JPH09163213A - ディジタルスチルカメラ - Google Patents

ディジタルスチルカメラ

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JPH09163213A
JPH09163213A JP7319296A JP31929695A JPH09163213A JP H09163213 A JPH09163213 A JP H09163213A JP 7319296 A JP7319296 A JP 7319296A JP 31929695 A JP31929695 A JP 31929695A JP H09163213 A JPH09163213 A JP H09163213A
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修二 林
Tomoe Nemoto
知恵 根本
Tadaaki Yoneda
忠明 米田
Tadaaki Tsuchida
匡章 土田
Takeshi Uryu
剛 瓜生
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネガフィルムなどのフィルム撮影が容易に行
なえるディジタルスチルカメラを実現する。 【解決手段】 被写体像を撮像素子の受光面上に結ばせ
る光学撮像手段と、受光面上の像を電気信号に変換する
撮像素子と、撮像素子で生成された電気信号をディジタ
ル信号として記録媒体に記録する記録手段を有するディ
ジタルスチルカメラにおいて、所定の大きさのフィルム
を撮影するフィルム撮影モードが選択された場合には、
その被写体全体が撮影可能なように光学撮像手段の画角
及びフォーカスを調整する制御手段を備えたことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静止画像をディジタ
ルデータとして扱うことが可能なディジタルスチルカメ
ラに関する。
【0002】
【従来の技術】
(1)近年、画像をフィルムに写し込むのではなく、C
CD等の撮像素子で光電変換した画像をメモリカードな
どの記録媒体に記録するように構成されたディジタルス
チルカメラが実用化されている。
【0003】また、近年、CCD等の撮像素子によりネ
ガフィルムを読み取るネガビューワーと呼ばれるスキャ
ナが存在している。しかし、ディジタルカメラとして静
止画の撮影を行い、かつ、ネガフィルムも撮影可能なデ
ィジタルスチルカメラは存在していない。
【0004】この種のディジタルスチルカメラの概略構
成について、図33を参照して説明する。この図33に
示すディジタルスチルカメラにおいて、対物レンズ10
1,フォーカスレンズ102,アイリス絞り103等で
構成された光学系を介して得られた光画像は、CCD1
04等の撮像素子の受光面に結像される。また、このと
き、このフォーカスレンズ102及びアイリス絞り10
3は、それぞれレンズ駆動回路121及び絞り駆動回路
120により駆動される。
【0005】ここで、撮像素子を構成するCCD104
は受光面に結像された光画像を電荷量に光電変換し、C
CD駆動回路125からの転送パルスによってアナログ
の画像信号を出力する。出力されたアナログの画像信号
は、CDS(相関二重サンプリング)回路105でノイ
ズが低減され、またAGCにより利得の調整が行われ
る。そして、A/D変換器106によってディジタル画
像信号に変換された後、プロセス回路107で輝度処理
や色処理が施されてディジタルビデオ信号(例えば、輝
度信号と色差信号)に変換される。
【0006】このディジタルビデオ信号を記録する際
は、圧縮伸張回路108においてデータ圧縮が行われ
る。そして、記録再生回路109によって、SRAMや
フラッシュメモリ等で構成されたメモリカード111に
記録される。
【0007】再生する際は、メモリカード111に記録
されているディジタルビデオ信号の圧縮データが記録再
生回路109によって読み出される。そして圧縮伸張回
路108において圧縮データの伸張が行なわれ、元のサ
イズのディジタルビデオ信号に戻される。そして、D/
A変換器112でアナログのビデオ信号に変換されて、
出力回路113で所定のレベルのビデオ信号として外部
の機器に出力される。
【0008】尚、メインCPU110は各部の動作の制
御を行っており、発光回路115によって駆動されるス
トロボ116は撮影時に発光するように制御される。ま
た、スルー再生の際は、プロセス回路107からD/A
変換器112にディジタルビデオ信号が直接送られ、C
CD104で撮像した映像がリアルタイムでビデオ信号
として外部に出力され続ける。
【0009】プロセス回路107の内部構成のブロック
図を図34に示す。A/D変換されたディジタル画像信
号は、まずY/C分離回路107aで輝度(Y)に関す
るデータと色(C)に関するデータに分離される。輝度
に関するデータは、輝度処理回路107bでガンマ補正
処理などの処理を施される。
【0010】その後、輝度信号についてはネガ/ポジ反
転回路107cで、ポジ画像の場合はそのまま、ネガモ
ードが選択された際のネガ画像の場合はネガ/ポジ反転
され、輝度信号として後段に送られる。
【0011】一方、色信号については、色度処理回路1
07dで原色RGBについてのRGBデータが生成され
る。このRGBデータは色差処理回路107eで、R−
Y,B−Yの色差信号に変換される。そして、ネガ/ポ
ジ反転回路107fにおいて、ポジ画像の場合はそのま
ま、ネガモードが選択されている際のネガ画像の場合は
ネガ/ポジ反転され、色差信号として後段に送られる。
【0012】また、白バランス検出回路107gにおい
て白バランス調整に使用するAWBデータは、色処理回
路107dで生成されるRGB信号を用いる。CPU1
10はこのデータを用い、R=G=Bになるように色処
理回路107dのRGBゲインを操作してやり、ホワイ
トバランスを整える。
【0013】尚、従来のネガビューアは手動フォーカス
(MF)か固定フォーカスかのいずれかの状態が一般的
であり、ディジタルスチルカメラについてはオートフォ
ーカス(AF)が一般的である。
【0014】(2)ディジタルスチルカメラにおける動
作モード,記録コマ数,その他の各種情報は、表示手段
となる液晶表示部によって行われている。近年の記録媒
体の種類の増加(内蔵メモリ、PCMCIAカードな
ど)やカメラの多様化に伴い、従来のコマ数とモードを
表示するだけの液晶表示部では操作が分かりにくい問題
点があった。
【0015】例えば、これまでのディジタルスチルカメ
ラでは、コマ数表示部には、次撮影コマ数(または記録
済みコマ数)、または残り記録可能コマ数のどちらか一
方が表示され、再生時には再生コマ数が表示されるもの
が一般的である。尚、このようなコマ数表示部として
は、7セグメントで1つの数字を表示するものがあり、
これを必要な桁数備えたものが一般的である。
【0016】(3)ディジタルカメラは、シリアル伝送
手段を用いて、接続したパソコンに撮影した画像データ
を送信したり、アプリケーションソフトを用いてカメラ
にコマンドを送ることによって、カメラを操作したりで
きるものがある。
【0017】また、GPS(全世界的衛星航法システ
ム:Global Positioning System )は、測量・船舶支援
やカーナビゲーションなどの幅広い分野で利用されるよ
うになっている。このシステムを利用し、GPS受信機
で受信測定した緯度・経度などの情報を、撮影画像と対
応させて(撮影画像のヘッダ部分などに)記録するカメ
ラなどが特開平4−70724号公報などでも提案され
ている。
【0018】このように、ディジタルスチルカメラは、
他の機器(外部機器)と接続し、シリアル通信を行うこ
とによりその利用範囲を広げている。 (4)従来のディジタルカメラは、シリアル通信ケーブ
ルを用いて、接続したパソコンに撮影した画像データを
送信したり、アプリケーションソフトを用いてカメラに
コマンドを送ることによってパソコン側からディジタル
スチルカメラを操作したりできるものがある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】 (1)第1の課題:しかしながら、上述したディジタル
スチルカメラであると、ネガフィルムを撮像するとわか
っていても、AFが動作する。従って、読み取るフィル
ムのコマが変わる度に、AFの駆動が行われることにな
る。
【0020】また、ネガ/ポジ反転に処理が図34の構
成であるため、ネガ画像撮影時はネガ画像から生成され
たRGBデータがCPU110に送られる。このため、
通常のポジ画像のままの自動白バランス調整では満足す
る結果が得られないため、CPU110はネガ専用の処
理をしなければならなくなる。
【0021】また、ストロボ発光を通常状態のオート制
御にしておくと、ネガ撮影時でも低輝度になると自動的
にストロボが発光することになり、良好な撮影が行えな
い問題を有している。
【0022】また、一般には図34に示したように、回
路構成を簡単にするために、ガンマ処理後にネガ/ポジ
反転する構成になっている。この場合、ネガモードにす
ると黒く沈んだ画像になってしまう。これは、ガンマ処
理により明るい方向に収束するようにされた部分が、反
転により逆のガンマがかかるために暗い方向に収束する
ことにより発生する。
【0023】(2)第2の課題: ディジタルスチルカメラで撮影した画像を圧縮して記
録する際、固定長化を行わないとき、同じ容量のメモリ
であっても撮影できる枚数は画像により異なる。また、
固定長化を行っても、撮影モード(圧縮率、精度、画像
サイズ等)により、撮影できる枚数が異なる。
【0024】従って、使用者に混乱を起こさせないため
には、次記録コマ数(記録コマ数)と記録可能コマ数の
両方を表示する必要があるが、そのような装置は存在し
ていなかった。
【0025】また、再生時には、再生コマ数の表示だけ
で、あと何枚で最後の部分を再生できるか分からない状
態であった。 以上のような場合に、2種類の表示を同時に行う際
に、記録用と再生用とで2種類ずつのコマ数表示部を設
けると、表示部が大きくなってしまう問題がある。そこ
で、記録用と再生用とで同じ表示部を兼用することが考
えられる。
【0026】しかし、このように記録と再生で、同一位
置のコマ表示部を使用してコマ数表示を行うと、現在の
状態(記録モードか再生モードか)が分かりにくくなる
不都合が生じる。
【0027】また、記録媒体として複数種類(例え
ば、内蔵メモリとPCMCIAカード等)備えたディジ
タルスチルカメラにおいては、液晶表示部にコマ数表示
部が1カ所しかない場合、表示しているコマ数が内蔵メ
モリのものなのか、カードに記録されているものなのか
が判別が難しくなる。
【0028】また、同様に複数種類の記録媒体を使用
可能なディジタルスチルカメラにおいて、カードから内
蔵メモリへ、または内蔵メモリからカードなど、他の媒
体へ画像をコピーする場合など、どちらからどちらへ、
何枚目を何枚目にコピーするのか分かりにくい。
【0029】尚、光学式ファインダと撮像レンズ光学
系が別になっているディジタルスチルカメラでマクロ
(近接)撮影を行う際には、パララックスが生じること
になる。記録しようとする画像をTVモニタやPCモニ
タなどにスルーで表示しながら撮影する場合は画像を確
認して撮影するので問題ないが、そのような表示を行わ
ずにファインダー像を参照して撮影する場合はパララッ
クスが生じていることに気付かない。従って、パララッ
クスにより、ユーザーが撮影したいと思った画像と異な
った画像が撮影されてしまうことになる。
【0030】ディジタルスチルカメラは、記録時のモ
ードとして、画質や圧縮率の大小などを選択できるもの
があり、これを用いれば、その用途にあった画質の画像
を得ることができる。この場合、記録時のモードを変え
ると1つあたりの画像サイズが変化するために、記録可
能コマ数が変化する。
【0031】この場合には、液晶表示部におけるも記録
可能コマ数を変えなければならない。このようなモード
変更を記録,再生時以外に行うのであれば、メインマイ
コンが停止中であってもサブマイコンにより行うことが
できる。しかし、記録可能コマ数に関連するデータを管
理しているのはメインマイコンであるため、記録可能コ
マ数を求めるというためだけにメインマイコンを起動す
る必要が生じる。従って、この記録可能コマ数を計算す
るためのメインマイコンの起動により、処理時間や消費
電流に無駄が生じることになる。
【0032】(3)第3の課題:接続する外部機器の種
類が増えると、シリアル通信規格や通信速度が異なるも
のが多くなり、通信プロトコルが異なる。それらとシリ
アル通信を行うために、以下のような策が考えられる
が、それによる不都合も生じる。
【0033】使用する機器の数だけシリアルポートを
増やす:カメラの大きさが大きくなる。値段が高くな
る。ユーザーがコネクタをどのコネクタに挿せばよいの
か分かりにくい。コネクタの数により使用できる機器が
限られる。
【0034】シリアルポートは1つで、カメラに『シ
リアル切り替えSW』を設けユーザーが接続する外部機
器によってSWを切り替える:カメラのスイッチの数が
増え、煩雑になるばかりでなく、ユーザーに操作を強い
