JPH0547757Y2 - - Google Patents

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JPH0547757Y2
JPH0547757Y2 JP11795987U JP11795987U JPH0547757Y2 JP H0547757 Y2 JPH0547757 Y2 JP H0547757Y2 JP 11795987 U JP11795987 U JP 11795987U JP 11795987 U JP11795987 U JP 11795987U JP H0547757 Y2 JPH0547757 Y2 JP H0547757Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、エンジンを含むパワーユニツトが車
体に揺動自在に支持されたパワーユニツト揺動型
車輌のマウント装置に係り、スクーター、フアミ
リーバイク、ソフトバイク等と言われるいわゆる
ステツプスルータイプの自動二輪車、スリータと
言われる三輪車、その他のパワーユニツト揺動型
車輌に利用できる。
〔従来の技術〕
従来のこの種車輌において、パワーユニツトを
車体に揺動自在に支持するマウント装置としてオ
レオリンク機構が知られている。このオレオリン
ク機構は、一端にパワーユニツトが支持軸を介し
て揺動自在に連結された第1リンクを備え、この
第1リンクの他端には第1連結部材を介して第2
リンクの一端が揺動可能に連結され、この第2リ
ンクの他端には第2連結部材を介して車体側に揺
動可能に連結され、さらに、第1リンクと第2リ
ンクとの間および車体側との間には、ストツパが
設けられている。例えば、このようなオレオリン
ク機構に近い構造の従来例として実開昭59−
110794号がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
前記従来例においては、第2リンクと車体側と
の間のストツパおよび第2リンクと第1リンクと
の間のストツパが、それぞれ第2リンクの一端お
よび他端に別個に設けられているため、取付けス
ペースが大きくなるばかりでなく、その取付構造
も複雑であるという問題点があつた。
本考案は、簡単な構造で省スペースを図ること
ができるとともに、取付作業性のよいストツパー
を備えたパワーユニツト揺動型車輌のマウント装
置を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、パワーユニツトに車体幅方向の軸回
りに揺動自在に連結される第1リンクを設け、車
体側に固定されるフレームボデイと前記第1リン
クとの間に第2リンクを設け、前記第1リンクと
第2リンクとを車体幅方向の第1連結軸を介して
揺動自在に連結し、前記第2リンクとフレームボ
デイとを車体幅方向の第2連結軸を介して揺動自
在に連結し、 前記第2リンクおよび第1リンクの何れか一方
に車体幅方向一側へ突起する弾性部材を設け、前
記何れかの他方に前記弾性部材と同側へ突起して
当該弾性部材と係合可能な揺動阻止部材を設けて
第1ストツパーを形成し、 前記第2リンクおよびフレームボデイの何れか
一方に車体幅方向他側へ突起する弾性部材を設
け、前記何れかの他方に前記弾性部材と同側へ突
起して当該弾性部材と係合可能な揺動阻止部材を
設けて第2ストツパーを形成し、 これらの第1ストツパーおよび第2ストツパー
を第2リンクの反対側略同位置に対向配置したこ
とを特徴としたパワーユニツト揺動型車輌のマウ
ント装置であり、これにより第2リンクの両側に
第1リンクおよびフレームボデイに対する二つの
ストツパーの集中配置を可能にして前記目的を達
成しようとするものである。
また、本考案において第1、第2ストツパーの
各弾性部材を第2リンクを貫通して設けられた1
本のリンクストツパーピンの両端にそれぞれ取り
付けることによつて、よりコンパクト化、低コス
ト化できて好ましい。
〔作用〕
前記構成において、エンジン運転時の揺動は、
第1、第2リンクの屈曲により除かれる。また、
走行に伴つてパワーユニツトと車体とが大きく相
対揺動しようとするときにおいて、第1リンクと
第2リンクとの第1連結軸を中心とする揺動は、
第1ストツパーにより阻止され、第2リンクと車
体側フレームボデイとの第2連結軸を中心とする
揺動は、第2ストツパーにより阻止される。
この際、第1および第2のストツパーは第2リ
ンクの反対側略同位置に対向されて集中配置によ
る省スペース化が可能となり、各ストツパーの弾
