JPH09166952A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH09166952A
JPH09166952A JP7348005A JP34800595A JPH09166952A JP H09166952 A JPH09166952 A JP H09166952A JP 7348005 A JP7348005 A JP 7348005A JP 34800595 A JP34800595 A JP 34800595A JP H09166952 A JPH09166952 A JP H09166952A
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developing
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toner
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developing unit
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Takeshi Motohashi
武 本橋
Toshio Kaneko
利雄 金子
Shigeo Kurotaka
重夫 黒高
Noriyuki Kimura
則幸 木村
Katsuhiro Aoki
勝弘 青木
Takatsugu Fujishiro
宇貢 藤城
Masahiko Akafuji
昌彦 赤藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の現像ユニットを備えた現像装置におい
て、各現像ユニットの共通化を図るとともに、各色のト
ナーカートリッジを現像装置の所定の位置に間違いなく
装着できるようにする。 【解決手段】現像支持体21に同一構造のガイド部21
2aを複数設けるとともに、各現像ユニット22に前記
ガイド部212aと嵌合する同一構造の嵌合溝22aを
設け、各現像ユニット22が現像支持体21のどの位置
にも装着できるようにする。また、現像支持体21のそ
れぞれ異なる位置に突起32を設けるとともに、各トナ
ーカートリッジ30のそれぞれ異なる位置に溝33を設
け、現像支持体21の突起32と係合するトナーカート
リッジ30のみが、その位置で現像支持体21に装着さ
れるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー複写機、カ
ラーファクシミリ、カラープリンター等のカラー画像形
成装置に用いられる現像装置に係り、詳しくは、交換可
能な複数の現像ユニットを備えた現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカラー画像形成装置とし
ては、例えばカラーレーザープリンターなどが知られて
いる。このカラーレーザープリンターの現像装置には、
通常4色(黒、シアン、マゼンタ、イエロー)のトナー
が用いられるので、現像ユニットも4つ配置されてい
る。このように4つの現像ユニットを配置した現像装置
としては、潜像を形成する像担持体に感光体ベルトを使
用し、4つの現像ユニットを感光体平面に並設するよう
にした並列配置型現像装置屋や、潜像を形成する感光体
に近接するように回転体を設け、この回転体に各現像ユ
ニットを支持させ、各現像ユニットを感光体に対向する
現像位置に順次回動搬送するようにした回転型現像装置
などがある。これらの現像装置では、現像ユニットの外
形状が同一になることから、基本的には各現像ユニット
を共通化することができる。
【0003】ところで、各色のトナーを収容したタイプ
の現像ユニットでは、初期のセッティングや寿命交換な
どで行われる現像ユニットの装着作業を行う場合、各色
の現像ユニットごとに定められた装置本体の所定の位置
に間違いなくセットしなければならない。これは、セッ
ト位置に違いがあると、感光体に順次形成される各分解
潜像の順序とそれに対する現像色との対応順序が狂っ
て、正常なフルカラー画像の形成がなされなくなるから
である。このため、従来の現像装置では、各現像ユニッ
トとその現像ユニットに対応した装着部との嵌合構造を
個々に変化させ、各現像ユニットが対応する装着部以外
へは機械的に装着できないようにしたものが一般に用い
られている。しかし、これでは現像ユニットを共通化す
ることができなくなる。そこで、現像ユニットに色を判
別する検知手段を設け、この検知手段殻の検知信号に基
づいて複数の現像動作の順序を制御することにより、現
像ユニットを装置内のいずれの場所にも配置出来るよう
にしたものが提案されている(特開昭61−23157
5号公報参照)。
【0004】また、消耗品のコストを下げる目的から、
トナーのみを収容したトナーカートリッジを現像ユニッ
トとは別体に設けるようにしたものがある。このタイプ
の現像ユニットでは、初期のセッティングや寿命交換な
どで行われる現像ユニットの装着作業において、各色の
現像ユニットを装置本体の所定の位置に間違いなくセッ
トする必要があるうえ、トナーの混色を防ぐために各色
のトナーカートリッジについても所定の現像ユニットに
間違いなくセットしなければならない。そこで、各現像
ユニットとその現像ユニットに対応する装着部との嵌合
位置、または嵌合形状を個々に変え、各現像ユニットが
対応する装着部以外へは機械的に装着不能となる機構を
設け、各現像ユニットが回転支持体の所定の位置にセッ
トされるようにしたものが提案されている(特開昭63
−178261号公報参照)。また、複数の現像ユニッ
トにおいてトナーを収容、搬送する主要な部分を同一に
形成して共通化を図るようにしたものも提案されている
(特開平5−323761号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開昭61−231575号公報に提案されたもので
は、現像ユニットを共通化することはできるものの、同
じ色の現像ユニットを2つ配置することも可能となるた
め、ユニット装着時に混乱を招くおそれがある。しか
も、現像動作の順序を制御するため、プリントスピード
が低下するという問題点がある。
【0006】また、特開昭63−178261号公報に
提案されたものでは、現像ユニットやトナーカートリッ
ジを間違った位置にセットするミスは避けられるもの
の、現像ユニットを共通化することはできなくなる。さ
らに、特開平5−323761号公報に提案されたもの
では、現像ユニットを完全に共通に使用するものではな
いため、現像ユニットを共通化することにより得られる
メリットが少ないという難点がある。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、現像ユニットの共通
化を図るとともに、トナーカートリッジを現像装置の所
定の位置に間違いなく装着できるようにした現像装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1乃至請求項4、および請求項6の発明は、
複数の現像ユニットと、この複数の現像ユニットのそれ
ぞれにトナーを補給する複数のトナーカートリッジとを
備え、前記複数の現像ユニットが装置本体の所定の位置
に着脱自在に装着されるとともに、この複数の現像ユニ
ットのそれぞれに対応したトナーカートリッジが、各現
像ユニットに対して着脱自在に装着される現像装置にお
いて、前記装置本体の各所定位置において、前記複数の
現像ユニットのそれぞれを同一構造により保持する保持
手段と、前記装置本体の各所定位置において、その位置
に対応したトナーカートリッジの装着を許容し、対応し
ないトナーカートリッジの装着を阻止する識別手段とを
備え、前記複数の現像ユニットは前記装置本体の任意の
位置に装着され、また前記トナーカートリッジは前記装
置本体の対応する位置にのみ装着されることを特徴とす
るものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の現像装置に
おいて、前記トナーカートリッジは、前記識別手段の全
てに対応するとともに、特定色のトナーカートリッジに
のみ対応するように設定可能な介在手段を介して前記装
置本体に装着されることを特徴とするものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の現像装置に
おいて、前記介在手段は、現像ユニットを最初に前記装
