JPH06309091A - 電子機器及びその制御方法 - Google Patents
電子機器及びその制御方法Info
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- JPH06309091A JPH06309091A JP10085293A JP10085293A JPH06309091A JP H06309091 A JPH06309091 A JP H06309091A JP 10085293 A JP10085293 A JP 10085293A JP 10085293 A JP10085293 A JP 10085293A JP H06309091 A JPH06309091 A JP H06309091A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 画面の表示像の方向の切り換えにかかる格
別な操作を格別意識せずとも、像表示方向を自動的に切
り換えることを可能にする。 【構成】 デジタイザ8とディスプレイ11とが重な
っている装置において、ペン7を操作する場合、そのペ
ン7の傾きが上(奥)方向に傾いているのか、下(手
前)方向に傾いているのかを検出する。そして、その検
出結果に基づいて、ペン7の操作者が上、或いは下のい
ずれであるか判断し、それに応じてディスプレイ11の
画面の上下関係をLCDコントローラ10が切り換え
る。
別な操作を格別意識せずとも、像表示方向を自動的に切
り換えることを可能にする。 【構成】 デジタイザ8とディスプレイ11とが重な
っている装置において、ペン7を操作する場合、そのペ
ン7の傾きが上(奥)方向に傾いているのか、下(手
前)方向に傾いているのかを検出する。そして、その検
出結果に基づいて、ペン7の操作者が上、或いは下のい
ずれであるか判断し、それに応じてディスプレイ11の
画面の上下関係をLCDコントローラ10が切り換え
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子機器及びその制御方
法、詳しくはペン等の入力により座標を入力する装置を
利用した電子機器及びその制御方法に関する。
法、詳しくはペン等の入力により座標を入力する装置を
利用した電子機器及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の装置は、液晶等のディ
スプレイの上に透明板の座標入力装置(デジタイザ)と
対になっている。そして、ペンの接触位置或いは押下位
置を連続して検出し、操作者による筆跡をリアルタイム
にディスプレイに表示し、あたかも通常の紙上に文字や
図形を書くかのようにすることも可能である。用途とし
ては、文字認識や、ディスプレイ上に表示された各種メ
ニューを指示するのに適しており、既存のキーボードに
代わる入力装置として有望視されている。
スプレイの上に透明板の座標入力装置(デジタイザ)と
対になっている。そして、ペンの接触位置或いは押下位
置を連続して検出し、操作者による筆跡をリアルタイム
にディスプレイに表示し、あたかも通常の紙上に文字や
図形を書くかのようにすることも可能である。用途とし
ては、文字認識や、ディスプレイ上に表示された各種メ
ニューを指示するのに適しており、既存のキーボードに
代わる入力装置として有望視されている。
【0003】ペンにより座標を入力する方式としてはい
ろいろあるが、一例を図11を用いて説明する。
ろいろあるが、一例を図11を用いて説明する。
【0004】図示において、1はデジタイザ本体、2は
ペンから出力される電磁波は受けるグリッドワイヤ、3
はペンで入力できるアクティブ領域であり、ワイヤが図
の様に格子状に配置してある。
ペンから出力される電磁波は受けるグリッドワイヤ、3
はペンで入力できるアクティブ領域であり、ワイヤが図
の様に格子状に配置してある。
【0005】座標を検出する場合には、縦に並んだグリ
ッドワイヤによって検出された電磁波の強度(検出され
た信号のうちでもっとも大きい3つの信号)でもってx
軸方向の位置を特定し、続いて横に並んだグリッドワイ
ヤでもってy軸を検出する。尚、検出順序はこの逆であ
っても良いのは勿論である。
ッドワイヤによって検出された電磁波の強度(検出され
た信号のうちでもっとも大きい3つの信号)でもってx
軸方向の位置を特定し、続いて横に並んだグリッドワイ
ヤでもってy軸を検出する。尚、検出順序はこの逆であ
っても良いのは勿論である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さて、かかるペン入力
