JP3106026U - ビデオカセットレコーダおよび磁気テープ駆動装置 - Google Patents

ビデオカセットレコーダおよび磁気テープ駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】大型の抵抗の素子数の増加と消費電力の増加とを防止する。
【解決手段】スイッチ回路3より送出される直流出力を動作電源として駆動モータ4を駆動する駆動回路11と、駆動モータ4に流れる電流を電圧に変換する電流検出用抵抗R13と、電流検出用抵抗R13の端子間電圧が所定値を超えるときには、駆動モータ4に流れる電流を所定値に制限する過電流保護部29と、駆動モータ4に流れる電流を検出する電流検出部6と、電流検出部6の検出結果が、駆動モータ4に流れる電流が所定期間に渡って所定値を超えたことを示すときには、スイッチ回路3より送出される直流出力の電圧を低下させる電圧制御部12とを備えた構成において、電流検出部6は電流検出用抵抗R13の端子間電圧に基づいて駆動モータ4に流れる電流を検出する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、磁気テープを走行させるときの動力源となる駆動モータに流れる電流が、所定期間に渡って所定値を超えるときには、駆動モータを駆動する駆動回路に供給する電圧を低下させるビデオカセットレコーダおよび磁気テープ駆動装置に関するものである。
ビデオカセットレコーダにおけるキャプスタンモータには、低速で安定した回転を得ることができるブラシレスモータが使用されており、早送りや巻戻しとなるときには、キャプスタンモータの駆動経路を切り換えることによって、磁気テープを走行させるようになっている。図6は、上記したブラシレスモータの駆動回路を示しており、ブラシレスモータ4の内部に設けられたホール素子17〜19の出力に基づいて6つのFET31〜36を制御することにより、U相コイルU、V相コイルV、W相コイルWの3つのコイルを駆動するようになっている。また、コイルU,V,Wに流れる電流の経路には電流検出用抵抗R13が挿入されるとともに、過電流保護部29が設けられており、電流検出用抵抗R13の端子間電圧が所定値を超えないように、コイルU,V,Wに印加する電圧を制限している。このように、電流検出用抵抗R13と過電流保護部29とを用いて、コイルU,V,Wに過電流が流れることのないように制御した場合、コイルU,V,Wには、過電流として検出される電流値より僅かだけ少ない電流が流れ続けることになる。また、このときでは、コイルU,V,Wに供給される電圧が低くなるように制御される。すなわち、FET31〜36に流れる電流値は大きく、且つ、FET31〜36における電圧の降下量が大きくなる。その結果、FET31〜36の発熱量が増大する。従って、この状態が続くときでは、ドライバIC5の温度は急激に上昇する。このため、熱保護回路21を設け、ドライバIC5が所定温度を超えるときには、コイルU,V,Wへの電流の供給を遮断し、ドライバIC5の、それ以上の温度上昇を防止することによって、ドライバIC5を熱破壊から保護している(第1の従来技術とする)。
また、以下に示す技術が提案されている(第2の従来技術とする)。すなわち、この技術では、キャプスタンモータを兼ねるリール台駆動モータ(以下では、単にモータと称する)に流れる電流を検出するために、モータ駆動電流検出回路を設けている。そして、モータ駆動電流検出回路の出力に基づき、モータに流れる電流が、予め定めた所定値を、所定期間以上に渡って、継続して超えるか否かを判別している。そして、モータに流れる電流が、予め定めた所定値を、所定期間以上に渡って、継続して超える場合には、モータの駆動を停止することによって、磁気テープの走行を停止させている。そして後、磁気テープの走行経路を、シリンダに接触して走行する経路から、シリンダに接触することなく走行する経路に切り換えた後、モータの駆動を再開することによって、磁気テープの走行を再開させている(例えば、特許文献1参照)。
