JP4022786B2 - 液晶素子の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示素子等の液晶素子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶パネルと称される液晶表示素子の製造方法としては、例えば1〜10μmの所定間隔を置いて対向配置した一対の基体の周辺部分をシール剤によって接着固定して空のパネルを作製し、この空のパネルを真空装置内に収容してパネル内部を真空状態にし、シール剤部に予め設けた注入口を液晶に浸す。そして、真空装置内を徐々に大気圧に戻すことにより、パネル内外の圧力差と毛細管現象を利用して液晶をパネル内に注入する注入法がよく知られている。
【0003】
しかしながら、この注入法では、粘性の比較的高い液晶の注入に時間がかかり、特に、液晶表示素子の大型化に伴い多大な注入時間を要するようになるという問題が有った。また、真空装置内を真空とするための前処理時間がかかるという問題も有り、更に、高価な真空装置が必要であるという問題も有った。即ち、従来の注入法では、製造時間の増大やコストの上昇といった問題が有った。
【0004】
そこで、例えば、特開昭60−75817号、特開昭60−230636号、特開平1−303414号、特開平3−25416号、特開平4−218027号の各公報に記載されているように、一対の基体の一方に表示領域を囲むようにシール材を塗布し、その表示領域に液晶を滴下又は塗布した後、真空装置内で、もう一方の基体を平行に圧着し、その後、シール材を硬化させる方法(滴下法又は塗布法)が提案されている。この方法によれば、液晶注入に要する時間は大幅に短縮されるが、真空下で基体の重ね合わせを行うため、やはり、真空装置内を真空にするための前処理時間がかかり、また、高価な真空装置が必要なため、製造時間が増大し、製造コストが嵩むという問題が有った。
【0005】
また、特開平2−84616号、特開平2−123324号、特開平6−208097号の各公報に記載されているように、上述した滴下法又は塗布法において、基体の重ね合わせを大気中で行う方法も提案されている。この方法では真空装置が不要のため、上述した真空装置を用いる滴下法又は塗布法と比較して、製造時間及び製造コストを抑えることができる。しかしながら、この方法では、大気中で基体を重ね合わせるため、その重ね合わせの際に表示領域内の液晶中に気泡が残留してしまい、これが表示欠陥になって、歩留りが低下するという問題が有った。
【0006】
また、上述のような気泡の残留の問題を解決するために、液晶を細線状の所定パターンに塗布し、基体を徐々に又は間欠的に重ね合わせる方法(特開平3−89315号公報)や、一対の基板を楔型をなすように対向させ、或いは、一方の基板を凸状に反らせた状態で対向させ、徐々に基板同士が平行となるように接近させて圧着させる方法(特開平4−179919号公報)等が提案されている。しかしながら、このような方法では、基体の重ね合わせに要する時間が長くなり、また、精密な基体の重ね合わせを行うために特殊な装置が必要となって、やはり、製造時間の増大や製造コストが嵩むという問題が有った。
【0007】
【発明に至る経過】
そこで、本出願人は特願平9−229360号において、例えば、一方の基体上のシール領域の内側の一端部に液晶を滴下して2枚の基板を側方から重ね合わせた後、対向配置された一対の基体の少なくとも一方の基体の上を液晶領域の一端部から他端部の方向へ加圧手段によって加圧しつつ、この加圧手段を相対的に移動させて、液晶を一端部から液晶領域全体へ展延させながら、シール領域に予め設けた開口から液晶領域の空気を排出した後、シール領域を硬化する方法(以下、先願発明と称する。)を既に提起している。
【0008】
この先願発明によれば、一対の基体の一方の端部に供給した液晶を、両基体を重ね合わせた後に加圧ローラーの如き加圧手段で加圧することによって基体間に展延させるので、極めて簡便に短時間で液晶を充填することができる。この時、加圧手段の押圧力を適度に調節し、更にこの加圧状態を補助ローラーで保持すれば、所定の基体間ギャップを得ることができる。また、液晶に巻き込まれた気泡は液晶の展延に伴って押し出されるので、液晶領域内に微細な気泡が残留することがない。従って、特性の良い液晶素子を簡単且つ短時間の製造プロセスで製造できるようになり、また、従来のように高価な真空装置を用いる必要が無くなるので、製造コストを削減することもできる。
【0009】
また、先願発明は、一般に粘度の高い強誘電性液晶を基体間に充填する場合に適用して特に効果的なものであり、液晶素子に強誘電性液晶を用いることにより、例えば、高価な薄膜トランジスタを用いない安価な液晶素子を提供することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この先願発明は、上記した種々の特長を有しているものの、なお改善すべき点が存在することが分かった。
【0011】
先願発明の場合、具体的には、液晶材料を基体の一方の端縁部に一様に塗布する方法等が採られている。従って、基体の大型化や基体間隔(セルギャップ)が厚くなる等のために液晶塗布量(即ち、塗布面積)が増大したときに、液晶塗布部の中央部分は液晶の界面張力が不足することにより凹部が生じ易くなるため、他方の基体を重ね合わせる場合に上記凹部に気泡が入ってしまい、良質な大型の液晶デバイスを製造することは困難となることがある。
【0012】
また、予めシール領域の内側等において、過剰な液晶等を収容するための溝を基体に設けることにより、液晶塗布パターンをある程度任意(液晶をシール領域の内側に過剰に滴下しても良いため、塗布パターンに自由度がある。)に選べるという利点もあるが、基体に予め溝を形成する工程が必要であり、しかもシール部と溝との領域内に空気等が残留する傾向があり、その空気が有効画面内に侵入すると、画面品位を低下させるおそれがある。
【0013】
他方、液晶材料を塗布する形状として、特開平3−89315号公報に記載されているように、一方の基板の全域に大略>─<形をなすように塗布するものがある。しかしながら、この塗布形状では、先願発明のように、一端部から他端部へ順次連続的に加圧する方式に適応させた場合、有効画面内で液晶が行き渡らない領域(あるいは液晶のはみ出し)が生じ、さらには気泡等の巻き込み等も発生してしまう等、品質の高い液晶充填を行えないという欠点がある。