装置を実際に使用する場合には、その特性から机やテー
ブル上に置くことになる。
装置を実際に使用する場合には、その特性から机やテー
ブル上に置くことになる。
【0007】ところが、テーブル等を挟んで2つ以上の
人間が、商談やプレゼンテーションに本装置を活用する
場合、ペン入力を行う都度、装置を180度回転させな
ければならないという事態が発生する。
人間が、商談やプレゼンテーションに本装置を活用する
場合、ペン入力を行う都度、装置を180度回転させな
ければならないという事態が発生する。
【0008】ペンを受け取って入力する人が、逆さにな
った画面を見て入力することも可能ではあるが、手書き
文字入力を行う場合を想定すると、ユーザインターフェ
ースとして疑問である。
った画面を見て入力することも可能ではあるが、手書き
文字入力を行う場合を想定すると、ユーザインターフェ
ースとして疑問である。
【0009】一つの解決策としては、スイッチ(物理的
スイッチやペン入力で指示する論理的スイッチ)を設
け、このスイッチによって画面の上下を切り換えること
も考えられるが、頻繁に切り換える場合には面倒であ
る。
スイッチやペン入力で指示する論理的スイッチ)を設
け、このスイッチによって画面の上下を切り換えること
も考えられるが、頻繁に切り換える場合には面倒であ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した問題
点に鑑み成されたものであり、画面の表示像の方向の切
り換えにかかる格別な操作を格別意識せずとも、像表示
方向を自動的に切り換えることが可能な電子機器及びそ
の制御方法を提供しようとするものである。
点に鑑み成されたものであり、画面の表示像の方向の切
り換えにかかる格別な操作を格別意識せずとも、像表示
方向を自動的に切り換えることが可能な電子機器及びそ
の制御方法を提供しようとするものである。
【0011】この課題を解決するため本発明の電子機器
は以下に示す構成を備える。すなわち、座標入力装置を
利用した電子機器において、像表示手段と、前記座標入
力装置における位置指定手段と当該位置指定手段の入力
する面に対する方向を検出する検出手段と、検出した方
向に基づいて、前記像表示手段の表示する像の向きを制
御する制御手段とを備える。
は以下に示す構成を備える。すなわち、座標入力装置を
利用した電子機器において、像表示手段と、前記座標入
力装置における位置指定手段と当該位置指定手段の入力
する面に対する方向を検出する検出手段と、検出した方
向に基づいて、前記像表示手段の表示する像の向きを制
御する制御手段とを備える。
【0012】また、本発明の電子機器の制御方法は以下
に示す工程を備える。すなわち、座標入力装置を利用し
た電子機器の制御方法において、前記座標入力装置にお
ける位置指定手段と当該位置指定手段の入力する面に対
する方向を検出する工程と、検出した方向に基づいて、
像表示手段の表示する像の向きを制御する工程とを備え
る。
に示す工程を備える。すなわち、座標入力装置を利用し
た電子機器の制御方法において、前記座標入力装置にお
ける位置指定手段と当該位置指定手段の入力する面に対
する方向を検出する工程と、検出した方向に基づいて、
像表示手段の表示する像の向きを制御する工程とを備え
る。
【0013】
【作用】かかる本発明の構成或いは工程において、座標
入力装置の位置指定手段と入力面との関係において、位
置指定手段の操作者の位置方向を検出し、その検出した
位置方向に正立像を表示手段に表示する。
入力装置の位置指定手段と入力面との関係において、位
置指定手段の操作者の位置方向を検出し、その検出した
位置方向に正立像を表示手段に表示する。
【0014】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明にかかる実施
例を詳細に説明する。
例を詳細に説明する。
【0015】先ず、実施例における概要を簡単に説明す
る。
る。
【0016】一般に、ペンで文字を書く場合、そのペン
は書く人間に向かってある程度倒れた(傾いた)状態に
ある。
は書く人間に向かってある程度倒れた(傾いた)状態に
ある。
【0017】本実施例では、かかるペンの傾きを検出
し、その傾きに応じて画面の方向を切り換えるものであ
る。
し、その傾きに応じて画面の方向を切り換えるものであ
る。
【0018】図11に示すような座標入力盤があって、
ペンの構造が図12の符号4に示すようになっているも
のとする。
ペンの構造が図12の符号4に示すようになっているも
のとする。
【0019】図示の如く、ペン4内には電磁波を発生す
るコイル5が設けられている。
るコイル5が設けられている。
