JPH09159622A - 表面欠陥検査装置 - Google Patents

表面欠陥検査装置

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JPH09159622A
JPH09159622A JP7316354A JP31635495A JPH09159622A JP H09159622 A JPH09159622 A JP H09159622A JP 7316354 A JP7316354 A JP 7316354A JP 31635495 A JP31635495 A JP 31635495A JP H09159622 A JPH09159622 A JP H09159622A
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JP
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defect
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image data
dimensional image
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JP7316354A
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English (en)
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Susumu Moriya
進 守屋
Makoto Okuno
眞 奥野
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鋼板、アルミニウム板、紙などの表面に発生す
る、幅方向にしわ状に延びた表面欠陥を高精度に検出す
ることのできる表面欠陥検査装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】A方向に走行する被検査材1表面の幅方向
Bの一次元画像を表す一次元画像データを繰り返し生成
する一次元撮像器3と、複数の一次元画像データの集合
から成る被検査材表面の二次元画像を表す二次元画像デ
ータから、被検査材1表面の一部領域の画像データを切
り出す領域切出し手段8と、切り出した画像データを幅
方向に積分することにより積分データを生成するデータ
積分回路9と、その積分データを走行方向に移動平均す
ることにより平滑化データを生成する平滑化手段10
と、上記積分データと上記平滑化データとの差分を求め
ることにより差分データを生成する差分演算手段11
と、上記差分データに基づいて被検査材1表面の欠陥を
検出する欠陥検出手段12とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板、アルミニウ
ム板、紙などの被検査材の表面に発生する欠陥を検出す
る表面欠陥検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板、アルミニウム板、紙などの製造工
程において、品質管理あるいは品質保証を行う上で、製
品の表面に発生する種々の欠陥を正確にしかも迅速に検
出する必要がある。特に、鋼板の場合、圧延加工によっ
て製造される鋼板の表面欠陥には、鋼板の幅方向に発生
する表面欠陥と鋼板の走行方向に発生する表面欠陥とが
あるが、そのうち、鋼板の幅方向に発生する表面欠陥に
は種々の形態のものがあり互いに判別しにくいという特
徴がある。例えば、畳じわ欠陥と呼ばれるスキンパス圧
延時の不具合によって発生する鋼板の幅方向に延びた多
数のしわ状の欠陥や、鋼板の走行が停止した時に鋼板と
ロールとの接触部で鋼板表面が僅かにロールに押し込ま
れて発生する腰折れ欠陥や、あるいは偶発的に発生する
横割れ欠陥などをオンラインの圧延工程で正確に検出す
るのは簡単なことではない。
【0003】図4は、畳じわ欠陥と呼ばれる鋼板の表面
欠陥を示す図である。図4に示すように、この畳じわ欠
陥21aは、鋼板21の走行方向Aに交わる幅方向Bに
延びる僅かに凹凸変化のある多数のしわ状の欠陥として
現れる。図5は、腰折れ欠陥と呼ばれる鋼板の表面欠陥
を示す図である。図5に示すように、この腰折れ欠陥2
1bは鋼板21の幅方向Bの全幅に延びた筋状の欠陥で
あり、畳じわ欠陥のように多数発生することは少なく、