ることになる。使用できる機器が限られる。
【0035】カメラにシリアルドライバ部を内蔵:シ
リアルコネクタが大きくなる。内蔵のドライバ部によ
り、決まった規格のものしか使用できない。また、将
来、より高速な通信規格を持つ外部機器と接続するかも
しれないが、対応ができない。
【0036】(4)第4の課題:図35は電池を電源と
するディジタルスチルカメラにおける動作状態の電源電
圧の様子を示す特性図である。ここでは、図35(a)
と図35(b)とに2つの特性を例示している。バッテ
リは内部抵抗を有しており、ディジタルスチルカメラの
消費電流により取り出せる電圧が変化する。例えば、バ
ッテリの残量が同じであったとしても、ディジタルスチ
ルカメラの各動作における消費電流が異なっているとす
ると、図35(a),(b)のように電源電圧が異なっ
たものとなる。従って、この図35(b)においては、
ストロボ充電の際にバッテリチェックレベル未満になっ
て警告が表示されることになる。
【0037】ディジタルスチルカメラは、通常、バッテ
リの電圧値をA/D変換してメインマイコンが監視して
いる。そして、その値が設定値のレベル(カメラが正常
に動作するのに最低限必要なギリギリの電圧値)以下に
なったら、バッテリが空になったことを液晶表示部など
に表示し、それ以上電流を消費しないよう、各部に供給
する電流を切り、全てのシステムを落とし、まったく動
作しない状態(カメラがパワーOFFの状態、または、
電流SWがOFFされるのを待つだけの状態)となる。
【0038】ところで、パソコンにカメラを接続してパ
ソコンからカメラを動作させているときバッテリが無く
なると、上記のようにカメラが急に動かなくなりパソコ
ンからのコマンドを受け付けなくなってしまう。パソコ
ン側のアプリケーションの方で一定時間経過したら、例
えば、30秒間応答がなかったらモニタ画面に警告表示
を出すなどすることもできるが、カメラが動かなくなっ
てからパソコンが判断するまでの時間はユーザーはなぜ
動かなくなってしまったのか分からずに故障と間違える
危険がある。このように外部機器接続動作時にバッテリ
が空になりカメラが動作しなくなると使用者が混乱する
可能性がある。
【0039】また、パソコンとの通信によって通信モー
ドになるディジタルスチルカメラでは、パソコンと通信
時、カメラはパソコンからのコマンドのみに従いカメラ
本体のスイッチ操作は受け付けない。ただし、これでは
パソコン側のカメラ操作アプリケーシュンがハングアッ
プしたときなど、カメラは通信モードから簡単な操作で
復帰する手段が無くなるため、通信モードから復帰でき
ない。バッテリを全部抜いたりすれば復帰できるが、現
実的ではない。
【0040】従って、本発明の第1の目的は、ネガフィ
ルムなどのフィルム撮影が容易に行なえるディジタルス
チルカメラを実現することである。従って、本発明の第
2の目的は、表示手段の各種表示を工夫することにより
使用者が機器の状態を容易に把握できるディジタルスチ
ルカメラを実現することである。
【0041】従って、本発明の第3の目的は、外部機器
が接続が接続されたときに通信可能速度を検出し外部機
器が何であるかの自動判別を行い、通信プロトコルを自
動的に切り替えることが可能で、また、各種通信規格の
外部機器に対応することが容易に行なえるディジタルス
チルカメラを実現することである。
【0042】本発明の第4の目的は、外部機器と接続さ
れて動作する場合にも安定した動作が可能なディジタル
スチルカメラを実現することである。
【0043】
【課題を解決するための手段】上述した第1の課題を解
決するために、本発明では、以下の(1)〜(6)のよ
うなディジタルスチルカメラを提案する。
【0044】(1)被写体像を撮像素子の受光面上に結
ばせる光学撮像手段と、受光面上の像を電気信号に変換
する撮像素子と、撮像素子で生成された電気信号をディ
ジタル信号として記録媒体に記録する記録手段を有する
ディジタルスチルカメラにおいて、所定の大きさのフィ
ルムを撮影するフィルム撮影モードが選択された場合に
は、その被写体全体が撮影可能なように光学撮像手段の
画角及びフォーカスを調整する制御手段を備えたことを
特徴とするディジタルスチルカメラ。
【0045】(2)前記フィルムは35mmサイズフィルム
であり、このフィルムの1コマ全体を撮影可能なように
光学撮像手段の画角及び焦点を調整する制御手段を備え
たことを特徴とする上記(1)記載のディジタルスチル
カメラ。
【0046】このように、所定の大きさのフィルムを撮
影するフィルム撮影モードにすると、各種フィルムが収
まる位置にピントが自動的に合わされるようになる。従
って、面倒な操作や調整の必要がなく、フィルムの画像
を撮像することができる。
【0047】(3)前記フィルム撮影モードが選択され
た際には、光学撮像手段のフォーカス調整をマニュアル
モードとなるようにする制御手段を備えたことを特徴と
する上記(1)記載のディジタルスチルカメラ。
【0048】このように、所定の大きさのフィルムを撮
影するフィルム撮影モードでマニュアルフォーカスにす
ることで、フィルムのコマ送り等でAFが誤動作する現
象を避けることができる。
【0049】(4)前記フィルム撮影モードが選択され
た際には、ストロボの発光を禁止する制御手段を備えた
ことを特徴とする上記(1)記載のディジタルスチルカ
メラ。
【0050】このように、フィルム撮影モード時は、ス
トロボの発光を禁止することで、良好な撮像が行える。 (5)被写体像を撮像素子の受光面上に結ばせる光学撮
像手段と、受光面上の像を電気信号に変換する撮像素子
と、撮像素子で生成された電気信号を信号処理してディ
ジタル信号を生成する信号処理手段と、ディジタル信号
を記録媒体に記録する記録手段を有するディジタルスチ
ルカメラにおいて、前記フィルム撮影モードにおいてネ
ガフィルムを撮影するネガモードが選択された際には、
前記信号処理手段はネガ/ポジ反転を行った後のディジ
タル画像データにより自動白バランス調整を行うことを
特徴とするディジタルスチルカメラ。
【0051】このように、ネガモード時にポジ変換した
画像を用いて白バランス調整を行うことで、ネガ処理専
用の処理が必要なくなる。 (6)前記フィルム撮影モードにおいてネガフィルムを
撮影するモードが選択された際には、前記信号処理手段
はネガフィルムのガンマ特性に合わせた信号処理を行う
ことを特徴とする上記(5)記載のディジタルスチルカ
メラ。
【0052】このように、ネガモード時はカメラのガン
マ処理を変化させることで、ネガ画像を撮像してもバラ
ンスのくずれていない画像が得られる。上述した第2の
課題を解決するために、本発明では、以下の(7)〜
(12)のようなディジタルスチルカメラを提案する。
【0053】(7)撮像素子で生成された電気信号をデ
ィジタル信号として記録媒体に記録し、再生する記録再
生手段と、記録若しくは再生の際のコマ数を表示する表
示手段と、を有するディジタルスチルカメラにおいて、
前記表示手段は、コマ数表示部を複数備え、記録時には
残りコマ数と記録コマ数とを表示し、再生時には再生コ
マ数と記録総コマ数とを表示することを特徴とするディ
ジタルスチルカメラ。
【0054】このディジタルスチルカメラによれば、サ
イズの異なる画像が記録若しくは再生される場合でも、
現在の記録コマ数や再生コマ数以外に残り枚数が分かる
ようになる。
【0055】(8)前記表示手段において記録時には残
りコマ数と記録コマ数を表示し、画像再生時に再生コマ
数と記録総コマ数を表示するように切り替えて表示を行
う際に、記録時か再生時であるかを表示することを特徴
とする請求項7記載のディジタルスチルカメラ。
【0056】このようなディジタルスチルカメラによれ
ば、記録と再生で同一位置のコマ表示部を使用してコマ
数表示を行った場合でも、現在の状態(記録モードか再
生モードか)が分かるようになる。
【0057】(9)撮像素子で生成された電気信号をデ
ィジタル信号として複数種類の記録媒体に記録可能な記
録手段と、記録の際のコマ数を表示する表示手段と、を
有するディジタルスチルカメラにおいて、前記表示手段
はコマ数表示部を複数備え、各記録媒体の記録コマ数を
表示することを特徴とするディジタルスチルカメラ。
【0058】このようなディジタルスチルカメラによれ
ば、液晶表示部にコマ数表示部が1カ所しかない場合、
表示しているコマ数がどの記録媒体のものなのかが判別
可能になる。尚、記録媒体としては、内蔵メモリ,PC
MCIAカード等の各種記録媒体が該当する。
【0059】(10)撮像素子で生成された電気信号を
ディジタル信号として複数種類の記録媒体のそれぞれに
記録可能な記録手段と、記録の際の状態を表示する表示
手段と、を有するディジタルスチルカメラにおいて、前
記記録手段は複数種類の記録媒体間でディジタル信号の
複写が可能に構成され、前記表示手段は記録媒体間の複
写の状態を表示することを特徴とするディジタルスチル
カメラ。
【0060】このようなディジタルスチルカメラによれ
ば、どの記録媒体からどの記録媒体へ、何枚目を何枚目
にコピーするのかが分かり易くなる。 (11)被写体像を撮像素子の受光面上に結ばせる光学
撮像手段と、撮像素子で生成された電気信号をディジタ
ル信号として複数種類の記録媒体に記録可能な記録手段
と、記録の際の状態を表示する表示手段と、前記光学撮
像手段でのフォーカス制御及び記録手段での記録制御を
行う制御手段と、を有するディジタルスチルカメラにお
いて、前記制御手段は近距離での撮像によりパララック
スが発生する場合に、前記表示手段にパララックス発生
の表示を行うことを特徴とするディジタルスチルカメ
ラ。
【0061】このようなディジタルスチルカメラによれ
ば、パララックスが生じていることに気付くようにな
り、パララックスによって目的の画像と異なった画像が
撮影される事態を回避することができる。
【0062】この場合、制御手段は、フォーカス制御に
使用する距離情報を参照してパララックスが生じる距離
を判断する。 (12)被写体像を撮像素子の受光面上に結ばせる光学
撮像手段と、撮像素子で生成された電気信号をディジタ
ル信号として記録媒体に記録可能な記録手段と、記録の
際の状態を表示する表示手段と、撮影及び記録の制御を
行う主制御手段と、電源管理を行う副制御手段とを有
し、撮影時及び記録時以外は主制御手段は停止状態であ
り副制御手段が動作状態にあるディジタルスチルカメラ
において、前記副制御手段が記録コマ数のデータ若しく
は記録媒体の未使用領域のデータを保持しており、記録
のモードが変更された場合には主制御部によらず副制御
部が記録可能コマ数の計算を行って前記表示手段に表示
を行うことを特徴とするディジタルスチルカメラ。
【0063】このようなディジタルスチルカメラによれ
ば、記録可能コマ数を求めるというためだけにメインマ
イコンを起動する必要はなくなりサブマイコンだけの処
理で済むようになるので、メインマイコンの起動時間や
消費電流といった無駄が生じることがなくなる。
【0064】上述した第3の課題を解決するために、本
発明では、以下の(13)〜(14)のようなディジタ
ルスチルカメラを提案する。 (13)撮像素子で生成された電気信号をディジタル信
号として記録媒体に記録可能な記録手段と、外部機器と
シリアル通信を行う通信手段と、を有するディジタルス
チルカメラにおいて、前記通信手段は外部機器が接続さ
れた際に通信可能速度の検出と外部機器の識別とを行い
通信プロトコルを自動的に切り替えることを特徴とする
ディジタルスチルカメラ。
【0065】このディジタルスチルカメラでは、外部機
器に接続しシリアル通信を行うためのシリアルポートを
持ち、そこにコネクタが挿されたとき、通信速度を切り
替えていくことで通信可能速度を検出し外部機器が何で
あるかの自動判別を行い、通信プロトコルを自動的に切
り替えることができる。
【0066】(14)前記通信手段は、シリアル通信に
必要なドライバ部をカメラ本体に対して着脱可能に構成
されたことを特徴とする上記(13)記載のディジタル
スチルカメラ。
【0067】このディジタルスチルカメラでは、シリア
ルドライバをカメラ内部ではなく外部に持つことで、カ
メラ側にはコネクタを1つ設けるだけで、さまざまな通
信規格の外部機器に対応できるようになる。
【0068】上述した第4の課題を解決するために、本
発明では、以下の(15)〜(17)のようなディジタ
ルスチルカメラを提案する。 (15)外部の機器と接続可能なディジタルスチルカメ
ラにおいて、バッテリの残量が空であることを検出する
ためのレベルについて、カメラ単体動作時の第1のレベ
ルと外部機器接続動作時の第2のレベルとを切り替え、
第2のレベルを第1のレベルよりも高いレベルに設定
し、外部機器動作時に第2のレベルを検出したときはカ
メラの動作は行わずにパソコンからのコマンドは受け付
けることを特徴とするディジタルスチルカメラ。
【0069】すなわち、ディジタルスチルカメラにおい
てバッテリの残量が空であることを検出するレベルを、
2つ設け、カメラ単体で動作するときと、パソコンに接
続し通信を行っているときとで、バッテリ検出レベルを
切り替える。このとき、カメラ単体で動作するときは、
出来るだけ長くカメラを動作させるため、バッテリ検出
レベルをカメラが正常に動作するのに最低限必要なぎり
