JPH09156567A - 自動二輪車の前輪懸架装置 - Google Patents

自動二輪車の前輪懸架装置

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Publication number
JPH09156567A
JPH09156567A JP32077395A JP32077395A JPH09156567A JP H09156567 A JPH09156567 A JP H09156567A JP 32077395 A JP32077395 A JP 32077395A JP 32077395 A JP32077395 A JP 32077395A JP H09156567 A JPH09156567 A JP H09156567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
front wheel
disc brake
brake device
axle
fitting length
Prior art date
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Pending
Application number
JP32077395A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Tsurumaki
日出夫 鶴巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Publication of JPH09156567A publication Critical patent/JPH09156567A/ja
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  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】初期作動性を悪化させることなく路面との接触
を低減可能な自動二輪車の前輪懸架装置を提供するにあ
る。 【解決手段】前輪26を挟む左右一対のアウターチューブ
29L,29Rが、同じく左右一対のインナーチューブ30
L,30Rにそれぞれ摺動自在に挿嵌されてフロントフォ
ーク28を構成し、アウターチューブ29L,29Rの下端部
間に架設される車軸36で前輪26を回転自在に支持すると
共に、フロントフォーク28の一側にディスクブレーキ装
置35を備えた自動二輪車において、インナーチューブ30
L,30Rの下端部とアウターチューブ29L,29Rの上端
部との間隔を嵌合長37とし、ディスクブレーキ装置35が
取り付けられた側の嵌合長37Lを、他側の嵌合長37Rよ
り長く設定する一方、アウターチューブ29L,29Rは車
軸36より後方へオフセット配置されると共に、ディスク
ブレーキ装置35が取り付けられた側のアウターチューブ
29Lの下端部のみを車軸36より下方に、かつディスクブ
レーキ装置35の下端部より上方に延設したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動二輪車の前輪懸
架装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車の前輪には懸架装置が備えら
れている。懸架装置としては、インナーチューブとアウ
ターチューブとを摺動自在に嵌合させたテレスコピック
型のフロントフォークが一般的である。また、この型の
フロントフォークには、アウターチューブの下端で車軸
を支持する正立式と、インナーチューブの下端で車軸を
支持する倒立式とがあり、クッションストロークを大き
くとれることから、近年、倒立式のテレスコピック型フ
ロントフォークが多く用いられるようになってきた。
【0003】一方、正立式のテレスコピック型フロント
フォークの、倒立式のものとは異なるフィーリングを求
める声も多く、図4(a)および(b)に示すように、
自動二輪車の前輪1に備えられたテレスコピック型フロ
ントフォーク2のアウターチューブ3を車軸4より後方
へオフセット配置し、かつアウターチューブ3下端部を
車軸4より下方に延設することにより大きなクッション
ストロークを確保するようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アウタ
ーチューブ3下端部を車軸4より下方に延設すると、不
整地走行中にこの延設部5L,5Rが路面に接触し、操
縦安定性に影響を与える場合がある。図4(c)にも示
すように、前輪1の一側、例えば進行方向に向かって左
側は(図では右側)、ディスクブレーキ装置6の下端部
がアウターチューブ3の延設部5Lよりさらに下方に位
置するためこちら側の延設部5Lが路面に接触するとい
った問題はないが、前輪1の他側、例えば進行方向に向
かって右側は(図では左側)、延設部5Rが路面に接触
する虞がある。
【0005】ところで、アウターチューブ3の延設部5
L,5Rの長さを決める要素としては、インナーチュー
ブ7とアウターチューブ3との嵌合長8がある。嵌合長
8とは、インナーチューブ7下端部とアウターチューブ
3上端部との間隔のことで、この嵌合長8が長いほどフ
ロントフォーク2の初期作動がスムーズになり、また、
その剛性も高まるので、嵌合長8を短くするには限界が
あった。
【0006】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、初期作動性を悪化させることなく路面との接触
を低減可能な自動二輪車の前輪懸架装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動二輪車
の前輪懸架装置は、上述した課題を解決するために、請
求項1に記載したように、前輪を挟む左右一対のアウタ
ーチューブが、同じく左右一対のインナーチューブにそ
れぞれ摺動自在に挿嵌されてフロントフォークを構成
し、上記アウターチューブの下端部間に架設される車軸
で上記前輪を回転自在に支持すると共に、上記フロント
フォークの一側にディスクブレーキ装置を備えた自動二
輪車において、上記インナーチューブの下端部と上記ア
ウターチューブの上端部との間隔を嵌合長とし、上記デ
ィスクブレーキ装置が取り付けられた側の嵌合長を、他
側の嵌合長より長く設定する一方、上記アウターチュー
ブは上記車軸より後方へオフセット配置されると共に、
上記ディスクブレーキ装置が取り付けられた側のアウタ
ーチューブの下端部のみを上記車軸より下方に、かつ上
記ディスクブレーキ装置の下端部より上方に延設したも
のである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0009】この自動二輪車11は車体フレーム12を
