JP2002259043A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JP2002259043A
JP2002259043A JP2002045559A JP2002045559A JP2002259043A JP 2002259043 A JP2002259043 A JP 2002259043A JP 2002045559 A JP2002045559 A JP 2002045559A JP 2002045559 A JP2002045559 A JP 2002045559A JP 2002259043 A JP2002259043 A JP 2002259043A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペンの傾きによる位置座標の誤差を補正し、
さらにペンの傾き角度を検出してアプリケーションのデ
ータとして利用するタブレット装置を用いたデータ処理
装置を提供することである。 【解決手段】 タブレット面に指示されたペン先のXY
方向に対する位置座標を算出する座標算出手段と、タブ
レット36とペン32の相対的な位置関係からペン先の
傾き角度又はペン先の方向角度を算出する角度算出手段
と、からなるタブレット装置36と、文字データ及び図
形データを画面に表示する表示手段34と、表示された
文字データ及び図形データを画面上で編集する編集手段
21と、を備え、編集手段21は、ペンにより入力され
たデータが図形データである場合、座標算出手段によっ
て算出されたペン先の位置座標に図形データを配置し、
角度算出手段によって算出されたペン先の方向角度にな
るように表示処理することで実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ処理装置に
関するもので、詳しくは、ペンの磁界による誘導起電圧
から座標を検出する電磁誘導型タブレットにおいて、セ
ンスコイルとペン先間に無視できない距離があるため、
ペンの傾きによる位置座標の誤差を補正し、さらにペン
の傾き角度を検出してアプリケーションのデータとして
利用するタブレット装置を用いたデータ処理装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタイザ(タブレット装置)
は、LSI設計の際のグラフィック・ディスプレイに対
する入力、地図、その他の図面情報の入力、印刷用の植
字、和文タイプのための漢字入力等に盛んに用いられて
いる。デジタイザには、電磁誘導型、静電結合型、磁気
検出型、圧電型、超音波型等各種のものがあり、それぞ
れの特徴に応じて使い分けられている。
【0003】図23は従来例1のペン・タブレット装置
の構成を示す断面図である。図23において、11は保
護ガラス、12は液晶ディスプレイ、13はタブレッ
ト、14はセンスコイル、15は励磁コイル、16はペ
ンである。
【0004】保護ガラス11は、液晶ディスプレイ12
を入力ペンのペン先から保護するためのものである。
【0005】液晶ディスプレイ12には、タブレット1
3に描かれている文字や図面を入力ペンを用いて入力す
るためのものである。
【0006】センスコイル14は、タブレット13中に
埋め込まれている。これにより、ペン16をタブレット
13に近接させると、ペン16の中に設けられた磁界発
生用の励磁コイル15が発生する磁界によりタブレット
13のペン13先近傍のセンスコイル14に誘導起電力
を生じる。この誘導起電力を検出することにより、ペン
先位置の座標が識別される。
【0007】しかしながら、タブレット13上に液晶デ
ィスプレイ12を置くと、センスコイル14とペン先と
の間に無視できない距離となり、ペン16の傾きが変化
すると、ペン先位置(Pp)とタブレット13の座標
(Dp)に誤差(△Pl)が生じる。この誤差は、文字認
識等において認識率の低下を招き、直線をデジタイズし
た時には直線の歪み等が発生する原因となる等、操作性
が著しく低下させるとういう問題があった。
【0008】前記問題を改善する従来例2として、特開
昭63−211014号公報に記載のデジタイズペンの
傾き補正方式のように、ペン内に磁界発生用コイルを複
数個設け、各磁界発生用コイルによりセンスコイルに誘
導される各誘導起電力のピークポイント間の距離からペ
ン先の傾き角度を求め、このペン先の傾き角度からさら
にペン先位置を補正算出することにより、正確なペン先
位置を求めることができる技術が提案されている。
【0009】図24は従来例2のペン・タブレット装置
の構成を示す断面図である。図24において、主コイル
(L1)15aによる誘導起電力(VL1)のピークの
座標(PL1)と補助コイル(L2)15bによる誘導
起電力(VL2)のピークの座標(PL2)間の距離
(△l)からペン先の傾き角度が求まり、このペン先の
傾き角度からペン先の位置座標を補正している。
【0010】また、従来例3として、特開昭59−43
489号公報に記載の電磁誘導型デジタイザのように、
センスコイルに誘導される起電力のピーク値からペン位
置の座標を直接算出するのでなく、選択されたループコ
イルと仮想ループコイル起電力の分布状態からペン位置
の座標を算出することにより、デジタイザの設置場所の
影響や外部ノイズの影響を受けずに正確なペン先位置を
求めることができる技術が提案されている。
【0011】図25は従来例3における複数ループコイ
ルの起電力の分布状態からペン位置座標を算出する方法
を示す説明図である。図25において、入力ペンの位
置、即ち起電力の最大となる位置をXpとすると、位置
Xpを中心に各ループコイルにおける起電力は対称的に
分布するので、位置Xpから特定の起電力までの距離は
等しいことにより、あるループコイルの位置Xxと対称
位置にあり起電力の等しい他方の仮想ループXx’の位
置を算出すれば、位置XxとXx’の中間が求める位置
Xpとなる。
【0012】即ち、図25(a)のように、曲線下降側
の任意のループの位置をX、これと対称な位置にある曲
線上昇側の仮想ループの位置をXx’とし、両者の起電
力をAとする。曲線上昇側にあり、その起電力BがB<
Aとなるループの位置をXn、このループと近接しその
起電力CがC>Aとなるループの位置をXn+1とする。
これらループ間の距離をq、位置XnとXx’の距離を
rとすると、近似的に次式 q:C−B=r:A−B ∴r=q×(A−B)/(C−B) Xx’=Xn+r が成立する。よって、入力ペンの位置Xpは、 Xp=(Xx’+Xx)/2 =(Xx+Xn+r)/2 =[Xx+Xn+q×(A−B)/(C−B)]/2 図25(b)のような場合も、同様に Xp=(Xx’+Xx)/2 =(Xx+Xn−r)/2 (∵Xx’=Xn+r) =[Xx+Xn−q×(A−B)/(C−B)]/2 となり、いずれの場合においても、3つのループの起電
力を測定することにより、起電力の最大となる位置(ペ
ン入力の位置)がループの最大にない場合、即ちループ
間に存在する場合であっても簡単にその詳細な位置を算
出していた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
63−211014号公報では、ペンの傾きによる座標
の誤差を補正することができるが、ペンの中に複数個の
コイルを設けるため以下の問題があった。