【0014】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、製造工程や設備を簡素化して短時間で実施できる上に、液晶中に気泡が残留することを確実に防止し、かつ、液晶を液晶領域全体に容易に展延させることができる液晶素子の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の目的を解決するために鋭意検討を重ねた結果、基体上に形成する液晶パターンとその配置が気泡等の巻き込み防止と液晶の展延性を大きく左右することをつき止め、本発明に到達したものである。
【0016】
即ち、本発明は、一対の基体の少なくとも一方の基体の一端縁側に液晶を所定パターンに配し、前記一対の基体を対向配置して前記一端縁から他端縁の方向へ加圧しつつ、前記液晶を前記一端縁側から前記基体の液晶領域の全体へ展延させ、所定間隔を置いて対向配置された前記一対の基体間に液晶を封入する液晶素子の製造方法であって、
前記少なくとも一方の基体の前記一端縁に沿う少なくとも第1パターンと第2パター ンとからなる各液晶パターンを互いに独立して、前記一端縁側から前記他端縁の方向に 順次配する
液晶素子の製造方法において、
前記の少なくとも第1パターン及び第2パターンを、前記一端縁から前記他端縁まで の基体長の1/2長の領域内に塗布形成する
ことを特徴とする液晶素子の製造方法に係るものである。
【0017】
本発明によれば、一対の基体の少なくとも一方の基体の一端縁側にこの端縁に沿って少なくとも第1パターンと第2パターンとからなる各液晶パターンを独立して一端縁から他端縁の方向にこれら両端縁間の基体長の1/2長の領域内に塗布形成し、対向配置された基体をその一端縁から他端縁の方向へ加圧して液晶を液晶領域の全体に展延させるので、液晶パターンとその位置を最適化して液晶領域に気泡が残留することがないようにし、しかも、液晶が満遍なく液晶領域に展延して良好に充填することができる。従って、高粘度の液晶や大型液晶パネルの場合でも、高品質の液晶素子を短時間にかつ作業性よく作製することかできる。また、高価な真空装置が不要となることも有利である。
【0018】
また、液晶パターンを最適化できるため、液晶領域全体に十二分に展延でき、しかも液晶領域を囲むシール部に液晶が接触する面積又は時間を制御でき、過剰な液晶を収容するための上述した如き溝を設ける必要はなく(シール部の破壊もなく)、この点でも気泡の抱き込みが一層なくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の製造方法においては、以下のようにすることが気泡の残留なしに上記した展延を効果的に行える点で望ましい。
【0020】
まず、前記の少なくとも第1パターン及び第2パターンを、前記一端縁から前記他端縁までの基体長の1/2長の領域内に押出しや滴下等により塗布形成すること(即ち、基体上において前記一端縁の側に局在化して塗布形成すること)が望ましい。
【0021】
そして、両端部が前記一端縁に向けて曲げられた第1の線状又は断続パターンを前記第1パターンとし、両端部が前記他端縁に向けて曲げられた第2の線状又は断続パターンを前記第2パターンとし、特に、前記液晶の前記第1の線状又は断続パターンと前記第2の線状又は断続パターンとが、前記両端部から中間部にかけて互いに接近するように曲げられていることが望ましい。
【0022】
この場合、前記第1の線状又は断続パターンの長さを前記第2の線状又は断続パターンの長さと同等若しくはそれ以上とし、前記第1の線状又は断続パターン及び前記第2の線状又は断続パターンの本数をそれぞれ1本以上とすることが望ましい。
【0023】
また、前記基体の前記一端縁から前記他端縁の方向に沿う基体中心線に関し、前記第1パターン及び前記第2パターンをそれぞれ線対称とすることが望ましい。
【0024】
更に、前記液晶の前記第1パターンと前記第2パターンとの間に、前記液晶の第3パターンを前記基体の前記一端縁に沿って形成することは、特に、液晶領域の面積が大きい場合に効果的であり、この場合も、前記基体の前記一端縁から前記他端縁の方向に沿う基体中心線に関し、前記第3パターンを線対称とすることが望ましい。
【0025】
また、前記第3パターンを、前記一端縁に沿うパターン部と、前記一端縁及び/又は前記他端縁に向けて斜めに連設された連設パターン部とによって形成してもよい。
【0026】
この場合、前記連設パターン部の内側位置に前記第1パターン及び/又は前記第2パターンを配してもよい。
【0027】
そして、前記第3パターンを線状又は断続パターンとすることが望ましい。
【0028】
また、本発明の製造方法においては、所定間隔を置いて対向配置された前記一対の基体がその外周部に沿って設けられた接着領域において互いに固着され、前記一対の基体間の前記接着領域の内側の前記液晶領域に前記液晶が封入された前記液晶素子を製造するに際し、
前記一対の基体の少なくとも一方の基体の前記接着領域に硬化性接着剤を塗布し、前記液晶パターンを、前記液晶領域を囲む前記硬化性接着剤の隅部に近接した位置まで延ばすことは、気泡が溜まり易い前記隅部へ液晶を十分に展延できるため、気泡の抱き込みを更に防止できる点で望ましい。これと同様の効果は、前記した第3パターンの前記連設パターン部によって得ることができる。
【0029】
即ち、この場合、前記液晶パターンが前記第1パターンであってよく、或いは、前記第1パターンと前記第2パターンとの間の第3パターンであってもよい。
【0030】
また、前記基体の前記一端縁側及び前記他端縁側において、前記硬化性接着剤の塗布パターンに気体排出口を形成することが、気泡を外部へ放出できる点で望ましい。
【0031】
そして、加圧手段を相対的に移動させて前記加圧を行う時に、前記液晶を前記硬化性接着剤の位置まで展延させると共に、前記硬化性接着剤を介して前記一対の基体を固着させ、かつ、前記気体排出口からの空気排出とその閉塞(具体的には、加圧による前記硬化性接着剤の変形による気体排出口の閉塞)とを行うことが、気泡の放出だけでなく、封止が容易となる点で望ましい。
【0032】
この場合、前記気体排出口を、前記基体の前記一端縁の中央部と、前記基体の他端縁の少なくとも中央部及び両端部とにそれぞれ形成することが望ましい。
【0033】
従来、液晶パネル等の液晶素子製造に関わる液晶封止は次のようにして行われている。液晶注入あるいは液晶滴下等による液晶充填後の注入口或いは封止口は、通常、紫外線硬化型樹脂で封止される。この工程では一般に、パネルを加圧装置に挟み込み、加圧下で過剰の液晶を拭き取り、紫外線硬化型樹脂をディスペンサー等で注入口又は封止口に塗布し、紫外線照射して硬化させることにより封止を行うため、特別な加圧装置を必要とし、封止を行うための工程が必要となること等に伴う設備費用、人件費及び所要時間の面で液晶パネルを製造する上で多大なネックになっている。