置本体の所定の位置に装着したときに、前記現像ユニッ
トに対応する特定色のトナーカートリッジにのみ対応可
能な状態に移行することを特徴とするものである。
【0011】請求項4の発明は、請求項2の現像装置に
おいて、前記介在手段は、現像ユニットを前記装置本体
の所定の位置に装着する前に、特定色のトナーカートリ
ッジにのみ対応するように設定可能であることを特徴と
するものである。
【0012】請求項5の発明は、複数の現像ユニット
と、この複数の現像ユニットのそれぞれにトナーを補給
する複数のトナーカートリッジとを備え、前記複数の現
像ユニットが装置本体の所定の位置に着脱自在に装着さ
れるとともに、この複数の現像ユニットのそれぞれに対
応したトナーカートリッジが、各現像ユニットに対して
着脱自在に装着される現像装置において、前記装置本体
の各所定位置において、前記複数の現像ユニットのそれ
ぞれを同一構造により保持する保持手段と、前記装置本
体の各所定位置に装着されたトナーカートリッジが、そ
の位置に対応したトナーカートリッジであるかどうかを
判別する判別手段とを備え、前記複数の現像ユニットは
前記装置本体の任意の位置に装着され、また前記装置本
体の所定位置にトナーカートリッジが装着されたとき
は、そのトナーカートリッジが前記所定位置に対応した
トナーカートリッジであるかどうかを判別し、この判別
結果を認識可能な形態で伝達することを特徴とするもの
である。
【0013】請求項6の発明は、請求項1または請求項
2または請求項3または請求項4の現像装置において、
前記トナーカートリッジ側には前記識別手段を構成する
一方の構成要素が、前記装置本体側には前記一方の構成
要素と対応する他方の構成要素がそれぞれ配設され、前
記トナーカートリッジが前記装置本体の正しい位置に装
着されたときは、前記一方の構成要素と他方の構成要素
が機構的に係合することを特徴とするものである。
【0014】請求項1乃至請求項4、および請求項6の
発明においては、装置本体と各現像ユニットの取り付け
部分の構造が全て同一となり、現像ユニットと装置本体
の取り付け部分の構造を色別に変更する必要がなくな
る。また、装置本体の各所定位置では、その位置に対応
しないトナーカートリッジの装着が阻止されるので、装
置本体の所定位置に所定色以外のトナーカートリッジが
装着されることがない。
【0015】とくに、請求項2の発明においては、介在
手段は、その設定を変更しなければ全ての識別手段に対
応するので、現像ユニットを共通化することができる。
また設定を変更することにより、特定色にのみ対応させ
ることができる。
【0016】また、とくに請求項3の発明においては、
未使用の現像ユニットを一旦装置本体の所定の位置に装
着すると、介在手段は特定色のトナーカートリッジにの
み対応可能な状態となり、その状態が保持される。
【0017】とくに、請求項4の発明においては、現像
ユニットを装置本体に装着する前に、必要に応じて、介
在手段を特定色のトナーカートリッジにのみ対応するよ
うに設定することができる。
【0018】また、請求項5の発明においては、装置本
体と各現像ユニットの取り付け部分の構造が全て同一と
なり、現像ユニットと装置本体の取り付け部分の構造を
色別に変更する必要がなくなる。また、既に装置本体に
装着されたトナーカートリッジについて、そのトナーカ
ートリッジがその位置に対応したものであるかどうかが
判別され、この判別結果が認識可能な形態でユーザに伝
達される。
【0019】また、とくに請求項6の発明においては、
識別手段を構成する2つの構成要素が機構的に係合した
ときは、装置本体の所定位置におけるトナーカートリッ
ジの装着が許容され、また2つの構成要素が機構的に係
合しなかったときは、装置本体の所定位置におけるトナ
ーカートリッジの装着が阻止される。
【0020】ここで、請求項6の発明において、前記装
置本体に配設された識別手段の他方の構成要素として、
前記一方の構成要素と機構的に係合する機能に加えて、
前記トナーカートリッジを前記装置本体に装着する際
に、このトナーカートリッジを所定の位置に案内する機
能を有するものを用いれば、この識別手段によりトナー
カートリッジが所定の位置に案内され、同時に位置決め
がなされる。
【0021】また、請求項6の現像装置において、前記
装置本体側に配設された他方の構成要素として、対応す
る一方の構成要素が配設されたトナーカートリッジの識
別色が付加されているものを用いれば、ユーザは識別手
段に付加された識別色を確認しながらトナーカートリッ
ジを装着することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る現像装置を、
カラー画像形成装置であるフルカラープリンタ(以下、
プリンタという)に適用した一実施形態について説明す
る。なお、各図面においては必要に応じて各部の構造を
省略または簡略化している。また、以下の説明において
は、例えば「現像ユニット22(Y、M、C、K)」な
どの記述は、特定なものを指し示す場合を除いて、二回
目以降からは「現像ユニット22」のように省略する。
まず、本実施形態に係るプリンタ100の概略構成を説
明する。図1は、本実施形態に係るプリンタ100の概
略構成を示す概念断面図である。図1において、2つの
回動ローラ2と3の間に架設された感光体ベルト1は可
撓性ベルトからなる潜像担持体であり、前記回動ローラ
2と3の回動とともに、図中矢印A方向に搬送される。
この感光体ベルト1の下方には、レーザ書き込み系ユニ
ット5が配設されている。このレーザ書き込み系ユニッ
ト5は、上面にスリット状の露光用開口部が形成された
保持筺体内に収容され、この状態で装置本体内に組み込
まれている。なお、レーザ書き込み系ユニット5の動作
については後述する。
【0023】前記感光体ベルト1は帯電部材である帯電
ローラ4により一様に帯電された後、レーザ書き込み系
ユニット5により、画像情報に基づいて走査露光されて
表面に静電潜像が形成される。ここで、露光される画像
情報は、所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、
シアン、および黒の各色情報に分解した単色の画像情報
である。そして、感光体ベルト1上に形成された静電潜
像は、後述する回転型現像装置6により各々所定のイエ
ロー、マゼンタ、シアン、および黒で現像され、これに
より感光体ベルト1上に各色画像が形成される。
【0024】一方、感光体ベルト1の上方には、中間転
写体としての中間転写ベルト10が配設されている。こ
の中間転写ベルト10は、回動ローラ11と12の間に
架設されており、前記回動ローラ11と12の回動とと
もに、図中矢印B方向に搬送される。この中間転写ベル
ト10は感光体ベルト1と同期して搬送される。前記
感光体ベルト1と中間転写ベルト10は回動ローラ3部
で接触しており、感光体ベルト1上に形成された各色画
像は、中間転写ベルト10内に設けられたバイアスロー
ラ13により中間転写ベルト10上に、イエロー、マゼ
ンタ、シアン、および黒の単色ごとに順次重ね転写され
る。中間転写ベルト10上に重ね合わされたイエロー、
マゼンタ、シアン、および黒の色画像は、給紙台17か
ら分離ローラ18、搬送ローラ19a、19b、レジス
トローラ20a、20bを経由して搬送された図示せぬ
転写紙上に、転写ローラ14により一括して転写され
る。転写終了後、図示せぬ転写紙は定着装置7により定
着されてフルカラー画像が完成する。
【0025】また、感光体ベルト1に残留したトナー
は、感光体クリーニング装置15のブレード15aによ
り除去され、また中間転写ベルト10に残留したトナー
は中間転写ベルトクリーニング装置16のブレード16
aにより除去される。なお、このブレード16aは、画
像形成中には中間転写ベルト10の表面より離間した位
置に退避しており、画像転写後のクリーニング時のみ図
示のように中間転写ベルト10の表面に圧接される。
【0026】次に、上述した回転型現像装置6の構造を
図2および図3により説明する。図2は、回転型現像装
置6の内部構造を示す概念断面図である。この回転型現
像装置(リボルバー型現像装置またはロータリー型現像
装置ともいう。以下、単に現像装置という)6におい
て、回転体である現像支持体21は回転中心Oを中心と
して回転自在に設けられており、図示せぬ駆動機構によ
り時計方向に回転される。この現像支持体21は現像装
置6を4分割するように断面略十字型に形成されてお
り、イエロー、マゼンタ、シアン、および黒の現像ユニ