また、以下に示す技術が提案されている(第3の従来技術とする)。すなわち、この技術では、リール台を駆動する駆動モータの回転数を検出する回転検出器を設けている。そして、駆動モータに23Vの高電圧を印加した状態において、回転検出器の出力により示される駆動モータの回転数が、想定される回転数より大きく逸脱して低下する場合(回転数が2000rpm以下に低下した場合)には、テープの巻き取り負荷が増大しており、駆動モータの電流が増加しているとして、即座に、駆動モータに印加される電圧を23Vから12Vの低電圧に切り換えている。そして後、12Vの低電圧を駆動モータに印加した状態において、テープの巻き取りを行っている(例えば、特許文献2参照)。
特開平3−154254号公報(第3頁右上欄) 特開2001−297507号公報(第0019〜0021段落)
しかしながら、第1の従来技術を用いる場合には、以下に示す問題を生じていた。すなわち、磁気テープの巻き取りの負荷の増大(特に、低温時に発生し易い)が原因となって、ブラシレスモータ4に流れる電流が増加するときでは、ブラシレスモータ4に流れる電流は、過電流保護部29によって所定値に制限される。また、この状態が継続し、ドライバIC5の温度上昇が大きくなる場合では熱保護回路21が動作し、ブラシレスモータ4の駆動を遮断することによって、ドライバIC5を熱破壊から防止している。しかし、ブラシレスモータ4の駆動を遮断したときでは、直ちに、ドライバIC5の温度低下が始まるため、短時間のうちに熱保護回路21の動作が停止し、ブラシレスモータ4の駆動が再開される。すると、再びドライバIC5の温度が上昇し、熱保護回路21が動作して、ブラシレスモータ4の駆動が遮断される。そして、以後では、極めて短い周期で、ブラシレスモータ4の駆動と、駆動の遮断とが繰り返される。従って、ブラシレスモータ4の回転が不規則となって、磁気テープの走行が不安定になり、磁気テープの損傷の恐れが生じる。また、ドライバIC5は何度も高温状態となるため、ドライバIC5の熱破壊の恐れも生じる。
第2の従来技術は、モータに流れる電流が、予め定めた所定値を、所定期間以上に渡って、継続して超える場合には、磁気テープの走行経路を、シリンダに接触して走行する経路から、シリンダに接触することなく走行する経路に切り換えている。このため、巻き取り負荷が減少するので、モータに流れる電流の増加が抑制されることになる。従って、第1の従来技術における問題は解決されることになる。しかし、この場合では、新たな問題が生じることになる。すなわち、上記した制御のためには、モータ駆動電流検出回路が不可欠となる。一方、モータに流れる電流を安価に検出するには、モータの電流経路に電流検出用抵抗を挿入し、その端子間電圧に基づいて電流を検出する構成とする必要がある。そして、この構成とする場合では、電流検出用抵抗を構成する大型の抵抗素子が必要となる。且つ、電流検出用抵抗による損失分だけ、消費電力が増大することになるが、このような問題を解決する方法については、全く開示されていない。
第3の従来技術は、駆動モータの回転数を検出するために回転検出器を備えた構成となっている。このため、ロータリエンコーダ等の機構部品や、ロータリエンコーダの出力を波形整形する電気回路等が必要となる。従って、部品点数の大幅な増大を招く。且つ、機構部品の増加は、組み立ての工程数の増加をも招くことになる。
本考案は、上記の問題点を解決するため創案されたものであり、その目的は、ブラシレスモータを用いて磁気テープを走行させる構成とする場合において、大型の抵抗の素子数の増加と消費電力の増加とを防止することのでき、且つ、電流検出部の構成を簡単化することのでき、且つ、駆動回路に供給する電圧を変更するためのスイッチ回路の構成を簡単化することのできるビデオカセットレコーダを提供することにある。
