JPH0916311A - 入力ペンの傾き検出装置及びそれを有するペン入力装置 - Google Patents

入力ペンの傾き検出装置及びそれを有するペン入力装置

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JPH0916311A
JPH0916311A JP16411395A JP16411395A JPH0916311A JP H0916311 A JPH0916311 A JP H0916311A JP 16411395 A JP16411395 A JP 16411395A JP 16411395 A JP16411395 A JP 16411395A JP H0916311 A JPH0916311 A JP H0916311A
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input pen
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/033Pointing devices displaced or positioned by the user, e.g. mice, trackballs, pens or joysticks; Accessories therefor
    • G06F3/0354Pointing devices displaced or positioned by the user, e.g. mice, trackballs, pens or joysticks; Accessories therefor with detection of 2D relative movements between the device, or an operating part thereof, and a plane or surface, e.g. 2D mice, trackballs, pens or pucks
    • G06F3/03545Pens or stylus

Abstract

(57)【要約】 【構成】 入力ペンのペン本体部5には、ボール8を収
容し、かつ内面に複数のリング状電極Pが形成された半
球状ケース6が取り付けられており、検出部7は、入力
ペンの傾きに応じて移動するボール8の位置を簡単な電
気接点のみで検出して入力ペンの傾きを検出し、コネク
タ10を介して本体処理装置へと出力する。本体処理装
置は、得られた入力ペンの傾き値に基づいて、入力ペン
で描く線の幅を変化させる。 【効果】 入力ペンの傾きが、簡単な構成で、比較的安
価にて得られると共に、傾きを検出する際、低レベルの
マイクロコンピュータを使用したとしても応答性に優
れ、入力ペンの位置によって傾きが得られないといった
不具合がない。その結果、入力ペンを傾けるだけで線の
太さを変化し得る、操作も自然で、筆記具の使用感や、
手書き感覚が再現された優れた装置を、簡単な構成で比
較的安価に実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手書き文字入力装置、
手書き図形入力装置、ポインティングデバイス、或いは
X−Y−Z座標入力装置等のペン入力装置に備えられる
入力ペンの傾き検出装置、及びこの傾き検出装置を備え
たペン入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ペン入力装置で描かれる線の
太さを変更する方法には、筆圧を検知してその情報で線
幅を変えたり(特開昭63−46532号公報)、入力
ペンにスイッチを設けてこれらのスイッチのON/OF
F動作により、線の太さや濃度、色等の表示線種を順次
変更する方法がある(特開平6−274264号公
報)。
【0003】しかしながら、前者の方法では、実際のペ
ンや鉛筆、クレヨンなどの筆記具の使用による太さの表
現などへの配慮がなされていないため、筆記具の使用感
や手書き感覚の再現には至っていない。また、後者の方
法では、わざわざスイッチを押さなければならないの
で、操作し難いといった問題がある。
【0004】これに対し、特開平3−171321号公
報には、座標指示器(入力ペンに相当)の傾きを検知
し、その情報で線の太さを変える方法が開示されてい
る。これによれば、座標指示器を傾けるだけでよいの
で、一々スイッチを押さなくてもよく、操作も自然で、
筆記具の使用感や、手書き感覚が再現されている。
【0005】図15に、上記公報の入出力装置のブロッ
ク図を示す。この装置では、座標入力装置52と液晶表
示装置55とが重ねて配されて表示・入力面が構成され
ている。この表示・入力面に座標指示器51が座標を指
示すると、座標入力装置52が指示された座標を検出
し、制御装置53へと出力する。そして、制御装置53
は、表示駆動装置54に対して入力された座標位置に座
標指示器51の軌跡の表示指示を行い、この指示によ
り、表示駆動装置54が液晶表示装置55に表示を行わ
せる。