鋼板21の走行方向Aの1個所のみに現れやすいという
特徴がある。
【0004】これらの表面欠陥を検出するため、従来よ
り光学的手法を用いて鋼板表面の欠陥を自動的に検出す
る表面欠陥検査装置が実用に供されている。図6は、従
来の一般的な光学式の表面欠陥検査装置の概略構成を示
す模式図である。図6に示すように、この表面欠陥検査
装置20には、矢印A方向に走行する被検査材21表面
に光22aを照射する投光器22と、被検査材21の走
行方向Aに交わる幅方向Bに走査しながら被検査材21
表面からの反射光強度による幅方向Bの一次元画像を表
す一次元画像データを繰り返し生成する一次元撮像器2
3と、被検査材21の走行に応じて同期信号を発生する
同期信号発生部24と、一次元撮像器23からの一次元
画像データを同期信号発生部24からの同期信号と同期
させるための同期化回路25と、同期化回路25により
被検査材21の走行に応じて生成された二次元画像デー
タをしきい値処理して二次元画像データの中から欠陥部
データを抽出し、さらに、欠陥部データの中に含まれて
いるノイズ成分を除去して被検査材21表面の欠陥を検
出する欠陥検出部26とが備えられている。
【0005】このように構成された表面欠陥検査装置2
0において、投光器22から出射される光22aの強度
むら、被検査材21表面の凹凸形状による地合の変化等
のために、一次元撮像器23から出力された一次元画像
データの中に、幅方向のうねりの成分が重畳されている
ことが多い。図7は、うねりの成分が重畳された一次元
画像データのグラフ、及び後述のうねり補正処理を施し
た後の一次元画像データのグラフである。
【0006】図7aには、1個所だけ反射光強度がピー
ク状に突出した欠陥部データ27を含む一次元画像デー
タに、幅方向B全幅に亘って中央部が上に膨らんだうね
りの成分が重畳されたグラフが示されている。このよう
にうねりの成分が重畳されたままの一次元画像データを
基に、しきい値処理を施して欠陥部データを抽出しよう
としても、このようなうねりの成分のために、欠陥部デ
ータ27を正確に抽出することはできない。
【0007】そこで、従来の表面欠陥検査装置では、抽
出すべき欠陥部データを損なわずにうねりの成分だけを
除去するうねり補正を施してから、しきい値処理による
欠陥部データ抽出を行うようにしているものが多い。な
お、このうねり補正は、オンライン方式の表面欠陥検査
装置の高速性を確保するため、一次元撮像器23から出
力された一次元画像データの段階で施されるのが一般的
である。
【0008】これに対し、うねり補正処理を施すと、図
7bに示すように、抽出されるべき欠陥部データ27が
損なわれることなくうねりの成分だけが除去され、全体
として平坦なレベルに補正される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の表面欠
陥検査装置を用い、前述のうねり補正処理(図7参照)
を施した場合、スリ疵やカキ疵のような被検査材の走行
方向に延びた異常部の情報、及び押し疵のように円形の
形状を有する異常部の情報はうねり補正によっても損な
われることはないが、図4に示す畳じわ欠陥のような被
検査材の幅方向に発生する僅かに凹凸状に変化する長さ
の比較的短いしわ状欠陥がうねり補正によって消滅して
しまうことがあり、その結果、本来検出されるべき異常
部が抽出できなくなるという問題があった。
【0010】ところで、被検査材の幅方向に発生する横
割れ欠陥を検出する方法として、特公昭63−4918
0号公報には、一次元撮像器により得られた一次元画像
データを2走査分蓄積するようにし、その2走査分のデ
ータの差分を取り、その差分を被検査材の幅方向に積分
し、積分したデータが所定のしきい値を越えたとき横割
れ欠陥であると判定する方法が開示されている。
【0011】このように被検査材の幅方向への積分処理
により健全部の反射光強度のS/N比を向上させること
ができ、欠陥部を検出が容易になり、また、この積分処
理により、ランダムに発生するノイズ成分を抑制する効
果も生じる。しかし、この公報に開示されている方法
は、腰折れ欠陥あるいは横割れ欠陥のように被検査材の
全幅に亘って発生する欠陥の検出にとっては有効である
が、畳じわ欠陥のように幅方向の長さが比較的短い多数
のしわ状の欠陥の場合は、幅方向全幅に亘る積分処理に
よって各積分値の中に畳じわ欠陥の成分が埋没してしま
い、その積分データをしきい値処理してももはや畳じわ
