JPH09160060A - 液晶セル及びその製造方法 - Google Patents

液晶セル及びその製造方法

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JPH09160060A
JPH09160060A JP32600995A JP32600995A JPH09160060A JP H09160060 A JPH09160060 A JP H09160060A JP 32600995 A JP32600995 A JP 32600995A JP 32600995 A JP32600995 A JP 32600995A JP H09160060 A JPH09160060 A JP H09160060A
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liquid crystal
electrode substrates
electrode
crystal cell
manufacturing
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JP32600995A
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Kazuto Fukazawa
一登 深澤
Masaaki Ozaki
正明 尾崎
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲル状の液晶を採用しその特性を有効に活用
し、シールを採用することなく両電極基板間に液晶を封
入する液晶セル及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 電極基板10に散布したスペーサ30を
加熱し電極基板10に仮止めし、電極基板10に散布し
た微粒子接着剤40を、微粒子接着剤予備加熱工程S3
にて予備加熱し電極基板10に仮止めする。次に、液晶
塗布工程S4にて、ゲル状のスメクチック液晶50を電
極基板20に円錐形状にて塗布し、その後、重ね合わせ
加圧工程S5で、大気中にて、両電極基板10、20
を、スペーサ30、微粒子接着剤40、スメクチック液
晶50を介し重ね合わせ、加熱加圧工程S6で、両電極
基板10、20を加熱した後加圧する。然る後、封止工
程S7で両電極基板10、20の各外周部に亘り封止剤
を塗布して封止層60とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スメクチック液晶
やネマチック液晶等の各種の液晶を採用するに適した液
晶セル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の液晶セルの製造方法にお
いては、特開平6−235925号公報にて示されてい
るようなものがある。これによれば、図13にて示すご
とく、電極基板1の内表面に多数のスペーサ2を散布す
る。一方、電極基板3の内表面外周部には、シール4を
帯状に塗布する。このとき、シール4には、図13にて
示すごとく、液晶排出口4aを形成する。
【0003】然る後、液晶5をシール4の内側にて電極
基板3の内表面上に塗布する。ついで、両電極基板1、
3を、真空中にて、スペーサ2及び液晶5を介し重ね合
わせて加熱しながら加圧して液晶排出口4aから余分な
液晶5を押し出すようにする。そして、液晶排出口4a
から押し出された液晶を拭き取った後、液晶排出口4a
を封止剤により封止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような製
造方法によると、上述のような加熱加圧過程において、
未硬化のシールが液晶と接触した場合に、このシールが
液晶により外方へ押し出されたり、或いは、シールの成
分が溶け出して液晶内に混入しこの液晶の配向に悪影響
を与えるという不具合がある。
【0005】また、液晶が粘度の低いものである場合に
は、空気を巻き込まないように、上記重ね合わせを真空
中で行う必要がある。従って、真空引きに時間が係り、
作業性が悪いという不具合もある。そこで、本発明は、
以上のようなことに対処するため、ゲル状の液晶を採用
し、この液晶の特性を有効に活用して、シールを採用す
ることなく、両電極基板間に液晶を封入するようにした
液晶セル及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1乃至12に記載の発明によれば、両電極基
板(10、20)の一方(10)の内表面に散布した多
数のスペーサ(30)及び微粒子接着剤(40)を予備
加熱により仮止めする。また、他方の電極基板(20)
の内表面にゲル状液晶(50)を隆起状に塗布する。そ
の後、両電極基板を、スペーサ、微粒子接着剤及び液晶
を介し重ね合わせた上で、両電極基板に加圧処理及び加
熱処理を施す。然る後、両電極基板の各外周部に亘り封