【0014】従来例1のペンに比べてコイルの追加分だ
けサイズが大きくなり、重さも増すため、ペンの使い勝
手が悪くなる。各コイルの方向性を正確に設定しなけれ
ばならない。ペン自身の電力消費も増加するため各コイ
ル駆動切り換え回路が必要になる。
【0015】特開昭59−43489号公報によれば、
ペンの傾きによる座標の誤差を補正することができる
が、ペンの傾き角度を正確に算出し一つの角度情報とし
て図形入力、文書編集に利用することに関しては考慮さ
れていない。
【0016】従来例1のペン・タブレット装置で図形デ
ータを入力または文書範囲を指定する際、 (1)図形を入力し回転させる場合、図形の選択、図形
入力位置の指定、入力図形の回転方向の指定の3段階の
操作が必要である。 (2)楕円形を入力する場合、楕円の中心の位置の指
定、長軸の長さ指定、短軸の長さ指定の3段階の操作が
必要である。 (3)円形を入力する場合、円の中心の位置の指定、半
径の指定の2段階の操作が必要であった。 (4)矩形(長方形)を入力する場合、一つの頂点を指
定し、次に対角となる頂点を指定するという操作が必要
であった。 (5)直線を入力する場合、一方の始点を指定し、次に
他方の終点を指定するという操作が必要であった。 (6)文字範囲を指定する場合、指定する文字列の先頭
文字を指定、指定する文字列の最終の文字を指定すると
いう操作が必要であった。
【0017】本発明は、以上の事情を考慮してなされた
もので、例えば、X軸、Y軸に対し各2層のセンスコイ
ルを所定の間隔でタブレット内に埋め込み、コンピュー
タにペンの傾きに起因する入力誤差を補正させ、ペン先
の正確な位置座標と傾き角度を得て文書処理することが
できるタブレット装置を用いたデータ処理装置を提供す
るものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係るデータ処理
装置は、タブレット面に指示されたペン先のXY方向に
対する位置座標を算出する座標算出手段と、タブレット
とペンの相対的な位置関係からペン先の傾き角度又はペ
ン先の方向角度を算出する角度算出手段と、からなるタ
ブレット装置と、文字データ及び図形データを画面に表
示する表示手段と、前記表示された文字データ及び図形
データを画面上で編集する編集手段と、を備え、前記編
集手段は、前記ペンにより入力されたデータが図形デー
タである場合、前記座標算出手段によって算出されたペ
ン先の位置座標に図形データを配置し、前記角度算出手
段によって算出されたペン先の方向角度になるように表
示処理することを特徴とする。
【0019】なお、本発明において、タブレット装置は
薄型の液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプ
レイ(PD)からなる表示手段と一体形成されることが
好ましい。タブレットのパネルは、ガラス板や樹脂板な
どの基板に、X方向に2層のセンスコイルとY方向に2
層のセンスコイルを互いに所定の距離だけ離してXY方
向にマトリックス状にそれぞれ配置している。各センス
コイルは電極で構成され薄いパネル間に挾着されている
ものである。
【0020】また、本発明において、座標算出手段、角
度算出手段、編集手段は、CPU、ROM、RAM、I
/Oポートからなるマイクロコンピュータで構成され
る。この発明によれば、入力されたペンの位置座標と傾
き角度及び方向角度によって、図形データの回転方向指
示操作が簡単になる。
【0021】本発明に係るデータ処理装置で、前記編集
手段は、前記ペンにより入力されたデータが楕円形であ
る場合、前記座標算出手段によって算出されたペン先の
位置座標にその入力された楕円形の中心を配置し、前記
角度算出手段によって算出されたペン先の傾き角度また
は方向角度を、表示する楕円形の長軸方向の長さと短軸
方向の長さに変換する手段をさらに備えた構成にするこ
とが好ましい。したがって、楕円形の作成操作が簡単に
なる。
【0022】本発明に係るデータ処理装置で、前記編集
手段は、前記ペンにより入力されたデータが円形である
場合、前記座標算出手段によって算出されたペン先の位
置座標に入力された円形の中心を配置し、前記角度算出
手段によって算出されたペン先の傾き角度または方向角
度を、表示する円形の半径長さに変換する手段をさらに
備えた構成にすることが好ましい。したがって、円形の
作成操作が簡単になる。
【0023】本発明に係るデータ処理装置で、前記編集
手段は、前記ペンにより入力されたデータが矩形である
場合、前記座標算出手段によって算出されたペン先の位
置座標に入力された矩形の頂点を配置し、前記角度算出
手段によって算出されたペン先の傾き角度または方向角
度を、表示する矩形の長辺の長さと短辺の長さに変換す
る手段をさらに備えた構成にすることが好ましい。した
がって、矩形の作成操作が簡単になる。
【0024】本発明に係るデータ処理装置で、前記編集
手段は、前記ペンにより入力されたデータが直線である
場合、前記座標算出手段によって算出されたペン先の位
置座標に入力された直線の始点を配置し、前記角度算出
手段によって算出されたペン先の傾き角度または方向角
度を、表示する直線の始点と終点間の長さに変換する手
段をさらに備えた構成にすることが好ましい。したがっ
て、直線の作成操作が簡単になる。
【0025】本発明に係るデータ処理装置で、前記編集
手段は、前記ペンにより入力されたデータが文字列範囲
の指定である場合、前記座標算出手段によって算出され
たペン先の位置座標に文字列範囲の頂点を配置し、前記
角度算出手段によって算出されたペン先の傾き角度また
は方向角度を、文字列範囲の長辺の長さと短辺の長さに
長さの変換する手段をさらに備えた構成にすることが好
ましい。したがって、文書範囲の指定操作が簡単にな
る。
【0026】また、上記データ処理装置を動作させる制
御プログラムを記憶した媒体は、ROM、EEROMか
らなるメモリカード、ハードディスク(HD)、フレキ
シブルディスク(FD)、CD−ROM等で構成するこ
とができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例に基づい
て本発明を説明する。なお、本発明は、これによって限
定されるものではない。本発明のタブレット装置は、ワ
ードプロセッサ、携帯型情報端末の文書処理装置に対し
て最も有効的に適用される。
【0028】図1は本発明のペン・タブレット装置の基
本構成を示す断面図である。
【0029】図1において、1は保護ガラス、2は液晶
ディスプレイ、3はタブレット、4はセンスコイルA、
5はセンスコイルBであり、6は磁界発生用の励磁コイ
ル、7はペンであり、タブレット3と液晶ディスプレイ
2が一体形成され、ペン7はタブレット3座標上のX軸
またはY軸と平行に交わる断面を示す。
【0030】保護ガラス1は、液晶ディスプレイ2をペ
ン7の筆圧から保護するためのものである。
【0031】液晶ディスプレイ2は、タブレット3上で
入力された文字や図形を表示する。
【0032】タブレット3は、液晶ディスプレイ2に描
かれている文字や図形をペン7を用いて入力するための
ものである。
【0033】また、タブレット3中には、X軸の座標を
検出するための2層のセンスコイル(Ax)4、(B
x)5と、Y軸の座標を検出するための2層のセンスコ