ぎりの電圧値に設定し、パソコンとの通信時には、バッ
テリが空であることが検出されても、まだ動作ができる
ような余裕を持った電圧値に設定する。
【0070】(16)外部機器接続動作時に前記第2の
レベルを検出したときは、シリアル通信に必要な個所
(シリアルドライバ部とメインマイコン部)の電源だけ
をONしたままにし、その他の電源はOFFすることを
特徴とする上記(15)記載のディジタルスチルカメ
ラ。
【0071】このようにすることで、外部機器接続時に
は、バッテリが空であると検出されても外部機器からの
命令を受ける余裕が残されており、最低限の動作が保証
される。
【0072】(17)外部の機器と接続可能なディジタ
ルスチルカメラにおいて、外部機器接続時は外部機器か
らの命令に従い、ディジタルスチルカメラ側の操作には
従わないモードで動作し、ディジタルスチルカメラ側の
動作復帰用のスイッチの入力のみを受け付けることを特
徴とするディジタルスチルカメラ。
【0073】このようにすることで、外部機器の動作が
停止したとしても、ディジタルスチルカメラを通常の単
体動作に復帰することができる。
【0074】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づいて説明する。 <第1の目的を達成するための実施の形態>図1に本発
明の第1の実施の形態例の実施するに適するディジタル
スチルカメラの一形態例の構成を示す。
【0075】この図1に示すディジタルスチルカメラに
おいて、対物レンズ101,フォーカスレンズ102,
アイリス絞り103等で構成された光学系を介して得ら
れた光画像は、CCD104等の撮像素子の受光面に結
像される。また、このとき、このフォーカスレンズ10
2及びアイリス絞り103は、それぞれレンズ駆動回路
121及び絞り駆動回路120により駆動される。
【0076】ここで、撮像素子を構成するCCD104
は受光面に結像された光画像を電荷量に光電変換し、C
CD駆動回路125からの転送パルスによってアナログ
の画像信号を出力する。出力されたアナログの画像信号
は、CDS(相関二重サンプリング)回路105でノイ
ズが低減され、またAGCにより利得の調整が行われ
る。そして、A/D変換器106によってディジタル画
像信号に変換された後、プロセス回路107で輝度処理
や色処理が施されてディジタルビデオ信号(例えば、輝
度信号と色差信号)に変換される。
【0077】尚、メインCPU110は各部の動作の制
御を行っており、発光回路115によって駆動されるス
トロボ116は撮影時に発光するように制御される。ま
た、AE、AWB、AF処理は、全て撮像面のデータを
用いてメインCPU110の制御により行う。これらの
処理はプロセス回路107がデータを供給してやり、メ
インCPU110が演算処理を行い、絞り駆動回路12
0、レンズ駆動回路121、及びCCD駆動回路12
5、プロセス回路107内の色処理回路を制御すること
で行う。また、メインCPU110は操作パネル130
の各種スイッチ(電源スイッチ,レリーズスイッチ,再
生スイッチ等)の操作状態に応じて各部を制御し、ま
た、必要な情報を液晶表示部131に表示する。
【0078】尚、ここでは、メインCPU110がディ
ジタルスチルカメラ全体を制御する場合を例示したが、
サブCPUとメインCPUとで分担する構成としても良
い。このディジタルビデオ信号を記録する際は、圧縮伸
張回路108においてデータ圧縮が行われる。そして、
記録再生回路109によって、SRAMやフラッシュメ
モリ等で構成されたメモリカード111に記録される。
【0079】再生する際は、メモリカード111に記録
されているディジタルビデオ信号の圧縮データが記録再
生回路109によって読み出される。そして圧縮伸張回
路108において圧縮データの伸張が行なわれ、元のサ
イズのディジタルビデオ信号に戻される。そして、D/
A変換器112でアナログのビデオ信号に変換されて、
出力回路113で所定のレベルのビデオ信号として外部
の機器に出力される。
【0080】また、スルー再生の際は、プロセス回路1
07からD/A変換器112にディジタルビデオ信号が
直接送られ、CCD104で撮像した映像がリアルタイ
ムでビデオ信号として外部に出力され続ける。
【0081】図2はこのディジタルスチルカメラの外観
図を示す斜視図である。また、このディジタルスチルカ
メラの液晶表示部131、及び、この近傍の操作パネル
130(設定スイッチ)の様子を図3に模式的に示す。
【0082】ネガフィルムを撮影するネガモード時、液
晶表示部131のネガマーク(図3太枠内のフィルム1
コマの形状のマーク)が点灯する。ネガモードとは、内
部処理で画像の輝度、色度を反転させるモードである。
また、制御方法としては、ビデオモードになる。ビデオ
モードとは、CCD104で撮像され、信号処理された
画像がそのままリアルタイムでNTSCビデオ信号とし
て出力されるモードである。すなわち、撮像した画像が
スルーで確認できるモードである。ビデオモードでのA
E、AWB、AFはそれぞれコンティニアス(連続的)
である。従って、適正範囲に入るまで制御を行い、適性
範囲に入ってもデータを監視し続けてデータ値が大きく
変化した(すなわち、被写体が変化した)と判断した
ら、また制御をやり直すようにする。
【0083】また、操作パネル130のスイッチとして
は、再生モードのときに次の画像にコマ送りするアップ
スイッチ(UP SW)や、1コマ戻すダウンスイッチ
(DOWN SW)などがある。
【0084】<フィルム撮影モード>ここで、ネガフィ
ルムやポジフィルムといった、ある程度大きさの決まっ
た被写体を撮像するフィルム撮影モードの場合の実施の
一形態例を述べる。
【0085】まず、ネガフィルムとポジフィルムは、光
透過型被写体なので、撮影に際しては光拡散型のバック
ライトが必要である。今回は図6に示すようなバックラ
イトとディジタルスチルカメラ保持機構を備えた撮影台
200を用いる。
【0086】この撮影台200では中央部の発光面20
1上にフィルムを乗せ、発光面の下側(裏側)から照明
をあててやるのである。図5がフィルム220を乗せた
ときの撮影台200である。また、カメラ側の三脚穴に
対して三脚ねじ211を挿入することで、ディジタルス
チルカメラを保持機構210に取り付けられる構成とな
っている。
【0087】また、カメラを取り付けると図7のような
構成になる。この場合、前記三脚ネジ211を保持機構
210の中央部の溝に沿って移動させることで、ディジ
タルスチルカメラと発光面201との間の間隔の調整が
できる。この場合、ディジタルスチルカメラのフィルム
撮影モードの場合の画角(光学系の焦点距離により定ま
る)により、フィルム220の1コマの全体が撮影可能
なように、保持機構210の位置に印を設けておく。こ
のため、撮影台200の印は、ディジタルスチルカメラ
の光学系によって定まるものである。
【0088】このような保持機構210の位置表示につ
いて図7に一例を示す。ここでは、ディジタルスチルカ
メラを取り付ける側の反対側の状態を示している。三脚
ネジ固定部211aは保持機構210の溝に沿って移動
可能であり、また、つまみ211bを回転させることで
三脚ねじ211を締めてディジタルスチルカメラを保持
機構210の所定の位置に固定することが可能である。
また、三脚ねじ固定部211aの一部には突起が設けら
れており、この突起に対応する保持機構210側にはフ
ィルムサイズが表示されている。
【0089】例えば、図7の状態では35mmフィルムに画
角が合っている状態を示している。また、35mmだけでは
なく、ブローニーフィルム用、名刺判用、サービスサイ
ズプリント版用など、様々な画角に合うような印を付け
ておく構成とする。当然ではあるが、名刺やプリント写
真というのは、反射型の原稿なので、バックライトは消
灯して、他の光源でそれらを照明させる。
【0090】ここで、ディジタルスチルカメラは撮像面
AFを行うとする。撮像面AFとは、CCD104から
出力される撮像データを用いて行うAFである。画像信
号に含まれる高周波成分を評価値とし、その評価値が最
大になるように、メインCPU110がレンズ駆動回路
121を制御してフォーカスレンズを駆動するのであ
る。この場合の制御方法としては、山登り法などが有名
である。
【0091】ここで、具体的な動作について説明する。
前述の図6のように、ディジタルスチルカメラのを撮影
台200に取り付ける。使用者はディジタルスチルカメ
ラを操作パネル130からフィルムモードにモード変更
し、ネガフィルムやポジフィルム等を撮像する。
【0092】ディジタルスチルカメラのシーケンスとし
ては、AE、AWB、AFを行い、撮像を行う。ここ
で、フィルムを1コマ分ずらすとする。するとカメラは
ビデオスルーモードなので、画像が変わったと判断し、
また、AE、AWB、AFを行う。この様に、画面が変
わる度に様々な処理が動いてしまい、画面が乱れること
もある。これを解消するために、フィルム撮影モード時
はAFを動作させず、MFに切り替えるようにする。
【0093】すなわち、フィルムサイズによりピント位
置が決まっているので、このような構成にする。このよ
うにすることで全体の処理も早くなる。また、ビデオ出
力に見苦しい画像が出力されることがなくなる。
【0094】また、このとき、AEもワンタイムAE
に、AWBも固定にする構成としてもよい。ワンタイム
AEとは、1度露出を合わせたら、何らかの操作がある
まで、その露出値を保持する露出制御方法である。
【0095】ここで、さらに使い勝手を向上するため
に、フィルム撮影モード時は35mmフィルムを撮像する機
会が一番多いと考え、操作パネル130からフィルム撮
影モードが選択されたら、メインCPU110はピント
位置を35mmフィルムがちょうど収まる画角にしたときに
ピントが合うようなレンズ位置にフォーカスレンズを移
動し固定する。また、この固定した位置は使用者が手動
で変えられる構成としてもよい。
【0096】尚、この場合にディジタルスチルカメラの
光学系が単焦点レンズであればピント位置のみを調整
し、光学系がズームレンズや2焦点レンズであれば焦点
距離(画角)とピント位置の両方を調整するように、メ
インCPU110がレンズ駆動回路121を制御する。
【0097】また、この場合、違う大きさのフィルムを
撮像するとか、もっと拡大して撮像したいという要望を
満たすために、図3で示したダウンスイッチ、アップス
イッチをフォーカスレンズのマニュアル駆動スイッチと
して用いる。
【0098】通常記録時は、ダウンスイッチは画質モー
ドスイッチに、アップスイッチはストロボスイッチに割
り付けられているが、フィルム撮影モードになった場合
は、画質を変化させない、ストロボ発光をさせない、と
いう構成にし、これらのスイッチを用いる構成とする。
ちなみに、画質モードとは、画像の質であり、実施の形
態例では2通りのモード(ノーマルとエコノミー)があ
る。実現手段としては、圧縮率を変化させ、データ量を
変えているのである。
【0099】また、フィルム撮影モード時は、被写体に
接近して撮像を行うため、カメラ内蔵ストロボの光が斜
め横から当たることになり、好ましくない。よって、フ
ィルム撮影モードが指定されたら、メインCPU110
はストロボを発光禁止とする。
【0100】ここで、ストロボモードは、実施の形態例
では3通り(ON、OFF、AUTO)のモードがあ
る。ONモードとは、いかなる状況でもストロボを発光
させるモードである。OFFモードとは、いかなる状況
でもストロボを発光させないモードである。AUTOモ
ードとは、低輝度であればストロボを発光させるモード
である。先に述べたフィルム撮影モードでのストロボ発
光禁止は、AUTOモードにのみ有効とする。こうする
ことで、どうしてもストロボを発光させたい使用者に対
処することができる。
【0101】<ネガモード>ここで、フィルム撮影モー
ドにおいて、ネガフィルムを撮影するネガモードについ
て説明する。
【0102】ここで、ネガモードの処理に適した実施の
形態例について、プロセス回路107の内部ブロック構
成を図8に示す。A/D変換されたディジタル画像信号
は、まずY/C分離回路107aで輝度(Y)に関する
データと色(C)に関するデータに分離される。輝度に
関するデータは、輝度処理回路107bでガンマ補正処
理などの処理を施される。
【0103】その後、輝度信号についてはネガ/ポジ反
転回路107cで、ポジ画像の場合はそのまま、ネガモ
ードが選択された際のネガ画像の場合はネガ/ポジ反転
され、輝度信号として後段に送られる。
【0104】一方、色信号については、色度処理回路1
07dで原色RGBについてのRGBデータが生成され
る。このRGBデータは色差処理回路107eで、R−
Y,B−Yの色差信号に変換される。そして、ネガ/ポ
ジ反転回路107fにおいて、ポジ画像の場合はそのま
ま、ネガモードが選択されている際のネガ画像の場合は
ネガ/ポジ反転され、色差信号として後段に送られる。
【0105】また、白バランス検出回路107hにおい
て白バランス調整に使用するAWBデータは、色処理回
路107dで生成されるRGB信号ではなく、ネガ/ポ
ジ反転回路107fで生成されたポジ反転後のRGB信
号を用いる。CPU110はこのデータを用い、R=G