性部材および揺動阻止部材の取付け構造の共用化
等の簡略化も可能となる。これらにより組み付け
作業性の向上も可能となり、従つて前記目的が達
成される。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図ないし第5図には本考案をステツプスル
ー型自動二輪車に適用した第1実施例が示されて
いる。全体構成を示す第1図において、車体10
は、フレーム11を備え、このフレーム11の前
部に設けられたヘツドパイプ12にはフロントフ
オーク13が回動自在に取り付けられ、このフロ
ントフオーク13にはフロントシヨツク14おび
ピボツトアーム15を介して前輪16が取り付け
られている。また、フレーム11の後部は二股に
分岐されたリアパイプ17とされ、このリアパイ
プ17は、その前部、中央部および後部の3点に
おいてそれぞれクロスメンバ18A,18B,1
8Cにより連結され、補強されている。
前記車体10の前部において、フロントカバー
21およびインナーボツクス22からなるレツグ
シールド24がフレーム11に取り付けられると
ともに、このインナーボツクス22の下部にはス
テツプフロア24の一端が連結され、このフロア
24の他端にはボデイセンターカバー25が立設
され、さらにフレーム11の後部のリアパイプ1
7には、ボデイセンターカバー25の後方におい
てラゲツジボツクス26が支持されている。この
ラゲツジボツクス26のフレーム11への支持
は、ラゲツジボツクス26の下面両側にわたつて
長手方向に形成された凹部26A(第2図参照)
にリアパイプ17が嵌合されるとともに、ラゲツ
ジボツクス26の後部に突設された一対のリブ2
6Bの下面にリアパイプ17の後端のクロスメン
バ18Cが当接されることにより行われる。ま
た、リブ26Bにはリアフエンダ27が一体に成
形されるとともに、このリアフエンダ27上には
バツテリケース28が形成され、さらにリアフエ
ンダ27上には比較的軽量の部材であるバツテリ
29およびオイルタンク30等が支持されてい
る。このようにリアフエンダ27で軽量の部材を
支持することにより、リアパイプ17は後方突出
部が短くされ、軽量化されている。
前記ラゲツジボツクス26の上部にはシート3
1が配置され、このシート31はその前端部でヒ
ンジ32を介してラゲツジボツクス26に開閉可
能に支持されるとともに、ラゲツジボツクス26
内にはヘルメツト33の他、小物が入るようにな
つている。また、ラゲツジボツクス26の周囲に
はリアボデイカバー35が設けられている。
前記レツグシールド23、ステツプフロア24
およびボデイセンターカバー25により囲まれた
空間によつて脚部収納空間38が構成されてい
る。
前記ラゲツジボツクス26の下方位置におい
て、パワーユニツト40が、本考案の特徴である
マウント装置を構成するリンク機構70の支持軸
71を介してフレーム11の下部に摺動自在に支
持され、これによりパワーユニツト40は車体1
0に揺動自在とされている。このパワーユニツト
40は、エンジン41、図示しない動力伝達機構
を内蔵したユニツトケース42、このユニツトケ
ース42に回転自在に支持された後輪43、およ
びエンジン41に排気管44を介して連接されユ
ニツトケース42とは後輪43を挟んで反対側に
配設された排気マフラ45を備えており、このユ
ニツトケース42の後部とフレーム11の後端ク
ロスメンバ18Cとの間にはリアクツシヨン46
が設けられている。
前記パワーユニツト40のユニツトケース42
の後部には、エアクリーナ50がブラケツト51
を介して支持されている。このエアクリーナ50
は、内部にスポンジ、濾紙等からなるエアクリー
ナエレメント52を備え、このエレメント52の
一側、下流側は途中にキヤブレタ53を有するコ
ネクデイングパイプ54を介してエンジン41に
連結されている。一方、エレメント52の他側、
上流側には、吸気パイプ55の一端が連結される
とともに、この吸気パイプ55の他端近傍であつ
て前記リンク機構70の上方位置近傍には(第4
図参照)、コルゲートパイプ状の可撓性部56が
一体に形成されている。さらに、吸気パイプ55
の他端部である空気取入部55Aは、前記ラゲツ
ジボツクス26の下方においてラゲツジボツクス
26の下面の一部を利用して形成されたエアチヤ
ンバ57の側面に固定され、チヤンバ57内に開
口されている。チヤンバ57の前面に形成された
角穴57Aには、ゴム等の可撓性部材から形成さ
れた連結ダクト58の一端の連結部58Aが嵌合
され、この連結ダクト58の他端開口部は、前記
