JPH09157588A - ウレタン系塗料用硬化剤及びポリエステル/ウレタン系塗料 - Google Patents

ウレタン系塗料用硬化剤及びポリエステル/ウレタン系塗料

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JPH09157588A
JPH09157588A JP8048134A JP4813496A JPH09157588A JP H09157588 A JPH09157588 A JP H09157588A JP 8048134 A JP8048134 A JP 8048134A JP 4813496 A JP4813496 A JP 4813496A JP H09157588 A JPH09157588 A JP H09157588A
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isocyanate
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urethane
paint
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Yasuo Imashiro
靖雄 今城
Ikuo Takahashi
郁夫 高橋
Tadashi Horie
直史 堀江
Takeshi Yamane
武 山根
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Nisshinbo Holdings Inc
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Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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    • C08G2150/20Compositions for powder coatings

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 イソシアネート化合物のイソシアネート
基がカルボジイミド基によりブロックされたカルボジイ
ミドブロックドイソシアネート化合物よりなるウレタン
系塗料用硬化剤。 【効果】 本発明のウレタン系塗料用硬化剤によれば、
ウレタン系塗料の種々の特性を損なうことなく、その焼
き付け、加熱時にブロック化が解消されてイソシアネー
ト基による良好な硬化特性が発揮され、また、ポリエス
テル/ウレタン系塗料に使用した場合、その塗膜の耐加
水分解性を向上させることができる。また特に、分子内
カルボジイミド基によりイソシアネート化合物のイソシ
アネート基をブロックしたブロックドイソシアネートを
使用した場合、塗料の加熱時に有害なVOCの発生及び
それに伴う臭気の発生を防止することができ、かかる硬
化剤を用いたポリエステル/ウレタン系塗料は、優れた
反応性により強靭で耐薬品性、耐候性、耐久性に優れた
美しい塗膜を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウレタン系塗料用
硬化剤、特にポリエステル/ウレタン系塗料に有効な硬
化剤及びかかる硬化剤を含むポリエステル/ウレタン系
塗料に関し、更に詳述すると、イソシアネート化合物の
イソシアネート基をカルボジイミド基でブロックするこ
とにより、ウレタン系塗料の種々の特性を損なうことが
ない上、低沸点のブロック剤を用いることなくブロック
ドイソシアネート(blockedisocyanat
e)を得ることが可能となり、塗料の焼き付け、加熱時
のブロック剤による有害な揮発性有機化合物(VOC)
の発生及びそれに伴う臭気の発生をなくして塗装環境を
大幅に改善することができるウレタン系塗料用硬化剤及
びこの硬化剤を含有するポリエステル/ウレタン系塗料
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ウレタ
ン系塗料は、その耐摩耗性、耐薬品性、耐酸性、耐水
性、耐溶剤性、耐衝撃性等の優れた特性により、その需
要が著しく増加している塗料の一つであり、その中でも
代表的な2液型のポリエステル/ウレタン系塗料は、そ
の優れた耐薬品性、硬度、耐汚染性等により、従来より
汎用されている。しかし、2液型の塗料は、実用上不便
であるため、近年では硬化剤であるイソシアネート化合
物のイソシアネート基をフェノール等の揮発性の活性水
素化合物(ブロック剤)でブロックしたブロックドイソ
シアネートとポリエステルポリオールを用いる1液型の
熱硬化型のポリエステル/ウレタン系塗料の開発も盛ん
である。ブロックドイソシアネートを利用する1液型の
ポリエステル/ウレタン系塗料は、従来の1液型の欠点
を解消し、2液型のものと同等の性能を有するものとし
て使用されているが、ポリエステル/ウレタン系塗料
は、ポリエステルポリオールが加水分解されやすいた
め、その耐加水分解性を向上させることが望まれてい
る。
【0003】一方、近年では溶剤を使用しない各種粉末
塗料の開発が盛んに行われている。粉末塗料は、粉末状
のポリマー、顔料、硬化剤その他の添加剤を原料として
機械的に微粉砕、混合したものであり、通常スプレーに
より塗装するが、塗装のロスが少なく、経済的でオーバ
ースプレーされた塗料の回収も容易で再利用が可能であ
るほか、無溶剤のため、危険物に該当しないので取り扱
いが容易であり、その塗膜は強靭で耐久性に優れるもの
である。そのため、ポリエステル/ウレタン系塗料につ
いても、粉末塗料として使用する技術が開発されてお
り、上記ブロックドイソシアネートを硬化剤として利用
したポリエステル/ウレタン系粉末塗料が使用されてい
る。このポリエステル/ウレタン系粉末塗料は、耐候
性、加工性に優れ、また、薄膜美装仕上げが可能である
ため、近年、その需要は著しく増加している塗料の一つ
である。
【0004】このようなブロックドイソシアネートを硬
化剤として使用するポリエステル/ウレタン系塗料は、
常温では不活性なブロックドイソシアネートを焼き付
け、加熱することにより、ブロック剤がイソシアネート
基から解離し、再生したイソシアネート基とポリエステ
ルポリオールとがウレタン化反応して硬化するものであ
る。
【0005】しかしながら、従来のイソシアネート化合
物のブロック剤としては、上述したように活性水素を有
する化合物、例えばフェノール,キシレノール等のフェ
ノール類、メタノール、エタノール、シクロヘキシルア
