JPH0916599A - 電子辞書装置 - Google Patents

電子辞書装置

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JPH0916599A
JPH0916599A JP7159433A JP15943395A JPH0916599A JP H0916599 A JPH0916599 A JP H0916599A JP 7159433 A JP7159433 A JP 7159433A JP 15943395 A JP15943395 A JP 15943395A JP H0916599 A JPH0916599 A JP H0916599A
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JP7159433A
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Kazuhiro Tsubaki
和弘 椿
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 辞書情報の表示内容を語義単位に一行に加工
して表示することにより、限られた表示画面内で容易に
訳語を探し出せるようにする。 【構成】 見出し語とその見出し語に対応する辞書情報
を記憶したメモリと、見出し語を指示入力するキーボー
ドと、ディスプレイ装置と、CPUを備え、CPUによ
り、キーボードによって指示された見出し語に対応する
辞書情報をメモリから検索し、検索した辞書情報を指示
した見出し語ごとにその語義と用例などの参考データと
を併せて表示するに際し、見出し語の訳語のみをその語
義単位に一行に加工し、ディスプレイ装置をこの加工し
た表示に切替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子辞書装置に関す
る。さらに詳しくは、見出し語に対応する辞書情報の中
から所望の訳語を検索するのを支援する機能を備えた電
子辞書装置に関し、電子辞書システム、電子翻訳システ
ム等に利用される。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】CD−
ROMや通常のROMに、紙に印刷した形式の辞書(以
下「紙の辞書」という)の内容をまるごと搭載した電子
辞書システムや、あるいは訳語や用例が豊富な電子辞書
システムが開発され普及している。
【0003】これらの電子辞書システムにおいては、見
出し語を検索すると、主として、語義で区分された辞書
情報が表示される。ここで、語義とは、数字やアラビア
数字やアルファベットで区分された訳語、用例、語法、
用法、イデオム、語源等で構成される段落又は文章のこ
とである。
【0004】このような従来の電子辞書システムにおい
ては、ディスプレイに表示可能な辞書情報が少ないため
(通常の小型の電子辞書システムでは、ディスプレイに
は、4行から10行程度までのキラクタしか表示できな
い)、動詞のように用例が豊富で語義が多い場合には、
順送りキーや逆送りキー(以下「順送り/逆送りキー」
と表現する)、あるいは改ページキーを何回も押しなが
ら適切な訳語を探すことになる。
【0005】このため、通常は訳語だけを表示し、用例
やイデオムの情報は表示の切替えにより表示するように
した電子辞書システムが多い。しかしながら、紙の辞書
に比べてかなり情報が削られているため、ぴったりと当
てはまる訳語を探すことが難しく、使い勝手が必ずしも
良いとはいえない。また、このように訳語と用例・語法
等との切替えを行った場合には、用例や語法の解説に含
まれる訳語情報を見落としてしまう、といったことが生
ずる。
【0006】そこで、訳語と用例・語法等との切替えに
加えて、語義の訳語が長いことを考慮して、ディスプレ
イを長方形にして見やすくなるように工夫したものもあ
る。しかしながら、このような電子辞書システムにおい
ては、コストや携帯性の制約があるため、一行のキャラ
クタ数が多くなる分、ディスプレイへの表示行数が少な
くなる。また、紙の辞書をそのまま記憶させている場合
には、一行に収まり切らない訳語が出てくるため、1画
面に表示される訳語情報が少なくなるという不具合があ
る。したがって、やはり順送り/逆送りキー、あるいは
改ページを何回も押して所望の語義を探す必要がある。
さらに、訳語と用例・語法等との切替えを行っているた
め、用例や語法の解説に含まれる訳語情報を見落として
しまう、といったことが生ずる。
【0007】また、特開平5−35777号公報に記載
されているような、順送りキーや逆送りキーを押し続け
ることにより、見出し語を拡大表示させて、見出し語検
索の高速化を図り、かつ視認性の低下を防ぐ電子辞書シ
ステムが知られている。しかしながら、このような電子
辞書システムにおいては、見出し語内の訳語についても
同様の処理が行えるとしても、訳語が拡大されて一個づ
つ表示されることになるため、他の訳語と見比べること
ができないという問題がある。
【0008】さらに、特開平3−225520号公報に
記載されているような、指定されたテキスト部分を表示
する場合に、表示処理部が所定の規則に従って各表示単
位の表示態様を決定することにより、単語単位ごとに自
動的に強調あるいは縮約化等の加工を行って表示し、テ
キストの閲読の容易化を図るエキスト表示処理方式が知
られている。この方式は、表示単位ごとの情報から出現
頻度の少ない単語を強調表示したり、単語を簡略表示し
たりするものである。
【0009】しかしながら、この方式で辞書の情報を表
示するとなると、ユーザが容易に訳語を探すことができ
るような表示単位の設定が難しいという問題がある。例
えば、表示単位を文字コード単位にすると、出現回数の
多い平仮名が縮小(漢字は強調)/簡略されることにな
る。また、たとえ縮小されても、表示するディスプレイ
の大きさとフォントの大きさが制約されているので、表