ット22(Y、M、C、K)を着脱自在に保持してい
る。なお、各色の現像ユニット22(Y、M、C、K)
は同一構成および同一動作をとるので、ここでは現像位
置にある現像ユニット22Yについて説明する。現像ユ
ニット22Yは感光体ベルト1の斜め下方に配置され、
感光体ベルト1に形成される静電潜像に非磁性一成分現
像剤としてのトナーを供給する。図示の現像位置におい
て、現像ユニット22Yの上方に形成される開口部22
aには、感光体ベルト1と対向するように現像ローラ2
3が配設されており、この感光体ベルト1と感光体ベル
ト1は所定の周速比をもって感光体ベルト1の移動方向
と同方向に回転するように構成されている。また、現像
ローラ23の下方には、発泡ポリウレタンなどの弾性体
からなる供給ローラ25が、現像ローラ23と摺擦し、
かつその摺擦部において現像ローラ23に対して所定の
周速比をもって回転するように配設されている。また、
開口部22a近傍には、ウレタンゴムなどの弾性体から
なる現像ブレード26が、その一端が現像ローラ23に
接するように配設されている。また、後述するスクリュ
ー状に形成された第1のトナー搬送部材27は図面手前
側から後側に向けてトナーを搬送する。
【0027】一方、現像装置6の概念斜視図である図3
に示すように、現像装置6の手前側にはトナー収容部2
9(Y、M、C、K)が設けられている。図2に示した
第1のトナー搬送部材27は、図3に示すように、トナ
ー収容部29から現像装置6の後方に配設された現像ユ
ニット側板22aに至るまで、現像ローラ23および供
給ローラ25(図3では図示せず)と並行して配設さ
れ、図示せぬスクリュー部を回転することにより、図面
手前から後方に向けてトナーを搬送するように構成され
ている。このとき、第1のトナー搬送部材27は現像ロ
ーラ23および供給ローラ25と連動し、所定の周速比
をもって回転される。
【0028】また、図2に示すように、現像ユニット仕
切板24は、その一部が供給ローラ25と接するように
形成されており、この部分を含めて、現像ローラ23、
供給ローラ25および現像支持体21により、第1のト
ナー搬送部材27を取り巻くトナー搬送スペース27a
が形成されている。第1のトナー搬送部材27は所定の
方向に回転することにより、トナー収容部29(図3)
から上記トナー搬送スペース27a内にトナーを搬送
し、供給ローラ25上にトナーを供給する。供給ローラ
25上に供給されたトナーは、供給ローラ25により現
像ローラ23表面に供給されて帯電し、現像ローラ23
表面に担持される。現像ローラ23に供給されたトナー
は現像ブレード26により均一かつ所定の厚みのトナー
薄層にされ、感光体ドラム1の表面に形成された静電潜
像を接触あるいは非接触現象にて現像する。
【0029】ところで、上述した現像行程で使用されな
かったトナーは、第1のトナー搬送部材27により、図
3のトナー収容部29に対向する側の現像装置6の後端
部に搬送される。現像ローラ23および供給ローラ25
の軸方向有効径部外側には図示せぬトナー循環部が配設
されており、このトナー循環部まで搬送されたトナーは
重力により現像ユニット23の下方に落下する。また、
図2の現像ユニット22Yの下部には、同じくスクリュ
ー状に形成された第2のトナー搬送部材28が、現像ロ
ーラ23、供給ローラ25および第1のトナー搬送部材
27と並行して配設されている。この第2のトナー搬送
部材28は、第1のトナー搬送部材27とは逆方向にト
ナーを搬送するように回動され、上記現像行程で使用さ
れなかったトナーをトナー収容部29(図3)に搬送す
る。これら第1のトナー搬送部材27および第2のトナ
ー搬送部材28のトナー搬送量を適切に設定することに
より、現像ユニット22Y内のトナー量検知や複雑なト
ナー供給量制御を行うことなしに、供給ローラ25上に
トナーを供給できる。これによると、レイアウト自由度
が大きく、かつ感光体ベルト1に対する断面占有率の小
さな小型現像装置を提供することができる。
【0030】なお、図3のトナーカートリッジ30
(Y、M、C、K)は、それぞれのトナー収容部29
(Y、M、C、K)に着脱自在に装着され、現像装置6
の新規装着時およびトナーエンド時に装着あるいは交換
され、常にトナー収容部29内に必要量のトナーが収容
されるようになっている。図1の符号30は、4色のト
ナーカートリッジ30(Y、M、C、K)が装着された
時の外縁を表している。
【0031】一方、このプリンタ100では、図1に示
すように、感光体ベルト1、帯電ローラ4、中間転写ベ
ルト10、感光体クリーニング装置15、中間転写ベル
トクリーニング装置16、および搬送ローラ19b、レ
ジストローラ20bが一体構造をなし、これらの各部に
よりプロセスカートリッジ31が形成されている。この
プロセスカートリッジ31は、プリンタ本体に対して着
脱自在に構成されており、必要に応じて適宜交換するこ
とができる。 (以下、余白)
【0032】次に、上述したプリンタ100における画
像形成のプロセスについて説明する。この本実施形態に
おける多色像の形成は、次の像形成システムに従って遂
行される。まず、図示せぬカラー画像データ入力部の撮
像素子によりオリジナル画像を走査し、得られたデータ
を図示せぬ画像データ処理部で演算処理して画像データ
を作成する。この画像データは一旦画像メモリに格納さ
れ、記録時に取り出されてプリンタ100へ入力され
る。一方、プリンタ100とは別体の図示せぬ画像読み
取り装置から出力された色信号がレーザ書き込み系ユニ
ット5に入力されると、レーザ書き込み系ユニット5で
は図示せぬ半導体レーザ装置で発生されたレーザビーム
が駆動モータ5aにより回転されるポリゴンミラー5b
により回転走査され、fθレンズ5cを経てミラー5d
により光路を曲げられて、あらかじめ帯電部材4により
一様に帯電された感光体ベルト1の円周上に露光され、
静電潜像が形成される。
【0033】このとき、露光される画像パターンは所望
のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン、黒に
分解したときの単色の画像パターンである。形成された
各々の静電潜像は現像装置6のイエロー、マゼンタ、シ
アン、黒の各現像ユニットで現像され、顕像化された単
色画像が形成される。このようにして感光体ベルト1上
に形成された単色画像は、感光体ベルト1に接触しなが
ら反時計回りに回転する中間転写ベルト10上に順次重
ね合わせて転写される。そして、中間転写ベルト10上
に重ね合わされたイエロー、マゼンタ、シアン、および
黒の色画像は、給紙台17から分離ローラ18、搬送ロ
ーラ19a、19b、レジストローラ20a、20bを
経由して搬送された図示せぬ転写紙上に、転写ローラ1
4により一括して転写される。転写終了後、図示せぬ転
写紙は定着装置7により定着されてフルカラー画像が完
成する。そして、排紙ユニット39を通り、外部に排出
される。
【0034】次に、ジャム処理および各ユニットの交換
に関連した部分の構成について説明する。図1に示すよ
うに、プリンタ100の装置本体は上フレーム8と下フ
レーム9に分割されている。上フレーム8は搬送ローラ
19a、レジストローラ20a、転写ローラ14、およ
び排紙ユニット39の各部により構成され、下フレーム
9は定着装置7、現像装置6、プロセスカートリッジ3
1等の各部により構成されている。上フレーム8は回転
支点となる回転支持軸9aを中心として回動自在となる
ように支持されており、画像形成出力時は、図1に示す
ように下フレーム9上に保持されている。また、上フレ
ーム8を回転支持軸9aを中心に反時計方向に回動する
ことにより、図4に示すように、転写紙の搬送経路を開
放することができる。なお、上フレーム8には、上フレ
ーム8自身を開放状態に保つためのスプリング等からな
る図示せぬ付勢手段が設けられているため、上フレーム
8を一度開放状態とすれば、その後は手で支えるなどの
動作なしで上フレーム8を開放状態に保つことができ
る。これによれば、搬送経路上で転写紙のジャム等が生
じた場合には、上フレーム8を開放状態とすることによ
り、転写紙を容易に除去することができる。
【0035】また、図4に示すように、下フレーム9に
は、定着装置7が着脱自在(矢印方向)に保持されてい
る。また、現像装置6は回転体である現像支持体21
(図3)が下フレーム9に支持されており、現像支持体
21に対して各現像ユニット22は着脱自在に装着され