欠陥を抽出することはできない。
【0012】図8は、畳じわ欠陥のある被検査材の平面
図と、従来法によりその平面図に対応する二次元画像デ
ータを幅方向に積分した積分データのグラフである。図
8(a)には、畳じわ欠陥21aのある被検査材21の
平面図が示されており、図8(b)には、図8(a)に
示された平面図に対応する二次元画像データを被検査材
21の全幅に亘って積分した後の積分データのグラフ
が、平面図に隣接して表示されている。
【0013】従来法では、このように、被検査材21の
全幅に亘って一次元画像データを積分するため、図8
(a)に示す畳じわ欠陥の成分は、図8(b)に、畳じ
わ欠陥の存在する領域21cとして示したように、それ
ぞれの積分値の中に畳じわ欠陥の成分が埋没してしま
い、このような積分データをしきい値処理しても畳じわ
欠陥は検出できない。
【0014】以上、説明したように、従来の表面欠陥検
査装置は、被検査材の走行方向に発生する縦じわ欠陥
や、被検査材の幅方向に発生する欠陥のうちの全幅に亘
って発生腰折れ欠陥あるいは偶発的に発生する横じわ欠
陥などを検出することはできても、畳じわ欠陥のような
幅方向の長さの短い多数のしわ上の欠陥を検出すること
はできなかった。
【0015】本発明は、上記の事情に鑑み、鋼板、アル
ミニウム板、紙などの表面に発生する、幅方向にしわ状
に延びた表面欠陥を高精度に検出することのできる表面
欠陥検査装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の表面欠陥検査装置は、所定の走行方向に走行する
被検査材表面の、走行方向に交わる幅方向の一次元画像
を表す一次元画像データを繰り返し生成する一次元撮像
器と、複数の一次元画像データの集合から成る被検査材
表面の二次元画像を表す二次元画像データから、被検査
材表面の一部領域の画像データを切り出す領域切出し手
段と、切り出した一部領域の画像データを幅方向に積分
することにより積分データを生成するデータ積分回路
と、その積分データを、走行方向に移動平均することに
より平滑化データを生成する平滑化手段と、上記積分デ
ータと上記平滑化データとの差分を求めることにより差
分データを生成する差分演算手段と、上差分データに基
づいて被検査材表面の欠陥を検出する欠陥検出手段とを
備えたことを特徴とする。
【0017】ここで、上記欠陥検出手段が、上記差分デ
ータをしきい値処理することにより二値データを生成す
るしきい値処理手段と、上記二値データに表れた変化の
個数を計数する計数手段とを備え、上記計数手段により
求められた変化の個数に基づいて上記被検査材表面の欠
陥を検出するものであることが好ましい態様である。ま
た、上記欠陥検出手段が、上記差分データを微分するこ
とにより微分データを生成する微分手段と、上記微分デ
ータをしきい値処理することにより二値データを生成す
るしきい値処理手段と、上記二値データに表れた変化の
個数を計数する計数手段とを備え、上記計数手段により
求められた変化の個数に基づいて上記被検査材表面の欠
陥を検出するものであることも好ましい態様である。
【0018】なお、上記領域切出し手段により、順次、
異なる一部領域の画像データが切り出される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の表面欠陥検査装置の一実施
形態を示す図である。図1に示すように、この表面欠陥
検査装置100には、矢印A方向に走行する被検査材1
表面に光2aを照射する投光器2と、幅方向Bに走査し
ながら被検査材1表面からの反射光を受光し幅方向Bの
一次元画像を表す一次元画像データを繰り返し生成する
一次元撮像器3と、被検査材1の矢印A方向への走行に
応じた同期信号を発生する同期信号発生部4と、一次元
撮像器3からの一次元画像データと被検査材1の走行と
を同期させるための同期化回路5と、一次元撮像器3及
び同期化回路5から得られる情報に基づき被検査材1表
面の欠陥を検出する欠陥検出部6とが備えられている。
【0020】欠陥検出部6には、一次元撮像器3から出
力された複数の一次元画像データを蓄積するメモリ7
と、メモリ7に記憶された複数の一次元画像データの集
合から成る被検査材1表面の二次元画像を表す二次元画
像データから、被検査材1表面の一部領域の画像データ
を切り出す領域切出し手段8と、領域切出し手段8によ
り切り出された領域の画像データを幅方向Bに積分する