示状況はあまり変わらない。
【0010】このように、漢字のフォントを大きくした
場合には、表示できる情報量が少なくなってしまう。ま
た、簡略表示されることになると、漢字のみしか表示さ
れず、訳語の意味が分かりづらくなる。さらに、語義を
表示単位にすると、語義で完全一致するものは通常存在
しないため、ユーザが語義から訳語を探している時、つ
まり画面を一行スクロールしたり、改ページしたりして
いる時には、強調・縮小/簡略する表示単位は検出でき
ない。そして、探したい訳語を含む語義が見つかると、
ユーザが熟読するため、その語義が長い時間表示される
ことになって、強調・縮小/簡略表示が行われることに
なり、かえって逆効果になってしまう。すなわち、探す
時には強調・縮小/簡略表示は行われず、探しあてた訳
語を含む語義が強調・縮小/簡略表示になってしまう。
【0011】このように、従来の電子辞書システムにお
いては、表示画面が小さいために、紙の辞書とは異なる
様々な表示方法、つまり、小さな画面に紙の辞書同様に
表示する、あるいは訳語や用例・語法を削る、あるいは
訳語と用例・語法等との切替えを行う等の表示方法をと
っており、これにより以下のような問題を生じていた。
【0012】すなわち、紙の辞書を搭載し辞書情報を全
て表示する電子辞書システムである場合には、流し読み
の段階で、ユーザが必要としている訳語や訳語の補足情
報と、それ以外の情報とを識別する必要がある。また、
一行ごとの順送りキーや改ページキーを何回も押す必要
がある。
【0013】また、紙の辞書とは別の専用の電子辞書を
搭載し、訳語や用例・語法を削っている電子辞書システ
ムである場合には、訳語の数が少なくなってしまい、適
切な訳語をみつけられなくなる。また、用例/語法の解
説に含まれる訳語情報を見落としてしまう。
【0014】ここで、用例/語法の解説に含まれる訳語
情報を見落としてしまう、というのは、用例/語法の解
説では訳語にない、あるいは予想もつかない異訳が載っ
ており、語義の訳語だけからではそのような訳語がある
とはユーザには分からない場合である。ユーザは、その
ためにいちいち表示を切替えて用例等の訳語以外の情報
を見ることはしない。したがって、この場合、紙の辞書
のように全て表示されていれば、語義の訳語の見比べ等
を行っている間に目に触れるため、そのようなことは少
なくなる。
【0015】さらに、紙の辞書を搭載し、訳語と用例・
語法等との切替えを行っている電子辞書システムである
場合には、一行に収まり切らない語義の訳語が出てくる
ため、1画面に表示される訳語情報が少なくなり、順送
りキーや改ページキーを何回も押す必要がある。また、
用例/語法の解説に含まれる訳語情報を見落とすことが
ある。
【0016】ところで、ユーザが紙の辞書で適切な訳語
を探す場合には、まず、最初の語義の訳語から順に、語
義の先頭の訳語とその訳語に付加されている補足情報を
さっと見て、当てはまりそうな語義の訳語の場合は詳し
く見て(場合によっては用例をも見て)、そうでなけれ
ば次の語義の訳を見る。さっと見て適切な訳語が見つか
らない場合(類似した意味の語義が複数個あり、それら
の先頭訳語だけでは判断がつかない場合)には、語義の
訳語を見比べて、意味的に合っていそうな語義から詳細
に訳語や訳語以外の情報を見る。
【0017】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、辞書情報の表示内容を語義単位に一行に
加工して表示することにより、紙の辞書の内容を搭載し
た電子辞書システムに対し、限られた表示画面内で、上
述のユーザが紙の辞書で行っているような訳語の探し方
を容易に行えるように支援し、さらに用例/語法の解説
に含まれる訳語情報の見落としを少なくするようにした
電子辞書装置を提供するものである。
【0018】また、訳語とそれ以外の辞書情報との表示
の切替えを行う電子辞書システムの場合には、特別のキ
ー操作を行う必要がある。つまり用例、イデオム、解説
を見るためには、それぞれに対応するキーを押す必要が
ある。この場合、ユーザは、見出し語の辞書情報の訳語
を見ながら探している時には、表示画面が小さい場合に
は表示されている内容がすぐに分かってしまうため、順
送りキーや逆送りキーを頻繁に押したりする。ユーザが
このような状態になるのは、早く次の語義情報を見たい
ためである。
【0019】このようなことを考慮して、この発明にお
いては、小さな表示画面であっても、ユーザの自然なキ
ー操作に応じた訳語探しを支援できるようにしている。
また、辞書情報の表示内容を語義単位に一行に加工して
表示した後で、元の表示に戻る際に、どの語義から表示
するのかが問題になる。というのは、語義単位に一行に
加工して表示した状態で、ユーザが所望の訳語を見つけ
た場合に、その所望の訳語を含む語義が必ずしも表示さ
れている先頭の語義とは限らない。つまり、ユーザが一
行単位に表示された語義の中でどれが適切か判断がつか
ず、見比べて行なった場合には、ユーザがより詳しく見
たい語義が最後に現れた語義となることがある。
【0020】したがって、語義単位に一行に加工して表
示した表示内容を通常の辞書情報の表示内容に戻す際
に、最後に表示された語義からディスプレイに表示する
ようにして、ユーザの所望する訳語探しを支援できるよ
うにしている。
【0021】しかしながら、これでも、必ずしもユーザ
の所望する訳語を含む語義から表示できない。したがっ
て、この発明においては、語義単位に一行に加工して表
示した表示内容を通常の辞書情報の表示内容に戻す際
に、指示された語義からディスプレイに表示するように
して、ユーザの所望する訳語探しを支援できるようにし
ている。
【0022】
【課題を解決するための手段】図1はこの発明の構成を
示すブロック図であり、この図に示すように、この発明
は、見出し語とその見出し語に対応する辞書情報を記憶
した記憶手段101と、見出し語を指示入力する入力手