ている。各現像ユニットに関しては後述する。
【0036】さらに、下フレーム9には、プロセスカー
トリッジ31を着脱自在に、かつ装着された状態で移動
可能に保持する中間フレーム40が設けられている。こ
の中間フレーム40は、回転支点となる回転支持軸9b
を中心として回動自在となるように支持されており、通
常時(プロセスカートリッジ31および現像ユニット2
2交換時以外)は下フレーム9に保持されている。ま
た、中間フレーム40は前記保持を解除することで、図
5に示すように、回転支持軸9bを中心として反時計方
向へ開放することができる。そして、図示の位置で支持
固定し、プロセスカートリッジ31を矢印方向に引き抜
くことにより、プロセスカートリッジ31を下フレーム
9から取り出すことができる。また、プロセスカートリ
ッジ31を中間フレーム40に装着するときは、逆の順
序で操作を行う。プロセスカートリッジ31の着脱位置
は、プロセスカートリッジ31を手前側に引き出しやす
く、また入れやすくするために、装置本体よりもあまり
高くない位置、および操作方向が略水平となる位置に設
定されている。また、中間フレーム40は、図5に示す
プロセスカートリッジ31の着脱位置よりもさらに開放
することができ、図6で示すように上フレーム8の開放
位置とほぼ同じ位置まで開けることができる。この位置
でプロセスカートリッジ31を装着したまま中間フレー
ム40を支持固定すれば、プロセスカートリッジ31を
一旦装置本体外に退避させなくても、プロセスカートリ
ッジ31の下側に配設された現像ユニット22の上面を
大きく開放することができる。したがって、現像ユニッ
ト22を矢印方向に着脱する際の操作性は良好なものと
なる。
【0037】このとき、現像装置6は現像支持体21の
回転により現像ユニット22が交換しやすい着脱位置に
移動している。また、搬送ローラ19a、19bに達し
ていない用紙のジャム処理や用紙の補給作業を行う場合
は、図4に示すように給紙カセット17が下フレーム9
に対して矢印方向に引き出し可能に構成されているの
で、作像系のユニットを動かすことなしに、ジャム処理
や用紙の補給作業が可能となる。
【0038】次に、本実施形態に係るプリンタ100の
特徴的な部分である現像装置6の構造について説明す
る。まず、現像支持体21と現像ユニット22の接続部
分の構造について説明する。図7は、現像装置6を構成
する各部の概念斜視図であり、先に説明した図3に対応
している。図7において、(a)は現像支持体21の概
念斜視図、(b)は現像ユニット22の概念斜視図、
(c)はトナーカートリッジ30の概念斜視図をそれぞ
れ示している。
【0039】図7(a)に示すように、現像支持体21
の本体は、現像装置6の回転軸Oを中心に含む軸体21
1により構成されており、この軸体211の周囲には、
現像ユニット22を隣同士で仕切る4つの仕切部材21
2(Y、M、C、K)が等間隔で配設されている(図で
はY、Kのみを示す)。現像装置6はこの仕切部材21
2により4分割され、その分割された各領域に各現像ユ
ニット22が着脱自在に装着される。各仕切部材212
の長手方向の両端には、現像ユニット22を着脱方向に
案内する略凸形状のガイド部212aが形成されてい
る。また、各仕切部材212は、現像ユニット22の着
脱方向に沿った表面212bと、その裏面212cによ
り構成されている。図7(a)では、仕切部材212K
の表面212bと、仕切部材212Yの裏面212cを
示している。各仕切部材212の裏面212cであっ
て、その長手方向の端部には、装着された現像ユニット
22を位置決するためのピン形状の突起212dが配設
されている。
【0040】一方、図7(b)に示すように、現像ユニ
ット22の長手方向の下部両端には、前記仕切部材21
2に形成されたガイド部212aと嵌合する嵌合溝22
aが形成されている。また、現像ユニット22の背面に
は前記突起212dと係合するボス部22bが形成され
ている。このボス部22bの形状はそれぞれ異なり、一
方が円形状に形成され、他方が長穴形状に形成されてい
る。これは、現像ユニットごとの個体差による寸法誤差
を吸収するためである。
【0041】現像支持体21の、例えば黒用の位置に現
像ユニット22を装着する場合は、現像ユニット22に
対面する2つの仕切部材212Y、212Kのうち、仕
切部材212Kに形成されたガイド部212aと、現像
ユニット22に形成された嵌合溝22aをそれぞれ嵌合
させ、仕切部材212Kの表面212bに沿って現像ユ
ニット22を押し込む。すると、仕切部材212cに形
成された突起212dと、現像ユニット22の背面に形
成されたボス部22bがそれぞれ係合して、現像ユニッ
ト22はその装着方向と直交する方向の位置決めがなさ
れるとともに、仕切部材212Yの裏面212cと現像
ユニット22Kの背面との突き合わせにより、現像ユニ
ット22の装着方向への位置決めがなされる。現像支持
体21に装着された現像ユニット22は、ユニット本体
に設けられた図示せぬロック機構により現像支持体21
に保持される。
【0042】このように、現像支持体21の各仕切部材
212に形成されたガイド部212aと、同じく各仕切
部材212の裏面に配設された突起212d、ならびに
現像ユニット22に形成された嵌合溝22aは、現像支
持体21と各現像ユニット22をそれぞれを保持する保
持手段として機能する。この保持手段は、現像支持体2
1の各所定位置において、各現像ユニット22を同一構
造により保持するものであるため、各現像ユニット22
を共通化することができる。また共通化された現像ユニ
ット22は、現像支持体21のどの位置にも装着するこ
とが可能となる。
【0043】次に、現像ユニット22とトナーカートリ
ッジ30の接続部分の構造について説明する。図7
(b)に示すように、現像ユニット22の一端には、ト
ナー収容部29(Y、M、C、K)が配設されている。
このトナー収容部29の上面には、トナーカートリッジ
30(Y、M、C、K)からトナーを受け入れるための
開口部29aが形成されている。また、この開口部29
aと同じ上面には、トナーカートリッジ30を着脱方向
に案内する略凹形状のガイド部29bが形成されてい
る。一方、図7(c)に示すように、トナーカートリッ
ジ30の現像ユニット22と接する側の一端面には、前
記トナー収容部29にトナーを補給するための補給口と
なる開口部30aが形成されている。この開口部30a
には、トナーカートリッジ30の新品時に、内部のトナ
ーがこぼれないようにシール部材が張り付けられるか、
あるいは開閉可能なシャッター機構が設けられている。
また、この開口部30aと同じ一端面には、前記前記ガ
イド部29bと嵌合する略凸形状の嵌合溝30bが形成
されている。さらに、トナーカートリッジ30の現像ユ
ニット22と接する側の一端面には、後述する仕切部材
213の裏面に配設された突起32と係合する溝33
(Y、M、C、K)が形成されている。この溝33は各
色ごとに、すなわち各トナーカートリッジ30ごとに、
それぞれ異なった位置に形成されている。
【0044】次に、現像支持体21とトナーカートリッ
ジ30の接続部分の構造について説明する。図7(a)
において、現像支持体21の手前側の端には、トナー収
容部29とトナーカートリッジ30を隣同士で仕切る4
つの仕切部材213(Y、M、C、K)が軸体211の
周囲に等間隔で配設されている。現像支持体21を軸方
向から見たときに、各仕切部材213は前記各仕切部材
212と一致する位置に配設されている。また、各仕切
部材213は、後述するトナーカートリッジ30の着脱
方向に沿った表面213bと、その裏面により213c
により構成されている。図7(a)では、仕切部材21
3Yの裏面213cと、仕切部材213Kの表面213
bにのみ符号を付している。各仕切部材213の裏面2
13cであって、その長手方向の端部には、装着された
トナーカートリッジ30の溝33と係合するピン形状の
突起32(Y、M、C、K)が配設されている。この突
起32は各仕切部材213ごとに、それぞれ異なった位
置に配設されている。なお、各仕切部材213の裏面2
13cには、突起32を差し込むための差し込み穴32
aが4カ所に配設されており、対応する差し込み穴32
aに突起32を差し込むことにより、各仕切部材213
を装着されるトナーカートリッジ30の色に対応付ける
ことができる。
【0045】図8は、現像支持体21とトナーカートリ
ッジ30の関係を示す概念平面図である。この図は、各