ルコール等の脂肪族アルコール類、メチルエチルオキシ
ム等のオキシム類、アミンアミド類、イミド類、ε−カ
プロラクタム等のラクタム類、ジエチルマロネート,エ
チルアセトアセテート等のジカルボニル化合物などが用
いられているが、これらのブロック剤は、比較的低揮発
性であるため、塗料の加熱時にイソシアネートを解離し
た後に、塗料樹脂からガスとして発生して、著しく不快
な臭気を与え、塗装環境上好ましくないのみならず、塗
料皮膜のボイドの発生を起こしてしまうという問題があ
り、特に無溶剤であることを利点の一つとする粉末塗料
の特性を著しく損なっている。
【0006】このような問題を解決するため、最近はイ
ソホロンジイソシアネート(IPDI)を特定の触媒に
より二量化させて、イソシアネート基をウレトジオンと
してブロックし、上記のようなブロック剤を一切含まな
い硬化剤が特開昭57−63322号、同57−633
23号及び同57−63324号公報等に提案されてい
る。しかしながら、ウレトジオンの解離は、非常に遅
く、通常の塗料の焼き付け温度及び時間である170〜
200℃/10〜30分では十分に満足することができ
る硬化皮膜を得ることは困難である。
【0007】本発明は上記事情を改善するためになされ
たもので、ウレタン系塗料の種々の特性を損なうことな
く、優れた硬化特性を発揮し、また、塗料の焼き付け、
加熱時にブロック剤による有害なVOCの発生及びそれ
に伴う臭気の発生を防止することが可能で、特にポリエ
ステル/ウレタン系塗料用硬化剤として利用する場合、
優れた反応性により強靭で耐薬品性、耐候性、耐久性に
優れた美しい塗膜を形成させることが可能なウレタン系
塗料用硬化剤及びこの硬化剤を含有するポリエステル/
ウレタン系塗料を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った
結果、下記反応式に示すように、イソシアネート基とカ
ルボジイミド基とがウレトイミン結合を形成することに
着目し、この反応を利用したブロックドイソシアネート
を硬化剤として使用することにより、ウレタン系塗料の
種々の特性を損なうことなく、優れた硬化特性を発揮す
ることを知見した。
【0009】
【化1】 (式中、R又はR´は置換又は非置換の一価炭化水素基
を示す。)
【0010】また、この場合、下記反応式 OCN−R−NCO + OCN−R−NCO →OC
N−R−N=C=N−R−NCO + CO2 に示されるように、ポリイソシアネートは、そのイソシ
アネート基がカルボジイミド化触媒の存在下で脱二酸素
化炭素縮合してカルボジイミド基(−N=C=N−)を
有し、且つイソシアネートが残存したカルボジイミド化
合物(オリゴマー)が得られるが、かかるカルボジイミ
ド基とイソシアネート基とを有する化合物のイソシアネ
ート基をカルボジイミド基でブロックすること、特に該
化合物の分子内カルボジイミド基でブロックすることに
より、このカルボジイミドブロックドイソシアネートは
別途に他のブロック剤を用いず、該カルボジイミド基と
イソシアネート基とを有する化合物のみからなるので、
焼き付け、加熱時にVOCの発生及びそれに伴う臭気の
発生もなく、上記ブロック化が解消されてイソシアネー
ト基による硬化性を確実に発揮させることができること
を知見し、本発明をなすに至った。
【0011】即ち、本発明は、(1)イソシアネート化
合物のイソシアネート基がカルボジイミド基によりブロ
ックされたカルボジイミドブロックドイソシアネート化
合物よりなるウレタン系塗料用硬化剤、(2)イソシア
ネート化合物が、カルボジイミド基とイソシアネート基
とを有する化合物であり、そのイソシアネート基がカル
ボジイミド基によりブロックされた(1)のウレタン系
塗料用硬化剤、(3)カルボジイミド基とイソシアネー
ト基とを有する化合物のイソシアネート基が該化合物の
分子内カルボジイミド基によりブロックされた(2)の
ウレタン系塗料用硬化剤、(4)カルボジイミド基とイ
ソシアネート基とを有する化合物がポリイソシアネート
のイソシアネート基を脱二酸化炭素縮合して得られた重
合度2〜30のオリゴマーである(2)又は(3)のウ
レタン系塗料用硬化剤、(5)ポリイソシアネートがジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ト
ルエンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシア
ネート及びトリジンジイソシアネートから選ばれるもの
である(4)のウレタン系塗料用硬化剤、(6)ウレタ
ン系塗料が塗料の主成分としてポリエステルを含むポリ
エステル/ウレタン系塗料である(1)乃至(5)のい
ずれか1項記載のウレタン系塗料用硬化剤、(7)塗料
が粉末塗料である(1)乃至(6)のいずれか1項記載
のウレタン系塗料用硬化剤、(8)塗料が溶剤型塗料で
ある(1)乃至(6)のいずれか1項記載のウレタン系
塗料用硬化剤、(9)ポリエステルを主成分とし、
(1)乃至(5)のいずれか1項に記載の硬化剤を配合
してなるポリエステル/ウレタン系塗料、(10)プレ
コートメタル用である(9)の塗料、(11)塗料が粉
末塗料である(9)又は(10)の塗料、及び(12)
塗料が溶剤型塗料である(9)又は(10)の塗料を提
供する。
【0012】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明のウレタン系塗料用硬化剤は、イソシアネー
ト化合物のイソシアネート基(−NCO基)をカルボジ
イミド基(−N=C=N−基)によりブロックされたカ
ルボジイミドブロックドイソシアネートからなるもので
ある。
【0013】この場合、イソシアネート化合物として
は、従来より塗料用硬化剤として使用しているものであ
ればいずれのものでもよく、また、このイソシアネート
基をブロックする化合物は、カルボジイミド基を有する
ものであればいずれのものでもよいが、特に、イソシア
ネート化合物としては、イソシアネート基とカルボジイ
ミド基とを有する化合物が好ましく、また、この化合物
は、そのイソシアネート基を他のカルボジイミド基を有
する化合物でブロックしてもよいが、このイソシアネー
ト基とカルボジイミド基とを有する化合物の分子内カル
ボジイミド基でイソシアネート基をブロックすることが
好ましい。
【0014】ここで、このようなイソシアネート基とカ
ルボジイミド基とを有する化合物としては、ポリイソシ
アネートのイソシアネート基を脱二酸化炭素縮合するこ