段102と、入力手段102によって指示された見出し
語に対応する辞書情報を記憶手段101から検索する辞
書検索手段103と、辞書検索手段103によって検索
された辞書情報を指示した見出し語ごとにその語義と用
例などの参考データとを併せて表示する表示手段104
とを備えた電子辞書装置であって、見出し語の訳語のみ
をその語義単位に一行に加工して表示する表示内容加工
手段105と、前記表示手段104をこの加工された表
示に切替える表示変更手段106とを併せ設けたことを
特徴とする電子辞書装置である。
【0023】この発明において、語義とは、数字やアラ
ビア数字やアルファベットで区分された訳語、用例、語
法、用法、イデオム、語源等で構成される段落又は文章
のことである。
【0024】また、見出し語の訳語のみをその語義単位
に一行に加工して表示するとは、訳語あるいは訳語とそ
の他の情報からなる語義を、一行で表示可能な部分だけ
表示することを意味する。
【0025】また、この発明において、入力手段102
としては、キーボード、または、ペン、マウス、もしく
はトラックボールなどのポインティングデバイスを用い
ることができる。
【0026】表示手段104としては、CRTディスプ
レイ装置やLC(液晶)ディスプレイ装置などを用いる
ことができる。辞書検索手段103、表示内容加工手段
105及び表示変更手段106としては、ROM,RA
M,I/Oポート等を備えたマイクロプロセッサを用い
るのが便利であり、記憶手段101としては、通常、そ
の中のRAMが用いられる。
【0027】上記構成においては、表示変更の指示を行
う表示変更指示手段をさらに設けた構成とし、表示変更
手段106の構成を、表示変更指示手段の指示に応じ
て、前記表示手段104を前記表示内容加工手段105
によって加工された表示に切替える機能を兼ね備えた構
成としてもよい。
【0028】また、表示変更手段106の構成は、表示
変更指示手段の指示に応じて、語義単位に一行に加工し
て表示した表示内容を通常の辞書情報の表示内容に戻す
機能を兼ね備えた構成とすることが好ましい。
【0029】この場合、より好ましい構成は、この表示
変更手段106の構成を、語義単位に一行に加工して表
示した表示内容を通常の辞書情報の表示内容に戻す際
に、最後に表示された語義を第1順位として表示手段1
04に表示させる機能を兼ね備えた構成とすることであ
る。
【0030】あるいは、入力手段102の構成を、語義
を指示する機能を兼ね備えた構成とし、表示変更手段1
06の構成を、語義単位に一行に加工して表示した表示
内容を通常の辞書情報の表示内容に戻す際に、入力手段
102によって指示された語義を第1順位として表示手
段104に表示させる機能を兼ね備えた構成としてもよ
い。
【0031】
【作用】この発明によれば、入力手段102によって見
出し語が指示入力されると、辞書検索手段103によ
り、その見出し語に対応する辞書情報が記憶手段101
から検索され、検索された辞書情報は、指示した見出し
語ごとにその語義と用例などの参考データとが併せられ
て表示手段104に表示される。
【0032】そして、表示内容加工手段105により、
辞書情報の表示内容は、見出し語の訳語のみをその語義
単位に一行に表示できるように加工され、表示変更手段
106により、この加工された表示に表示手段104が
切替えられる。つまり、訳語あるいは訳語とその他の情
報からなる語義が一行で表示される。この場合、語義が
一行を超えた場合には、超えた部分の訳語あるいは訳語
とその他の情報は削除される。
【0033】したがって、訳語の検索の際には、不要な
辞書情報を見ることなく、適切な訳語あるいは訳語とそ
の他の情報だけを一行ずつ確認することができるので、
所望の訳語を探すことが容易となる。
【0034】また、表示変更指示手段をさらに設けた構
成とした場合には、表示変更指示手段の指示に応じて、
表示手段104を表示内容加工手段105によって加工
された表示に切替えることができる。
【0035】さらに、表示変更手段106の構成を、表
示変更指示手段の指示に応じて、語義単位に一行に加工
して表示した表示内容を通常の辞書情報の表示内容に戻
す機能を兼ね備えた構成とした場合には、いったん語義
単位に一行に加工して表示した表示内容を、表示変更指
示時に、通常の辞書情報の表示内容に戻すことができ
る。
【0036】そして、表示変更手段106の構成を、語
義単位に一行に加工して表示した表示内容を通常の辞書
情報の表示内容に戻す際に、最後に表示された語義を第
1順位として表示手段104に表示させるような構成と
した場合には、通常の辞書情報の表示内容に戻す際、ユ
ーザが着目している語義の辞書情報から表示することが
できる。
【0037】また、入力手段102の構成を、語義を指
示できるような構成とし、表示変更手段106の構成
を、語義単位に一行に加工して表示した表示内容を通常
の辞書情報の表示内容に戻す際に、入力手段102によ
って指示された語義を第1順位として表示手段104に
表示させるような構成とした場合には、通常の辞書情報
の表示内容に戻す際、ユーザの指示した任意の語義の辞
書情報から表示することができる。
【0038】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明
を詳述する。なお、これによってこの発明が限定される
ものではない。
【0039】図2は本発明にかかわる電子辞書装置の一
実施例の構成を示すブロック図である。この図におい
て、1は見出し語の入力、検索指示、ユーザの表示変更
指示等の入力を行うための入力部である。この入力部1
は、キーボード、液晶タブレット、マウス等で構成する
ことができる。入力部1には、表示モードを切替える表
示モード切替えキー、表示されている辞書情報を順送り
する順送りキーや逆送りする逆送りキー(以下、順送り
キーと逆送りキーとをまとめて「順送り/逆送りキー」