仕切部材213に配設された突起32と、トナーカート
リッジ30に形成された溝33の位置関係を示してお
り、各仕切部材213を回転軸Oと直交する方向から見
たときの様子を示している。各色のトナーカートリッジ
30には、前述したように各色ごとに異なる位置に溝3
3が形成されており、また、各仕切部材213には、対
応する同じ色のトナーカートリッジ30の溝33と一致
する位置に突起32が配設されている。したがって、ト
ナーカートリッジ30は、対応する同じ色の仕切部材2
13以外では、突起32と溝33の位置が一致しないた
め、装着できないことになる。
【0046】このように、現像支持体21の各仕切部材
213に形成された突起32と、各トナーカートリッジ
30に形成された溝33は、現像支持体21の各所定位
置において、その位置に対応したトナーカートリッジ3
0の装着を許容し、また対応しないトナーカートリッジ
30の装着を阻止する識別手段として機能する。この識
別手段は、現像支持体21に装着された現像ユニット2
2とは干渉しない位置に設けられているため、現像ユニ
ット22は現像支持体21のどの位置にも装着すること
ができる。一方、現像支持体21とトナーカートリッジ
30は同じ色の組み合わせたのときだけ装着可能である
ため、現像支持体21の所定位置に所定色以外のトナー
カートリッジ30が装着されることがない。
【0047】なお、図8では、突起32と溝33の位置
を軸体211の軸方向にそれぞれ変位させているが、突
起32と溝33の軸方向の位置を同じとし、軸方向と直
交する方向にそれぞれ変位させるようにしてもよい。
【0048】次に、現像ユニット22にトナーカートリ
ッジ30を装着する場合の実施形態として、現像ユニッ
ト22にトナーカートリッジ30Yを装着する場合につ
いて説明する。なお、現像支持体21には既に現像ユニ
ット22が装着されているものとする。図9は、現像ユ
ニット22にトナーカートリッジ30Yを装着する前後
の状態を示す概念図である。同図(a)は装着前の状態
を示す概念側面図、同図(b)は装着後の状態を示す概
念断面図をそれぞれ示している。トナー収容部29にト
ナーカートリッジ30Yを装着する場合は、図9(a)
に示すように、トナー収容部29のガイド部29aと、
トナーカートリッジ30Yの嵌合溝30bをそれぞれ嵌
合させ、仕切部材213Kの表面213bに沿ってトナ
ーカートリッジ30Yを押し込む。そして、トナーカー
トリッジ30Yの端面が仕切部材213Yの裏面213
cと突き当たる位置まで達すると、図9(b)に示すよ
うに、仕切部材213Yの裏面213cに配設された突
起32Yと、トナーカートリッジ30Yの一端面に形成
された溝33Yが係合するので、トナーカートリッジ3
0Yは現像支持体21の所定位置に完全に装着されるこ
とになる。また、このときトナー収容部29の開口部2
9aと、トナーカートリッジ30Yの開口部30aが平
面的に一致するため、トナーカートリッジ30Yからト
ナー収容部29へトナーの受け渡しが行われる。
【0049】以上のように構成された現像装置によれ
ば、新品で装着される現像ユニットは内部にトナーが全
くない状態であり、また、各現像ユニットは現像支持体
に対して全て同一構造の保持手段により保持されるた
め、4色の現像ユニットを全て共通化することができ
る。このように共通化された現像ユニットは、装着位置
を確認することなしに、現像支持体のどの位置にも装着
することができる。また、各現像ユニットが全て同一品
となるので、ユーザは現像ユニットを発注する際などに
現像ユニットの色指定を行う必要がなく、余分な現像ユ
ニットの買い置きする無駄を省くことができる。さら
に、初期のセッティングにおいては、装着すべき位置を
意識することなしに、4色全ての現像ユニットを一度に
装着することができるので、作業をスムーズに行うこと
ができる。
【0050】さらに、識別手段を構成する2つの構成要
素、すなわち各仕切部材の突起とトナーカートリッジの
溝が機構的に係合したときは、現像支持体の所定位置に
おけるトナーカートリッジの装着を許容し、また、これ
ら2つの構成要素が機構的に係合しなかったときは、現
像支持体の所定位置におけるトナーカートリッジの装着
を阻止するようにしたので、交換すべき所定色のトナー
カートリッジを現像支持体の所定の位置に間違いなく装
着することが可能となる。
【0051】なお、後述する各実施形態においても、識
別手段を構成する2つの構成要素の機構的な係合の可否
を利用したものにあっては、簡単な構成でありながら、
トナーカートリッジの誤装着を未然に防止することがで
きる。
【0052】また、現像支持体の所定の位置に所定色の
トナーカートリッジ以外は装着されないことから、トナ
ーカートリッジのトナー補給口にシャッター機構を設け
た場合には、このシャッター機構をトナーカートリッジ
の的な装着動作に連動して開口することができる。これ
は、後述する各実施形態(電気識別手段による実施形態
を除く)に共通する。
【0053】なお、上記実施形態において、各仕切部材
213に形成された突起32を、各トナーの色に対応し
た識別色で着色するか、あるいは同色のシール、キャッ
プなどにより装飾することにより、ユーザはこれらの識
別色などを確認しながら安心して作業を行うことができ
るので、トナーカートリッジの30の交換作業をよりス
ムーズに行うことができる。
【0054】次に、識別手段がトナーカートリッジ装着
時のガイド部材として機能する実施形態について説明す
る。図10は、識別手段の他の構成例を示す概念図であ
る。同図(a)は現像支持体120の概念斜視図、同図
(b)はトナーカートリッジ130の概念斜視図をそれ
ぞれ示している。なお、図10では、図7と同等部分を
同一符号で示している。
【0055】図10(a)に示すように、現像支持体1
20の各仕切部材213には、トナーカートリッジ13
0(Y、M、C、K)の両側面を両脇から挟み込みなが
ら、所定の位置に案内する一対のガイド部材34(Y、
M、C、K)が配設されている(ただし、34Cは省略
している)。これらのガイド部材34は、各色ごとに異
なる位置に配設されており、図10(a)の例では回転
軸Oからの距離を各色ごとに、それぞれ変位させてい
る。なお、現像支持体120の他の構成は、図7(a)
に示す現像支持体21と同じである。一方、図10
(b)に示す用に、トナーカートリッジ130の両側面
には、前記ガイド部材34と嵌合するガイド溝35が形
成されている。このガイド溝35も各色(Y、M、C、
K)ごとに異なる位置に形成されている。
【0056】トナーカートリッジ130を現像支持体1
20に装着する場合は、仕切部材213のガイド部材3
4と、トナーカートリッジ130のガイド溝35をそれ
ぞれ嵌合させ、ガイド部材34に沿ってトナーカートリ
ッジ130を押し込む。すると、トナーカートリッジ1
30はその装着方向と直交する方向の位置決めがなされ
るとともに、仕切部材213とトナーカートリッジ13
0の一端面との突き合わせにより、装着方向への位置決
めがなされることになる。
【0057】以上のように構成された現像装置によれ
ば、図7(b)のトナー収容部29に配設されたガイド
部29aや、図7(c)のトナーカートリッジ30に形
成された嵌合溝30bが不要となるので、部品点数を削
減することができ、これによりコストダウンを図ること
が可能となる。
【0058】次に、現像ユニットに介在手段を設けた実
施形態について説明する。図11は、現像ユニット12
2の要部概念斜視図、図12は、トナーカートリッジ3
0装着時の概念断面図、図13は、現像支持体21、合
わせ板36およびトナーカートリッジ30の関係を示す
概念平面図である。なお、図11乃至図13では、図7
と同等部分を同一符号で示している。また、この実施形
態において、現像支持体21、仕切部材213、および
トナーカートリッジ30は、図7で示した実施形態と同
じ構成とする。
【0059】図11に示すように、トナー収容部129
の背面であって、図示せぬ現像支持体21の仕切部材2
13と接する側面には平板形状の合わせ板36が形成さ
れている。この合わせ板36の端部には、各仕切部材2
13に配設された突起32の全てに対応する開口穴37
(Y、M、C、K)が形成されている。なお、合わせ板
36はトナー収容部129と一体に形成されていてもよ
いし、トナー収容部129に別体で取り付けられるもの
でもよい。
【0060】この合わせ板36を有する現像ユニット1
22を現像支持体21に装着した場合は、図12に示す
