JP4851875B2 - 自動二輪車のリヤステップ取付構造及び該リヤステップ取付構造を備えた自動二輪車 - Google Patents

自動二輪車のリヤステップ取付構造及び該リヤステップ取付構造を備えた自動二輪車 Download PDF

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Description

本発明は、自動二輪車における同乗者用のリヤステップの取付構造及び該リヤステップ取付構造を備えた自動二輪車に関する。
図9は自動二輪車におけるリヤステップ取付構造の従来例を示しており(特許文献1参照)、メインフレーム101の後端部には、後輪102の上方へ向けて延びる後部フレーム103が溶接により固着されており、後部フレーム103のロワー部材104に、下方へV字状に突出するリヤステップステー105が溶接又はボルトにより固着され、該リヤステップステー105の下端部にリヤステップブラケット106が固着され、該リヤステップブラケット106にリヤステップ106aが支持されている。
図10は別の従来例を示しており、メインフレーム101の後端部には、前記図9と同様に後輪102の上方へ向けて延びる後部フレーム103が溶接により固着され、後部フレーム103の前端部よりも下方位置のメインフレーム101の後端部に、フロントステップステー110がボルト等により固着されている。このフロントステップステー110に、フロントステップブラケット113と共にリヤステップブラケット106が固着され、フロントステップブラケット113にはフロントステップ113aが支持され、リヤステップブラケット106にはリヤステップ106aが支持されている。
実開昭63−119491号公報
自動二輪車のリヤステップの取付位置は、人間工学的な検知から、後部シートに同乗する同乗者が無理のない状態で足が載せられる範囲に設定する必要がある。そのため、図9の従来構造では、後部フレーム103のロワー部材104からリヤステップ106までの距離、すなわちV字状のリヤステップステー105の下方突出量L1が大きくなり、リヤステップ106に大きな荷重が掛かった場合には、リヤステップステー105の上端被取付部105aに大きな曲げモーメントがかかり、撓む可能性が大きく、同乗者の快適な乗り心地を確保出来なくなるおそれがある。また、意匠面での制約も大きい。
一方、図10の従来構造のように、フロントステップステー110を後方へ延長し、その後端部にリヤステップ106を取り付ける構造では、フロントステップステー110が大きくなり、重量が増加すると共に意匠面での制約も大きくなる。しかも、フロントステップステー110の前側被取付部111から後端部のリヤステップ106までの距離が長くなり、組付精度誤差等により、リヤステップ106の取付位置にばらつきが生じやすい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、メインフレームの後部から後輪の上方へ延びる後部フレームを備え、該後部フレームの下方にリヤステップを配置している自動二輪車のリヤステップ取付構造において、前記後部フレームより下方に、前記リヤステップを支持するリヤステップステーを配設し、前記リヤステップステーは、後ろ上がりの直線状に延びる主幹部材と、前記主幹部材の途中部分で上方に逆V字状に突出する上側アーム部と、を一体に有し、前記主幹部材の前端部に設けた前側被取付部を、前記メインフレームの後下端部に設けたフロントステップステーに着脱自在に固定し、前記主幹部材の後端部に設けた後側被取付部と、前記上側アーム部の上端部に設けた中間被取付部とを、前記後部フレームに着脱自在に固定している。
上記構成によると、(1)後部フレームの下面より下方に張り出すリヤステップステーは、後部フレームと、該後部フレーム以外の車体構成部材との間でトラス構造を構成するので、リヤステップが後部フレームから下方に離れた位置に配置される場合でも、高い剛性を確保した状態でリヤステップを所定位置に保持することができ、同乗者の乗車の快適性を維持できると共に、後部フレーム自体の剛性も向上させることができる。
(2)リヤステップステーの前後及び中間の被取付部はいずれも着脱自在となっているので、リヤステップステーを取り外すことにより、車体内側に取り付ける部品、たとえばリヤショックアブソーバ等の部品を簡単に着脱することができ、組付性が向上する。また、リヤステップステーがメインフレーム及び後部フレーム等とは別体となっていることにより、他機種とのフレームの共用化も達成することができる。