【0020】図13はペンがデジタイザに垂直な場合の
図である。ペンが出力する電磁波は図のような波形であ
り、グリッドワイヤα,γのグリッドワイヤβに対する
電圧差をΔP,ΔNとする。
図である。ペンが出力する電磁波は図のような波形であ
り、グリッドワイヤα,γのグリッドワイヤβに対する
電圧差をΔP,ΔNとする。
【0021】図14はペンが傾いている場合の図であ
る。図の様にペンが傾くとΔP,ΔNの値が変化する。
このΔP,ΔNの値を用いることにより、ペンの角度を
決定することができる。また、図示のグリッドワイヤに
対して直角方向のグリッドワイヤで検出された信号を用
いれば、ペン4の座標入力盤に対する傾きの他に、座標
入力盤に対してどちらの方向にペン8(ペンの後端)が
向いているかを示す角度を検出することが可能になる。
る。図の様にペンが傾くとΔP,ΔNの値が変化する。
このΔP,ΔNの値を用いることにより、ペンの角度を
決定することができる。また、図示のグリッドワイヤに
対して直角方向のグリッドワイヤで検出された信号を用
いれば、ペン4の座標入力盤に対する傾きの他に、座標
入力盤に対してどちらの方向にペン8(ペンの後端)が
向いているかを示す角度を検出することが可能になる。
【0022】上記原理の元、実施例に置けるペン入力コ
ンピュータのブロック構成を図1に示す。
ンピュータのブロック構成を図1に示す。
【0023】図において、1はシステムの制御を司るC
PU(中央処理装置)、2はアプリケーションプログラ
ムやデータを格納する主記憶装置、3はシステムを制御
するためのプログラムが格納されたROM(リードオン
リーメモリ)、4はハードディスクやメモリカード等の
ファイルを読み書きできる補助記憶装置、5はシステム
の電源を制御する電源コントロール回路、6はシステム
に電源を供給する電池、7はデータを入力したり操作対
象を選択したり、コマンドを選択するためのポインティ
ングデバイスとしてのペン、8は液晶ディスプレイの上
面に装着されており、ペンの示している位置を特定した
り、ディスプレイ面に対して上下の角度を特定するため
のデジタイザ、9はキーボードを接続したり、プリンタ
を接続したりするための外部インタフェース、10は液
晶ディスプレイの表示の制御を行うLCDコントローラ
である。11はデータやペン入力のためのカーソル等を
表示する液晶ディスプレイである。
PU(中央処理装置)、2はアプリケーションプログラ
ムやデータを格納する主記憶装置、3はシステムを制御
するためのプログラムが格納されたROM(リードオン
リーメモリ)、4はハードディスクやメモリカード等の
ファイルを読み書きできる補助記憶装置、5はシステム
の電源を制御する電源コントロール回路、6はシステム
に電源を供給する電池、7はデータを入力したり操作対
象を選択したり、コマンドを選択するためのポインティ
ングデバイスとしてのペン、8は液晶ディスプレイの上
面に装着されており、ペンの示している位置を特定した
り、ディスプレイ面に対して上下の角度を特定するため
のデジタイザ、9はキーボードを接続したり、プリンタ
を接続したりするための外部インタフェース、10は液
晶ディスプレイの表示の制御を行うLCDコントローラ
である。11はデータやペン入力のためのカーソル等を
表示する液晶ディスプレイである。
【0024】図2は、ペン7をデジタイザ8(その下面
にはディスプレイ11がある)に当接している状態を上
方から見た場合を示している。
にはディスプレイ11がある)に当接している状態を上
方から見た場合を示している。
【0025】図示における「上」「下」は、便宜的なも
のであって、「下」にから見た場合の方向を示している
に過ぎない。
のであって、「下」にから見た場合の方向を示している
に過ぎない。
【0026】さて、「下」に位置する人がペン7を持っ
て文字を書いたり、ある点を指定する場合を考えてみ
る。この場合、一般にペン7はデジタイザ8に対して
「下」方向に傾く。図示の矢印P方向から見た場合の例
を図3である。
て文字を書いたり、ある点を指定する場合を考えてみ
る。この場合、一般にペン7はデジタイザ8に対して
「下」方向に傾く。図示の矢印P方向から見た場合の例
を図3である。
【0027】従って、図3の如く、ペンコンピュータ装
置100の「下」方向に対するペン7の角度θを検出
し、そのθに基づいて以下の判断が可能である。
置100の「下」方向に対するペン7の角度θを検出
し、そのθに基づいて以下の判断が可能である。
【0028】すなわち、 条件1. θ<π/2を満足する場合には、「下」の人
間がペン7を持っていると判断する。
間がペン7を持っていると判断する。