とにより得られた化合物(オリゴマー)を使用すること
が好ましい。この場合、使用するポリイソシアネートと
しては、そのイソシアネート基がカルボジイミド基とウ
レトイミン結合を形成できるものであればいずれのポリ
イソシアネートであってもよいが、特にジイソシアネー
トが好適であり、中でもイソシアネート基を立体障害の
少ない位置に有するジイソシアネートが好ましく、この
ような点から、芳香族の場合、イソシアネート基のオル
ト位の一つに少なくとも2個以上の炭素原子を有する芳
香族、脂肪族、及び/又は環状脂肪族置換基を持つもの
はその立体障害によりウレトイミンの反応が阻害される
おそれがあり、また、脂肪族でもテトラメチルキシレン
ジイソシアネート(TMXDI)のようなイソシアネー
トも立体障害が大きいので、特に好ましいジイソシアネ
ートとして、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート
(HMDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HD
I)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、トル
エンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジ
イソシアネート(MDI)及びトリジンジイソシアネー
ト(TODI)から選ばれるものが有効に用いられる。
このようなジイソシアネートを用いて得られたオリゴマ
ーは、その重合度が2〜30、特に2〜15であること
が好ましく、通常、その両末端部にそれぞれイソシアネ
ート基を有するものである。また、必要に応じ、トリ以
上のイソシアネート基を有する化合物をジイソシアネー
トと併用することもできる。
【0015】上記ポリイソシアネートのイソシアネート
基を脱二酸化炭素縮合してオリゴマーを製造する場合、
カルボジイミド化触媒を使用する。カルボジイミド化触
媒としては、従来の公知の触媒を使用することができる
が、特にフォスフォレンオキシド誘導体、とりわけ下記
一般式(1)で示される化合物及びその二重結合異性体
が好適に用いられる。
【0016】
【化2】
【0017】式(1)において、R1は置換又は非置換
の好ましくは炭素数1〜15、特に1〜10の一価炭化
水素基で、特にアルキル基やフェニル基等のアリール基
が好ましい。また、R2は水素原子又はメチル基であ
る。
【0018】上記フォスフォレンオキシド誘導体として
は、活性及び工業的入手の点から特開平7−17990
号公報に記載された方法で得ることができる3−メチル
−1−フェニル−2−フォスフォレン−1−オキシド、
1−フェニル−2−フォスフォレン−1−オキシド、1
−メチル−2−フォスフォレン−1−オキシド、1−エ
チル−2−フォスフォレン−1−オキシド、1,3−ジ
メチル−2−フォスフォレン−1−オキシド、1−エチ
ル−3−メチル−2−フォスフォレン−1−オキシド、
及びこれらの二重結合異性体等を具体的に挙げることが
できる。
【0019】フォスフォレンオキシド誘導体の使用量
は、芳香族イソシアネートに対しては0.01〜1重量
%、特に0.01〜0.5重量%、脂肪族イソシアネー
トに対しては1〜3重量%、特に1〜2重量%であるこ
とが好ましい。
【0020】上記縮合反応は、通常、イソシアネート基
に対し不活性なガス雰囲気下、例えば窒素雰囲下で行わ
れ、無溶媒で行うこともできるが、必要に応じてイソシ
アネート基に対し不活性なテトラヒドロフラン(TH
F)、パークレン、トルエン等の溶媒を用いて行うこと
もできる。
【0021】縮合反応条件は適宜選定されて適当なイソ
シアネート基含有率(NCO%)となるまで行われる
が、通常、芳香族イソシアネートを用いるときは20〜
80℃、1〜30時間、脂肪族イソシアネートを用いる
ときは150〜200℃、1〜50時間の条件である。
具体的には、例えばHMDIやIPDI等のような脂肪
族又は脂環族ジイソシアネート化合物の場合、上記カル
ボジイミド化触媒を加え、150〜200℃、特に18
5℃程度に加熱し、反応時間を1〜15時間、特に3〜
10時間とし、重合度2〜30、特に2〜10となるま
で反応を行うことが好ましい。一方、MDIやTODI
等の場合は、上記溶媒と共に加熱し、カルボジイミド化
触媒を加えて、20〜80℃、特に50〜70℃に加熱
し、反応時間を1〜30時間、特に2〜10時間とし、
重合度2〜30、特に2〜10となるまで反応を行うこ
とが好ましい。なお、NCO%を調節するために、アミ
ン類やアルコール類等を用いて原料のポリイソシアネー
トのイソシアネート基の一部を封止することもできる。
【0022】本発明においては、上記縮合反応後に、反
応系の温度を調整して、更に得られたオリゴマーのイソ
シアネート基を分子内カルボジイミド基でブロックする
ブロック化反応を行うことにより、カルボジイミドブロ
ックドイソシアネートを得ることができる。このブロッ
ク化反応の反応条件は適宜選定されるが、通常20〜8
0℃、3〜50時間の条件であり、例えば上記反応にお
いてHMDIやIPDI等を使用した場合、縮合反応後
に、反応系の温度を10〜90℃、特に30〜80℃と
し、反応時間を通常5〜30時間とすることにより、イ
ソシアネート基をカルボジイミド基でブロックすること
ができる。一方、MDIやTODI等の場合は、反応系
の温度を10〜90℃、特に40〜80℃とし、反応時
間を通常1〜15時間とすることにより、イソシアネー
ト基をカルボジイミド基でブロックすることができる。
【0023】なお、多官能性のブロックドイソシアネー
トを得るには、上記縮合反応の原料の一部に多官能性の
トリ以上のイソシアネート基を有するイソシアネート化
合物を使用すればよく、これはイソシアネートの三量化
反応、アシルウレア,ビュレット,アロファネート,ウ
レトイミン,カルボジイミドの二量化及び三量化反応、
カルボジイミドとアミン,カルボン酸との反応によって
生じる結合を用いて合成することができる。また、カル
ボジイミド基含有ポリイソシアネートを合成した後、更
にブロック化反応を行う際に、上記結合を形成するよう
な触媒や原料を添加することによっても、多官能性のブ
ロックドイソシアネートを得ることができる。
【0024】このようにして得られたブロックドイソシ
アネートオリゴマーは、溶媒を用いて反応を行った場合
は、反応終了後に例えば80℃以下の温度で減圧下で溶
媒除去することにより、その残渣として回収したり、反
応後の溶液を冷却、又は反応後の溶液にブロックドイソ