また本考案の目的は、駆動モータの電流経路に挿入された電流検出用抵抗の端子間電圧に基づいて、駆動モータに流れる電流を所定値に制限する過電流保護を行うとともに、駆動モータに流れる電流を検出する電流検出部を設け、電流検出部の検出結果が、駆動モータに流れる電流が所定期間に渡って所定値を超えたことを示すとき、駆動モータを駆動する駆動回路に供給される動作電源の電圧を低下させる構成において、過電流保護のための電流検出に用いる電流検出用抵抗と、電流検出部が電流を検出するために使用する電流検出用抵抗とを共用とすることにより、大型の抵抗の素子数の増加と消費電力の増加とを防止することのできる磁気テープ駆動装置を提供することにある。
また上記目的に加え、電流検出用抵抗については、一方の端子を駆動回路に接続するとともに他方の端子を接地し、電流検出用抵抗の一方の端子に現れる電圧を、OPアンプのプラス入力に導いて増幅することにより、電流検出部の構成を簡単化することのできる磁気テープ駆動装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本考案に係るビデオカセットレコーダは、その電圧が第1の電圧である第1の直流出力と、その電圧が第1の電圧より高い第2の電圧である第2の直流出力とを出力する電源部と、第1の直流出力と第2の直流出力とが導かれ、送出する直流出力を、第1の直流出力と第2の直流出力とに切り換え可能なスイッチ回路と、ブラシレスモータを用いて磁気テープを走行させる走行機構部と、スイッチ回路より送出される直流出力を動作電源としてブラシレスモータを駆動する駆動回路と、ブラシレスモータの電流経路に挿入され、ブラシレスモータに流れる電流を電圧に変換する電流検出用抵抗と、電流検出用抵抗の端子間電圧が所定値を超えるときには、駆動回路がブラシレスモータに印加する電圧を低下させることによって、ブラシレスモータに流れる電流を所定値に制限する過電流保護部と、ブラシレスモータに流れる電流を検出する電流検出部と、スイッチ回路から第2の直流出力が送出された状態において、電流検出部の検出結果が、ブラシレスモータに流れる電流が所定期間に渡って所定値を超えたことを示すときには、スイッチ回路より送出される直流出力を、第2の直流出力から第1の直流出力に切り換える電圧制御部とを備えたビデオカセットレコーダに適用している。そして、電流検出用抵抗は、その一方の端子が駆動回路に接続されるとともに、その他方の端子が接地されている。また、電流検出部は、電流検出用抵抗の前記一方の端子がプラス入力に導かれたOPアンプと、OPアンプのマイナス入力と接地レベルとの間に接続された第1の抵抗と、一方の端子がOPアンプのマイナス入力に接続され、他方の端子がOPアンプの出力端子に接続された第2の抵抗と、第2の抵抗に並列に接続されたコンデンサとを備えており、スイッチ回路は、エミッタには電源部からの第2の直流出力が導かれ、コレクタが駆動回路に導かれたNPNトランジスタと、アノードには電源部からの第1の直流出力が導かれ、カソードがNPNトランジスタのコレクタに接続されたダイオードとを備えている。そして、電圧制御部は、スイッチ回路から第1の直流出力を送出させるときにはNPNトランジスタをオフ状態に設定し、スイッチ回路から第2の直流出力を送出させるときにはNPNトランジスタをオン状態に設定するようになっている。
すなわち、大型の抵抗素子を用いる必要がある電流検出用抵抗の数は1つとなる。従って、電流検出のために電力を消費することになる素子数も1つとなる。且つ、電流検出部は、1つのOPアンプと、小型化が可能な2つの抵抗と、小型化が可能な1つのコンデンサとによって構成される。且つ、スイッチ回路は、1つのNPNトランジスタと、1つのダイオードと、電圧制御部の出力に従ってNPNトランジスタをオンオフする制御回路とによって構成することができる。