止層(60)を形成する。
【0007】このように、液晶としてゲル状のものを採
用したので、この液晶を他方の電極基板の内表面に隆起
状に塗布すれば、当該液晶の隆起状塗布形状をそのまま
維持できる。このため、このような状態で、両電極基板
をスペーサ及び微粒子接着剤を介し重ね合わせ、これら
両電極基板に加熱処理及び加圧処理を施せば、液晶が両
電極基板により押し広げられるとともに両電極基板が微
粒子接着剤により接着され得る。
【0008】この場合、ゲル状の液晶がその隆起状態を
押さえ込まれるように押し広げられる。このため、この
押し広がり過程で気泡を巻き込むことがない。また、両
電極基板を重ね合わせる前に、スペーサ及び微粒子接着
剤を一方の電極基板の内表面に散布仮止めしておくの
で、両電極基板にその重ね合わせ後加圧しても、スペー
サ及び微粒子接着剤が液晶により押し出されることはな
い。このため、両電極基板の間隔を均一に適正に確保で
きる。
【0009】また、封止層を両電極基板間外周部に形成
することで、この封止層に、両電極基板間から液晶から
の漏出を防止するシール機能をも兼用させ得る。これに
より、両電極基板間に従来使用されているシールを廃止
することができる。また、従来のシールを両電極基板間
に使用した場合に、この従来のシールが未硬化の状態に
て液晶と接触してシールの成分が液晶へ溶け出してこの
液晶の配向を乱すという不具合を招くこともない。
【0010】ここで、請求項3に記載の発明のように、
液晶の隆起状の塗布が、他方の電極基板の内表面に離散
的に直線状に位置するようになされれば、両電極基板に
対する加圧時に液晶を電極基板の内表面上に速く押し広
げることができ、その結果、この押し広げに要する時間
が短縮され得る。このような効果は、電極基板が大型基
板である場合に特に著しい。
【0011】また、液晶は直線状に離散して位置するの
で、液晶が、加圧時に、これらを含む直線に沿い広がり
ながら、電極基板の内表面全方向に広がる。このため、
この液晶の広がり過程における液晶同士の連結時にも気
泡を巻き込むことはない。また、請求項4に記載の発明
のように、液晶の隆起状の塗布を他方の電極基板の内表
面に連続的な長手状の一かたまりとして位置するように
しても、液晶が、加圧時に、その隆起状態を抑え込まれ
るように、一固まりの連続体のまま電極基板の内表面全
方向に広がる。このため、この液晶の広がり過程におい
て気泡を巻き込むことなく、液晶を速く押し広げること
ができる。
【0012】また、請求項5に記載の発明のように、重
ね合わせ工程及び加圧加熱工程の各処理が大気中にてな
されれば、真空装置等の余分な装置を採用することな
く、両電極基板の重ね合わせ及び加熱加圧が短時間にて
容易になされ得る。また、請求項6に記載の発明のよう
に、加圧加熱工程にて、両電極基板を仮加圧した後加熱
し、その後この加熱下にて両電極基板を本加圧するよう
にすれば、両電極基板の重ね合わせ状態を仮加圧により
しっかりと固定した状態にて、液晶を柔らかくした後、
両電極基板を本加圧することになる。
【0013】これにより、両電極基板間の接着を適正に
確保した上で、セルギャップの確保及び液晶の拡大を短
時間にて行うことができる。また、請求項8に記載の発
明のように、加圧加熱工程にて、両電極基板を加熱しそ
の後この加熱下にて加圧するようにすれば、予め液晶を
柔らかくした上で両電極基板に加圧することになる。こ
のため、セルギャップの確保及び液晶の拡大を短時間に
て行うことができる。
【0014】また、請求項7及び9に記載の発明によれ
ば、両電極基板に対する加圧処理が、当該両電極基板の
間隔がスペーサの直径になるまでなされる。これによ
り、両電極基板の間隔がスペーサにより適正に確保維持
され得る。また、請求項13に記載の発明によれば、液
晶セルが、多数の微粒子接着剤により接着された両電極
基板と、これら両電極基板間にて当該両電極基板間のセ
ルギャップを維持する多数のスペーサと、これら両電極
基板間に収容されたスメクチック液晶と、両電極基板間
を封止する封止層とにより構成される。
【0015】これにより、両電極基板の接着及び間隔の
維持が微粒子接着剤及びスペーサにより達成される。こ
のため、両電極基板間の接着のために通常使用されるシ
ールを廃止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る液晶セルの製
造方法の第1実施の形態を図1に基づいて説明する。ま
ず、両電極基板10、20を準備する。両電極基板1
0、20は、それぞれ、透明基板の内表面に、複数状の
透明電極、保護膜及び配向膜を順次形成して構成されて
いる。なお、両電極基板10、20の各複数状の透明電
極は格子状電極を構成する。また、両電極基板10、2
0の各配向膜にはラビング処理が施されている。
【0017】然る後、スペーサ散布加熱工程S1におい
て、電極基板10の内表面に多数の接着性スペーサ30
