JPH09161355A - テープ走行制御装置 - Google Patents

テープ走行制御装置

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Publication number
JPH09161355A
JPH09161355A JP8264909A JP26490996A JPH09161355A JP H09161355 A JPH09161355 A JP H09161355A JP 8264909 A JP8264909 A JP 8264909A JP 26490996 A JP26490996 A JP 26490996A JP H09161355 A JPH09161355 A JP H09161355A
Authority
JP
Japan
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motor
phase
transistor
tape
electromotive force
Prior art date
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Application number
JP8264909A
Other languages
English (en)
Inventor
Keishin Kono
敬信 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH09161355A publication Critical patent/JPH09161355A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープ走行速度が高速の場合でも、バックテ
ンションコントロールを可能とする。 【解決手段】 少なくともテープを送り出す側のリール
に、当該リールを駆動するモータとして3相ブラシレス
モータを有するテープ走行制御装置において、当該3相
ブラシレスモータの逆起電力を制御するためのパワーオ
ペアンプ10U,10V,10Wを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば供給側と巻
取り側の2つのリール間を高速走行するテープの当該走
行を制御するテープ走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、テープレコーダやビデオテー
プレコーダのようにテープ状記録媒体を用いた記録再生
装置においては、図3に示すように、通常の記録再生時
には供給側リールRSから供給されるテープTPを図示
しないキャプスタンとピンチローラで挟持してテープ走
行速度を制御しながら巻取り側リールRTに巻取り、早
送り時には巻取り側リールRTを高速回転させてテープ
TPを巻取り、巻戻し時には供給側リールRSを早送り
時とは逆の方向に高速回転させてテープTPを巻戻して
いる。
【0003】また、上記記録再生装置では、記録再生時
にはキャプスタンとピンチローラによって送り出された
テープTPを巻取り側リールRTにたるみなく巻き取る
ため、さらに、早送りや巻戻しを行うときには高速走行
するテープがたるまないようにするために、テープの進
行方向とは逆方向の引張力であるバックテンション(Ba
ck Tension)を当該テープTPに与えている。
【0004】ここで、上記記録再生装置が、上記供給側
リールRSの駆動用の供給側モータMSと、上記巻取り側
リールRTの駆動用の巻取り側モータMTとをそれぞれ独
自に動作させることができるテープ駆動機構を有する場
合において、例えば上記テープTPの早送りを行う場合
には、上記巻取り側リールRTの回転速度制御を行うと
共に、上記供給側リールRSと巻取り側リールRTとの間
でテープテンションを検出し、この検出したテープテン
ション情報を上記供給側リールRSの駆動用の上記供給
側モータMSにフィードバックすることで、当該供給側
モータMSによるバックテンションの制御が行われてい
る。一方、例えば上記テープTPの巻戻しを行う場合に
は、上記テープTPの巻取りを行うことになる上記供給
側リールRSの回転速度制御を行うと共に、上記供給側
リールRSと巻取り側リールRTとの間でテープテンショ
ンを検出し、この検出したテープテンションを、当該テ
ープTPを送り出す側となる上記巻取り側リールRT