シアネートに対し貧溶媒となる溶媒を滴下することによ
ってブロックドイソシアネートを析出させ、得られたス
ラリー液をスプレードライ又は濾過する等の一般的な方
法により、溶媒から分離してウレタン系塗料用硬化剤と
して使用する。なお、ブロックドイソシアネートを溶剤
型塗料の硬化剤として用いる場合は、上述した溶媒除去
を行わずにそのまま、又は溶媒を一部除去したものを使
用することができる。また、ブロックドイソシアネート
がゲル状で得られる場合は、ゲルを機械的粉砕により粉
砕することにより、粉砕後の溶液からブロックドイソシ
アネートを分離することができる。本発明のブロックド
イソシアネートを粉末塗料の硬化剤として使用する場
合、回収したブロックドイソシアネートが粉末状でなけ
れば、適宜手段によって粉末化し、更に必要に応じて適
切な粒径に粉砕して使用する。
【0025】なお、ブロックドイソシアネート化合物中
の加熱により再生するNCO%は2〜30%、特に3〜
25%となる範囲が好ましく、2%未満ではイソシアネ
ート基の量が少なく期待される硬化性は得られず、30
%を超える量のイソシアネート基をブロックすることは
困難である。また、ブロックドイソシアネート化合物中
のブロックされなかった遊離のNCO%は1%以下であ
ることが好ましい。1%を超えると、ポリオールとの混
合時に増粘、ゲル化が起こり、好ましくない場合が生じ
る。
【0026】本発明のウレタン系塗料用硬化剤は、イソ
シアネートを硬化剤として用いる各種のウレタン系塗料
用硬化剤として使用されるが、特にポリエステルを主成
分とするポリエステル/ウレタン系塗料に好適に用いら
れる。即ち、本発明の硬化剤は、その焼き付け、加熱時
にカルボジイミドブロックが解消し、イソシアネート基
がその硬化性を有効に発揮して塗膜を硬化させるが、こ
の塗膜中にはカルボジイミド基が残存する。この場合、
このカルボジイミド基はポリエステル塗膜の耐加水分解
性を向上させるので、ポリエステル塗膜の劣化が効果的
に防止されるものである。
【0027】ここで、ポリエステル/ウレタン系塗料の
主成分となるポリエステルとしては、例えばポリエステ
ルポリオール、ポリエステルアミドポリオール、ポリエ
ーテルポリオール、ポリエーテル・エステルポリオー
ル、ポリカーボネートポリオール等が挙げられる。な
お、これら樹脂の変性物も使用可能である。
【0028】具体的には、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、ネオペンチル
グリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキ
サンジオール、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサ
ンジメタノール、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプ
ロピル−2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピオネ
ート、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリカ
プロラクトンポリオール、グリセリン、ソルビトール、
アンニトール、トリメチロールエタン、トリメチロール
プロパン、トリメチロールブタン、ヘキサントリオー
ル、ノナンジオール等の多価アルコールとフタル酸、無
水フタル酸、テトラヒドロフタル酸、テトラヒドロ無水
フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロ無水フ
タル酸、メチルテトラヒドロフタル酸、メチルテトラヒ
ドロ無水フタル酸、無水ハイミック酸、トリメリット
酸、無水トリメリット酸、ピロメリット酸、無水ピロメ
リット酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、
無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アジピン酸、
アゼライン酸、セバシン酸、コハク酸、無水コハク酸、
乳酸、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸、無水エ
ンド酸等の多塩基酸やこれらの酸エステル、酸無水物と
を反応させることにより得られるポリエステルポリオー
ル及びその変性物、ヘキサメチレンジアミン、キシレン
ジアミン、イソホロンジアミン、モノエタノールアミ
ン、イソプロパノールトリアミン等のジアミン、トリア
ミン、アミノアルコールと上記多塩基酸やこれらの酸エ
ステル、酸無水物とを脱水縮合反応させることにより得
られるポリエステルアミドポリオール樹脂などが例示さ
れる。
【0029】更に、ε−カプロラクトン、δ−バレロラ
クトン等のラクトン類の開環重合により得られるラクト
ン系ポリエステルポリオール等のポリエステルポリオー
ルが例示される。
【0030】また、ポリエーテルポリオールとしては、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレンエーテルポリ
オール、ポリテトラメチレンエーテルポリオール等が挙
げられる。ポリエーテル・エステルポリオールとして
は、上記ポリエーテルポリオールと上記したジカルボン
酸又は酸無水物とから製造されるポリエステルポリオー
ルが挙げられる。
【0031】ポリカーボネート系ポリオールとしては、
例えばヘキサングリコール、3−メチル−1,5−ペン
タンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等
とジエチルカーボネートジフェニルカーボネートとの反
応から得られるものが挙げられる。
【0032】なお、ポリエステル(エステル基含有樹
脂)として、例えばポリイソシアネート(例えば2,4
−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソ
シアネート、キシレン−1,4−ジイソシアネート、キ
シレン−1,3−ジイソシアネート、4,4−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、4,4−ジフェニルエーテ
ルジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソ
シアネート等)とポリオール(ポリエステルポリオー
ル、ポリエステルエーテルポリオール、例えば上記多塩
基酸と上記多価アルコールとの重縮合反応あるいはラク