イル(Ay)4、(By)5からなる4層のセンスコイ
ル(グリッド電極)が、互いに所定の距離だけ離してマ
トリクッス状に配置され、例えば、センスコイル(A
x)4、(Ay)4、(Bx)5、(By)5という順
序で積層されている。
【0034】各センスコイル4、5の先端にはアナログ
スイッチアレイ(MOSトランジスタアレイ)が接続さ
れ、アナログスイッチアレイを切り替えることで各セン
スコイルをX、Y座標方向に順次走査し、ペン7の励磁
コイル6から磁界により各センスコイル4、5中に誘起
する誘導起電力/誘導起電圧VAx、VAy、VBx、VB
yをそれぞれセンスし、センスした誘導起電圧はピーク
ホールド回路でピークホールドされ、A/D変換回路で
A/D変換してCPUに読み込み、ROMに格納された
数式及び算出プログラムによりCPUでペンの正確な入
力位置と入力角度を算出するように構成されている。こ
こでは、コンピュータを含む周辺回路については図示し
ない。
【0035】本発明において、タブレット装置のコンピ
ュータに、各2層のセンスコイルにそれぞれ誘起する誘
導起電力からXY方向に対してそれぞれ二箇所ノピーク
位置を算出させ、算出された各二箇所のピーク位置と2
層のセンスコイル間の距離及び上層のセンスコイルとタ
ブレット表面間の距離からタブレット面に指示されたペ
ン先のXY方向に対する位置座標を算出させ、前記各二
箇所のピーク位置と前記2層のセンスコイル間の距離か
らタブレット面に指示されたペン先の傾き角度及びペン
先の方向角度を算出させる制御プログラムを、ROM、
EEROMからなるメモリカード、ハードディスク(H
D)、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM等
で構成した記憶媒体に記憶させ、汎用の制御プログラム
として利用できるように構成してもよい。
【0036】以下、X座標またはY座標のいずれか一つ
の座標を対象にして説明するため、センスコイル(A
x)4、(Ay)4をセンスコイルAとして示す。同様
に、センスコイル(Bx)5、(By)5をセンスコイ
ルBとして示す。また、誘導起電圧VAx、VAyをVA
として、VBx、VByをVBとして示す。
【0037】タブレット3にペン7がポイント(ペンダ
ウン)されると、センスコイルA及びBに生ずる誘電起
電圧は、それぞれピークになる位置があり、センスコイ
ルAに生ずる誘電起電圧のうちピーク値を示す座標をP
Aとして示し、センスコイルBに生ずる誘電起電力のう
ちピーク値を示す座標をPBとして示す。
【0038】図2は本発明におけるセンスコイルAに誘
起した誘導起電圧の測定値とピーク値の座標関係を示す
説明図である。
【0039】図2に示すように、ペン7の励磁コイル6
の磁界により近傍の各センスコイルに誘起された各誘導
起電圧の測定値からピーク値を示す座標の算出方法につ
いて説明する。
【0040】一般にセンスコイルを配置するピッチは、
液晶セルのピッチより精度が悪く数mm程度に形成され
ている。この例では、センスコイルAのAn位置に誘起
される誘導起電圧が最大となるため、ペンの座標をAn
位置と判断することも可能であるが、実際には、ペン7
はセンスコイルAの配置上にあることはまれで、隣接す
るセンスコイルの間に存在するため、ペン7によって生
ずる誘導起電圧の測定値をなめらかな曲線で結んだとき
のピーク値、即ちセンスコイル上での真のピーク位置の
座標PAとする必要がある。
【0041】このように、例えば、センスコイルのピッ
チより細かい精度の座標を求めるには、ピークに近い任
意の3点の測定値と、公知の近似式から真のピーク位置
の座標を算出することができる。このピーク位置の座標
の算出方法はX軸の2層のセンスコイル、Y軸の2層の
センスコイルにおいてもそれぞれ同じである。このよう
な方法で求めたピーク位置の座標PA、PBより、タブレ
ット(保護ガラスを含む)上のペン先位置の真の座標と
ペンの傾きを算出する方法について説明する。
【0042】図3は本発明におけるタブレット上のペン
の座標関係(1)を示す説明図である。
【0043】図3において、直線GG’は保護ガラス1
の上面、直線AA’はセンスコイルAの位置する面、直
線BB’はセンスコイルBの位置する面、直線EFはペ
ン先位置に対して垂直の線、IJは励磁コイル5が発生
する磁界の方向を示す線、点Pはペン先の真の座標P
p、点QはセンスコイルAに生ずる誘導起電圧VAのピー
ク位置の座標PA、点RはセンスコイルBに生ずる誘導
起電圧VBのピーク位置の座標PBである。
【0044】[実施例1]:ペン先位置の真の座標を算
出する方法について説明する。
【0045】図3に示すように、d1、d2、Δl及びz
は、それぞれの距離を表す。センスコイルAに生ずる誘
導起電力VAのピーク位置の座標PAと、センスコイルB
に生ずる誘導起電圧VBのピーク位置の座標PBとの間の
距離Δlと、ペン先位置の座標PPに相当する距離zか
ら、ペン先位置の真の座標を求める。
【0046】図3から次の式 d2:Δl=(d1+d2):z‥‥(1) が成り立つ。よって、 z=(d1+d2)・Δl/d2‥‥(2) d1、d2は各厚さを示す既知数である。また、Δlもセ
ンスコイルAとセンスコイルBに生ずる誘導起電力のピ
ーク位置の座標の差であり、zはΔlを知ることにより
求めることができる。
【0047】図4は本発明におけるタブレット上のペン
の座標関係(2)を示す説明図である。
【0048】図4(a)において、点Pは液晶の上の保
護ガラスにポイントしたペン先位置の真の座標(x0,
y0)を示す。点Qは液晶の下の1枚目のグリッド基板
により得られるピーク位置の座標(x1,y1)である。
点Rは2枚目のグリッド基板により得られるピーク位置
の座標(x2,y2)である。
【0049】ペン先位置の真の座標P(x0,y0)を点
Qと点Rの座標関係から求める。(2)式において、距
離zのX成分をバーPx、Δl=x1−x2とすると、 バーPx=(d1+d2)×(x1−x2)/d2‥‥(3) となり、x0はx2からバーPxだけ離れていることにな
る。
【0050】同様に、距離ZのY成分をバーPy、Δl
=y1−y2とすると、 バーPy=(d1+d2)×(y1−y2)/d2‥‥(4) となり、y0はy2からバーPyだけ離れていることにな
る。
【0051】x1とx2の大小関係により次の2式に分か
れ、 x1<x2のとき x0=x2−(d1+d2)×(x2−x1)/d2‥‥(5) x1>x2のとき x0=x2+(d1+d2)×(x1−x2)/d2‥‥(6) で求めることができる。
【0052】y1とy2の大小関係により次の2式に分か
れ、 y1<y2のとき y0=y2−(d1+d2)×(y2−y1)/d2‥‥(7) y1>y2のとき y0=y2+(d1+d2)×(y1−y2)/d2‥‥(8) で求めることができる。
【0053】この実施例によれば、ペン傾きに起因する
入力誤差を補正し、ペン先の正確な位置座標を得ること
ができる。
【0054】[実施例2]:タブレット面に対するペン
の傾きθとペン先の方向αの算出方法を説明する。
【0055】ここで、d2、Δlは距離を、θ、αは角
度を表す(図4(b)参照)。タブレット面に対するペ
ンの傾きθとすると、 tanθ=d2/Δl‥‥(9) よって、 θ=tan-1(d2/Δl)‥‥(10) となる。