(3)前記リヤステップステーの前後方向の中間部に中間被取付部を設け、該中間被取付部を後部フレームに着脱自在に固定しているので、リヤステップステーの着脱性を維持しつつ、取付剛性をさらに向上させることができる。
(4)前記前側被取付部は、前記メインフレームの後端部に固定されたフロントステップステーに着脱自在に固定しているので、リヤステップステーの前側被取付部を取り付けるためのステー取付部を、メインフレームに新たに形成する必要がなく、メインフレームの構造が複雑化するのを防ぐことができる。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の自動二輪車のリヤステップ取付構造において、前記リヤステップステーは、前記主幹部材の途中部分で後下方にV字状に突出する下側アーム部を一体に有し、前記下側アーム部の下端部に前記リヤステップを設けている
上記構成によると、リヤステップが後部フレームから大きく下方に離れていても、リヤステップの取付剛性を維持しつつ、所定位置に保持できる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の自動二輪車のリヤステップ取付構造において、前記主幹部材、前記上側アーム部及び前記下側アーム部は、パイプ製である。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の自動二輪車のリヤステップ取付構造において、前記リヤステップステーに、車輌装備品を固定するための装備品取付部を設けている。
上記構成によると、メインフレーム又は後部フレームに、車輌装備品を固定するための装備品取付部を新たに設ける必要がなく、メインフレーム又は後部フレームの構造が複雑化するのを防ぐことができる。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載のリヤステップ取付構造を備えた自動二輪車であり、各請求項で述べた効果と同様の効果を奏する。
図1〜図6は本発明にかかる自動二輪車の一実施の形態であり、これらの図面に基づいて説明する。図1は車体カバー類及びシート等を取り外して示す自動二輪車の後半部の左側面図であり、メインフレーム1の後端部には、後側クロス部材14から下方に延びる前傾姿勢のスイングアームブラケット取付部1aが一体に形成されており、該スイングアームブラケット取付部1aの前面にスイングアームブラケット3が溶接により固着されている。スイングアームブラケット3の下端部には、スイングアーム支持用のピボット部5が形成され、該ピボット部5に、後方に延びるスイングアーム6が上下揺動自在に支持され、該スイングアーム6の後端部に後輪8が支持されている。スイングアーム6の上面にはブラケット15が形成され、該ブラケット15と前記クロス部材14の間に、リヤショックアブソーバ13が伸縮自在に介装されている。
スイングアームブラケット取付部1aの下半部の後面には後方に張り出すブラケット16が溶接により固着されており、該ブラケット16にフロントステップステー10がボルト16aにより着脱自在に固定されている。フロントステップステー10の下端部にはU字ブラケット11が溶接により固着されており、該U字ブラケット11にフロントステップ12がピンを介して支持され、外方に開く使用位置と上方に折り畳まれる収納位置との間で回動自在となっている。前記U字形ブラケット11は、上記のように溶接によりフロントステップステー10に固着する構造の他に、ボルトによりフロントステップステー10に固着したり、アルミダイカストによりフロントステップステー10と一体成形したりすることもできる。また、左側のU字形ブラケット11を、ボルトにより左側のフロントステップステー10に固着し、右側のU字形ブラケット11を、アルミダイカストにより右側のフロントステップステー10と一体成形することもできる。