トン類の開環重合により得られる)からなるウレタン化
合物、更に不飽和ポリエステル樹脂を含めたアルキッド
樹脂等も使用可能である。
【0033】上記ポリエステル/ウレタン系塗料には、
上記成分に加え、必要に応じて任意成分を添加すること
ができる。任意成分としては、例えば着色隠蔽効果等を
目的とする顔料や充填剤、硬化触媒、塗料相溶性ポリア
クリレート、塗面調製剤、界面活性剤、分散剤、可塑
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等が挙げられる。顔料と
しては、例えばチタン白、シアニンブルー、クリームイ
エロー、ウォッチングレッド、ベンガラ、カーボンブラ
ック、アニリンブラック7等が挙げられる。なお、これ
ら任意成分の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で
通常量とすることができる。
【0034】ここで、ポリエステルに対するブロックド
イソシアネートの配合量は、ポリエステルの種類などに
応じて適宜選定される。例えば、粉末塗料として使用す
る場合、ポリエステルのOH基に対する全NCO基のモ
ル割合は焼き付け条件によって種々異なるが、170〜
200℃の温度範囲で10〜30分の焼き付けを行う場
合、上記モル割合を1.2〜2.5程度の間で調節する
ことが好適である。また、溶剤型塗料の場合、上記モル
割合は1.1〜2.5とすることが好ましい。
【0035】本発明の硬化剤が配合される塗料形態に特
に制限はなく、また、塗料組成も公知のものとすること
ができる。例えば、ポリエステル/ウレタン系塗料にお
いては、2液型塗料としてもよいが、本発明の硬化剤は
そのイソシアネート基がカルボジイミド基によってブロ
ックされ、常温での硬化反応が阻害されているので、塗
料用主ポリマーと硬化剤とを含む1液型塗料に有効に使
用され、また、特に粉末塗料に好適な軟化温度を有する
点から粉末塗料にも好ましく用いられる。
【0036】溶剤型塗料として用いる場合、所用成分を
ロール型混練機、ボールミル、加圧ニーダー等の混合機
を用いて有機溶剤の存在下で調製し、有機溶剤に溶解し
た溶剤型塗料として使用することができる。
【0037】ここで、有機溶剤としては、塗装時の塗料
粘度を適正にする目的で非重合性でかつ活性水素を持た
ない有機溶剤を添加することが望ましく、有機溶剤とし
ては、例えばトルエン、キシレン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、シクロヘキサノン等が挙げられ、これらの有機溶剤
の中から所望の溶解性、蒸発速度に応じたもの1種を単
独で又は2種以上を混合して使用することが好ましい。
なお、塗料の適正粘度は、塗装方法、塗装機の種類、塗
装スピード、膜厚、表面状態の程度によって大きく変化
し、従って、希釈剤としての有機溶剤の使用量は、この
ような点を考慮して適宜選定される。また、希釈剤は塗
膜を硬化させる前に行われる蒸発過程、あるいは強制加
熱乾燥によって大部分が揮発除去されることが好まし
い。多量に残存した場合は、塗膜の硬度、加工密着性、
耐水性、耐薬品性等の性能を低下させる場合がある。
【0038】このような溶剤型塗料を用いて薄膜状の構
造を形成させる方法としては、例えばスプレー、ローラ
ー塗り、ロールコーター、カーテンフローコートスプレ
ー塗装、流延、ナイフエッジコート等によって行うこと
ができる。また、塗装を容易にするために加温あるいは
加圧塗装することも可能である。
【0039】加熱硬化は、塗膜の温度を上げて塗料組成
物の架橋反応を促進させるもので、電気加熱炉、熱風加
熱炉、赤外線加熱炉、高周波加熱炉などの種々の加熱方
法を適用することができる。また、焼き付けは、塗装組
成物の組成、鋼板の大きさ、厚さ、焼き付け炉の能力等
を考慮して焼き付け温度と焼き付け時間を選択すればよ
い。
【0040】上述したポリエステル/ウレタン系塗料
は、特にプレコートメタル用塗料として好適に用いられ
る。即ち、プレコートメタル工法は、鉄板、アルミ板、
亜鉛鍍金板、ステンレス板等の金属素材に予め塗料を塗
装した塗装金属板に成形加工、折り曲げ加工、エンボス
プレス、ロール成型、絞り加工等を施すものであり、こ
の工法は、近年、形状が複雑となった塗装面に対しても
均一な塗装を施すことができることから広く採用される
ようになっている。このようにプレコートメタル法で
は、塗装後に加工・組み立てなどが行われるので、この
方法で用いられるプレコートメタル用塗料は、折り曲
げ、ロール成型、エンボスプレスなどの成型加工時の衝
撃に耐え得ること、しかも優れた接着性や塗膜の延び、
更には耐擦傷性、耐汚染性なども必要とされ、屋外製品
においては耐候性も要求されるが、上記ポリエステル/
イソシアネート系塗料は、貯蔵安定性、密着性、耐水劣
化性、操作性、安全性などに優れた塗膜を与え、電気部
品、建材用金属外装材として好適に使用することができ
るプレコートメタル用塗料を与えるものである。
【0041】なお、本発明のウレタン系塗料用硬化剤
は、必要に応じて他の公知のブロックドイソシアネート
を併用することもできるが、この場合であっても塗料の
加熱時に発生するVOC量を考慮すれば、他のブロック
ドイソシアネートの配合量は極力少なくすることが望ま
しい。
【0042】
【発明の効果】本発明のウレタン系塗料用硬化剤によれ
ば、ウレタン系塗料の種々の特性を損なうことなく、そ
の焼き付け、加熱時にブロック化が解消されてイソシア
ネート基による良好な硬化特性が発揮され、また、ポリ
エステル/ウレタン系塗料に使用した場合、その塗膜の
耐加水分解性を向上させることができる。また特に、分
子内カルボジイミド基によりイソシアネート化合物のイ
ソシアネート基をブロックしたブロックドイソシアネー
トを使用した場合、塗料の加熱時に有害なVOCの発生
及びそれに伴う臭気の発生を防止することができ、かか
る硬化剤を用いたポリエステル/ウレタン系塗料は、優
れた反応性により強靭で耐薬品性、耐候性、耐久性に優
れた美しい塗膜を得ることができる。
【0043】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0044】[実施例1]HMDI300gにカルボジ
イミド化触媒として3−メチル−1−フェニル−2−フ
ォスフォレン−1−オキシド1.5gを加え、窒素気流
下で185℃で10時間縮合反応させて、ポリカルボジ
イミド樹脂(カルボジイミド基含有ポリイソシアネー
ト)(重合度=3)を得た。このポリイソシアネートを