として表現する)、通常表示から語義表示モードへ表示
を切替える表示切替えキー等が設けられている。
【0040】2は電子辞書や入力された情報や検索され
た辞書情報等を記憶する記憶部である。この記憶部2
は、RAM、ROM、ハードディスク装置、フロッピー
ディスク装置等で構成することができる。
【0041】3は記憶部2に記憶された電子辞書を見出
し語により検索する辞書検索部である。4は入力された
見出し語や辞書情報等を表示するための表示部である。
この表示部4は、CRTディスプレイ装置、液晶ディス
プレイ装置等で構成することができる。
【0042】5は辞書情報を加工して表示部4に表示す
るための表示内容加工部である。6は本電子辞書装置全
体を制御する制御部である。この制御部5はCPUで構
成される。
【0043】CPU5は、表示内容加工部5により、ユ
ーザの表示変更指示に応じて、通常の辞書情報の表示内
容を語義単位に一行に加工して表示部4に表示する。ま
た、ユーザの表示変更指示に応じて、一行単位に表示さ
れた語義から通常の辞書表示へ切替える。
【0044】次に、本電子辞書装置の動作を図3に示す
フローチャートに従い説明する。本電子辞書装置におい
ては、まず、ステップ7の処理が行われる。ステップ7
の処理では、見出し語の入力が入力部1により行われ、
記憶部2に記憶される。そして、記憶部2に記憶されて
いる見出し語に基づいて辞書の見出し語を検索する処理
(ステップ8)が辞書検索部3により行われ、検索され
た見出し語は記憶部2に記憶される。
【0045】次に、制御部6によりステップ9の処理が
行われる。ステップ9の処理では、現在の表示モード
が、見出し語のメニュー表示モードであるのか、見出し
語の詳細表示モードであるのかにより、見出し語のメニ
ュー表示・見出し語選択の処理(ステップ10)へ進む
のか、検索された見出し語の辞書内容の表示を行う処理
(ステップ11)へ進むのかが判断される。
【0046】この見出し語のメニュー表示モードと見出
し語の詳細表示モードの切替えは、表示モード切替えキ
ーにより行われる。すなわち、表示モード切替えキーの
on/offによりモードを切替えるようになってい
る。
【0047】ステップ10では、検索されて記憶部2に
記憶されている見出し語のメニュー表示が表示部5によ
り行われる。ここで、表示されたメニューの中から単語
をユーザが入力部1により選択し、その単語は記憶部2
に記憶される。そして、ステップ11の処理になる。
【0048】ステップ11の処理では、記憶部2に記憶
されている単語の辞書情報を辞書検索部3により検索
し、検索内容を記憶部2に記憶する。ステップ12の処
理は、検索された見出し語の辞書内容の詳細表示を行
う。つまり、記憶部2に記憶された、詳細表示すべき単
語の辞書情報の一部(表示できる辞書内容)を表示部4
に表示する。
【0049】辞書内容の表示例を図5に示す。図5は見
出し語“meet”の辞書内容例の一部であり、市販の
複数の紙に印刷された辞書(以後「紙の辞書」という)
を参考に作成したものである。内容例においては、変化
形、訳語、用例、品詞しか記述されていないが、実際に
は紙の辞書に見られる補足説明や語法解説、語源等も含
む。
【0050】通常の電子辞書では、表示画面が小さく、
図5の辞書内容の表示は32文字から360文字(行数
では4行から10行表示)程度しか表示できない。した
がって、実際には図6(用例等すべて表示)あるいは図
7(訳語のみ一行表示)に示すように、一度に一部の情
報しか表示できない(これらは、アスキーコードは1キ
ャラクタ表示、それ以外は2キャラクタ表示の例であ
る。市販の電子辞書ではひらがなやカタカナは半角表示
になっている場合が多い)。図6及び図7は8行40キ
ャラクタ表示の例であり、実際の市販の表示画面はもっ
と小さくなる。
【0051】ここでは、例えば見出し語“meet”の
辞書検索を行い、現在の表示状態が図6であるとする。
ステップ13の処理では、制御部6により、表示変更指
示の入力が入力部1により行われたか否かが判定され、
表示変更指示の入力が行われると、ステップ15の処理
へ進む。ここで、ステップ13におけるユーザの表示変
更の指示には、順送り/逆送りキーの入力間隔、順送り
/逆送りキーを押し続けること、表示切替えキーの操
作、の3種の方法がある。
【0052】ステップ15の処理では、辞書情報を語義
単位に一行に加工するものであり、これは表示内容加工
部5によって行われる。加工した内容は記憶部2に記憶
される。
【0053】そして、ステップ16の処理により、記憶
部2に記憶された加工内容は、表示部4によって図8又
は図9に示すように表示される。このような表示モード
を、以下語義表示モードと呼ぶ。
【0054】表示内容の加工は予め定められた規則によ
って行われるが、その規則は1つの語義すべて/あるい
は語義の訳語のみを一行で表示するというものである。
図8は1つの語義(訳語以下の表示内容)を一行で表示
する例であり、図9は訳語のみを一行で表示する例であ
る。
【0055】語義表示モードでの表示においては、図6
で示した表示画面に最後に表示されている語義2(図6
中「2〈人が〉出迎える,到着を待つ,……」として示
された語義)から、図8あるいは図9の表示画面のよう
に表示されることになる。
【0056】ユーザが表示変更指示を入力するのは次の
語義を早く見たいためであり、語義表示モードでは、ま
だ見ていない語義3(図7中「3〈人〉知り合いにな
る,面会する,……」として示された語義)から表示す
ることも有効であると考えられる。しかしながら、急に
次の語義からの表示になると画面の変化にユーザが戸惑
ってしまう場合があるため、最後の語義から最初に表示
するようにしている。
【0057】語義表示モードの表示内容が語義ごとの訳
語のみ、あるいは訳語以下の語法や用例等が一行で表示
されるのは、語義に記述されている先頭の訳語(その語