【0006】そして、座標指示器51には、座標を検出
するための励磁コイルである第1及び第2のコイル56
・57が内蔵されており、座標指示器51を座標入力装
置52の上で使用すると、これら第1及び第2の各コイ
ル56・57の座標(X1,Y1)・(X2,Y2)が
検出される。制御装置53は、検出された座標(X1,
Y1)・(X2,Y2)と各コイル56・57間の距離
Lとに基づいて、座標指示器51のz軸からの傾き角度
Sを、下記の式で求めるようになっている。
【0007】
【数1】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方法で、座標指示器51の傾きを検出する装置で
は、装置が複雑で、コスト高を招来すると共に、応答性
に劣り、加えて座標入力可能な範囲であるにもかかわら
ず、傾きを求めることができないといった問題点があ
る。
【0009】つまり、上記の構成では、座標指示器51
の傾き角度Sを得るために、座標検出用の励磁コイルを
最低でも1個使用しなければならない。したがって、座
標指示器51の構造が複雑化し、コスト高となる。ま
た、座標指示器51の傾きが変わる都度、傾き角度Sを
求めるための上記した複雑な演算を繰り返す必要がある
ので、座標指示器51に内蔵する一般に低レベルのマイ
クロコンピュータでは、負荷が高くなり、応答性が低下
することとなる。また、例えば座標指示器51を手前に
傾けた状態で、座標入力装置52の最も手前に持ってき
たりして、内蔵された第1及び第2のコイル56・57
が座標入力装置52上からはずれた位置にくると、座標
が検出できなくなり、傾き角度Sが得られなくなる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
入力ペンの傾き検出装置は、上記の課題を解決するため
に、入力ペンを用いて文字や図形、座標等の情報を入力
するペン入力装置に備えられ、入力ペンの傾きを検出す
る傾き検出装置において、内部空洞で、入力ペンの軸に
中心軸を有し、入力ペンと一体的に動くように設けられ
ると共に、その内面にペン軸を中心として同心円状に複
数のリング状電極が形成された半球状ケースと、上記半
球状ケース内に収容され、入力ペンの傾きに応じて重力
によりケース内を移動する導電性の移動体と、この移動
体の半球状ケース内の位置を、上記リング状電極間の導
通の状態から検出し、検出した位置から入力ペンの傾き
を検出する検出部とを備えたことを特徴としている。
【0011】本発明の請求項2記載のペン入力装置は、
上記の課題を解決するために、上記請求項1記載の入力
ペンの傾き検出装置を有し、この傾き検出装置にて検出
された傾きに応じて、入力ペンにて描かれる線の太さを
変更する線幅制御手段が設けられていることを特徴とし
ている。
【0012】本発明の請求項3記載のペン入力装置は、
上記の課題を解決するために、上記請求項1記載の入力
ペンの傾き検出装置を有し、この傾き検出装置にて検出
された傾きに応じて、入力面の法線方向の座標を検出す
るZ座標検出手段が設けられていることを特徴としてい
る。
【0013】本発明の請求項4記載のペン入力装置は、
上記の課題を解決するために、上記請求項2又は3記載
の構成において、上記の入力ペンの傾き検出装置にて検
出された傾きを記憶手段に一時的に記憶させ、この記憶
させた傾きを実際に検出される傾きに代えて用いるよう
指示する傾き一時固定指示手段を有し、上記傾き一時固
定指示手段により指示された際、記憶手段は傾き検出装
置にて検出された傾きを一時的に記憶し、上記線幅制御
手段又はZ座標検出手段は、記憶手段に記憶されている
傾きを実際に検出される傾きに代えて用いるようになっ
ていることを特徴としている。
【0014】
【作用】上記の請求項1の入力ペンの傾き検出装置の構
成によれば、入力ペンが傾くと、その傾きに応じて半球
状ケース内の移動体が重力により移動し、この移動の
際、導電性の移動体は、半球状ケースの内面に同心円状
に設けられた複数のリング状電極と接触し、接触した2
本のリング状電極間を順に導通させていく。
【0015】例えば、リング状電極の総数をN本とする
と、入力ペンに傾きの無い状態から傾きが最大になるに
つれて、移動体は、1本目のリング状電極のみに接触、
→1本目と2本目に接触して両電極間を導通、→ 2本
目と3本目に接触して両電極間を導通、→ …… →N
−1番目とN番目に接触して両電極間を導通、と変化す
る。そして、検出部が、このN段階のどの状態にあるか
を、電極間の導通状態から検出し、入力ペンの傾きを1
〜NのN段階で検出する。
【0016】このように、本発明では、従来の技術のよ
うに、入力ペン内部に座標検出用の励磁コイルを設ける
必要などなく、入力ペンの傾きに応じて移動する移動体
の位置を簡単な電気接点のみで検出する構成であるの
で、入力ペンの構造の簡素化が可能で、比較的安価に実
現することができる。
【0017】また、従来の技術では、入力ペンの傾きが
変わる都度、傾き角度を得るための高度で複雑な演算を