更に50℃で20時間反応させて、末端イソシアネート
基を分子内カルボジイミド基でブロックした。得られた
樹脂を機械的粉砕により微粉砕し、平均粒径100μm
のブロックドイソシアネート粉末を得た。このブロック
ドイソシアネート粉末中のブロックされたNCO%は
9.17%であり、融点が約70℃であった。
【0045】[実施例2]HMDI300gに3−メチ
ル−1−フェニル−2−フォスフォレン−1−オキシド
1.5gを加え、窒素バブリングしながら185℃で5
時間縮合反応させて、カルボジイミド基含有ポリイソシ
アネート(重合度=10)を得た。このポリイソシアネ
ートを更に50℃で20時間反応させて、末端イソシア
ネート基を分子内カルボジイミド基でブロックした。得
られた樹脂を機械的粉砕により微粉砕し、平均粒径10
0μmのブロックドイソシアネート粉末を得た。このブ
ロックドイソシアネート粉末中のブロックされたNCO
%は3.44%であり、融点が約80℃であった。
【0046】[実施例3]実施例2において、HMDI
300gに代えてIPDI300gを用いた以外は、実
施例2と同様にして平均粒径100μmのブロックドイ
ソシアネート粉末を得た。このブロックドイソシアネー
ト粉末中のブロックされたNCO%は11.1%であ
り、融点が約85℃であった。
【0047】[実施例4]MDI100gにTHF50
0gを加え、次いで3−メチル−1−フェニル−2−フ
ォスフォレン−1−オキシド0.1gを加え、窒素雰囲
気下で65℃で3時間縮合反応させた後、温度を40℃
に下げ、更に2時間反応させて、残存するイソシアネー
ト基を分子内カルボジイミド基でブロックした。その
後、更に温度を15℃まで下げ、撹拌しながら2時間冷
却し、得られたスラリー状溶液をスプレードライ法によ
り乾燥し、平均粒径50μmの末端イソシアネート基を
分子内カルボジイミド基でブロックしたブロックドイソ
シアネート粉末を得た。このブロックドイソシアネート
粉末中のブロックされたNCO%は3.64%であり、
融点が約110℃であった。
【0048】[実施例5]MDI100gにTHF50
0gを加え、次いで3−メチル−1−フェニル−2−フ
ォスフォレン−1−オキシド0.1gを加え、窒素雰囲
気下で65℃で1.5時間縮合反応させた後、温度を4
0℃に下げ、更に2時間反応させて、残存するイソシア
ネート基を分子内カルボジイミド基でブロックした。そ
の後、更に温度を15℃まで下げ、撹拌しながら3時間
冷却し、得られたスラリー状溶液をスプレードライ法に
より乾燥し、平均粒径50μmの末端イソシアネート基
を分子内カルボジイミド基でブロックしたブロックドイ
ソシアネート粉末を得た。このブロックドイソシアネー
ト粉末中のブロックされたNCO%は9.68%であ
り、融点が約110℃であった。
【0049】[実施例6]実施例4において、MDI1
00gに代えてTODI100gを用いた以外は、実施
例4と同様にして平均粒径50μmの末端イソシアネー
ト基を分子内カルボジイミド基でブロックしたブロック
ドイソシアネート粉末を得た。このブロックドイソシア
ネート粉末中のブロックされたNCO%は3.41%で
あり、融点が約105℃であった。
【0050】[実施例7]実施例5において、MDI1
00gに代えてTODI100gを用いた以外は、実施
例5と同様にして平均粒径50μmの末端イソシアネー
ト基を分子内カルボジイミド基でブロックしたブロック
ドイソシアネート粉末を得た。このブロックドイソシア
ネート粉末中のブロックされたNCO%は9.09%で
あり、融点が約110℃であった。
【0051】[実施例8]TDI100gにパークレン
500gを加え、次いで3−メチル−1−フェニル−2
−フォスフォレン−1−オキシド0.1gを加え、窒素
雰囲気下で110℃で1時間縮合反応させた後、温度を
60℃に下げ、更に1.5時間反応させて、残存するイ
ソシアネート基を分子内カルボジイミド基でブロックし
た。得られた溶液はゲル状であり、このゲル溶液を機械
的粉砕した後、60℃で乾燥し、平均粒径80μmの末
端イソシアネート基を分子内カルボジイミド基でブロッ
クしたブロックドイソシアネート粉末を得た。このブロ
ックドイソシアネート粉末中のブロックされたNCO%
は10.2%であり、融点が約105℃であった。
【0052】[実施例9]HMDI500gに3−メチ
ル−1−フェニル−2−フォスフォレン−1−オキシド
2.5gを加え、窒素気流下で185℃で5時間縮合反
応させ、得られたカルボジイミド基含有ポリイソシアネ
ート(NCO%=25.1)334.7gをTHF10
00mlに溶解させた後、温度を70℃に保ったままブ
タンジオール9.0gを加え、更に2時間反応させて、
上記ポリカルボジイミド樹脂のイソシアネート基の一部
をアルコール基とウレタン結合させると共に、残存した
イソシアネート基を分子内カルボジイミド基でブロック
した。得られた化合物を乾燥、粉砕し、平均粒径120
μmの末端イソシアネート基を分子内カルボジイミド基
でブロックしたブロックドイソシアネート粉末を得た。
このブロックドイソシアネート粉末中のブロックされた
NCO%は21.9%であり、融点が約105℃であっ
た。
【0053】[実施例10]TDI522gとエチレン
グリコール18.6gをトルエン800gに溶解させ、
次いで3−メチル−1−フェニル−2−フォスフォレン
−1−オキシド0.5gを加え、窒素気流下で100℃
で5時間縮合反応させ、その後、温度を70℃に下げ
て、更に2時間反応させて残存するイソシアネート基を
分子内カルボジイミド基でブロックした。得られた溶液
はゲル状であり、このゲル溶液を機械的粉砕した後、6
0℃で乾燥し、平均粒径90μmの末端イソシアネート
基を分子内カルボジイミド基でブロックしたブロックド
イソシアネート粉末を得た。このブロックドイソシアネ
ート粉末中のブロックされたNCO%は18.2%であ
り、融点が約100℃であった。
【0054】[実施例11]HMDI300gにカルボ
ジイミド化触媒として3−メチル−1−フェニル−2−
ホスホレン−1−オキシド1.5gを加え、窒素気流下
で185℃で15時間反応させてポリカルボジイミド樹
脂(カルボジイミド基含有ポリイソシアネート、重合度
=10)を得た。このポリイソシアネートを更に70℃
で24時間反応させ、末端イソシアネート基を分子内カ
ルボジイミド基でブロックした。得られた樹脂100g
に対してトルエン100gを混入して溶解し、ブロック
ドイソシアネート溶液を得た。なお、このブロックドイ
ソシアネート化合物中のブロックされたNCO%は3.