義の代表的訳語)を見れば、それ以降の訳語は類似した
訳語が多いため、ユーザが推測することができ、現在探
している訳語かどうかのおおまかな判断をユーザが下せ
るからである。
【0058】このように、語義表示モードを設けること
により、訳語を探す時にユーザは語義情報のみを一覧検
索に近い状態で調べることができる。紙の辞書で訳語を
調べる場合に、最初語義の訳語の先頭をさっと流し読み
するが、そのような効果を小さな表示画面で出すため
に、語義表示モードを設けている。
【0059】ステップ15の表示内容加工処理におい
て、語義内の訳語と用例の区切り、あるいは語義と語義
の区切りの処理は、通常、紙の辞書では、語義内の訳語
と用例の区切については、区切り記号(例えば、:)が
設けられており、語義と語義の区切りについては改行の
後に数字+スペースという規則があるため、このような
辞書固有の区切り記号や規則を用いて行う。
【0060】紙の辞書においては、規則が適用できない
例外もあるが、その場合には規則が適用できるように紙
の辞書内容を若干変更する必要がある。しかしながら、
そのような紙の辞書はまれである。
【0061】図10(訳語のみの一行表示)に示した状
態で、探していた訳語に意味的に近い訳が見つかると、
表示変更指示の入力(ステップ17)の処理が行われ
る。ステップ17の処理では、入力部1に対して行われ
た表示変更指示の入力の有無により、制御部6によっ
て、ステップ12の処理を行うかステップ18の処理を
行うかの判断が行われる。ここで、ステップ17におけ
る通常の表示に切替える際のユーザの表示変更指示に
は、順送り/逆送りキーの入力間隔、表示切替えキーの
操作、の2種の方法がある。
【0062】表示変更指示の入力を行わず、語義表示モ
ードで順送りキーや逆送りキー(以下「順送り/逆送り
キー」と表現する)を押すと、ステップ18の語義表示
モードスクロールの処理が行われて、一行単位で前後の
語義の内容がスクロールすることになる。すなわち、記
憶部2に記憶されている語義単位に一行に加工された辞
書情報の表示開始位置が一行単位にずらされる。
【0063】そして、ステップ16の処理により、ずら
された位置から表示部4に表示されることになる。この
ため、ユーザは見出し語内の辞書情報に登録されている
語義の数が多くても、一行単位で語義が表示されるた
め、順送りキー/逆送りキーによるスクロールの数が少
なくて済む。また、語義の訳語の見比べも容易に行え
る。
【0064】ステップ17で表示変更指示の入力が行わ
れると、ステップ12の処理が行われ、訳語以外の情報
と訳語を併せた、通常の図11に示すような表示にな
る。通常の表示に戻る場合には、現在の語義表示モード
において、先頭に表示されている語義から順に表示され
ることになる。
【0065】ステップ13において、表示変更指示の入
力がなければ、ステップ14の通常スクロールの処理が
行われる。本処理で、順送り/逆送りキーの入力があれ
ば、表示画面の内容をスクロールすることになる。すな
わち、記憶部2に記憶されている辞書情報の表示開始位
置が、一行ずらされ、ステップ12の処理により、表示
部4に表示されることになる。
【0066】次に、語義表示モードへ移行する際の表示
変更指示の入力処理について説明する。この処理は、図
3のステップ13で語義表示モードに移行する際の表示
変更指示の入力を、順送り/逆送りキーの入力間隔によ
り判定するものである。すなわち、本処理は、図3で示
したフローチャートにおけるステップ13の処理を詳細
に説明するものである。なお、以下の説明においては、
語義表示モードでは訳語のみの一行表示を行う例で説明
する。
【0067】図12に表示変更指示の内容と表示画面の
例を示す。現在の表示状態(図12の最初の表示画面2
0)において、ユーザが訳語を調べるために順送り/逆
送りキーを連続して押し、その押す間隔が0.N(Nは
所定の条件で設定した数で、例えば“1”)秒間隔以下
になると、これがユーザの表示内容変更指示入力となり
(図3のステップ13における“YES”の判定とな
る)、図3のステップ13から、ステップ15及びステ
ップ16の処理が行われて、表示画面21のように表示
が行われる。
【0068】表示内容加工のタイミングを、ユーザの順
送り/逆送りキーの0.N秒以下の入力間隔としたの
は、ユーザが次/前の語義を見たい場合には、短い間隔
で素早く順送り/逆送りキーを押すという操作を想定し
ているためである。表示内容の加工は、このようにユー
ザの自然なキー操作をトリガーに行われる。
【0069】語義表示モードにおいて、さらに順送り/
逆送りキーを押すことにより(図3のステップ17、ス
テップ18、ステップ16の繰り返し)、表示画面21
が表示画面22のように変わる。探していた訳語に意味
的に近い訳が見つかり、表示画面22の状態でユーザが
表示変更指示を入力すると(図3のステップ17におけ
る“YES”の判定となる)、図3のステップ17から
ステップ12の処理へ移行し、表示画面23の表示にな
る。この図3のステップ17で語義表示モードから通常
表示に移行する際には、表示部4に最初に表示された語
義から通常表示を行う。
【0070】次に、語義表示モードへ移行する際の表示
変更指示の入力処理の変形例について説明する。この処
理は、図3のステップ13で語義表示モードに移行する
際の表示変更指示の入力を、順送り/逆送りキーの連続
押し下げにより判定するものである。すなわち、本処理
は、図3で示したフローチャートにおけるステップ13
の処理を詳細に説明するものである。
【0071】図13に表示変更指示の内容と表示画面の
例を示す。図13の表示画面例の内容は図12と同じで
ある。図3のステップ13で示した表示変更指示入力に
おいて、語義表示モードへの表示の切替えを、順送り/
逆送りキーの押し続けにより行う、ということ以外は、
図12と同じである。
【0072】現在の表示状態(図13の最初の表示画面