また本考案に係る磁気テープ駆動装置は、その電圧が第1の電圧である第1の直流出力と、その電圧が第1の電圧より高い第2の電圧である第2の直流出力とを出力する電源部と、第1の直流出力と第2の直流出力とが導かれ、送出する直流出力を、第1の直流出力と第2の直流出力とに切り換え可能なスイッチ回路と、駆動モータを用いて磁気テープを走行させる走行機構部と、スイッチ回路より送出される直流出力を動作電源として駆動モータを駆動する駆動回路と、駆動モータの電流経路に挿入され、駆動モータに流れる電流を電圧に変換する電流検出用抵抗と、電流検出用抵抗の端子間電圧が所定値を超えるときには、駆動回路が駆動モータに印加する電圧を低下させることによって、駆動モータに流れる電流を所定値に制限する過電流保護部と、駆動モータに流れる電流を検出する電流検出部と、スイッチ回路から第2の直流出力が送出された状態において、電流検出部の検出結果が、駆動モータに流れる電流が所定期間に渡って所定値を超えたことを示すときには、スイッチ回路より送出される直流出力を、第2の直流出力から第1の直流出力に切り換える電圧制御部とを備えた磁気テープ駆動装置に適用している。そして、電流検出部は電流検出用抵抗の端子間電圧に基づいて駆動モータに流れる電流を検出するようになっている。すなわち、大型の抵抗素子を用いる必要がある電流検出用抵抗の数は1つとなる。従って、電流検出のために電力を消費することになる素子数も1つとなる。
また上記構成に加え、電流検出用抵抗は、その一方の端子が駆動部に接続されるとともに、その他方の端子が接地されており、電流検出部は、電流検出用抵抗の前記一方の端子がプラス入力に導かれたOPアンプと、OPアンプのマイナス入力と接地レベルとの間に接続された第1の抵抗と、一方の端子がOPアンプのマイナス入力に接続され、他方の端子がOPアンプの出力端子に接続された第2の抵抗と、第2の抵抗に並列に接続されたコンデンサとを備えている。すなわち、電流検出部は、1つのOPアンプと、小型化が可能な2つの抵抗と、小型化が可能な1つのコンデンサとによって構成される。
本考案によれば、大型の抵抗素子を用いる必要がある電流検出用抵抗の数は1つとなる。従って、電流検出のために電力を消費することになる素子数も1つとなる。且つ、電流検出部は、1つのOPアンプと、小型化が可能な2つの抵抗と、小型化が可能な1つのコンデンサとによって構成され、スイッチ回路は、1つのNPNトランジスタと、1つのダイオードと、電圧制御部の出力に従ってNPNトランジスタをオンオフする制御回路とによって構成することができる。このため、ブラシレスモータを用いて磁気テープを走行させる構成とする場合において、大型の抵抗の素子数の増加と消費電力の増加とを防止することができ、且つ、電流検出部の構成を簡単化することができ、且つ、駆動回路に供給する電圧を変更するためのスイッチ回路の構成を簡単化することができる。
また本考案によれば、大型の抵抗素子を用いる必要がある電流検出用抵抗の数は1つとなる。従って、電流検出のために電力を消費することになる素子数も1つとなるので、大型の抵抗の素子数の増加と消費電力の増加とを防止することができる。
また、さらに、電流検出部は、1つのOPアンプと、小型化が可能な2つの抵抗と、小型化が可能な1つのコンデンサとによって構成されるので、電流検出部の構成を簡単化することができる。
以下、本考案の実施の形態について図を参照して説明する。
図4は、本考案に係る磁気テープ駆動装置の一実施形態の走行機構部の構成の概略を示す説明図である。
図において、磁気テープ55は、早送りとなるときには、供給リール51の側から巻取リール52の側に走行し、巻戻しとなるときには、巻取リール52の側から供給リール51の側に走行する(54は回転シリンダを示している)。このため、ブラシレスモータ(駆動モータ)4の駆動力は、早送りとなるときには、図示されない伝達経路を介して、巻取リール52の側に伝達され、巻戻しとなるときには、ブラシレスモータ4の駆動力は、図示されない伝達経路を介して、供給リール51の側に伝達される。また、ブラシレスモータ4は、キャプスタンモータともなっていて、その回転軸はキャプスタン53ともなっている(キャプスタン53と対となるピンチローラは図示が省略されている)。
図1は、実施形態の電気的構成を示すブロック線図であり、具体的にはビデオカセットレコーダの一部を示している。なお、図6に示す従来技術と同一となるブロックには図6における符号と同一符号を付与している。