=Bになるように色処理回路107dのRGBゲインを
操作してやり、ホワイトバランスを整える。
【0106】すなわち、ポジ画像については従来通りに
色処理回路107dからのRGB信号を使用し、ネガモ
ードの際にはネガ/ポジ反転されたポジ化RGB信号を
使用して、ホワイトバランスの調整を行う。
【0107】このような構成にすることで、実際にみる
画像(ポジ画像)に基づいて白バランス調整が行われる
ことになり、より一層ホワイトバランスがとれている画
像になる。
【0108】また、このような構成にすれば、マニュア
ルでホワイトバランスを行うときでも、感覚的に合わせ
やすい。また、ポジ化された画像についてのみAWB処
理を行うことになるので、メインCPU110において
ネガ専用の処理や新たな処理が必要とならず、既存のA
WB処理でよくなる。また、このAWBデータの取得場
所は切り替えができる。こうすることにより、様々なA
WBができるようにもなる。
【0109】また、撮影台200(図7)の光源の色温
度に合わせて、予め色バランスを設定しておき、AWB
処理もやらない構成としてもよい。そして、、ネガモー
ド時は、輝度処理回路107bにおける信号処理の定数
(ガンマカーブなど)をネガ以外の場合と変える構成と
する。すなわち、ガンマ処理後にネガ/ポジ反転する構
成であるためにネガフィルムの撮影画像が黒く沈みがち
であったのを、ガンマカーブを変更することで適正な画
像(黒く沈むことのない画像)が得られる。
【0110】また、ネガフィルムの銘柄や露出の条件に
よっては、コントラストの差が大きいものや、逆にコン
トラストがなだらかなもの等、特性が異なる場合があ
る。そこで、このように条件の異なるネガフィルムをT
Vモニタに再生した場合にも適正な画像が表示されるよ
うに、予め各種のガンマカーブをプリセットしておいて
使用者が選択できるようにすることも可能である。
【0111】<第2の目的を達成するための実施の形態
>図9に本発明の第2の実施の形態例の実施するに適す
るディジタルスチルカメラの一形態例の構成を示す。
【0112】この図9に示すディジタルスチルカメラに
おいて、レンズ1,アイリス絞り2等で構成された光学
系を介して得られた光画像は、CCD等の撮像素子3の
受光面に結像される。また、このとき、このレンズ1及
びアイリス絞り2は、それぞれフォーカス駆動回路16
及び絞り駆動回路15により駆動される。
【0113】ここで、撮像素子3は受光面に結像された
光画像を電荷量に光電変換し、CCD駆動回路19から
の転送パルスによってアナログの画像信号を出力する。
出力されたアナログの画像信号は、プリプロセス回路4
においてCDS(相関二重サンプリング)処理でノイズ
が低減され、またAGCにより利得の調整が行われ、ダ
イナミックレンジ拡大のための二ー処理などが行われ
る。
【0114】そして、A/D変換器5によってディジタ
ル画像信号に変換された後、信号処理回路6で輝度処理
や色処理が施されてディジタルビデオ信号(例えば、輝
度信号(Y)と色差信号(Cr,Cb))に変換され
て、メモリコントローラ7に出力される。
【0115】他方、この信号処理回路6にはD/A変換
器も内蔵されており、A/D変換器5側から入力される
カラー化された映像信号や、メモリコントローラ7から
逆に入力される画像データをアナログのビデオ信号とし
て出力することもできる。
【0116】これらの機能切り替えは、メインマイコン
8とのデータ交換により行なわれ、必要に応じて撮像素
子信号の露出情報やフォーカス信号、白バランス情報を
メインマイコン8へ出力することもできる。
【0117】このメインマイコン8は、主として撮影,
記録,再生のシーケンスを制御し、更には必要に応じて
撮影画像の圧縮再生や外部機器とのシリアルポート伝送
を行なう。ここで、画像圧縮としてCCITTとISO
で規格化されているJPEG方式、或いはJBIG方式
を使用する。
【0118】そして、メモリコントローラ7では、信号
処理回路6から入力されるディジタル画像データをフレ
ームメモリ9に蓄積したり、逆にフレームメモリ9の画
像データを信号処理回路6に出力する。
【0119】フレームメモリ9は、少なくとも1画面以
上の画像データを蓄積できる画像メモリであり、例えば
VRAM,SRAM,DRAM等が一般に使用される
が、ここではCPUのバスと独立動作可能なVRAMを
使用している。
【0120】画像蓄積用メモリ10は、本体内蔵のメモ
リであり、フレームメモリ9に記憶された画像データに
ついてメインマイコン8で画像圧縮処理等を施されたも
のが蓄えられる。この画像蓄積用メモリ10としては、
例えばSRAM,DRAM,EEPROM等が用いられ
るが、メモリ内の画像データを保存することを考える
と、EEPROMが好ましい。
【0121】PCカードコントローラ(PCMCIAコ
ントローラ)11は、PCメモリカード(以下単にPC
カードと略す)等の外部記録媒体とメインマイコン8と
を接続するものであり、フレームメモリ9に記憶された
画像が、メインマイコン8で画像圧縮処理等を施された
後に、このコントローラ11を介して外部記憶媒体に記
録される。このPCカードコントローラ11を介して接
続される外部の保存用のPCカードとしては、SRAM
カード,DRAMカード,EEPROMカード等が使用
でき、モデムカードやISDNカードを利用して公衆回
線を介して直接画像データを遠隔地の記憶媒体に転送す
ることもできる。
【0122】ストロボ12は撮影シーケンスを制御する
メインマイコン8により発光タイミングが得られるよう
になっている。シリアルポートドライバ13は、カメラ
本体と外部機器との情報との情報伝送を行なうための信
号変換を行なう。シリアル伝送手段としては、RS23
2Cや、RS422A等のシリアル通信を行う推奨規格
があるが、ここではRS232Cを使用している。
【0123】サブマイコン14は、カメラ本体の操作ス
イッチや液晶表示等のマンマシン・インタフェースを制
御し、メインマイコン8に必要に応じて情報伝達を行な
うものである。ここでは、メインマイコン8との情報伝
達にシリアル入出力端子を使用している。また、時計機
能も組み込まれており、オートデートの制御も行なう。
【0124】絞り駆動部15は、例えばオートアイリス
等によって構成され、メインマイコン8の制御によって
光学的な絞り2の絞り値を変化させる。フォーカス駆動
部16は、例えばステッピングモータにより構成され、
メインマイコン8の制御によってレンズ位置を変化さ
せ、被写体の光学的なピント面を撮像素子3上に適性に
合わせるものである。液晶表示部18はサブマイコン1
4と接続され、撮影情報等の各種情報を表示する表示手
段である。
【0125】操作部20は各種モード設定スイッチやレ
リーズスイッチ等が設けられた操作手段であり、サブマ
イコン14に接続されている。尚、この図9で示した構
成では、メインマイコン8において画像の圧縮と伸張と
を行う場合を示したが、CPUバス上に圧縮/伸張用の
専用回路を配置しても良い。
【0126】次に、撮影からメモリ記録への一連の動作
を説明する。サブマイコン14に接続している各種スイ
ッチ情報よりカメラの動作モードが設定され、撮影のた
めの情報がメインマイコン8にシリアル情報として入力
される。この情報に応じて、メインマイコン8は、メモ
リコントローラ7やシリアルポートドライバ13を設定
する。また必要に応じて、PCカードコントロー11を
設定する。
【0127】サブマイコン14上のレリーズスイッチが
半押し(S1on)されると、サブマイコン14はその情報
をメインマイコン8に伝える。メインマイコン8はS1信
号がアクティブになったことを知ると、信号処理回路6
に画像入力命令を発行し、信号処理回路6は、撮像素子
3,プリプロセス回路4,A/D変換器6を動作させて
CCD画像を受け取る。
【0128】受け取ったCCD画像データを信号処理回
路6で基本的な信号処理を行った上で、輝度データの高
周波成分からフォーカス情報を、低周波成分から露出デ
ータを作成しておく。メインマイコン8では、これらの
データを信号処理回路6から読み取り、必要に応じて絞
り駆動やフォーカス駆動、さらにはプリプロセスのAG
C増幅器のゲイン制御を行い適正な露出やピントが得ら
れるまで収れんをさせる。また、動作モードによって
は、信号処理回路6からアナログ画像信号を出力してN
TSCビデオ信号として外部モニタに出力する。
【0129】露出値、ピントが適正な値に収れんした
後、サブマイコン14からメインマイコン8にレリーズ
スイッチが全押しされたことを示す信号(S2on)が入力
されると、メインマイコン8はメモリコントローラ7に
取り込みの命令を出力する。また、必要に応じて、取り
込み画像のフィールドタイミングでストロボ12に発光
信号を出力する。
【0130】メモリコントローラ7で画像の取り込み命
令を受けると、信号処理回路6からの同期信号を検出
し、所定のタイミングで信号処理回路6から出力される
Y−Cr−Cb形式などの画像データをフレームメモリ
9に取り込む。フレームメモリ9に画像の取り込みが終
了すると、メモリコントローラ7は取り込みが終了した
ことを示すステータスを表示する。このステータスをメ
インマイコン8が読み取ることによって、メインマイコ
ン8側で撮影が終了したことを認識する。
【0131】撮影が終了した後にメインマイコン8では
必要に応じて撮像データの画像圧縮を行い、画像蓄積用
メモリ10,外部接続されているPCカードやフラッシ
ュメモリ、あるいは外部シリアルポートに接続されてい
るパーソナルコンピュータへ画像データを転送する。
【0132】尚、再生表示動作においては、メインマイ
コン8で、画像蓄積用メモリ10、外部接続されている
PCカード、あるいは外部シリアルポートに接続されて
いるパーソナルコンピュータから画像データを読み取
り、必要に応じて画像の伸張を行い、フレームメモリ9
に書き込む。この後、信号処理回路6とメモリコントロ
ーラ7に画像を表示するための命令を発行すると、メモ
リコントローラ7でフレームメモリ9部より画像データ
を読み取り、信号処理回路6を介してNTSC出力端子
へ画像のアナログ信号を出力する。
【0133】このようにしてディジタルスチルカメラの
撮影,記録,再生,表示,伝送の機能は達成される。
尚、図10は上述のディジタルスチルカメラの外観構成
を示す構成図であり、液晶表示部18,操作部20を構
成する各種スイッチ,ファインダ並びに記録媒体として
もメモリカードの様子を示している。
【0134】次に、カメラの液晶表示部の表示内容につ
いて説明する。図11はカメラの液晶表示部18の一例
である。表示18aはバッテリの残量表示、表示18b
はストロボモードの表示、表示18cはセルフモードの
表示、表示18dは画質モードの表示(高画質、低画
質)、表示18eはシャッタスピード優先モードの表示
である。表示18fは7セグメントの表示手段を合計4
桁備え、記録再生のコマ数や、記録か再生かを示す表示
である。表示18gは、カードにプロテクトがかかって
いるときの表示をそれぞれ行う。表示18hには『NE
W』だけ表示することで、挿入されているカードが未使
用、または他の形式でフォーマットされていることを表
示する。
【0135】操作部20のモードSWによって、『画
像記録モード』が選択されたときは、液晶表示部18に
表示18fを使用して記録モード時表示を行う。図12
に画像記録モードにおいての、次記録コマ数(または撮
影済みコマ数)と残り記録可能コマ数の表示を行う表示
18fのデザイン例を示す。右側の2桁の7セグメント
表示部に残り記録可能コマ数、左側の2桁の7セグメン
ト表示部に次記録コマ数(または撮影済みコマ数)の表
示を行う。また、左側の2桁の7セグメント表示部と右
側の2桁の7セグメント表示部との間の矢印が画像記録
モードであることを示している。図12は残り記録可能
コマ数が24枚、次記録コマ数が10枚目の時の液晶表
示部18の表示例である。
【0136】同様にして、モードSWによって『画像再
生モード』が選択されたときは、液晶表示部18の表示
18fを使用して、再生モード時表示を行う。図13に
画像再生モードにおいての、再生コマ数と総記録コマ数
の表示を行う液晶表示部18のデザイン例を示す。右側
の2桁の7セグメント表示部に総記録コマ数、左側の2
桁の7セグメント表示部に再生コマ数の表示を行う。図
13は総記録コマ数が36枚、今再生しているもののコ
マ数が26枚目である時の表示である。また、左側の2
桁の7セグメント表示部と右側の2桁の7セグメント表
示部との間のスラッシュが画像再生モードであることを
示している。
【0137】従って、このディジタルスチルカメラによ
れば、サイズの異なる画像が記録若しくは再生される場
合でも、現在の記録コマ数や再生コマ数以外に残り枚数
が分かるようになる。
【0138】図12及び図13に画像記録時、画像再
生時における液晶表示部18のデザイン例を示したもの
は、総コマ数、または残り記録可能コマ数のどちらかを
表示しているのか分かるような表示の一例である。図1
2の残り記録可能コマ数と次記録コマ数(または撮影済
みコマ数)の間の矢印は、記録時であることを示し、1
枚撮影が終わると残り記録可能コマ数が、1つ減り次記