積分回路9と、積分回路9により積分されたデータを走
行方向Aに移動平均して平滑化データを生成する平滑化
手段10と、積分回路9から出力される積分データと平
滑化手段10から出力される平滑化データとの差分を求
める差分演算手段11と、差分演算手段11から出力さ
れる差分データに基づいて被検査材21表面の欠陥を検
出する欠陥検出部12と、領域切出し手段8により切り
出された領域の画像データについての一連の処理を順次
実行させる走査回路13とが備えられている。
【0021】また、欠陥検出部12には、差分演算手段
11から出力される差分データをしきい値処理すること
により二値データを生成するしきい値処理手段12a
と、二値データに表れた変化の個数を計数する計数手段
12bとが備えられている。次に、このように構成され
た表面欠陥検査装置100による表面欠陥の検査の過程
について、処理の流れを示すフローチャート及び画像デ
ータの処理過程を示す模式図とを参照しながら説明す
る。
【0022】以下の説明においては、従来の表面欠陥検
査装置では検出することのできなかった畳じわ欠陥の検
出に焦点を絞って説明を進める。図2は、本実施形態の
表面欠陥検査装置100の処理の流れを示すフローチャ
ートであり、図3は、本実施形態における画像データの
処理過程を示す模式図である。
【0023】先ず、一次元撮像器3(図1参照)によ
り、A方向に走行する被検査板1の幅方向Bに走査され
た被検査板1表面からの反射光強度に基づくビデオ信号
が検出される(図2:ステップS01)。次に、同期化
回路5により、同期信号発生部4からの同期信号に基づ
き上記ビデオ信号が被検査材1の走行と同期化され、所
定の走査回数分のビデオ信号から成る二次元画像データ
としてメモリ7に記憶される(図2:ステップS0
2)。
【0024】図3(a)には、このようにしてメモリ7
に記憶された二次元画像データが模式的に示されている
が、本実施形態において1回の処理でメモリ7に記憶さ
れるデータ量は、幅方向Bに4000列、走行方向Aに
約32行の大きさであり、このデータ量は、幅方向20
00mm、走行方向28mmの被検査材の面積に相当す
る。
【0025】図3(a)には、メモリ7(図1参照)に
蓄積されたデータである、幅方向の長さが比較的短い多
数のしわ状の欠陥として現れる典型的な畳じわのパター
ンが示されている。図3(a)に示された個々のしわは
実際の被検査材上では約数十mm程度の長さに相当す
る。次に、領域切出し手段8により、図3(a)に太線
で示された100列32行のデータから成る一部領域3
1の画像データが切り出される(図2:ステップS0
3)。なお、切り出される一部領域31の大きさは、走
行方向Aの長さについては、畳じわの欠陥が少なくとも
4個以上現れる長さであり、かつ、幅方向Bの長さにつ
いては、個々のしわの幅方向の長さに相当する程度の長
さに設定することが望ましい。
【0026】次に、積分回路9により、図3(b)に示
す一部領域31の画像データを幅方向Bに積分すること
により、走行方向Aに沿った一次元積分データが得られ
る(図2:ステップS04)。図3(c)には、走行方
向Aを縦軸とし、各積分値を横軸に示した1次元積分デ
ータX(i)のグラフが示されている。このように幅方
向に積分することにより、一部領域31内の二次元画像
データの中に反射光の強度変化の大きい局所的なノイズ
成分が含まれていても、そのような局所的なノイズ成分
を一次元積分データ32の中に埋没させることができる
ので、二次元画像データのS/N比を改善することがで
きる。
【0027】さらに、上記一部領域31内の二次元画像
データの中に畳じわ欠陥あるいは腰折れ欠陥等の、全幅
に亘って延びた表面欠陥が含まれていても、上記幅方向
への積分処理により、欠陥部からの反射光強度変化が強
調されるため、健全部からの反射光強度に対する欠陥部
からの反射光強度のS/N比が改善される。次に、平滑
化手段10により、上記1次元積分データX(i)を平
滑化し平滑化データを生成する(図2:ステップS0
5)。この平滑化データ(XM)は、例えば、次の計算
式による移動平均処理により求めることができる。
【0028】XM(i)=(X(i−1)+X(i)+
X(i+1))/3 図3(d)には、走行方向Aを縦軸とし、平滑化データ
XM(i)を横軸としたグラフが示されている。次に、
差分演算手段11により、1次元積分データX(i)と