44%であった。
【0055】[実施例12]HMDIの代わりにIPD
Iを使用する以外は実施例11と同様にしてブロックド
イソシアネート溶液を得た。なお、このブロックドイソ
シアネート化合物中のブロックされたNCO%は4.5
%であった。
【0056】[実施例13]HMDI235.8gとシ
クロヘキシルイソシアネート24.8gの混合系にカル
ボジイミド化触媒として3−メチル−1−フェニル−2
−ホスホレン−1−オキシド1.5gを加え、窒素気流
下で185℃で15時間反応させてポリカルボジイミド
樹脂(重合度=10)を得た。このポリカルボジイミド
218gにHDI16.6gを加え、70℃で24時間
反応させ、HDIのイソシアネート基をカルボジイミド
基でブロックした。得られた樹脂100gに対してトル
エン100gを混入して溶解し、ブロックドイソシアネ
ート溶液を得た。なお、このブロックドイソシアネート
化合物中のブロックされたNCO%は3.58%であっ
た。
【0057】[実施例14]HMDI300gにカルボ
ジイミド化触媒として3−メチル−1−フェニル−2−
ホスホレン−1−オキシド1.5gを加え、窒素気流下
で185℃で15時間反応させてポリカルボジイミド樹
脂(カルボジイミド基含有ポリイソシアネート、重合度
=10)を得た。このポリイソシアネート236gにH
DI16.6gを加え、更に70℃で24時間反応さ
せ、末端イソシアネート基を分子内カルボジイミド基で
ブロックした。得られた樹脂100gに対してトルエン
100gを混入して溶解し、ブロックドイソシアネート
溶液を得た。なお、このブロックドイソシアネート化合
物中のブロックされたNCO%は8.16%であった。
【0058】[比較例1]IPDI266gにジエチレ
ングリコール63.6gを加え、70℃で1時間反応さ
せ、更に、温度を100℃に上げて、1時間反応させ、
NCO%が15.4%の樹脂を得た。その後、温度を8
0℃に下げ、この温度に保ったままε−カプロラクタム
をイソシアネート基の当量加えて残存するイソシアネー
ト基をブロックした。
【0059】[実施例15〜26、比較例2,3]以下
に、上記実施例1〜10及び比較例1で得られたブロッ
クドイソシアネートを硬化剤として用いたポリエチレン
/ウレタン系粉末塗料の組成を示す。なお、各組成のポ
リエステル成分は下記の樹脂を使用した。
【0060】<ポリエステル成分>樹脂A ジメチルテレフタレート1746g、2,2−ジメチル
プロパン−1,3−ジオール416g、1,4−ジメチ
ロールシクロヘキサン540g、トリメチロールプロパ
ン335gを混合し、次いで160℃に加熱してほぼ全
体を溶解させ、次いでジ−n−ブチルスズオキシドを
0.1重量%となるように加えた後、温度を185℃に
上げて3時間反応させ、次いで230℃で10時間更に
反応させてポリエステル成分(樹脂A)を得た。このポ
リエステル成分のOH価は100mgKOH/g、酸価
は1mgKOH/g未満であり、融点は約95℃であっ
た。 樹脂B テレフタル酸1495g、ジメチルテレフタレート17
48g、ヘキサン−1,6−ジオール354g、ネオペ
ンチルグリコール1354g、1,4−ジメチロールシ
クロヘキサン432g、トリメチロールプロパン134
gを混合し、次いで160℃に加熱してほぼ全体を溶解
させ、次いでジ−n−ブチルスズオキシドを0.1重量
%となるように加えた後、温度を185℃に上げて3時
間反応させ、次いで230℃で10時間更に反応させて
ポリエステル成分(樹脂B)を得た。このポリエステル
成分のOH価は55mgKOH/g、酸価は1mgKO
H/g未満であり、融点は約80℃であった。
【0061】<粉末塗料>以下の組成により、公知の方
法で粉末塗料を調製した。組成1 26.3% 樹脂A 40.7% 実施例1のブロックドイソシアネート 32.5% 白色顔料(TiO2) 0.5% 塗料相溶性のポリアクリレート組成2 13.0% 樹脂A 54.0% 実施例2のブロックドイソシアネート 32.5% 白色顔料(TiO2) 0.5% 塗料相溶性のポリアクリレート組成3 29.4% 樹脂A 37.6% 実施例3のブロックドイソシアネート 32.5% 白色顔料(TiO2) 0.5% 塗料相溶性のポリアクリレート組成4 39.3% 樹脂B 27.7% 実施例3のブロックドイソシアネート 32.5% 白色顔料(TiO2) 0.5% 塗料相溶性のポリアクリレート組成5 13.7% 樹脂A 53.3% 実施例4のブロックドイソシアネート 32.5% 白色顔料(TiO2) 0.5% 塗料相溶性のポリアクリレート組成6 27.1% 樹脂A 39.9% 実施例5のブロックドイソシアネート 32.5% 白色顔料(TiO2) 0.5% 塗料相溶性のポリアクリレート組成7 37.0% 樹脂B 29.9% 実施例5のブロックドイソシアネート 32.6% 白色顔料(TiO2) 0.5% 塗料相溶性のポリアクリレート組成8 13.0% 樹脂B 54.0% 実施例6のブロックドイソシアネート 32.5% 白色顔料(TiO2) 0.5% 塗料相溶性のポリアクリレート組成9 34.9% 樹脂B 30.0% 実施例7のブロックドイソシアネート 32.5% 白色顔料(TiO2) 0.5% 塗料相溶性のポリアクリレート組成10 28.0% 樹脂A 39.0% 実施例8のブロックドイソシアネート 32.5% 白色顔料(TiO2) 0.5% 塗料相溶性のポリアクリレート組成11 40.6% 樹脂A 26.4% 実施例9のブロックドイソシアネート 32.5% 白色顔料(TiO2) 0.5% 塗料相溶性のポリアクリレート組成12 37.6% 樹脂A 29.4% 実施例10のブロックドイソシアネート 32.5% 白色顔料(TiO2) 0.5% 塗料相溶性のポリアクリレート組成13 (比較例) 34.8% 樹脂A 32.2% 比較例1のブロックドイソシアネート 32.5% 白色顔料(TiO2) 0.5% 塗料相溶性のポリアクリレート組成14 (比較例) 44.4% 樹脂B 22.6% 比較例1のブロックドイソシアネート 32.5% 白色顔料(TiO2) 0.5% 塗料相溶性のポリアクリレート
【0062】上記組成1〜14により調製された各粉末
塗料を用いて得られた塗膜の機械的物性を表1に示す。
なお、表1において、各粉末塗料の焼き付け温度は、特