24)において、ユーザが訳語を調べるために、順送り
/逆送りキーを押し続けると、これがユーザの表示変更
指示入力となり(図3のステップ13における“YE
S”の判定となる)、図3のステップ13から、ステッ
プ15及びステップ16の処理が行われて、表示画面2
5以降の表示画面のように表示が行われる。
【0073】表示内容加工のタイミングを、ユーザの順
送り/逆送りキーの連続押し下げ操作としたのは、ユー
ザが次/前の語義を見たい場合には、前述の例の短い間
隔(0.N秒以下)で素早く順送り/逆送りキーを押す
場合の他に、順送り/逆送りキーを押し続けるという操
作も行うことがあるからである。
【0074】語義表示モードにおいて、さらに順送り/
逆送りキーを押すことにより(図3のステップ17、ス
テップ18、ステップ16の繰り返し)、図12と同様
に表示画面が変わり、ユーザが表示変更指示を入力する
と、図3のステップ17からステップ12の処理へ移行
し、通常表示に切り替わる。
【0075】次に、語義表示モードへ移行する際の表示
変更指示の入力処理の他の変形例について説明する。こ
の処理は、図3のステップ13で語義表示モードに移行
する際の表示変更指示の入力を、表示切替えキーの操作
により判定するものである。すなわち、本処理は、図3
で示したフローチャートにおけるステップ13の処理を
詳細に説明するものである。
【0076】図14に表示変更指示の内容と表示画面の
例を示す。図14の表示画面例の内容は図12と同じで
ある。図3のステップ13で示した表示変更指示入力に
おいて、語義表示モードへの表示の切替えを、表示切替
えキーを操作することにより行う、ということ以外は、
図12と同じである。
【0077】現在の表示状態(図14の最初の表示画面
26)において、ユーザが訳語を調べるために、表示切
替えキーを押し下げると、これがユーザの表示変更指示
入力となり(図3のステップ13における“YES”の
判定となる)、図3のステップ13から、ステップ15
及びステップ16の処理が行われて、表示画面27以降
の表示画面のように表示が行われる。
【0078】表示内容加工のタイミングを、ユーザの表
示切替えキーの押し下げ操作としたのは、見出し語の語
義が多い場合や最初の方の語義の訳語は知っているので
飛ばしたいというユーザの要望に対応するためである。
【0079】語義表示モードにおいて、さらに順送り/
逆送りキーを押すことにより(図3のステップ17、ス
テップ18、ステップ16の繰り返し)、図12と同様
に表示画面が変わり、ユーザが表示変更指示を入力する
と、図3のステップ17からステップ12の処理へ移行
し、通常表示に切り替わる。
【0080】次に、通常表示に移行する際の表示変更指
示の入力処理について説明する。この処理は、図3のス
テップ17で通常表示に移行する際の表示変更指示の入
力を、順送り/逆送りキーの入力間隔により判定するも
のである。すなわち、M(Mは所定の条件で設定した数
で、例えば“3”)秒以上、順送り/逆送りキーの入力
が行われないと、これを表示変更指示の入力とみなすも
のである。本処理は、図3で示したフローチャートにお
けるステップ17の処理を詳細に説明するものである。
【0081】図15に表示変更指示の内容と表示画面の
例を示す。図15の表示画面例の内容は図12と同じで
ある。図3のステップ17における、語義表示モードへ
表示を切替える場合の表示変更指示入力については、図
12及び図13で述べた入力方法のいずれを用いてもよ
い。
【0082】図15では、図12及び図13で述べた表
示変更指示入力により、画面が通常表示から語義表示モ
ードに変わり、さらに順送り/逆送りキーを押すことに
より、画面が表示画面28のように変わることを示して
いる。
【0083】探していた訳語に意味的に近い訳が見つか
ると、ユーザは訳語に注目するため、自然に順送り/逆
送りキーを押さなくなる。ここで、M秒以上順送り/逆
送りキーの入力が行われないと、通常表示に切り替わ
る。すなわち、表示内容の加工が行われなくなる。表示
画面28の状態で順送り/逆送りキーが押されなくなる
と、これがユーザの表示変更指示入力となり(図3のス
テップ17における“YES”の判定となる)、図3の
ステップ17から、ステップ12の処理が行われて、表
示画面29のように表示が行われる。
【0084】通常表示へ戻るタイミングを、順送り/逆
送りキーのM秒以上の無入力操作としたのは、ユーザが
語義表示モードにおいて現在探している訳語に意味的に
近いものが見つかると、現在訳したい英文/英単語と見
比べたりするためである。
【0085】ユーザは、訳語に注目するため自然に順送
りキー/逆送りキーを押さなくなる。M秒以上、順送り
/逆送りキーの入力が行われない場合、最後に押したの
が順送りキーであると、表示画面の最後の行の語義から
の通常表示に切り替わる。すなわち、表示内容の加工が
行われなくなる。
【0086】次に、通常表示に移行する際の表示変更指
示の入力処理の変形例について説明する。この処理は、
図3のステップ17で通常表示に移行する際の表示変更
指示の入力を、表示切替えキーの操作により判定するも
のである。すなわち、本処理は、図3で示したフローチ
ャートにおけるステップ17の処理を詳細に説明するも
のである。
【0087】図16に表示変更指示の内容と表示画面の
例を示す。図16の表示画面例の内容は図12と同じで
ある。図3のステップ17における、語義表示モードへ
表示を切替える場合の表示変更指示入力については、図
14で述べた入力方法、つまり表示切替えキーの操作に
より行う。したがって、この例においては、通常表示か
ら語義表示モードへの表示の切替えと、語義表示モード
から通常表示への切替えを、いずれも表示切替えキーの
操作により行う。
【0088】図16では、表示切替えキーの押し下げに
より、画面が通常表示から語義表示モードに変わり、さ