ボデイセンターカバー25の内面およびラゲツジ
ボツクス26の前部外面にそれぞれ形成された各
一対のリブ25A,26Cで囲まれた吸気ダクト
59の下端に連結されている。この吸気ダクト5
9の上端開口、すなわち、空気取入口59Aは、
シート31の前端下面の直下に開口されている。
これにより、エアクリーナ50には、吸気ダクト
59の空気取入口59Aからダクト59内を通
り、さらに連結ダクト58およびエアチヤンバ5
7内を通つて空気が取り入れられるようになつて
いる。
第1図中、前記ステツプフロア24の下方位置
には、燃料タンク61が配設されてフレーム11
に支持され、さらに、この燃料タンク61の近傍
においてフレーム11にはスタンド64がスタン
ドステー65を介して回動可能に支持されてい
る。
前記リンク機構70は、第3図ないし第5図に
も示されるような構造とされているが、これらの
図では手前の片側のみ示されており、同様構造が
反対側にも形成されている。これらの図において
リンク機構70は、パワーユニツト40のユニツ
トケース42の前端部が固定された支持軸71を
備え、この支持軸71は、左右一対の第1リンク
72の一端に固定された支持パイプ73に図示し
ないメタルブツシユを介して回動自在に支持され
ている。これにより、パワーユニツト40は第1
リンク72に揺動自在とされている。これらの各
第1リンク72の他端部には、第1連結部材74
を介して左右一対の第2リンク78の一端部が揺
動可能に連結されている。前記第1連結部材74
は、外周両端近傍が左右の第1リンク72に溶接
等によりそれぞれ固着された外筒75と、この外
筒75の内部に挿通されるとともに両端を外筒7
5から突出されそれぞれ左右の第2リンク78に
溶接等により固着された中心軸76と、これらの
外筒75と中心軸76との両端部近傍において両
者間に所定幅でそれぞれ回動可能に嵌合されたゴ
ム等からなる防振ブツシユ77とから構成され、
第1リンク72と第2リンク78との防振がなさ
れている。また、各第2リンク78の他端部に
は、第2連結部材79を介して左右一対のフレー
ムボデイ83が揺動可能に連結され、これらの各
フレームボデイ83は、車体10に設けられたフ
レーム11の2本のリアフレーム17にそれぞれ
固着されている。前記第2連結部材79は、前記
第1連結部材74と同様構造であり、外周両端近
傍が一対の第2リンク78に溶接等によりそれぞ
れ固着された外筒80と、この外筒80の内部に
挿通されるとともに両端を外筒80から突出され
それぞれ左右のフレームボデイ83に溶接等によ
り固着された中心軸81と、これらの外筒80と
中心軸81との両端部近傍において両者間に所定
幅でそれぞれ回動可能に嵌合されたゴム等からな
る防振ブツシユ82とから構成され、第2リンク
78とフレームボデイ83との防振がなされてい
る。さらに、第2リンク78の中央突出部78A
に設けられたU字溝78B内には、リンクストツ
パーピン84が挿入後、溶接等により固着されて
いる。このストツパーピン84は、第2リンク7
8を貫通して両端が第1リンク72側およびフレ
ームボデイ83側いそれぞれ突設され、このスト
ツパーピン84の両端部には硬質ゴム等からなる
弾性部材86および91が予め焼付け等により固
着されている。これらの弾性部材86,91に対
向する位置において、第1リンク72の他端側下
端およびフレームボデイ83の先端には、それぞ
れほぼU字状とされた揺動阻止部材87および9
2が固定されている。第1リンク72側の揺動阻
止部材87は、第1連結軸74を中心とした弾性
部材86の揺動を阻止するようにこの弾性部材8
6を挟持するように形成され、これらの弾性部材
86と揺動阻止部材87とにより第1ストツパー
85が構成されている。また、フレームボデイ8
3側の揺動阻止部材92は、第2連結軸79を中
心とした弾性部材91の揺動を阻止するようにこ
の弾性部材91を挟持するよう形成され、これら
の弾性部材91と揺動阻止部材92とにより第2
ストツパー90が構成されている。
なお、前記第1連結軸74の中心とリンクスト
ツパーピン84の中心とを結ぶ線と、第2連結軸
79の中心とリンクストツパーピン84の中心と
を結ぶ線とは、比較的直角に近い角度に形成さ
れ、異なる方向の振動成分を有効に吸収できるよ
うになつている。
次に、本実施例の作用について説明する。
エンジン41の始動に伴う必要空気の供給は、
エアクリーナ50を介して行われるが、このエア
クリーナ50への空気の取り入れは、ステツプス
ルータイプの車輌に特有の脚部収納空間38の後