本実施形態は、磁気テープを走行させるための動力源にブラシレスモータを用いた構成となっている。このため、大別すると、制御部1、電源部2、スイッチ回路3、ブラシレスモータ4、ドライバIC5、電流検出部6、電流検出用抵抗R13、ホール素子17〜19、および、2つの抵抗R11,R12を備えている。そして、ドライバIC5は、駆動回路11、増幅器27、駆動制御回路28を備えている。
ホール素子17〜19は、ブラシレスモータ4のロータ(図示を省略)の回転位置を検出するセンサであり、検出結果を作動増幅器22〜24に出力する。作動増幅器22〜24は、ホール素子17〜19の出力を増幅した後、波形整形することによって、ロータの回転位置を示す信号を生成し、波形合成回路25に出力する。波形合成回路25は、ロータの回転位置を示す信号に基づいて、ブラシレスモータ4の3つのコイルU,V,Wのそれぞれの駆動のタイミングを示す信号を生成し、プリドライブ回路26に送出する。プリドライブ回路26は、波形合成回路25の出力に従って、6つのFET31〜36を駆動する。6つのFET31〜36は、プリドライブ回路26の出力に基づいて、コイルU,V,Wのそれぞれを駆動する。
駆動制御回路28は、FET31〜36がコイルU,V,Wを駆動する電圧を、信号47に対応した電圧となるように、プリドライブ回路26を制御する(増幅器27は、信号47を低インピーダンスの信号に変換して駆動制御回路28に出力する)。また、駆動制御回路28の内部に設けられた過電流保護部29は、コイルU,V,Wに流れる電流を電圧に変換する電流検出用抵抗R13の出力に基づいてプリドライブ回路26を制御することにより、コイルU,V,Wに流れる電流を所定値に制限する。
方向切換回路20は、信号46が回転方向の反転を指示するレベルとなるときには、作動増幅器22〜24の出力レベルを反転させることにより、ブラシレスモータ4の回転方向を反転させる。熱保護回路21は、ドライバIC5の温度が所定値を超えるときには、それ以上の温度上昇を防止するため、プリドライブ回路26によるFET31〜36の駆動を停止させて、コイルU,V,Wの駆動を遮断する。
電源部2は、ビデオカセットレコーダとしての動作に必要とする直流出力を生成するスイッチング電源であり、図示されないブロック(記録再生信号処理回路、等)に対して、複数種の電圧の直流出力を送出する。また、スイッチ回路3に対しては、図3に示すように、コイルL1の出力を、ダイオードD1とコンデンサC1とでもって整流平滑して得られ、その電圧が第1の電圧(12V)である第1の直流出力61を送出する。また、コイルL2の出力を、ダイオードD2とコンデンサC2とでもって整流平滑して得られ、その電圧が第1の直流出力61の電圧より高い第2の電圧(20V)である第2の直流出力62を送出する。
スイッチ回路3は、制御部1内の電圧制御部12の指示に従って、第1の直流出力61または第2の直流出力62を駆動回路11に出力する。このため、エミッタに第2の直流出力62が導かれ、コレクタが駆動回路11の電源入力に導かれたNPNトランジスタ(以下では、単にトランジスタと称する)Q1を備えている。また、アノードに第1の直流出力61が導かれ、カソードがトランジスタQ1のコレクタに接続されたダイオードD3を備えている。また、コレクタがトランジスタQ1のベースに接続され、エミッタが接地されるとともに、ベースには、抵抗R9を介して、電圧制御部12の出力43が導かれたトランジスタQ2を備えている(抵抗R8は、トランジスタQ2のベースインピーダンスの上昇を制限する)。
スイッチ回路3は上記した構成となっている。このため、電圧制御部12の出力43がHレベルとなるときには、トランジスタQ1,Q2の双方がオンとなって、駆動回路11には第2の直流出力62が送出される。また、電圧制御部12の出力43がLレベルとなるときには、トランジスタQ1,Q2の双方がオフとなり、駆動回路11には、ダイオードD3を介して、第1の直流出力61が送出される。