ように、仕切部材213の突起32が開口穴37を貫通
する。この後、さらに、トナーカートリッジ30を現像
ユニット122に装着すると、前記突起32とトナーカ
ートリッジ30に形成された溝33が係合することにな
る。このような使い方では、図7乃至図9で示した実施
形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0061】一方、上述した合わせ板36は、現像ユニ
ット122を現像支持体21に装着する前に、特定色の
トナーカートリッジにのみに対応するように設定変更す
ることができる。例えば、共通である現像ユニットを、
黒のみに対応する現像ユニットに変更するときは、図1
3に示すように、黒用に設定した現像ユニットの合わせ
板36Kの4つの開口穴37のうち、黒に対応する開口
部37(K)を除く、3カ所(Y、M、C)をピン38
で塞ぎ、他の3色の現像ユニットについては、合わせ板
36の4つの開口穴37のうち、黒に対応する開口部3
7(K)だけをピン38で塞ぐようにする。これによれ
ば、開口部37を3カ所塞いだ合わせ板36Kを有する
黒用の現像ユニット122は、黒に対応した仕切部材2
13Kにのみ装着することができ、他の仕切部材213
には装着することができなくなる。したがって、この現
像ユニット122には黒用のトナーカートリッジのみが
装着できることになる。なお、他の現像ユニットには、
黒を除く3色の仕切部材213に装着することができる
ので、これらの現像ユニットについては、黒を除く3色
のトナーカートリッジを任意に装着することができる。 (以下、余白)
【0062】以上のように構成された現像装置によれ
ば、現像ユニットを専用化する必要がないときは、介在
手段である合わせ板に手を加えないようにすることによ
り、各現像ユニットを共通化することができる。一方、
共通の現像ユニットを、ある色にのみ対応する現像ユニ
ットにする場合は、介在手段である合わせ板の一部の設
定を変更することにより、任意の現像ユニットを専用化
することができる。このように、この実施形態の現像装
置では、使用状況に応じて現像ユニットを共通化または
専用化することができるので、次のような場合に有効で
ある。例えば、通常のカラー画像形成装置では4色
(Y、M、C、K)のトナーが用いられるが、実際には
黒に対する使用頻度が高いことなどから、耐久性をあげ
る目的で黒用の現像ユニットだけ現像ローラの材質など
を変更し、他の色の現像ユニットと形状は同じでありな
がら、性質の異なる現像ユニットを製造することがあ
る。この場合、工場出荷時点などで黒用の現像ユニット
のみ介在手段を黒用に対応するように設定しておけば、
黒用の現像ユニットを他の色の位置には装着するミスを
未然に防止するこことができる。また、装置の製造販売
開始時は共通化を図っていた現像ユニットが、その後の
事情により共通化を図ることができなくなったとして
も、各色に対応した専用の現像ユニットをすぐに供給す
ることができる。この場合も、専用化した現像ユニット
を現像支持体の異なる色の位置へ装着したり、あるいは
異なる色用のトナーカートリッジを装着するなどのミス
を防止することができる。
【0063】次に、現像ユニットに介在手段を設けた場
合の他の実施形態について説明する。図14は、介在手
段の他の構成例を示す概念図である。同図(a)は現像
支持体221の概念斜視図、同図(b)は現像ユニット
222の要部概念斜視図、同図(c)はトナーカートリ
ッジ230の概念斜視図をそれぞれ示している。なお、
図14乃至図16では、図7と同等部分を同一符号で示
している。
【0064】図14(a)に示すように、現像支持体2
21の各仕切部材213の裏面213cには、図7に示
した実施形態よりも背の低いピン形状の突起322
(Y、M、C、K)が配設されている。この突起322
は各仕切部材213ごとに、すなわち、各色ごとに異な
る位置に配設されている(ただし、K、Cは省略してい
る)。なお、現像支持体221の他の構成は図7(a)
に示した現像支持体21と同じである。また、図14
(b)に示すように、トナー収容部229の合わせ板1
36には、各仕切部材213に配設された突起322の
全てに対応する長穴形状の開口穴137(Y、M、C、
K)が形成されている。この開口穴137の内部を図1
5に示す。図15は、図14(b)のAA断面図に相当
する要部破断断面図である。図15に示すように、開口
穴137の内部には、一端が軸362により支承された
揺動ピン41が、前記軸362を中心として回動自在に
配設されている。また、揺動ピン41のトナーカートリ
ッジ230側の一端には、略鉤形状の係合爪411が配
設されている。この係合爪411が配設された揺動ピン
41は、各開口穴137の全てに配設されており、それ
ぞれ軸362を中心として回動自在に支持されている。
また、合わせ板136の各開口穴137の上端には、上
記係合爪411と係合する係合端363が形成されてい
る。ただし、図14(b)に示す合わせ板136では、
係合端363を省略している。このようなトナー収容部
229を有する現像ユニット222は、現像支持体22
1に装着する前、すなわち未使用の状態では全ての色に
対応可能な状態となっている。
【0065】一方、図14(c)に示すように、トナー
カートリッジ230のトナー収容部229と接する側の
一端面には、前記開口穴137に配設された揺動ピン4
1と係合する溝133(Y、M、C、K)が形成されて
いる。この溝133は、各色ごとに、すなわち各トナー
カートリッジ230ごとに、それぞれ異なった位置に形
成されている。なお、図14(b)、(c)には図示し
ていないが、前記トナー収容部229とトナーカートリ
ッジ230には、図7に示したガイド部29bと嵌合溝
30bがそれぞれ配設されているものとする。
【0066】次に、上述したトナー収容部229を有す
る現像ユニット222と、トナーカートリッジ230を
現像支持体221に装着した際の動作を図16を用いて
説明する。図16は、現像ユニット222およびトナー
カートリッジ230を装着する際の状態を示す概念図で
あり、同図(a)は現像ユニット222を現像支持体2
21に装着する際の状態を示す概念断面図、同図(b)
はトナーカートリッジ230を現像ユニット222に装
着する際の状態を示す概念断面図をそれぞれ示してい
る。
【0067】まず、現像支持体221の、例えばイエロ
ーの位置に現像ユニット222を装着する場合は、図1
6(a)に示すように、現像支持体221の仕切部材2
13Yの裏面213cに対して現像ユニット222の合
わせ板136が対向するように配置し、図7で示した実
施形態と同様の手順により装着する。すると、仕切部材
213Yの裏面213cに配設された突起322がトナ
ー収容部229の合わせ板136内に配設されている揺
動ピン41を矢印方向に押し上げるため、図16(b)
に示すように、押し上げられた揺動ピン41の係合爪4
11と、合わせ板136の開口穴137の上端に形成さ
れた係合端363が機械的に係合し、揺動ピン41は前
方、すなわちトナーカートリッジ230側に突出した状
態で係合固定されることになる。なお、前記係合爪41
1と係合端363の係合は、人為的に解除しない限りそ
の状態が保持される。
【0068】このように、現像ユニット222を現像支
持体221の所定の位置に装着することにより、介在手
段である合わせ板136は特定色のトナーカートリッジ
にのみ対応可能な状態に移行することになる。すなわ
ち、上述した例によれば、合わせ板136を有する現像
ユニット222は、イエローに対応したトナーカートリ
ッジにのみ対応可能な現像ユニットに変更されたことに
なる。したがって、この現像ユニット222のイエロー
用のトナーカートリッジ230Yを装着すると、突出し
た揺動ピン41の先端とトナーカートリッジ230Yに
形成された溝133Yが係合することになる。すなわ
ち、現像ユニット222には、イエロー用のトナーカー
トリッジ230Yのみが装着できることになる。
【0069】以上のように構成された現像装置によれ
ば、未使用の現像ユニットを現像支持体の所定の位置に
装着すると、その時点で介在手段である合わせ板が特定
色のトナーカートリッジにのみ対応可能な状態に移行す
ることになる。このため、例えば未使用(新品)の現像
ユニットを現像支持体に装着した後、一旦その現像ユニ
ットを現像支持体から外し、再度装着するような場合
や、使用後の現像ユニットを再度装着する場合などに、