【0029】条件2. θ>π/2を満足する場合に
は、「上」の人間がペン7を持っていると判断する。
は、「上」の人間がペン7を持っていると判断する。
【0030】但し、θ=π/2である場合には、従前の
状態を変更しない。
状態を変更しない。
【0031】本実施例では、ペン入力コンピュータ装置
100のディスプレイ11に表示される像を、条件1の
場合には図4の符号40の様に「下」に位置する人から
みて正立像を表示し、条件2を満足する場合には符号4
1に示すように倒立(「上」の人からみて正立)像を表
示する。
100のディスプレイ11に表示される像を、条件1の
場合には図4の符号40の様に「下」に位置する人から
みて正立像を表示し、条件2を満足する場合には符号4
1に示すように倒立(「上」の人からみて正立)像を表
示する。
【0032】図5は表示画面を切り換える為の表示回路
の概略を示したブロック図であり、図6は本ペン入力コ
ンピュータのVRAM領域のデータのアドレス空間を示
している。
の概略を示したブロック図であり、図6は本ペン入力コ
ンピュータのVRAM領域のデータのアドレス空間を示
している。
【0033】図示において、ADD1番地からADD2
番地までの領域は通常の表示方向用のデータを格納する
為の表示バッファ(BFU0)、ADD3番地からAD
D4番地までの領域は逆向きの表示方向用のデータを格
納する為の表示バッファ(BUF1)である。CPU1
がVRAM12にデータを書き込む場合(表示内容を更
新或いは変化させる場合)、通常画面のデータと同時に
表示画面が逆向きになるデータにも書き込む。
番地までの領域は通常の表示方向用のデータを格納する
為の表示バッファ(BFU0)、ADD3番地からAD
D4番地までの領域は逆向きの表示方向用のデータを格
納する為の表示バッファ(BUF1)である。CPU1
がVRAM12にデータを書き込む場合(表示内容を更
新或いは変化させる場合)、通常画面のデータと同時に
表示画面が逆向きになるデータにも書き込む。
【0034】CPU1は、ペン7とデジタイザ8或いは
ディスプレイ11とのなす角度θ(図2における上下方
向に対する角度)がθ<π/2であると検出された場
合、LCDコントローラ10に対してVRAM12の読
み込み先頭アドレスにADD1をセットし、表示バッフ
ァBF0を読み込ませることにより、通常の画面表示を
行う。
ディスプレイ11とのなす角度θ(図2における上下方
向に対する角度)がθ<π/2であると検出された場
合、LCDコントローラ10に対してVRAM12の読
み込み先頭アドレスにADD1をセットし、表示バッフ
ァBF0を読み込ませることにより、通常の画面表示を
行う。
【0035】また、θ>π/2と検出された場合、CP
UがLCDコントローラにVRAMを読み込む時の先頭
アドレスをADD3にするように制御する。これにより
LCDコントローラ10は表示バッファBF1読み、逆
向きの表示画面を出力することが出来る。
UがLCDコントローラにVRAMを読み込む時の先頭
アドレスをADD3にするように制御する。これにより
LCDコントローラ10は表示バッファBF1読み、逆
向きの表示画面を出力することが出来る。
【0036】上記処理を実現するため、CPU1は図1
6に示すフローチャートに従って処理を行えば良い。
尚、このフローチャートにかかるプログラムは当然のこ
とながら、ROM3に記憶されているものである。
6に示すフローチャートに従って処理を行えば良い。
尚、このフローチャートにかかるプログラムは当然のこ
とながら、ROM3に記憶されているものである。
【0037】先ず、ステップS1において、ペン7の方
向(傾き)を検出し、ステップS2において、その検出
した方向に基づいて像の表示方向を決定する。そして、
ステップS3に進んで、決定された方向に従って、VR
AM12の読みだしアドレスをLCDコントローラ10
に設定し、像を表示させる。その後、ペン7による指示
位置に基づく処理を行う。
向(傾き)を検出し、ステップS2において、その検出
した方向に基づいて像の表示方向を決定する。そして、
ステップS3に進んで、決定された方向に従って、VR
AM12の読みだしアドレスをLCDコントローラ10
に設定し、像を表示させる。その後、ペン7による指示
位置に基づく処理を行う。
【0038】以上の説明により、ペン入力コンピュータ
を使用中に、反対方向、つまり上下方向を逆に見るよう
な位置からペン入力を行うような場合に、ペンとディス
プレイとのなす角によって画面の上下方向の設定が切り
換わることにより本体を動かすことなく使用できる。
を使用中に、反対方向、つまり上下方向を逆に見るよう