【0056】ここで、d2は既知数である。また、Δl
も2つの座標値、点Q(x1,y1)と点R(x2,y2)
間の距離である。
【0057】まず、Δlを Δl=[(x1−x2)2+(y2−y1)2]1/2‥‥(11) で求める。
【0058】次に、(11)を(10)式に代入して、 θ=tan-1(d2/[(x1−x2)2+(y2−y1)2]1/2)‥‥(12) となり、入力ペンの傾きθを求めることができる。
【0059】また、ペン先の方向αも、点Q(x1,y
1)と点R(x2,y2)の二つの座標値から計算するこ
とができるので、Δx=|x1−x2|、Δy=|y1−
y2|とすると、 tanα=Δy/Δx‥‥(13) であるから、 α=tan-1(Δy/Δx)‥‥(14) =tan-1(|y1−y2|/|x1−x2|)‥‥(15) となり、点Q、点Rの座標からペン先が向けられている
方向角度αが求められる。但し、αはtan-1を用いて
求められているので、0度から90度までしか得られな
いので、x1,x2とy1,y2の大小関係より、0度
から360度までを得る。
【0060】 x1>x2 かつ y1<y2 のとき α360=α‥‥(16) x1<x2 かつ y1<y2 のとき α360=180−α‥‥(17) x1<x2 かつ y1>y2 のとき α360=180+α‥‥(18) x1>x2 かつ y1>y2 のとき α360=360−α‥‥(19) で求めることができる。
【0061】従って、タブレット面に対するペン傾き角
θは(12)式、ペン先の方向角αは(15)式〜(19)式
からそれぞれ求めることができる。
【0062】図5は本発明におけるタブレット上のペン
先の傾き角度を示す斜視図である。
【0063】図5において、ペンのX軸に対するペンの
傾き角度θx、Y軸に対するペンの傾き角度θyとす
る。ペンがX、Y平面に対しOHの方向に傾き、そのO
Hの長さをLとする。
【0064】垂直での長さ HI=Lsinθ X、Y平面での長さ OI=Lcosθ X方向の成分OM=OIcosα=Lcosθ・cos
α Y方向の成分OK=OIsinα=Lcosθ・sin
α θx=tan-1[sinθ/(cosθ・cosα)]‥‥(20) θy=tan-1[sinθ/(cosθ・sinα)]‥‥(21) となる。
【0065】この構成によれば、入力ペンの傾き角度
θ、θx、θy及び方向角度αを求めることが可能にな
り、一つの角度情報として図形入力、文書編集に利用す
ることができる。
【0066】図6は本発明を文書処理装置に適用した一
実施例の構成を示すブロック図である。
【0067】図6において、21はマイクロコンピュー
タのCPU(中央処理装置)であり、制御プログラムに
より各部の制御するとともに本発明における図形の入力
機能等を実行する。22は各種データを格納するRAM
であり、特に、RAMにはペンによって指示される座標
データやペンの傾き角度データを記憶し、必要に応じて
読み出しが行える。23はCPU21が実行する制御プ
ログラムを格納するROMである。このROMには、各
2層のセンスコイルのピーク位置の座標値点Q(x1,
y1)、ピーク位置の座標値点R(x2,y2)を求め、
真の座標点P(x0,y0)、入力ペンの傾き角度θ、θ
x、θy及び方向角度αを求めることが可能な各式が格
納されている。さらに、以下に説明する図形処理及び文
書処理の手順を示す制御プログラムが格納されている。
【0068】また、24はサーマル式、レーザ式などの
プリンタであり、25はプリンタ24へ印刷データを送
る制御を行うプリンタコントローラである。例えば、描
画されたデータをプリントアウトする。26はハードデ
ィスク(HD)であり、27はハードディスク(HD)
26を駆動制御し、データの入出力を行うハードディス
クコントローラである。28はフレキシブルディスク
(FD)であり、29はフレキシブルディスク(FD)
28を駆動制御し、データの入出力を行うフレキシブル
ディスク(FD)コントローラである。
【0069】また、補助記憶装置であるハードディスク
(HD)26、フレキシブルディスク(FD)29に、
必要に応じて、(1)式〜(21)式や、本発明の図形処
理及び文書処理の手順を示す制御プログラムを格納する
ことができる。30はキーボードであり、31はキー入
力を受けて対応するキーコードを出力するキーインター
フェースである。32は本発明のタブレット上での座標
入力手段を構成するペンであり、ペン内部の中心にタブ
レットに磁界を発生する励磁コイル、コマンドを発生す
るスイッチ等が設けられている。ペン32は画面上で本
発明の図形作成(図形張り付け)をすることができる。
33はペン32のペンダウン、ペンアップ、ペンドラッ
グ入力やスイッチ入力を受けて電流の供給やコマンドを
出力するペンインターフェースである。34は液晶ディ
スプレイからなる表示装置であり、文書、図形などの各
種データを表示する。35は表示装置33に各種データ
を表示するための制御を行う表示コントローラである。
36は表示装置34に一体形成された電磁誘導型タブレ
ットであり、ペン32のペン入力による位置情報を検出
するセンスコイルをX座標、Y座標に対し2層づつ積層
している。37はペン入力によってタブレット内36の
各センスコイルに誘起される誘導起電圧を位置情報に変
換するため順次読み取りCPUに転送するタブレットイ
ンターフェースである。
【0070】[実施例3]:本発明の図形回転処理につ
いて説明する。
【0071】図7は本発明における図形回転処理の手順
を示すフローチャートである。図8は本発明における図
形作成画面(1)の一例を示す説明図である。図9は図
8における図形回転方向を示す説明図である。図10は
本発明におけるRAMの記憶領域を示す説明図である。
図11は本発明による図形作成画面上での図形回転処理
を示す説明図である。
【0072】図7のフローチャートにおいて、まず、図
形作成機能モードを設定する(ステップS100)。図
形作成機能モードに入ると、図8に示す図形作成画面が
表示され、画面上に選択可能な図形群(図形選択領域)
が表示される(ステップS101)。このとき、ペンで
所望の図形をタッチすることにより、図10に示すZF
領域に図形フラグ(図形番号)がRAMに格納される
(ステップS102)。
【0073】もし、ステップS102で、図形を選択せ
ずに、選択可能図形群以外の場所を指示したときには、
デフォルトとしてあらかじめ用意されている(最も使わ
れるであろうと考えられる)図形番号が選択されたこと
になる。
【0074】この後、図形作成画面上で描画位置の指定
(ペンダウン)がされたどうかを判定する(ステップS
103)。
【0075】ペンダウンが判定されると、ペンが指示し
ている真のX、Y座標を計算し、RAM上のGX領域に
ペンのX座標、GY領域にペンのY座標を読み込む(ス
テップS104)。
【0076】続いて、ペンのX軸に対するペンの傾き角
度θx、Y軸に対するペンの傾き角度θyを計算し、T
X領域にはθx、TY領域にはθyを読み込む(ステッ
プS105)。ペンの傾き角度θx、θyは、(12)式
〜(21)式から求めることができる。
【0077】次に、RAM上の退避エリアに画面データ
の退避を行う(ステップS106)。これは、ペンダウ