これらの現像ユニットを違う位置に装着しようとして
も、現像ユニットの介在手段には最初に装着したときの
色に対応した状態が保持されているので、現像ユニット
を色の違う位置に装着した場合には、先に突出した揺動
ピンに加えて、さらにもう一つの揺動ピンが突出するこ
とになるため、いずれのトナーカートリッジも装着でき
なくなる。したがって、使用中または使用後の現像ユニ
ットを間違った位置に装着するミスを防止することがで
きる。
【0070】最後に、現像支持体とトナーカートリッジ
との適合性を判別する判別手段を用いた場合の実施形態
について説明する。図17は、この実施形態に係る判別
手段の構造を示す概念図であり、同図(a)は、現像支
持体321の概念斜視図、同図(b)は、トナーカート
リッジ330の概念斜視図をそれぞれ示している。ま
た、図18は、判別手段と制御基板との電気的な関係を
示す概念平面図、図19は、トナーカートリッジ330
装着時の概念断面図である。なお、図17乃至図19で
は、図7と同等部分を同一符号で示している。また、こ
の実施形態において、現像ユニット21、トナー収容部
29は図7で示した実施形態と同じ構成とする。
【0071】図17(a)に示すように、現像支持体3
21の各仕切部材213の裏面213cには、4つの端
子42が一列に配設されている。これら4つの端子のう
ち2つの端子は、図18に示すように、各仕切部材21
3ごとに、すなわち各色ごとに異なる組み合わせで電線
ケーブル44により制御基板45に接続されている。な
お、現像支持体321の他の構成は図7(a)に示した
現像支持体21と同じである。一方、図17(b)に示
すように、各トナーカートリッジ330(Y、M、C、
K)の図示せぬトナー収容部と接する側の一端面には、
前記各仕切部材213に配設された4つの端子と接触す
る4つの端子43が同じく一列に配設されている。各ト
ナーカートリッジ330の4つの端子のうち2つの端子
は、各色ごとに異なる組み合わせで内部的に接続されて
いる。端子43の組み合わせは、図18に示すように、
上述した仕切部材213に配設された端子42と同じ組
み合わせとなっている。制御基板45では、端子42と
端子43との間の電気的な導通が得られたかどうかを判
断し、導通が得られたときには、プリンタ本体の所定の
位置に設けられた図示せぬ表示パネル上に確認のメッセ
ージを表示する。また導通が得られないときは前記表示
パネル上にエラーメッセージなどを表示する。なお、制
御基板45では各色のトナーカートリッジと電気的な導
通が得られないときは、画像形成プロセスの実行を不可
能とする。なお、図18の例では、2つの端子を組み合
わせるようにしているが、電気的な識別手段が得られる
のであれば、3つの端子を組み合わせるようにしてもよ
い。
【0072】さて、図19に示すように、現像ユニット
21が装着された現像支持体321に、例えばトナーカ
ートリッジ330Yを装着すると、仕切部材213Yに
配設された端子42と、トナーカートリッジ330Yの
配設された端子43が接触する。このとき、トナーカー
トリッジ330Yが正しい色の位置に装着されていれ
ば、端子間の電気的な導通が得られるため、制御基板4
5はプリンタ本体上の図示せぬ表示パネルに確認のメッ
セージなどを表示する。また、トナーカートリッジ33
0Yが間違った位置、例えば黒の位置に装着されている
ときは、端子間の電気的な導通が得られないため、制御
基板45は表示パネルにエラーメッセージなどを表示す
る。なお、視覚的なメッセージの代わりに、音声による
メッセージあるいは警告音などを聞かせるようにしても
よい。
【0073】以上のように構成された現像装置によれ
ば、既に装着されたトナーカートリッジが現像支持体の
正しい位置に装着されたかどうかを制御基板などの判別
手段により判別するようにしたため、トナーカートリッ
ジを外形的には同一形状とすることができる。このよう
に、トナーカートリッジの外形的な差異がなくなると、
トナーカートリッジを間違った位置に無理に装着しよう
として、トナーカートリッジや装置などを破損すること
がない。また、トナーカートリッジを間違った位置に装
着した場合は、判別結果がすぐにユーザに通知されるた
め、画像形成プロセスに入る前に装着ミスが明らかにな
る。さらに、判別結果を確認のメッセージやエラーメッ
セージなどで表示するようにしたので、ユーザは安心し
て装着作業を行うことができる。
【0074】
【発明の効果】請求項1乃至請求項4、および請求項6
の発明によれば、装置本体と各現像ユニットの取り付け
部分の構造が全て同一となり、現像ユニットの本体取り
付け部分の構造を色別に変更する必要がないので、装着
される全ての現像ユニットを同一構造とすることができ
る。したがって、現像ユニットは装置本体の装着位置を
確認することなしに、装置本体のどの位置にも装着する
ことが可能となる。例えば、初期のセッティングにおい
ては、装着すべき所定の位置を意識することなしに、4
色全ての現像ユニットを一度に装着することができるの
で、作業をスムーズに行うことができる。また、各現像
ユニットが全て同一品となるので、ユーザは現像ユニッ
トを発注する際などに現像ユニットの色指定を行う必要
がなく、現像ユニットを買い置きする無駄を省くことが
できる。
【0075】また、装置本体の各所定位置では、その位
置に対応しないトナーカートリッジの装着が阻止される
ので、装置本体の所定の位置に所定色以外のトナーカー
トリッジが装着されることがなく、交換すべき所定色の
トナーカートリッジを装置本体の所定の位置に間違いな
く装着することが可能となる。
【0076】とくに、請求項2の発明によれば、介在手
段は、その設定を変更しなければ全ての識別手段に対応
するので、現像ユニットを共通化することができる。ま
た設定を変更することにより、特定色にのみ対応させる
ことができるので、任意の現像ユニットを専用化するこ
とができる。
【0077】また、とくに請求項3の発明によれば、未
使用の現像ユニットを一旦装置本体の所定の位置に装着
すると、介在手段は特定色のトナーカートリッジにのみ
対応可能な状態となり、その状態が保持されるので、使
用中または使用後の現像ユニットを装置本体の間違った
位置に装着するミスを未然に防止することができる。
【0078】とくに、請求項4の発明によれば、現像ユ
ニットを装置本体に装着する前に、必要に応じて、介在
手段を特定色のトナーカートリッジにのみ対応するよう
に設定することができるので、例えば使用頻度の高い黒
用の現像ユニットの材質などを変更した場合、介在手段
を黒用に対応するように設定しておけば、黒用の現像ユ
ニットを間違って他の色の位置に装着するミスを未然に
防止することができる。また、事情により現像ユニット
の共通化が図られなくなった場合でも、各色に対応した
専用の現像ユニットをすぐに供給することができる。
【0079】また、請求項5の発明によれば、装置本体
と各現像ユニットの取り付け部分の構造が全て同一とな
り、現像ユニットの本体取り付け部分の構造を色別に変
更する必要がないので、装着される全ての現像ユニット
を同一構造とすることができる。したがって、現像ユニ
ットは装置本体の装着位置を確認することなしに、装置
本体のどの位置にも装着することが可能となる。また、
既に装置本体に装着されたトナーカートリッジについ
て、そのトナーカートリッジがその位置に対応したもの
であるかどうかが判別され、この判別結果が認識可能な
形態でユーザに伝達されるので、トナーカートリッジを
外形的に同一形状とすることができる。したがって、ト
ナーカートリッジを間違った位置に無理に装着しようと
して、トナーカートリッジや装置などを破損することが
ない。また、トナーカートリッジを間違った位置に装着
したとしても、判別結果がすぐにユーザに通知されるた
め、画像形成プロセスに入る前に装着ミスが明らかにな
る。さらに、判別結果を確認のメッセージやエラーメッ
セージなどの形態で表示するようにしたので、ユーザは
安心して装着作業を行うことができる。
【0080】また、とくに請求項6の発明によれば、識
別手段を構成する2つの構成要素が機構的に係合したと
きは、装置本体の所定位置におけるトナーカートリッジ
の装着が許容され、また2つの構成要素が機構的に係合
しなかったときは、装置本体の所定位置におけるトナー
カートリッジの装着が阻止されるようにしたので、簡単
な構成でありながら、トナーカートリッジの誤装着を未
然に防止することができる。