電流検出用抵抗R13は、一方の端子が駆動回路11と駆動制御回路28とに接続され、他方の端子は接地されている。また、電流検出用抵抗R13の一方の端子は、図2に示したように、電流検出部6を構成するOPアンプ65のプラス入力に導かれている。そして、OPアンプ65のマイナス入力と接地レベルとの間には第1の抵抗R1が接続され、OPアンプ65のマイナス入力と出力端子との間には第2の抵抗R2が接続されている。また、第2の抵抗R2には、ハイカットフィルタとしての特性を得るため、並列にコンデンサC5が接続されている。
電流検出部6は上記した構成となっている。このため、電流検出部6は、電流検出用抵抗R13の一方の端子に発生する電圧を増幅し、増幅結果を、ブラシレスモータ4に流れる電流を示す信号として、電圧制御部12に出力する。なお、この増幅においては、コンデンサC5の作用により、所定周波数より高い周波数成分が除去される。
制御部1は、マイクロコンピュータを主要部として構成されたブロックとなっており、ビデオカセットレコーダとしての主要動作を制御する。すなわち、図4に示す走行機構部の動作を制御することによって、磁気テープ55の早送りや巻戻しを行う。また、録画時や再生時では、磁気テープ55を所定速度で走行させるとともに、図示されない記録再生信号処理部を制御することによって、磁気テープ55への映像信号の記録と、磁気テープ55に記録された映像信号の再生、等を行う。
電圧制御部12は、制御部1を構成するマイクロコンピュータの機能の一部によって構成されたブロックとなっている。そして、早送り時または巻戻し時において、スイッチ回路3から第2の直流出力62が駆動回路11に送出されているとき、電流検出部6の検出結果が、ブラシレスモータ4に流れる電流が所定期間に渡って所定値を超えたことを示すときには、スイッチ回路3から駆動回路11に送出される直流出力の電圧を低下させる。すなわち、スイッチ回路3から駆動回路11に送出される直流出力を、第2の直流出力62から第1の直流出力61に変更する。
ここで補足的な説明を行うと、電流検出部6は、上記したように、過電流保護部29が過電流を検出するために使用する素子である電流検出用抵抗R13を用いて、ブラシレスモータ4に流れる電流を検出するようになっている。すなわち、電流検出用抵抗R13は、過電流の検出と、ブラシレスモータ4に流れる電流の検出とで、共用される素子となっている。このため、過電流の検出のための抵抗と、ブラシレスモータ4に流れる電流の検出のための抵抗とを個別に受けた構成と比較するときでは、大型の抵抗素子の数の増加が抑制されることになる。且つ、電流検出のために電力を消費する素子数も1つとなるので、全体としての消費電力の増加が防止される。
図5は、早送り時または巻戻し時の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。必要に応じて同図を参照しつつ、実施形態の動作を説明する。
図示されないリモートコントローラ等に、早送り、あるいは、巻戻しの指示が入力されると(ステップS1)、制御部1は、スイッチ回路3にLレベルを出力することによって、スイッチ回路3から駆動回路11に第1の直流出力61を送出させる(駆動回路11に供給する動作電源の電圧を12Vとする)。この状態において、ブラシレスモータ4を回転させ(信号47を所定レベルに設定する)、磁気テープ55を走行させる(ステップS2)。そして、所定時間が経過したときには、スイッチ回路3にHレベルを出力することによって、スイッチ回路3から駆動回路11に第2の直流出力62を送出させる(駆動回路11に供給する動作電源の電圧を20Vとする)。このため、磁気テープ55の走行速度が速くなる(ステップS3)。