らに順送り/逆送りキーを押すことにより、画面が表示
画面30のように変わることを示している。
【0089】通常表示への切替えは、再度表示切替えキ
ーを押すことにより(図3のステップ17における“Y
ES”の判定となる)、図3のステップ17から、ステ
ップ12の処理が行われて、表示画面31のように表示
が行われる。
【0090】次に、語義モードから通常表示への切替え
時に最後に表示された語義から表示する処理について説
明する。この処理は、図3のステップ17で語義表示モ
ードから通常表示に移行する際に、表示部4に最後に表
示された語義から通常表示を行うようにしたものであ
る。すなわち、本処理は、図3で示したフローチャート
におけるステップ17以降の処理を説明するものであ
る。
【0091】図17と図18に表示変更指示の内容と表
示画面の例を示す。図17及び図18の表示画面例の内
容は、基本的には図12と同じであるが、通常表示へ移
行した際の表示画面33及び表示画面35の表示内容が
異なっている。
【0092】図17は語義表示モードで最後に順送りを
行った後で通常表示に切り替わる例であり、図18は語
義表示モードで最後に逆送りを行った後で通常表示に切
り替わる例である。
【0093】語義表示モードでは、図3のステップ18
で語義表示モードスクロールが行われると、順送りと逆
送りのどちらが行われたのかを記憶部2に記憶してお
く。そして、図17では、表示画面32の画面状態にな
った後(所望の語義が表示された後)、ユーザから表示
変更指示が入力されると、図3のステップ17からステ
ップ12へ進み、表示部4での表示の際には、記憶部2
に記憶されている語義モードで行われた順送り/逆送り
の情報に基づいて、表示画面33に示すように、最後に
表示された語義から表示する。また、図18では、表示
画面34の画面状態で逆送りが行われなくなった後、ユ
ーザから表示変更指示が入力されると、表示部4での表
示の際には、表示画面35に示すように、最後に表示さ
れた語義から表示する。
【0094】これは、表示画面に最後に表示された一行
の訳語にユーザが着目している、という仮定をしてい
る。順送りを行っている場合は表示画面で一番下の語義
であるし、逆送りを行っている場合には一番上の語義に
なる。
【0095】なお、語義の表示位置について、図17で
は表示画面33に示したように、語義表示モードでの最
後の語義を表示画面の先頭から表示するようにしている
が、図18の表示画面35に示したように、語義表示モ
ードでの最後の語義を表示画面の中心から表示するよう
にしてもよい。
【0096】次に、語義モードから通常表示への切替え
時に指定の語義から表示する処理について説明する。こ
の処理のフローチャートを図4に示す。この処理におい
ては、ステップ7からステップ18までの処理は、図3
のフローチャートと同じであるのでその説明は省略し、
ステップ19の表示開始語義情報入力の処理についての
み説明する。このステップ19の処理は、図4のステッ
プ17で語義表示モードから通常表示に移行する際、ユ
ーザが指示した語義から表示するものである。
【0097】図19に表示変更指示の内容と表示画面を
示す。図19の表示画面例の内容は表示画面37以外は
図12と同じである。表示変更指示の入力については、
語義表示モードから通常表示への切換えの操作以外は、
図12と同じである。
【0098】図19の表示画面36が表示されている状
態において、ユーザが表示変更指示を入力すると、ステ
ップ17からステップ19へ移行し、ステップ19の処
理が行われる。
【0099】ステップ19の処理では、例えば、ユーザ
により、表示画面36の語義7がペン、マウス等の入力
装置、あるいは指などで指示されると、指示された語義
の情報を記憶部2に記憶する。そして、ステップ12に
おける表示の際に、記憶部2に記憶した語義から表示を
行なうことにより、表示画面37に示すように、語義7
からの通常表示になる。
【0100】これは、ユーザが表示された語義の流し読
みではどれがいいか判断がつかず、見比べを行う場合
に、より詳しく見たい語義が最後に現れた語義とは限ら
ないためである。
【0101】このようにして、ユーザの表示変更指示に
応じ、通常の辞書情報の表示内容を語義単位に一行に加
工して表示し、かつユーザの表示変更指示に応じて一行
単位に表示された語義から通常の辞書表示に切替えるこ
とにより、所望の語義についての辞書情報を、より迅速
に表示することができる。なお、この実施例において
は、英知辞典の検索例を示したが、対象となる辞典は英
和辞典に限らず和英辞典やその他の辞典であってもよ
い。
【0102】
【発明の効果】この発明によれば、電子辞書の検索にお
いて、辞書情報を、見出し語の訳語のみをその語義単位
に一行に加工した内容に切替えて表示するようにしたの
で、ユーザは訳語の検索の際に不要な辞書情報を見るこ
とが不要となる。また、多数の語義の見比べを行うこと
ができるので、所望の訳語を紙の辞書のように素早く容
易に探し出すことができる。さらに、辞書内容が全て表
示されるので、ユーザが用例/解説などの情報を見落と
すことが少なくなる。
【0103】そして、基本的には、紙に印刷した形式の
辞書を電子化するだけで辞書を作成することができるた
め、辞書作成の際に辞書情報を意味や用例や解説といっ
たように構造化する必要がなくなる。また、ユーザに見
やすいように表示するための辞書内容の削除作業が不要
となるので、これにより辞書開発の負担が軽減される。
【0104】また、表示変更指示手段を設けた場合に
は、表示変更指示手段の指示に応じて、辞書情報を、見
出し語の訳語のみをその語義単位に一行に加工した内容
に切替えて表示することができる。さらに、表示変更指
示の指示に応じて、語義単位に一行に加工して表示した
表示内容を通常の辞書情報の表示内容に戻すことができ
るようにした場合には、いったん語義単位に一行に加工
して表示した表示内容を、任意の時点で通常の辞書情報