録撮影コマ数が1つ増えるということを表している。図
13の再生コマ数と総記録コマ数スラッシュは再生時で
あることを示し、総枚数のうちの何枚目が再生されてい
るということを示している。このほかにも、例えば図1
4や図15に示したように、『のこり』や『総数』など
というセグメントを設け、点灯させても良い。
【0139】また、以上の実施例のように、コマ数表示
部を2カ所に設けることにより、ここにメッセージ表示
を行っても良い。図16に全消去時での液晶表示例を示
す。コマ数表示部(表示部18f)にALL、日付部
(表示部18h)にErASEを表示し、コマ数表示部
には消去するコマ数を表示する。このように日付部とコ
マ数表示部を用いれば、より的確なメッセージを表示す
ることができる。
【0140】このようなディジタルスチルカメラによれ
ば、記録と再生で同一位置のコマ表示部を使用してコマ
数表示を行った場合でも、現在の状態(記録モードか再
生モードか)が分かるようになる。
【0141】図17に複数の記憶媒体に記録できるカ
メラにおいての、液晶表示部18のコマ数の表示例を示
す。図17はPCMCIAカード(PCカード)と内蔵
メモリ内における次記録コマ数を表している。コマ数表
示の下にあるアンダーバーのセグメントは、記録または
再生の対象(アクティブな媒体)がカードであることを
示している。記録または再生の対象はカメラ上のSW、
またはパソコンを接続してパソコンからのコマンドによ
り任意に変えることができる。
【0142】また、PCカードが挿入されているとき
は、図17や図18において表示部18fのカード枠
(左側2桁の7セグメント表示部の外側のC字型の表
示)が点灯若しくは点滅する。特に内蔵メモリやパソコ
ンに記録可能なシステムにおいては、カード枠の点灯に
よってPCカードに記録されているコマ数なのか、内蔵
メモリに記録されているコマ数なのかを明確に区別でき
る。
【0143】このようなディジタルスチルカメラによれ
ば、液晶表示部にコマ数表示部が1カ所しかない場合、
表示しているコマ数がどの記録媒体のものなのかが判別
可能になる。
【0144】内蔵メモリからPCカードへ、PCカー
ドから内蔵メモリへ、または他の記憶媒体へ画像のコピ
ーを行う際に、液晶表示部18にその動作を明確に表示
する。カメラ上のSW、またはパソコンを接続してパソ
コンからのコマンドにより、コピーする画像が記録され
ている記録媒体とその画像ナンバーとコピー先の媒体を
指定する。このとき、液晶表示部18には図18、図2
0のように表示される。
【0145】図18はPCカードの24枚目の画像を内
蔵画像メモリの3枚目にコピーを行うときの表示例であ
る。図20は内蔵メモリ内の14枚目の画像をPCカー
ドの27枚目の画像としてコピーする時の表示例であ
る。コピー先のコマ番号は任意に指定することもできる
し、自動的に最小未記録コマ番号になるようにしても良
い。画像の指定が済むと、SWなどによりコピーを開始
するが、このときは各コマ数間の矢印が流れるように点
灯し、コピー動作を明確に表示する。コピーが終了した
際は、ブザーが鳴り、表示は元に戻る。
【0146】また、カードや内蔵メモリに限らず、直
接、パソコンのハードディスクなどとのデータのやりと
りの際にも、分かりやすい表示を行うことができる。こ
の場合、パソコン内の画像であることを明確にする必要
がある。例えば、図19のように『PC』と表示する。
【0147】このように表示することで、どの媒体から
どの媒体へ、何枚目を相手の何枚目にコピーしているか
を明確に把握できるようになる。 カメラがマクロ撮影を行うときに、メインマイコン8
が、AFデータの被写体との距離情報から、パララック
スが生じる距離と判断したときは、パララックス警告L
EDを点灯する。このとき、テレビにスルー画を表示し
ながら撮影を行うビデオモードや、パソコンにスルー画
を表示しながら撮影を行う場合は、ユーザーがパララッ
クスが生じるのを確認できるので、このときはパララッ
クス警告LEDを点灯させない、というふうにしても良
い。
【0148】また、AFを行わず、手動でマクロモード
に切り替えるようなシステムであるならば、マクロモー
ドに切り替わったときにはパララックス警告を表示する
ようにしても良い。またこの警告はLEDでなく、LC
Dやキャラジェネ表示で行っても良い。
【0149】尚、特にマクロモードを有しない光学系で
MFによる場合でも、距離情報のみを取得してメインマ
イコン8が警告を行うようにすることも可能である。こ
のようなディジタルスチルカメラによれば、パララック
スが生じていることに使用者が気付くようになり、パラ
ラックスによって目的の画像と異なった画像が撮影され
る事態を回避することができる。
【0150】操作部20の電源SWがオンされると、
サブマイコン14はメインマイコン8をオン状態にす
る。そして、メインマイコン8が記録媒体のチェックを
行った後、サブマイコン14はメインマイコン8から次
撮影コマ数(または撮影済みコマ数)やメモリ内残量な
どの情報を受け取ってRAM等に保持し、メインマイコ
ンをオフ状態にする。そして、サブマイコン14は液晶
表示部18に撮影コマ数や残り記録可能コマ数、撮影モ
ードなどの表示を行い、レリーズスイッチがオンされる
までの間、モードの変更を受け付ける状態で待機する。
【0151】この待機状態のとき、画質モード,画像圧
縮モード,画像の大きさモードなどモードが変更された
場合、画像1枚あたりの容量が変化することになり、残
り記録可能コマ数が変化することになる。ここで、残り
記録可能コマ数は次式で求められる。
【0152】残り記録可能コマ数=(メモリ内残量/そ
のモードでの1画像あたりの画像データ量) すなわち、モードが異なると1画像あたりの画像データ
量が異なるので、記録可能コマ数が変化する。モード変
更SWが押されると、サブマイコンは上式により残り記
録可能コマ数を計算し、液晶表示部18に表示を行う。
【0153】このようなディジタルスチルカメラによれ
ば、記録可能コマ数を求めるというためだけにメインマ
イコンを起動する必要はなくなり、サブマイコンだけの
処理で済むようになる。従って、メインマイコンの起動
時間や消費電流といった無駄が生じることがなくなる。
【0154】また、このカメラはシリアル伝送手段を
用いてGPSユニットと通信を行うこともできる。この
GPS(全世界的衛星航法システム:Global Positioni
ng System )ユニットは測量・船舶支援やカーナビゲ
ーションなど幅広い分野で利用されているもので、GP
S受信機で受信測定した緯度・経度などの情報をディジ
タルカメラに転送し、撮影画像と対応させて(撮影画像
のヘッダー部分などに)記録したり、それを再生時に画
像と共にまたは対応づけて表示することもできる。
【0155】ここで、GPSユニットをカメラに接続し
て動作するときの液晶表示について説明する。一般にG
PS受信機においては時刻やおおよその一が内部不揮発
性メモリに保持されていればそれを元に計算し、適切な
衛星をサーチできるが、初期時はデータが不確定とな
る。このような場合にはカメラに適確な表示ができない
ためユーザーが故障と間違える危険があり、これと区別
するためにデータ不確定時表示を行う。例えば、GPS
データの不確定時には液晶表示部18の表示18hのN
EWSを点灯した部分が回転するような表示、もしくは
日付表示部に動きのある表示や全ての桁にマイナス文字
の表示を行う。これは初期化中のための動作中であるこ
とも示している。
【0156】GPS情報(緯度,経度)の表示は日付表
示部(表示18h)を用いる。日付表示部を使用するこ
とにより、専用の表示部を設けることなくGPS情報の
表示を行える。具体的には緯度・経度・日付・時間の表
示を1定時間ごとに切り替え表示する。このときの1つ
を表示する時間、表示するものについては設定変更が可
能である。また、経度・緯度の場合に、度の百の位の数
字が表示できないため、年度のアポストロフィで代用す
れば良い。経度・緯度の表示のためには、時分の表示の
ためのアポストロフィー等を設けても良い。
【0157】GPS情報に関しては協定世界時UTC
(グリニッジ標準時GMT)を表示するものとし、国別
の標準時にも設定することが可能である。尚、PCカー
ド挿入時にそのカードが未使用、または他の形式でフォ
ーマットされているとき、液晶表示部18の表示18h
を使用して『NEW』を表示する。これと同じセグメン
トを利用し、GPS動作時には緯度・経度を表示する際
に『N』『E』『W』『S』の表示を行い、それぞれ、
『北緯』『東経』『西経』『南緯』の意味を表す。そこ
でカード未使用を示す表示の時は、GPS用NEWSの
うちNEW部分だけを点灯させることにより、液晶表示
部18の表示セグメントを共通化できる。
【0158】<第3の目的を達成するための実施の形態
>図21に本発明の第3の実施の形態例の実施するに適
するディジタルスチルカメラの一形態例の構成を示す。
【0159】この図21に示すディジタルスチルカメラ
において、レンズ1,アイリス絞り2等で構成された光
学系を介して得られた光画像は、CCD等の撮像素子3
の受光面に結像される。また、このとき、このレンズ1
及びアイリス絞り2は、それぞれフォーカス駆動回路1
6及び絞り駆動回路15により駆動される。
【0160】ここで、撮像素子3は受光面に結像された
光画像を電荷量に光電変換し、CCD駆動回路19から
の転送パルスによってアナログの画像信号を出力する。
出力されたアナログの画像信号は、プリプロセス回路4
においてCDS(相関二重サンプリング)処理でノイズ
が低減され、またAGCにより利得の調整が行われ、ダ
イナミックレンジ拡大のための二ー処理などが行われ
る。
【0161】そして、A/D変換器5によってディジタ
ル画像信号に変換された後、信号処理回路6で輝度処理
や色処理が施されてディジタルビデオ信号(例えば、輝
度信号(Y)と色差信号(Cr,Cb))に変換され
て、メモリコントローラ7に出力される。
【0162】他方、この信号処理回路6にはD/A変換
器も内蔵されており、A/D変換器5側から入力される
カラー化された映像信号や、メモリコントローラ7から
逆に入力される画像データをアナログのビデオ信号とし
て出力することもできる。
【0163】これらの機能切り替えは、メインマイコン
8とのデータ交換により行なわれ、必要に応じて撮像素
子信号の露出情報やフォーカス信号、白バランス情報を
メインマイコン8へ出力することもできる。
【0164】このメインマイコン8は、主として撮影,
記録,再生のシーケンスを制御し、更には必要に応じて
撮影画像の圧縮再生や外部機器とのシリアルポート伝送
を行なう。ここで、画像圧縮としてCCITTとISO
で規格化されているJPEG方式、或いはJBIG方式
を使用する。
【0165】そして、メモリコントローラ7では、信号
処理回路6から入力されるディジタル画像データをフレ
ームメモリ9に蓄積したり、逆にフレームメモリ9の画
像データを信号処理回路6に出力する。
【0166】フレームメモリ9は、少なくとも1画面以
上の画像データを蓄積できる画像メモリであり、例えば
VRAM,SRAM,DRAM等が一般に使用される
が、ここではCPUのバスと独立動作可能なVRAMを
使用している。
【0167】画像蓄積用メモリ10は、本体内蔵のメモ
リであり、フレームメモリ9に記憶された画像データに
ついてメインマイコン8で画像圧縮処理等を施されたも
のが蓄えられる。この画像蓄積用メモリ10としては、
例えばSRAM,DRAM,EEPROM等が用いられ
るが、メモリ内の画像データを保存することを考える
と、EEPROMが好ましい。
【0168】PCカードコントローラ(PCMCIAコ
ントローラ)11は、PCメモリカード(以下単にPC
カードと略す)等の外部記録媒体とメインマイコン8と
を接続するものであり、フレームメモリ9に記憶された
画像が、メインマイコン8で画像圧縮処理等を施された
後に、このコントローラ11を介して外部記憶媒体に記
録される。このPCカードコントローラ11を介して接
続される外部の保存用のPCカードとしては、SRAM
カード,DRAMカード,EEPROMカード等が使用
でき、モデムカードやISDNカードを利用して公衆回
線を介して直接画像データを遠隔地の記憶媒体に転送す
ることもできる。
【0169】ストロボ12は撮影シーケンスを制御する
メインマイコン8により発光タイミングが得られるよう
になっている。シリアルポートドライバ13は、カメラ
本体と外部機器との情報との情報伝送を行なうための信
号変換を行なう。シリアル伝送手段としては、RS23
2Cや、RS422A等のシリアル通信を行う推奨規格
があるが、ここではRS232Cを使用している。
【0170】サブマイコン14は、カメラ本体の操作ス
イッチや液晶表示等のマンマシン・インタフェースを制
御し、メインマイコン8に必要に応じて情報伝達を行な
うものである。ここでは、メインマイコン8との情報伝
達にシリアル入出力端子を使用している。また、時計機
能も組み込まれており、オートデートの制御も行なう。
【0171】絞り駆動部15は、例えばオートアイリス
等によって構成され、メインマイコン8の制御によって
光学的な絞り2の絞り値を変化させる。フォーカス駆動