次いで、早送り、あるいは、巻戻しの終了が近づいたことに対応する減速を行うかどうかを判定する(ステップS4)。早送りや巻戻しの終了が近づいていないため、減速を必要としないときには、電圧制御部12は、電流検出部6の出力に基づき、ブラシレスモータ4に供給される電流が所定値を超えたかどうかを調べる(ステップS5)。所定値を超えていないときには、巻き取りの負荷が適正であり、ブラシレスモータ4に流れる電流も適正値の範囲にあるため、減速が必要となるまでの期間においては、ステステップS4〜ステップS6のループ動作を継続する。
一方、ステップS6の判定において、ブラシレスモータ4に流れる電流が所定値を超えた場合には、所定値を超える期間が、所定期間(例えば、約5秒)だけ継続したかどうかを調べる。ブラシレスモータ4に流れる電流が所定値を超えはしたが、その継続期間が例えば2秒であり、2秒を超えたときに電流値が所定値以下となるような場合では、動作は、ステップS8からステップS4に移行する。このため、ブラシレスモータ4に流れる電流が所定値を超える場合であっても、所定値を超える期間が、所定期間だけ継続しないときでは、ステップS4〜ステップS8のループ動作が実行される。
一方、ブラシレスモータ4に流れる電流が所定値を超える期間が、所定期間だけ継続する場合には、電圧制御部12は、スイッチ回路3に出力する信号43のレベルを、HレベルからLレベルに変更することによって、スイッチ回路3が駆動回路11に出力する直流出力を、第2の直流出力62から第1の直流出力61に変更する。すなわち、駆動回路11に供給される動作電源の電圧を、20Vから12Vに低下させる。このため、以後では、FET31〜36における電圧降下量が減少するので、FET31〜36の発熱量が少なくなって、ドライバIC5の温度上昇が停止(あるいは抑制)される(ステップS9)。そして後、早送りや巻戻しの終了の間近になると、ブラシレスモータ4の回転速度を低下させる制御が行われ、早送りや巻戻しが終了したときには、ブラシレスモータ4の回転が停止される。
また、ステップS4〜ステップS6のループ動作を実行しているとき、あるいは、ステップS4〜ステップS8のループ動作を実行しているときに、早送りや巻戻しの終了が近づくと、電圧制御部12は、スイッチ回路3に送出する出力43のレベルを、HレベルからLレベルに変更することによって、スイッチ回路3が駆動回路11に送出する直流出力の電圧を、20Vから12Vに低下させる。そして後、早送りや巻戻しの終了の間近になると、ブラシレスモータ4の回転速度を低下させる制御が行われ、早送りや巻戻しが終了したときには、ブラシレスモータ4の回転が停止される。
なお、本考案は上記実施形態に限定されず、第1の直流出力61の電圧と第2の直流出力62の電圧とは、第2の直流出力62の電圧が第1の直流出力61の電圧より高くなる限りでは、その他の任意の電圧とする場合にも、同様に適用することができる。
本考案に係る磁気テープ駆動装置の一実施形態を用いたビデオカセットレコーダの部分的な電気的構成を示すブロック線図である。 電流検出部の詳細な電気的接続を示す回路図である。 スイッチ回路の詳細な電気的接続を示す回路図である。 実施形態の走行機構部の構成の概略を示す説明図である。 早送り時または巻戻し時の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。 従来技術の電気的構成を示すブロック線図である。
符号の説明
2 電源部
3 スイッチ回路
4 ブラシレスモータ(駆動モータ)
5 ドライバIC
6 電流検出部
11 駆動回路
12 電圧制御部
29 過電流保護部
53 キャプスタン
55 磁気テープ
61 第1の直流出力
62 第2の直流出力
65 OPアンプ
C5 コンデンサ
D3 ダイオード
Q1 NPNトランジスタ
R1 第1の抵抗
R2 第2の抵抗
R13 電流検出用抵抗

Claims (3)

  1. その電圧が第1の電圧である第1の直流出力と、その電圧が第1の電圧より高い第2の電圧である第2の直流出力とを出力する電源部と、
    第1の直流出力と第2の直流出力とが導かれ、送出する直流出力を、第1の直流出力と第2の直流出力とに切り換え可能なスイッチ回路と、
    ブラシレスモータを用いて磁気テープを走行させる走行機構部と、