ンしたまま画面上をペンが移動した場合に張り付けた図
形もペンと一緒に移動させる際に画面の復元が必要とな
るからである。
【0078】ペンが画面の上方向、右方向、左方向に傾
けられているかを調べる(ステップS107〜S10
9)。ペンから得られる角度情報によってどちらに傾け
られているかを判断する場合、90度を境にして判断す
ると、その境界付近にペンがあるとき入力誤差や手のぶ
れによってどちらと判断されるかが分からない。そこ
で、この実施例では、ペンの角度が0度から80度、1
00度から180度のときに傾けられたと判断し処理を
行うように設定している。
【0079】もし、それぞれの方向に傾けられているな
らばRAM上のGX、GY領域の座標からRAM上のZ
F領域に格納されている図形番号に対応した図形データ
をそれぞれの方向に回転し、ペンダウンした位置に図形
データを張り付ける(ステップS111〜S113)
(図9参照)。
【0080】図形番号に対応した図形データは、あらか
じめROMに格納されている。図形データを回転させる
際には、この実施例では、図形の左上部分を基準点と
し、基準点を中心に回転させ張り付けられる(図11参
照)。
【0081】もし、ペンが画面の下方向、右方向、左方
向のいずれにも傾けられていない場合は、RAM上のG
X、GY領域の座標からRAM上のZF領域に格納され
ている図形番号に対応した図形データを張り付ける(ス
テップS110)。
【0082】この後、ペンアップかどうかを確認し(ス
テップS114)、そうでなければ張り付けた図形デー
タをもとに戻し、退避した画面データの復元を行い(ス
テップS115)、座標の読み込みのステップS104
に戻り繰り返す。もし、ペンアップが確認できれば、張
り付けられた図形データは確定されたものとみなし終了
する。
【0083】この実施例では、上下左右の4方向のみに
特定したが、さらに方向を細分化することも可能であ
る。また、ペン先の方向角度αから決定することもでき
る。この実施例によれば、図形を回転させて張り付ける
ことが容易で迅速に行える。
【0084】[実施例4]:本発明の楕円形作成処理に
ついて説明する。
【0085】図12は本発明における楕円形作成処理の
手順を示すフローチャートである。図13は本発明にお
ける図形作成画面(2)の一例を示す説明図である。図
14は本発明による図形作成画面上での楕円形描画処理
を示す説明図である。
【0086】図12のフロチャートにおいて、まず、図
形作成機能モードを設定する(ステップS200)。図
形作成機能モードに入ると、図13に示す図形作成画面
が表示され、画面上の選択可能な図形群(図形選択領
域)が表示され、このとき、ペンで所望の図形領域の楕
円形をタッチすることにより楕円が選択できる(ステッ
プS201)。この後、図形作成画面上で描画位置の指
定(ペンダウン)がされたどうかを判定する(ステップ
S202)。
【0087】ペンダウンが判定されると、ペンが指示し
ている真のX、Y座標を計算し、RAM上のGX領域に
ペンのX座標、GY領域にペンのY座標を読み込む(ス
テップS203)。
【0088】続いて、ペンのX軸に対するペンの傾き角
度θx、Y軸に対するペンの傾き角度θyを計算し、T
X領域にはθx、TY領域にはθyを読み込む(ステッ
プS204)。ペンの傾き角度は(12)式〜(21)式か
ら求めることができる。
【0089】次に、ペンの傾き角度より楕円の縦方向の
大きさ及び横方向の大きさを計算する(ステップS20
5)。
【0090】この実施例では、図形作成画面上で右方向
をX軸の+方向、左方向をX軸の−方向、上方向をY軸
の−方向、下方向をY軸の+方向と定義する。
【0091】以上の定義より楕円の横方向の大きさLX
は、 LX=|TX−90|×m‥‥(22) また、楕円の縦方向の大きさLYは、 LY=|TY−90|×n‥‥(23) と定義し、前記式はROMに格納されている。
【0092】ここで、m,nは係数であり、表示画面サ
イズやユーザーの好みなどによって変更可能である。
【0093】例えば、ペンのX軸の方向の傾きθx、つ
まりTXが135度(ペンを右側に45度傾けている状
態)で係数m=1とした場合には楕円の横方向の大きさ
LXは45となり、RAMのLX領域に格納される。同
様に、ペンのY軸の方向の傾きθy、つまりTYより楕
円の縦方向の大きさLYを求めLY領域に格納される。
【0094】なお、ここでの実施例は最も簡単な方法で
あり、さらに高次の関数で計算することや、関数を用い
ず変換テーブルの参照により非線形に長さを変換した
り、また垂直(90度)近傍は大きさの変化量をゆるや
かにし、角度が増す(0度および180度の近傍)と変
化量をより大きくするなどの方法もある。
【0095】このようにして求めた楕円形の大きさL
X,LYとペン先の座標GX,GYより楕円形を描画す
る(ステップS206)(図14参照)。
【0096】楕円形は(GX,GY)の座標を中心と
し、横方向の大きさLX、縦方向の大きさLYの楕円形
が、ペンの入力角度に応じて、例えば、0.2秒間隔で
更新しながら描画される。
【0097】楕円形の描画後、確定キーのチェックを行
う(ステップS207)。
【0098】確定キーのチェックとは、描画した図形を
その位置に張り付けることを指示するキーの入力が行わ
れたか否かをチェックするもので、確定キーとは例えば
「CR」キーやペンに付属するサイドスイッチなどあら
かじめ定義されている何らかのキーである。
【0099】従って、確定キーが押下されていれば、現
在描画されている位置に楕円形を張り付けて、楕円形の
図形作成処理を終了する。確定キーが押下されていなけ
れば、先に描画した楕円形を消去する(ステップS20
8)。
【0100】次に、ペン先のSWの状態を検出し、ペン
アップであれば楕円形の図形作成処理がキャンセルされ
たと判断し、図形作成処理を終了する(ステップS20
9)。また、ペンダウン状態であれば、ペン座標の読み
込みのステップS203に戻り、再描画処理に移行す
る。この実施例によれば、楕円の入力が容易で迅速に行
える。
【0101】[実施例5]:本発明の円形作成処理につ
いて説明する。
【0102】図15は本発明における円形作成処理の手
順を示すフローチャートである。図16は本発明による
図形作成画面上での円形描画処理を示す説明図である。
【0103】図15のフロチャートにおいて、まず、図
形作成機能モードを設定する(ステップS300)。図
形作成機能モードに入ると、図13に示す図形作成画面
が表示され、画面上の選択可能な図形群(図形選択領
域)が表示され、このとき、ペンで所望の図形領域の円
形をタッチすることにより円形(真円)が選択できる
(ステップS301)。この後、図形作成画面上で描画
位置の指定(ペンダウン)がされたどうかを判定する
(ステップS302)。ペンダウンが判定されると、ペ
ンが指示している真のX、Y座標を計算し、RAM上の
GX領域にペンのX座標、GY領域にペンのY座標を読
み込む(ステップS303)。
【0104】続いて、ペンのX軸に対するペンの傾き角
度θx、Y軸に対するペンの傾き角度θyを計算し、T
X領域にはθx、TY領域にはθyを読み込む(ステッ
プS304)。ペンの傾き角度は(12)式〜(21)式か
ら求めることができる。
【0105】次に、ペンの傾き角度より円形(真円)の