部16は、例えばステッピングモータにより構成され、
メインマイコン8の制御によってレンズ位置を変化さ
せ、被写体の光学的なピント面を撮像素子3上に適性に
合わせるものである。液晶表示部18はサブマイコン1
4と接続され、撮影情報等の各種情報を表示する表示手
段である。
【0172】操作部20は各種モード設定スイッチやレ
リーズスイッチ等が設けられた操作手段であり、サブマ
イコン14に接続されている。シリアルポート21はシ
リアルポートドライバ13に接続された外部ポートであ
り、シリアル通信を行う各種の外部機器が接続(挿抜)
される。
【0173】尚、この図9で示した構成では、メインマ
イコン8において画像の圧縮と伸張とを行う場合を示し
たが、CPUバス上に圧縮/伸張用の専用回路を配置し
ても良い。
【0174】次に、撮影からメモリ記録への一連の動作
を説明する。サブマイコン14に接続している各種スイ
ッチ情報よりカメラの動作モードが設定され、撮影のた
めの情報がメインマイコン8にシリアル情報として入力
される。この情報に応じて、メインマイコン8は、メモ
リコントローラ7やシリアルポートドライバ13を設定
する。また必要に応じて、PCカードコントロー11を
設定する。
【0175】サブマイコン14に接続された操作部20
のレリーズスイッチが半押し(S1on)されると、サブマ
イコン14はその情報をメインマイコン8に伝える。メ
インマイコン8はS1信号がアクティブになったことを知
ると、信号処理回路6に画像入力命令を発行し、信号処
理回路6は、撮像素子3,プリプロセス回路4,A/D
変換器6を動作させてCCD画像を受け取る。
【0176】受け取ったCCD画像データを信号処理回
路6で基本的な信号処理を行った上で、輝度データの高
周波成分からフォーカス情報を、低周波成分から露出デ
ータを作成しておく。メインマイコン8では、これらの
データを信号処理回路6から読み取り、必要に応じて絞
り駆動やフォーカス駆動、さらにはプリプロセスのAG
C増幅器のゲイン制御を行い適正な露出やピントが得ら
れるまで収れんをさせる。また、動作モードによって
は、信号処理回路6からアナログ画像信号を出力してN
TSCビデオ信号として外部モニタに出力する。
【0177】露出値、ピントが適正な値に収れんした
後、サブマイコン14からメインマイコン8にレリーズ
スイッチが全押しされたことを示す信号(S2on)が入力
されると、メインマイコン8はメモリコントローラ7に
取り込みの命令を出力する。また、必要に応じて、取り
込み画像のフィールドタイミングでストロボ12に発光
信号を出力する。
【0178】メモリコントローラ7で画像の取り込み命
令を受けると、信号処理回路6からの同期信号を検出
し、所定のタイミングで信号処理回路6から出力される
Y−Cr−Cb形式などの画像データをフレームメモリ
9に取り込む。フレームメモリ9に画像の取り込みが終
了すると、メモリコントローラ7は取り込みが終了した
ことを示すステータスを表示する。このステータスをメ
インマイコン8が読み取ることによって、メインマイコ
ン8側で撮影が終了したことを認識する。
【0179】撮影が終了した後にメインマイコン8では
必要に応じて撮像データの画像圧縮を行い、画像蓄積用
メモリ10,外部接続されているPCカードやフラッシ
ュメモリ、あるいはシリアルポート21に接続されてい
るパーソナルコンピュータへ画像データを転送する。
【0180】また、再生表示動作においては、メインマ
イコン8で、画像蓄積用メモリ10、外部接続されてい
るPCカード、あるいはシリアルポート21に接続され
ているパーソナルコンピュータから画像データを読み取
り、必要に応じて画像の伸張を行い、フレームメモリ9
に書き込む。この後、信号処理回路6とメモリコントロ
ーラ7に画像を表示するための命令を発行すると、メモ
リコントローラ7でフレームメモリ9部より画像データ
を読み取り、信号処理回路6を介してNTSC出力端子
へ画像のアナログ信号を出力する。
【0181】尚、PCカードやフラッシュカードには画
像データでなかったり、ディジタルスチルカメラで再生
できない画像データが入っている可能性があるので、カ
ード挿入時に各ファイルが再生可能かどうかを調べ、サ
ブマイコン14のテーブルに記録する。
【0182】このようにしてディジタルスチルカメラの
撮影,記録,再生,表示,伝送の機能は達成される。次
にシリアルポート21にコネクタが挿入されたときのデ
ィジタルスチルカメラの動作について説明する。
【0183】シリアルポート21にコネクタが挿された
ことをコネクタ部の挿抜検出スイッチかコネクタ内の検
出ピンにより検出した場合、又は、使用者が操作部20
によりモードを切り替えた場合に、サブマイコン14は
ディジタルスチルカメラをシリアル通信モードに切り替
える。
【0184】このとき、ディジタルスチルカメラは外部
機器と通信を開始する。このような場合に、外部機器と
は通信コマンドの取り決めがしてあり、メインマイコン
8は接続された外部機器を判別するために、通信速度を
切り替えるようにする。例えば、4800bps、96
00bps・・・57.6kbps・・・という具合に
通信速度を遅いものから(図22S1)徐々に速いもの
に切り替えつつ(図22S2〜S3〜S4)通信コマン
ドを発行し、外部機器との通信可能な速度を検出して通
信を開始する(図22S5,S6)。
【0185】このようにして、ディジタルスチルカメラ
側のメインマイコン8は外部機器を自動判別し、通信プ
ロトコルを自動的に切り替えることができる。ここで、
シリアル通信モード時にパソコンやGPSユニットを接
続して通信を行うディジタルスチルカメラについて説明
する。
【0186】パソコンを接続してシリアル通信を行うと
きは、パソコンから入力したコマンドにより、カメラで
撮影した画像をパソコン内のハードディスク上に取り込
んだり、カメラの設定や、撮影ができる。この場合、パ
ソコン側でディジタルスチルカメラをリモート操作可能
なソフトウェアを立ちあげておいて、シリアル通信でコ
マンドを与えるようにする。図23はこのようなリモー
ト操作を行う場合のパソコン側の表示画面の一例を示
す。
【0187】GPSユニットと通信するときは、GPS
受信機で受信測定した緯度・経度などの情報を通信デー
タで受け取り、撮影画像と対応させて撮影画像のヘッダ
ー部分等に記録したり、液晶表示部18に情報を表示し
たりする。これにより、画像を撮影した場所や、時刻な
どを使用者が知ることができる。
【0188】例えば、パソコン側のシリアルポートの通
信速度が57.6kbpsに設定されている場合、メイ
ンマイコン8がシリアルポートドライバ13より57.
6kbpsで通信を行ったときに、ハンドシェークが成
立してパソコンからの通信コマンドを認識することがで
きる。
【0189】そして、メインマイコン8はシリアルポー
トドライバ13より相手機器を尋ねる所定のコマンドを
パソコン側に送出する。この所定のコマンドを受けたパ
ソコン側は機器の種類を示す所定のコードデータをディ
ジタルスチルカメラ側に返す。これにより、カメラ側は
接続された機器がパソコンであると認識でき、撮影した
画像データを送信したり、アプリケーションソフトから
カメラにコマンドを送りカメラを操作したりできる。
【0190】また、GPSユニット側の通信速度が96
00bpsに設定されている場合、メインマイコン8が
シリアルポートドライバ13より9600bpsで通信
したときにハンドシェークが成立してコマンドを認識で
きる。そして、接続された機器がGPSユニットである
というコードデータを受けとることにより、GPSユニ
ットとの通信を開始する。こうして、外部機器を自動判
別し、通信プロトコルを自動的に切り替えることができ
る。
【0191】また、シリアルポートドライバ13をディ
ジタルスチルカメラ内部に持たない構成にすることもで
きる。図24にそのときの実施の一形態例を示す。シリ
アルポートドライバをディジタルスチルカメラに着脱可
能とするために、コネクタ22を設けておく。RS23
2CやRS422ドライバを用いた外部ドライバ25と
の接続例を図25及び図26に示す。ディジタルスチル
カメラ外部にRS−232−C、RS−422などのそ
れぞれのドライバ/レシーバを有する外部ドライバ25
用意すれば、カメラ側では1つのコネクタ22を持つこ
とにより様々な規格のインタフェースに対応することが
可能となる。このとき、カメラ側では最も制御線の必要
なシリアルインタフェースの仕様に合わせておく必要が
ある。
【0192】尚、この場合にケーブル23を用いて外部
ドライバ25をディジタルスチルカメラに接続しても良
いし、ケーブル23を使用せずにディジタルスチルカメ
ラと外部ドライバ25とを直接コネクタで接続する構成
としても良い。
【0193】また、カメラ内部には、図27に示すよう
にバッファ29が必要となる。このバッファを設けるこ
とで、外部機器30〜外部ドライバ25〜メインマイコ
ン8の間で一時的にあふれるデータを吸収できるように
なる。
【0194】<第4の目的を達成するための実施の形態
>図28に本発明の第4の実施の形態例の実施するに適
するディジタルスチルカメラの一形態例の構成を示す。
【0195】まず、基本動作について説明し、次に特徴
部分の動作を説明する。この図28に示すディジタルス
チルカメラにおいて、レンズ1,アイリス絞り2等で構
成された光学系を介して得られた光画像は、CCD等の
撮像素子3の受光面に結像される。また、このとき、こ
のレンズ1及びアイリス絞り2は、それぞれフォーカス
駆動回路16及び絞り駆動回路15により駆動される。
【0196】ここで、撮像素子3は受光面に結像された
光画像を電荷量に光電変換し、CCD駆動回路19から
の転送パルスによってアナログの画像信号を出力する。
出力されたアナログの画像信号は、プリプロセス回路4
においてCDS(相関二重サンプリング)処理でノイズ
が低減され、またAGCにより利得の調整が行われ、ダ
イナミックレンジ拡大のための二ー処理などが行われ
る。
【0197】そして、A/D変換器5によってディジタ
ル画像信号に変換された後、信号処理回路6で輝度処理
や色処理が施されてディジタルビデオ信号(例えば、輝
度信号(Y)と色差信号(Cr,Cb))に変換され
て、メモリコントローラ7に出力される。
【0198】他方、この信号処理回路6にはD/A変換
器も内蔵されており、A/D変換器5側から入力される
カラー化された映像信号や、メモリコントローラ7から
逆に入力される画像データをアナログのビデオ信号とし
て出力することもできる。
【0199】これらの機能切り替えは、メインマイコン
8とのデータ交換により行なわれ、必要に応じて撮像素
子信号の露出情報やフォーカス信号、白バランス情報を
メインマイコン8へ出力することもできる。
【0200】このメインマイコン8は、主として撮影,
記録,再生のシーケンスを制御し、更には必要に応じて
撮影画像の圧縮再生や外部機器とのシリアルポート伝送
を行なう。ここで、画像圧縮としてCCITTとISO
で規格化されているJPEG方式、或いはJBIG方式
を使用する。
【0201】そして、メモリコントローラ7では、信号
処理回路6から入力されるディジタル画像データをフレ
ームメモリ9に蓄積したり、逆にフレームメモリ9の画
像データを信号処理回路6に出力する。
【0202】フレームメモリ9は、少なくとも1画面以
上の画像データを蓄積できる画像メモリであり、例えば
VRAM,SRAM,DRAM等が一般に使用される
が、ここではCPUのバスと独立動作可能なVRAMを
使用している。
【0203】画像蓄積用メモリ10は、本体内蔵のメモ
リであり、フレームメモリ9に記憶された画像データに
ついてメインマイコン8で画像圧縮処理等を施されたも
のが蓄えられる。この画像蓄積用メモリ10としては、
例えばSRAM,DRAM,EEPROM等が用いられ
るが、メモリ内の画像データを保存することを考える
と、EEPROMが好ましい。
【0204】PCカードコントローラ(PCMCIAコ
ントローラ)11は、PCメモリカード(以下単にPC
カードと略す)等の外部記録媒体とメインマイコン8と
を接続するものであり、フレームメモリ9に記憶された
画像が、メインマイコン8で画像圧縮処理等を施された
後に、このコントローラ11を介して外部記憶媒体に記
録される。このPCカードコントローラ11を介して接
続される外部の保存用のPCカードとしては、SRAM
カード,DRAMカード,EEPROMカード等が使用
でき、モデムカードやISDNカードを利用して公衆回
線を介して直接画像データを遠隔地の記憶媒体に転送す
ることもできる。
【0205】ストロボ12は撮影シーケンスを制御する
メインマイコン8により発光タイミングが得られるよう
になっている。シリアルポートドライバ13は、カメラ
本体と外部機器との情報との情報伝送を行なうための信
号変換を行なう。シリアル伝送手段としては、RS23
2Cや、RS422A等のシリアル通信を行う推奨規格
があるが、ここではRS232Cを使用している。
【0206】サブマイコン14は、カメラ本体の操作ス
イッチや液晶表示等のマンマシン・インタフェースを制
御し、メインマイコン8に必要に応じて情報伝達を行な
うものである。ここでは、メインマイコン8との情報伝