平滑化データXM(i)との差分を求める(図2:ステ
ップS06)。
【0029】この差分演算により、一次元積分データX
(i)から低周波成分が取り除かれ、走行方向のうね
り、即ち、光源の強度むらや被検査材表面のうねりのよ
うな被検査材自体の形状変化に基づくノイズ成分が除去
される。図3(e)には、走行方向Aを縦軸とし、上記
のようにして得られた差分データX(i)−XM(i)
を横軸としたグラフが示されている。
【0030】次に、しきい値処理手段12aにより、差
分演算手段11から出力された差分データX(i)−X
M(i)をしきい値処理することにより二値データを生
成する(図2:ステップS07)。即ち、上記差分デー
タX(i)−XM(i)が所定のしきい値33によりし
きい値処理され、図3(f)に示すように、しきい値3
3以上のデータは’0’の値に、しきい値33未満のデ
ータは’1’の値に二値化される。
【0031】このしきい値処理により、局所的な欠陥
部、即ち、畳じわ欠陥あるいは腰折れ欠陥などの幅方向
に延びた欠陥部を、健全部から明確に抽出することがで
きるようになる。なお、前述の幅方向への積分処理によ
り1次元画像データにはうねり補正が施されているた
め、例えば、上記差分データを微分することにより微分
データを生成し、その微分データをしきい値とする方法
や、あるいはフィルターを介した動的なしきい値による
しきい値処理を行うことができる。このようなしきい値
処理を行うことにより、被検査材表面からの反射光の局
所的な強度変化部がさらに容易に抽出され、畳じわ欠陥
あるいは腰折れ欠陥等の幅方向の欠陥として容易に検出
できるようになる。
【0032】次に、計数手段12bにより、二値データ
に表れた変化の個数を計数し、その個数があらかじめ設
定された変化の個数以上である場合に、畳じわ欠陥が存
在するものと判定する(図2:ステップS08)。あら
かじめ設定される変化の個数は、上記一部領域31の領
域の大きさに応じて決定されるが、通常、3個程度に設
定するのが適当である。図3(f)に示すように、この
二値データに表れた変化の個数は5個であることから、
この一部領域31内に畳じわ欠陥が存在すると判定され
る。
【0033】このように、ステップS03で切り出され
た一部領域31についての一連の処理が終了すると、ス
テップS09において、メモリ7に読み込まれた二次元
画像データ全体の処理が終了したか否かが判定される。
ステップS09における判定の結果、メモリ7に読み込
まれた二次元画像データ全体の処理が終了していなけれ
ば、走査回路(図1参照)により、一部領域31の切り
出し位置を、所定のシフト量だけ幅方向B及び走行方向
Aにシフトさせて新たな一部領域の切り出し位置が設定
され(図2:ステップS10)、次いで、ステップS0
3に戻り一連の処理が繰り返される。このシフト量は、
本実施形態においては、幅方向Bには50列、走行方向
Aには32行である。
【0034】ステップS09における判定の結果、メモ
リ7に読み込まれた二次元画像データ全体の処理が終了
していればこのフローチャートに示された処理は一旦終
了する。さらに、被検査材の他の領域の検査が続けられ
る場合は、再び、図2のフローチャートの先頭から始ま
る一連の処理が繰り返し実行される。このようにして、
被検査材の全表面に亘る検査が行われ、幅方向に延びた
欠陥のうち畳じわ欠陥が腰折れ欠陥と混同されることな
く検出される。
【0035】なお、上記実施形態では、領域切出し手段
8が、順次、異なる一部領域の画像データを切り出すも
のとして構成されている。これにより、畳じわ欠陥がど
の位置に発生しても検出することができる。なお、以上
の説明において、鋼板を被検査材とした場合のみ説明し
たが、本発明の表面欠陥検査装置は鋼板を対象とするも
ののみに限定されるものではなく、アルミニウム板その
他の金属板あるいは紙等を対象とするものにも適用する
ことができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の表面欠陥
検査装置によれば、領域切出し手段によって、被検査材
表面の一部領域の画像データが切り出された後、データ
処理されることにより、幅方向の長さの短い畳じわ欠陥
の有する情報が失われることが防止され、さらに、切り
出された画像データが幅方向に積分され、積分されたデ
ータが平滑化され、さらに積分データと平滑化データと
の差分がとられることにより、被検査材表面の反射むら