駆動用の上記巻取り側モータMTにフィードバックする
ことで、当該巻取り側モータMTによるバックテンショ
ンの制御が行われている。
【0005】上述したような供給側リールRSや巻取り
側リールRTをそれぞれ駆動するモータとしては、例え
ば3相ブラシレスモータが用いられている。なお、3相
ブラシレスモータの駆動方法には、両方向通電と片方向
通電の2種類の駆動方法がある。前者は、後者に比べて
駆動回路が複雑になるというデメリットはあるが、後者
の場合よりもトルクリップルが少なくトルク定数が大き
いというメリットがあるため、現在は前者すなわち両方
向通電による駆動方法が多く用いられている。
【0006】以下、上記3相ブラシレスモータを両方向
通電によって駆動する仕組みについて説明する。
【0007】図4には、モータのコイルと当該コイルに
電流を流すための基本的な構成のみを示す。
【0008】この図4において、電流は、コイルLU
コイルLVの間(U相−V相間)、コイルLVとコイルL
Wの間(V相−W相間)、コイルLWとコイルLUの間
(W相−U相間)を、電流供給側(SOURCE側)の
トランジスタと電流吸引側(SINK側)のトランジス
タを1つずつ順番に切り替えることによって流れる。
【0009】すなわち、この図4の構成では、図5に示
すようなタイミングで上記電流供給側(SOURCE
側)のトランジスタと電流吸引側(SINK側)のトラ
ンジスタを1つずつ順番に切り替えるようにしている。
例えば、U相側からV相側に電流を流す場合は、トラン
ジスタQ1とトランジスタQ4をONさせる。これによ
り、Q1→U→V→Q4の順番に電流が流れる。一方、
V相側からU相側に電流を流す場合は、トランジスタQ
3とトランジスタQ2をONさせる。これにより、Q3
→V→U→Q2の順番に電流が流れる。このような電流
切り替えを行うための上記各トランジスタのスイッチン
グ動作は、いわゆるセンサタイプのモータの場合にはセ
ンサ(ホール素子)出力に応じて行い、センサレスタイ
プのモータの場合はコイルからの逆起電力に応じて行わ
れる。なお、図4中の各ダイオードD1〜D6は保護ダ
イオードであり、図4及び図5中のVU,VV,VWは各
相の電圧を表している。
【0010】上記図4のモータの等価回路は、図6のよ
うに表すことができる。
【0011】この図6において、モータ印加電圧をV
m、モータ電流をIm、モータ内部抵抗をRm、モータ
逆起電力をEmとすると、これらの関係は式(1)のよ
うになる。
【0012】 Vm=Rm*Im+Em (1) また、モータ発生トルクをTm、モータ回転数をω、逆
起電力をKe、トルク定数をKtとすると、これらの関
係は式(2),式(3)のように表せる。
【0013】 Em=Ke*ω (2) Tm=Kt*Im (3) このような図6の等価回路にて表せるモータを用いてテ
ープのテンションをコントロールするということは、モ
ータの発生トルクTmをコントロールするということで
あり、上記の各式を変形すると式(4)のようになる。
【0014】 Tm=Kt*Im=Kt*(Vm−Ke*ω)/Rm (4) ここで、当該モータが、他のアクチュエータによって反
対方向に回されている場合(すなわち他方のリールのモ
ータによって当該モータが反対方向に回されていると
き)は、逆起電力の極性が逆になるので、上記式(4)
は以下の式(5)のように変形される。
【0015】 Tm=Kt*Im=Kt*(Vm+Ke*ω)/Rm (5) したがって、このような状態において、前述したような
バックテンションをコントロールするということは、上
記式(5)のTmをコントロールするということであ
る。すなわちTmが大きければバックテンションが大き
く、小さければバックテンションが小さいことになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ここで、テープ走行速
度が低速であるときにはモータ回転速度ωが小さいの
で、式(5)においてKe*ωの項は無視でき、バック
テンションは単純にモータ電圧Vmによってコントロー
ルされることになる。
【0017】これに対して、テープ走行速度が高速であ
るときには上記モータ回転速度ωが大きくなるので、上
記式(5)のKe*ωの項が大きくなり、Tmを小さく
するためにはVmを負の電圧にする必要がでてくる。し
かし、Vmを負にすることはできないので、コイルに流
れる電流の極性を変えることになる。