メインフレーム1の後部には、後輪8の上方へ向けて後方に延びる後部フレーム17が固着されており、該後部フレーム17は、左右1対のアッパー部材18と、左右1対のロワー部材19とを備えている。アッパー部材18は、前端部がメインフレーム1の後側クロス部材14の前方近傍位置に溶接により固着され、わずかに後上がりに傾斜した状態で後方に延びている。ロワー部材19は、前端部が、アッパー部材18の前端部よりも所定距離だけ下方に位置すると共にスイングアームブラケット取付部1aの上下方向の途中部分に溶接により固着され、後方に行くにしたがいアッパー部材18に近付くように、アッパー部材18よりも大きな後ろ上がりの傾斜角度で後方に延び、後端部が、アッパー部材18の後端部に溶接により固着されている。すなわち、後部フレーム17は、アッパー部材18と、ロワー部材19と、メインフレーム1の後端部とにより、側面視で概ね三角形状(トラス構造)に構成されている。
後部フレーム17の左右のロワー部材19の下側にそれぞれリヤステップステー20が配置され、該リヤステップステー20に同乗者用のリヤステップ35が取り付けられている。
図2は図1の平面図であり、後部フレーム17の左右のアッパー部材18は、互いに略平行に配列されると共に、後端部同士が結合部18aにより一体に結合されている。また、後部フレーム17の左右のロワー部材19のうち、左側のロワー部材19は、平面視で左側のアッパー部材18と略重なるように配置されているが、右側のロワー部材19は、リヤショックアブソーバ13が車幅中心線Cよりも右側に配置されているので、リヤショックアブソーバ13との干渉を避けるため、リヤショックアブソーバ13の左側を通過するように車幅中心線C側に偏倚している。
[リヤステップ取付構造]
図3は、左側リヤステップステー20の単品の左側面図であり、リヤステップステー20は、後上がりに概ね直線状に延びる長寸のパイプ製主幹部材21と、該主幹部材21の途中部分の下面に溶接により固着されると共に後下方にV字状に突出するパイプ製の下側アーム部22と、主幹部材21の途中部分の上面に溶接により固着されると共に上方に略逆V字状に突出するパイプ製の上側アーム部26とを一体に備えている。
下側アーム部22の下端にはブラケット取付部23が一体に形成され、該ブラケット取付部23の側面に略U字ブラケット24が溶接により固着され、該略U字ブラケット24の図示しない孔にピン24aを介してリヤステップ35が支持されている。該リヤステップ35は、実線で示すように外方に開く使用位置と、仮想線で示すように後上方に折り畳まれた格納位置との間で回動可能となっている。また、下側アーム部22の後面には、後上方に略V字状に突出するヒールガード30が溶接により固着されている。
リヤステップステー20を取り付けるための被取付部として、主幹21の後端部には、ボルト挿通孔28aを有する筒状の後側被取付部28が溶接により固着され、主幹21の前端部には、めねじ孔27aを有する筒状の前側被取付部27が溶接により固着され、上側アーム部26の上端部には、ボルト挿通孔29aを有する筒状の中間被取付部29が溶接により固着されている。
図4は下側アーム部22の下端部の拡大斜視図であり、ブラケット取付部23の下面にはめねじ孔32が形成され、これにより、車輌装備品取付部として利用できるようになっている。たとえば、リヤシートに装着するサイドバッグ41のキャリヤ40の一部を、ボルト42により固定できるようになっている。
図2において、左側ロワー部材19の後端部と途中部分の左側面には、左側のリヤステップステー20の後側被取付部28及び中間被取付部29を取り付けるために、めねじ孔50a,51aを有する筒状のステー取付部50、51が形成され、左側のフロントステップステー10の右側面(車体内側面)には、左側のリヤステップステー20の前側被取付部27を取り付けるために、ボルト挿通孔を有するステー取付部52が形成されている。同様に、右側のロワー部材19の後端部と途中部分の右側面には、右側のリヤステップステー20の後側被取付部28及び中間被取付部29を取り付けるために、めねじ孔50a,51aを有する筒状のステー取付部50、51が形成され、右側のフロントステップステー10の左側面(車体内側面)には、右側のリヤステップステー20の前側被取付部27を取り付けるために、ボルト挿通孔を有するステー取付部52が形成されている。
図1において、リヤステップステー20は、ロワー部材19の下面から下方に張り出すように後ろ上がりの傾斜姿勢で配置され、前側被取付部27と、後側被取付部28と、中間被取付部29とが、フロントステップステー10のステー取付部52と、ロワー部材10のステー取付部50,51とに、それぞれボルト55,56,57により着脱自在に固定されている。なお、図2に示すように、前側被取付部27はフロントステップステー10のステー取付部52の車体内側(車幅中心線C側)に固定され、後側被取付部28及び中間被取付部29は、ロワー部材19の各ステー取付部50,51の車体外側(車幅中心線側Cと反対側)に固定されており、また、各ボルト55,56,57は、それぞれ車体外側から挿入されている。