な位置からペン入力を行うような場合に、ペンとディス
プレイとのなす角によって画面の上下方向の設定が切り
換わることにより本体を動かすことなく使用できる。
【0039】[第2の実施例の説明]上述した実施例
(第1の実施例)ではペン7を入力装置として用いるこ
とにより、ペンとディスプレイの所定方向となす角度を
測定し、画面の上下方向の設定を切り換えるものとした
が、液晶ディスプレイが縦横略同じ画素数、つまり正方
形であるペン入力コンピュータの場合、表示を4方向に
できる手段を備えるようにしても良い。つまり、ペン7
の方向によって、表示される像の方向を図9に示すよう
に切り換えるのである。但し、本第2の実施例では、全
ての方向に位置する人間は右利きであるものとして説明
する。また、左利きか右利きかを指定するようなスイッ
チを設け、これによって判断条件を調節するようにして
も良い。
(第1の実施例)ではペン7を入力装置として用いるこ
とにより、ペンとディスプレイの所定方向となす角度を
測定し、画面の上下方向の設定を切り換えるものとした
が、液晶ディスプレイが縦横略同じ画素数、つまり正方
形であるペン入力コンピュータの場合、表示を4方向に
できる手段を備えるようにしても良い。つまり、ペン7
の方向によって、表示される像の方向を図9に示すよう
に切り換えるのである。但し、本第2の実施例では、全
ての方向に位置する人間は右利きであるものとして説明
する。また、左利きか右利きかを指定するようなスイッ
チを設け、これによって判断条件を調節するようにして
も良い。
【0040】本第2の実施例は、ペンとディスプレイの
上下方向とのなす角と、左右の方向とのなす角を特定す
る手段により、本体を動かしたり、表示方向を換える操
作をいちいちせず、使用者がペンを持って入力しようと
したときのそのペンの傾き(或いは向き)を検出する。
そして、ペン入力コンピュータ本体はその検出した情報
に基づいて表示方向を決定する構成を採る。ペンの傾き
は前述した第1の実施例と同じ方法で測定する。
上下方向とのなす角と、左右の方向とのなす角を特定す
る手段により、本体を動かしたり、表示方向を換える操
作をいちいちせず、使用者がペンを持って入力しようと
したときのそのペンの傾き(或いは向き)を検出する。
そして、ペン入力コンピュータ本体はその検出した情報
に基づいて表示方向を決定する構成を採る。ペンの傾き
は前述した第1の実施例と同じ方法で測定する。
【0041】今、図2における状態(ペン7の先端がデ
ジタイザ8に接触している状態)の左方向(P方向)か
ら見た状態を図7、下方向(Q方向)から見た状態を図
8に示す。それぞれの方向から見た場合の水平面からの
角度をθ1、θ2とすると、ペン7の3次元方向(ペン
先からペン末端への方向)は、これらの角度で特定でき
る。
ジタイザ8に接触している状態)の左方向(P方向)か
ら見た状態を図7、下方向(Q方向)から見た状態を図
8に示す。それぞれの方向から見た場合の水平面からの
角度をθ1、θ2とすると、ペン7の3次元方向(ペン
先からペン末端への方向)は、これらの角度で特定でき
る。
【0042】本第2の実施例におけるペン入力コンピュ
ータの回路のブロック図は、前実施例で示した図1と同
じ構成を採るものとする。
ータの回路のブロック図は、前実施例で示した図1と同
じ構成を採るものとする。
【0043】本第2御実施例における像の表示方向は、
以下の条件による。尚、表示方向は4方向になるので、
操作する人間は全て右利きであるとして説明する。
以下の条件による。尚、表示方向は4方向になるので、
操作する人間は全て右利きであるとして説明する。
【0044】1) θ1<π/2 & θ2<π/2 このとき、ペン操作者は図2の「下」方向にいると判断
し、図9の符号90のような向きで像を表示する。
し、図9の符号90のような向きで像を表示する。
【0045】2) θ1>π/2 & θ2<π/2 ペン操作者は図2の「右」方向にいると判断し、図9の
符号91に示すような向きで像を表示する。
符号91に示すような向きで像を表示する。
【0046】3) θ1>π/2 & θ2>π/2 ペン操作者は図2の「上」方向にいると判断し、図9の
符号92に示すような向きで像を表示する。
符号92に示すような向きで像を表示する。
【0047】4) θ1<π/2 & θ2>π/2 ペン操作者は図2の「左」方向にいると判断し、図9の
符号93に示すような向きで像を表示する。
符号93に示すような向きで像を表示する。
【0048】但し、θ1或いはθ2のいずれかが、π/
2に等しくなった場合には、従前の状態を変化させな
い。