繰り返す必要があり、入力ペンに内蔵される一般に低レ
ベルのマイクロコンピュータを使用する装置においては
負荷が高く、応答性にも問題が出やすいが、本発明で
は、演算が必要な部分でも簡単な四則演算で済ますこと
ができ、低レベルのマイクロコンピュータでも高速で処
理させることができる。
【0018】また、従来の技術では、入力ペンが座標入
力装置から外れた位置になると座標が検出できなくなる
が、本発明では、座標検出とは関係なく入力ペンの傾き
を検出することができるため、このような不具合は招来
されない。
【0019】また、請求項2のペン入力装置の構成によ
れば、上記の入力ペンの傾き検出装置を備えると共に、
線幅制御手段が、この傾き検出装置にて検出された傾き
に応じて、入力ペンにて描かれる線の太さを変更するよ
うになっている。したがって、入力ペンを傾けるだけで
線の太さを変化し得る、操作が自然で、筆記具の使用感
や、手書き感覚が再現された優れたペン入力装置を、簡
単な構成で比較的安価にて、かつ入力ペンに内蔵するマ
イクロコンピュータとして低レベルのものを使用しても
応答性よく実現できる。
【0020】また、請求項3のペン入力装置の構成によ
れば、上記の入力ペンの傾き検出装置を備えると共に、
Z座標検出手段が、この傾き検出装置にて検出された傾
きに応じて、入力面の法線方向の座標を検出するように
なっている。したがって、入力ペンを傾けるだけで入力
面の法線方向のZ座標を入力させることが可能となり、
3次元図形を入力可能なペン入力装置を、簡単な構成で
比較的安価にて、かつ入力ペンに内蔵するマイクロコン
ピュータとして低レベルのものを使用しても応答性よく
実現できる。
【0021】また、請求項4のペン入力装置の構成によ
れば、傾き一時固定指示手段にて指示することで、記憶
手段が傾き検出装置にて検出された傾きを一時的に記憶
し、上記線幅制御手段又はZ座標検出手段が、記憶手段
に記憶されている傾きを実際に検出される傾きに代えて
用いるようになっている。したがって、一定の線の太さ
で線を描きたい時や、等高線の入力などZ座標値を一定
にしながらX−Y座標を入力したい場合、請求項2・3
の構成では、入力ペンの傾きを一切変化させないように
描く必要があり、そのような操作は実際には不可能であ
るが、この構成を採用することで、記憶手段にて記憶さ
せた傾きを基にして、一定の太さの線や、Z座標値を一
定にしたX−Y座標を入力することが可能となる。
【0022】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図1
1に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0023】本実施例では、本発明に係る入力ペンの傾
き検出装置が、入力ペンの傾きに応じて入力ペンにて描
かれる線の太さを変更することが可能な、ペン入力装置
に備えられたものを例示している。
【0024】ペン入力装置は、図2に示すように、入力
ペン1、X−Y座標検出用センサパネル2、本体処理装
置3、及び平面ディスプレイパネル4を備えている。入
力ペン1は、X−Y座標検出用センサパネル2に対し
て、X−Y座標を指示して文字や図形等を入力するもの
である。また、詳細については後述するが、入力ペン1
は、入力ペン1のX−Y座標面の法線方向からの傾きに
応じた『傾き値』を本体処理装置3へと出力するように
なっている。X−Y座標検出用センサパネル2は、入力
ペン1にて指示されたX−Y座標を検出して、本体処理
装置3へと出力するものである。本体処理装置3は、X
−Y座標検出用センサパネル2からの信号に基づいて、
平面ディスプレイパネル4に表示するための表示データ
を作成し、平面ディスプレイパネル4を駆動して表示を
行わせるものである。
【0025】また、本体処理装置3は、入力ペン1が大
きく傾いている程太く、入力ペン1の傾きが少ない程細
くなるように、入力ペン1から入力される傾き値に応じ
て入力ペン1で描かれる線の太さを変更するようになっ
ており、本発明の線幅制御手段の機能を有している。
尚、本ペン入力装置では、X−Y座標検出用センサパネ
ル2と平面ディスプレイパネル4とは重ねて配置されて
おり、入力ペン1にて描いた文字や図形が、即座に平面
ディスプレイパネル4に表示されることで、恰も平面デ
ィスプレイパネル4に直接書き込んだかのような使用感
が得られるものである。
【0026】続いて、上記入力ペン1の構成を詳細に説
明する。入力ペン1のブロックを図1に示す。入力ペン
1は、ペン本体部5と、検出部7とからなり、検出部7
には、上記本体処理装置3に検出部7からの信号を出力
するためのコネクタ10が接続されている。
【0027】ペン本体部5は、図3(a)に示すよう
に、先端部が尖った軸状のペン軸5aを有しており、そ
の後端部に、内部空洞の半球状ケース6がペン軸5aの
軸と中心軸を合わせて取り付けられている。半球状ケー
ス6の内面には、同図(b)に示すように、ペン本体部