[ハンドル操作部]
本実施の形態の自動二輪車は、ハンドル操作部にも改良が施されており、図5及び図6により、ハンドル操作部の構造を説明する。図5は、ハンドル操作部の分解斜視図であり、単一の上側ハンドルホルダー61と、左右1対のL字状の下側ハンドルホルダー62と、両ハンドルホルダー61,62間に挟持されるハンドルバー63とを備えており、該ハンドルバー63の左右両部に、グリップ(含スロットルグリップ)65とバックミラー66がそれぞれ取り付けられている。
左右の下側ハンドルホルダー62には、上端に半割円筒状の凹部62aが形成されると共に、下壁部分に割り溝69aを有する取付孔69が形成されており、凹部62aにハンドルバー63を嵌め、上側から半割円筒状の凹部61aを有する上側ハンドルホルダー61を被せ、ボルト67で下側ハンドルホルダー62に締着することにより、ハンドルバー63を固定している。
フロントフォークのインナーチューブ75の上端部には、通常、左右のインナーチューブ75を連結するアッパーブラケット76が固定されているが、アッパーブラケット76より上方のインナーチューブ75の外周面に、左右の筒状のゴム製ダンパー71を介して左右の下側ハンドルホルダー62が固定されている。アッパーブラケット76は、左右両端部に形成された割り溝77aを有する取付孔77がインナーチューブ75に嵌合し、ボルト78で取付孔77を縮径することにより、インナーチューブ75に固定されている。
下側ハンドルホルダー62の取付構造を詳しく説明すると、ダンパー71は、上下端部にそれぞれ外向きのフランジ部71aを一体に有すると共に割り溝71bを有しており、図6の断面拡大図に示すように、下側ハンドルホルダー62の取付孔69の内周面に嵌合し、上下のフランジ部71aが下側ハンドルホルダー62の上下端面に係合している。このように下側ハンドルホルダー62に装着されたダンパー71をインナーチューブ75の上端部に嵌合し、下側フランジ部71aをアッパーブラケット76の上面に当接させ、ボルト80で取付孔69を縮径することにより、ダンパー71を介して下側ハンドルホルダー62をインナーチューブ75に固定している。
(実施の形態の効果)
(1)図1において、リヤステップステー20の主幹部材21は、メインフレーム1のスイングアームブラケット取付部1aと、後部フレーム17のロワー部材19とで、トラス構造又はトラス構造に類似した構造を構成しているので、リヤステップ35が後部フレーム17のロワー部材19から大きく下方に離れていても、リヤステップ35を備えた略V字状の下側アーム部22の下方突出量L2は、前記図9の従来例のように後部フレームに略V字状のリヤステップステーを固着する構造に比べて短くすることができる。すなわち、リヤステップステー20の取付剛性を高く維持し、かつ、略V字状の下側アーム部22の下方突出量L2を短くした状態で、リヤステップ35を所定位置に保持することができるので、リヤステップ35に大きな荷重が掛かっても、下側アーム部22の撓み量を小さい値に抑えることができ、同乗者の乗車の快適性を維持できると共に、後部フレーム自体の剛性も向上させることができる。
(2)リヤステップステー20の各被取付部27,28,29は、いずれもボルト55,56,57により着脱自在に取り付けられているので、リヤステップステー20を取り外すことにより、車体内側に取り付けるリヤショックアブソーバ13等の部品を簡単に着脱することができ、組付性が向上する。また、リヤステップステー20がメインフレーム1及び後部フレーム17等とは別体となっていることにより、他機種とのフレームの共用化も達成することができる。勿論、一人乗車時と、二人乗車時に合わせて、リヤステップステー20を装着した状態と、外した状態とに、簡単に変更することができる。
(3)リヤステップ35を備えた下側アーム部22の近くに、上側アーム部26を形成し、該上側アーム部26の上端の中間被取付部29を後部フレーム17のロワー部材19に固定していることにより、リヤステップ35の取付剛性を向上させることができる。
