるにも拘らず、着色剤の密
度差に起因するパネル部の光透過率の差と、肉厚及び白
率の差に起因するパネル部の光透過率の差とが相殺され
ているので、発光輝度及びコントラストがパネル部全体
で均一である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を製造するための方法を示す概
念図である。
【図2】陰極線管のパネル部の表面に塗布液を塗布した
状態の側面図及び平面図であり、(a)は塗布液にエチ
レングリコールを添加していない場合、(b)は塗布液
にエチレングリコールを添加している場合を示してい
る。
【符号の説明】
11 パネル部 12 塗布液
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】 その後、2流体エアーアトマイジング型
のスプレー塗布装置を用いて、パネル部11の表面に塗
布液をスプレー塗布する。塗布液としては、黒色染料
0.重量%、エチルシリケート1.0重量%、変性ア
ルコール59.8重量%及び水39.0重量%から成る
溶液を用いる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 このときの塗布条件は、スプレーエアー
1.7kg/cm2 、噴霧粒径は平均20μm、標準
偏差5μm、噴霧速度0.4ml/秒、噴霧時間は20
型の陰極線管全体で50秒、塗布装置のノズルとパネル
部11の表面との間の間隔は300mmである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パネル部に着色剤が塗布されており、 前記着色剤の密度が前記パネル部の中央部で高く周辺部
    で低い陰極線管。
JP35941291A 1991-12-27 1991-12-27 陰極線管 Pending JPH05182604A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35941291A JPH05182604A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 陰極線管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35941291A JPH05182604A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 陰極線管

Publications (1)

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JPH05182604A true JPH05182604A (ja) 1993-07-23

Family

ID=18464374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35941291A Pending JPH05182604A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 陰極線管

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JP (1) JPH05182604A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000044029A1 (fr) * 1999-01-25 2000-07-27 Asahi Glass Company, Limited Verre d'ecran cathodique et procede de production de ce dernier, et ecran cathodique
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