    スイッチ回路より送出される直流出力を動作電源としてブラシレスモータを駆動する駆動回路と、
    ブラシレスモータの電流経路に挿入され、ブラシレスモータに流れる電流を電圧に変換する電流検出用抵抗と、
    電流検出用抵抗の端子間電圧が所定値を超えるときには、駆動回路がブラシレスモータに印加する電圧を低下させることによって、ブラシレスモータに流れる電流を所定値に制限する過電流保護部と、
    ブラシレスモータに流れる電流を検出する電流検出部と、
    スイッチ回路から第2の直流出力が送出された状態において、電流検出部の検出結果が、ブラシレスモータに流れる電流が所定期間に渡って所定値を超えたことを示すときには、スイッチ回路より送出される直流出力を、第2の直流出力から第1の直流出力に切り換える電圧制御部とを備えたビデオカセットレコーダにおいて、
    電流検出用抵抗は、その一方の端子が駆動回路に接続されるとともに、その他方の端子が接地され、
    電流検出部は、
    電流検出用抵抗の前記一方の端子がプラス入力に導かれたOPアンプと、
    OPアンプのマイナス入力と接地レベルとの間に接続された第1の抵抗と、
    一方の端子がOPアンプのマイナス入力に接続され、他方の端子がOPアンプの出力端子に接続された第2の抵抗と、
    第2の抵抗に並列に接続されたコンデンサとを備え、
    スイッチ回路は、
    エミッタには電源部からの第2の直流出力が導かれ、コレクタが駆動回路に導かれたNPNトランジスタと、
    アノードには電源部からの第1の直流出力が導かれ、カソードがNPNトランジスタのコレクタに接続されたダイオードとを備え、
    電圧制御部は、スイッチ回路から第1の直流出力を送出させるときにはNPNトランジスタをオフ状態に設定し、スイッチ回路から第2の直流出力を送出させるときにはNPNトランジスタをオン状態に設定することを特徴とするビデオカセットレコーダ。
  2. その電圧が第1の電圧である第1の直流出力と、その電圧が第1の電圧より高い第2の電圧である第2の直流出力とを出力する電源部と、
    第1の直流出力と第2の直流出力とが導かれ、送出する直流出力を、第1の直流出力と第2の直流出力とに切り換え可能なスイッチ回路と、
    駆動モータを用いて磁気テープを走行させる走行機構部と、
    スイッチ回路より送出される直流出力を動作電源として駆動モータを駆動する駆動回路と、
    駆動モータの電流経路に挿入され、駆動モータに流れる電流を電圧に変換する電流検出用抵抗と、
    電流検出用抵抗の端子間電圧が所定値を超えるときには、駆動回路が駆動モータに印加する電圧を低下させることによって、駆動モータに流れる電流を所定値に制限する過電流保護部と、
    駆動モータに流れる電流を検出する電流検出部と、
    スイッチ回路から第2の直流出力が送出された状態において、電流検出部の検出結果が、駆動モータに流れる電流が所定期間に渡って所定値を超えたことを示すときには、スイッチ回路より送出される直流出力を、第2の直流出力から第1の直流出力に切り換える電圧制御部とを備えた磁気テープ駆動装置において、
    電流検出部は電流検出用抵抗の端子間電圧に基づいて駆動モータに流れる電流を検出することを特徴とする磁気テープ駆動装置。
  3. 電流検出用抵抗は、その一方の端子が駆動部に接続されるとともに、その他方の端子が接地され、
    電流検出部は、
    電流検出用抵抗の前記一方の端子がプラス入力に導かれたOPアンプと、
    OPアンプのマイナス入力と接地レベルとの間に接続された第1の抵抗と、
    一方の端子がOPアンプのマイナス入力に接続され、他方の端子がOPアンプの出力端子に接続された第2の抵抗と、
    第2の抵抗に並列に接続されたコンデンサとを備えたことを特徴とする請求項2記載の磁気テープ駆動装置。
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