半径Rを計算する(ステップS305)。X軸の傾き角
度θx(TX)とY軸の傾き角度θy(TY)よりペン
の立体角θを求めるためにcos(θx)とcos(θ
y)の合成ベクトルcos(θ)を次式 cos(θ)=〔{cos(θx)}2+{cos(θy)}2〕1/2‥‥(2 4 ) により計算する。このようにして求めたcos(θ)か
らθを計算してもよいが、ここではcos(θ)に係数
mを単純に乗じた値を半径R R=cos(θ)×m‥‥(25) と定義する。前記式はROMに格納されている。
【0106】ここで、mは係数であり、表示画面サイズ
やユーザーの好みなどによって変更可能である。例え
ば、ペンのX軸方向の傾き角度θxつまりTXが45度
(ペンを左側に45度傾けている状態)、Y軸方向の傾
き角度θyつまりTYが150度(ペンを手前側に60
度傾けている状態)ではcos(θ)=1.118とな
るので、係数m=20とした場合には半径Rは22.3
6となる。
【0107】なお、ここでの実施例は非常に簡単な方法
であり、さらに高次の関数で計算することや、関数を用
いず変換テーブルの参照により非線形に半径を変換した
り、また垂直(90度)近傍は半径の変化量をゆるやか
にし、角度が増す(0度および180度の近傍)と変化
量をより大きくするなどの方法もある。この様にして求
めた長半径Rとペン先の座標GX,GYより円形(真
円)を描画する(ステップS306)(図16参照)。
【0108】円形(真円)の描画座標は、ペン先の座標
(GX,GY)を中心とし半径Rの真円である。円形
(真円)を描画後、確定キーのチェックを行う(ステッ
プS307)。確定キーのチェックとは、描画した図形
をその位置に張り付けることを指示するキーの入力が行
われたか否かをチェックするもので、確定キーとは例え
ば「CR」キーやペンに付属するサイドSWなどであら
かじめ定義されている何らかのキーである。
【0109】従って、確定キーが押下されれば現在描画
されている位置に円形(真円)を張り付けて、円形(真
円)の図形描画処理を終了する。確定キーが押下されて
いなければ、先に描画した円形(真円)を消去する(ス
テップS308)。
【0110】次に、ペン先のSWの状態を検出し、ペン
アップであれば円形(真円)の図形作成処理がキャンセ
ルされたと判断し、図形描画処理を終了する(ステップ
S309)。また、ペンダウン状態であれば、ペン座標
の読み込みのステップS303に戻り、再描画処理に移
行する。この実施例によれば、円の入力が容易で迅速に
行える。
【0111】[実施例6]:本発明の長方形作成処理に
ついて説明する。
【0112】図17は本発明における長方形作成処理の
手順を示すフローチャートである。図18は本発明によ
る図形作成画面上での長方形描画処理を示す説明図であ
る。
【0113】図17のフロチャートにおいて、まず、図
形作成機能モードを設定する(ステップS400)。図
形作成機能モードに入ると、図13に示す図形作成画面
が表示され、画面上の選択可能な図形群(図形選択領
域)が表示され、このとき、ペンで所望の図形領域の長
方形をタッチすることにより長方形が選択できる(ステ
ップS401)。この後、図形作成画面上で描画位置の
指定(ペンダウン)がされたかどうかを判定する(ステ
ップS402)。ペンダウンが判定されると、ペンが指
示している真のX、Y座標を計算し、RAM上のGX領
域にペンのX座標、GY領域にペンのY座標を読み込む
(ステップS403)。
【0114】続いて、ペンのX軸に対するペンの傾き角
度θx、Y軸に対するペンの傾き角度θyを計算し、T
X領域にはθx、TY領域にはθyを読み込む(ステッ
プS404)。ペンの傾き角度は(12)式〜(21)式か
ら求めることができる。次に、ペンの傾き角度より長方
形の長辺および短辺の長さを計算する(ステップS40
5)。
【0115】この実施例では、図形作成画面上で右方向
をX軸の+座標、左方向をX軸の−座標、上方向をY軸
の+座標、下方向をY軸の−座標と定義する。以上の定
義より長方形のX軸方向の長さLXは、 LX=(TX−90)×m‥‥(26) また、長方形のY軸方向の長さLYは、 LY=(TY−90)×n‥‥(27) と定義し、前記式はROMに格納されている。
【0116】ここで、n,mは係数であり、表示画面サ
イズやユーザーの好みなどによって変更可能である。例
えば、ペンのX軸方向の傾きθx,つまりTXが135
度(ペンを右側に45度傾けている状態)で、係数m=
1とした場合には長方形のX軸方向の長さLXは45と
なる。
【0117】なお、ここでの実施例は最も簡単な方法で
あり、さらに高次の関数で計算することや、関数を用い
ず変換テーブルの参照により非線形に長さを変換した
り、また垂直(90度)近傍は長さの変化量をゆるやか
にし、角度が増す(0度および180度の近傍)と変化
量をより大きくするなどの方法もある。このようにして
求めた長方形の長さLX,LYとペン先の座標GX,G
Yより長方形を描画する(ステップS406)(図18
参照)。
【0118】長方形の描画座標は、ペン先の座標GX,
GYと(GX+LX)、(GY+LY)の2点を対角と
した図形である。例えば、ペンの座標がGX=320,
GY=240、ペンの傾きがTX=110,TY=11
0(図18の画面上ペンが右下方向に傾いている状態)
で、係数m、nがそれぞれ1の場合に描画される長方形
はペン座標である(320,240)とペンの傾きから
計算された(340,250)の2点を対角とした長方
形が描画される。(この例ではペン先を基点とし画面上
基点の右下が対角となる長方形)長方形を描画後、確定
キーのチェックを行う(ステップS407)。確定キー
のチェックとは、描画した図形その位置に張り付けるこ
とを指示するキーの入力が行われたか否かをチェックす
るもので、確定キーとは例えば「CR」キーやペンに付
属するサイドSWなどあらかじめ定義されている何らか
のキーである。
【0119】従って、確定キーが押下されれば現在描画
されている位置に長方形を張り付けて、長方形の図形描
画処理を終了する。確定キーが押下されていなければ、
先に描画した長方形を消去する(ステップS408)。
次に、ペン先のSWの状態を検出し、ペンアップであれ
ば長方形の図形作成処理がキャンセルされたと判断し、
長方形描画処理を終了する(ステップS509)。ま
た、ペンダウン状態であれば、ペン座標の読み込みのス
テップS403に戻り、再描画処理に移行する。この実
施例によれば、矩形の入力が容易で迅速に行える。
【0120】[実施例7]:本発明の直線作成処理につ
いて説明する。
【0121】図19は本発明における直線作成処理の手
順を示すフローチャートである。図20は本発明による
図形作成画面上での直線描画処理を示す説明図である。
【0122】図19のフロチャートにおいて、まず、図
形作成機能モードを設定する(ステップS500)。図
形作成機能モードに入ると、図13に示す図形作成画面
が表示され、画面上の選択可能な図形群(図形選択領
域)が表示され、このとき、ペンで所望の図形領域の直
線をタッチすることにより直線が選択できる(ステップ
S501)。この後、図形作成画面上で描画位置の指定
(ペンダウン)がされたどうかを判定する(ステップS
502)。ペンダウンが判定されると、ペンが指示して
いる真のX、Y座標を計算し、RAM上のGX領域にペ