を散布して、これらスペーサ30を、160℃にて約1
時間予備加熱する。ここで、スペーサ30は、シリカか
らなる微粒子の外表面に、エポキシ樹脂接着剤からなる
層をコーティングして形成されている。これにより、各
スペーサ30が、その外表面層の電極基板10の内表面
に対する溶着により仮止めされる。
【0018】ついで、微粒子接着剤散布工程S2におい
て、多数の微粒子接着剤40(例えば、エポキシ樹脂接
着剤或いはアクリル樹脂接着剤からなる微粒子)を電極
基板10の内表面に散布し、その後、微粒子接着剤予備
加熱工程S3において、各微粒子接着剤40を、約1時
間の間160℃にて予備加熱する。但し、この工程にお
ける予備加熱は、微粒子接着剤40を完全に硬化させな
い仮硬化程度(微粒子接着剤40を電極基板10の内表
面に仮り止めする程度)にとどめておく。
【0019】また、液晶塗布工程S4において、電極基
板20の内表面に、スメクチック液晶50を塗布する。
この場合、スメクチック液晶50を、図1にて示すごと
く、電極基板20の内表面に図示しないディスペンサに
より円錐形状に塗布する。ここで、スメクチック液晶5
0は、常温では、ゲル状(100乃至5000ポアズの
範囲の高粘度を有する場合に相当する。)である。この
ため、スメクチック液晶50の電極基板20に対する塗
布形状が変形しにく。
【0020】よって、上述のように円錐形状に塗布すれ
ば、スメクチック液晶50は、その塗布形状をそのまま
維持する。このため、塗布したスメクチック液晶50
は、電極基板20の外周部に向けて流動することもな
い。なお、スメクチック液晶50の脱泡を行うことが望
ましいが、この脱泡は、スメクチック液晶50の塗布前
でも塗布後のいずれに行ってもよい。要するに、液晶セ
ルの表示むらを防止できればよいからである。
【0021】然る後、重ね合わせ加圧工程S5では、大
気中にて、両電極基板10、20を、スペーサ30、微
粒子接着剤40及びスメクチック液晶50を介し、互い
に重ね合わせる。ついで、大気中にて、加熱加圧工程S
6において、両電極基板10、20を約1時間の間約1
20℃にて加熱する。そして、この加熱下にて、両電極
基板10、20を加圧する。ここで、両電極基板10、
20に対する加圧力は、例えば、1.0kg/cm2
する。
【0022】このような加熱及び加圧は、両電極基板1
0、20の間隔がスペーサ30の直径になるまで行われ
る。また、この過程においては、ゲル状のスメクチック
液晶50が、上記加圧下にて、その円錐状態を抑え込ま
れるように押し広げられる。このため、このスメクチッ
ク液晶50は、気泡を巻き込むことなく、両電極基板1
0、20間にて広がるとともに、両電極基板10、20
が微粒子接着剤40により接着される。
【0023】現段階では、微粒子接着剤40が、上述の
ごとく、微粒子接着剤予備加熱工程S3において、既
に、予備加熱により仮止めされている。このため、スメ
クチック液晶50が押し広げられても、微粒子接着剤4
0がスメクチック液晶50により押し出されることはな
く、また、微粒子接着剤40の成分がスメクチック液晶
50内に溶け出すこともない。
【0024】このため、通常両電極基板間の接着に使用
されるシールを採用しなくても、両電極基板10、20
間の間隔(即ちセルギャップ)が各スペーサ30により
維持される。また、各微粒子接着剤40が、両電極基板
10、20を接着して、両電極基板10、20の耐振動
性、両電極基板10、20間のセルギャップの高精度化
及び保持を確保する。
【0025】また、上述のように加圧加熱の処理が両電
極基板10、20間外周部全体を外部に開放した状態で
大気中にて行われるので、真空装置のような余分な装置
を採用することなく、両電極基板10、20間のセルギ
ャップの確保及びスメクチック液晶50の拡大が短時間
にて容易に行われる。なお、両電極基板10、20をほ
ぼ平行に維持すれば、大気中で両電極基板10、20を
重ね合わせても、より一層気泡の巻き込みを防止しつ
つ、スメクチック液晶50を押し広げることができる。
【0026】然る後、封止工程S7において、両電極基
板10、20の各外周部に亘り封止剤を塗布して封止層
60を形成する。これにより、両電極基板10、20間
が封止される。この場合、封止層60が両電極基板1
0、20間に対するシール機能をも発揮するので、上述
のようなスペーサ30及び微粒子接着剤40による両電
極基板10、20間の接着及びセルギャップの維持と相
まって、通常使用されるシールを廃止できる。
【0027】このため、上記シールを採用した場合に、
未硬化のシールがスメクチック液晶と接触してシールの
成分がこの液晶へ溶け出して液晶の配向を乱すという不
具合を招くこともない。また、封止層60のシール機能
は、上記シールのように両電極基板の各内周面外周部を
接着することを目的とするのではなく、両電極基板の間
からのスメクチック液晶の漏出を防止することを主目的
とする。このため、封止層60の材料としては、封止剤