【0034】
しかしながら、本発明の製造方法において、上記したように、加圧時に、気体排出口からの空気の排出とその閉塞とを同時に行うと、従来のようなディスペンサー等によるシール剤の供給とその硬化といった面倒な封止作業を行う必要はなく、液晶の展延時に閉塞を同時に行え、後は硬化処理するだけでよいので、コスト、作業性を大きく向上させることができる。
【0035】
また、前記液晶領域に前記液晶を塗布する際、実際には、前記第1、第2及び第3パターンにおける湾曲部及び直線部の長さ、断面形状、塗布位置、本数、曲率半径又は折曲度を調整することが望ましい。
【0036】
また、前記気体排出口の長さ、断面、角度を前記硬化性接着剤の塗布形状、面積、前記基体のギャップに応じて調整し、前記気体排出口の位置及び個数、前記気体排出口間の前記硬化性接着剤の線分の傾き、長さ、断面を調整することが望ましい。
【0037】
また、前記硬化性接着剤の前記気体排出口を外方へ向けて縮径させることが望ましい。
【0038】
上記の如くに構成することにより、強誘電性液晶やネマチック液晶等の全ての液晶及びその混合物、更には液晶を高分子中に微小粒として分散した高分子分散型液晶等、塗布可能な液晶を用いた液晶素子を製造するのに効果的である。
【0039】
なお、液晶パターン(押出しや滴下等による塗布又は印刷パターン)については、その平面又は断面形状、平面面積又は断面積などは上記したパターンに準じて種々に選択でき、また各種に変形することができる(変形の具体例については後述する)。
【0040】
以下、本発明を好ましい実施の形態により具体的に説明する。
【0041】
本実施の形態は、押出しや滴下等により基体上に液晶を上述した特定のパターンに塗布することによって、液晶を気泡の溜めなしに効率的に充填する方法と、硬化性接着剤(シール剤)を上述した特定のパターンに塗布することによって、シール剤開口部からの気泡の完全排出と同時にこの開口部の封止を行う方法とにそれぞれ特徴を有するものである。
【0042】
<第1の実施の形態>
図1〜図8は第1の実施の形態を示すものであるが、強誘電性液晶(FLC)を用いた単純マトリクス方式の5インチ液晶パネルに本発明を適用した例である。
【0043】
まず、図1(a)及び(b)に示すように、単純マトリクス方式の液晶表示素子を構成する上下一対の基体1、2を用意した。この場合、基体1は、ガラス基体上にマトリクス状の画素電極(図示省略)を有し、更に、その上にSiOを斜方蒸着した配向膜(図示省略)を有している。一方、基体2は、ガラス基体上にカラーフィルター(図示省略)と透明共通電極(図示省略)とSiOを斜方蒸着した配向膜(図示省略)とを有している。
【0044】
そこで、まず、図1(a)及びこの拡大平面図である図2に示すように、基体1の配向膜が形成された対向面においてその外周部に沿った接着領域に、紫外線硬化型接着剤からなるシール剤3をディスペンサーを用いて、図示の如く、一方の端縁1a側に開口部5及び他端縁1b側に開口部6a、6b、6cを設けて接着領域の内側の表示領域を囲むように塗布(詳細は後述する)した。なお、シール剤3は、基体2の配向膜が形成された対向面の側に塗布しても良く、また、両方の基体の対向面に塗布しても良い(後述する他の実施の形態も同様)。
【0045】
次に、図1(a)及び図2に示すように、基体1を強誘電性液晶のスメクチックA相とコレステリック相との転移温度より2℃高い温度に加熱しながら、図示の如く、基体1側の上記したシール剤3塗布部の内側に、予め0.05wt%のスペーサ粒子を混合しておいた強誘電性液晶(例えばチッソ株式会社製のCS−1022)4をディスペンサーを用いて大略⊃|⊂形に塗布(詳細は後述する)した。
【0046】
次に、図1(b)に示すように、上記の如くシール剤3及び液晶4を塗布した基体1の塗布面に対向させて、基板2を重ね合わせた。この図において、仮想線及び実線で示す基板2は重ね合わせの過程を示すものであり、まず基体2は、基体1の液晶塗布側の端縁(以下、一端縁と称する。)の反対側の端縁(以下、他端縁と称する。)側を仮想線で示すように位置合わせした後、実線で示すように一端縁において両基板1、2を接触させて、他端縁側へ倒すようにして重ね合わせる。
【0047】
次に、図1(c)に示すように、重ね合わせた基板1、2を矢印方向へ移動させつつ、加圧ローラー10を降下後に基板2上で転動させ、基板2の一端縁2aから他端縁2bに亘って加圧ローラー10によって下向き方向に基板1、2を加圧する。従って、基板1の上面に塗布した液晶4がシール剤3で囲まれた表示領域の全体に展延されると共に、シール剤3に形成した空気排出のための開口5、6a、6b、6cも空気の排出後に同時に封止される。この場合の加圧は、基体を固定し、加圧ローラー10を移動させて行ってもよい。
【0048】
図3は、上記した図1及び図2におけるシール剤3の開口部近傍の詳細を示すものであるが、塗布時のシール剤3の線幅は200μm、高さは30μm、断面積は5000μm2 程度である。そして、図3(a)に示すように、開口部のシール剤3’(線分)は外方向に突出させて縮径し、拡がり角度θ1 、θ2 (θ1 =θ2 )はそれぞれ共に30°〜60°、例えば45°、開口部先端部の間隔L2 を5mm前後、開口部始点部の間隔L1 を20mm前後とした。
【0049】
これは、図1及び図2における一端縁側の開口部5及び他端縁側の開口部6bに相当し、開口部の中心は基体1の中心線C1 と一致させ、加圧ローラー10の通過後に開口部が閉塞するように、開口部のシールパターン3’の拡がり角度、線幅、断面積及び開口の先端部の間隔を調節した。
【0050】
また、図1(a)及び図2における開口部5の両側のシール剤3aと開口部6bの両側のシール剤3bとは、液晶4の展延時に気泡が液晶4やシール剤3の間に孤立残留しないように、大略/ \形となるようにそれぞれ傾きをもたせた。図3(a)に示す如く、その傾きの大きさαは tanα=0.1(α=5.7°)以下にした。しかし、場合によっては、この傾きを0≦α<90°の範囲で調節してもよい。
【0051】
また、他端縁側両角の開口部6a、6cは図示の如く対称仕様にし、基本的には図3(a)に準じて拡がり角度を60°(=θ1 )、90°(=θ2 )の組み合わせとして、開口部先端部の間隔を5mmとし、加圧ローラー10が通過後はねそれぞれの開口部5、6a、6b、6cが閉塞するようにシールパターンの拡がり角度、開口部先端部の間隔を調節した。