5の軸を中心に、間を隔てて並ぶN本のリング状電極P
(P1 ,P2 ,…PN-1 ,PN )が同心円状に設けられ
ており、リング状電極P1 が最も内側に位置し、リング
状電極PN が最も外側に位置する。
【0028】この半球状ケース6の内部には、同図
(a)に示すように、導電体からなるボール(移動体)
8が収容されている。ボール8は、半球状ケース6内を
ペン本体部5の傾き(入力ペン1の傾き)に伴って重力
により移動し、ペン本体部5がX−Y座標検出用センサ
パネルの法線方向に対して傾きのない状態では、半球状
ケース6の底部に位置してリング状電極P1 にのみ接触
しており、ペン本体部5が傾くと共に、半球状ケース6
の内面に沿って、リング状電極P1 ・P2 に接触→ リ
ング状電極P2 .P3 に接触 → … → リング状電
極PN-1 ・PN に接触するようになっている。このボー
ル8としては、例えば鉄球や、水銀等を用いることがで
きる。
【0029】上記各リング状電極Pは、それぞれ上記検
出部7に接続されている(図1参照)。検出部7は、図
4に示すように、マイクロコンピュータ9と、プログラ
ムROM(Read Only Memory) 及び演算用ワークエリア
RAM(Random Access Memory) からなる演算手段11
と、パラレルのI/Oポート12とから構成されてい
る。マイクロコンピュータ9は、演算手段11のプログ
ラムに従い、I/Oポート12を経由して各リング状電
極Pに電圧を与え、リング状電極P間の導通を検出し、
その検出結果を基にして、ペン本体部5の傾きに応じた
傾き値を検出するようになっている。また、マイクロコ
ンピュータ9は、検出した傾き値を演算手段11のプロ
グラムに従って、コネクタ10に出力するようにもなっ
ている。
【0030】図5に、リング状電極Pの総数Nが奇数で
あった場合のリング状電極PとI/Oポート12との結
線図を示し、図6に、リング状電極Pの総数Nが偶数で
あった場合のリング状電極PとI/Oポート12との結
線図を示す。
【0031】図に示すように、各リング状電極Pのう
ち、P1 ,P3 …といった奇数番目のものは全て、I/
Oポート12の出力ポートに接続されており、奇数番目
のリング状電極Pが電圧出力電極となっている。一方、
各リング状電極Pのうち、P2,P4 …といった偶数番
目のものは、入力ポートに接続されており、偶数番目の
リング状電極Pが電圧入力電極となっている。したがっ
て、リング状電極Pの総数Nが奇数の場合、リング状電
極PN は出力ポートに、偶数の場合は、入力ポートに各
々接続されている。そして、このようにN本のリング状
電極Pを交互に出力ポートと入力ポートとに振り分ける
ことで、隣接する2本のリング状電極P・P間での導通
を検出できることとなる。
【0032】図7に、リング状電極Pの総数Nが奇数で
あった場合の、マイクロコンピュータにて用いられる真
理値表を示し、図8に、リング状電極Pの総数Nが偶数
であった場合の真理値表を示す。尚、各表において、N
が奇数の場合はnも奇数であり、Nが偶数の場合はnも
偶数である。
【0033】ここでは、Nが奇数の場合について、ペン
本体部5の傾きに伴って半球状ケース6内でボール8が
移動し、接点が変化する様子を示した図9を参照しなが
ら説明する。尚、Nが偶数の場合も同様の考え方が適応
でき、説明の便宜上、偶数の場合の説明は省略する。
【0034】Nが奇数の場合、図7の真理値表により、
まず、電圧出力電極である奇数番目のリング状電極P
(P1 ,P3 ,…,Pn-2 ,Pn ,…,PN-2 ,PN
に、電圧(1,1,…,1,1,…,1,1)を与え
る。このとき、電圧入力電極である偶数番目のリング状
電極P(P2 ,P4 ,…,Pn-1 ,Pn+1 ,…,
N-3 ,PN-1 )に、電圧(0,0,…,0,0,…,
0,0)が現れれば、何れの電極間にも導通がない状
態、つまり、図9(a)に示すように、ペン本体部5に
傾きが無く、ボール8がリング状電極P1 にのみ接触し
た状態であるから、傾き値を『1』とする。
【0035】同様に、電圧出力電極のリング状電極P
(P1 ,P3 ,…,Pn-2 ,Pn ,…,PN-2 ,PN
に、電圧(1,0,…,0,0,…,0,0)を与え、
このとき、電圧入力電極であるリング状電極P(P2
4 ,…,Pn-1 ,Pn+1 ,…,PN-3 ,PN-1 )に、
電圧(1,0,…,0,0,…,0,0)が現れれば、
リング状電極P1 とリング状電極P2 とが導通(ショー
ト)した状態、つまり、リング状電極P1 とリング状電
極P2 とにボール8が接触している状態であるから、傾
き値を『2』とする。
【0036】同様に、電圧出力電極のリング状電極P
(P1 ,P3 ,…,Pn-2 ,Pn ,…,PN-2 ,PN
に、電圧(0,0,…,0,1,…,0,0)を与え、
このとき、電圧入力電極であるリング状電極P(P2
4 ,…,Pn-1 ,Pn+1 ,…,PN-3 ,PN-1 )に、