2に等しくなった場合には、従前の状態を変化させな
い。
【0049】上記像表示切り換えるため、第2の実施例
のVRAMのアドレス空間は図10に示すようになって
いる。つまり、VRAM内に4方向分の表示バッファB
F0〜BF3まで確保しておき、CPU1はVRAM1
2に4方向それぞれの表示データを書き込む。そしてデ
ジタイザ8よりペンの傾きが上記条件1〜4に該当する
場合に、LCDコントローラ10に対して、読み込み先
アドレスをBDD1、BDD3,BDD5、BDD7の
いずれかをセットし、ディスプレイ11に表示させる。
のVRAMのアドレス空間は図10に示すようになって
いる。つまり、VRAM内に4方向分の表示バッファB
F0〜BF3まで確保しておき、CPU1はVRAM1
2に4方向それぞれの表示データを書き込む。そしてデ
ジタイザ8よりペンの傾きが上記条件1〜4に該当する
場合に、LCDコントローラ10に対して、読み込み先
アドレスをBDD1、BDD3,BDD5、BDD7の
いずれかをセットし、ディスプレイ11に表示させる。
【0050】また、ペン使用者が左利きの場合は図10
におけるθ2の条件を逆に、つまりθ2<π/2をθ2
>π/2に、θ2>π/2をθ2<π/2と置き換える
ことで対処できる。
におけるθ2の条件を逆に、つまりθ2<π/2をθ2
>π/2に、θ2>π/2をθ2<π/2と置き換える
ことで対処できる。
【0051】以上の説明により、画像表示を4方向にで
きる手段を持つペン入力コンピュータにおいて、使用者
がペンを持って入力しようとしたときのペンの傾きによ
り、ペン入力コンピュータが表示方向を判断し、表示方
向を決定することにより本体を動かしたり、表示方向を
変える操作をいちいちすることなく使用できる。
きる手段を持つペン入力コンピュータにおいて、使用者
がペンを持って入力しようとしたときのペンの傾きによ
り、ペン入力コンピュータが表示方向を判断し、表示方
向を決定することにより本体を動かしたり、表示方向を
変える操作をいちいちすることなく使用できる。
【0052】尚、上記第1、第2の実施例では、デジタ
イザ8の上下方向となす角度、或いは/及び左右方向と
なす角度でもってペンの方向を特定したが、例えば、下
方向を基準軸として、その軸に対する角度θ3(図2参
照)でもってペン方向を特定しても良い。
イザ8の上下方向となす角度、或いは/及び左右方向と
なす角度でもってペンの方向を特定したが、例えば、下
方向を基準軸として、その軸に対する角度θ3(図2参
照)でもってペン方向を特定しても良い。
【0053】一般に、右利きの人間がペンを持つと、そ
のペン先からペン後端に向かう方向は、図11に示す如
く、θaとθbの範囲内にある。従って、この範囲内あ
る場合には、ペン操作者は図11の下方向に位置すると
考えても良いだろう。
のペン先からペン後端に向かう方向は、図11に示す如
く、θaとθbの範囲内にある。従って、この範囲内あ
る場合には、ペン操作者は図11の下方向に位置すると
考えても良いだろう。
【0054】また、ペンで文字を書いたり、ある点を指
定したりする場合、そのペンのデジタイザの水平面に対
する角度(仰角)は、ある程度以上なければならない。
極端な場合、ペンの傾きが0(ペンがデジタイザにころ
がっている)になるとは考えられないので、ある角度以
下の場合には画面の方向は変化させないようにしても良
い。
定したりする場合、そのペンのデジタイザの水平面に対
する角度(仰角)は、ある程度以上なければならない。
極端な場合、ペンの傾きが0(ペンがデジタイザにころ
がっている)になるとは考えられないので、ある角度以
下の場合には画面の方向は変化させないようにしても良
い。
【0055】また、ペンによる1ストロークによる軌跡
は一人の人間によるものと考えても良いので、その間に
たとえペン方向が上記各条件の間を行き来する場合で
も、最初の条件下で画面の向きを固定にするようにして
も良い。
は一人の人間によるものと考えても良いので、その間に
たとえペン方向が上記各条件の間を行き来する場合で
も、最初の条件下で画面の向きを固定にするようにして
も良い。
【0056】更に、上記実施例では、ペンの位置やペン
の傾きを検出する方式として、電磁波を用いる例を説明
したが、これによって本願発明が限定されるものではな
い。例えば、ペンの傾きを検出するものとしては、例え
ばUSP4、939、318等にも記載されているし、
それのみに本願発明の特徴があるわけではないからであ
る。
の傾きを検出する方式として、電磁波を用いる例を説明
したが、これによって本願発明が限定されるものではな
い。例えば、ペンの傾きを検出するものとしては、例え
