JPH09161229A - 薄膜磁気ヘッド - Google Patents

薄膜磁気ヘッド

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Publication number
JPH09161229A
JPH09161229A JP31506395A JP31506395A JPH09161229A JP H09161229 A JPH09161229 A JP H09161229A JP 31506395 A JP31506395 A JP 31506395A JP 31506395 A JP31506395 A JP 31506395A JP H09161229 A JPH09161229 A JP H09161229A
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JP
Japan
Prior art keywords
angle
conductor strips
inclination angle
conductor
sense current
Prior art date
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Pending
Application number
JP31506395A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Fukazawa
利雄 深澤
Kenji Otani
健二 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP31506395A priority Critical patent/JPH09161229A/ja
Publication of JPH09161229A publication Critical patent/JPH09161229A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は薄膜磁気ヘッドに関するもので、低
歪率の薄膜磁気ヘッドを提供することを目的とする。 【解決手段】 MR素子2上に複数個の導体細片3a〜
3gが被着され、導体細片3a〜3gの形状が、MR素
子2の磁化容易軸に対し傾斜角を有し、前記傾斜角はM
R素子2の中央部で30〜60゜とし、MR素子の端部
近傍において隣接する導体細片の少なくとも片側の導体
細片の傾斜角度は中央部の傾斜角度よりも小さくするこ
とにより、MR素子中を流れるセンス電流の角度ばらつ
きが減少し、歪率の小さいヘッドを構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録再生装置に
使用する薄膜磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録分野において、高記録密
度化に伴い、磁気抵抗効果素子(以下MR素子と呼ぶ)
を使用したMRヘッドが必要となっている。
【0003】MR素子の出力の線形応答を改善するた
め、特公昭54−7564号公報に開示されたMR素子
上に導体を配置しセンス電流角度を制御する方法が知ら
れている。
【0004】上記公報に示された従来のMRヘッドを図
5を用いて説明する。従来のMRヘッドは基板51上に
MR素子52が所定のパターンに形成され、MR素子5
2上に導体53a〜53g が被着された構成を有す
る。
【0005】次に動作について説明する。センス電流が
導体53a,53gにより印加される(電流源等は記載
せず)。この状態で記録媒体54から信号磁界がMR素
子52に印加されるとMR素子中の磁化(図示せず)が
信号磁界の大きさに依存してその角度が変化し、センス
電流と磁化のなす角度でMR素子52の抵抗値が変化
し、その抵抗変化をセンス電流で読み出す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、MRヘッドに
おいては出力の歪率が小さいことが要求され、上記従来
のMRヘッドではヘッド出力の線形応答化のためMR素
子52の磁化方向とセンス電流55の方向が45゜の角
度をなすようにMR素子52上に導体53a〜53gを
配置している。しかしながら、図6(A)に示されるよ
うにMR素子52を流れるセンス電流55は一定の角度
で流れず、特にMR素子52の上下両端部で水平に近い
角度で流れる。このセンス電流55の角度分布の計算結
果の一例を図6(B)に示す。
【0007】この図6(B)が示すように、電流角度は
37゜をピークに角度が小さい方に偏った分布をしてお
り、このため、電流角度の小さい領域ではMR素子出力
の線形応答性が悪く、再生出力の歪率を劣化させるとい
う問題点があった。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、再生出力の歪率の小さい、良好な薄膜磁気ヘッドを
提供することを目的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の薄膜磁気ヘッドは、MR素子上に複数個の
導体細片が被着され、その導体細片の形状が、MR素子
の磁化容易軸に対し傾斜角を有し、その傾斜角はMR素
子の中央部で30〜60゜とし、MR素子の端部近傍に
おいて隣接する導体細片の少なくとも片側の傾斜角度
が、中央部の傾斜角度(30〜60゜)よりも小なるこ
とを特徴とする。
【0010】これによりMR素子中を流れるセンス電流
の角度をばらつかせることなく一定の角度とすることが
でき歪率の小さいヘッドを構成できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、磁気抵抗効果素子を用いた薄膜磁気ヘッドであっ
て、前記磁気抵抗効果素子上に複数個の導体細片が被着
され、前記導体細片の形状が、前記磁気抵抗効果素子の
磁化容易軸に対し傾斜角を有しており、前記傾斜角が前
記磁気抵抗効果素子の中央部で30〜60゜であり、前
記磁気抵抗効果素子の端部近傍において隣接する前記導
体細片の少なくとも片側の導体細片の傾斜角度が前記磁
気抵抗効果素子中央部の傾斜角度よりも小なることとし
たものであり、これにより前記磁気抵抗効果素子中を流
れるセンス電流の角度分布を良化させ、歪率を低下させ
るという作用を有する。
【0012】以下、本発明の実施の形態について図1か
ら図4を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態にお
ける薄膜磁気ヘッドを示し、図2(A)にその部分拡大
図を示す。
【0013】本実施の形態における薄膜磁気ヘッドは図
1に示すように、基板1上にMR素子2を所定の形状に
パターニングした後、MR素子2上に導体細片3a〜3
gを形成する。その後、絶縁層(図示せず)を形成し、
保護基板(図示せず)を接着し、所定の形状に加工して
ヘッドが構成される。
【0014】MR素子2は図2(A)に示すようにMR
素子2の長手方向が磁化容易軸5となるよう形成されて
いる。MR素子2はNi−Fe膜からなり、膜厚を0.
04μmとした。
【0015】導体細片3a〜3gは図2(A)に示され
るように、MR素子2の中央部(図2(A)、領域B)
では45゜の傾斜角度をもち、MR素子の下端部近傍
(図2(A)、領域A)において隣接する前記導体細片
3c、3dの片側導体細片3dの傾斜角度が30゜、M
R素子の上端部近傍(図2(A)、領域C)において隣