電圧(0,0,…,1,0,…,0,0)が現れれば、
リング状電極Pn-1 とリング状電極Pn とが導通した状
態、つまり、図9(b)に示すように、ペン本体部5が
やや傾いた、リング状電極Pn-1 とリング状電極Pn
にボール8が接触している状態であるから、傾き値を
『n』とする。
【0037】同様に、電圧出力電極のリング状電極P
(P1 ,P3 ,…,Pn-2 ,Pn ,…,PN-2 ,PN
に、電圧(0,0,…,0,0,…,0,1)を与え、
このとき、電圧入力電極であるリング状電極P(P2
4 ,…,Pn-1 ,Pn+1 ,…,PN-3 ,PN-1 )に、
電圧(0,0,…,0,0,…,0,1)が現れれば、
リング状電極PN-1 とリング状電極PN とが導通した状
態、つまり、図9(c)に示すように、ペン本体部5が
最大に傾いた、リング状電極PN-1 とリング状電極PN
とにボール8が接触している状態であるから、傾き値を
『N』とする。
【0038】したがって、N段階で表される傾きを、電
圧出力電極のリング状電極P(P1,P3 ,…,
n-2 ,Pn ,…,PN-2 ,PN )に出力する電圧を変
化させ、電圧入力電極であるリング状電極P(P2 ,P
4 ,…,Pn-1 ,Pn+1 ,…,PN- 3 ,PN-1 )に入力
される電圧を検出するといったことを、最大でもN回行
うことで、1回の傾き値を検出できる。
【0039】次に、マイクロコンピュータ9により実施
される、傾き値を求め、求めた傾き値を本体処理装置3
へと出力する処理の流れを、図10、図11のフローチ
ャートに基づいて説明する。尚、このフローチャート
は、リング状電極Pの総数Nが奇数であるか偶数である
かには依存しないものである。
【0040】図10のS1の傾き値検出処理では、ま
ず、図11に示すように、I/Oポート12の出力ポー
トに接続されている、全ての電圧出力電極の電圧を
“1”にする(S11)。次に、I/Oポート12の入
力ポートに接続されている、全ての電圧入力電極の電圧
を調べる(S12)。ここで、全ての電圧入力電極の電
圧が“0”ならば、ペン本体部5は傾いていない状態で
あるので、S21に移行して、『傾き値=1』とする。
【0041】一方、S12にて、全ての電圧入力電極の
電圧が“0”でなければ、ペン本体部5が傾いているの
で、傾きを調べるために、S13に移行して、カウンタ
iを1にセットする。そして、電圧出力電極のうちのリ
ング状電極Pi の電圧を“1”に、それ以外の電圧出力
電極の電圧を“0”にする(S14)。
【0042】次に、電圧入力電極のうちのリング状電極
i+1 の電圧を調べる(S15)。ここで、リング状電
極Pi+1 の電圧が“1”ならば、S19に移行して、
『傾き値=i+1』とする。
【0043】一方、S15において、リング状電極P
i+1 の電圧が“1”でなければ、カウンタiの値を2増
やして(S16)、S17に移行し、電圧出力電極のう
ちのリング状電極Pi の電圧を“1”に、それ以外の電
圧出力電極の電圧を“0”にする。
【0044】次に、電圧入力電極のうちのリング状電極
i-1 の電圧を調べる(S18)。ここで、リング状電
極Pi-1 の電圧が“1”ならば、S20に移行して、
『傾き値=i』とする。
【0045】一方、S18において、リング状電極P
i-1 の電圧が“1”でなければ、さらに傾きを調べるた
めに、S14に戻り、傾き値が検出されるまで、S14
〜S18の処理を繰り返す。
【0046】S19、S20又はS21にて、傾き値が
得られると、傾き検出処理を終了し、図10のS2に移
行し、得られた傾き値をコネクタ10から出力して、本
体処理装置3へと伝送する。本体処理装置3では、傾き
値が小さければ細い線、傾き値が大きければ太い線を描
くようなデータ処理が実施される。
【0047】以上のように、本実施例においては、入力
ペン1のペン本体部5には、ボール8を収容し、かつ内
面に複数のリング状電極Pが形成された半球状ケース6
が取り付けられており、入力ペン1傾きに応じて移動す
るボール8の位置を簡単な電気接点のみで検出して入力
ペン1の傾きを得るようになっている。
【0048】したがって、入力ペン内部に座標検出用の
励磁コイルを設ける必要がないので、入力ペン1の構造
が簡素化できて、コスト削減が図れると共に、座標検出
用の励磁コイルを用いた場合のような複雑な演算も必要
ないので、マイクロコンピュータ9として一般に低レベ
ルのマイクロコンピュータを使用したとしても、負荷が
かからず、応答性にも問題ない。
【0049】また、励磁コイルを用いた方法では、入力
ペンにて座標入力装置の端部側を指示し、入力ペン内の
励磁コイルが座標入力装置上からはずれた位置になる
と、座標が検出できなくなり、傾きを得られなかった
が、これによれば、座標検出とは関係なく入力ペン1の
傾きを検出することができるので、座標入力可能である
にもかかわらず、傾きを検出できないといった不具合は
生じないものである。
【0050】そして、本実施例のペン入力装置では、得