に示さない限り180℃であり、各焼き付け温度におけ
る時間は全て20分間である。また、各試験はJIS−
5400に準じて行った。
【0063】
【表1】
【0064】[実施例27]上で得られたポリエステル
樹脂A100gをポリエステル成分が50%になるよう
にトルエンを加えた樹脂溶液に対し、実施例11のブロ
ックドイソシアネート溶液を固形分として218g添加
し、更に、顔料の二酸化チタン16gを加え、ボールミ
ルを用いて十分に混合した。この溶液をスプレーにて
0.3mm厚の鋼板に乾燥塗膜厚20μmになるように
塗装し、230℃で30秒間焼き付け、塗装板を得た。
【0065】[実施例28]カルボジイミドブロックド
イソシアネート化合物として実施例12で得られたもの
を164g、顔料の二酸化チタンの添加量を13.2g
とする以外は実施例27と同様にして塗装板を得た。
【0066】[実施例29]カルボジイミドブロックド
イソシアネート化合物として実施例13で得られたもの
を209g、顔料の二酸化チタンの添加量を13.2g
とする以外は実施例27と同様にして塗装板を得た。
【0067】[実施例30]カルボジイミドブロックド
イソシアネート化合物として実施例14で得られたもの
を91.6g、顔料の二酸化チタンの添加量を13.2
gとする以外は実施例27と同様にして塗装板を得た。
【0068】[比較例4]カルボジイミドブロックドイ
ソシアネート化合物として比較合成例で得られたものを
48.5g、顔料の二酸化チタンの添加量を7.4gと
する以外は実施例27と同様にして塗装板を得た。
【0069】得られた塗装板について、以下の評価試験
を行った。結果を表2に示す。 密着性:20℃で1時間放置後、JIS K−5400
の基盤目試験に準じて塗膜に100個/cm2の枡目を
作り、上からセロハンテープを張り付け、十分に転圧し
た後、セロハンテープをいっきに剥離させて塗装板上に
残った枡目の数により密着性を調べた。結果はn/10
0で表し、nは塗装板上に残った塗膜の枡目を示す。 耐溶剤性:ガーゼにキシレン溶剤を含ませ、塗装面に押
しあてながら100回擦り、塗装面の異常(剥離、キ
ズ、ツヤびけ等)を目視にて観察した。異常のあるもの
を×、異常のないものを○とした。 耐酸性:5重量%塩酸水溶液に塗装板を浸漬し、20℃
で24時間放置した後、水洗いし、塗装面の異常(剥
離、キズ、ツヤびけ等)を目視にて観察した。異常のあ
るものを×、異常のないものを○とした。 耐アルカリ性:5重量%NaOH水溶液に塗装板を浸漬
し、20℃で24時間放置した後、水洗いし、塗装面の
異常(剥離、キズ、ツヤびけ等)を目視にて観察した。
異常のあるものを×、異常のないものを○とした。 耐汚染性:赤インキで塗装面に線描きして24時間放置
後、ガーゼにエタノールを含ませて拭き取り、線のあと
を目視にて観察した。あとのあるものを×、僅かにあと
のあるものを△、あとのないものを○とした。 耐水性:50℃の恒温水槽に試験片を10日間浸漬した
後の塗膜のツヤびけ、フクレ等の異常の有無を目視にて
観察した。異常のあるものを×、異常のないものを○と
した。 鉛筆硬度:20℃で三菱鉛筆ユニを用いて試験し、キズ
の付く1ランク下の硬さで表した。
【0070】表2の結果より、本発明のプレコートメタ
ル用塗料は、密着性、耐溶剤性、耐酸性、耐アルカリ
性、耐汚染性、耐水性に優れていることが確認された。
【0071】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山根 武 東京都足立区西新井栄町1−18−1 日清 紡績株式会社東京研究センター内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソシアネート化合物のイソシアネート
    基がカルボジイミド基によりブロックされたカルボジイ
    ミドブロックドイソシアネート化合物よりなるウレタン
    系塗料用硬化剤。
  2. 【請求項2】 イソシアネート化合物が、カルボジイミ
    ド基とイソシアネート基とを有する化合物であり、その
    イソシアネート基がカルボジイミド基によりブロックさ
    れた請求項1記載のウレタン系塗料用硬化剤。
  3. 【請求項3】 カルボジイミド基とイソシアネート基と
    を有する化合物のイソシアネート基が該化合物の分子内
    カルボジイミド基によりブロックされた請求項2記載の
    ウレタン系塗料用硬化剤。
  4. 【請求項4】 カルボジイミド基とイソシアネート基と
    を有する化合物がポリイソシアネートのイソシアネート
    基を脱二酸化炭素縮合して得られた重合度2〜30のオ
    リゴマーである請求項2又は3記載のウレタン系塗料用
    硬化剤。
  5. 【請求項5】 ポリイソシアネートがジシクロヘキシル
    メタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
    ート、イソホロンジイソシアネート、トルエンジイソシ
    アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート及びトリ
    ジンジイソシアネートから選ばれるものである請求項4
    記載のウレタン系塗料用硬化剤。
  6. 【請求項6】 ウレタン系塗料が塗料の主成分としてポ
    リエステルを含むポリエステル/ウレタン系塗料である
    請求項1乃至5のいずれか1項記載のウレタン系塗料用
    硬化剤。
  7. 【請求項7】 塗料が粉末塗料である請求項1乃至6の
    いずれか1項記載のウレタン系塗料用硬化剤。
  8. 【請求項8】 塗料が溶剤型塗料である請求項1乃至6
    のいずれか1項記載のウレタン系塗料用硬化剤。
  9. 【請求項9】 ポリエステルを主成分とし、請求項1乃
    至5のいずれか1項に記載の硬化剤を配合してなるポリ
    エステル/ウレタン系塗料。
  10. 【請求項10】 プレコートメタル用である請求項9記
    載の塗料。
  11. 【請求項11】 塗料が粉末塗料である請求項9又は1
    0記載の塗料。
  12. 【請求項12】 塗料が溶剤型塗料である請求項9又は
    10記載の塗料。
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