方のボデイセンターカバー25の上部から行われ
る。すなわち、ボデイセンターカバー25の上部
とシート31の前部下方との間に形成された空気
取入口59Aから吸気ダクト59内へ矢印ように
空気が取り入れられ、この空気は連結ダクト58
および吸気パイプ55を介してエアクリーナ50
のエアクリーナエレメント52の上流に導入され
る。
一方、車輌の走行に伴いパワーユニツト40
は、リンク機構70の支持軸71の部分を揺動中
心として揺動し、これに伴いエアクリーナ50も
揺動するが、エアクリーナ50に連結された吸気
パイプ55はその一部に可撓性部56を有するた
め、この可撓性部56が撓むことによつてエアク
リーナ50の揺動に対応する。この際、可撓性部
材56は、リンク機構70の支持軸71の近傍に
配置されているため、その撓み量は少なく、吸気
パイプ55の管長の変化はほとんど生じることは
ない。
次に、エンジン41の運転に伴う振動および車
輌走行に伴う車体10の揺動等を防止する作用に
つき説明する。
エンジン41の振動は、第1リンク72と第2
リンク78とを連結する第1連結軸74の防振ブ
ツシユ77および第2リンク78とフレームボデ
イ83とを連結する第2連結軸79の防振ブツシ
ユ82によりそれぞれ吸収される。
一方、第1リンク72と第2リンク78とが第
1連結軸74を中心として揺動しようとすると、
第1ストツパー85の揺動阻止部材87が弾性部
材86の周面に当接して揺動が阻止される。この
揺動の阻止は正、反いずれの方向にも有効であ
り、その阻止力は弾性部材86の硬度により規定
される。また、第2リンク78とフレームボデイ
83との揺動は、第2ストツパー90により、第
1ストツパー85と同様に阻止される。
前述のような本実施例によれば、マウント機構
としてのリンク機構70は、1本のストツパーピ
ン84の両端に設けられた第1、第2のストツパ
ー85,90により、リンク機構70の大きな揺
動を有効に阻止できるとともに、両ストツパー8
5,90を第2リンク78の両側に集中配置でき
て機構を小型にでき、かつ、その構成部品も少な
いから組付性も良好で安価に提供できる。また、
エンジン41の振動等は、第1、第2連結軸7
4,79の防振ブツシユ77,82により吸収で
き、振動吸収性が良好である。
さらに、パワーユニツト40とともに揺動する
吸気パイプ55の揺動に対し、パワーユニツト4
0の支持軸71の近傍に設けた可撓性部56で対
応するようにしたから、パワーユニツト40の揺
動に伴う吸収管長の変化も極めて少なくて済み、
エンジン性能へ影響を与えることはほとんどな
い。
また、車体10に揺動自在なパワーユニツト4
0のエンジン41に対する空気の取り入れを、シ
ート31の下方でボデイセンターカバー25の上
部にある吸気ダクト59の空気取入口59Aから
行うようにしたから、レツグシールド23、ステ
ツプフロア25等により区画されて走行に伴う塵
埃、雨水、路面からの水等が入り込むことのきわ
めて少ない脚部収納空間38からエンジン供給用
空気を吸い込むことができ、塵埃、水等の吸い込
みが極めて少なく、かつ、エンジン41の放熱の
影響もない。また、空気取入口59Aは、シート
31の下面に近接して設けられているから雨水の
侵入の虞れもない。さらに、吸気ダクト59は、
ボデイセンターカバー25とラゲツジボツクス2
6とにそれぞれ一体に設けられた各一対のリブ2
5A,26Cにより形成されるから、構造も簡単
で安価に作成できる。
また、吸気パイプ55の可撓性部56をリンク
機構70の上方近傍に配置したから、車輌の走行
に伴う跳ね石あるいは路面の突出部等が吸気パイ
プ55に当たるのをリンク機構70で防ぐことが
できる。
さらに、第1図において、矢印Sで示すよう
に、走行風はスタンドステー65の間からエンジ
ン41の上部へ流れ、エンジン41を有効に冷却
できる。
第6図には、本考案の第2実施例が示され、こ
の実施例は前述第1実施例と異なり、第1、第2
ストツパー85,90の弾性部材86,91およ
び揺動阻止部材87,92の配置を逆にしたもの
である。すなわち、第1ストツパー85の弾性部
材86はリンクストツパーピン84Aを介して第
1リンク72に取り付けられ、揺動阻止部材92
は第2リンク72に固定されている。同様に、第
2ストツパー90の弾性部材86はリンクストツ
パーピン84を介してフレームボデイ83に取り
付けられ、揺動阻止部材92は第2リンク78に
固定されている。ここにおいて、前記第1実施例
と同一もしくは相当構成部分には同一符号を付し