ンのX座標、GY領域にペンのY座標を読み込む(ステ
ップS503)。
【0123】続いて、ペンのX軸に対するペンの傾き角
度θx、Y軸に対するペンの傾き角度θyを計算し、T
X領域にはθx、TY領域にはθyを読み込む(ステッ
プS504)。ペンの傾き角度は(12)式〜(21)式か
ら求めることができる。
【0124】この実施例では、図形表示画面上で右方向
をX軸の+座標、左方向をX軸の−座標、上方向をY軸
の+座標、下方向をY軸の−座標と定義する。以上の定
義より直線のX軸方向の長さLXは、 LX=(TX−90)×m‥‥(28) また、直線のY軸方向の長さLYは、 LY=(TY−90)×n‥‥(29) と定義し、前記式はROMに格納されている。
【0125】ここで、m、nは係数であり、表示画面サ
イズやユーザーの好みなどによって変更可能である。例
えば、ペンのX軸方向の傾きθxつまりTXが135度
(ペンを右側に45度傾けている状態)で、係数m=1
とした場合には直線のX軸方向の長さLXは45とな
る。
【0126】なお、ここでの実施例は最も簡単な方法で
あり、さらに高次の関数で計算することや、関数を用い
ず変換テーブルの参照により非線形に長さを変換した
り、また垂直(90度)近傍は長さの変化量をゆるやか
にし、角度が増す(0度および180度の近傍)と変化
量をより大きくするなどの方法もある。
【0127】このようにして求めた直線の始点から終点
までの長さLX,LYとペン先の座標(直線の始点)G
X,GYより直線を描画する(ステップS506)(図
20参照)。
【0128】直線の描画座標は、ペン先の座標GX,G
Yと(GX+LX),(GY+LY)の2点を端点とし
た直線である。
【0129】例えば、ペンの座標がGX=320,GY
=240、ペンの傾きがTX=110,TY=110
(図20の画面上ペンが右下方向に傾いている状態)
で、係数m、nがそれぞれ1の場合に描画される長方形
はペン座標である(320,240)とペンの傾きから
計算された(340,250)の2点を端点とした直線
が描画される(この例では、ペン先を基点とし画面上基
点の右下が対角となる直線)。
【0130】直線を描画後、確定キーのチェックを行う
(ステップS507)。確定キーのチェックとは、描画
した図形その位置に張り付けることを指示するキーの入
力が行われたか否かをチェックするもので、確定キーと
は例えば「CR」キーやペンに付属するサイドSWなど
あらかじめ定義されている何らかのキーである。
【0131】したがって、確定キーが押下されれば現在
描画されている位置に直線を張り付けて、直線の図形描
画処理を終了する。確定キーが押下されていなければ、
先に描画した直線を消去する。(S508)次にペン先
のSWの状態を検出し、ペンアップであれば直線の図形
編集処理がキャンセルされたと判断し、図形描画処理を
終了する(ステップS509)。また、ペンダウン状態
であれば、ペン座標の読み込みのステップS503に戻
り、再描画処理に移行する。この実施例によれば、直線
の入力が容易で迅速に行える。
【0132】[実施例8]:本発明の文字列の範囲指定
処理について説明する。
【0133】本発明は文書編集モードで文書の入力や修
正を行っている際に、範囲(領域)指定された特定の範
囲(領域)を一括して消去したり、書体変更やアンダー
ライン設定などの文字装飾を変更したり、指定範囲の部
分印刷/部分登録などを行うために文字領域の範囲(領
域)指定を行う方法に関するものである。
【0134】範囲(領域)指定の方法は、まず範囲(領
域)指定を行う対角の一方の座標(文字位置)をペンで
指定する。一方の座標が指定された時のペンの傾きの角
度および方向から対角のもう一方の座標(文字位置)を
計算し、それら対角の座標より選択範囲(領域)を特定
するものである。
【0135】図21は本発明における範囲指定処理の手
順を示すフローチャートである。図22は本発明による
文書作成画面上での範囲指定処理を示す説明図である。
【0136】図21のフロチャートにおいて、まず、文
書編集モードにする(ステップS600)。この後、文
書作成画面上で編集位置の指定(ペンダウン)がされた
どうかを判定する(ステップS601)。
【0137】ペンダウンが判定されると、ペンが指示し
ている真のX、Y座標を計算し、RAM上のGX領域に
ペンのX座標、GY領域にペンのY座標を読み込む(ス
テップS602)。
【0138】続いて、ペンのX軸に対するペンの傾き角
度θx、Y軸に対するペンの傾き角度θyを計算し、T
X領域にはθx、TY領域にはθyを読み込む(ステッ
プS603)。ペンの傾き角度は(12)式〜(21)式か
ら求めることができる。
【0139】次に、ペンの傾き角度より指定範囲(領
域)の長辺および短辺の長さを計算する(ステップS6
04)。
【0140】この実施例では、文書作成画面上で右方向
をX軸の+座標、左方向をX軸の−座標、上方向をY軸
の+座標、下方向をY軸の−座標と定義する。以上の定
義より指定範囲(領域)のX軸方向の長さLXは、 LX=(TX−90)×m‥‥(31) また、指定範囲(領域)のY軸方向の長さLYは、 LY=(TY−90)×n‥‥(32) と定義し、前記式はROMに格納されている。
【0141】ここで、m、nは係数であり、表示画面サ
イズやユーザーの好みなどによって変更可能である。例
えば、ペンのX軸方向の傾きθxつまりTXが135度
(ペンを右側に45度傾けている状態)で、係数m=1
とした場合には長方形のX軸方向の長さLXは45とな
る。
【0142】なお、ここでの実施例は最も簡単な方法で
あり、さらに高次の関数で計算することや、関数を用い
ず変換テーブルの参照により非線形に長さを変換した
り、また垂直(90度)近傍は長さの変化量をゆるやか
にし、角度が増す(0度および180度の近傍)と変化
量をより大きくするなどの方法もある。
【0143】この様にして求めた長方形の長さLX,L
Yとペン先の座標GX,GYより指定範囲(領域)を計
算する。
【0144】指定範囲(領域)を選択するのであるから
先に求めた座標情報からどの文字が選択されているかを
判断(変換)する必要がある。文字サイズなどはあらか
じめ解っているため座標情報から文字座標情報への変換
は容易に行うことができる。
【0145】このようにして計算された指定範囲を反転
表示するとか、文字色を変えるなどしてユーザーにどの
領域が指定されているかを明示する(ステップS60
5)(図22参照)。
【0146】指定範囲を明示した後、確定キーのチェッ
クを行う(ステップS606)。確定キーのチェックと
は、指定範囲を選択・確定するためのキー入力のチェッ
クのことで、確定キーとは例えば「CR」キーやペンに
付属するサイドSWなどあらかじめ定義されている何ら
かのキーである。
【0147】従って、確定キーが押下されれば、現在選
択されている指定範囲に対して次の処理を行う。
【0148】確定キーが押下されていなければ、先に明
示した指定範囲を元の状態に復元する(反転表示や文字
色の変更を元の状態に復元)(ステップS607)。
【0149】次に、ペン先のSWの状態を検出し、ペン
アップであれば範囲指定の処理がキャンセルされたと判
断し、範囲指定処理を終了する(ステップS608)。
ペンダウン状態であれば、ペン座標の読み込みのステッ