られた入力ペン1の傾き値に基づいて、入力ペン1で描
く線の太さを変化させるようになっており、これによ
り、入力ペン1を傾けるだけで線の太さを変化し得る、
操作が自然で、筆記具の使用感や、手書き感覚が再現さ
れた優れた装置が、簡単な構成で比較的安価にて、かつ
入力ペン1に内蔵するマイクロコンピュータ9として低
レベルのマイクロコンピュータを使用しても応答性よく
実現できる。
【0051】〔実施例2〕本発明の他の実施例を、前述
の実施例1の説明図である図1ないし図11を参照して
説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前
記実施例1にて示した部材と同一の機能を有する部材に
は、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0052】本実施例のペン入力装置は、図2に示すよ
うに、前述の実施例1における本体処理装置3に代え
て、入力ペン1の傾き値から、X−Y座標面の法線方向
のZ座標を検出する本体処理装置(Z座標検出手段)1
3を有しており、3次元図形の入力が可能なものであ
る。
【0053】尚、入力ペン1のブロック図やペン入力装
置のブロック図、入力ペン1におけるリング状電極の構
成、リング状電極の総数Nが奇数、偶数時のリング状電
極とI/Oポート12の結線図、真理値表、及びフロー
チャートは、前述の図1、図3ないし図11にて示した
ものを用いることができる。
【0054】これにより、入力ペン1を傾けるだけで入
力面の法線方向のZ座標を入力させることが可能な、3
次元図形を入力し得るペン入力装置を、簡単な構成で比
較的安価にて、かつ入力ペン1に内蔵するマイクロコン
ピュータ9として低レベルのものを使用しても応答性よ
く実現できる。
【0055】〔実施例3〕本発明の他の実施例を、前述
の実施例1の説明図である図2ないし図8、図11を参
照すると共に、図12ないし図14に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記実施例
1にて示した部材と同一の機能を有する部材には、同一
の符号を付記し、その説明を省略する。
【0056】本実施例のペン入力装置は、図12に示す
ように、ペン本体部5のN本のリング状電極Pは、検出
部7に代えて検出部14に接続されており、かつ、この
検出部14には、記憶用ボタン15からの信号が入力さ
れるようになっている。この記憶用ボタン15は、検出
部14にて得られた入力ペン1の傾きに応じた『傾き
値』を一時的に記憶させる必要が生じた場合に、ユーザ
にて押圧されるものであり、本発明の傾き一時固定指示
手段である。
【0057】上記検出部14は、図13に示すように、
マイクロコンピュータ9’、演算手段11’、及びI/
Oポート12を備えると共に、さらに、傾き値を記憶す
るための傾き値記憶装置16を備えている。マイクロコ
ンピュータ9’は、演算手段11’のプログラムに従
い、I/Oポート12を経由して各リング状電極Pに電
圧を与え、各リング状電極P間の導通を検出し、その検
出結果を基にして、入力ペン1の傾きに応じた傾き値を
検出する一方、演算手段11’のプログラムに従って、
コネクタ10に出力するようになっている。また、マイ
クロコンピュータ9’は、演算手段11’のプログラム
に従い、傾き値記憶装置16に傾き値を記憶させる一
方、取り出すこともできる。このような傾き値記憶装置
16への傾き値の記憶は、記憶用ボタン15がONさ
れ、傾き値の記憶が指示された際に行われる。記憶用ボ
タン15がONされると、マイクロコンピュータ9’
は、検出した傾き値をコネクタ10から出力すると共
に、傾き値記憶装置16に記憶させ、記憶用ボタン15
がONされている間は、傾き値記憶装置16から傾き値
を呼び出し、コネクタ10へ出力するようになってい
る。また、記憶用ボタン15がOFFの間は、マイクロ
コンピュータ9’は、検出した傾き値をそのままコネク
タ10から出力するようになっている。
【0058】尚、ペン入力装置のブロック図、入力ペン
1におけるリング状電極の構成、リング状電極の総数N
が奇数、偶数時のリング状電極とI/Oポート12の結
線図、真理値表は、前述の図2、図3、図5ないし図8
にて示したものを用いることができる。
【0059】次に、マイクロコンピュータ9’により実
施される、傾き値を求め、求めた傾き値を本体処理装置
3へと出力する処理の流れを、図14のフローチャート
に基づいて説明する。尚、このフローチャートは、リン
グ状電極Pの総数Nには依存しないものである。
【0060】まず、記憶用ボタン15のON/OFF状
態を調べる(S31)。S31において、記憶用ボタン
15がOFFの場合は、新しい傾き値を得るために、前
述の実施例1で図11に示した傾き値検出処理を実施し
て傾き値を検出する(S32)。
【0061】一方、S31において、記憶用ボタン15
がONであれば、記憶用ボタン15のONが初めての検
出であるかどうか判断し(S33)、検出が初めてであ