接する前記導体細片3c、3dの片側導体細片3cの傾
斜角度が30゜となるようパターニングされている(図
2には導体細片3c、3dのみ記載したが、導体細片3
a〜3gが導体細片3c、3dと同様な形状を持つこと
はいうまでもない。)。導体細片3a〜3gはAuで構
成され、膜厚を0.4μmとした。
【0016】導体細片3a、3gはセンス電流を印加す
る電極にも使用される。導体細片3a〜3gの隣接間隔
は5μm、図2(A)に示した領域A、CはMR素子端
部より1.5μmとした。
【0017】つぎに動作について説明する。ヘッド動作
時には導体細片3a、3gよりセンス電流が印加され、
記録媒体4より信号磁界がMR素子2に印加される。こ
のときMR素子2の磁化は磁化容易軸方向を基準とし、
信号磁界の大きさに依存した角度を向く。この信号磁界
の角度と、センス電流印加方向とのなす角に依存してM
R素子2の抵抗値が変化し、この抵抗変化をセンス電流
にて検知し、ヘッド出力とする。なお、本実施の形態に
おいて図示はしていないが、MR素子2の出力の線形応
答性を調節するバイアス磁界を印加するためのをバイア
ス層を形成し、動作時にバイアス層に直流電流を印加し
ている。
【0018】MR素子2中を流れるセンス電流は図2
(A)のセンス電流6に示されるようにMR素子2の幅
方向全域にわたって一定の角度で流れる。本実施の形態
におけるセンス電流分布の計算結果を図2(B)に示
す。電流分布は37゜を中心に左右対称に分布してお
り、このため、歪率は良化する。
【0019】なお、本実施の形態においてノンシールド
型MRヘッドとしたが、シールド型、ヨーク型のいずれ
のMRヘッドにおいても同様な効果を有することはいう
までもない。
【0020】また、導体細片の傾斜角度が小さくなる領
域A、CをMR素子端部より1.5μmとしたが、隣接
導体細片間隔をLとしたとき、領域A、CをMR素子端
部よりL/√2となる領域において良好な角度分布をな
し、歪率も良化する。
【0021】(実施の形態2)次に第2の実施の形態に
ついて図3を用いて説明する。第2の実施の形態におい
て導体細片を除く構造については第1の実施の形態と同
様であり、図3は第2の実施の形態のヘッド部分拡大図
であり導体細片13c、13dを示したもので、第1の
実施の形態と同様のものについては同一番号を付す。
【0022】第2の実施の形態の導体細片は図3(A)
に示されるように、MR素子2の中央部(図3(A)、
領域B)では45゜の傾斜角度をもち、MR素子の下端
部近傍(図3(A)、領域A)において隣接する導体細
片13c、13dの傾斜角度が30゜、MR素子の上端
部近傍(図3(A)、領域C)において隣接する導体細
片13c、13dの傾斜角度が30゜となるようパター
ニングされている(図3には導体細片13c、13dの
み記載したが、MR素子2上に形成される導体細片が導
体細片13c、13dと同様な形状を持つことはいうま
でもない。)。MR素子2の両端に形成される導体細片
はセンス電流を印加する電極にも使用される。導体細片
の隣接間隔は5μm、図3(A)に示した領域A、Cは
MR素子端部より1.5μmとした。
【0023】つぎに動作については第1の実施の形態と
同様であるので説明を省略する。MR素子2中を流れる
センス電流は図3(A)のセンス電流16に示されるよ
うにMR素子2の幅方向全域にわたって一定の角度で流
れる。本実施の形態におけるセンス電流分布は第1の実
施の形態と同様37゜を中心に左右対称に分布してお
り、歪率は良化する。
【0024】(実施の形態3)次に第3の実施の形態に
ついて図4を用いて説明する。第3の実施の形態におい
て導体細片を除く構造については第1、第2の実施の形
態と同様であり、図4は第3の実施の形態のヘッド部分
拡大図であり導体細片23c、23dを示したもので、
第1の実施の形態、第2の実施の形態と同様のものにつ
いては同一番号を付す。
【0025】導体細片23c、23dは図4に示される
ように、MR素子2の中央部(図4、領域B)では45
゜の傾斜角度をもち、MR素子の下端部近傍(図4、領
域A)において隣接する導体細片23c、23dの片側
導体細片23dと、MR素子の上端部近傍(図4、領域
C)において隣接する導体細片23c、23dの片側導
体細片23cの傾斜角度は45゜以下にパターニングさ
れている。即ち、領域A中の領域A2、領域C中の領域
2では傾斜角度を20゜、領域A中の領域A3、領域C
中の領域C3では傾斜角度を30゜とした(図4には導
体細片23c、23dのみ記載したが、MR素子2上に
形成される導体細片が導体細片23c、23dと同様な
形状を持つことはいうまでもない。)。導体細片の隣接
間隔は5μm、図4に示した領域A、CはMR素子端部
より2.0μmとした。
【0026】MR素子2中を流れるセンス電流は図4の
センス電流26に示されるようにMR素子2の幅方向全
域にわたって一定の角度で流れる。本実施の形態におい
てもセンス電流分布は第1、第2の実施の形態同様良好
で、歪率は良化する。
【0027】第3の実施の形態において、隣接する導体
細片の片方のみMR素子両端近傍で傾斜角度を中央より
も小としたが、第2の実施の形態のように隣接する導体
細片の両側を第3の実施の形態のようにパターニングし
ても同様の効果が得られる。
【0028】なお、第2、第3の実施の形態において、
シールド型、ヨーク型のいずれのMRヘッドに適用して
も同様な効果を有することはいうまでもない。
【0029】また、第2、第3の実施の形態において導
体細片の傾斜角度が小さくなる領域A、Cを、隣接導体
細片間隔をLとしたとき、領域A、CをMR素子端部よ
りL/√2となる領域において良好な角度分布をなし、
歪率も良化することは第1の実施の形態と同様である。
【0030】さらに、第1、第2、第3の実施の形態に
おいてMR素子中央部の導体細片の角度を45゜とした
がこの角度を調節してバイアス層にて生じさせるバイア
ス磁界を0になるよう設定することもでき、この角度を
30〜60゜とすれば歪率を低下させず、バイアス磁界
を0とすることができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明の薄膜ヘッドMR
素子上に複数個の導体細片が被着され、前記導体細片の
形状が、MR素子の磁化容易軸に対し傾斜角を有してお
り、前記傾斜角がMR素子の中央部で30〜60゜であ
り、MR素子の端部近傍において隣接する前記導体細片
の少なくとも片側の導体細片の傾斜角度が前記MR素子
中央部の傾斜角度よりも小なることによりMR素子中を
流れる電流角度分布が良化し、歪率を低下させるという
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における薄膜磁気ヘ
ッドを示す図
【図2】(A)同部分拡大図 (B)同実施の形態におけるセンス電流分布の計算結果
を示す図
【図3】(A)本発明の第2の実施の形態における薄膜
磁気ヘッドの部分拡大図 (B)同実施の形態におけるセンス電流分布の計算結果
を示す図
【図4】本発明の第3の実施の形態における薄膜磁気ヘ
ッドの部分拡大図
【図5】従来の薄膜磁気ヘッドを示す図
【図6】(A)同部分拡大図 (B)同センス電流分布の計算結果を示す図
【符号の説明】
1、51 基板 2、52 MR素子 3、13、23、53 導体細片 4、54 記録媒体 5 磁化容易軸 6、16、26、55 センス電流