ばUSP4、939、318等にも記載されているし、
それのみに本願発明の特徴があるわけではないからであ
る。
【0057】また、ペン内部に例えばデジタイザの水平
面に対する角度(仰角)を検出するための振り子のよう
な機構を設け、さらにはペンの自転方向を検出するため
にデジタイザの左右方向に磁場を与え、その磁場の方向
をペンでもって検出するようにしても構わない。
面に対する角度(仰角)を検出するための振り子のよう
な機構を設け、さらにはペンの自転方向を検出するため
にデジタイザの左右方向に磁場を与え、その磁場の方向
をペンでもって検出するようにしても構わない。
【0058】また、実施例では、各表示方向別にVRA
Mのアドレス空間を割り当てたが、1つ表示アドレス空
間でもって各方向の表示を実現させても良い。この場合
には、LCDコントローラの読み取り方向を自在にする
回路を新たに設ければ然したる問題はない。
Mのアドレス空間を割り当てたが、1つ表示アドレス空
間でもって各方向の表示を実現させても良い。この場合
には、LCDコントローラの読み取り方向を自在にする
回路を新たに設ければ然したる問題はない。
【0059】いずれにせよ、デジタイザに当接している
場合のペンの向きを検出し、その検出結果に基づいてデ
ィスプレイに表示される像方向が変化することに特徴が
あるのであって、その思想の範疇にあれば他のどのよう
な手段を用いても良いのである。
場合のペンの向きを検出し、その検出結果に基づいてデ
ィスプレイに表示される像方向が変化することに特徴が
あるのであって、その思想の範疇にあれば他のどのよう
な手段を用いても良いのである。
【0060】従って、座標入浴装置からペンの指示位置
を示すデータの他に、ペンの向きを示す情報が出力され
るものであれば、それを接続しているホストコンピュー
タ内のCPUが上記処理を行うようにしても何等問題な
く実現できる。
を示すデータの他に、ペンの向きを示す情報が出力され
るものであれば、それを接続しているホストコンピュー
タ内のCPUが上記処理を行うようにしても何等問題な
く実現できる。
【0061】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。
【0062】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、画面
の表示像の方向の切り換えにかかる格別な操作を格別意
識せずとも、像表示方向を自動的に切り換えることが可
能になる。
の表示像の方向の切り換えにかかる格別な操作を格別意
識せずとも、像表示方向を自動的に切り換えることが可
能になる。
【0063】
【図1】実施例におけるペン入力コンピュータのブロッ
ク構成図である。
ク構成図である。
【図2】実施例にペン入力中の状態を装置上方から見た
図である。
図である。
【図3】第1の実施例におけるペンとデジタイザとのな
す角度θを左右方向から示した図である。
す角度θを左右方向から示した図である。
【図4】第1の実施例における表示画面の切り変えの概
念を示す図である。
念を示す図である。
【図5】実施例における表示回路周辺のブロック図であ
る。
る。
【図6】第1の実施例におけるVRAM領域のマッピン
グを示す図である。
グを示す図である。
【図7】第2の実施例における角度θ1の定義を示す図
である。
である。
【図8】第2の実施例における角度θ2の定義を示す図
である。
である。
【図9】第2の実施例における画面表示公報の切り換え
の概念を示す図である。
の概念を示す図である。
【図10】第2の実施例におけるVRAM領域のまマッ
ピングを示す図である。
ピングを示す図である。
【図11】実施例が採用するデジタイザの入力面の構造
を示す図である。
を示す図である。
【図12】実施例におけるペン入力時のペンの一状態を
示す図である。
示す図である。
【図13】ペンが入力面に対して垂直になっている場合
の検出信号分布を示す図である。
の検出信号分布を示す図である。
【図14】ペンが傾いている場合の検出信号の分布を示
す図である。
す図である。
【図15】ペン入力方向を特定する他の原理を説明する
ための図である。
ための図である。
【図16】実施例のペン入力装置におけるCPUの動作
処理手順の一例を示すフローチャートである。
処理手順の一例を示すフローチャートである。
1 CPU 2 主記憶装置 3 ROM 4 補助記憶装置 5 電源コントローラ 6 電池 7 ペン 8 デジタイザ 9 外部インタフェース 10 LCDコントローラ 11 液晶ディスプレイ 12 VRAM
Claims (2)
- 【請求項1】 座標入力装置を利用した電子機器におい