【0018】このようなバックテンションコントロール
を行う場合の制御は次のようになる。この制御を図4の
構成のV相、W相に注目して説明する。なお、図7に
は、図4のモータをフォワード方向及びリバース方向に
回転させる際の、上記V相とW相に関連するトランジス
タQ3〜Q6の状態を示している。
【0019】図4及び図7において、モータが自分自身
でフォワード方向に回転しているときは、Q5→W→V
→Q4の順番に電流が流れる。この状態で、モータを他
のアクチュエータよってリバース方向に高速で回転させ
ると、図4の図中点線で示す矢印方向にEmという起電
力が発生し、これによりW相からV相に流れる電流Im
が増加することになる。当該Imを小さくしてバックテ
ンションをコントロールするためには、V相からW相の
方向に電流を流さなければならない。しかし、図4の構
成では、極性をリバースにしても、上記逆起電力のため
にV相の電圧VVが電源電圧VSより高く、W相の電圧V
Wがグランドレベル(GND)より低くなるので、トラ
ンジスタQ3,Q6はONせず、V相からW相に電流を
流せず、このときの電流は保護ダイオードD3を通って
電源電圧VSに流れ、また、グランドから保護ダイオー
ドD6を通ってモータに流れるだけになる。
【0020】したがって、この図4の構成では、テープ
走行速度が高速の場合にバックテンションのコントロー
ルができないことになる。
【0021】なお、例えばテープ幅が広く引っ張り強度
が高いテープの場合には、テープテンションを低くする
必要がないため、上述のような高速のテープ走行速度の
場合でも低速時と同じようなテンションコントロールを
行っても問題は無かったが、近年の小型化されたテープ
の場合には問題がある。
【0022】そこで、本発明はこの様な実情に鑑みてな
されたものであり、テープ走行速度が高速の場合でもバ
ックテンションのコントロールが可能なテープ走行速度
制御装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくともテ
ープを送り出す側のリールにモータを備えたテープ走行
制御装置であって、リールモータの逆起電力を制御する
逆起電力制御手段を設けることにより、上述の課題を解
決する。
【0024】すなわち、本発明によれば、逆起電力を制
御可能となっているため、テープの高速走行時でもバッ
クテンションコントロールが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照にしながら説明する。図1には、
本発明のテープ走行制御装置の要部である3相両方向通
電により駆動される3相ブラシレスモータと当該モータ
のコイルLU,LV,LWに電流を流すための基本的な構
成のみを示す。
【0026】この図1に示す本発明構成例では、上記3
相ブラシレスモータのU相,V相,W相にそれぞれ対応
する駆動回路に、パワーオペアンプ10U,10V,10
Wを接続している。
【0027】上記パワーオペアンプ10Uは、その内部
に、オペアンプOPUと、当該オペアンプOPUの出力電
圧を受けて電流増幅を行うと共に電流供給(SOURC
E)/電流吸引(SINC)用として動作するNPN型
トランジスタQ11及びPNP型トランジスタQ12
と、保護ダイオードD1及びD2とを有してなるもので
ある。上記NPN型トランジスタQ11のコレクタは電
圧源VSと接続され、エミッタはPNP型トランジスタ
Q12のエミッタと接続されている。上記PNP型トラ
ンジスタQ12のコレクタは接地されている。これらト
ランジスタQ11,Q12のベースは共にオペアンプQ
Uの出力端子に接続されており、上記NPN型トラン
ジスタQ11のエミッタ及びPNP型トランジスタQ1
2のエミッタの接続点はU相のコイルLUに接続されて
いる。また、保護ダイオードD1はカソードが上記NP
N型トランジスタQ11のコレクタと接続され、アノー
ドがNPN型トランジスタQ11のエミッタに接続され
ている。保護ダイオードD2は、カソードが上記PNP
型トランジスタQ12のエミッタと接続され、アノード
がPNP型トランジスタQ12のコレクタと接続されて
いる。
【0028】また、このパワーオペアンプ10Uに外付
けされているNPN型トランジスタQ21及びQ22
は、オペアンプOPUの出力電圧すなわちモータ電圧を
決めるために設けられている。上記NPN型トランジス
タQ21のコレクタは電圧源VSに接続され、エミッタ