に限ることなく、コーティング剤等を採用して実施して
もよい。なお、両電極基板10、20のうちの一方を他
方よりも数mm程度広くしておけば、封止剤の塗布が容
易なる。
【0028】また、上記第1実施の形態では、電極基板
20に対するスメクチック液晶50の塗布を円錐形状に
行うようにしたが、これに代えて、スメクチック液晶5
0を、図2乃至図4にて示すような形状を有するよう
に、電極基板20の内表面に塗布してもよい。この場
合、スメクチック液晶50の縦断面(図3参照)の山形
形状が、横断面(図4参照)の山形形状よりも緩やかに
傾斜するようになっている。
【0029】これによっても、上記第1実施の形態にて
述べたスメクチック液晶50の円錐形状の塗布の場合と
同様の作用効果を、スメクチック液晶の拡大を短時間に
確保しつつ、達成できる。その結果、両電極基板10、
20が大型基板の場合に特に有効となる。また、このよ
うな作用効果は、図3及び図4の形状を、図5及び図6
にて示すような台形形状としても同様に達成できる。
【0030】また、スメクチック液晶の図2の塗布形状
に代えて、スメクチック液晶を、図7にて示すようなク
ロス形状(図2の塗布形状をクロスさせたもの)に塗布
しても、図2の塗布形状の場合と同様の作用効果を達成
できる。図8は、本発明の第2実施の形態の要部を示し
ている。この第2実施の形態では、上記第1実施の形態
にて述べた液晶塗布工程S4及び重ね合わせ工程S5に
代えて、図8にて示すごとく、液晶塗布工程S4A及び
重ね合わせ工程S5Aが採用されている。
【0031】液晶塗布工程S4Aでは、スメクチック液
晶50を、図8にて示すごとく、電極基板20の内表面
端部上にこれに沿うように塗布する。この塗布は、スメ
クチック液晶50が細長状かつ山形状になるように行
う。ついで、重ね合わせ工程S5Aにおいて、上記第1
実施の形態と同様に、両電極基板10、20を重ね合わ
せた後、ローラRを、図8にて示すごとく、電極基板1
0の外表面に沿い押圧回転させて、スメクチック液晶5
0を押し広げる。
【0032】この場合、スメクチック液晶50の粘度が
高いので、大気中でも、気泡を巻き込むことなく、両電
極基板10、20間でスメクチック液晶50を押し広げ
ることが可能となる。その結果、上記第1実施の形態に
て述べた加熱加圧工程S6における気泡を巻き込まない
加熱加圧処理がより一層促進され得る。その他の構成及
び作用効果は上記第1実施の形態と同様である。
【0033】図9は、本発明の第3実施の形態の要部を
示している。この第3実施の形態では、上記第1実施の
形態における液晶塗布工程S4に代えて、図9にて示す
ごとく、液晶塗布工程S4Bが採用されている。この液
晶塗布工程S4Bでは、スメクチック液晶50が、図9
にて示すごとく、数点状(例えば、3点状)に離散し
て、一直線に沿うように電極基板20の内表面に塗布さ
れる。
【0034】これにより、上記第1実施の形態のように
スメクチック液晶50を一固まりにて隆起状に電極基板
20の内表面に塗布するのに比べて、スメクチック液晶
50を電極基板20の内表面上に押し広げるに要する時
間が短縮され得る。このような効果は、両電極基板1
0、20が大型基板である場合に特に著しい。また、ス
メクチック液晶50は、直線状に点在しているので、加
熱加圧工程S6における加熱加圧過程では、3点状のス
メクチック液晶50が、これらを含む直線に沿い広がり
ながら、電極基板20の内表面全方向に広がる。このた
め、このスメクチック液晶50の広がり過程におけるス
メクチック液晶50同士の連結時にも気泡を巻き込むこ
とはない。その他の構成及び作用効果は上記第1実施の
形態と同様である。
【0035】図10は、本発明の第3実施の形態の変形
例の要部を示している。この変形例では、上記第3実施
の形態における液晶塗布工程S4Bに代えて、図10に
て示すごとく、液晶塗布工程S4Cが採用されている。
この液晶塗布工程S4Cでは、スメクチック液晶50
が、図10にて示すごとく、一つの長手状連続体とし
て、一直線に沿うように電極基板20の内表面に塗布さ
れる。
【0036】この変形例によれば、スメクチック液晶5
0が、加圧時に、その隆起状態を抑え込まれるように、
一固まりの連続体のまま電極基板の内表面全方向に広が
る。このため、この液晶の広がり過程において気泡を巻
き込むことなく、スメクチック液晶を速く押し広げるこ
とができる。上記第3実施の形態と同様の作用効果を達
成できる。
【0037】図11及び図12は、本発明の第4実施の
形態の要部を示している。この第4実施の形態では、上
記第1実施の形態にて述べたように両電極基板10、2
0の各表面全体を加圧するのではなく、図11にて示す
ようなプレス機構Pにより両電極基板10、20に加圧
するようにして実施してもよい。ここで、プレス機構P
は、下型70と、上型80とにより構成されており、下
型70はプレス板により形成されている。一方、上型8