【0052】
図3(b)に示すように、開口部の拡がり角度は0<θ1 、θ2 <90°であり、θ1 、θ2 の組み合わせは適宜であってもよく、開口部の形状は図3(c)、(d)、(e)等のような形状でも加圧時に封止が可能であれば、拡がり角度は上記の範囲に制約されることはない。また、線分(曲線でもよい)3’の長さも任意であってよい。但し、他端縁側の開口部に関しては、液晶4の拡がりを妨げないように、かつ少しの気泡でも外へ効率よく排出するために3箇所(6a、6b、6c)配置した。
【0053】
また、図1(a)及び図2に示すような液晶4の塗布に関しては、基体1、2の大きさに伴う液晶封入領域、基体1、2間のギャップに応じて、必要液晶量を計算し、液晶4の展延後のシール剤3との接触を考慮して液晶シール剤の接触速度(時間)、接触量(面積)を最小限にする等、塗布パターン4の配置や各線分7、8、9の長さを決定した。即ち、図示の如く、一端縁1aに沿って、両端部7a、7bが外方向(一端縁1aの側)に湾曲した曲線状の第1のパターン7と、この両端部8a、8bが反対方向(他端縁1bの側)に湾曲した曲線状の第2のパターン8と、これら両パターン間に直線状に延びる第3のパターン9とを基本形状として形成した。
【0054】
なお、各液晶パターン7、9、8間の距離は、加圧によるパターン同士の接触後の気泡の巻き込み、孤立がないように考慮し、パターン中心間距離lは等間隔とし、それぞれ10mmとした。液晶中のスペーサの粒径は1.4μmであり、液晶量はパターン7、8、9の合計で0.010〜0.011ml(必要量の5〜10%増し)とした。更に、基本的な液晶塗布パターンは具体的には次のように調整した。
【0055】
(1)塗布パターン群7、8、9は、ローラー10の加圧開始部(図6(a)参照)側寄り(図2に示す基体長Dの1/2以内、即ち、中心線C2 よりも一端縁1a側の領域内)に位置させる。
【0056】
(2)これらの塗布パターン群は、シール領域内において、中心線C1 に対して線対称とし、線分、曲線の長さ、曲率半径、折曲度、断面、塗布位置、本数はシールパターン3の幾何学的配置、シール領域の大小及び基体ギャップの大小により増減させる(例えば、図2において、表示領域の隅部11まで、液晶が到達しにくいようであれば、第1のパターン7を7a、7bのように隅部11に近い所まで延ばすようにする等)。
【0057】
(3)液晶塗布量は必要量の5〜10%増しとする。これにより、液晶はシール剤3の位置まで十分に展延し、表示面積を大きくできる。
【0058】
(4)曲線状パターン7、8の曲率半径(曲率半径が定義できない任意の曲線等でもよい)は任意であり、特に限定しない。
【0059】
(5)各パターン7、8、9の中心間の距離lは任意であるが、気泡の巻き込み、残留等がないよう考慮して決める。好ましくは、5〜30mm程度である。
【0060】
(6)液晶がシール領域内にうまく行き渡らない場合は、必要に応じて該当エリアに所定量の液晶を図4(a)の仮想線24のように例えば他端縁1b側の開口部6a、6cの近傍に付加(形状は線分及び曲線分にしてパターンを付加)してもよい。
【0061】
図4(a)は、上記の如く、第1のパターン7、第2のパターン8及び第3のパターン9を滴下により塗布形成された液晶4が、基板一端縁側からの加圧に伴って表示領域全体に展延する状況を説明するものである。また、図4(b)は、(a)のb−b線断面図であり、液晶の塗布断面はその表面張力により滑らかとなっている。図4では、液晶配向膜や電極などはいずれも図示省略している。
【0062】
まず、既述した図1(b)のように、基体1と2とをそれぞれの配向膜形成面を向かい合わせるようにして重ね合わせることにより、上から重ね合わせた基体2の自重によって液晶4が拡がり、液晶4がこれに近接したシール部との間の領域に行き渡る。
【0063】
即ち、図4(b)に示す如く、中心線C1 上の液晶パターン7−8、8−9間の間隔lは各パターンが互いに近接し合っていてそれぞれ10mmであり、その他の部分よりも狭くなっている。従って、下部の基体1に上部の基体2を重ね合わせるだけで、上記の近接部分での液晶4の一部分がまず太線矢印Aのように前後に展延し、同時にその他の部分の液晶4も細線矢印aのように展延し、パターン7の折曲された両端部7a、7bがシール剤隅部11にまで展延する。この隅部へは、上記した加圧によって更に液晶4が完全に充填される。このときの液晶の先行波面13aを一点鎖線で示す。
【0064】
そして、これに伴い、この隅部の領域を含め、両基体間に存在していた空気が開口部5から矢印B1 方向に十分に排出される。加圧の進行に伴い、液晶4の展延する波形先端は、2点鎖線で示した波形13bの如く基体他端縁方向へ拡がり、更に加圧の進行に従って3点鎖線で示した波形13cの如く更に拡がる。そしてこれと同時に、表示領域内の空気を他端の開口部6a、6b、6cから矢印B2 のように排出させながら、最終的には表示領域内の全体にくまなく展延する。
【0065】
但し、加圧の結果、液晶の充填が仮に不十分であれば、均一性を高めるために塗布パターンの変更又は例えば符号24で示す如く、効果的な位置に液晶パターンを塗布等で追加すればよい。
【0066】
図5及び図6は、上記の如く液晶4が充填されるまでの過程を段階的に示したものである。
【0067】
即ち、図5(a)は、シール剤3の塗布パターンを示し、図5(b)は液晶4の塗布パターンを示し、図5(c)は基体1と基体2(斜線で表示)を、それぞれの配向膜形成面を向かい合わせるようにして重ね合わせた時点での液晶4が端縁側で拡がった状態とその波形先端13aを示している。
【0068】
そして、図6は加圧過程を示し、図6(a)はローラー10を基体一端縁に当接させた状態で波形先端が13bのように進行した状態、図6(b)はローラー10を相対的に移動させることにより波形先端が13cのように更に進行した状態、図6(c)はローラー10が基体他端縁位置へ移動した加圧終了状態を示す。また、図5(c)から図6(c)までの過程で、それぞれの時点における液晶4の拡がる様子、及び加圧に伴ってシール剤3の各開口部が潰されて自動的に閉塞される状態を示している。
【0069】
基体1−2間の加圧は、例えば、液晶4の塗布パターンを形成した一端縁側のシール部の外側から直径70mmの加圧ローラー10を4Kg/cm2 の圧力で押圧転動させる。これにより、液晶4に巻き込まれた気泡が液晶4の拡がりに伴って開口5、6a、6b、6cから排出されるので、液晶内に残留することなく、またシール部の内側の表示領域の全域に亘って液晶4が一様に展延し、基体1−2間の所定ギャップが形成された。