(4)リヤステップステー20の前側被取付ボス部27を、フロントステップステー10に着脱自在に固定していることにより、リヤステップステー用の新たな取付部をメインフレーム1に形成する必要がなく、メインフレーム1の構造が複雑化するのを防ぐことができる。
(5)リヤステップステー20の下側アーム部22の下端部に、図4のようにめねじ孔32を有するブラケット取付部23を設け、該ブラケット取付部23を、サイドバッグ用のキャリヤ40等の車輌装備品を固定するための取付部と利用していることにより、車輌装備品を固定するための装備品取付部をメインフレーム1又は後部フレーム17等に新たに設ける必要がなく、メインフレーム1又は後部フレーム17の構造が複雑化するのを防ぐことができる。
(6)図5及び図6に示すように、ハンドルバー63を支持する下側ハンドルホルダー62を、ゴム製ダンパー71を介してインナーチューブ75に固定していることにより、ハンドルバー63及び該ハンドルバー63に装着された部品全体の防振対策が行える。すなわち、従来は、ハンドルホルダーはアッパーブラケットに一体に形成されたり、ボルト等によりハンドルホルダーに着脱自在に固定されたりしており、通常、ハンドルグリップ及びバックミラーの振動対策は、ハンドルグリップ専用の防振ウエイト等の防振機構と、バックミラー専用の防振ダンパー等とを、個々にハンドルバーに設けることにより行っており、部品点数が多くなっていた。これに対し、図5及び図6の構造によると、ハンドルバー63,ハンドルグリップ65及びバックミラー66等を含むハンドル装置全体の防振対策を、下側ハンドルホルダー62の取付部に設けた防振ダンパー71のみで行うことができるので、ハンドルグリップ65及びバックミラー66等に対し、個々に防振機構を設ける必要がなくなり、振動抑制用の部品点数を削減することができる。
[ハンドル操作部の変形例]
図7及び図8は、自動二輪車における改良されたハンドル操作部の別の例である。分解斜視図を示す図7において、フロントフォークのインナーチューブ75にアッパーブラケット90が固定され、該アッパーブラケット90の上面に、左右1対のハンドルホルダー91が一体に形成され、ハンドルホルダー91の上端面にハンドルバー挟持用の半割円筒状の凹部91aが形成されている。左右の凹部91aは、それらの中心線O1,O2が同一直線上に位置しないように形成されている。たとえば、両中心線O1,O2が所定の交差角度θ(<180°)で前開き「ハ」の字状になるように、両凹部91aが形成されている。一方、ハンドルバー92の左右の被取付部92aも、それらの中心線O3,O4が、前記ハンドルホルダー91の凹部91aの中心線O1、O2と同様に、交差角度θで前開き「ハ」の字状に開くように形成されている。
ハンドルバー92の左右の被取付部92aは、左右一対の半割円筒状の下側ダンパー94を介して下側ハンドルホルダー91の各凹部91aに嵌め込まれ、それぞれ半割り円筒状の上側ダンパー93を介して上側ハンドルホルダー95が被せられ、ボルト96で下側ハンドルホルダー91に締結することにより、ハンドルバー92を、上下両ダンパー93,94を介して下側ハンドルホルダー91に固定している。
図8は図7の平面図であり、所定角度θで前開きに形成された各被取付部92aが、ハンドルホルダー91,95に固定された状態を明確に示している。
このように、ハンドルハンドルバー92の左右の被取付部92aを、それぞれダンパー93,94を介してハンドルホルダー91,95に取り付けていると、前記図5及び図6のハンドル操作部に支持構造と同様に、ハンドルグリップ及びバックミラーに、個々に防振機構を設ける必要がなくなり、防振用に部品点数を削減することができる。しかも、ハンドルバー92の左右の被取付部92aの中心線O3,04が、同一直線上に位置しないように構成していることにより、特別の回り止め機構を設けなくとも、ハンドルバー92の軸芯線回りの回動を阻止することができる。
なお、図7及び図8では、ハンドルバー92の各被取付部92aの中心線O3,O4が、前開き「ハ」の字状に開くように構成したが、上開き、後開き又は下開きの「ハ」の字状に開くように構成とすることも可能である。勿論、前後上下以外の方向に向けて「ハ」の字状に開く構成することも可能である。
[その他の実施の形態]
(1)図1及び図2に示すリヤステップステー20は、前側被取付部27が、フロントステップステー10に着脱自在に固定されているが、メインフレーム1の後端部のスイングアームブラケット取付部1aに、前側被取付部27を着脱自在に取り付ける構造とすることも可能である。