て、 像表示手段と、 前記座標入力装置における位置指定手段と当該位置指定
手段の入力する面に対する方向を検出する検出手段と、 検出した方向に基づいて、前記像表示手段の表示する像
の向きを制御する制御手段とを備えることを特徴とする
電子機器。 - 【請求項2】 座標入力装置を利用した電子機器の制御
方法において、 前記座標入力装置における位置指定手段と当該位置指定
手段の入力する面に対する方向を検出する工程と、 検出した方向に基づいて、像表示手段の表示する像の向
きを制御する工程とを備えることを特徴とする電子機器
の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10085293A JPH06309091A (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 電子機器及びその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10085293A JPH06309091A (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 電子機器及びその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06309091A true JPH06309091A (ja) | 1994-11-04 |
Family
ID=14284850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10085293A Withdrawn JPH06309091A (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 電子機器及びその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06309091A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09179673A (ja) * | 1995-12-25 | 1997-07-11 | Nitsuko Corp | キースイッチ装置 |
JP2002259043A (ja) * | 2002-02-22 | 2002-09-13 | Sharp Corp | データ処理装置 |
JP2007122287A (ja) * | 2005-10-26 | 2007-05-17 | Sharp Corp | 情報処理装置、階層情報出力方法及びプログラム |
JP2021081986A (ja) * | 2019-11-19 | 2021-05-27 | レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド | 情報処理装置及びその入力制御方法 |
JP2023044182A (ja) * | 2021-09-17 | 2023-03-30 | レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド | 情報処理装置、及び制御方法 |
-
1993
- 1993-04-27 JP JP10085293A patent/JPH06309091A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09179673A (ja) * | 1995-12-25 | 1997-07-11 | Nitsuko Corp | キースイッチ装置 |
JP2002259043A (ja) * | 2002-02-22 | 2002-09-13 | Sharp Corp | データ処理装置 |
JP2007122287A (ja) * | 2005-10-26 | 2007-05-17 | Sharp Corp | 情報処理装置、階層情報出力方法及びプログラム |
JP2021081986A (ja) * | 2019-11-19 | 2021-05-27 | レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド | 情報処理装置及びその入力制御方法 |
JP2023044182A (ja) * | 2021-09-17 | 2023-03-30 | レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド | 情報処理装置、及び制御方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000704 |