【0070】
加圧終了後の基体1、2は、図7に示すように、液晶4が充填された表示領域を1mm厚のステンレス板15で遮蔽してから、液晶表示素子全体に100mJ/cm2 の強度で紫外線を放射する紫外線ランプ部14で60秒照射し、シール剤3を硬化させた。この時点でシール剤3の完全硬化による封止を完了させた。こうして、極めて短時間に単純マトリクス方式の液晶表示素子が得られた。
【0071】
上記した本実施の形態の液晶表示素子は、図8に概略的に示す製造装置により作製した。後述する他の実施の形態も同様である。
【0072】
まず、XYロボット31で駆動される搬送ロボット32により移動テーブル34上に基体1を載置した後、ディスペンサーロボット33により基体1上にシール剤3及び液晶4を所定パターンに塗布し、この基体に対し、搬送ロボット32によって、予め基体1と同一温度に加熱しておいた対向基体2を重ね合わせた。基体2の自重によって液晶が一端縁側に図5(c)の如く展延された後、保温ディスペンサー35で上下両基体を所定温度に保温し、移動テーブル34を矢印(Y方向)に移動させながら、直径70mmの加圧ローラー10で4kg/cm2 の圧力で加圧し、ローラー10の下を通過して所定位置に移動する。
【0073】
この移動テーブル34による移動の間に、基体1と2は加圧ローラー10によって所定圧力で加圧され、塗布した液晶4が表示領域全体に充填されると共にシール剤3の開口部も図6(c)の如く閉塞される。そして、上記した紫外線ランプ部14を有するUVランプユニット39が矢印方向へ移動し、所定位置に到達した移動テーブル34上の基体の上方から紫外線を照射し、シール剤を硬化させる。
【0074】
本実施の形態では強誘電性液晶を用いているが、これは粘度が高いために通常の注入法では液晶注入に多大な時間を要していた。しかし、本実施の形態によれば、上記した加圧、展延によるために、強誘電性液晶であっても極めて短時間で均一に充填でき、従来のような高価な真空装置や封止装置の必要もないので、製造コストを軽減することができる。
【0075】
また、強誘電性液晶は粘度が高いため、低い温度で液晶を展延させると流動抵抗により配向膜を損傷してしまい、液晶の均一な配向状態が得られなくなることがあるが、基体を加熱し、液晶をコレステリック相又は等方相に保つと、液晶の粘度が十分に低下し、展延に際して配向膜を損傷させることなく良好に展延させることができる。
【0076】
また、強誘電性液晶はメモリ性を持つために、CRT(陰極線管)等で問題となっているフリッカーを無くすことができる。また、強誘電性液晶は、ネマチック液晶表示と比較して約100倍も高速応答であるため、本実施の形態のような単純マトリクス駆動でも1000本以上の走査線で駆動できる(即ち、薄膜トランジスタ(TFT)での駆動を無くせる)。更に、強誘電性液晶は視野角依存性が少ない。従って、安価で高品位の液晶表示素子を得ることができる。
【0077】
以上に説明したように、本実施の形態によれば、一対の基体1、2の少なくとも一方の基体、例えば基体1の一端縁1a側にこの端縁に沿って、パターン7、8、9が互いに独立して一端縁1aから他端縁1bの方向に配された液晶パターン4を滴下により塗布形成し、対向配置された基体2をその一端縁2aから他端縁2bの方向へローラー10で加圧して液晶4を表示領域の全体に展延させるので、液晶パターン4の位置を最適化して液晶領域に気泡が残留することがないようにし、しかも、液晶4が満遍なく液晶領域に展延して良好に充填することができる。従って、高粘度の強誘電性液晶でも(或いは、後述する比較的大面積の液晶パネルでも)、高品質の液晶素子を短時間にかつ作業性良く作製することができる。また、高価な真空装置が不要となることも有利である。
【0078】
また、液晶パターン4を7、8、9の如くに最適化できるため、液晶領域全体に十二分に展延でき、しかも液晶領域を囲むシール部3に液晶4が接触する面積又は時間を制御でき、過剰な液晶を収容するための既述した如き溝を設ける必要はなく(シール部の破壊も生じず)、この点でも気泡の抱き込みが一層なくなる。
【0079】
そして、ローラー10を相対的に移動させて加圧を行う時に、液晶4をシール剤3の位置まで展延させると共に、シール剤3を介して一対の基体1、2を固着させ、かつ、開口5、6a、6b、6cからの空気排出とその閉塞(具体的には、加圧によるシール剤3の変形による開口の閉塞)とを行うことができるため、気泡の放出だけでなく、封止が容易となる。この場合、開口5、6a、6b、6cを基体の一端縁の中央部と他端縁の中央部及び両端部にそれぞれ形成しているので、空気の排出を十二分に行える。
【0080】
このように、開口からの空気排出とその閉塞とを同時に行えるので、従来のようなディスペンサー等による封止剤の供給、その硬化による封止といった面倒な作業を行う必要はなく、液晶の展延時に閉塞を同時に行え、その後は紫外線硬化を行うだけでよく、コスト、作業性を大きく向上させることができる。
【0081】
<第2の実施の形態>
図9は第2の実施の形態を示すものであるが、ネマチック液晶を用いたアクティブマトリクス方式でTFT駆動の10インチ液晶パネルに本発明を適用した例である。なお、上述した第1の実施の形態と共通の部位に対しては共通の符号を用い、その説明を省略することがある。
【0082】
まず、図9(a)及び(b)に示すように、アクティブマトリクス方式の表示素子を構成する上下一対の基体16、17を用意した。そして、基体16及び/又は17には、画素電極や配向膜、TFT(薄膜トランジスタ)等がアクティブマトリクス方式に準じて予め形成されているが、これらは図示省略した。
【0083】
次に、図9(a)に示すように、基体16の配向膜が形成された対向面においてその外周部に沿った接着領域に、紫外線硬化型接着剤からなるシール剤18をディスペンサーを用いて、図示の如く、一方の端縁16a側に開口部5及び他端縁16b側に開口部6a、6b、6cを設けて接着領域の内側の表示領域を囲むように塗布した。
【0084】
シール剤18の線幅は500μm、高さは75μm、断面積は30000μm2 程度である以外は図3(a)に準じて、前記した第1の実施の形態と同様の形状に形成した。
【0085】
本実施の形態の特徴は、液晶4Aの塗布パターンであり、図9(a)に示すように、基体16の一端縁16a側から順次配された(それぞれは中心線に関し線対称の)2本の第1のパターン7A、2本の第3のパターン9A及び1本の第2のパターン8Aからなる液晶4Aをディスペンサーを用いて大略⊃||⊂⊂形に塗布したことである。