(2)図1及び図2に示すリヤステップステー20は、前側被取付部27、後側被取付部28及び中間被取付部29が、すべてボルト55,56,57により固定される構造となっているが、たとえば、後側被取付部28を、後部フレーム17のロワー部材19に形成された支持孔に前方から差し込む構造としたり、又は、前側被取付部27を、フロントステップステー10に形成された支持孔に後方から差し込む構造とすることにより、使用するボルトの数を減らすことも可能である。
(3)図1及び図2に示すリヤステップステー20は、前側被取付部27及び後側被取付部28を、主幹部材21の前端と後端に形成しているが、本発明は、必ずしも前端と後端に被取付部を形成する構造には限定されず、主幹部材21の前後方向に所定間隔をおいた2箇所に、前側被取付部と後側被取付部とを形成する構造も含まれる。たとえば、主幹部材21の前端から所定距離後方に前側被取付部27を形成し、後端から所定距離前方に後側被取付部28を形成する構造も、本発明に含まれる。
(4)本発明は、前記各実施の形態の構造には限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲内において、各種変形例を含んでいる。
本発明の一実施の形態であり、車体カバー類及びシート等を取り外して示す自動二輪車の後半部の左側面図である。 図1の平面図である。 左側のリヤステップステー単品の左側面図である。 リヤステップステーの下端部の拡大斜視図である。 図1の自動二輪車のハンドル操作部の分解斜視図である。 図5のハンドル操作部のハンドルホルダーの縦断面拡大図である。 ハンドル操作部の変形例を示す分解斜視図である。 図7のハンドル操作部の組立時の平面図である。 従来例の左側面図である。 別の従来例の左側面図である。
符号の説明
1 メインフレーム
8 後輪
10 フロントステップステー
17 後部フレーム
19 後部フレームのロワー部材
20 リヤステップステー
21 主幹部材
27 前側被取付部
28 後側被取付部
29 中間被取付部
35 リヤステップ

Claims (5)

  1. メインフレーム(1)の後部から後輪の上方へ延びる後部フレーム(17)を備え、該後部フレーム(17)の下方にリヤステップ(35)を配置している自動二輪車のリヤステップ取付構造において、
    前記後部フレーム(17)より下方に、前記リヤステップ(35)を支持するリヤステップステー(20)を配設し、
    前記リヤステップステー(20)は、後ろ上がりの直線状に延びる主幹部材(21)と、前記主幹部材(21)の途中部分で上方に逆V字状に突出する上側アーム部(26)と、を一体に有し、
    前記主幹部材(21)の前端部に設けた前側被取付部(27)を、前記メインフレーム(1)の後下端部に設けたフロントステップステー(10)に着脱自在に固定し、
    前記主幹部材(21)の後端部に設けた後側被取付部(28)と、前記上側アーム部(26)の上端部に設けた中間被取付部(29)とを、前記後部フレーム(17)に着脱自在に固定していることを特徴とする自動二輪車のリヤステップ取付構造。
  2. 前記リヤステップステー(20)は、前記主幹部材(21)の途中部分で後下方にV字状に突出する下側アーム部(22)を一体に有し、
    前記下側アーム部(22)の下端部に前記リヤステップ(35)を設けている、請求項1に記載の自動二輪車のリヤステップ取付構造。
  3. 前記主幹部材(21)、前記上側アーム部(26)及び前記下側アーム部(22)は、パイプ製であることを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車のリヤステップ取付構造。
  4. 前記リヤステップステー(20)に、車輌装備品を固定するための装備品取付部を設けていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の自動二輪車のリヤステップ取付構造。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一つに記載のリヤステップ取付構造を備えた自動二輪車。
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