はNPN型トランジスタQ22のコレクタと接続されて
いる。当該NPN型トランジスタQ22のエミッタは接
地されている。これら外付けのトランジスタQ21のエ
ミッタとトランジスタQ22のコレクタとの接続点は、
上記オペアンプOPUの非反転入力端子に接続されてお
り、当該オペアンプOPUの反転入力端子は上記内部の
NPN型トランジスタQ11のエミッタ及びPNP型ト
ランジスタQ12のエミッタの接続点すなわち上記U相
のコイルLUに接続されている。これら外付けのNPN
型トランジスタQ21及びQ22のスイッチング動作
は、いわゆるセンサタイプのモータの場合にはセンサ
(ホール素子)出力に応じて行い、いわゆるセンサレス
タイプのモータの場合にはコイルからの逆起電力に応じ
て行われる。
【0029】上述のような接続状態を有する上記U相の
パワーオペアンプ10U及びその外付けトランジスタQ
21,Q22において、例えば上記トランジスタQ21
がONしてトランジスタQ22がOFFしたときには、
パワーオペアンプ10U内部のNPN型トランジスタQ
11がONすると共にPNP型トランジスタQ12はO
FFし、逆に、上記トランジスタQ21がOFFしてト
ランジスタQ22がONしたときには、パワーオペアン
プ10U内部のNPN型トランジスタQ11がOFFす
ると共にPNP型トランジスタQ12はONすることに
なる。
【0030】次に、上記パワーオペアンプ10Vは、そ
の内部に、オペアンプOPVと、当該オペアンプOPV
出力電圧を受けて電流増幅を行うと共に電流供給(SO
URCE)/電流吸引(SINC)用として動作するN
PN型トランジスタQ13及びPNP型トランジスタQ
14と、保護ダイオードD3及びD4とを有してなるも
のである。上記NPN型トランジスタQ13のコレクタ
は電圧源VSと接続され、エミッタはPNP型トランジ
スタQ14のエミッタと接続されている。上記PNP型
トランジスタQ14のコレクタは接地されている。これ
らトランジスタQ13,Q14のベースは共にオペアン
プQPVの出力端子に接続されており、NPN型トラン
ジスタQ13のエミッタ及びPNP型トランジスタQ1
4のエミッタの接続点はV相のコイルLVに接続されて
いる。また、保護ダイオードD3はカソードが上記NP
N型トランジスタQ13のコレクタと接続され、アノー
ドがNPN型トランジスタQ13のエミッタに接続され
ている。保護ダイオードD4は、カソードが上記PNP
型トランジスタQ14のエミッタと接続され、アノード
がPNP型トランジスタQ14のコレクタと接続されて
いる。
【0031】また、このパワーオペアンプ10Vに外付
けされているNPN型トランジスタQ23及びQ24
は、オペアンプOPVの出力電圧すなわちモータ電圧を
決めるために設けられている。上記NPN型トランジス
タQ23のコレクタは電圧源VSに接続され、エミッタ
はNPN型トランジスタQ24のコレクタと接続されて
いる。当該NPN型トランジスタQ24のエミッタは接
地されている。これら外付けのトランジスタQ23のエ
ミッタとトランジスタQ24のコレクタとの接続点は、
上記オペアンプOPVの非反転入力端子に接続されてお
り、当該オペアンプOPVの反転入力端子は上記内部の
NPN型トランジスタQ13のエミッタ及びPNP型ト
ランジスタQ14のエミッタの接続点すなわち上記V相
のコイルLVに接続されている。これら外付けのNPN
型トランジスタQ23及びQ24のスイッチング動作
は、いわゆるセンサタイプのモータの場合にはセンサ
(ホール素子)出力に応じて行い、いわゆるセンサレス
タイプのモータの場合にはコイルからの逆起電力に応じ
て行われる。
【0032】上述のような接続状態を有する上記V相の
パワーオペアンプ10V及びその外付けトランジスタQ
23,Q24において、例えば上記トランジスタQ23
がONしてトランジスタQ24がOFFしたときには、
パワーオペアンプ10V内部のNPN型トランジスタQ
13がONすると共にPNP型トランジスタQ14はO
FFし、逆に、上記トランジスタQ23がOFFしてト
ランジスタQ24がONしたときには、パワーオペアン
プ10V内部のNPN型トランジスタQ13がOFFす
ると共にPNP型トランジスタQ14はONすることに
なる。
【0033】次に、上記パワーオペアンプ10Wは、そ
の内部に、オペアンプOPWと、当該オペアンプOPW
出力電圧を受けて電流増幅を行うと共に電流供給(SO