0は、プレス板81の下面に円錐形状のシリコンゴム8
2を形成して構成されている。
【0038】そして、両電極基板10、20の加圧に際
しては、上型80を、図8にて示すように、下型70上
の両電極基板10、20に押し付ける。これにより、シ
リコンゴム82が、その頂部82aにて、電極基板20
の中央部を電極基板10の中央部に向けて押圧する。そ
の結果、上記第1実施の形態にて述べた場合よりも小さ
い加圧力でもって、セルギャップをスペーサ30の直径
に向けて押さえ込みながら両電極基板10、20間のス
メクチック液晶50を上記実施の形態と同様に押し広げ
ることができる。
【0039】図12は、上記第4実施の形態の変形例を
示している。この変形例では、図12にて示すごとく、
上型80に代えて、上型90が採用されている。ここ
で、上型90は、プレス板91と、シリコンシート92
とによりエアバッグを形成するように構成されており、
シリコンシート92は、その外周部にて、プレス板91
の下面外周部に固着されている。また、プレス板91と
シリコンシート92との間、即ちエアバッグ内には、プ
レス板91の中央開口部91aから延出するチューブ9
3を通して空気を供給するようにしてある。
【0040】そして、両電極基板10、20の加圧に際
しては、上記エアバッグ内にチューブ93より空気を供
給することにより、シリコンシート92を、図12にて
示すごとく下方に向け円錐状に膨らませて図10の場合
と同様に電極基板20の中央部を電極基板10の中央部
に押圧する。これによっても、図11の場合と同様の作
用効果を達成できる。
【0041】なお、本発明の実施にあたっては、電極基
板に対するスメクチック液晶の塗布形状は、上記第1実
施の形態やその変形例にて述べた形状に限ることはな
く、電極基板の内表面にスメクチック液晶を、例えば、
一かたまりの隆起状に塗布すればよい。また、上記各実
施の形態では、加熱加圧工程S6において、両電極基板
10、20を加熱した後に加圧するようにしたが、これ
に限らず、両電極基板10、20を加圧開始後加熱する
ようにして実施してもよい。或いは、上記加熱加圧工程
S6において、両電極基板10、20に対する加圧及び
加熱を同時に開始するようにしてもよい。
【0042】さらには、上記重ね合わせ工程S5におけ
る両電極基板10、20の重ね合わせ後、両電極基板1
0、20に、例えば、0.1kg/cm2 (第1所定加
圧力)にて仮加圧を施し、ついで、両電極基板10、2
0を加熱しながら1kg/cm2 (第2所定加圧力)に
て本加圧するようにしてもよい。これにより、両電極基
板10、20の重ね合わせ状態をしっかりと固定した上
で、スメクチック液晶50の粘度を低下させて広げなが
ら両電極基板10、20のセルギャップをスペーサ30
の直径まで短時間にて狭くすることができる。
【0043】また、本発明の実施にあたっては、スペー
サ散布工程S1におけるスペーサの予備加熱を、微粒子
接着剤予備加熱工程S3において、微粒子接着剤40の
予備加熱と共に行うようにしてもよい。また、本発明の
実施にあたっては、スメクチック液晶に限ることなく、
ゲル状の液晶であればどのような種類の液晶を採用して
実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶セルの製造方法の第1実施の
形態を示す工程図である。
【図2】上記第1実施の形態におけるスメクチック液晶
の塗布形状の変形例を示す平面図である。
【図3】図2にて3−3線に沿う縦断面図である。
【図4】図2にて4−4線に沿い横断面図である。
【図5】図2のスメクチック液晶の塗布形状の変形例を
示す縦断面図である。
【図6】図2のスメクチック液晶の塗布形状の変形例を
示す横断面図である。
【図7】図2のスメクチック液晶の塗布形状の他の変形
例を示す平面図である。
【図8】本発明の第2実施の形態を示す要部工程図であ
る。
【図9】本発明の第3実施の形態を示す要部工程図であ
る。
【図10】上記第3実施の形態の変形例を示す工程図で
ある。
【図11】本発明の第4実施の形態の要部を示す両電極
基板の加圧方法を説明するための断面図である。
【図12】上記第4実施の形態の変形例を示す断面図で
ある。
【図13】従来の液晶セルの製造工程を示す図である。
【符号の説明】
10、20・・・電極基板、30・・・接着性スペー
サ、40・・・微粒子接着剤、50・・・スメクチック
液晶、60・・・封止層。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両電極基板(10、20)の一方(1
    0)の内表面に多数のスペーサ(30)及び微粒子接着
    剤(40)を散布する散布工程(S1、S2)と、 前記接着剤スペーサ及び微粒子接着剤を予備加熱により
    仮止めする仮止め工程(S1、S3)と、 他方の電極基板(20)の内表面にゲル状液晶(50)