った場合は、前述の傾き値検出処理を実施して傾き値を
検出する(S34)。そして、得られた傾き値を傾き値
記憶装置16に登録し(S35)、傾き値記憶装置16
から傾き値を取り出す(S36)。一方、S33におい
て、初めてでなかった場合は、上記のS34、S35を
スキップしてS36に移行し、傾き値記憶装置16から
傾き値を取り出す。
【0062】S37では、S32、S36にて得られた
傾き値を、コネクタ10から出力して、本体処理装置3
へと伝送する。本体処理装置3では、傾き値に応じた線
の幅となるようなデータ処理が実施される。。
【0063】このように、本実施例においては、記憶用
ボタン15が設けられており、このボタン15がONさ
ている間は、傾き値記憶装置16に記憶されている一定
の傾き値が本体処理装置3へと出力される。したがっ
て、一定の線の幅で描きたいときなど、実施例1の装置
では、常に入力ペン1の傾きを一定にしなけれならず、
そのような操作は実質的に不可能であったが、これによ
り、たとえ入力ペン1の傾きが変わっても、既に記憶さ
せている一定の傾き値が本体処理装置3へと出力される
ので、容易に一定の線幅の線を描くことができる。
【0064】尚、本実施例においては、本体処理装置3
を備えてペン入力装置を前提として説明したが、実施例
2の本体処理装置13を備えたペン入力装置に適用する
ことで、Z軸の座標が固定された状態でX−Y座標を入
力することが可能となる。
【0065】また、本実施例においては、傾き値を固定
した場合、入力ペン1側の検出部14から、常に一定の
傾き値が出力されるような構成としたが、このような機
能を本体処理装置3側に担わせる構成ももちろん可能で
ある。
【0066】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の入力ペンの傾き
検出装置は、以上のように、内部空洞で、入力ペンの軸
に中心軸を有し、入力ペンと一体的に動くように設けら
れると共に、その内面にペン軸を中心として同心円状に
複数のリング状電極が形成された半球状ケースと、上記
半球状ケース内に収容され、入力ペンの傾きに応じて重
力によりケース内を移動する導電性の移動体と、この移
動体の半球状ケース内の位置を、上記リング状電極間の
導通の状態から検出し、検出した位置から入力ペンの傾
きを検出する検出部とを備えた構成である。
【0067】これにより、従来の技術のように、入力ペ
ン内部に座標検出用の励磁コイルを設ける必要などな
く、入力ペンの傾きに応じて移動する移動体の位置を簡
単な電気接点のみで検出する構成であるので、入力ペン
の構造の簡素化が可能で、比較的安価に実現することが
できる。
【0068】また、従来の技術では、入力ペンの傾きが
変わる都度、傾き角度を得る高度で複雑な演算を繰り返
す必要があり、入力ペンに内蔵される一般に低レベルの
マイクロコンピュータを使用する装置においては負荷が
高く、応答性にも問題が出やすいが、本発明では、演算
が必要な部分でも簡単な四則演算で済ますことができ、
低レベルのマイクロコンピュータでも高速で処理させる
ことができる。
【0069】また、従来の技術では、入力ペンが座標入
力装置から外れた位置になると座標が検出できなくなる
が、本発明では、座標検出とは関係なく入力ペンの傾き
を検出することができるため、このような不具合は招来
されないといった効果も奏す。
【0070】本発明の請求項2記載のペン入力装置は、
以上のように、上記請求項1記載の入力ペンの傾き検出
装置を有し、この傾き検出装置にて検出された傾きに応
じて、入力ペンにて描かれる線の太さを変更する線幅制
御手段が設けられている構成である。
【0071】これにより、入力ペンを傾けるだけで線の
太さを変化し得る、操作も自然で、筆記具の使用感や、
手書き感覚が再現された優れたペン入力装置を、簡単な
構成で比較的安価にて、かつ低レベルのマイクロコンピ
ュータを使用しても応答性よく実現できるという効果を
奏する。
【0072】本発明の請求項3記載のペン入力装置は、
以上のように、上記請求項1記載の入力ペンの傾き検出
装置を有し、この傾き検出装置にて検出された傾きに応
じて、入力面の法線方向の座標を検出するZ座標検出手
段が設けられている構成である。
【0073】これにより、入力ペンを傾けるだけで入力
面の法線方向のZ座標を入力させることが可能となり、
3次元図形を入力可能なペン入力装置を、簡単な構成で
比較的安価にて、かつ入力ペンに内蔵するマイクロコン
ピュータとして低レベルのものを使用しても応答性よく
実現できるという効果を奏する。
【0074】本発明の請求項4記載のペン入力装置は、
以上のように、上記請求項2又は3記載の構成におい
て、上記の入力ペンの傾き検出装置にて検出された傾き
を記憶手段に一時的に記憶させ、この記憶させた傾きを
実際に検出される傾きに代えて用いるよう指示する傾き
一時固定指示手段を有し、上記傾き一時固定指示手段に
より指示された際、記憶手段は傾き検出装置にて検出さ