URCE)/電流吸引(SINC)用として動作するN
PN型トランジスタQ15及びPNP型トランジスタQ
16と、保護ダイオードD5及びD6とを有してなるも
のである。上記NPN型トランジスタQ15のコレクタ
は電圧源VSと接続され、エミッタはPNP型トランジ
スタQ16のエミッタと接続されている。上記PNP型
トランジスタQ16のコレクタは接地されている。これ
らトランジスタQ15,Q16のベースは共にオペアン
プQPWの出力端子に接続されており、NPN型トラン
ジスタQ15のエミッタ及びPNP型トランジスタQ1
6のエミッタの接続点はW相のコイルLWに接続されて
いる。また、保護ダイオードD5はカソードが上記NP
N型トランジスタQ15のコレクタと接続され、アノー
ドが当該トランジスタQ15のエミッタに接続されてい
る。保護ダイオードD6は、カソードが上記PNP型ト
ランジスタQ16のエミッタと接続され、アノードが当
該トランジスタQ16のコレクタと接続されている。
【0034】また、当該パワーオペアンプ10Wに外付
けされているNPN型トランジスタQ25及びQ26
は、オペアンプOPWの出力電圧すなわちモータ電圧を
決めるために設けられている。上記トランジスタQ25
のコレクタは電圧源VSに接続され、エミッタはトラン
ジスタQ26のコレクタと接続されている。当該トラン
ジスタQ26のエミッタは接地されている。これら外付
けのトランジスタQ25のエミッタとトランジスタQ2
6のコレクタとの接続点は、上記オペアンプOPWの非
反転入力端子に接続されており、当該オペアンプOPW
の反転入力端子は上記内部のNPN型トランジスタQ1
5のエミッタ及びPNP型トランジスタQ16のエミッ
タの接続点すなわち上記W相のコイルLWに接続されて
いる。これら外付けのNPN型トランジスタQ25及び
Q26のスイッチング動作は、いわゆるセンサタイプの
モータの場合にはセンサ(ホール素子)出力に応じて行
い、いわゆるセンサレスタイプのモータの場合にはコイ
ルからの逆起電力に応じて行われる。
【0035】上述のような接続状態を有する上記W相の
パワーオペアンプ10W及びその外付けトランジスタQ
25,Q26において、例えば上記トランジスタQ25
がONしてトランジスタQ26がOFFしたときには、
パワーオペアンプ10W内部のNPN型トランジスタQ
15がONすると共にPNP型トランジスタQ16はO
FFし、逆に、上記トランジスタQ25がOFFしてト
ランジスタQ26がONしたときには、パワーオペアン
プ10W内部のNPN型トランジスタQ15がOFFす
ると共にPNP型トランジスタQ16はONすることに
なる。
【0036】上述したような図1の構成の動作を具体的
に説明すると、電流は、コイルLUとコイルLVの間(U
相−V相間)、コイルLVとコイルLWの間(V相−W相
間)、コイルLWとコイルLUの間(W相−U相間)を、
それぞれ対応して設けられているパワーオペアンプ10
U,10V,10W内部の各トランジスタを電流供給側
(SOURCE側)または電流吸引側(SINK側)と
して1つずつ順番に切り替えることによって流れる。
【0037】すなわち、この図1の構成において、例え
ば、U相側からV相側に電流を流す場合は、パワーオペ
アンプ10U内部のNPN型トランジスタQ11とパワ
ーオペアンプ10V内部のPNP型トランジスタQ14
をONさせる。これにより、Q11→U→V→Q14の
順番に電流が流れる。一方、V相側からU相側に電流を
流す場合は、パワーオペアンプ10V内部のNPN型ト
ランジスタQ13とパワーオペアンプ10U内部のPN
P型トランジスタQ12をONさせる。これによりQ1
3→V→U→Q12の順番に電流が流れる。
【0038】また、例えばV相側からW相側に電流を流
す場合は、パワーオペアンプ10V内部のNPN型トラ
ンジスタQ13とパワーオペアンプ10W内部のPNP
型トランジスタQ16をONさせる。これにより、Q1
3→V→W→Q16の順番に電流が流れる。一方、W相
側からV相側に電流を流す場合は、パワーオペアンプ1
W内部のNPN型トランジスタQ15とパワーオペア
ンプ10V内部のPNP型トランジスタQ14をONさ
せる。これによりQ15→W→V→Q14の順番に電流
が流れる。
【0039】さらに、例えば、U相側からW相側に電流
を流す場合は、パワーオペアンプ10U内部のNPN型
トランジスタQ11とパワーオペアンプ10W内部のP