達にシリアル入出力端子を使用している。また、時計機
能も組み込まれており、オートデートの制御も行なう。
【0207】絞り駆動部15は、例えばオートアイリス
等によって構成され、メインマイコン8の制御によって
光学的な絞り2の絞り値を変化させる。フォーカス駆動
部16は、例えばステッピングモータにより構成され、
メインマイコン8の制御によってレンズ位置を変化さ
せ、被写体の光学的なピント面を撮像素子3上に適性に
合わせるものである。液晶表示部18はサブマイコン1
4と接続され、撮影情報等の各種情報を表示する表示手
段である。
【0208】操作部20は各種モード設定スイッチやレ
リーズスイッチ等が設けられた操作手段であり、サブマ
イコン14に接続されている。抵抗器26は電源電圧を
分圧する分圧抵抗であり、サブマイコン14のA/Dポ
ートに接続されている。また、電源供給部27はサブマ
イコン14の指示を受けて各部に電源を供給する。
【0209】尚、この図9で示した構成では、メインマ
イコン8において画像の圧縮と伸張とを行う場合を示し
たが、CPUバス上に圧縮/伸張用の専用回路を配置し
ても良い。
【0210】次に、撮影からメモリ記録への一連の動作
を説明する。サブマイコン14に接続している各種スイ
ッチ情報よりカメラの動作モードが設定され、撮影のた
めの情報がメインマイコン8にシリアル情報として入力
される。この情報に応じて、メインマイコン8は、メモ
リコントローラ7やシリアルポートドライバ13を設定
する。また必要に応じて、PCカードコントロー11を
設定する。
【0211】サブマイコン14に接続された操作部20
のレリーズスイッチが半押し(S1on)されると、サブマ
イコン14はその情報をメインマイコン8に伝える。メ
インマイコン8はS1信号がアクティブになったことを知
ると、信号処理回路6に画像入力命令を発行し、信号処
理回路6は、撮像素子3,プリプロセス回路4,A/D
変換器6を動作させてCCD画像を受け取る。
【0212】受け取ったCCD画像データを信号処理回
路6で基本的な信号処理を行った上で、輝度データの高
周波成分からフォーカス情報を、低周波成分から露出デ
ータを作成しておく。メインマイコン8では、これらの
データを信号処理回路6から読み取り、必要に応じて絞
り駆動やフォーカス駆動、さらにはプリプロセスのAG
C増幅器のゲイン制御を行い適正な露出やピントが得ら
れるまで収れんをさせる。また、動作モードによって
は、信号処理回路6からアナログ画像信号を出力してN
TSCビデオ信号として外部モニタに出力する。
【0213】露出値、ピントが適正な値に収れんした
後、サブマイコン14からメインマイコン8にレリーズ
スイッチが全押しされたことを示す信号(S2on)が入力
されると、メインマイコン8はメモリコントローラ7に
取り込みの命令を出力する。また、必要に応じて、取り
込み画像のフィールドタイミングでストロボ12に発光
信号を出力する。
【0214】メモリコントローラ7で画像の取り込み命
令を受けると、信号処理回路6からの同期信号を検出
し、所定のタイミングで信号処理回路6から出力される
Y−Cr−Cb形式などの画像データをフレームメモリ
9に取り込む。フレームメモリ9に画像の取り込みが終
了すると、メモリコントローラ7は取り込みが終了した
ことを示すステータスを表示する。このステータスをメ
インマイコン8が読み取ることによって、メインマイコ
ン8側で撮影が終了したことを認識する。
【0215】撮影が終了した後にメインマイコン8では
必要に応じて撮像データの画像圧縮を行い、画像蓄積用
メモリ10,外部接続されているPCカードやフラッシ
ュメモリ、あるいはシリアルポート21に接続されてい
るパーソナルコンピュータへ画像データを転送する。
【0216】また、再生表示動作においては、メインマ
イコン8で、画像蓄積用メモリ10、外部接続されてい
るPCカード、あるいはシリアルポート21に接続され
ているパーソナルコンピュータから画像データを読み取
り、必要に応じて画像の伸張を行い、フレームメモリ9
に書き込む。この後、信号処理回路6とメモリコントロ
ーラ7に画像を表示するための命令を発行すると、メモ
リコントローラ7でフレームメモリ9部より画像データ
を読み取り、信号処理回路6を介してNTSC出力端子
へ画像のアナログ信号を出力する。
【0217】尚、PCカードやフラッシュカードには画
像データでなかったり、ディジタルスチルカメラで再生
できない画像データが入っている可能性があるので、カ
ード挿入時に各ファイルが再生可能かどうかを調べ、サ
ブマイコン14のテーブルに記録する。
【0218】このようにしてディジタルスチルカメラの
撮影、記録、再生、表示、伝送の機能は達成される。こ
こで図29の電源部のブロック図も参照して、電源制御
の動作について説明する。
【0219】バッテリの電圧値は、抵抗器26により分
圧され、A/D変換器28若しくはサブマイコン14内
でA/D変換される。この電圧値は電源制御部29若し
くはサブマイコン14内において、設定されている第1
のレベル及び第2のレベルと比較が行われる。バッテリ
のA/D変換された電圧値が図30のグラフに示したV
1 より大きいときは、バッテリは十分にあると判断され
るので、液晶表示部18のバッテリマーク(図11表示
18a参照)は十分あることを示すように2つとも点灯
する。A/D変換された電圧値がV1 未満になると、液
晶表示18aは半分だけ点灯になる。さらに使用してい
くとバッテリの残量は減少していき、V0C(カメラ単体
動作時バッテリ検出レベル)以下になる。このときは、
これ以上電圧が低下すると、カメラが正常に動作しなく
なる危険がある。そこで、電源制御部29若しくはサブ
マイコン14は電源供給部27により全ての電源を切
り、バッテリマークの液晶表示を消灯し、電源SWが押
されるのを待つか、パワーOFF状態になる。
【0220】次に、パソコンや電子手帳又は専用のコン
トローラ等の外部機器と通信を行っている時について説
明する。ここでは、パソコンと通信を行う場合を例にし
て説明を行う。パソコンと通信を開始したら、バッテリ
検出レベル値を図30のV0Cのレベルから、VOP(外部
機器接続動作時バッテリ検出レベル=第2のレベル)に
切り替える。バッテリの電圧値のA/D変換値がVOP以
下になっても、カメラが動作できなくなるレベルからは
余裕を見ているので、カメラのシステム全体の電源は落
とさず、パソコンからのコマンドを受け取ることができ
る。ただし、このときはバッテリの残量はほとんどない
ので、パソコンからコマンドを受けても、その動作を行
うことはできない。そこで、パソコン側から何等かのコ
マンドが送られたときは、「バッテリが空である」を意
味するコマンドを返すようにする。パソコン側では「バ
ッテリが空である」というコマンドを受け取ると、ディ
ジタルスチルカメラ操作ソフトウェアの働きにより図3
1(a)のような電池交換を促す警告をモニタ画面上に
表示する。
【0221】また、外部機器接続動作時に、バッテリの
電圧値のA/D変換値がVOP以下になったとき、カメラ
としての動作は行わず、コマンドだけを受け取れればい
いので、メインマイコン8への電源とシリアルポートド
ライバ13への電源だけを供給するようにし、他への電
源供給を切ってしまうようにすれば、より電圧の低下を
押さえられる。
【0222】また、外部機器と通信を行うディジタルス
チルカメラにおいて、バッテリ残量検出レベルを複数段
階設けておき、外部機器からのコマンドによってレベル
の切り替えを行なうようにすることも可能である。外部
機器、例えばパソコンからディジタルスチルカメラに伝
えられるコマンドには記録,再生,転送などがあり、図
35に示したように各動作によって消費電流が違うため
に電源電圧も異なったものとなる。この結果、撮影はで
きなくとも画像の転送は可能であるといったことが生じ
る。
【0223】そこで、各動作による電圧降下を予め調べ
ておき、各コマンドによる動作とバッテリ検出レベルと
を設定しておく。例えば、通信時における記録時バッテ
リ検出レベルとして、通信時に画像の記録が行なえなく
なる電圧レベルを定めておく。また、同様にして、通信
時における再生時バッテリ検出レベルとして、通信時に
画像の再生が行なえなくなる電圧レベルを定めておく。
【0224】そして、パソコン等から記録や再生のコマ
ンドが送られてきた時にメインマイコン8がそれぞれの
レベルを検出した場合には、バッテリ不足によりコマン
ドを実行できない旨のコマンドを返すようにする。パソ
コン側ではこの種のコマンドを受け取ると、ディジタル
スチルカメラ操作ソフトウェアの働きにより図31
(b)のようなコマンド実行不可能の警告をモニタ画面
上に表示する。
【0225】そして、この後、メインマイコン8はパソ
コン通信時バッテリ検出レベルに戻し、電源電圧の監視
を続ける。更に電源電圧が低下してパソコン通信時バッ
テリ検出レベルに達した時には、バッテリが空であるこ
とを意味するコマンドをパソコン側に送るようにする。
パソコン側では「バッテリが空である」というコマンド
を受け取ると、ディジタルスチルカメラ操作ソフトウェ
アの働きにより図31(a)のような電池交換を促す警
告をモニタ画面上に表示する。
【0226】ここで、パソコンとの通信によって通信モ
ードになるディジタルスチルカメラについて説明する。
パソコン側から通信モードになるようコマンドが来る
と、カメラは通信モードになる。通信モードのとき、カ
メラ側では操作部20内の復帰用SW以外のSW入力は
全く受け付けない。カメラはパソコンからのコマンドの
みに従い動作(撮影したり、画像を送ったり、カメラの
設定をしたり)する。このときパソコンの方が、ハング
アップしてしまったとき、復帰用SWを押すと通信モー
ドをぬけ、カメラのモードSWで選択されているモード
となる。このSWは復帰用SWとして専用に設けてもよ
いし(図32)、通信モード時は他のSWは機能しない
ので他のSWと兼用してもよい。
【0227】
【発明の効果】
(1)以上詳細に説明したように、第1の目的を達成す
る請求項1〜請求項6記載の発明によれば以下のような
効果が得られる。
【0228】フィルム撮影モード時に、被写体となるフ
ィルムの1コマ全体が撮影可能なように光学撮像手段を
調整し、マニュアルフォーカスやストロボ発光禁止とす
ることで、フィルム撮影が容易に行なえるディジタルス
チルカメラを実現できる。
【0229】また、ネガ/ポジ反転を行った後のディジ
タル画像データにより自動白バランス調整を行い、ま
た、ネガフィルムのガンマ特性に合わせた信号処理を行
うことで、ネガフィルムの撮影が容易に行なえるディジ
タルスチルカメラを実現できる。
【0230】(2)以上詳細に説明したように、第2の
目的を達成する請求項7〜請求項12記載の発明によれ
ば以下のような効果が得られる。 カメラの液晶表示部にコマ数表示用の表示部を複数ケ
所に設け、同じコマ数表示部を用いて、カメラの動作モ
ードにより画像記録時には次記録コマ数(または記録済
みコマ数)と残り記録可能コマ数を表示し、画像再生時
に再生コマ数と総記録コマ数をそれぞれ表示することに
より、カメラ操作に必要な情報を詳しく表示することが
でき、操作性が向上する。
【0231】モードが記録モードと再生モードの変化
した際に、現在のモードがどちらのモードであるかを表
示することで、記録用と再生用のコマ数表示部を別々に
設ける必要がなくなる。また、動作モードがより分かり
やすくなる。
【0232】カメラの液晶表示部にコマ数表示部を複
数ケ所に設けることにより、複数の記録媒体(内蔵メモ
リとカードなど)に記録しているコマ数を両方表示する
ことができる。
【0233】内蔵メモリからカードへ、カードから内
蔵メモリへ、または他の記録媒体への画像コピーを行う
際に、液晶表示部にその動作を示すような表示素子を設
けることにより、カメラの動作が明確に分かるようにな
るとともに、誤動作を減らすことができる。
【0234】パララックスが生じるときは、警告を表
示することにより、ユーザーが撮影したいと思った画像
に反した画像が撮影されてしまうというのを防止でき
る。 サブマイコンがメモリ残量などの情報を持つことで、
メインマイコンが起きていないとき、残り撮影可能枚数
が変化するようなときに、メインマイコンを起こすこと
なく液晶表示部の表示を変えられるので、時間的、電流
的に削減できる。
【0235】(3)以上詳細に説明したように、第3の
目的を達成する請求項13〜請求項14記載の発明によ
れば以下のような効果が得られる。 何の機器が接続されたのかわからないときでも、通信
速度を切り替えていくことで通信速度を検出し外部機器
が何であるかの自動判別を行い、通信プロトコルを自動
的に切り替えることにより、シリアルポートを増やした
り、カメラにシリアル切り替えSWを設けたりすること
なく、複数の外部危機とのシリアル通信を煩雑な操作な
しに行うことができる。
【0236】シリアルドライバを内部ではなく外部に
持つことにより、さまざまな通信規格の外部機器に対応
できるようになる。 (4)以上詳細に説明したように、第4の目的を達成す
る請求項15〜請求項17記載の発明によれば以下のよ
うな効果が得られる。
【0237】ディジタルスチルカメラのバッテリ検出
レベルをカメラの単体動作時と、外部機器接続動作時と