【0086】
この塗布パターンは、基体16、17の大きさ(液晶封入領域)、基体間ギャップに応じて、必要液晶量を計算し、液晶4Aの展延後のシール剤18との接触を考慮してパターン4Aの配置や各線分7A、8A、9Aの長さを決定した。
【0087】
本実施の形態の場合も、液晶パターン7A、9A、8A間の距離は、パターン同士の接触後の気泡の巻き込み、孤立がないよう考慮し、中心間距離lは上述した第1の実施の形態と同様に等間隔とし、10mmとした。また、スペーサの粒径は3μmであり、液晶量はパターン7A、8A、9Aの合計で0.095〜0.10ml(必要量の5〜10%増し)とした。
【0088】
次に、図9(b)に示すように、前記した第1の実施の形態の場合と同じ要領で、配向膜形成面を向かい合わせるようにして基体17を基体16に重ね合わせた。その結果、図5(c)に示した如く、上から重ね合わせた基体17の自重によって液晶4Aが拡がり、液晶4Aが端縁近傍の表示領域に行き渡った。
【0089】
次に、図9(c)に示すように、前記した第1の実施の形態と同じ要領で加圧した。但し、本実施の形態においては、直径70mmの加圧ローラー10Aを3Kg/cm2 の圧力で押圧転動させた。これにより、シール部18の内側の全域に亘って液晶4Aが一様に展延し、液晶内に気泡が残留することもなく、基体16、17間に所定のギャップが形成された。
【0090】
次に、図9(d)に示すように、液晶4Aが充填された表示領域を1mm厚のステンレス板19で遮蔽してから、液晶表示素子全体に100mJ/cm2 の強度で紫外線を60秒照射し、シール剤18を硬化させた(同時に封止も完了)。
【0091】
これにより、シール剤18に形成した各開口部も同時に閉塞され、極めて短時間にアクティブマトリクス方式の液晶表示素子が得られ、従来のような高価な真空装置や封止設備等も必要ないのでコストを軽減することができる。
【0092】
また、本実施の形態は、上述した第1の実施の形態で述べた作用効果が同様に得られると共に、より大きな面積の液晶パネルであっても、液晶の展延を気泡の残留なしに十分に行うことができる。これは、液晶としてネマチック液晶を用いる以外にも、強誘電性液晶を用いた場合には一層効果的である。
【0093】
<第3の実施の形態>
図10は第3の実施の形態を示すものであるが、ネマチック液晶を用いたアクティブマトリクス方式でPA(プラズマアドレス)駆動の25インチの液晶パネル(PALC)に本発明を適用した例である。
【0094】
PALCは、マトリクス配置の液晶画素をアクティブ駆動する場合、TFTではなく、プラズマ放電の際に生成するイオン化した気体の電子スイッチング特性を利用する方式の表示素子であり(特開平1−217396号公報参照)、その駆動機構により一層の大面積液晶パネルを可能にしたものである。なお、本実施の形態でも、前記した各実施の形態と同様の部位には共通の符号を用い、その説明を省略することがある。
【0095】
まず、図10(a)及び(b)に示すように、PA方式の表示素子を構成する上下一対の基体21、22を用意した。そして、基体21及び/又は22には、画素電極や配向膜、プラズマ放電部等がPA方式に準じて予め形成されている。
【0096】
次に、図10(a)に示すように、基体21の配向膜が形成された対向面においてその外周部に沿った接着領域に、紫外線硬化型接着剤からなるシール剤23をディスペンサーを用いて、図示の如く、一方の端縁21a側に開口部5及び他端縁21b側に開口部6a、6b、6c、6d、6eを設けて接着領域の内側の表示領域を囲むように塗布した。
【0097】
但し、本実施の形態の場合、他端縁21b側のシール剤23の開口に関しては、液晶4Bの拡がりを妨げないよう、かつ若干の気泡を効果的に放出するために図示の如く5箇所(6a〜6e)配置した。
【0098】
シール剤23の線幅は750μm、高さは120μm、断面積は72000μm2 程度である以外は図3(a)に準じて、前記した第1の実施の形態と同様の形状に形成した。
【0099】
本実施の形態の特徴は、大型の液晶パネルに適応させるべく液晶4Bの塗布パターンを増やしたことであり、図10(a)及びこの拡大平面図である図11に示す如く、2本の第1のパターン7B、4本の第3のパターン9B及び2本の第2のパターン8Bが一端縁21a側から所定の間隔で順次(それぞれは中心線に関して線対称に)形成されている。
【0100】
この塗布パターンは、基体21、22の大きさ(液晶封入領域)、基体間ギャップに応じて、必要液晶量を計算し、液晶4Bの展延後のシール剤23との接触を考慮してパターン4Bの配置や線分7B、8B、9Bの長さを決定した。
【0101】
なお、本実施の形態の場合は、大型の液晶パネルであることから、液晶パターン7B、9B、8B間の距離は、パターン同士の接触後の気泡の巻き込み、孤立がないよう考慮し、中心間距離lは等間隔とし15mmとした。また、スペーサの粒径は6.5μmであり、液晶量はパターン7B、8B、9Bの合計で1.15〜1.20ml(必要量の5〜10%増し)とした。
【0102】
次に、図10(b)に示すように、前記した第1の実施の形態の場合と同じ要領で、配向膜形成面を向かい合わせるようにして基体22を基体21に重ね合わせた。その結果、図5(c)に示した如く、上から重ね合わせた基体22の自重によって液晶4Bが拡がり、液晶4Bが一端縁近傍の表示領域に行き渡った。
【0103】
次に、図10(c)に示すように、前記した第1の実施の形態と同じ要領で加圧した。但し、本実施の形態の場合は、直径70mmの加圧ローラー10Bを4Kg/cm2 の圧力で押圧転動させた。これにより、シール部の内側の全域に亘って液晶4Bが一様に展延し、液晶内に気泡が残留することもなく、基体21、22間の所定のギャップが形成された。この場合、他端縁21b側の各開口6a〜6eが適切な個数と角度(6eは6aと同じ、6d、6eは6bと同じ)で形成されているため、気泡の放出を十分に行うことができた。
【0104】
次に、図10(d)に示すように、液晶4Bが充填された表示領域を1mm厚のステンレス板で遮蔽してから、液晶表示素子全体に100mJ/cm2 の強度で紫外線を40秒照射し、シール剤23を硬化させた(同時に封止も完了)。
【0105】
これにより、シール剤23に形成した各開口部も同時に閉塞され、極めて短時間にPA方式の大型液晶表示素子が得られ、前記した各実施形態と同様に、高価な真空装置や封止設備等も必要がないので製造コストを軽減させることができる。
【0106】
<その他の実施の形態>