有し、この車体フレーム12の中央下部にエンジン13
が搭載される。このエンジン13の上方には燃料タンク
14が、燃料タンク14の後方に運転シート15がそれ
ぞれ設置される。また、エンジン13の前側にはエンジ
ン排気系16を構成するエキゾーストパイプ16aおよ
びマフラ16bが接続される。さらに、エンジン13の
後側にはエンジン吸気系17を構成するキャブレタ17
aおよびエアクリーナ17bが接続される。
【0010】車体フレーム12の中央下部に架設された
ピボット軸18にはスイングアーム19がピボット軸1
8廻りにスイング自在に枢着され、このスイングアーム
19の後端に後輪20が回動自在に支持される。スイン
グアーム19の基端部側には、リヤショックアブソーバ
21ならびに複数のリンク22が設けられ、これらのス
イングアーム19、リヤショックアブソーバ21および
リンク22から後輪懸架装置23が構成される。
【0011】一方、車体フレーム12の前方にはヘッド
パイプ24が設けられ、このヘッドパイプ24にはステ
アリング機構25が設けられる。このステアリング機構
25には、前輪26を回動自在に軸支する前輪懸架装置
27が備えられる。
【0012】図2は、図1に示す自動二輪車11の前輪
26の右側面図であり、図3は、図1のIII矢視図、
すなわち図1に示す自動二輪車11の前輪26の正面図
である。
【0013】図1〜図3に示すように、この前輪懸架装
置27は一般的な正立式テレスコピック型のフロントフ
ォーク28であり、前輪26を挟む左右一対のアウター
チューブ29L,29Rに、同じく左右一対のインナー
チューブ30L,30Rがそれぞれ摺動自在に挿嵌され
ており、左右のインナーチューブ30L,30Rはステ
アリング機構25のアッパーブラケット31aとロアー
ブラケット31bとによって平行に固定される。またス
テアリング機構25には、ハンドルバー32やヘッドラ
イト33、フロントフェンダ34等が設けられ、フロン
トフォーク28と共にヘッドパイプ24に左右回転自在
に枢着される。そして、ハンドルバー32により前輪2
6が左右に回動自在に操舵されるようになっている。さ
らに、フロントフォーク28の一側、例えば進行方向に
向かって左側には、ディスクブレーキ装置35が備えら
れる。
【0014】前輪26は、左右のアウターチューブ29
L,29R下端部間に架設される車軸36で回転自在に
支持される。また、アウターチューブ29L,29Rは
車軸36より後方へオフセット配置されると共に、ディ
スクブレーキ装置35が取り付けられた側、本実施対応
においては進行方向に向かって左側のアウターチューブ
29Lの下端部が車軸36より下方に、かつディスクブ
レーキ装置35の下端部より上方に延設される。なお、
反対側、すなわち右側のアウターチューブ29Rの下端
部は延設されない。
【0015】図3に示すように、フロントフォーク28
のインナーチューブ30L,30R下端部とアウターチ
ューブ29L,29R上端部との間隔を嵌合長37L,
37Rとする。ここで、ディスクブレーキ装置35が取
り付けられた側、すなわち進行方向に向かって左側の嵌
合長37Lを、他側、すなわち右側の嵌合長37Rより
長く設定する。そして、両方の嵌合長37L,37Rの
長さの差38は、両方のアウターチューブ29L,29
R下端部の長さの差39とほぼ同じに設定する。
【0016】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0017】フロントフォーク28の嵌合長37L,3
7Rを長く設定すればフロントフォーク28の初期作動
がスムーズになり、また、その剛性も高まる反面、正立
式のフロントフォーク28においてはクッションストロ
ークが短くなるので、アウターチューブ29L,29R
下端部を車軸36より下方に延設することにより大きな
クッションストロークを確保できるが、アウターチュー
ブ29L,29R下端部が路面に接触し、操縦安定性に
影響する可能性が増大する。しかし、アウターチューブ
29L,29Rの下端部がディスクブレーキ装置35の
下端部より上方に配置される限りこの問題は起こらな
い。
【0018】そこで、本発明においては、ディスクブレ
ーキ装置35が取り付けられた側の嵌合長37Lを、他
側の嵌合長37Rより長く設定し、この嵌合長が長く設
定された側のアウターチューブ29Lの下端部を車軸3
6より下方に、かつディスクブレーキ装置35の下端部
より上方に延設することにより、フロントフォーク28
のスムーズな初期作動を確保できると共に、その剛性を
低下させることがない。また、ディスクブレーキ装置3
5が備えられていない側のアウターチューブ29R下端
部の路面との接触が低減される。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
二輪車の前輪懸架装置によれば、前輪を挟む左右一対の
アウターチューブが、同じく左右一対のインナーチュー
ブにそれぞれ摺動自在に挿嵌されてフロントフォークを
構成し、上記アウターチューブの下端部間に架設される
車軸で上記前輪を回転自在に支持すると共に、上記フロ
ントフォークの一側にディスクブレーキ装置を備えた自
動二輪車において、上記インナーチューブの下端部と上
記アウターチューブの上端部との間隔を嵌合長とし、上
記ディスクブレーキ装置が取り付けられた側の嵌合長
を、他側の嵌合長より長く設定する一方、上記アウター
チューブは上記車軸より後方へオフセット配置されると
共に、上記ディスクブレーキ装置が取り付けられた側の
アウターチューブの下端部のみを上記車軸より下方に、
かつ上記ディスクブレーキ装置の下端部より上方に延設
したため、フロントフォークのスムーズな初期作動を確
保しながらもアウターチューブ下端部の路面との接触を
低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の前輪懸架装置の一実
施形態を示す自動二輪車の左側面図。
【図2】図1に示す自動二輪車の前輪の右側面図。
【図3】図1のIII矢視図、すなわち図1に示す自動
二輪車の前輪の正面図。
【図4】(a)は、従来の前輪の左側面図、(b)は、
その前輪の右側面図、そして(c)は、この前輪の正面
図。
【符号の説明】
11 自動二輪車 12 車体フレーム 24 ヘッドパイプ 25 ステアリング機構 26 前輪 27 前輪懸架装置 28 フロントフォーク 29L,29R アウターチューブ 30L,30R インナーチューブ 35 ディスクブレーキ装置 36 車軸 37L 左側嵌合長 37R 右側嵌合長 38 嵌合長の長さの差 39 アウターチューブ下端部の長さの差