プS602に戻り、再び範囲指定に移行する。
【0150】次に、確定した指定範囲に対するオペレー
ションを選択する(ステップS609)。オペレーショ
ンとは先に説明したとおり、消去・コピー・移動・修飾
などの操作であり、選択されたオペレーションを実行す
る。選択されたオペレーションを実行した後、範囲指定
の処理を終了する。
【0151】この実施例によれば、文字列の範囲指定が
容易で迅速に行える。
【0152】
【発明の効果】本発明によれば、入力ペン傾きに起因す
る入力誤差を補正し、ペン先の正確な位置座標を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のペン・タブレット装置の基本構成を示
す断面図である。
【図2】本発明におけるセンスコイルAに誘起した誘導
起電圧の測定値とピーク値の座標関係を示す説明図であ
る。
【図3】本発明におけるタブレット上のペンの座標関係
(1)を示す説明図である。
【図4】本発明におけるタブレット上のペンの座標関係
(2)を示す説明図である。
【図5】本発明におけるタブレット上のペン先の傾き角
度を示す説明図である。
【図6】本発明を文書処理装置に適用した一実施例の構
成を示すブロック図である。
【図7】本発明における図形回転処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図8】本発明における図形作成画面(1)の一例を示
す説明図である。
【図9】図8における図形回転方向を示す説明図であ
る。
【図10】本発明におけるRAMの記憶領域を示す説明
図である。
【図11】本発明による図形作成画面上での図形回転処
理を示す説明図である。
【図12】本発明における楕円形作成処理の手順を示す
フローチャートである。
【図13】本発明における図形作成画面(2)の一例を
示す説明図である。
【図14】本発明による図形作成画面上での楕円形描画
処理を示す説明図である。
【図15】本発明における円形作成処理の手順を示すフ
ローチャートである。
【図16】本発明による図形作成画面上での円形描画処
理を示す説明図である。
【図17】本発明における長方形作成処理の手順を示す
フローチャートである。
【図18】本発明による図形作成画面上での長方形描画
処理を示す説明図である。
【図19】本発明における直線作成処理の手順を示すフ
ローチャートである。
【図20】本発明による図形作成画面上での直線描画処
理を示す説明図である。
【図21】本発明における範囲指定処理の手順を示すフ
ローチャートである。
【図22】本発明による文書作成画面上での範囲指定処
理を示す説明図である。
【図23】従来例1のペン・タブレット装置の構成を示
す断面図である。
【図24】従来例2のペン・タブレット装置の構成を示
す断面図である。
【図25】従来例3における複数ループコイルの起電力
の分布状態からペン位置座標を算出する方法を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 保護ガラス 2 液晶ディスプレイ 3 タブレット 4 センスコイルA 5 センスコイルB 6 励磁コイル 7 ペン 21 CPU 22 RAM 23 ROM 24 プリンタ 25 プリンタコントローラ 26 ハードディスク(HD) 27 ハードディスクコントローラ 28 フレキシブルディスク(FD) 29 フレキシブルディスク(FD)コントローラ 30 キーボード 31 キーインターフェース 32 ペン 33 ペンインターフェース 34 表示装置 35 表示コントローラ 36 タブレット 37 タブレットインターフェース

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タブレット面に指示されたペン先のXY
    方向に対する位置座標を算出する座標算出手段と、タブ
    レットとペンの相対的な位置関係からペン先の傾き角度
    又はペン先の方向角度を算出する角度算出手段と、から
    なるタブレット装置と、 文字データ及び図形データを画面に表示する表示手段
    と、 前記表示された文字データ及び図形データを画面上で編
    集する編集手段と、を備え、 前記編集手段は、前記ペンにより入力されたデータが図
    形データである場合、前記座標算出手段によって算出さ
    れたペン先の位置座標に図形データを配置し、前記角度
    算出手段によって算出されたペン先の方向角度になるよ
    うに表示処理することを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記編集手段は、前記ペンにより入力さ
    れたデータが楕円形である場合、前記座標算出手段によ
    って算出されたペン先の位置座標にその入力された楕円
    形の中心を配置し、前記角度算出手段によって算出され
    たペン先の傾き角度または方向角度を、表示する楕円形
    の長軸方向の長さと短軸方向の長さに変換する手段をさ
    らに備えてなることを特徴とする請求項1記載のデータ
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記編集手段は、前記ペンにより入力さ
    れたデータが円形である場合、前記座標算出手段によっ
    て算出されたペン先の位置座標に入力された円形の中心
    を配置し、前記角度算出手段によって算出されたペン先
    の傾き角度または方向角度を、表示する円形の半径長さ
    に変換する手段をさらに備えてなることを特徴とする請
    求項1記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記編集手段は、前記ペンにより入力さ
    れたデータが矩形である場合、前記座標算出手段によっ
    て算出されたペン先の位置座標に入力された矩形の頂点
    を配置し、前記角度算出手段によって算出されたペン先
    の傾き角度または方向角度を、表示する矩形の長辺の長
    さと短辺の長さに変換する手段をさらに備えてなること
    を特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記編集手段は、前記ペンにより入力さ
    れたデータが直線である場合、前記座標算出手段によっ
    て算出されたペン先の位置座標に入力された直線の始点
    を配置し、前記角度算出手段によって算出されたペン先
    の傾き角度または方向角度を、表示する直線の始点と終
    点間の長さに変換する手段をさらに備えてなることを特
    徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記編集手段は、前記ペンにより入力さ
    れたデータが文字列範囲の指定である場合、前記座標算
    出手段によって算出されたペン先の位置座標に文字列範
    囲の頂点を配置し、前記角度算出手段によって算出され
    たペン先の傾き角度または方向角度を、文字列範囲の長
    辺の長さと短辺の長さに長さの変換する手段をさらに備
    えてなることを特徴とする請求項1記載のデータ処理装
    置。
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