本発明に適用可能な液晶の塗布パターンは、上述した各実施の形態によるパターンに限られるものではなく、図12〜図26に示すような他の各種パターンとすることができる。但し、いずれのパターンも、基体中心線C1 に関して線対称であって一端縁1a側に片寄った位置に設けられている。
【0107】
即ち、図12は、第1パターン7C及び第2パターン8Cを形成し、第3パターンは設けない例であり、小型の液晶パネルに適用可能である。
【0108】
図13は、第1パターン7D、第2パターン8D及び第3パターン9Dの全てを破線状に形成したものであり、図2に示したパターンと同等の効果を奏する。
【0109】
また、図14、図15、図16、図17、図18、図19及び図20はそれぞれ、図2のパターンの変形例であり、3本のパターンの少なくとも1つを基体1の中心線C1 部分(中央)で断続するパターンとしたものである。
【0110】
即ち、図14は、第1パターン7Eと第2パターン8Eとが中央で断続し、図15は、全パターン7F、8F及び9Fが中央で断続し、図16は、第2パターン8Gと第3パターン9Gとが中央で断続し、図17は、第1パターン7Hと第3パターン9Hとが中央で断続し、図18は、第2パターン8Iのみが中央で断続し、図19は、第3パターン9Jのみが中央で断続し、図20は、第1パターン7Kのみが中央で断続している。
【0111】
また、図21及び図22は、第1パターン7L、7Mを湾曲状ではなく、両端部が図2の7a、7bと同様に末広がりに一端縁1a側へ斜めに折曲した直線状に形成したものであり、図21は第1パターン7Lと第2パターン8Lとが中央で断続し、図22は全パターン7M、8M、9Mが中央で断続している。
【0112】
また、図23は、第3パターン8Nが他端縁1b側に直線状に折曲された両端部を有したものであり、第1パターン7Nと第3パターン8Nとが中央で断続している。
【0113】
なお、この図21〜図23のパターンも、これ以外に、上記した図14〜図20と同様に中央が断続する各パターンの組み合わせを採用してよい。
【0114】
また、図24、図25及び図26は、上述した各例とはかなり異なる液晶パターンを示すものである。
【0115】
即ち、図24は、第1パターン7Oが直線状であって末広がりに一端縁1a側へ斜めに直線状に折曲した両端部を有しており、第3パターン9Oは両端が他端縁1b側へ斜めに折曲して延設された直線状に形成され、更に第2パターン8Oが第3パターン9Oの折曲部の内側に直線状に形成されたものである。
【0116】
また、図25は、第3パターン9Pの直線部が中央で断続して不連続となり、この中央不連続部位から一端縁1a側及び他端縁1b側にそれぞれ拡がるような延設部が形成され、これらの延設部の内側に第1パターン7P及び第2パターン8Pが直線状に形成されたものである。
【0117】
また、図26は、第3パターン9Qを直線状に連ね、その中央から斜め交差して一端縁1a側及び他端縁1b側へ拡がるように延設した直線部を設けたパターンとし、これらの延設部内に第1パターン7Q及び第2パターン8Qを直線状に形成したものである。
【0118】
なお、図24〜図26に示した塗布パターンは、図13に示したような破線状でもよく、また、各パターンを適宜な形状の組み合わせにすることも可能である。
【0119】
以上説明した本実施の形態は、本発明の技術的思想に基づいて更に変形が可能である。
【0120】
例えば、上述した液晶パターン及び/又はシール剤は、ディスペンサー又は滴下等によるほか、他の塗布方法で形成することができ、或いは印刷によって形成することもできる。
【0121】
また、上述した液晶パターン及びシール剤の形状は、基体の形状に応じて種々変形してよい。加圧手段も、上述した加圧ローラーに限らず、スキージやエアジェット方式などであってよい。
【0122】
本発明は、上述の液晶パネル以外の各種液晶素子(これには、画像のディスプレイやキャラクタ表示だけでなくその他の用途も含む。)に適用可能である。
【0123】
【発明の作用効果】
上述した如く、本発明によれば、一対の基体の少なくとも一方の基体の一端縁側にこの端縁に沿って、少なくとも第1パターンと第2パターンとからなる各液晶パターンを独立して一端縁から他端縁の方向にこれら両端縁間の基体長の1/2長の領域内に塗布形成し、対向配置された基体をその一端縁から他端縁の方向へ加圧して液晶を液晶領域の全体に展延させるので、液晶パターンとその位置を最適化して液晶領域に気泡が残留することがないように、しかも液晶が液晶領域に満遍なく展延して良好に充填することができる。従って、高粘度の液晶や大型液晶パネルの場合でも、高品質の液晶素子を短時間にかつ作業性良く作製することができる。また、高価な真空装置が不要となることも有利である。
【0124】
また、液晶パターンを最適化できるため、液晶領域全体に十二分に展延でき、しかも液晶領域を囲むシール部に液晶が接触する面積又は時間を制御でき、過剰な液晶を収容するための上述した如き溝を設ける必要はなく(シール部の破壊もなく)、この点でも気泡の抱き込みが一層なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による単純マトリクス方式液晶パネルの製造方法を示す概略斜視図であり、(a)はシール剤及び液晶の塗布工程、(b)は基板の重ね合わせ工程、(c)は加圧工程である。
【図2】同、図1(a)の拡大平面図である。
【図3】同、シール剤開口部の詳細を示し、(a)は基体形状を示し、(b)〜(e)は採り得る形状を示す図である。
【図4】同、液晶の展延を示すものであり、(a)は液晶の段階的展延過程を示し、(b)は(a)のb−b線断面図である。
【図5】同、製造工程を工程順に示す概略平面図であり、(a)はシール剤塗布工程、(b)は液晶塗布工程、(c)は基体の重ね合わせ工程時における液晶の拡がりを示す図である。
【図6】同、製造工程における加圧工程を示す概略平面図であり、(a)は加圧開始時、(b)は加圧途中、(c)は加圧終了時を示し、各段階における液晶の拡がり状況を示す図である。
【図7】同、製造工程におけるシール剤の硬化工程を示す概略斜視図である。
【図8】同、液晶素子の製造装置を示す概略平面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態によるアクティブマトリクス方式のTFT液晶パネルの製造方法を示す概略斜視図であり、(a)はシール剤及び液晶の塗布工程、(b)は基板の重ね合わせ工程、(c)は加圧工程、(d)はシール剤の硬化工程を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態によるアクティブマトリクス方式のPA液晶パネルの製造方法を示す概略斜視図であり、(a)はシール剤及び液晶の塗布工程、(b)は基板の重ね合わせ工程、(c)は加圧工程、(d)はシール剤の硬化工程を示す図である。