や反射率の変化によるノイズ成分が取り除かれるので、
被検査材表面に発生する各種の表面欠陥、例えば、被検
査材の走行方向に延びる縦割れ欠陥や、被検査材の幅方
向に延びる、畳じわ欠陥、腰折れ欠陥、あるいは単発的
な横割れ欠陥などをそれぞれ分離して検出することがで
きる。また、欠陥検出手段が上記の査分データに基づい
て表面欠陥を検出するものであるため、従来技術では検
出が困難であった畳じわ欠陥を、他の表面欠陥と明確に
分離して検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面欠陥検査装置の一実施形態を示す
図である。
【図2】本実施形態の表面欠陥検査装置の処理の流れを
示すフローチャートである。
【図3】本実施形態における画像データの処理過程を示
す模式図である。
【図4】畳じわ欠陥と呼ばれる鋼板の表面欠陥を示す図
である。
【図5】腰折れ欠陥と呼ばれる鋼板の表面欠陥を示す図
である。
【図6】従来の光学的手法による表面欠陥検査装置の一
例を示す模式図である。
【図7】うねりの成分が重畳された一次元画像データの
グラフ、及びうねり補正処理を施した後の一次元画像デ
ータのグラフである。
【図8】畳じわ欠陥のある被検査材の平面図と、従来法
によりその平面図に対応する二次元画像データを幅方向
に積分した積分データのグラフである。
【符号の説明】
1 被検査材 2 投光器 2a 光 3 一次元撮像器 4 同期信号発生部 5 同期化回路 6 欠陥検出部 7 メモリ 8 領域切出し手段 9 積分回路 10 平滑化手段 11 差分演算手段 12 欠陥検出部 12a しきい値処理手段 12b 計数手段 13 走査回路 20 表面欠陥検査装置 21 鋼板(被検査材) 21a 畳じわ欠陥 21b 腰折れ欠陥 21c しわ状欠陥の存在する領域 22 投光器 22a 光 23 一次元撮像器 24 同期信号発生部 25 同期化回路 26 欠陥検出部 27 欠陥部データ 30a 欠陥のあるデータ 30b 欠陥のないデータ 31 一部領域 32 一次元積分データ 33 しきい値 100 表面欠陥検査装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の走行方向に走行する被検査材表面
    の、該走行方向に交わる幅方向の一次元画像を表す一次
    元画像データを繰り返し生成する一次元撮像器と、 複数の一次元画像データの集合から成る前記被検査材表
    面の二次元画像を表す二次元画像データから、該被検査
    材表面の一部領域の画像データを切り出す領域切出し手
    段と、 切り出した一部領域の画像データを前記幅方向に積分す
    ることにより積分データを生成するデータ積分回路と、 前記積分データを、前記走行方向に移動平均することに
    より平滑化データを生成する平滑化手段と、 前記積分データと前記平滑化データとの差分を求めるこ
    とにより差分データを生成する差分演算手段と、 前記差分データに基づいて前記被検査材表面の欠陥を検
    出する欠陥検出手段とを備えたことを特徴とする表面欠
    陥検査装置。
  2. 【請求項2】 前記欠陥検出手段が、前記差分データを
    しきい値処理することにより二値データを生成するしき
    い値処理手段と、前記二値データに表れた変化の個数を
    計数する計数手段とを備え、前記計数手段により求めら
    れた変化の個数に基づいて前記被検査材表面の欠陥を検
    出するものであることを特徴とする請求項1記載の表面
    欠陥検査装置。
  3. 【請求項3】 前記欠陥検出手段が、前記差分データを
    微分することにより微分データを生成する微分手段と、
    前記微分データをしきい値処理することにより二値デー
    タを生成するしきい値処理手段と、前記二値データに表
    れた変化の個数を計数する計数手段とを備え、前記計数
    手段により求められた変化の個数に基づいて前記被検査
    材表面の欠陥を検出するものであることを特徴とする請
    求項1記載の表面欠陥検査装置。
  4. 【請求項4】 前記領域切出し手段が、順次、異なる一
    部領域の画像データを切り出すものであることを特徴と
    する請求項1から3のうちのいずれか1項記載の表面欠
    陥検査装置。
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