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪を挟む左右一対のアウターチューブ
    が、同じく左右一対のインナーチューブにそれぞれ摺動
    自在に挿嵌されてフロントフォークを構成し、上記アウ
    ターチューブの下端部間に架設される車軸で上記前輪を
    回転自在に支持すると共に、上記フロントフォークの一
    側にディスクブレーキ装置を備えた自動二輪車におい
    て、上記インナーチューブ30L,30Rの下端部と上
    記アウターチューブ29L,29Rの上端部との間隔を
    嵌合長37とし、上記ディスクブレーキ装置35が取り
    付けられた側の嵌合長37Lを、他側の嵌合長37Rよ
    り長く設定する一方、上記アウターチューブ29L,2
    9Rは上記車軸36より後方へオフセット配置されると
    共に、上記ディスクブレーキ装置35が取り付けられた
    側のアウターチューブ29Lの下端部のみを上記車軸3
    6より下方に、かつ上記ディスクブレーキ装置35の下
    端部より上方に延設したことを特徴とする自動二輪車の
    前輪懸架装置。
JP32077395A 1995-12-08 1995-12-08 自動二輪車の前輪懸架装置 Pending JPH09156567A (ja)

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JP32077395A JPH09156567A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 自動二輪車の前輪懸架装置

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JPH09156567A true JPH09156567A (ja) 1997-06-17

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ID=18125100

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JP32077395A Pending JPH09156567A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 自動二輪車の前輪懸架装置

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JP (1) JPH09156567A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006182183A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Showa Corp 二輪車等のフロントフォーク装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006182183A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Showa Corp 二輪車等のフロントフォーク装置

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