てある。
このような構成の本実施例においても、前記第
1実施例とほぼ同様の作用、効果を奏することが
できる。また、本実施例においては、リンクスト
ツパーピン84A,84Bが2本となる反面、ピ
ン84A,84Bの取り付けおよびピン84A,
84Bと弾性部材86,91との取り付けが容易
となる利点がある。
なお、本考案は、前記第1、第2の両実施例の
構成に限定されるものではなく、本考案の目的を
達成できる範囲の変形は本考案に含まれるもので
ある。例えば、対象車輌としては二輪車に限られ
るものではなく、後輪を二輪とした三輪車、その
他の車輌にも適用でき、要するに車体に対して揺
動自在なパワーユニツトを備える型式の車輌であ
ればよい。また、前記両実施例においては、第
1、第2ストツパー85,90を同一中心線上に
配置したが、本考案はこれに限定されるものでは
なく、中心線をずらして配置してもよい。しか
し、同一線上に配置すれば、省スペース上有利で
あり、さらに第1実施例のように、1本のリンク
ストツパーピン84を用いる構成とすれば、部品
点数を少なくできるとともに、作業工数を低減で
きる利点がある。要するに、本考案は、第1、第
2ストツパー85,90が第2リンク78の両側
位置に配置されていれば足り、各ストツパー8
5,90の構成部品である弾性部材86,91と
揺動阻止部材87,92とが、第2リンク78側
に取り付けられるか、この第2リンク78に対向
される第1リンク72あるいはフレームボデイ8
3側に取り付けられるかは、問題ではない。さら
に、弾性部材86,91および揺動阻止部材8
7,92の形状、構造等も前記両実施例に限定さ
れるものではなく、例えば、U字状の揺動阻止部
材87,92の代わりに所定間隔を離して1対の
プレートを設け、このプレート間に角形の弾性部
材を挟持する構成等でもよい。
〔考案の効果〕
本考案によれば、パワーユニツトの車体側に対
する防振吸収性および組付性の良いオレオリンク
式のマウント装置を提供できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図には本考案の第1実施例が
示され、第1図は全体構成を示す一部を省略した
縦断面側面図、第2図はその要部の分解斜視図、
第3図はリンク機構の拡大側面図、第4図は第3
図の一部断面平面図、第5図はリンク機構の分解
斜視図、第6図は本考案の第2実施例を示すリン
ク機構の分解斜視図である。 10……車体、11……フレーム、17……リ
ヤフレーム、40……パワーユニツト、70……
リンク機構、71……支持軸、72……第1リン
ク、74……第1連結部材、77……防振ブツシ
ユ、78……第2リンク、79……第2連結部
材、82……防振ブツシユ、83……フレームボ
デイ、84……リンクストツパーピン、85……
第1ストツパー、86……弾性部材、87……揺
動阻止部材、90……第2ストツパー、91……
弾性部材、92……揺動阻止部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 パワーユニツトに車体幅方向の軸回りに揺動自
    在に連結される第1リンクを設け、車体側に固定
    されるフレームボデイと前記第1リンクとの間に
    第2リンクを設け、前記第1リンクと第2リンク
    とを車体幅方向の第1連結軸を介して揺動自在に
    連結し、前記第2リンクとフレームボデイとを車
    体幅方向の第2連結軸を介して揺動自在に連結
    し、 前記第2リンクおよび第1リンクの何れか一方
    に車体幅方向一側へ突起する弾性部材を設け、前
    記何れかの他方に前記弾性部材と同側へ突起して
    当該弾性部材と係合可能な揺動阻止部材を設けて
    第1ストツパーを形成し、 前記第2リンクおよびフレームボデイの何れか
    一方に車体幅方向他側へ突起する弾性部材を設
    け、前記何れかの他方に前記弾性部材と同側へ突
    起して当該弾性部材と係合可能な揺動阻止部材を
    設けて第2ストツパーを形成し、 これらの第1ストツパーおよび第2ストツパー
    を第2リンクの反対側略同位置に対向配置したこ
    とを特徴とするパワーユニツト揺動型車輌のマウ
    ント装置。
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JPS6422693U (ja) 1989-02-06

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