NP型トランジスタQ16をONさせる。これにより、
Q11→U→W→Q16の順番に電流が流れる。一方、
W相側からU相側に電流を流す場合は、パワーオペアン
プ10W内部のNPN型トランジスタQ15とパワーオ
ペアンプ10U内部のPNP型トランジスタQ12をO
Nさせる。これによりQ15→W→U→Q12の順番に
電流が流れる。
【0040】ここで、上述した図1の構成において、前
述したように逆起電力が発生した場合の挙動について、
W相とV相に注目して説明する。
【0041】例えば、当該モータが自分自身でフォワー
ド方向に回転しているとき、電流は例えばQ15→W→
V→Q14の順番に流れている。この状態で、例えばモ
ータを他のアクチュエータよってリバース方向に高速で
回転させると、図1の図中点線で示す矢印方向にEmと
いう起電力が発生し、これによりW相からV相に流れる
電流Imが増加することになる。このとき、前述した従
来の図4の構成の場合は、上記Imを小さくしてバック
テンションをコントロールするために、V相からW相の
方向に電流を流そうとしても、上記逆起電力のためにV
相の電圧VVが電源電圧VSより高く、W相の電圧VW
グランドレベル(GND)より低くなるので、V相から
W相に電流を流すことができなかった。これに対して、
本発明の図1の構成によれば、上記各パワーオペアンプ
10V,10W内部のオペアンプOPV,OPWは入力イン
ピーダンスが高く、出力インピーダンスが低いものであ
るため、出力側すなわちコイルの逆起電力に影響され
ず、したがって、例えば前記V相の電圧VVが逆起電力
によって高くなろうとしても、上記PNP型のトランジ
スタQ14がそれを引き込むことができ、W相からV相
に電流を流すことができるようになる。
【0042】すなわち、図1の構成によれば、U相,V
相,W相の各コイルLU,LV,LWの出力電圧が、それ
ぞれ対応するパワーオペアンプ10U,10V,10W
よって強制的に決められるようになっているので、逆起
電力に影響されずに、バックテンションのコントロール
が可能である。言い換えると、当該図1の構成において
は、モータが他のアクチュエータやテープによって高速
で回されているときに、当該モータの回転方向と同じ方
向に力を発生させる方向へ、当該モータに電圧を与え、
逆起電力を抑え、このモータの発生する力を制御するこ
とによって、モータの回転方向と反対方向に力を発生さ
せることができる。このため、図1の構成によれば、テ
ープ走行速度が高速の場合であってもバックテンション
のコントロールが可能となり、したがって、テープ走行
を安定させることができると共に、テープへのダメージ
の少ないテープ走行制御装置を実現することが可能とな
る。
【0043】次に、上記図1の構成が適用されるテープ
走行制御装置の全体構成を、図2に示し、当該図2の構
成について簡単に説明する。なお、図1の構成は、供給
側と巻取り側のリールをそれぞれ独自に駆動するような
2リールモータを用いたテープ駆動機構に適用されるも
のである。
【0044】この図2において、磁気テープTPは、回
転ドラムHDの外周面に傾斜して巻き付けられ、ピンチ
ローラ及びキャプスタンモータMCにより挟持された状
態でフォワード方向に所定速度で走行することにより、
供給側リールRSから送り出され、巻取り側リールRT
巻き取られる。上記供給側リールRSは供給側モータMS
により、また、巻取り側リールRTは巻取り側モータMT
により、それぞれを独立に駆動される。
【0045】上記キャプスタンモータMCはキャプスタ
ンモータドライバ4Cからの駆動信号に基づいて動作
し、このキャプスタンモータドライバ4Cは信号処理部
3からのキャプスタンモータ制御信号に基づいて上記駆
動信号を生成する。また、上記供給側モータMSは供給
側リールモータドライバ4Sからの駆動信号に基づいて
動作し、当該供給側リールモータドライバ4Sは信号処
理部3からの供給側リールモータ制御信号に基づいて上
記駆動信号を生成する。さらに、上記巻取り側モータM
Tは巻取り側リールモータドライバ4Tからの駆動信号に
基づいて動作し、当該巻取り側リールモータドライバ4
Tは信号処理部3からの巻取り側側リールモータ制御信
号に基づいて上記駆動信号を生成する。
【0046】テンションセンサ1は、上記供給側リール
Sと巻取り側リールRTとの間を走行するテープTPの
張力情報であるテンションを検出する。このテンション