【0081】なお、請求項6の発明において、前記装置
本体に配設された識別手段の他方の構成要素として、前
記一方の構成要素と機構的に係合する機能に加えて、前
記トナーカートリッジを前記装置本体に装着する際に、
このトナーカートリッジを所定の位置に案内する機能を
有するものを用いれば、この識別手段によりトナーカー
トリッジが所定の位置に案内され、同時に位置決めがな
されるため、現像ユニットやトナーカートリッジに配設
されガイド部材などが不要となる。したがって、部品点
数を削減することができ、コストダウンを図ることが可
能となる。
【0082】また、請求項6の現像装置において、前記
装置本体側に配設された他方の構成要素として、対応す
る一方の構成要素が配設されたトナーカートリッジの識
別色が付加されているものを用いれば、ユーザは識別手
段に付加された識別色を確認しながらトナーカートリッ
ジを装着することができるので、トナーカートリッジの
交換作業をよりスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るプリンタの概略構成を示す概念
断面図。
【図2】図1に示す現像装置の内部構造を示す概念断面
図。
【図3】図1に示す現像装置の概念斜視図。
【図4】図1に示すプリンタの上フレームの動作に関す
る説明図。
【図5】図1に示すプリンタのプロセスカートリッジの
着脱に関する説明図。
【図6】図1に示すプリンタの現像ユニットの着脱に関
する説明図。
【図7】(a)は現像支持体の概念斜視図。(b)は現
像ユニットの概念斜視図。(c)はトナーカートリッジ
の概念斜視図。
【図8】現像支持体とトナーカートリッジの関係を示す
概念平面図。
【図9】(a)は現像ユニットにトナーカートリッジを
装着する前の状態を示す概念側面図。(b)は現像ユニ
ットにトナーカートリッジを装着した後の状態を示す概
念断面図。
【図10】(a)はガイド部材が配設された現像支持体
の概念斜視図。(b)はガイド溝が形成されたトナーカ
ートリッジの概念斜視図。
【図11】介在手段を設けた現像ユニットの要部概念斜
視図。
【図12】介在手段を設けた現像ユニットにトナーカー
トリッジを装着した時の概念断面図。
【図13】現像支持体、合わせ板およびトナーカートリ
ッジの関係を示す概念平面図。
【図14】(a)は介在手段の他の構成例における現像
支持体の概念斜視図。(b)は介在手段の他の構成例に
おける現像ユニットの要部概念斜視図。(c)は介在手
段の他の構成例におけるトナーカートリッジの概念斜視
図。
【図15】図14(b)のAA断面図に相当する要部破
断断面図。
【図16】(a)は現像ユニットを現像支持体に装着す
る際の状態を示す概念断面図。(b)はトナーカートリ
ッジを現像ユニットに装着する際の状態を示す概念断面
図。
【図17】(a)は判別手段を設けた現像支持体の概念
斜視図。(b)は判別手段を設けたトナーカートリッジ
の概念斜視図。
【図18】判別手段と制御基板の電気的な関係を示す概
念平面図。
【図19】トナーカートリッジ装着時の概念断面図。
【符号の説明】
6 現像装置 8 上フレーム 9 下フレーム 21 現像支持体 22 現像ユニット 22a 嵌合溝 22b ボス部 29 トナー収容部 29a ガイド部材 30 トナーカートリッジ 30a 嵌合溝 31 プロセスカートリッジ 32 突起 33 溝 34 ガイド部材 35 ガイド溝 36 合わせ板 37 開口穴 41 揺動ピ 42 端子 43 端子 45 制御基板 100 プリンタ 121 現像支持体 122 現像ユニット 129 トナー収容部 130 トナーカートリッジ 133 溝 136 合わせ板 137 開口穴 211 軸体 212 仕切部材 213 仕切部材 211 現像支持体 222 現像ユニット 229 トナー収容部 230 トナーカートリッジ 231 仕切部材 321 仕切部材 322 突起 330 トナーカートリッジ 411 係合爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 則幸 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 青木 勝弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 藤城 宇貢 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 赤藤 昌彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の現像ユニットと、この複数の現像ユ
    ニットのそれぞれにトナーを補給する複数のトナーカー
    トリッジとを備え、前記複数の現像ユニットが装置本体
    の所定の位置に着脱自在に装着されるとともに、この複
    数の現像ユニットのそれぞれに対応したトナーカートリ
    ッジが、各現像ユニットに対して着脱自在に装着される
    現像装置において、 前記装置本体の各所定位置において、前記複数の現像ユ
    ニットのそれぞれを同一構造により保持する保持手段
    と、 前記装置本体の各所定位置において、その位置に対応し
    たトナーカートリッジの装着を許容し、対応しないトナ
    ーカートリッジの装着を阻止する識別手段とを備え、 前記複数の現像ユニットは前記装置本体の任意の位置に
    装着され、また前記トナーカートリッジは前記装置本体
    の対応する位置にのみ装着されることを特徴とする現像
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1の現像装置において、 前記トナーカートリッジは、前記識別手段の全てに対応
    するとともに、特定色のトナーカートリッジにのみ対応
    するように設定可能な介在手段を介して前記装置本体に
    装着されることを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】請求項2の現像装置において、 前記介在手段は、現像ユニットを最初に前記装置本体の
    所定の位置に装着したときに、前記現像ユニットに対応
    する特定色のトナーカートリッジにのみ対応可能な状態
    に移行することを特徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】請求項2の現像装置において、 前記介在手段は、現像ユニットを前記装置本体の所定の
    位置に装着する前に、特定色のトナーカートリッジにの
    み対応するように設定可能であることを特徴とする現像
    装置。
  5. 【請求項5】複数の現像ユニットと、この複数の現像ユ
    ニットのそれぞれにトナーを補給する複数のトナーカー
    トリッジとを備え、前記複数の現像ユニットが装置本体
    の所定の位置に着脱自在に装着されるとともに、この複
    数の現像ユニットのそれぞれに対応したトナーカートリ
    ッジが、各現像ユニットに対して着脱自在に装着される
    現像装置において、 前記装置本体の各所定位置において、前記複数の現像ユ
    ニットのそれぞれを同一構造により保持する保持手段
    と、 前記装置本体の各所定位置に装着されたトナーカートリ
    ッジが、その位置に対応したトナーカートリッジである
    かどうかを判別する判別手段とを備え、 前記複数の現像ユニットは前記装置本体の任意の位置に
    装着され、また前記装置本体の所定位置にトナーカート
    リッジが装着されたときは、そのトナーカートリッジが
    前記所定位置に対応したトナーカートリッジであるかど
    うかを判別し、この判別結果を認識可能な形態で伝達す
    ることを特徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】請求項1または請求項2または請求項3ま
    たは請求項4の現像装置において、 前記トナーカートリッジ側には前記識別手段を構成する
    一方の構成要素が、前記装置本体側には前記一方の構成
    要素と対応する他方の構成要素がそれぞれ配設され、前
    記トナーカートリッジが前記装置本体の正しい位置に装
    着されたときは、前記一方の構成要素と他方の構成要素
    が機構的に係合することを特徴とする現像装置。
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