【図11】同、図10(a)の拡大平面図である。
【図12】同、変形例を示す平面図である。
【図13】同、他の変形例を示す平面図である。
【図14】同、他の変形例を示す平面図である。
【図15】同、他の変形例を示す平面図である。
【図16】同、他の変形例を示す平面図である。
【図17】同、他の変形例を示す平面図である。
【図18】同、他の変形例を示す平面図である。
【図19】同、他の変形例を示す平面図である。
【図20】同、他の変形例を示す平面図である。
【図21】同、他の変形例を示す平面図である。
【図22】同、他の変形例を示す平面図である。
【図23】同、他の変形例を示す平面図である。
【図24】同、他の変形例を示す平面図である。
【図25】同、他の変形例を示す平面図である。
【図26】同、更に他の変形例を示す平面図である。
【符号の説明】
1、2、16、17、21、22…基体、3、18、23…シール剤、
4、4A、4B…液晶、5、6a、6b、6c、6d、6e…開口部、
7、8、9、7A、8A、9A、7B、8B、9B…液晶塗布パターン、
7a、7b…両端部、10、10A、10B…加圧ローラー、11…隅部、
13a、13b、13c…波形先端、14…紫外線ランプ、
15、19、20…ステンレス板、31…XYロボット、
32…搬送ロボット、33…ディスペンサーロボット、34…移動テーブル、
35…保温ディスペンサー、39…UVランプ、C1 、C2 …中心線、
l…中心間距離、A、a…液晶展延方向、B1 、B2 …空気排出方向

Claims (19)

  1. 一対の基体の少なくとも一方の基体の一端縁側に液晶を所定パターンに配し、前記一対の基体を対向配置して前記一端縁から他端縁の方向へ加圧しつつ、前記液晶を前記一端縁側から前記基体の液晶領域の全体へ展延させ、所定間隔を置いて対向配置された前記一対の基体間に液晶を封入する液晶素子の製造方法であって、
    前記少なくとも一方の基体の前記一端縁に沿う少なくとも第1パターンと第2パター ンとからなる各液晶パターンを互いに独立して、前記一端縁から前記他端縁の方向に順 次配する
    液晶素子の製造方法において、
    前記の少なくとも第1パターン及び第2パターンを、前記一端縁から前記他端縁まで の基体長の1/2長の領域内に塗布形成する
    ことを特徴とする液晶素子の製造方法。
  2. 両端部が前記一端縁に向けて曲げられた第1の線状又は断続パターンを前記第1パターンとし、両端部が前記他端縁に向けて曲げられた第2の線状又は断続パターンを前記第2パターンとする、請求項1に記載した液晶素子の製造方法。
  3. 前記液晶の前記第1の線状又は断続パターンと前記第2の線状又は断続パターンとが、前記両端部から中間部にかけて互いに接近するように曲げられている、請求項に記載した液晶素子の製造方法。
  4. 前記第1の線状又は断続パターンの長さを前記第2の線状又は断続パターンの長さと同等若しくはそれ以上とし、前記第1の線状又は断続パターン及び前記第2の線状又は断続パターンの本数をそれぞれ1本以上とする、請求項に記載した液晶素子の製造方法。
  5. 前記基体の前記一端縁から前記他端縁の方向に沿う基体中心線に関し、前記第1パターン及び前記第2パターンをそれぞれ線対称とする、請求項1に記載した液晶素子の製造方法。
  6. 前記液晶の前記第1パターンと前記第2パターンとの間に、前記液晶の第3パターンを前記基体の前記一端縁に沿って形成する、請求項1に記載した液晶素子の製造方法。
  7. 前記基体の前記一端縁から前記他端縁の方向に沿う基体中心線に関し、前記第3パターンを線対称とする、請求項に記載した液晶素子の製造方法。
  8. 前記第3パターンを、前記一端縁に沿うパターン部と、前記一端縁及び/又は前記他端縁に向けて斜めに連設された連設パターン部とによって形成する、請求項に記載した液晶素子の製造方法。
  9. 前記連設パターン部の内側位置に前記第1パターン及び/又は前記第2パターンを配する、請求項に記載した液晶素子の製造方法。
  10. 前記第3パターンを線状又は断続パターンとする、請求項に記載した液晶素子の製造方法。
  11. 所定間隔を置いて対向配置された前記一対の基体がその外周部に沿って設けられた接着領域において互いに固着され、前記一対の基体間の前記接着領域の内側の前記液晶領域に前記液晶が封入された前記液晶素子を製造するに際し、
    前記一対の基体の少なくとも一方の基体の前記接着領域に硬化性接着剤を塗布し、
    前記液晶パターンを、前記液晶領域を囲む前記硬化性接着剤の隅部に近接した位置ま で延ばす、
    請求項1に記載した液晶素子の製造方法。
  12. 前記液晶パターンを前記第1パターンとする、請求項11に記載した液晶素子の製造方法。
  13. 前記液晶パターンを前記第1パターンと前記第2パターンとの間の第3パターンとする、請求項11に記載した液晶素子の製造方法。
  14. 前記基体の前記一端縁側及び前記他端縁側において、前記硬化性接着剤の塗布パターンに気体排出口を形成する、請求項11に記載した液晶素子の製造方法。
  15. 加圧手段を相対的に移動させて前記加圧を行う時に、前記液晶を前記硬化性接着剤の位置まで展延させると共に、前記硬化性接着剤を介して前記一対の基体を固着させ、かつ、前記気体排出口からの空気排出とその閉塞とを行う、請求項14に記載した液晶素子の製造方法。
  16. 前記気体排出口を、前記基体の前記一端縁の中央部と、前記基体の他端縁の少なくとも中央部及び両端部とにそれぞれ形成する、請求項11に記載した液晶素子の製造方法。
  17. 前記液晶領域に前記液晶を塗布する際、前記第1、第2及び第3パターンにおける湾曲部及び直線部の長さ、断面形状、塗布位置、本数、曲率半径又は折曲度を調整する、請求項に記載した液晶素子の製造方法。
  18. 前記気体排出口の長さ、断面、角度を前記硬化性接着剤の塗布形状、面積、前記基体のギャップに応じて調整し、前記気体排出口の位置及び個数、前記気体排出口間の前記硬化性接着剤の線分の傾き、長さ、断面を調整する、請求項14に記載した液晶素子の製造方法。
  19. 前記硬化性接着剤の前記気体排出口を外方へ向けて縮径させる、請求項18に記載した液晶素子の製造方法。
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