    を隆起状に塗布する液晶塗布工程(S4)と、 この工程及び前記仮止め工程後、前記両電極基板を、前
    記スペーサ、微粒子接着剤及び液晶を介して重ね合わせ
    る重ね合わせ工程(S5)と、 この工程後、両電極基板に対する加圧及び加熱を行う加
    圧加熱工程(S6)と、 この工程後、前記両電極基板間を封止するように当該両
    電極基板の各外周部に亘り封止層(60)を形成する封
    止層形成工程(S7)とを備える液晶セルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記スペーサ及び微粒子接着剤の仮止め
    が、前記スペーサ及び微粒子接着剤を前記一方の電極基
    板の内表面に固定する程度に、なされることを特徴とす
    る請求項1に記載の液晶セルの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記液晶の隆起状の塗布が、前記他方の
    電極基板の内表面に離散的に直線状に位置するようにな
    されることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶セ
    ルの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記液晶の隆起状の塗布が、前記他方の
    電極基板の内表面に連続的な長手状の一かたまりとして
    位置するようになされることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の液晶セルの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記重ね合わせ工程及び加圧加熱工程の
    各処理が大気中にてなされることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか一つに記載の液晶セルの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記加圧加熱工程にて、前記両電極基板
    を、第1所定加圧力にて仮加圧した後加熱しその後この
    加熱下にて前記第1所定加圧力よりも大きい第2所定加
    圧力にて本加圧することを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれか一つに記載の液晶セルの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記両電極基板に対する本加圧が、当該
    両電極基板の間隔を前記スペーサの直径にするまで、な
    されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つ
    に記載の液晶セルの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記加圧加熱工程にて、前記両電極基板
    を加熱しその後この加熱下にて加圧することを特徴とす
    る請求項1乃至5のいずれか一つに記載の液晶セルの製
    造方法。
  9. 【請求項9】 前記両電極基板に対する加圧が、当該両
    電極基板の間隔を前記スペーサの直径にするまで、なさ
    れることを特徴とする請求項1乃至5及び8のいずれか
    一つに記載の液晶セルの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記封止層が、前記両電極基板の各外
    周部に亘り封止剤を塗布することにより、形成されるこ
    とを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一つに記載の
    液晶セルの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記液晶が、常温で形状変形しにくい
    程度の高粘度を有することを特徴とする請求項1乃至1
    0のいずれか一つに記載の液晶セルの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記液晶がスメクチック液晶であるこ
    とを特徴とする請求項11に記載の液晶セルの製造方
    法。
  13. 【請求項13】 多数の微粒子接着剤(40)を介し重
    ね合わされてこれら微粒子接着剤により接着された両電
    極基板(10、20)と、 これら両電極基板間に介装されて当該両電極基板間のセ
    ルギャップを維持する多数のスペーサ(30)と、 これら両電極基板間に収容されたスメクチック液晶(5
    0)と、 前記両電極基板の各外周部に亘り形成されて当該両電極
    基板間を封止する封止層(60)とを備える液晶セル。
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