の表示内容に戻すことができる。
【0105】そして、語義単位に一行に加工して表示し
た表示内容を通常の辞書情報の表示内容に戻す際に、最
後に表示された語義を第1順位として表示手段に表示す
るようにした場合には、通常の辞書情報の表示内容に戻
す際、ユーザが着目している語義の辞書情報から表示す
ることができ、ユーザの所望する訳語を含む語義からの
表示を容易に行うことができる。
【0106】また、入力手段によって語義を指示できる
ようにし、語義単位に一行に加工して表示した表示内容
を通常の辞書情報の表示内容に戻す際に、入力手段によ
って指示された語義を第1順位として表示手段に表示す
るようにした場合には、ユーザが表示された語義の流し
読みではどれがいいか判断がつかず、見比べを行って、
より詳しく見たい語義が最後に現れた語義ではないとき
でも、通常の辞書情報の表示内容に戻す際には、ユーザ
の指示した任意の語義の辞書情報から表示することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明にかかわる電子辞書装置の一実施例の構
成を示すブロック図である。
【図3】実施例の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明において語義モードから通常表示への切
替え時に指定の語義から表示する処理内容を示すフロー
チャートである。
【図5】本発明における辞書内容の表示例を示す説明図
である。
【図6】本発明における辞書内容の表示例を示す説明図
である。
【図7】本発明における辞書内容の表示例を示す説明図
である。
【図8】本発明における辞書内容の表示例を示す説明図
である。
【図9】本発明における辞書内容の表示例を示す説明図
である。
【図10】本発明における辞書内容の表示例を示す説明
図である。
【図11】本発明における辞書内容の表示例を示す説明
図である。
【図12】本発明における表示変更指示の内容と表示画
面の例を示す説明図である。
【図13】本発明における表示変更指示の内容と表示画
面の例を示す説明図である。
【図14】本発明における表示変更指示の内容と表示画
面の例を示す説明図である。
【図15】本発明における表示変更指示の内容と表示画
面の例を示す説明図である。
【図16】本発明における表示変更指示の内容と表示画
面の例を示す説明図である。
【図17】本発明における表示変更指示の内容と表示画
面の例を示す説明図である。
【図18】本発明における表示変更指示の内容と表示画
面の例を示す説明図である。
【図19】本発明における表示変更指示の内容と表示画
面の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 入力部 2 記憶部 3 辞書検索部 4 表示部 5 表示内容加工部 6 制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 見出し語とその見出し語に対応する辞書
    情報を記憶した記憶手段と、見出し語を指示入力する入
    力手段と、入力手段によって指示された見出し語に対応
    する辞書情報を記憶手段から検索する辞書検索手段と、
    辞書検索手段によって検索された辞書情報を指示した見
    出し語ごとにその語義と用例などの参考データとを併せ
    て表示する表示手段とを備えた電子辞書装置であって、 見出し語の訳語のみをその語義単位に一行に加工して表
    示する表示内容加工手段と、 前記表示手段をこの加工された表示に切替える表示変更
    手段とを併せ設けたことを特徴とする電子辞書装置。
  2. 【請求項2】 表示変更の指示を行う表示変更指示手段
    をさらに備え、表示変更手段が、この表示変更指示手段
    の指示に応じて、前記表示手段を前記表示内容加工手段
    によって加工された表示に切替える機能を併せ備えてな
    る請求項1記載の電子辞書装置。
  3. 【請求項3】 表示変更手段が、表示変更指示手段の指
    示に応じて、語義単位に一行に加工して表示した表示内
    容を通常の辞書情報の表示内容に戻す機能を併せ備えて
    なる請求項2記載の電子辞書装置。
  4. 【請求項4】 表示変更手段が、語義単位に一行に加工
    して表示した表示内容を通常の辞書情報の表示内容に戻
    す際に、最後に表示された語義を第1順位として表示手
    段に表示させる機能を併せ備えたことを特徴とする請求
    項3記載の電子辞書装置。
  5. 【請求項5】 入力手段が、語義を指示する機能を併せ
    備え、 表示変更手段が、語義単位に一行に加工して表示した表
    示内容を通常の辞書情報の表示内容に戻す際に、入力手
    段によって指示された語義を第1順位として表示手段に
    表示させる機能を併せ備えたことを特徴とする請求項3
    記載の電子辞書装置。
JP7159433A 1995-06-26 1995-06-26 電子辞書装置 Pending JPH0916599A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000049523A1 (fr) * 1999-02-18 2000-08-24 Sony Corporation Procede de traduction et dispositif de traduction

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000049523A1 (fr) * 1999-02-18 2000-08-24 Sony Corporation Procede de traduction et dispositif de traduction

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