センサ1が検出したテンション検出信号は、アンプ2で
増幅され、信号処理部3に送られる。信号処理部3は、
このテンション検出信号をA/Dポートでディジタル信
号に変換する。
【0047】当該信号処理部3では、記録再生時のテー
プ走行速度や早送り及び巻戻し時のテープ走行速度と、
上記ディジタル信号に変換されたテンション検出信号と
に基づいて、供給側モータMS又は巻取り側モータMT
よるバックテンションを制御するための上記供給側リー
ルモータ制御信号又は上記巻取り側リールモータ制御信
号を生成する。
【0048】すなわち、当該信号処理部3では、記録再
生時にはキャプスタンモータMCを駆動することによっ
て送り出されるテープTPを巻取り側リールRTにたる
みなく巻き取るため、さらに、早送りや巻戻しを行うと
きには高速走行するテープTPがたるまないようにする
ために、テープの進行方向とは逆方向の引張力であるバ
ックテンションを当該テープTPに与えている。
【0049】例えば、上記テープTPの早送りを行う場
合、上記信号処理部3は、上記巻取り側リールRTの回
転速度制御を行うと共に、上記テンションセンサ1によ
り検出した上記供給側リールRSと巻取り側リールRT
の間のテンション検出信号に基づいて生成した供給側リ
ールモータ制御信号を、上記供給側リールRSの駆動用
の上記供給側モータMSにフィードバックすることで、
当該供給側モータMSによるバックテンションの制御を
行行う。一方、例えば上記テープTPの巻戻しを行う場
合、上記信号処理部3は、上記テープTPの巻取りを行
うことになる上記供給側リールRSの回転速度制御を行
うと共に、上記供給側リールRSと巻取り側リールRT
の間で検出したテンション剣士家づ信号に基づいて生成
した巻取り側リールモータ制御信号を、当該テープTP
を送り出す側となる上記巻取り側リールRTの駆動用の
上記巻取り側モータMTにフィードバックすることで、
当該巻取り側モータMTによるバックテンションの制御
を行う。
【0050】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
おいては、テープを送り出す側のリールモータに発生す
る逆起電力を制御可能としたことにより、テープ走行速
度が高速の場合でもバックテンションのコントロールが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテープ走行制御装置に適用される3相
ブラシレスモータと、その駆動回路の基本構成を示す回
路図である。
【図2】本発明のテープ走行制御装置の概略構成を説明
するための図である。
【図3】供給側リール及び巻取り側リールと、これらリ
ール間でのテープの走行について説明するための図であ
る。
【図4】従来の3相ブラシレスモータと、その駆動回路
の基本構成を示す回路図である。
【図5】3相ブラシレスモータと、その駆動回路におけ
る動作を説明するための図である。
【図6】モータの等価回路を示す回路図である。
【図7】3相ブラシレスモータをフォワード方向及びリ
バース方向に回転させる際の、V相とW相に関連するト
ランジスタの状態を示す図である。
【符号の説明】
W,LU,LV コイル、 Q1〜Q6 NPN型トラ
ンジスタ、 OPW,OPU,OPV パワーオペアンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともテープを送り出す側のリール
    に当該リールを駆動するモータを有するテープ走行制御
    装置において、 テープ速度に応じて発生するモータの逆起電力を制御す
    る逆起電力制御手段を設けることを特徴とするテープ走
    行制御装置。
  2. 【請求項2】 上記モータは両方向通電により駆動され
    る3相ブラシレスモータであり、上記逆起電力制御手段
    はオペアンプであることを特徴とする請求項1記載のテ
    ープ走行制御装置。
JP8264909A 1995-10-04 1996-10-04 テープ走行制御装置 Pending JPH09161355A (ja)

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JP7-257591 1995-10-04
JP25759195 1995-10-04
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