で外部機器接続動作時のほうが高いレヘベルに設定する
ことで、バッテリがなくなったと検出されたときに、カ
メラが動かなくなり、通信不可能になることを防ぐ。ま
た、バッテリがなくなったと検出されたときに、通信に
必要な部分の電源以外は、OFFすることで、残量の少
ないバッテリをより効率よく使用できる。
【0238】通信に必要な部分としてメインマイコン
とシリアルポートドライバのみを残して他の部分の電源
を遮断することで、パッテリの残量をより一層有効に使
うことが可能になる。
【0239】パソコンとの通信によって通信モードに
なるディジタルスチルカメラにおいて、パソコンと通信
中は通常SWを受け付けないが、1つのSWだけを受け
付けることにより、パソコン側のカメラ操作アプリケー
ションなどがハングアップしたときでも、カメラは簡単
な操作で通信モードから復帰できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例に適するディジタ
ルスチルカメラの構成を示す構成図である。
【図2】ディジタルスチルカメラの外観構成を示す構成
図である。
【図3】液晶表示部の表示例を示す説明図である。
【図4】撮影台の外観構成を示す構成図である。
【図5】撮影台の外観構成をフィルムを載置した状態で
示す構成図である。
【図6】撮影台の外観構成をディジタルスチルカメラを
搭載した状態で示す構成図である。
【図7】撮影台の保持機構の位置決め表示の様子を示す
構成図である。
【図8】プロセス回路の詳細を示す構成図である。
【図9】第2の実施の形態例の実施するに適するディジ
タルスチルカメラの一形態例の構成を示す構成図であ
る。
【図10】ディジタルスチルカメラの外観構成を示す構
成図である。
【図11】液晶表示部の表示例を示す説明図である。
【図12】液晶表示部の表示の一例を示す説明図であ
る。
【図13】液晶表示部の表示の一例を示す説明図であ
る。
【図14】液晶表示部の表示の一例を示す説明図であ
る。
【図15】液晶表示部の表示の一例を示す説明図であ
る。
【図16】液晶表示部の表示の一例を示す説明図であ
る。
【図17】液晶表示部の表示の一例を示す説明図であ
る。
【図18】液晶表示部の表示の一例を示す説明図であ
る。
【図19】液晶表示部の表示の一例を示す説明図であ
る。
【図20】液晶表示部の表示の一例を示す説明図であ
る。
【図21】第3の実施の形態例の実施するに適するディ
ジタルスチルカメラの一形態例の構成を示す構成図であ
る。
【図22】第3の実施の形態例における動作を示すフロ
ーチャートである。
【図23】ディジタルスチルカメラを外部機器より操作
する場合の外部機器のモニタ画面の様子を示す説明図で
ある。
【図24】第3の実施の形態例の実施するに適するディ
ジタルスチルカメラの別の形態例の構成を示す構成図で
ある。
【図25】第3の実施の形態例において外部ドライバを
接続する様子の一例を示す構成図である。
【図26】第3の実施の形態例において外部ドライバを
接続する様子の一例を示す構成図である。
【図27】第3の実施の形態例において外部ドライバを
接続する様子の一例を示す構成図である。
【図28】第4の実施の形態例の実施するに適するディ
ジタルスチルカメラの形態例の構成を示す構成図であ
る。
【図29】第4の実施の形態における電源制御の他の例
を示す構成図である。
【図30】第4の実施の形態における電源制御の電圧値
の様子を示す説明図である。
【図31】ディジタルスチルカメラの電源制御により外
部機器のモニタ画面の表示例を示す説明図である。
【図32】電源制御を行う場合のディジタルスチルカメ
ラの操作スイッチの様子を示す説明図である。
【図33】従来のディジタルスチルカメラの構成を示す
構成図である。
【図34】従来のディジタルスチルカメラのプロセス回
路の構成を示す構成図である。
【図35】バッテリの電圧特性を示す特性図である。
【符号の説明】
図1に示す第1の実施の形態において 101,102 レンズ 103 絞り 104 撮像素子 105 プリプロセス回路 106 A/D変換器 107 プロセス回路 108 圧縮伸張回路 109 記録再生回路 110 メインCPU 111 メモリカード 112 D/A変換器 113 出力回路 115 発光回路 116 ストロボ 120 絞り駆動回路 121 レンズ駆動回路 125 CCD駆動回路 130 操作パネル 131 液晶表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土田 匡章 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 瓜生 剛 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像を撮像素子の受光面上に結ばせ
    る光学撮像手段と、 受光面上の像を電気信号に変換する撮像素子と、 撮像素子で生成された電気信号をディジタル信号として
    記録媒体に記録する記録手段を有するディジタルスチル
    カメラにおいて、 所定の大きさのフィルムを撮影するフィルム撮影モード
    が選択された場合には、その被写体全体が撮影可能なよ
    うに光学撮像手段の画角及びフォーカスを調整する制御
    手段を備えたことを特徴とするディジタルスチルカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 前記フィルムは35mmサイズフィルムであ
    り、このフィルムの1コマ全体を撮影可能なように光学
    撮像手段の画角及び焦点を調整する制御手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載のディジタルスチルカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 前記フィルム撮影モードが選択された際
    には、光学撮像手段のフォーカス調整をマニュアルモー
    ドとなるようにする制御手段を備えたことを特徴とする
    請求項1記載のディジタルスチルカメラ。
  4. 【請求項4】 前記フィルム撮影モードが選択された際
    には、ストロボの発光を禁止する制御手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載のディジタルスチルカメラ。
  5. 【請求項5】 被写体像を撮像素子の受光面上に結ばせ
    る光学撮像手段と、 受光面上の像を電気信号に変換する撮像素子と、 撮像素子で生成された電気信号を信号処理してディジタ
    ル信号を生成する信号処理手段と、 ディジタル信号を記録媒体に記録する記録手段を有する
    ディジタルスチルカメラにおいて、 前記フィルム撮影モードにおいてネガフィルムを撮影す
    るネガモードが選択された際には、前記信号処理手段は
    ネガ/ポジ反転を行った後のディジタル画像データによ
    り自動白バランス調整を行うことを特徴とするディジタ
    ルスチルカメラ。
  6. 【請求項6】 前記フィルム撮影モードにおいてネガフ
    ィルムを撮影するモードが選択された際には、前記信号
    処理手段はネガフィルムのガンマ特性に合わせた信号処
    理を行うことを特徴とする請求項5記載のディジタルス
    チルカメラ。
  7. 【請求項7】 撮像素子で生成された電気信号をディジ
    タル信号として記録媒体に記録し、再生する記録再生手
    段と、 記録若しくは再生の際のコマ数を表示する表示手段と、 を有するディジタルスチルカメラにおいて、 前記表示手段は、コマ数表示部を複数備え、記録時には
    残りコマ数と記録コマ数とを表示し、再生時には再生コ
    マ数と記録総コマ数とを表示することを特徴とするディ
    ジタルスチルカメラ。
  8. 【請求項8】 前記表示手段において記録時には残りコ
    マ数と記録コマ数を表示し、画像再生時に再生コマ数と
    記録総コマ数を表示するように切り替えて表示を行う際
    に、記録時か再生時であるかを表示することを特徴とす
    る請求項7記載のディジタルスチルカメラ。
  9. 【請求項9】 撮像素子で生成された電気信号をディジ
    タル信号として複数種類の記録媒体に記録可能な記録手
    段と、 記録の際のコマ数を表示する表示手段と、 を有するディジタルスチルカメラにおいて、 前記表示手段はコマ数表示部を複数備え、各記録媒体の
    記録コマ数を表示することを特徴とするディジタルスチ
    ルカメラ。
  10. 【請求項10】 撮像素子で生成された電気信号をディ
    ジタル信号として複数種類の記録媒体のそれぞれに記録
    可能な記録手段と、 記録の際の状態を表示する表示手段と、 を有するディジタルスチルカメラにおいて、 前記記録手段は複数種類の記録媒体間でディジタル信号
    の複写が可能に構成され、前記表示手段は記録媒体間の
    複写の状態を表示することを特徴とするディジタルスチ
    ルカメラ。
  11. 【請求項11】 被写体像を撮像素子の受光面上に結ば
    せる光学撮像手段と、 撮像素子で生成された電気信号をディジタル信号として
    複数種類の記録媒体に記録可能な記録手段と、 記録の際の状態を表示する表示手段と、 前記光学撮像手段でのフォーカス制御及び記録手段での
    記録制御を行う制御手段と、 を有するディジタルスチルカメラにおいて、 前記制御手段は近距離での撮像によりパララックスが発
    生する場合に、前記表示手段にパララックス発生の表示
    を行うことを特徴とするディジタルスチルカメラ。
  12. 【請求項12】 被写体像を撮像素子の受光面上に結ば
    せる光学撮像手段と、 撮像素子で生成された電気信号をディジタル信号として
    記録媒体に記録可能な記録手段と、 記録の際の状態を表示する表示手段と、 撮影及び記録の制御を行う主制御手段と、 電源管理を行う副制御手段とを有し、 撮影時及び記録時以外は主制御手段は停止状態であり副
    制御手段が動作状態にあるディジタルスチルカメラにお
    いて、 前記副制御手段が記録コマ数のデータ若しくは記録媒体
    の未使用領域のデータを保持しており、記録のモードが
    変更された場合には主制御部によらず副制御部が記録可
    能コマ数の計算を行って前記表示手段に表示を行うこと
    を特徴とするディジタルスチルカメラ。
  13. 【請求項13】 撮像素子で生成された電気信号をディ
    ジタル信号として記録媒体に記録可能な記録手段と、 外部機器とシリアル通信を行う通信手段と、を有するデ
    ィジタルスチルカメラにおいて、 前記通信手段は外部機器が接続された際に通信可能速度
    の検出と外部機器の識別とを行い通信プロトコルを自動
    的に切り替えることを特徴とするディジタルスチルカメ
    ラ。
  14. 【請求項14】 前記通信手段は、シリアル通信に必要
    なドライバ部をカメラ本体に対して着脱可能に構成され
    たことを特徴とする請求項13記載のディジタルスチル
    カメラ。
  15. 【請求項15】 外部の機器と接続可能なディジタルス
    チルカメラにおいて、 バッテリの残量が空であることを検出するためのレベル
    について、カメラ単体動作時の第1のレベルと外部機器
    接続動作時の第2のレベルとを切り替え、第2のレベル
    を第1のレベルよりも高いレベルに設定し、外部機器動
    作時に第2のレベルを検出したときはカメラの動作は行
    わずにパソコンからのコマンドは受け付けることを特徴
    とするディジタルスチルカメラ。
  16. 【請求項16】 外部機器接続動作時に前記第2のレベ
    ルを検出したときは、シリアル通信に必要な個所の電源
    だけをONしたままにし、その他の電源はOFFするこ
    とを特徴とする請求項15記載のディジタルスチルカメ
    ラ。
  17. 【請求項17】 外部の機器と接続可能なディジタルス
    チルカメラにおいて、 外部機器接続時は外部機器からの命令に従い、ディジタ
    ルスチルカメラ側の操作には従わないモードで動作し、
    ディジタルスチルカメラ側の動作復帰用のスイッチの入
    力のみを受け付けることを特徴とするディジタルスチル
    カメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001145015A (ja) * 1999-11-16 2001-05-25 Ricoh Co Ltd 画像記録再生装置
EP1672908A1 (en) * 2004-12-15 2006-06-21 OmniVision Technologies, Inc. Digital camera for producing positive images from negatives
JP2007142825A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Fujifilm Corp 撮影装置

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