れた傾きを一時的に記憶し、上記線幅制御手段又はZ座
標検出手段は、記憶手段に記憶されている傾きを実際に
検出される傾きに代えて用いるようになっている構成で
ある。
【0075】これにより、一定の線の太さで線を描きた
い時や、等高線の入力などZ座標値を一定にしながらX
−Y座標を入力したい場合、請求項2・3の構成では、
入力ペンの傾きを一切変化させないように描く必要があ
り、このような操作は実際には不可能であるが、この構
成を採用することで、記憶手段にて記憶させて傾きを基
にして、一定の線の太さの線や、Z座標値を一定にした
X−Y座標を入力することが可能となるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、入力ペンの構
成を示すブロック図である。
【図2】上記入力ペンを備えたペン入力装置の構成を示
すブロック図である。
【図3】上記入力ペンのペン本体部に設けられた半球状
ケースと、半球状ケース内面に形成された複数のリング
状電極Pを示す説明図である。
【図4】上記入力ペンのシステムブロック図である。
【図5】リング状電極の総数が奇数の場合の、各リング
状電極とI/Oポートとの接続状態を示す結線図であ
る。
【図6】リング状電極の総数が偶数の場合の、各リング
状電極とI/Oポートとの接続状態を示す結線図であ
る。
【図7】リング状電極の総数が奇数の場合の、真理値表
である。
【図8】リング状電極の総数が偶数の場合の、真理値表
である。
【図9】入力ペンの傾きによるリング状電極とボールと
の接点の変化を説明する図である。
【図10】傾き値を検出し、本体処理装置へと出力する
処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】傾き値を検出する処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図12】本発明の他の実施例を示すもので、傾き値を
一時的に固定する機能を備えた入力ペンの構成を示すブ
ロック図である。
【図13】上記入力ペンのシステムブロック図である。
【図14】上記入力ペンを用いて、傾き値を検出し、本
体処理装置へと出力する処理の流れを示すフローチャー
トである。
【図15】従来のペン入力装置の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 入力ペン 2 X−Y座標検出用センサパネル 3 本体処理装置 4 平面ディスプレイパネル 5 ペン本体部 5a ペン軸 6 半球状ケース 7 検出部 8 ボール(移動体) 9 マイクロコンピュータ 9’ マイクロコンピュータ 11 演算手段 11’ 演算手段 12 I/Oポート 13 本体処理装置 14 検出部 15 記憶用ボタン(傾き値一時固定指示手段) 16 傾き値記憶装置(記憶手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力ペンを用いて文字や図形、座標等の情
    報を入力するペン入力装置に備えられ、入力ペンの傾き
    を検出する傾き検出装置において、 内部空洞で、入力ペンの軸に中心軸を有し、入力ペンと
    一体的に動くように設けられると共に、その内面にペン
    軸を中心として同心円状に複数のリング状電極が形成さ
    れた半球状ケースと、 上記半球状ケース内に収容され、入力ペンの傾きに応じ
    て重力によりケース内を移動する導電性の移動体と、 この移動体の半球状ケース内の位置を、上記リング状電
    極間の導通の状態から検出し、検出した位置から入力ペ
    ンの傾きを検出する検出部とを備えたことを特徴とする
    入力ペンの傾き検出装置。
  2. 【請求項2】上記請求項1記載の入力ペンの傾き検出装
    置を有し、この傾き検出装置にて検出された傾きに応じ
    て、入力ペンにて描かれる線の太さを変更する線幅制御
    手段が設けられていることを特徴とするペン入力装置。
  3. 【請求項3】上記請求項1記載の入力ペンの傾き検出装
    置を有し、この傾き検出装置にて検出された傾きに応じ
    て、入力面の法線方向の座標を検出するZ座標検出手段
    が設けられていることを特徴とするペン入力装置。
  4. 【請求項4】上記の入力ペンの傾き検出装置にて検出さ
    れた傾きを記憶手段に一時的に記憶させ、この記憶させ
    た傾きを実際に検出される傾きに代えて用いるよう指示
    する傾き一時固定指示手段を有し、 上記傾き一時固定指示手段により指示された際、記憶手
    段は傾き検出装置にて検出された傾きを一時的に記憶
    し、上記線幅制御手段又はZ座標検出手段は、記憶手段
    に記憶されている傾きを実際に検出される傾きに代えて
    用いるようになっていることを特徴とする請求項2又は
    3記載のペン入力装置。
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