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗効果素子を用いた薄膜磁気ヘッ
    ドであって、前記磁気抵抗効果素子上に複数個の導体細
    片が被着され、前記導体細片の形状が、前記磁気抵抗効
    果素子の磁化容易軸に対し傾斜角を有しており、前記傾
    斜角が前記磁気抵抗効果素子の中央部で30〜60゜で
    あり、前記磁気抵抗効果素子の端部近傍において隣接す
    る前記導体細片の少なくとも片側の導体細片の傾斜角度
    が前記磁気抵抗効果素子中央部の傾斜角度よりも小なる
    ことを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
JP31506395A 1995-12-04 1995-12-04 薄膜磁気ヘッド Pending JPH09161229A (ja)

Priority Applications (1)

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JP31506395A JPH09161229A (ja) 1995-12-04 1995-12-04 薄膜磁気ヘッド

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JP31506395A JPH09161229A (ja) 1995-12-04 1995-12-04 薄膜磁気ヘッド

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JPH09161229A true JPH09161229A (ja) 1997-06-20

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JP31506395A Pending JPH09161229A (ja) 1995-12-04 1995-12-04 薄膜磁気ヘッド

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JP (1) JPH09161229A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100532377B1 (ko) * 1998-01-15 2006-02-08 삼성전자주식회사 비편향 자기 저항 헤드

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100532377B1 (ko) * 1998-01-15 2006-02-08 삼성전자주식회사 비편향 자기 저항 헤드

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